ストロンチウム汚染 strontium 90 part 102

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やらせメール 国も九電に要請

九州電力の「やらせメール」問題で、経済産業省の担当者が九電に対し、同省主催の佐賀県民説明番組に、玄海原発(佐賀県東松浦郡玄海町)2、3号機の再稼働を容認する意見を投稿するよう求める趣旨の発言をしていたことが20日、分かった。

この問題では、古川康佐賀県知事が九電幹部に話した内容がやらせを誘発したとされるが、国の関与が明らかになったのは初めて。九電が19日までに経産省の第三者委員会に提出した報告書に記している。

九電は経産省の“要請”前に社内外にメール投稿を指示しており、「やらせ」の契機にはなっていないが、九電の世論工作を国が後押しした格好になる。

九電関係者によると、同省からの“要請”は、東京での会合の席上であり、会合の趣旨や発言の詳細な文言は「把握していない」という。

九電は、2005年10月の玄海原発プルサーマル導入を巡る同省主催のシンポジウムで、原子力安全・保安院側から動員要請を受けていたことも報告書に記している。

20110821日更新

20110820日(土)2052

原発汚染水濃度5万分の1に
新浄化装置「サリー」で

 福島第1原発4号機の使用済み燃料プールの塩分除去装置を積んだトラック(東京電力提供)

 

東京電力は20日、福島第1原発の汚染水浄化システムに新たに導入した装置「サリー」により、汚染水中の放射性物質の濃度が約5万分の1に減ったと発表した。

100万分の1程度に減らす機能を期待していたが、ポンプの負担を減らすためセシウムを吸着させる器具の数を減らし、能力が下がったとみられる。東電の 松本純一原子力・立地本部長代理は「目標より若干低いが、十分な処理能力で問題はない」と説明した。

サリーを使い、集中廃棄物処理施設の建屋の一つにたまっている汚染水の処理を19日夜に始め、水位は低下している。

【原発】「サリー」試運転 稼働率9割へ上昇期待(08/17 05:50)

福島第一原発では、増え続けている汚染水の処理を行う新しい装置「サリー」が試運転を開始しました。難航する汚染水処理の切り札として期待がかかっています。

16日に試運転を開始したサリーは、汚染水から放射性セシウムを取り除く装置です。東芝がアメリカのメーカーなどと設計・開発しました。福島第一原発で は、現在、一日約400トンの汚染水が増え続けています。しかし、汚染水浄化システムは、これまで水漏れなどのトラブルが相次ぎ、稼働率は7割弱にとど まっています。東京電力では、サリーの導入で稼働率を9割に引き上げたいとしていて、早ければ17日深夜にも本格運転に入る予定です。

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47NEWS (プレスリリース

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警戒区域の放射線、1年間の積算値推定…文科省

文部科学省は、東京電力福島第一原子力発電所から20キロ圏内の警戒区域内で、事故発生後の1年間で浴びる放射線の推定積算量をまとめた。


最も高かったのは、第一原発から西南西に3キロ離れた福島県大熊町小入野の508・1ミリ・シーベルト、同町夫沢でも 393・7ミリ・シーベルトという高い推計値となった。年間500ミリ・シーベルトは、計画的避難区域指定などで避難の目安となる年間20ミリ・シーベル トの25倍にあたる。

同省では、警戒区域内の50地点で放射線量を測定、住民が1日を屋外で8時間、木造住宅で16時間過ごすと仮定して、1年間に浴びる放射線の合計量を推定した。

50地点のうち、第一原発がある大熊町や双葉町を中心とする35地点で、年間20ミリ・シーベルトを超えた。一方、同県南相馬市や浪江町の一部の地点では3~4ミリ・シーベルト程度で、同じ警戒区域内でも推計値に相当にばらつきが出る結果となった。

20118202030分  読売新聞)

文科省が20キロ圏内に住民を帰さないよう画策?

2011.08.20

文部科学省が福島第一原発から20キロ圏内(警戒区域)における事故から1年間の積算放射線量の推計値を19日、公表した。

この推計値は、事故から来年3月11日までの1年間、毎日8時間だけ屋外にいて、残り16時間は木造家屋内にいると仮定したもの。

これによると、推計した50地点のうち35地点が20ミリシーベルトを超え、最高は大熊町小入野の508.1ミリシーベルト。このほかにも200ミリシーベルト以上の地点が3カ所、100200ミリシーベルトの地点が10カ所ある。

これだけ見ると、年間100ミリシーベルト以上の地点が14カ所もあって、「20キロ圏内は人が住むところではない」と思ってしまう。

ただ、注意が要するのは、事故直後は原発から大量の放射線が放出されたが、5カ月以上が経った8月18日の時点で、発電所西門の敷地境界で事故直後に比べ て1000万分の1程度にまで減ったことが明らかになっている。1年間にこの場所に立った場合の被爆線量は0.4ミリシーベルトで、健康への影響はまった くないレベルだ。

これは、汚染水を浄化処理して原子炉の冷却に使う「循環注水冷却システム」がある程度機能してきているためで、8月から来年3月までの放射線量は、発電所周辺であっても自然に存在する放射線量に近づくと推定できる。

その意味で、現在の1000万倍もの事故直後の放射線量まで合算して「年間積算放射線量は500ミリシーベルト以上」と発表しても、ほとんど意味がない。

文部科学省は、不安を煽って、警戒区域に地域住民を帰さないように画策しているのだろうか。何とも不思議な仕事をやっている。単に今後1年間の放射線量の推計値を出せば済む話だ。(織)

東北・関東の放射線量 20日

8201556

東北地方と関東地方各地で計測された屋外の放射線量です。

文部科学省や各自治体によりますと、20日午前8時から9時までに計測された放射線量は次の通りで す。福島県ではいずれも午前9時の時点で、▽福島市で1.1マイクロシーベルト▽郡山市で1マイクロシーベルト▽白河市で0.44マイクロシーベルト▽南 相馬市で0.43マイクロシーベルト▽いわき市で0.18マイクロシーベルトと、いずれも震災前に計測されていた通常の値よりやや高い放射線量を計測しま した。▽仙台市では、0.06マイクロシーベルト。茨城県では、▽北茨城市で0.152マイクロシーベルト▽水戸市で0.084マイクロシーベルトと、い ずれも通常よりやや高い放射線量が計測されましたが、ほとんどの地点でほぼ横ばいの状態が続いています。青森市、秋田市、盛岡市、山形市、宇都宮市、前橋 市、さいたま市、千葉県市原市、東京・新宿区、神奈川県茅ヶ崎市では通常より高い放射線の量は計測されていません。

4月以来の0・07マイクロシーベルト超

市原の空間放射線量

201108201505

 千葉県は19日、県環境研究センター(市原市岩崎西)の空間放射線量測定で、同日午後4時に毎時0・076マイクロシーベルトを測定したと発表した。同センターの原発事故前の最大通常値は0・044で、0・070マイクロシーベルトを超えたのは4月1日以来。

県大気保全課は「特に健康に影響するような数値ではない」と説明。数値が上昇した理由は「不明」としている。

積算被曝線量で分布地図 警戒区域50地点公表

2011/8/20

 文部科学省は19日、東京電力福島第1原子力発電所の周辺を対象にした、東日本大震災から発生5カ月の積算被曝(ひばく)線量の推計値を示した分布マップを発表した。

立ち入りが禁止された警戒区域内50地点について個別の数値を今回初めて公表、最高値は原発の西南西3キロにある福島県大熊町小入野の278ミリシーベルトだった。

警戒区域内では積算線量が数ミリシーベルトのところもあり、数値にばらつきがあった。文科省は「原発から3キロ圏内の避難住民の一時帰宅が検討されているほか、将来的な警戒区域の解除に向けた検討の参考としたい」としている。

震災から1年間の50地点の積算線量は、数ミリシーベルトから500ミリシーベルト超と推計された。

警戒区域の外では、原発の北西22キロの浪江町昼曽根が5カ月の積算で115ミリシーベルトと最高で、1年間では229ミリシーベルトとみられる。

文科省は福島県を中心に4283地点で測定した放射線量の実測値を基にマップを作成。警戒区域内の50地点を含む210地点では個別の数値を公表した。

東日本大震災:空間放射線量、市原で0.076マイクロシーベルトに上昇 /千葉

 ◇「強雨が原因か」

県は19日、大気中の放射線量を測定している県環境研究センター(市原市)で測定した空間放射線量(地上からの高さ7メートル)が、同午後4時に 毎時0・076マイクロシーベルトだったと発表した。0・07マイクロシーベルトを超えたのは4月1日以来。県大気保全課によると、放射線量は8月以降、 ほぼ0・04マイクロシーベルト台で推移していたが、19日は午後から上昇し始めた。同課は「雨が降るとやや高くなる傾向にあったが、ここまで急激な変化 はなかった。雨の降り方が強かったからなのか、明確な原因は不明」と話している。【斎藤有香】

毎日新聞 2011820日 地方版

原発警戒区域の年積算線量、最高508ミリシーベルト

文部科学省は東京電力福島第一原発から20キロ圏内の警戒区域の積算放射線量を、19日に公表した。原発事故発生から1年間の推計値の最高は、西南西3 キロにある福島県大熊町小入野で508.1ミリシーベルトにのぼり、除染作業の困難さが改めて示された。最低は南相馬市小高区の3ミリシーベルト台で、数 値にばらつきがあった。

立ち入りが禁止された警戒区域9市町村のうち、8市町村の50地点を調査。事故から来年3月11日までの1年間、毎日、屋外に8時間、木造家屋内に16時間いたと仮定して積算量を推計した。

計画的避難区域指定などの際に目安とされた年20ミリシーベルトを超えたのは、50地点のうち35地点。第一原発のある大熊町では全12地点が20ミリ シーベルトを超え、うち7地点で100ミリシーベルト以上となった。最も高い同町小入野の508.1ミリシーベルトは、一般の人が浴びる人工の放射線量の 限度1ミリシーベルトの500年分にあたる。この付近は、国道近くの平野部。

浪江町では最高が北西20キロの川房で223.7ミリシーベルト、最低は北8キロ地点の4.1ミリシーベルト。

20118201045

愛媛のニュース20110820()

放射線モニター数値上昇  伊方2号機

県と四国電力は19日、通常運転中の伊方原発2号機(伊方町)で1次冷却水の放射線量を測定しているモニターが通常より若干上昇した状態が続いていると発表した。外部への放射能漏れはなく、運転を続けながら監視している。
 四電によると、17日夕方に中央制御室の作業員がモニターの数値が通常の毎時145マイクロシーベルトより3マイクロシーベルト高い毎時148 マイクロシーベルトになっていることを確認。1次冷却水の放射線量は運転中に変動することから監視を続けていたが、数値上昇の状態が続いたため異常事象と 判断。18日午前10時、県に通報した。モニターの数値が上昇した原因について、四電は配管内の一部に放射能を帯びた水あかがたまっていると推測。燃料の 破損などが疑われる放射線量の毎時430マイクロシーベルトを大きく下回っており、運転継続に問題はないとしている。

東日本大震災:福島第1原発事故 警戒区域、年積算で最高508ミリシーベルト

 ◇35地点で20ミリシーベルト超--文科省推計値

文部科学省は19日、東京電力福島第1原発事故で警戒区域(半径20キロ圏内)に指定された9市町村のうち8市町村の50地点について事故発生か ら1年間の積算放射線量の推計値(1日8時間屋外にいた場合)を初めて公表した。最高は原発の西南西3キロの大熊町小入野の508・1ミリシーベルトで、 一般人の人工被ばくの年間許容線量の500年分に相当する。35地点が20ミリシーベルトを超え、原発周辺地域の復興に向けた除染作業の困難さが浮き彫り になった。

推計は各地点での実測値を基に、大震災翌日の3月12日~8月11日の積算線量について1日のうち16時間は屋内に滞在するとして計算。今月12日以降については、同9~11日の推計値の平均値(最新推計値)が継続すると仮定して計算した。

その結果、大熊町では全12地点で20ミリシーベルトを超え、うち7地点は100ミリシーベルト以上だった。最新推計値も大熊町小入野の毎時75マイクロシーベルトが最高だったが、避難住民の一時帰宅の目安とされる毎時200マイクロシーベルトは下回った。

このほか浪江町川房(原発の北西20キロ)223・7ミリシーベルト▽双葉町長塚(同北北西5キロ)172・4ミリシーベルト▽富岡町小良ケ浜 (同南南西6キロ)115・3ミリシーベルト--なども高さが目立つ。一方、浪江町北幾世橋(同北8キロ)は4・1ミリシーベルトとなるなど、同じ市町村 でも地点によって線量が大きく異なっている。

松本義久・東京工業大准教授(放射線生物学)は「(高い値が出た地点は)国際宇宙ステーション長期滞在者の被ばく量(1日約1ミリシーベルト)を も上回る高いレベルで、住むためには除染が必要だが、広範囲かつあらゆる場所に放射性物質が付着しており、困難な作業だろう。一時帰宅は、滞在時間が数時 間程度なら影響はないと思う」と話した。【木村健二、久野華代】

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 ◇警戒区域内50地点の来年3月11日までの年間積算線量推計値

田村市都路町古道(西南西18キロ)   7.7

田村市都路町古道(西17キロ)     6.6

大熊町小入野(西南西3キロ)    508.1

大熊町夫沢(西2.5キロ)     393.7

大熊町熊川(南南西3.5キロ)   233.0

大熊町下野上(西南西5キロ)    198.1

大熊町夫沢(西2.5キロ)     169.2

大熊町夫沢(西北西2.5キロ)   143.4

大熊町熊川(南4キロ)       126.7

大熊町野上(西南西7キロ)      99.5

大熊町小入野(西南西3.5キロ)   80.9

大熊町野上(西11キロ)       24.2

大熊町大川原(西南西8キロ)     23.5

大熊町野上(西14キロ)       21.6

浪江町川房(北西20キロ)     223.7

浪江町井手(西北西9キロ)     148.5

浪江町小丸(西北西12キロ)    145.4

浪江町昼曽根(北西20キロ)    145.1

浪江町室原(北西16キロ)     127.8

浪江町末森(北西11キロ)      61.8

浪江町酒井(北北西7キロ)      57.9

浪江町立野(北西14キロ)      38.3

浪江町立野(北北西11キロ)     38.0

浪江町北幾世橋(北8キロ)       4.1

双葉町長塚(北北西5キロ)     172.4

双葉町石熊(西7キロ)       126.6

双葉町長塚(北北西4キロ)      67.4

双葉町山田(西7キロ)        66.9

双葉町前田(西北西3.5キロ)    52.5

双葉町寺沢(北西7キロ)       45.0

双葉町新山(北西3.5キロ)     28.8

富岡町小良ケ浜(南南西6キロ)   115.3

富岡町本岡(南南西7キロ)      77.0

富岡町上手岡(南西8キロ)      39.5

富岡町上手岡(南西13キロ)     33.2

富岡町小浜(南10キロ)       29.6

富岡町上郡山(南南西13キロ)    21.7

富岡町上手岡(西南西10キロ)    13.7

楢葉町上繁岡(南南西14キロ)    15.4

楢葉町井出(南西15キロ)      13.1

楢葉町井出(南16キロ)        5.1

川内村下川内(西南西19キロ)    11.4

川内村下川内(西南西16キロ)     7.8

南相馬市小高区金谷(北西18キロ)  53.1

南相馬市小高区神山(北北西13キロ) 12.4

南相馬市小高区大富(北北西19キロ) 11.8

南相馬市小高区片草(北北西18キロ)  6.5

南相馬市小高区泉沢(北北西14キロ)  4.1

南相馬市小高区行津(北北西11キロ)  3.7

南相馬市小高区大井(北16キロ)    3.6

※カッコ内は福島第1原発からの距離。単位はミリシーベルト

毎日新聞 2011820日 東京朝刊

愛知で過去最大の放射線量 「健康に問題なし」

20118191942

全国で観測している放射線量で、愛知県では19日午前10時に、地上1メートル地点で毎時0・083マイクロシーベルトと過去最大の放射線量を観 測した。その後、数値は下がったという。これまでの最大値は、今年3月の福島第1原発事故前に観測した毎時0・074マイクロシーベルトだった。

年間換算しても0・727ミリシーベルトで、国際放射線防護委員会が平常時の上限としている年間1ミリシーベルトより低い。県は、健康に問題ないレベルとみている。

(中日新聞)

【東京】

砂場29カ所 使用中止 葛飾区の小中校など

2011819

葛飾区は十八日、区内の小中学校や幼稚園などの砂場の空間放射線量を測定した結果、毎時〇・二五マイクロシーベルト(一マイクロシーベルトは一ミリシーベルトの千分の一)以上の数値が出た二十九カ所の砂場を使用中止し、再測定すると発表した。

区は今月三~十七日、すべての区立小中学校、幼稚園、保育園、公園、希望があった一部の私立幼稚園、保育園などの砂場計三百九十八カ所で地上五センチの放射線量を測った。

その結果、区立小十八、私立保育園四、区立中三、区立保育園二、区立幼稚園一、私立幼稚園一カ所で毎時〇・二五マイクロシーベルト以上を観測した。最高は区立川端小の毎時〇・五七マイクロシーベルトだった。

区は毎時〇・二五マイクロシーベルト以上は、国際放射線防護委員会が定める平常時の年間被ばく限度一ミリシーベルトを超えると判断。再測定の結果に基づいて対策を検討するとしている。

東日本大震災:農村公園208カ所の放射線量、県が調査 /福島

 ◇福島・大波で4マイクロシーベルト

県は18日、警戒区域(半径20キロ圏)を除く県内の農村公園208カ所の大気中の放射線量の調査結果をまとめた。3~12日、各公園の敷地中央 と四隅の5地点で地表から1メートルと50センチを測定。大波農村広場(福島市)の第1、第2グラウンドの一部でそれぞれ毎時4・0マイクロシーベルト、 4・1マイクロシーベルトを記録し、学校での屋外活動を制限する基準値(3・8マイクロシーベルト)を超えたため、9日から利用が制限されている。

そのほか比較的高い値が出たのは、5地点の平均値で、岩角農村公園・いこいの広場(本宮市)2・7マイクロシーベルト▽成田農村公園グラウンド (二本松市)、見晴農村公園(同)2・1マイクロシーベルト▽月舘運動場(伊達市)、横田公園(須賀川市)2・0マイクロシーベルト▽堀込公園(同)1・ 8マイクロシーベルト▽諏訪農村公園・下側(二本松市)、稲沢ふれあい広場・運動広場(本宮市)1・7マイクロシーベルトなど。【関雄輔】

毎日新聞 2011819日 地方版

東日本大震災:「農テク学校」廃校の危機 ホットスポット点在・伊達市霊山町 /福島

 ◇「空はこんなにきれいなのに」

福島第1原発事故により、放射線量が局地的に高くなる「ホットスポット」が点在する伊達市霊山(りょうぜん)町の小国地区で、農業の楽しさを伝え 地域振興に貢献した体験学校「霊山農テク学校」が廃校の危機に直面している。7月の自主調査で収穫したジャガイモからは放射性物質は検出されなかったが、 8月になり土壌から毎時2.7マイクロシーベルトの放射線量を計測。メンバーは「空はこんなにきれいなのに。豊かな土を返して」と嘆く。【酒井祥宏】

霊山農テク学校は04年、旧霊山町(現伊達市)の農業委員だった大友靖子代表(53)が遊休農地を利用した地域貢献活動を考えていたところ、農家 の狗飼(いぬかい)みよ子さん(62)が「ジャガイモ作りでもしてみたら」と、10アールの「教室」を提供した。校名には「農業を楽しみながらテクテク、 のんびりやっていこう」との思いが込められている。

県内の主婦や子供、元サラリーマンなど、7歳~70代まで約20人が入学。同じく農家の高野隆さん(75)らが教師となり、ジャガイモや大根など約20種類を育てた。高野さんは「子供が畑で跳んだりはねたり。みんなでワイワイガヤガヤ楽しかった」と振り返る。

生徒らはトタン板を利用したイノシシ対策や、畑に糸を張ってまっすぐ種をまく方法、野菜を大きく育てるための間引き方など、「本当の農業」に触れ た。収穫した野菜はみんなで分け合った。最盛期には生徒が60人になり、畑を広げた。地区の住民とも交流し、公民館で収穫祭を毎年開催するまでになった。

6月末、小国地区の一部が「特定避難勧奨地点」に。放射性物質を吸着すると聞いてヒマワリを植えたが、以前のような豊かな土に戻るのかは分からない。狗飼さんは「高齢化で耕す人が減って荒れていた畑が、原発でまた荒れていく」と肩を落とす。

7月にジャガイモを収穫したのを最後に活動はストップし、再開のめどは立たない。大切に育てたタマネギは土に埋まったままだ。「苦労もいっぱい、 喜びもいっぱいだった。野菜が収穫できておいしいと言えたのが幸せだった。これからどうしたらいいのか」。大友代表は拳を握りしめた。

毎日新聞 2011821日 地方版

福島の子どもたち耶馬渓でのびのびキャンプ

[20118210711]

スイカ割りを楽しむ子どもたち=中津市本耶馬渓町の洞門キャンプ場

スイカ割りを楽しむ子どもたち=中津市本耶馬渓町の洞門キャンプ場

東京電力福島第1原発事故の影響で子どもたちが思うように外で遊べない状況が続く中、「大分の自然の中で伸び伸びと過ごしてもらおう」と招待した福島県 の親子32人が来県し、18~22日まで、中津市本耶馬渓町や由布市などでキャンプや観光などを楽しんでいる。

県内のNPO法人などのメンバーでつくる「福島の子どもたちと湯布院で思いっきり!夏休み招待」実行委員会(日野詢城代表)の主催。インターネットを通じて参加者を募集していた。
 19日は同町の洞門キャンプ場でさまざまな遊びを楽しんだ。森の中で遊んだ後、約12メートルの竹のといを使った流しそうめんで昼食。スイカ割りを楽し み、「もうちょっと右」「一歩後ろに下がって」と歓声を上げていた。ツリーハウスに上ったり、キャンプ場名物のドラム缶風呂や石窯でのピザ作りなども体験 し、宿泊した。
 宮崎由美子さん(43)=同県郡山市=は、遥さん(9)と栞さん(7)、碧さん(7)の3人の娘と参加した。由美子さんは「1週間でも放射線量が少ない ところにいると、体の免疫力が上がると聞いています」。遥さんは「福島では一日中、家にいないといけないので、大分ではいろいろな場所に行けてうれしい。 キャンプ場を探検したい」と笑顔で話す。
 実行委世話人の1人、小松道彦さん(52)=大分市=は「子どもたちはこの日を心待ちにしていたと思う。思いきり遊んでもらいたい」と力を込めた。
 一行はこの後、由布市内の一般家庭や寺などに宿泊。日出町などを観光し、22日に大分県を離れる。

無料の安心 争奪戦 都内モニタリングポスト2基増設

20118210708

新宿区のビル屋上に設置されているモニタリングポスト。東京都は新たに2基導入する=東京都提供

大気中の放射線量をきめ細かく調べようと、東京都が東日本大震災後に導入を決めた据え置き型測定装置「モニタリングポスト」二基がどこに設置され るか注目を集めている。都は九月中の決定を目指すが、都内の区市町村は住民の不安解消の「助っ人」と熱い視線を送っており、自治体間の綱引きも今後活発化 しそうだ。 (岡村淳司)

現在都内にあるモニタリングポストは国が都に委託した一基のみで、高さ十八メートルの新宿区のビルの屋上に設置されている。一基では不十分との声を受け、都が六月に二十三区東部と多摩地区中央部に一基ずつ設置する方針を示した。

本体は一基一千万円でシステムを含めれば数千万円の費用がかかる。周辺環境に左右されるデリケートな機器で、場所選びに時間をかけている。そんな中、国もモニタリングポスト増設を発表。場所などの調整が必要になり、さらに設置が遅れそうだ。

各自治体は住民の不安を解消しようと独自に放射線量を測定。しかし、機器や手法が統一されておらず、測定値をどう評価するかに頭を悩ませる。都がモニタリングポストを設置すれば、予算をかけることなく正確な線量を自動的に把握できる。

今のところ誘致の動きは表面化していないが、対象エリアの自治体の多くが“わが町”にと望む。府中市の担当者は「多摩地区全体で設置を要望したので抜け駆 けはしづらい」としつつ「独自測定には限界があり、大きな視点でとらえるモニタリングポストが一番いい」と説明する。小平市は「市民は市内の数値を気にす る。都から場所の照会があれば進んで手を上げたい」と乗り気だ。

局地的に放射線量の数値が高い「ホットスポット」が取り沙汰される足立区は独自の指標値を設定したが、職員が定点を巡回して測るため誤差も大きい。「信頼度の高い装置があれば区民が納得できる。設置場所が具体化してきたら積極的に動きたい」と担当者。

都の担当者は「数カ所視察したが絞り込めてはいない。技術的にきちんとした数値が測れる場所であることが重要だ」と話した。

(東京新聞)

被災地支援長期の構え

武雄市ニーズに合わせ対応変更民 間各自のペースで継続姿勢

継続的な支援に取り組む武雄市の被災者支援課

3月11日の東日本大震災から5か月余りが過ぎたが、被災地への支援活動は、依然として強く求められている。県内では、震災発生後から「佐賀きず なプロジェクト」と銘打ち、官民で取り組みが展開されている。自治体や民間団体は、今後の支援策をどう進めようとしているのかを探った。

被災地支援に積極的な姿勢を示している武雄市は、震災発生の5日後、被災者にホームステイや公共施設の無償提供するなどの支援構想を発表した。し かし、「実情に合ったものになるように」と、7月までに内容を3回改訂。移動費と宿泊費の一部を助成し、被災地の子どもたちに市内で遊ぶなどして楽しい思 い出をつくってもらう事業などを追加した。

また、「何か力になりたい」という市民の声を受け、被災地で技能ボランティア活動をする企業に対して費用の一部を援助。ボランティア活動を希望す る市民を募って市が借り上げたバスで被災地に向かうことも決定し、9月25日~10月14日の間に計5回、延べ100人を募集し、岩手県陸前高田市でがれ き撤去などにあたる予定だ。

武雄市被災者支援課は「時間の経過や地域によって必要とされる支援の内容も変化している」と強調し、インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」などで寄せられる意見も参考にして、ニーズに合った策を心がけているという。

同課は、福島第一原発事故による放射線の影響の有無で支援内容が大きく左右されるとしており、「放射線問題を抱える地域では被曝(ひばく)から身を守るための支援、ほかの地域は地元復興に向けた力が求められている」と分析する。

一方、民間でも、長期的な活動などに重点を置いた取り組みが繰り広げられている。県内のNPOのメンバーらが3月下旬から続ける「佐賀から元気を送ろうキャンペーン」もその一つ。支援内容によって現在は13のプロジェクトが始動している。

このうち「よかとこ佐賀プロジェクト」は、県内に避難してきた人が、少しでもストレスなく生活できるように行政が行き届かない点の支援を心掛け る。7月に佐賀市内で、福島県からの避難者と同県出身の県内在住者が交流する機会をつくったほか、福島県人会の設立の動きもバックアップする。

女性の目線で支援を考えるプロジェクト「ハッピーストック」は、宮城県で活動する女性グループと連携し、現地の要望を聞いて子ども用歯ブラシや女性下着を配送するなどしてきた。

同キャンペーン実行委の大野博之事務局長は「各自のペースで出来ることを協力するスタンスで取り組んでいる」と強調。今後、必要な要素として、 〈1〉忘れない〈2〉(復興などを)祈り続ける〈3〉小さなことでも自分ができることをする〈4〉(被災地などから)学ぶこと――の四つを挙げる。

実行委は、短くても3~5年間の支援活動は必要と考えており、「いつも何かの支援が行われている状況」を目標にしている。

2011821日  読売新聞)

被災地支援長期の構え

武雄市ニーズに合わせ対応変更民 間各自のペースで継続姿勢

継続的な支援に取り組む武雄市の被災者支援課

3月11日の東日本大震災から5か月余りが過ぎたが、被災地への支援活動は、依然として強く求められている。県内では、震災発生後から「佐賀きず なプロジェクト」と銘打ち、官民で取り組みが展開されている。自治体や民間団体は、今後の支援策をどう進めようとしているのかを探った。

被災地支援に積極的な姿勢を示している武雄市は、震災発生の5日後、被災者にホームステイや公共施設の無償提供するなどの支援構想を発表した。し かし、「実情に合ったものになるように」と、7月までに内容を3回改訂。移動費と宿泊費の一部を助成し、被災地の子どもたちに市内で遊ぶなどして楽しい思 い出をつくってもらう事業などを追加した。

また、「何か力になりたい」という市民の声を受け、被災地で技能ボランティア活動をする企業に対して費用の一部を援助。ボランティア活動を希望す る市民を募って市が借り上げたバスで被災地に向かうことも決定し、9月25日~10月14日の間に計5回、延べ100人を募集し、岩手県陸前高田市でがれ き撤去などにあたる予定だ。

武雄市被災者支援課は「時間の経過や地域によって必要とされる支援の内容も変化している」と強調し、インターネットの簡易投稿サイト「ツイッター」などで寄せられる意見も参考にして、ニーズに合った策を心がけているという。

同課は、福島第一原発事故による放射線の影響の有無で支援内容が大きく左右されるとしており、「放射線問題を抱える地域では被曝(ひばく)から身を守るための支援、ほかの地域は地元復興に向けた力が求められている」と分析する。

一方、民間でも、長期的な活動などに重点を置いた取り組みが繰り広げられている。県内のNPOのメンバーらが3月下旬から続ける「佐賀から元気を送ろうキャンペーン」もその一つ。支援内容によって現在は13のプロジェクトが始動している。

このうち「よかとこ佐賀プロジェクト」は、県内に避難してきた人が、少しでもストレスなく生活できるように行政が行き届かない点の支援を心掛け る。7月に佐賀市内で、福島県からの避難者と同県出身の県内在住者が交流する機会をつくったほか、福島県人会の設立の動きもバックアップする。

女性の目線で支援を考えるプロジェクト「ハッピーストック」は、宮城県で活動する女性グループと連携し、現地の要望を聞いて子ども用歯ブラシや女性下着を配送するなどしてきた。

同キャンペーン実行委の大野博之事務局長は「各自のペースで出来ることを協力するスタンスで取り組んでいる」と強調。今後、必要な要素として、 〈1〉忘れない〈2〉(復興などを)祈り続ける〈3〉小さなことでも自分ができることをする〈4〉(被災地などから)学ぶこと――の四つを挙げる。

実行委は、短くても3~5年間の支援活動は必要と考えており、「いつも何かの支援が行われている状況」を目標にしている。

2011821日  読売新聞)

伊方原発:冷却水計器トラブル 放射線値が微増 /愛媛

四国電力は19日、運転中の伊方原発2号機(加圧水型、出力56万6000キロワット)で、原子炉を冷やす1次冷却水の放射線量を監視する計器の 数値がわずかに上昇している、と発表した。燃料漏えいの兆候はなく、外部への放射能漏れもないという。配管への水あか付着などの要因が考えられ、調査を続 ける。

四電によると、17日夕以降、1次冷却水のステンレス製配管から数十センチのところで計測を続けている空間線量計の数値が、通常の毎時145マイ クロシーベルトから同148マイクロシーベルトに上昇。燃料漏えいなどの場合の警報設定値430マイクロシーベルトからは大きく下回っていた。冷却水を採 取して調べたが、漏えいを示すヨウ素や希ガスの濃度変化はなかった。

計器の検査でも故障は確認されなかったが、バックアップ用として別の場所に設置しているもう1台の空間線量計の数値は、ほぼ一定しているという。【中村敦茂】

毎日新聞 2011820日 地方版

3キロ圏一時帰宅は予定通り 現地視察で細野氏

 福島第1原発から3キロ圏内を視察する細野原発相(右から3人目)=20日午後、福島県大熊町

 細野豪志原発事故担当相は20日、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏の警戒区域のうち、福島県双葉町と大 熊町にある半径3キロ圏内地域を視察し、当初予定通り8月26日と9月1日にそれぞれ初の一時帰宅を実施する考えを記者団に示した。3キロ圏内は一時帰宅 が認められていなかった。

同時に「放射線100+ 量がかなり高い場所や、インフラが傷んでいる場所がある」と指摘、安全に万全を期す意向も強調した。

22日の週をめどに福島県に設置する政府の「除染推進チーム」が、伊達市で最初の除染作業を実施する方針も明らかにした。

2011/08/21 00:08   【共同通信】

東日本大震災:今も原発で苦しむ福島 京都で心砕く若者たち /京都

 ◇震災から5カ月以上…

東日本大震災から5カ月以上が過ぎた。私の古里、福島県は今も、原発事故の影響に苦しめられているが、京都で福島のために心を砕く人にたくさん出会った。そんな中から、私と同じ20代の若者2人を紹介したい。【成田有佳】

 ◇田畑で放射能汚染調査--京都大大学院農学研究科・林剛平さん

京都大大学院農学研究科の学生、林剛平さん(26)は、福島市のNPO法人と協力し、同市と周辺の田畑4カ所で土壌に対する放射能汚染の影響調査をしている。

林さんに出会ったのは4月末。放射能被ばくについて専門家を招いたシンポジウムを企画した学生がいると聞き、訪ねた。

「福島に行ってきたんです」。林さんは地図を示しながら、土を採取した場所を説明してくれた。福島駅前、渡利、大波……。私にとってなじみの地名 が次々と出てくる。私も行きたいと強く思った。5月末に福島で土壌調査のためにヒマワリの種まきに行くと知り、同行させてもらうことにした。

これが私にとって震災後初めて帰省の機会となった。取材の合間に足を伸ばした実家のマンションは、地面に1メートル以上のひびがあり、入り口のサッシがゆがんだままだった。さらに見えない放射能の恐怖。被害は想像以上だった。

林さんは以前から劣化ウラン弾による被ばくの影響について関心を持っていた。震災後、土壌の放射能汚染の影響が気になり、何度も福島入りした。震災後に放射線業務従事者の研修を受け、放射能測定も行えるようになった。

土壌調査は、震災前から遊休農地に景観作物としてヒマワリを育てていた大波城趾(福島市大波)の住民と、この活動を支援する福島市のNPO法人 「シャローム」の協力を得て行っている。大波では、表土を除いてから種を植えた場合とそのままの場合などを比較し、土壌浄化の方策を検討する。

雨の中の種まきが一段落した後、林さんが大波の住民に4月に採取した畑の土の調査結果を手渡した。真剣な表情で結果の数字を見つめる住民。林さん は「秋になって田畑の作物を収穫すると、その放射線量にショックを受けるかもしれない」と懸念している。「きめ細かく情報提供し、信頼関係を築きながら、 長い目で土壌への影響調査と対策を考えていきたい」と話している。

 ◇古里、福島の役に 京都薬科大の阿部誠也さん「できること続けたい」

7月3日、京都市南区で子育て世代の避難者を対象としたイベントが開かれた。開催決定から2週間足らずだったのに、子供や保護者38人が集まり、人形劇を楽しんだり各団体のビラに見入ったりしていた。

実行委員長の阿部誠也さん(21)は京都薬科大(京都市山科区)の学生。京都に住んで3年目になる。3月11日は春休みでカンボジアにおり、家族 の無事を国際電話で確認した。母校の県立福島高校が避難所としてテレビに映った。「目立たない、知られていない」と思っていた福島が、海外の報道でも繰り 返され、震災の甚大さを痛感した。

ゴールデンウイークに福島市の実家から相馬市に通いボランティアをした。魚の生臭さが広がる沿岸部で、ガラスや網がからまった泥をかいた。たった3日間で途中で帰ってきてしまったような思いがし、申し訳ない気持ちも感じた。

一方、京都に戻ると余震などない。募金活動をしていても、徐々に忘れられていくような気がした。「京都では地震を実感できることがない」と思って いた矢先に、京都でのイベント開催を知り、自ら手を挙げて実行委員長になった。イベントの名称は「集まっぺ!京都子ども・子育て情報祭」。方言を知ってい るからこそ、このネーミングにした。

阿部さんはこのイベントで、福島市から子供を連れて避難している女性から話を聞いた。京都府は福島県の避難者を多く受け入れているが、阿部さんに とっては京都で避難者に会うのは初めてだった。「夏休みに勉強の穴埋めをしてもらえたら」「子供と同じ年代の避難者に出会いたい」などの生の声に触れた。 「震災を忘れず、京都でできることを続けたい」と力強く語る姿が印象的だった。

私は3月11日の震災以後、林さんへの同行のほか、数日の休暇を利用して被災地に入ったが、正式な出張取材には行かせてもらったことはない。「時間をかけて被災地取材をしたい」とあせる気持ちを抑え、京都で日々の出来事を追い掛けている。

そんな中、彼らの姿を見ていると「現場に行けない」とくよくよしている私が恥ずかしくなった。京都にいても自分で「現場」を見いだすことはできるはず。そんな思いを強くした。

毎日新聞 2011820日 地方版

保護者に放射線の知識を

保護者に放射線の知識を

8201327動画あり

来週から小中学校の2学期が始まる福島県郡山市で、子どもの保護者に放射線の知識を学んでもらう講演会が開かれました。

この講演会は、放射線への不安を訴える保護者が多いことから、来週25日から公立の小中学校の2学 期が始まるのを前に郡山市のPTAが開いたもので、市内にある18の小中学校の保護者と教師270人が集まりました。講演会では、講師に招かれた企業の技 術担当者が、「郡山市内の放射線量は下がってきていて、各学校の校庭で計測したデータも線量は下がっているので、学校は安全な状態にある」と説明しまし た。そのうえで、自宅周辺や通学路などで、水を流して除染を行えば子どもの生活環境はさらによくなると指摘しました。郡山市では原発事故による放射線の影 響などを理由にこれまでに700人余りの子どもが転校したということで、保護者たちは説明を聞きながら熱心にメモを取っていました。講演会に参加した、小 学生の子どもが2人いるという男性は「放射性物質を少なくし、放射性物質に近づかないことが大事だと思いました。自分の家でもできるだけ除染したいと思い ます」と話していました。

支える・山梨から:東日本大震災 福島の児童ら、富士吉田で夏合宿 /山梨

 ◇うどん作りに挑戦

原発事故により不自由な生活を強いられている福島県伊達市など被災地の児童32人と保護者らが富士吉田市新倉の寺で「夏合宿」生活を送っている。 仏教徒がメンバーのNPO法人「アーユス仏教国際協力ネットワーク」会員の仙林寺(伊達市)が窓口となって参加児童を募り、同法人理事の遠山章信住職の正 福寺と大正寺、如来寺の3寺が受け入れた。

一行は17日午後に到着、3寺に分宿し、「富士山のふもとで夏合宿!」のスローガンのもと、河口湖でカヌーを体験したり、富士山5合目を訪れたりした。

19日は正福寺で名物の「吉田のうどん」作りに挑戦した。新倉地区のうどん店「入山うどん」が用意したうどん粉をこねてから、のして、包丁で切る作業を店主の渡辺義利さん(68)らから教わり、完成した冷やしうどんを味わった。

放射線の影響から外で遊ぶ時間は1日1時間という児童たちは富士北麓(ろく)の自然をたっぷりと味わった。遠山住職は「皆、つながっているという 気持ちです」と児童を見守り、渡辺さんは「ふるさと福島に帰ってからもうどんを作ってもらい、いい思い出にしてほしい」と話し、手を取ってうどん作りを指 導した。一行は同日午後は富士急ハイランドで遊んだ。20日に帰郷する。【小田切敏雄】

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:放射性物質、香取なども不検出 コメ出荷制限解除、10市町に /千葉

県は19日までに、香取、いすみ、睦沢、長柄、御宿各市町の早場米「ふさおとめ」など収穫後の玄米の放射性物質を測定する調査(本調査)の結果、 いずれも不検出で、5市町の出荷制限を解除したと発表した。解除された自治体はコメを生産する53市町村のうち10市町となり、鴨川市は出荷に向け等級を 格付けする検査が始まったほか、香取市は20日に市長自ら「安全宣言」をする予定という。

県は本調査以外に、空間放射線量が毎時0・15マイクロシーベルト以上と比較的高い17市町で収穫前の玄米を採取し検査する「予備調査」も計画。 うち実施済みの八千代、佐倉、多古、栄、東庄、芝山の6市町で放射性物質は不検出。20日には、柏、野田両市の予備調査結果も判明する予定だ。

本調査をクリアした香取市は20日、宇井成一市長自身が「安全宣言」を県内で開催される二つのイベントで行い、「ふさおとめ」の新米を無料配布、安全をアピールするという。

やはり問題がなかった早場米の産地・鴨川市では、新米の出来を審査する初検査が18日、JA安房田原集荷場で行われた。

検査官が粒の色や水分、つやなどを審査した結果、ほとんどが一等米で価格は60キログラム1万300円で昨年と比較して1000円高い値で初出荷された。

JA安房鴨川支店は「今年は検査などで出荷が3日遅れたが、出来は昨年並み。安心して食べてほしいです」と話している。【斎藤有香、清藤天、米川康】

毎日新聞 2011820日 地方版

道内の観光地線量調査 9カ所追加実施 道、今月以降

08/20 11:45

道は、登別温泉など6カ所で行っている道内観光地の放射線100+ モニタリングについて、今月以降、襟裳岬(日高管内えりも町)など9カ所を追加し、計15カ所で行う。

放射線100+ モニタリングは7月下旬から毎月1回のペースで始め、第1回の結果は道のホームページで、英語や中国語など5カ国語で公表した。

その後、市町村などから調査地を増やすよう要望が出たため、外国人観光客の多い場所からさらに選定した。今月の測定は22日と24日の予定。

登別温泉と襟裳岬以外の地点は次の通り。

【7月から実施】▽五稜郭公園(函館市)▽旭山動物園(旭川市)▽オホーツク流氷館(網走市)▽十勝川温泉(十勝管内音更町)▽釧路市湿原展望台

【8月から追加】▽道庁赤れんが前▽小樽運河浅草橋街園▽ニセコグランヒラフスキー場(後志管内倶知安町)▽洞爺湖温泉(胆振管内洞爺湖町)▽新ひだか 町観光情報センター(日高管内新ひだか町)▽宗谷岬(稚内市)▽JR知床斜里駅前(オホーツク管内斜里町)▽納沙布岬(根室市)

(30)「疎開」で外遊び楽しむ

真夏の日差しの下、笑顔いっぱいの小学生たちが2人1組でカヌーに乗り込む。8月2日、緑の山々に囲まれた北海道士別市の岩尾内(いわおない)湖。講師の岡健吾さん(37)が、「さあ、冒険に出発だ!」とかけ声をかけた。

この日、カヌーを体験したのは、同市に招待された福島県川内(かわうち)村立川内小学校などの4~6年生38人。子どもたちは、湖に飛び込んだり、泳いだりして好きなように水遊びを楽しんだ。同小4年の大和田日南子(ひなこ)ちゃん(9)は、「今年はプール授業が1回しかなかったから、いっぱい泳ぐんだ」と大はしゃぎだ。

同村は、福島第一原発から20~30キロ圏内にあり、大半の村民は今も避難を続ける。村内唯一の小学校である同小には児童114人がいたが、原発事故後、63人が県内外の学校に転校した。校舎は同県郡山市内に間借りしており、放射線への懸念から、1学期の体育は一度も屋外でできず、プール授業も屋内プールで1度しか実施していない。

「子どもたちに、放射線を気にせずに思い切り外遊びをさせたい」。そう考えた村教委が6月頃、夏休み中の“疎開先”を探していたところ、士別市から「小学生40人程度なら、8泊9日、交通・宿泊費無料で招待できる」と打診があった。自然豊かな自治体からの、願ってもない申し出だった。

同市は、村の希望を聞き、大自然の中での水遊びや地域交流、ミニ運動会、バーベキュー、花火大会など、屋外活動を毎日盛り込んだプログラム「士別 にコラッセ夏学校」を企画してくれた。コラッセとは、福島弁で「おいでください」という意味だ。市職員が子どもたちと一緒に寝泊まりし、水泳やカヌーでは ボランティアが指導にあたる態勢も整えてくれた。

一方、村教委も、仕事や幼い兄弟がいる家庭でも参加できるようにと、村教委や川内小の教員が同行した。県外に避難した子どもも対象に加えたため、友だちとの再会のために参加した子も多かった。

札幌市内に転校した6年遠藤あゆみさん(12)は、「川内小のみんなに会うのは大震災の日以来。たくさんおしゃべりして、一緒に写真を撮るんだ」と笑顔で話した。

最終日、郡山市内の解散場所で出迎えた高島仁校長(52)は、「子どもたちの遊び疲れた表情が、うれしく感じた」と話した。心身の成長に不可欠な子どもの外遊びが、多くの人々に支えられている。(矢子奈穂)

メモ 今年の夏休みは、東日本大震災で被災した子どもを対象にした宿泊を伴う支援事業が全国各地で行われた。 内容は、水遊びやキャンプ、動物との触れ合い体験など。主催は自治体やNPO法人など様々で、参加費用が無料のケースも多い。文部科学省に寄せられた情報 だけでも計94件で、定員は5000人を超える。

2011820日  読売新聞)

放射性廃棄物の処理求める 宜野湾市

20118200934

米軍の東日本大震災の救援活動「トモダチ作戦」に伴って生じた放射性廃棄物が米軍普天間飛行場に保管 されている問題で、宜野湾市の米須清栄副市長らは19日、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局を訪れ、国の責任による速やかな処置を要請した。同飛行場などに枯 れ葉剤が散布されたとする問題についても、事実関係を明らかにするよう求めた。

樽井澄夫沖縄大使は、放射性廃棄物について「4月21日の日米合同委員会で在日米軍敷地内に保管して いると米軍側から相談があり、その後、保管場所に普天間飛行場が含まれていることが発覚した」と説明。8月中旬まで地元自治体に通報しなかった理由につい て「除染に使用した布などを入れたドラム缶3本の周囲から放射線が検出されなかったため」と述べ、今後は早急に連絡する考えを示した。

1960~70年代に同飛行場などで使用されたとされる枯れ葉剤については、米軍に調査を依頼したとし、回答があり次第市側に伝える考えを示した。

沖縄防衛局の森田治男企画部長は、放射性廃棄物の処理について「関係省庁で検討中であり、方法が固まったら速やかに行いたい」と話した。

2011820()神栖産米検出されず 市の放射性物質検査

神栖市は19日、市が実施した米の放射性物質検査の結果、放射性セシウムは検出されず同市産米の安全性が確認されたと発表した。

市農林水産課によると、1516の両日にわたり市内5地区からサンプル米を採取。18日にひたちなか市の県環境放射線監視センターに検査を依頼した。

全てのサンプル米から放射性物質が検出されなかったことを受けて同課は「市内で収穫する本年産米の安全性が確認できた。出荷、販売、譲渡、贈答などにも問題はない」としている。

【静岡】

母の服から石綿吸引で死亡 富士の遺族提訴「会社の責任」

2011820

富士市の女性=当時(42)=が7月に胸膜中皮腫で死亡したのは、母親が勤めていたパイプ製造会社「富士化工」(同市)の託児所に預けられ、幼少 期にアスベスト(石綿)を吸引したのが原因として、女性の遺族4人が19日、同社に9176万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。女性の夫 (45)は「会社の責任を明らかにしたい」と、提訴に至った胸の内を語った。

夫と娘3人を残し、女性が入院先の病院で息を引き取ったのは7月30日。自宅に仏壇はまだなく、居間に置かれた遺影の横で、夫は静かに語り始めた。

結婚したのは1995年。家族5人そろって沖縄に旅行するなど、ごく普通の仲良し一家だった。だが昨年夏、女性が「胸が痛い」と訴え始め、生活は 一変。検査の結果は、「左側の肺に水がたまっている」。女性の母親も胸膜中皮腫を患い、看病していた女性と夫は、すぐに病名を悟った。夫は「足が震えた」 と振り返る。

訴状によると、女性の母親は1972~88年に富士化工に勤務。女性は3~6歳のころ、同社の工場に隣接する託児所に預けられた。母親が託児所を訪れ、作業着のまま女性を抱きかかえるなどしたため、日常的にアスベストを吸い込んだと主張している。

母親は昨年11月に死亡。富士労基署は、母親を含め同社の元従業員19人を石綿疾病として労災認定している。女性も昨年9月に胸膜中皮腫と診断されてから、肺を摘出したり、放射線治療を受けたりした。だが今年4月末、右肺への転移が判明。「2人で、病室で泣きました」

富士化工側から昨年11月、「2000万円で示談を」と申し出があったというが、夫は女性の死後、「人の命が軽くみられている」と提訴を決意。自 宅を訪れた社長らに、看病で「家族に迷惑を掛けている」と泣いて訴える女性の姿が、まぶたに焼き付いている。「最後まで家族のために生きようとしてくれた んです」

富士化工は「担当者が不在でコメントできない」としている。

カナダで旅客機墜落12人死亡 北極地方、日本人搭乗なし

 主要/201108211004
墜落したチャーター機と同型のカナダ、ファーストエアのボーイング737型機=09年7月、エドモントン(AP=共同)

【ニューヨーク共同】AP通信によると、カナダの北極地方で20日午後、乗客乗員15人が乗ったボーイング737旅客機が墜落、12人が死亡し3人がけがをした。

警察当局によると、事故を起こしたのは同国の航空会社ファーストエアのチャーター機。目的地のヌナブット準州レゾリュートベイの村から西に約2キロの地点に落ちたという。目撃者は、レゾリュートベイ空港の滑走路近くの小さな丘に衝突したとしている。

カルガリーの日本総領事館によると、日本人は乗っていなかったことが確認された。

当時、近くで軍事演習が予定されており、演習に派遣されていた軍関係者らも救助活動に当たった。

カナダでチャーター機墜落、12人死亡

【ニューヨーク=吉形祐司】カナダ公営のカナダ放送協会(CBC、電子版)によると、同国北部ヌナブット準州で20日、ファースト・エア航空のボーイング737型チャーター機(乗員乗客15人)が墜落、12人の死亡が確認され、3人が負傷した。

CBCによると、同機はカナダ北部イエローナイフから北極地方にあるレゾリュートベイに向かっていた。目的地レゾリュートベイの空港から約8キロの空域で交信が途絶え、10分後に墜落したという。原因は不明。

20118211001分  読売新聞)

カナダ 旅客機墜落12人死亡

カナダ 旅客機墜落12人死亡

821742動画あり

カナダの北極圏で現地時間の20日昼すぎ(日本時間の21日未明)、乗客乗員15人を乗せた旅客機が墜落し、12人が死亡、3人がけがをしました。

墜落したのは、カナダの航空会社ファースト・エアーが運航するボーイング737型のチャーター機 で、カナダのイエローナイフからレゾリュートベイに向かう途中だったということです。航空会社によりますと、旅客機から最後に交信があったのは、現地時間 の20日午後0時40分で、レゾリュートベイの空港からおよそ8キロ離れた地点を飛行していましたが、そのおよそ10分後に墜落したということです。旅客 機には乗員4人を含む15人が乗っており、このうち12人が死亡し3人はけがをして病院で手当てを受けているということです。カルガリーにある日本総領事 館が航空会社に確認したところ、乗客に日本人を含む外国人はいなかったということです。カナダの航空当局は機体の状況や目撃者の話から事故の詳しい原因を 調べています。ファースト・エアーは、カナダ北部の30の小さな町とエドモントンやモントリオールなどの主要都市を結ぶ旅客便や貨物便を運航しています。

カナダ北極地方でチャーター機が墜落、12人死亡

2011.08.21 Sun posted at: 10:02 JST

(CNN) カナダの航空会社ファーストエアによると、同国の北極地方で20日、同社の運航するチャーター機が墜落し、12人が死亡、3人が負傷した。

乗員4人、乗客11人を乗せて、北部イエローナイフからレゾリュートベイに向かっていたボーイング737―200型機は、最後の通信から約10分後、レゾリュートベイ近くを飛行中に墜落したという。

現場には消防士や救急隊員、警察、カナダ軍が出動した。負傷者は現地の病院で手当てを受けている。

墜落の原因は不明。国防省の報道官は、運輸安全委員会が調査を開始すると述べた。

墜落:カナダ北極地方で旅客機、12人死亡 日本人はなし

 AP通信によると、カナダの北極地方で20日午後、乗客乗員15人が乗ったボーイング737旅客機が墜落、12人が死亡し3人がけがをした。

警察当局によると、事故を起こしたのは同国の航空会社ファーストエアのチャーター機。目的地のヌナブート準州レゾリュートベイの村から西に約2キロの地点に落ちたという。目撃者は、レゾリュートベイ空港の滑走路近くの小さな丘に衝突したとしている。

カルガリーの日本総領事館によると、日本人は乗っていなかったことが確認された。

当時、現場近くでは軍事演習が予定されており、演習に派遣されていた軍関係者らが警察とともに救助活動に当たった。軍当局者は、事故機は演習に関わっていなかったとしている。カナダの運輸安全委員会が原因を調べている。

墜落現場の村は主に先住民族が暮らしており、人口は約230人。ファーストエアはカナダ北部を中心に運航している。(ニューヨーク共同)

毎日新聞 2011821日 1025分(最終更新 821日 1036分)

カナダ北極地方で旅客機が墜落、12人死亡

2011082108:52 JST

 [トロント 20日 ロイター] カナダ北極地方のリゾリュートベイで20日、ファーストエア航空のボーイング737型旅客機が墜落し、地元テレビ局によると、12人が死亡した。

 警察の話として同局が伝えたところによると、同機はカナダ北部イエローナイフからリゾリュートベイに向かっている途中に墜落。乗客乗員15名が搭乗していた。

旅客機が墜落、12人死亡=カナダ

 【モントリオールAFP=時事】カナダの北極地方にあるヌナブット準州のリゾリュートベイで20日、ファーストエア航空のボーイング737型旅客機が墜落し、地元メディアが警察の情報として伝えたところによると、乗客乗員15人のうち12人が死亡、3人が負傷した。
 同機はカナダ北部イエローナイフからリゾリュートベイに向かっていた。事故原因は明らかになっていない。ファーストエア航空はカナダ最北部の25のコミュニティーを結んでいる。(2011/08/21-07:51

20110821

カナダで旅客機墜落12人死亡  北極地方、日本人搭乗なし

【ニューヨーク共同】AP通信によると、20日午後、カナダの北極地方で乗客乗員15人が乗ったボーイング737旅客機が墜落、12人が死亡した。

警察当局によると事故を起こしたのは同国の航空会社ファーストエアのチャーター機。目的地に近い村に落ちたという。

カナダ・カルガリーの日本総領事館によると、墜落した旅客機に日本人は搭乗していなかったことが確認された。

墜落したチャーター機と同型のカナダ、ファーストエアのボーイング737型機=09年7月、エドモントン(AP=共同)

カナダで旅客機墜落12人死亡 北極地方、日本人搭乗なし

 墜落したチャーター機と同型のカナダ、ファーストエアのボーイング737型機=09年7月、エドモントン(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】AP通信によると、カナダの北極地方で20日午後、乗客乗員15人が乗ったボーイング737旅客機が墜落、12人が死亡し3人がけがをした。

警察当局によると、事故を起こしたのは同国の航空会社ファーストエアのチャーター機。目的地のヌナブット準州レゾリュートベイの村から西に約2キロの地点に落ちたという。目撃者は、レゾリュートベイ空港の滑走路近くの小さな丘に衝突したとしている。

カルガリーの日本総領事館によると、日本人は乗っていなかったことが確認された。

当時、近くで軍事演習が予定されており、演習に派遣されていた軍関係者らも救助活動に当たった。

2011/08/21 10:04   【共同通信】

【Q&A/コメからセシウム検出 】基準値大幅に下回る 精米で6割除去

茨城県鉾田市産のコメの予備検査で放射性セシウムが検出されました。

Q コメが放射性物質で汚染されるのはなぜですか。

A 福島第1原発で起きた水素爆発や、格納容器の弁を開けて排気する「ベント」で、放射性セシウム100+ や放射性ヨウ素などが大量に放出されました。風で拡散、雨などに混じって田んぼの土や農業用水などに降下したとみられます。こうした土や水で稲を栽培すると、成長段階で放射性物質が根から吸い上げられ、コメに蓄積されます。

Q 今回、検出されたのはセシウムですね。

A 放射性ヨウ素は放射線を出す力が半分になる「半減期」が約8日と短いのに対し、放射性セシウム100+ は約30年と長く、原発事故から約5カ月たった今も土壌や農作物から検出されています。セシウム100+ は体内に取り込まれると筋肉に蓄積しやすく、がんの原因になるとされます。

Q 茨城県産のコメからはどれくらい検出されたのですか。

A 玄米1キログラム当たり52ベクレルです。国が定めた暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の約10分の1に当たります。本検査でも基準値を下回れば出荷、流通することになります。

Q 微量でも心配です。

A 専門家によると、セシウムは玄米の胚芽などぬかの部分に多く蓄積される傾向があり、精米すると約6割が除去されるそうです。厚生労働省は「基準値を下回っており、健康への影響はない」としています。

Q 田植え前に土壌汚染をチェックしていなかったのですか。

A 福島、宮城、茨城など9県では3~4月、土壌検査を実施しました。1キログラム当たり5千ベクレルを超える場所は稲の作付けを制限し、福島県内の原発周辺の一部地域が制限対象となりました。

Q これから新米の出荷が本格化しますが対策は。

A 農水省は8月3日、収穫前の予備検査と、収穫後の本検査の2段階でチェックする仕組みを発表しました。

Q 具体的には。

A 収穫の約1週間前に稲の一部を玄米に加工して予備検査をします。ここで1キログラム当たり200ベクレルを超えるセシウム100+ が検出された市町村は、本検査を15ヘクタールごとに実施。200ベクレル以下の市町村は合併前の旧市町村ごとに本検査を実施します。
 本検査で基準値を超えた場合、政府が旧市町村単位で出荷停止を指示し、その地域のコメは全量廃棄処分することが義務付けられます。違反すると1年以下の懲役などの罰則規定もあります。

Q 調査は全国でやるのですか。

A 東北や関東の17都県では/(1)/土壌調査で1キログラム当たり千ベクレルのセシウム100+ を検出/(2)/空間放射線量が平常時(毎時0・1マイクロシーベルト)を超える/(3)/知事が自主的に選定―のいずれかの市町村で実施します。

Q ほかの地域は。

A 原発から遠ざかるほど、土壌や農業用水の汚染リスクは低くなります。ただ使用する堆肥が汚染されている可能性もゼロではありません。西日本の一部府県も土壌やコメを自主検査します。

(共同通信)

汚染土壌の処理法開発=低コスト、放射能1割以下に―兵庫県

2011821156

福島第1原発事故で放射能に汚染された土壌の浄化に役立ててもらおうと、兵庫県立工業技術センターなどは、凝集剤を使った新たな処理方法を開発した。今 月中にも福島県郡山市で本格的な実証実験を始める。同センターは「従来の方法に比べコストが安い上、廃棄物が保管しやすく、大量の土壌を除染するのに向い ている」と話している。

同センターによると、この凝集剤は植物の粉末と、吸着剤として除染に使われるゼオライトに似た性質を持つ鉱物で作る。実験ではまず、福島県飯舘村の田ん ぼから採取した汚染土壌10グラムを水100グラムと混合。工業用フィルターでろ過すると、土6グラムと濁り水104グラムに分かれ、土に残った放射性セ シウムなどは7%に減っていた。

濁り水に凝集剤2グラムを加えて沈殿させ、さらにろ過したところ、沈殿物6グラムと水100グラムに分離。沈殿物に残りのセシウムなどが集中し、水からは検出されなかった。

[時事通信社]

2011/08/21 15:31

消費者、牛肉離れ顕著/汚染疑い牛、判明1カ月

2011/08/21 09:58

汚染疑いがある牛肉の流通が判明して以降、豚肉、鶏肉を購入する消費者が増えている=香川県高松市内
汚染疑いがある牛肉の流通が判明して以降、豚肉、鶏肉を購入する消費者が増えている=香川県高松市内

 放射性セシウムを含む稲わらを与えられた牛の肉が香川県内でも流通している問題が判明し、1カ月余りが過ぎ た。この間、香川県内のスーパーや精肉店では、牛肉の売り上げが前年に比べ2~4割減となり、半減した店も。一方、豚肉や鶏肉の売り上げが同程度伸びる スーパーが出ており、消費者の「牛肉離れ」が鮮明となっている。

スペース縮小
 県内で新鮮市場きむらを展開するきむら(高松市)は、一部店舗で汚染が疑われる牛肉を販売していたことが判明した7月下旬以降、牛肉の売り上げが前年比 4割減と急激に落ち込んだ。精肉売り場の“主役”としてスペースの6~7割を占めていたが、現在は半分に縮小し、仕入れ量も通常の7割に落とした。仕入れ 担当者は「牛肉は主力商品だけに今後の売り上げへの影響は計り知れない」と打ち明ける。

生活協同組合コープかがわ(同市)でも、牛肉の売り上げは前年比2割減に。「輸入牛の売り上げはほぼ横ばいだが、国産牛の落ち込みが大きい」と担当者。国産牛の産地を売り場に掲示して安全性をPRしているが、消費者の手が伸びないのが実情だ。

精肉売り場の主役となっているのが、豚肉と鶏肉。マルヨシセンター(同市)ではそれぞれの売り上げが2~3割程度上昇した。コープでも、牛肉の落ち込み をカバーするほど好調。マルヨシの担当者は「今まで炒め物やカレーに牛肉を使っていた家庭が豚肉や鶏肉に替えているのでは」と食卓の変化を指摘する。

お手上げ状態
 一方、精肉店では、牛肉の売り上げ減少で経営に苦しむ店も少なくない。前年から売り上げが半減したという高松市内の精肉店は「安全な物まで買ってもらえ ない。このままではやっていけない」。同市内の別の精肉店の男性店主(65)も「産地表示をしても売れないし、お手上げ状態」と肩を落とす。

消費者の牛肉離れが進む中、県は17日から、県内の牛の畜産農家全350戸を対象にした「全戸検査」を始めた。マルヨシの担当者は「県が先頭を切って安 全性をアピールしてくれるのは助かる」と評価。高松市の精肉店森山ミートの森山芳憲社長も「信頼回復には、市場に流通している物は安全だと言い切れる体制 づくりが不可欠。その一助になってほしい」と期待する。

十勝の肉牛市場変動なし

201108211440

 【音更】ホクレン十勝地区家畜市場(音更町音更西2線)で17〜20日、肉牛市場が開 かれた。放射性セシウムで汚染された稲わらを食べた東北産の牛の肉が流通した問題と、安愚楽牧場の経営破綻が判明してから初めての開催で、価格が注目され ていた。取引前は素牛価格が暴落するとの見方もあったが、市場関係者の想定した下落幅よりも小幅にとどまった。素牛生産者は安堵(あんど)、安値を狙って 来場した購買者には期待外れの結果となった。

通常と変わらない購買者数が詰めかけたホクレン十勝地区家畜市場の競り

1頭当たりの平均価格は肉専用種(去勢)で39万9295円と前回の市場から5%下落、同(雌)で34万4755円と同2%上昇、交雑種(去勢)で24万7569円と同10%ダウン、同(雌)で19万6792円と同7%ダウンだった。

いずれの種も落札率は93.5〜98.1%と前回市場を数ポイント上回り、購買意欲が高かった。購買者は約200人。福島県など牛肉出荷停止となってい る東北を中心にやや減った一方、これまで東北の市場で買っていた購買者が新たに増えたため、通常と同じ程度の人数となった。

素牛を購入後、肥育して枝肉にするまでは約20カ月かかる。セシウム牛肉問題に加えて安愚楽牧場の経営破綻の影響で今後、国内の牛の飼養頭数が減る可能性も出てくる。

地元の市場関係者は「頭数が減って枝肉価格が上がるとみて、今が買い時だと判断した人もいたのではないか」とみる。新得町の肥育農家は「思っていたより客(購買者)が多く、頑張って価格を上げて買わなければならず、きつかった」と述べた。

一方、出荷側では、前回市場より価格は下げたものの「今までが高過ぎた」という声もあり、黒毛和種の素牛を出荷した池田町の農家は「価格はそんなに悪くなかった。購買者の中にはもっと安くなることを期待して来ていた人もいたようだ」と落ち着いた取引に一安心していた。

ホクレン帯広支所は「肉牛の出荷制限が宮城県で解除され、枝肉相場も回復してきており、8月上旬に行われた安平町(胆振管内)の市場の時から状況が変わってきているため、心配するほど下がらなかった」とした。

ただ、次回(9月13〜16日)の市場については「状況が読みづらくどうなるか分からない」と気をもんでいる。

東日本大震災:左京で学習会 京大・三沢教授、現地調査踏まえ解説 /京都

 ◇「原発事故、現状知って」

京都市左京区のNPO法人「市民環境研究所」で20日、東京電力福島第1原発事故の影響についての学習会があった。京都大原子炉実験所の三沢毅教 授が現地調査も交えて経過を解説。「日本人は何十年も放射性セシウムと付き合っていかねばならず、コメに含まれるのも間違いない。現状を知った上でどうす るかを考えていただきたい」などと語った。

三沢教授は原子炉物理と放射線計測が専門で、府の原子力防災専門委員。学習会は同研究所が同実験所に「専門家として、市民に語る社会的責任を」と要請し、実現した。

今月も福島県を調査した三沢教授は、往復路での測定を基に「セシウムの値が高くなるのは栃木県辺りからだが、静岡県でも検出される」と紹介。「関 東各地でも必ずコメからセシウムが検出される。微量なら大騒ぎせず、何を基準に考えるかだ」「重要なのは体の代謝を良くして健康を維持すること」などと話 した。

事故の重大さと処理の困難さも率直に語り、「今後どうするのか、正直言って分からない」と吐露。「原子力分野で教員レベルの人材が減っている。原発をやめることになっても、理解して扱える人材は必要。その育成が私たちの仕事だ」とも話した。【太田裕之】

毎日新聞 2011821日 地方版

さらに5頭基準値超 浪江の農場出荷肉牛

201108211018分配信

放射性セシウムによる汚染牛肉問題で、県は20日、新たに浪江町の農場から出荷された5頭から食品衛生法上の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。

この農場では、これまでに4頭から基準値を超えるセシウムが検出されており、計9頭に拡大した。

今回セシウムが検出された5頭は4月5日、7日、15日に出荷された肉牛で、4頭と同じ東京都の民間業者が川崎市の冷凍庫に保管していた。

横浜検疫所で放射性物質の検査を実施した結果、5頭から1キロ当たり593〜786ベクレルが検出された。

チェルノブイリ事故の影響紹介 福島で講演

201108211127分配信

国際環境保護団体グリーンピースの講演会「チェルノブイリから学ぶ」は20日、福島市の福島テルサで開かれ、イギリスの同団体の研究所でチェルノブイリ原発事故の影響調査をしている研究員が講師を務めた。

研究員のイリーナ・ラブンスカ氏(ウクライナ出身)は事故から25年経過した現在でもチェルノブイリ原発の周辺地域の食品から放射性物質のセシウム137が検出されていると報告した。

その上で「住民の健康を長期的に脅かしており、日本でも広範囲で長期的な健康モニタリングと情報公開が不可欠だ」と主張。

内部被ばくを低減させる対策を早急に実行することも求めた。

市民ら約30人が訪れ、熱心に話に耳を傾けた。

今後の対策について来場者を交えて意見交換する時間も設けた。

牛肉サミット:“安心”味わって 「近江」「米沢」~全国から21店--大津 /滋賀

 ◇収益金は全額被災地へ

滋賀の特産、近江牛や山形県の米沢牛など、全国のブランド牛を食べ比べる「牛肉サミット」(同実行委主催)が20日、大津市島の関の「なぎさ公園 おまつり広場」で始まった。21日まで。ユッケなどの集団食中毒事件をはじめ福島第1原発事故による放射性セシウム問題など、消費に逆風が吹く牛肉。実行 委は「安心できる肉をお勧めの料理で楽しんでもらい、産地の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

広場には「近江牛ステーキ丼」(500円)や「米沢牛串焼き」(500円)、「村上牛手作りコロッケ」(200円)など、関西を中心に山形県や高知県などから21店が軒を連ねる。20日は午前10時の開店から多くの来場者でにぎわい、人気の店には行列もできた。

まちおこしに取り組む県内の企業家らが企画した。全国の約50店から問い合わせや応募があり、イベントの趣旨に賛同する21店を選んだという。1 つづり1000円の飲食チケットに投票券1枚が付き、来場者の審査で「ナンバーワン」を決める仕組み。優勝した店には賞金100万円が贈られる。

東日本大震災と原発事故の影響で、被災地の畜産業者も大きな打撃を受けている。実行委はイベント収益の全額を岩手、宮城、福島の食肉関連団体に寄 付する予定だ。「いわて短角和牛の串焼き」を食べていた大津市の会社員、山口慎一さん(43)は「おいしいものを食べることで、消費者も生産者もお互いに 喜べる。少しでも東北への支援になれば」と話していた。【石川勝義】

毎日新聞 2011821日 地方版

20110821

農水省/放射性セシウムを含む稲わらの保管、移動を管理

農林水産省は819日、暫定許容値を上回る放射性セシウムを含む稲わらについて、当面の保管、移動等の管理を取りまとめた。

保管については、スプレー等で着色した上でシートで被覆し、牛舎、住居から離れた場所で保管し、県は稲わらを被覆したシートを封印し、定期的に数量、管理状況等の把握を行う。

移動では、シートで包むなどの飛散防止措置、作業時のマスク、ゴム手袋の着用等の被ばく線量低減対策を指導し、県は、積込みに際し立会い確認する。必要に応じ運転席等の遮へい措置を指導し、県外移動の場合は、移動先等を確認し関係県に連絡する。

稲わらの処分は、8000Bq/kg以下のものは一般廃棄物として埋却等により処分できるが、稲わらが生産されたほ場へのすき込みは可能としている。

8000Bq/kgを超えるものは、被ばく線量低減の観点も踏まえた隔離一時保管方法を別途通知するとしている。

えさ汚染疑いの牛、新たに35頭判明

20110821

県は19日、放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた疑いのある北海道、秋田、岩手、栃木の4道県産の牛計35頭の肉が、県内で流通していたことが新たに判明したと発表した。このうち流通量が判明したのは4頭の計434キログラムで、31頭は調査中だ。

最終の流通状況が未判明の牛肉うち、県内で販売された可能性のあるものは、▽水戸市の卸売業者が仕入れ土浦市の業者に販売した栃木産5・2キロ▽筑西市の卸売業者が入荷した秋田産1頭と岩手産2頭。

えさ汚染の疑いのある牛が茨城県内で流通していたのは累計で88頭。このうち流通量が判明したのは57頭、4663・11キログラムとなった。

東日本大震災:セシウム焼却灰問題 松戸市、落ち葉ごみ一時保管 /千葉

 ◇焼却せず処分場に

ごみの焼却灰から国の埋め立て基準(1キロあたり8000ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、松戸市は家庭から出る木の枝や 草、落ち葉などを焼却せず、同市内の最終処分場に一時保管することを決めた。早い地域は22日にスタートさせ、毎週1回、資源ごみの回収にあわせ、別の車 で収集することになるという。

同市の焼却灰については、基準を超えていたことがわかった後も廃棄物を受け入れている秋田県小坂町の最終処分場に埋め立て処分されたことが判明、小坂町が同市に対し、受け入れ合意を破棄する事態に発展した。

同市は2カ所ある清掃工場の一つから依然、高い濃度のセシウムが検出されおり、同町の受け入れ再開のためにも、交渉の前提条件となる基準値以下へ の濃度低減策を強力に進める必要がある。このため、放射性セシウムが比較的多く付着しているとみられる木の枝などの一時保管に踏み切った。

同市環境計画課施設担当室は「木の枝や葉の状態の方が焼却灰より濃度が低く比較的安全だ。このままでは焼却灰の保管スペースがなくなり、ごみ焼却に支障が出かねず、市民も理解してほしい」と話している。【橋口正】

毎日新聞 2011821日 地方版

東日本大震災:知事ら、東北3県並み支援要望 復興担当相が震災後初来県 /茨城

平野達男復興担当相が20日、東日本大震災後初めて来県し、津波で大きな被害を受けた大津漁港(北茨城市)など県内の被災状況を視察した。橋本昌 知事や首長らとも会談。東北3県並みの復興支援措置を求める要望を相次いで受けた平野氏は「地元と連携しながらやっていきたい」と述べた。

平野氏は福島県いわき市を視察後、県内入り。大津漁港を訪れ、豊田稔北茨城市長や漁業関係者から被災状況の説明を受けた。同港の水揚げ状況を尋ね た平野氏に、豊田市長は「東京電力福島第1原発事故以降、水揚げできていない。原発事故が収束しないと漁に出られない」と説明。さらに、豊田市長は復興に 関する財政措置で、東北3県と県内自治体を同等に扱うよう強く要望した。

その後、平野氏は水戸市内で橋本知事やJA県中央会の加倉井豊邦会長、県選出国会議員らと会談。橋本知事は復興交付金の創設や補助率かさ上げを要 望した。加倉井会長も鉾田市内の早場米から微量の放射性セシウムが検出されたことに触れ「汚染稲わら問題のようにならないよう、積極的な情報公開をお願い したい」と強く求めた。

平野氏は来県が震災5カ月後となったことをわび、「地元の要望に添うよう事務を進めていく」などと答えた。【大久保陽一】

毎日新聞 2011821日 地方版

「放射線マップ」作成へ

20110821

福島第一原発事故に伴う放射線が問題になっているのを受け、那須塩原市が「放射線マップ」を作成する。山岳地域を除く住宅地域約300カ所で測定した放射線量を1平方キロごとにメッシュ区分して表す。

今月中旬から測定した数値を基に、9月に市のホームページなどで公表する。1回目は市職員が測定し、その後は業者に委託する。10月の測定分から翌月に公表の予定。

これまでも学校や保育園、幼稚園など計83カ所で放射線量を測定し公表しているが、地点を増やしマップ化することで、きめ細かい情報を提供する。

また、これとは別に市は9月15日から放射線量測定器を市民に貸し出すことにしており、同月1日から予約を受け付ける。

放射線専門家紹介へ コープふくしま

201108211127分配信

コープふくしま(本部・福島市)は9月にも県内で除染作業を行う自治会などに放射線の専門家を紹介する取り組みを始める。

コープふくしまはNPO法人放射線安全フォーラム(事務局・東京)と連携し、7月から除染ボランティアを募集する取り組みを進めている。

これから各地で除染作業が本格化するとみられるが、効率・効果的な作業のためには、現場で指導できる専門家が1人でも多く必要と判断。

登録したボランティアの中から、研究機関などでの勤務経験があり放射線管理に詳しい人材をピックアップすることにした。

これまでのところ、ボランティア登録者約320人のうち、県外を中心に少なくとも60人の専門家がいるという。

コープふくしまは「対象者には今後、あらためて協力をお願いする。

今回の取り組みで除染作業がさらに進むことを期待したい」と話している。

ホールボディーカウンター配備へ 福島市

201108211124分配信

福島市は放射線の内部被ばく量を測定するホールボディーカウンター2台を購入する方針を固めた。

瀬戸孝則市長が20日、夏休みの子どもに県外で過ごしてもらう市の事業の出発式で明らかにした。

必要経費を計上した補正予算を9月定例市議会に提出する方向で調整しており、年内にも市内に配備したい考えだ。

設置場所や検査方法は今後検討する。

市民の間で内部被ばくへの不安が高まっているため、必要に応じて市民が測定できる体制を整える。

南相馬市に線量計贈る 日本原子力学会

201108211206分配信

日本原子力学会の田中知会長(東京大学教授・工学博士)は17日、南相馬市役所に桜井勝延市長を訪ね、放射線検出器5台を贈った。

放射線検出器は会員から浄財を元に購入された。

空間放射線量の測定に役立てられる。

田中会長は「いち早く地域の除染に取り組むため、官有民営の環境修復センターの設立なども視野に入れるべき。

除染に関する法整備を求めるとともに、水田などの効果的な除染方法を検討していきたい」と述べた。

東日本大震災:原発、家族も地域も引き裂いた 避難や支援に「経済格差」 /奈良

東日本大震災の被災地を取材するため、7月25日~8月7日に福島県に入った。主な取材場所は、津波被害を受けていない内陸部の山村だったが、東 京電力福島第1原発事故に伴う政府の避難政策が、家族や地域社会に及ぼす影響が甚大なものであることを痛感させられた。【高島博之】

伊達市上小国地区の区民会長、菅野康男さん(74)の自宅は6月30日、放射線量が局所的に高い「ホットスポット」に当たるとして特定避難勧奨地点に指定された。警戒区域や計画的避難区域とは異なり、避難は住民自身に委ねられている。

菅野さんは妻と息子家族の6人暮らしだったが、孫たちが夏休みに入ったことをきっかけに息子家族4人だけを放射線量の低い県内の別の地域に避難さ せた。「自分は今さら慣れないところで暮らすより、ここにいた方がまし」と菅野さんは話すが、玄関先の孫のおもちゃを眺める目は寂しそうに見えた。

特定避難勧奨地点は、「地域」ではなく「地点(世帯)」ごとに指定を行う。そのため、隣同士でも、指定と指定外に分かれることが起きる。伊達市で は、指定世帯が避難すれば避難先の住居費が無料になる他、固定資産税や医療費の自己負担分などが免除されるが、指定外世帯が自主避難した場合は経済的支援 は何もない。

こうした「経済的格差」が地域社会を壊すとして、同市下小国地区の会社員、高橋裕一さん(41)は、指定前から「一部世帯の指定ではなく、地域ごとの指定」を求めて署名活動などをしてきた。

国が行った高橋さんの自宅の測定結果は、指定基準となる毎時3・2マイクロシーベルト以下の2・6マイクロシーベルトだったが、100メートルほ ど離れた家で約4マイクロシーベルトを記録したため、市独自基準の「妊産婦や子供のいる世帯は、基準を超えなくても周囲に高い家があれば柔軟に指定する」 に該当し、指定された。

高橋さんは苦悩している。市から指定世帯に配布された避難希望を問う「意向調査票」への回答を指定された113世帯で唯一、保留した。「現状の世 帯ごとの指定を認めることはできない。指定された家は公表されていないが、大体みんなが分かっている。この家は支援されているが、あの家はないといった、 お金の問題が地域を分断する」と話す。高橋さんは、国や市からの支援を受けないまま、妻と子供だけを市内の放射線量の比較的低い地域に避難させた。

分断されてしまった家族や地域社会が再び元の姿に戻ることは極めて難しいと感じた。

毎日新聞 2011821日 地方版

警戒区域 一部は当面解除せず

警戒区域 一部は当面解除せず

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政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相当長期にわたって帰宅が困難な、原発周辺の一部区域については、当面、警戒区域を解除しないことを、近く、菅総理大臣が地元の自治体に直接説明する方向で調整を進めることになりました。

政府は今月9日の原子力災害対策本部の会合で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相当長期にわ たって帰宅が困難な区域の存在も今後明らかになるという見方を初めて示し、そうした区域については、自治体とともに長期的な復興対策や対応策を検討するこ とにしています。政府は、事故の収束に向けた工程表でステップ2に当たる、原子炉の冷温停止状態が達成されたあと、原発から半径20キロ圏内の警戒区域の 解除の検討に入る方針でしたが、こうした長期にわたって帰宅が困難な区域については、当面解除せず、立ち入り禁止措置を続けることになりました。具体的に 該当する区域としては、原発から極めて近く、放射線量が依然として極めて高い地域を検討しています。そして、菅総理大臣が、近く、そうした区域に該当する 自治体に対し、住民の避難が長期化する見通しや、それに伴う住民への支援策などについて、直接説明する方向で調整を進めることになりました。

がれき処理と放射能 不安の拡散に歯止めを


 陸前高田市の被災松を使った供養の計画は、放射性物質への不安を背景に全国的に大きな波紋を広げた。京都市の「大文字」に代わって供養に名乗りを上げた千葉県内の寺には、健康被害を懸念する周辺住民から多数の抗議が寄せられているという。

 混乱を避けるため、非公表で被災松を燃やした所もあれば、その加工品の販売を中止した所もある。一連の騒動を「風評」とひとくくりに呼ぶのは妥当ではあるまい。

 原因は、放射能による環境汚染に際して、明確な判断基準や基本対策がないことにある。日本の法律は、原発 構内や工場、病院など特定区域以外での放射性物質の大量飛散を想定していない。環境基本法は、放射性物質による汚染は対象外。大気汚染防止法などの個別法 も放射性物質には適用されないのが現状だ。

 「供養したい」と思うのが人情なら、少しでも不安があれば「大丈夫か」と思うのも人情。善悪の問題ではなく、送り手も受け手も「無法」状態の被害者と認識しなければ本質を見失う。

 こうした事態に、民主、自民、公明3党は汚染廃棄物の処理や土壌の除染措置などを定めた特別措置法の共同 骨子案を策定。今国会中の成立を目指している。首相退陣をめぐり政情が混迷する中で、合意形成へ努力の痕跡は認めるにしても、「風評」が現在進行形で広が る状況ではスピード感のなさは否めない。

 というのも、当面する被災地のがれきの最終処分をめぐり、受け入れ側で混乱の芽が顕在化しているからだ。

 本県や宮城県のがれきの受け入れを想定する山形県は先ごろ、全国に先駆けて独自の安全基準を設定。国が埋 め立て可能な目安とする1キロ当たり8千ベクレル以下の放射性セシウム濃度より厳しい4千ベクレル以下としたが、業者からは「勝手に基準を設けて、将来に わたる安全性を担保できるのか」など、なお不安視する声が上がったという。

 環境省は7月、災害廃棄物の広域処理を念頭に、県内の複数の被災地で、がれきの放射性濃度を測定した。い ずれも国の「目安」を大きく下回ったが、焼却後に生じる飛灰と呼ばれるばいじんに含まれる放射性セシウムは、最高4895ベクレル。国の基準は下回るが、 山形県の基準は上回る結果となった。

 被災地のがれきの総量は約2500万トン。広域処理の必要性は否めない一方で、放射性物質の全国への拡散 を懸念する受け入れ側を「風評」で説得するのは無理がある。放射能汚染を規制する明確な基準の確立を前提に、国は安全性が不安視される廃棄物はまとめて保 管する方向で対応を考えるべきではないか。

2011.8.21

「原発事故以来、外遊びをしていません」子どもたちの声に、マイクを押し付け合う政府お役人の醜悪

201182112:00

子どもたちの置かれたつらい環境

17日、FoE Japan(国際環境NGO)はこうツイートした。

本日、福島の小中学生が政府に思いを届けようと、衆議院第一議員会館に集まりました。


これは「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」が主催、FoE Japanなどが協力して実現した、被爆した福島の小中学生4と政府との直接交渉。

政府側の出席者は、原子力災害対策本部被災者支援チーム文科省経産省原子力安全保安院から計10菅直人首相、高木義明文科相にも出席を要請していたが、欠席だったという。傍聴は500におよんだ。

この直接交渉において、子どもたちは以下のような手紙を読み上げ、原発事故に対する国の対応を糾弾した。

・私たちは原発事故以来、外遊びをしていません。
・友達と離ればなれになって、みんなバラバラになって、どうしてこんな思いをしなくてはいけないのか。
・もともとの基準を何十倍にも引き上げて、安心といわれても中学生にも信じられない。大人は責任をとってください。
・こんなことになるなら原発がないほうがよかった。

醜いお役人の責任のなすり付け合い

これを取材したジャーナリスト田中龍作氏が、この子どもたちの切なる問いかけに対する出席官僚らの返答・対応のブザマさを報告している。それによれば、返答は、

・除染して早く帰れるよう努めてまいりたい(内閣府)
・安全の確保に努めている所です(原子力安全保安院)
・関係各省庁と連携を取ってやってゆきたいと思います(文科省)


など、国会の質疑応答のような、うわべだけの通り一遍のものに終止、傍聴席からは失笑も漏れる始末だったという。

あまりの「的はずれ」な回答に業を煮やした司会者が、「(友だち同士をバラバラにしない)集団疎開をどうして実現して頂けるのか、子どもたちは質問しているのです」とただすと、政府側お役人は、

マイクを回し合って、答えるのを避けようとした


というのだ。そのような姿を目の当たりにした子どもたちはどのような気持ちであっただろうか。

「東京の人も考えて」

この交渉の様子はUstreamを通じてライブ中継された。そのライブ中継を見ているであろう25,000人の視聴者へのメッセージを求められた子どもたちは、こう答えたという。

福島は東京の電気を作っていた。東京の人たち(略)にも今どういう状況で、私たち福島の人たちがどんな目に遭っているのかをしっかりと考えてほしい。


また、同じ17日、北海道電力泊原発の営業運転を再開した。

外部リンク

FoE Japan
子どもたちの政府交渉「大人は私たちの声きいて」

田中龍作ジャーナル
福島の子供が疎開求め政府と交渉―マイク押し付け合い回答避ける官僚たちのお粗末

東日本大震災:4市町の早場米、放射能は不検出 県、出荷制限解除 /千葉

県は20日、木更津、袖ケ浦、勝浦市、一宮町産早場米について、収穫後の玄米を調査した結果、放射性物質は不検出だったため、出荷制限を解除したと発表した。県内の出荷制限解除は14市町目。

また、収穫前の玄米が対象の予備調査でも、野田、柏、流山、印西、富里の5市で放射性物質は不検出だった。検出器は放射性物質が20ベクレル以上測定できるものを使用した。

21日は神崎、白子、大多喜町、長生村の本調査と、船橋、松戸、我孫子市の予備調査の結果が判明する予定。【斎藤有香】

毎日新聞 2011821日 地方版

焼津市:ビキニ環礁に「平和友好都市」申し入れ /静岡

【マジュロ(マーシャル諸島)共同】焼津市の清水泰市長は20日、太平洋・マーシャル諸島の首都マジュロを訪れ、ビキニ環礁自治体のアルソン・ケレン首長と会談。清水市長は「ビキニ環礁との平和友好都市(締結)を視野に入れ、一緒に平和をつくっていきたい」と述べた。

マーシャル諸島北部では、米国が1940~50年代に67回の核実験を繰り返した。焼津市は、54年3月にビキニ環礁で実施された最大の水爆実験「ブラボー」で「死の灰」を浴びたマグロ漁船「第五福竜丸」の母港がある。

ビキニ環礁の住民は、放射能汚染のため今も故郷に戻れず、環礁は昨年、人類の「負の遺産」として世界遺産に登録された。

ケレン首長は「日本とビキニは、同じように核実験で放射能の被害を受けた。われわれは未来のために、過去から学んでいかなければならない」と話し た。清水市長は「世界遺産登録は自分のことのようにうれしかった。平和と核兵器廃絶に向け、心を一つにしていきたい」と呼び掛けた。

焼津市とマジュロでそれぞれ平和記念館を建設する計画があることが説明され、ケレン首長は「焼津市とタイアップできれば」と述べた。

第五福竜丸は、被ばくから半年後に無線長久保山愛吉さん=当時(40)=が死亡し、日本で原水爆禁止運動が盛り上がるきっかけとなった。

毎日新聞 2011821日 地方版

【静岡】

福島の子にマグロを 藤枝の78歳元船長がカンパ募り振る舞う

2011821

マグロやカツオをかけ、被災者とじゃんけんする永戸潮さん(奥)=20日、福島県相馬市で

藤枝市藤岡の元マグロ船長永戸潮(うしお)さん(78)が20日、東日本大震災で被災した福島県相馬市を訪れ、マグロやカツオの切り身を住民らに 振る舞った。相馬市は漁港の町だが、震災の津波で壊滅的被害を受け、市場は閉じたまま。住民らは「久しぶりに、いいマグロが食べられた」と声を弾ませた。

永戸さんは昨年引退するまで、マグロの遠洋漁船に40年以上乗り込んでいた。震災後、三島市で開かれたNPOの勉強会に参加した際、相馬市の住民と知り合い、被災地訪問を思い立った。

かつての漁師仲間らに「被災地の子どもたちに食べさせたいんや」とカンパを募り、メバチマグロ2匹とカツオ9匹の提供を受けた。19日深夜、自宅を車で出発し、約8時間かけて相馬市役所そばのスポーツ施設に到着。近くで開催された朝市に参加した。

予想を超える人気ぶりから、永戸さんとのじゃんけん勝負に勝った人が、切り身をもらえるゲームに。会場の盛り上がりに、永戸さんは「喜んでくれてうれしい」と満足げだった。

マグロをさばいた相馬市の水産仲買業者の男性(59)は「さばいたのは3月10日以来5カ月ぶり。工場は大丈夫だったけど、市場が開かないし、放射能もあるから」としみじみ話した。

21日は同じ朝市で、この男性らが包丁を振るい、永戸さんが持ち込んだマグロの解体ショーを予定している。

(高橋健一)

原子力安全庁 規制へ実効ある組織に(8月21日)

政府が「原子力安全庁」を環境省の外局として設ける方針を決めた。

経済産業省から原子力安全・保安院を分離し、内閣府原子力安全委員会や文部科学省の環境モニタリング機能などを統合する。来春の発足を目指す。

当初の試案では内閣府に置く案との両論が併記された。ただ内閣府には経産省からの出向者が多く、保安院と経産省との切り離しを最優先したようだ。遅きに失したものの「規制と利用の分離」は当然だろう。

脱原発に向かうにしても既存原発の安全確保は欠かせない。安全庁の設置は国策として原発を推進してきた立場から、規制強化への転換を示すものと受け止めたい。

福島第1原発の事故を踏まえ、地震対策など安全基準の抜本的な見直しが必要だ。問題のある原発は停止や廃炉を含めた厳しい判断が求められる。新組織の役割は重大だ。

気掛かりなのは環境省の外局とすることである。

環境省は地球温暖化防止の観点から原発推進を求めてきた経緯がある。霞が関での発言力も決して強いとはいえず、電力会社に対し、どこまで権限を行使できるかも未知数だ。

独立性を貫き、権限を有効に使えなければ、新設する意義は乏しくなる。本来は米原子力規制委員会(NRC)のような独立の委員会とするのが望ましい姿だろう。

今回は菅直人首相の退陣を控え、結論を急いだ印象は否めない。

エネルギー政策の見直しや事故調査・検証委員会の検証結果などを踏まえ、組織のあり方についてはさらに検討を重ねてもらいたい。

安全庁の陣容や具体的な権限は近く設置する準備室が詰めるようだ。

重要な役割として「事故発生時の初動対応」を掲げているのには疑問が残る。原発事故では政府と東京電力の連携のまずさから事態を深刻化させた。初動対応はもちろん重要だが、まず重大事故を未然に防ぐ態勢づくりを心がけてほしい。

求めたいのは安全確保に向け、多角的な判断材料を得ることである。

大地震による津波被害や炉心溶融に伴う放射能100+ 災害の危険性が指摘されながら、原発の安全対策には十分に反映されてこなかった。規制に当たっては、地震や地質学者らの最新の知見も生かすことが大事だ。

組織の改革に加え、安全面を甘く見てきた経産省などの責任を問うことも忘れてはならない。経産省主導だった国のエネルギー政策の策定のあり方も根本から見直してほしい。

菅首相退陣後の新政権は脱原発とともに、太陽光や風力など再生可能エネルギーの割合を高めていく道筋を早急に示すべきだ。

実験やおもちゃ作りに熱中 洲本で「科学の祭典」

骨格標本作りに取り組む子どもら=洲本市文化体育館

骨格標本作りに取り組む子どもら=洲本市文化体育館

実験やものづくりを通じて科学の楽しさを体感する「青少年のための科学の祭典」が20日、洲本市塩屋1の市文化体育館で始まった。夏休み中の子どもらが、科学の原理を利用した実験やおもちゃ作りを楽しんだ。21日まで。

理科系教諭などによる実行委員会が県内8会場で開催。淡路地域では12回目になる。

映画やテレビ、ゲームで人気の3D体験やカラフルな人工イクラ、プラネタリウムの作成など約20のブースが設けられ、島内高校の科学系部員が講師役を務めた。

ブタの足の骨を使った骨格標本作りでは、バラバラの骨を見本と見比べながら接着剤でつなぎ合わせ。骨と骨の形から組み合わせを考えながら組み立てていき約1時間で完成した。

南あわじ市立市小学校5年の女子児童(10)は「学校の理科は難しいけど、実験や工作はどれも楽しかった」と笑顔だった。

21日には、神戸大大学院の原俊雄教授が「発電と原子力と放射能25 」と題し講演。原子力エネルギーの基礎について解説する。

無料。午前10時~午後4時半。

(後藤亮平)

(2011/08/21 09:15

放射能と食の安全考える 京田辺 福島事故受け講演会

内部被ばくの危険性について語る平賀さんの話に聞き入る市民(京田辺市興戸・市社会福祉センター)
内部被ばくの危険性について語る平賀さんの話に聞き入る市民(京田辺市興戸・市社会福祉センター)

 東京電力福島第1原発事故による放射性物質の食料汚染が問題になるなかで、京田辺市興戸の市社会福祉センターで20日、「これからどうしたらいいの?~放射能時代の食料問題」と題した講演会が開かれた。

元教員・栄養士や保護者などでつくる「より豊かな学校給食をめざす京田辺の会」と、「3・11後の食を考える会」が主催し、持続可能な食やエネルギー問題に取り組んできた京都市左京区の平賀緑さんが講師を務めた。

平賀さんはまず、「食べ物については、無害と証明されて初めて安全という予防原則に基づいて考えるべき」と指摘した。

その上で内部被ばくの研究データや一部企業の独占が進む国際的な食料市場に触れ、「放射能汚染ばかりを恐れるのでなく、遺伝子組み換えや農薬、抗生物質などすべてについて、食の基本から見直してほしい」と訴えた。

201108210900

20110821日(日)

未来守る自然エネ考察
北杜市出身若者がシンポ
故郷の太陽光発電注目

これからのエネルギーの在り方について考えようと企画された講演会=北杜・須玉ふれあい館

北杜市出身の1985年度生ま れの同級生有志でつくる自主グループ「北杜NEW ENERGY PROJECT」(湯浅仁代表)は20日、北杜・須玉ふれあい館ホールで講演会「やる じゃん北杜!自然エネルギーで未来を守るシンポジウム」を開いた。太陽光発電や原子力発電に関する識者を講師に招き、これからのエネルギーの在り方につい て考えた。

現在は都内で暮らすメンバーらが、東日本大震災を機に何か行動しようと、故郷で進む太陽光発電の取り組みに注目して企画。市内外から約100人が参加した。

市内で太陽光発電システムを推進する「カナマル」の金丸正幸社長は「太陽光パネルを設置して蓄電できる仕組みにすれば、数日間の生活を守ることもできる し、節電への意識も高まる」と、電力自前化の必要性を指摘。また小水力発電を推進するために「条件をつけた上で(水利権の)特区化が検討されるべきだ」と 述べた。

原子力資料情報室理事の古川路明名古屋大名誉教授は「原子力発電は発電時には二酸化炭素をほとんど排出しないが、使用済み核燃 料を再処理するには多くの装置や薬品が必要で(環境への負荷を)トータルで見る必要がある」と解説。会場からは「(放射能汚染の心配がない)古米を小中学 校給食に優先的に回すべきではないか」など、食の安全に関する質問があった。

参加した同市の学正博次さん(61)は「若者が今後のエネルギー問題について考えようとする姿勢は喜ばしいこと」と感想。湯浅代表は「今後も何らかの形で活動を続けていきたい」と話している。

201182109:00

17)「原発ゼロ」へ 「団扇で脱原発」プロジェクト 北野ゆりさん

東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本共産党は、「政府は、原発からの撤退を決断し、原発をゼロにする期限を決めたプログラムの策定を」と提唱、国民的運動を呼びかけています。原発問題、エネルギー政策についての府民各層の主張・提言をシリーズで紹介します。

団扇で気軽に行動

団扇(うちわ)で脱原発を訴える「『団扇で脱原発』プロジェクト」を、6月末に有志で立ち上げました。着実にカンパ、注文が入り現在、11万枚に なりました。団扇は、一見すると脱原発を訴えるものとは分かりませんが、よく見ると色々な情報やメッセージがつまったものになっています。手軽に手に取っ てもらい、考えてもらうきっかけになればと思います。
 私は1人の市民として脱原発を訴えています。脱原発のデモに参加するのはちゅうちょしてしまうという人に、気軽に参加できるようにと、夏の風物詩を用意 しました。デザイナーさんやツイッターを見てくれた人、直接協力を申し出てくれた個人などの協力を得て、配布しています。すでに祇園祭で2万枚、大阪の天 神祭では2万枚以上を配布しました。京都の映画館に置いてもらうと3日間で600枚の団扇がなくなりました。
 私は6年ほど前から沖縄の米軍基地撤去を支援する活動に取り組んでいます。原発と沖縄の基地には、一部の人に犠牲を強いて成り立つという構造的に共通し ている部分があることに気づきました。また原発は地域の住民や労働者の命を軽視していると感じています。脱原発を進めるには、沖縄の米軍基地や原発の立地 を許してきた社会の構造を変える必要があると思います。
 放射能による汚染は数十年に及ぶと考えられます。脱原発を訴えるとともに、高い放射能汚染レベルに住んでいる人の避難を、政府に求めるのはもちろんとし て、私個人としても被災地の避難者を受け入れる支援に取り組んでいます。1人の母親として、子どもに関する放射能の不安は共感できます。できることはなん でも支援していきたいと考えています。

 同プロジェクトに関する問い合わせは、「団扇で脱原発プロジェクト」TEL070・5600・3611(赤尾)/e.pithecanthropus@gmail.com。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月7日付掲載)

「原発からの撤退を求める署名」用紙ダウンロード10kb

14才アイドル 誕生プレゼントにガイガーカウンターおねだり

2011.08.21 07:00

自身のブログで、放射能100+ へ の恐怖、報道や政府の姿勢への疑問など、独自の“脱原発論”を綴った現役中学生アイドル・藤波心(14)。批判の声を覚悟で綴ったブログは “炎上”するも、ソフトバンク社長の孫正義氏が「官房長官や東大での御用学者なんかより、適確な意見をのべている」とツイッターでコメントするなど、多く の著名人が賛同。一部では、“脱原発のジャンヌ・ダルク”と呼ぶ声も上がっている彼女に、原発や放射能100+ の問題とどう向き合っているのかを聞いた。

――ガイガーカウンターを持っているそうですね
藤波:4月にたまたまインターネットで見つけたんです。中国製で5万円くらいの安物ですが、私に5万円は大金なので、お母さんにお願いして買ってもらいま した。「ちゃんと自分の目で真実を知りたいの」といって説得しました。11月の誕生日のプレゼントの前倒しという条件だったんですが(笑い)。

――どういうときに使っているの?
藤波:兵庫県に住んでいるので、仕事で東京へ車で行くときは、高速道路のサービスエリアごとに草の生えているあたりを計測しています。その結果、東京より 関西のほうが数値が高いときもありましたし、場所によっては、新聞や雑誌などで出ている数値よりも2倍近く高いところもあったんです。ただし、「安物のガ イガーカウンターで計測」と付け足さないといけないですが(笑い)。

――もっと高性能のガイガーカウンターもありますよね?
藤波:はい。いま狙っているのは、ロシア製のガイガーカウンターです。10万円くらいなのでちょっと高いんですよね。またお母さんにお願いしないといけないのですが。ロシア製だと、取り寄せだったりするみたいで大変らしいんですけど(笑い)。

――家族と原発問題について話し合ったりは?
藤波:みんなで夕食を食べながらすることが多いですね。最近は、牛肉の“産地偽装”問題も出てきて、食べ物の放射能100+ 汚染が心配です。国がもっとちゃんと調査すべきだと思いますが、放射能100+ の量を計測して食べられるかどうか判断するということじゃなくて、ちょっとでも汚染の危険性があるものは流通させないことのほうが大事ではないでしょうか。それで、疑いのあるものは、政府が買い取って生産者を補償してあげるのがいちばんいい方法だと思います。

――菅首相を批判する声が多いですが、それについてはどう思う?
藤波:矛盾して聞こえるかもしれませんが、そういう声に対して、「ちょっと待って」といいたい。ダメなところもあると思いますが、全力で菅首相を否定して いる人はもっと冷静になって菅首相を見てもいいと思うんです。浜岡原発をとめたことは評価すべきだし、電力の自由化や自然エネルギーへ移行しようという姿 勢も、私はすごくいいと思うんです。

――ソフトバンクの孫正義さんも自然エネルギーへの取り組みを始めているが?
藤波:孫正義さんは、私がいまいちばん会ってみたい方です。ツイッター上でのやり取りだけなので、もし会える機会があったら、直接、自然エネルギーや太陽 光発電についていろいろお話を聞きたいです。それか、そういう話し合いの場に参加せていただいて、どんなふうに話し合われているのか見てみたいですね。

【藤波心(ふじなみ・こころ)】
1996
1122日、兵庫県生まれ。特技は歌うこと、ダンス、ポージング。ファッションショーのモデルをきっかけに、現在の事務所に所属。グラビアや映画などで活躍。今年5月、『間違ってますか? 私だけですか? 14才のココロ』(徳間書店)を出版。

撮影■田中麻以

ドキュメントにっぽんの絆:3・11それから 帰還 福島・浪江の老夫婦

 ◇これまで

長瀬昭昌さん、妙子さん夫婦は、東京電力福島第1原発の事故で福島県浪江町の自宅を追われた。昭昌さんはゼネコンの現地幹部などとして長年、第1 原発の建設や維持に従事。子や孫は原発関連企業や東電に就職した。震災後、一旦、東京に避難し、4月に親類の紹介で静岡県西伊豆町の空き家に身を寄せた。 昭昌さんは信じ続けてきた原発との「共存共栄」に疑問を抱き始めていた。

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 ◇やっぱり、福島がいい 「再び家を建てたい」

福島県郡山市の郊外にある白い2階建てアパート。正面に広がる田んぼでカエルがぴょんと跳びはねる。長瀬昭昌さん(72)、妙子さん(68)夫婦は7月中旬からこの1室で暮らし始めた。

早朝6時半、妙子さんの携帯電話が鳴った。「今から行ってもいいかしら」。同県川俣町の団地に避難する浪江町の友人だった。1時間後にはやって来て、夕刻まで止めどなくしゃべり続けた。避難生活のストレスをため込んでいた。

夫婦は笑顔でちゃぶ台の漬物をつまんだ。「福島だったら心が通じ合う人にすぐ会えるからいいね」。西伊豆を離れ1カ月がたとうとしていた。

「福島から来たんだってね」「津波にのまれたの」。西伊豆の漁師町では決まってこう尋ねられた。「いやあ。うちは放射能の被害なんですよ」。長瀬 さんも決まってこう答える。地縁血縁の強い小さな町。犬の散歩で道を歩くだけでもすぐに目にとまり、声をかけられる。町の人たちの温かな気持ちは分かって いる。でも、こんなやりとりの繰り返しが次第に負担になった。

家のそばは海。あの日、昭昌さんは津波の水煙を見ながら逃げた。波音で寝付けない夜が続いた。部屋には通帳や固形食を詰めたリュックを二つ並べた。

気分転換に伊豆の観光地を巡った。駐車場でマイカーの「いわき」ナンバーを見つめる人がいた。隣に止まっていた車が移動した。「避けられているのかな」と気になった。

各地に散った浪江の友人に電話で愚痴をこぼすうちに、夫婦の携帯電話代は月5万円を超えた。電話もしづらい。もう限界だった。

7月中旬。高速道をひたすら走り、郡山へ。道路脇の「福島県」の看板が見えたとき、無性にほっとした。

福島に戻り、警戒区域内にある浪江の自宅に一時帰宅した。妙子さんは震災後、初めて戻る我が家。「自分の目で確かめ、あきらめよう」と心に決めていた。

庭のマツは倒れ、自慢だった青紫のラベンダーは、伸び放題の雑草の中から顔をのぞかせていた。妙子さんが線量計を雑草にかざすと、デジタル表示は 「4・6(マイクロシーベルト毎時)」。想像以上の高さだった。持ち出し品のメモを書いてきたが、床に散る品々を手に取るたび、思い出が浮かび手が止まっ た。地震の揺れで2階への階段は傾き、上れなかった。あきらめがついた。

思い入れのある家だった。昭昌さんは島根県出雲市出身。親戚や近所は競うように庭づくりをしていたが、実家は家計にゆとりがない。「いつか立派な 庭がある家に住みたい」。幼い頃からの夢だった。新築時は敷地前の道路を通行止めにし、クレーンで庭に100トン近くの名石を据えた。毎年、庭師を呼び、 植木の手入れも欠かさなかった。

家は孫が増えるたびに建て増し、面積は新築時の5割増しに。原発周辺に身を寄せ合うように暮らしていた2男1女の子や孫が集まると、リビングに2台テーブルを並べた。妙子さんは「食堂のおばさん」のように支度するのが幸せだった。

「原発のお陰でいい時代もあったんだけど。逆転になっちゃった。人生、分からないもんだね」。昭昌さんは苦笑いを浮かべた。

2DKのアパートは改修されたばかりで、白い内装が妙子さんのお気に入りだ。老夫婦が住むには不自由はない。だが、もう一度、子や孫たちがにぎやかに集う日々を取り戻したい。再び福島に家を建てたいと思う。

「カーテンは癒やされる色にしよう」「客間は二つほしい」。先の見えない避難生活のなか、妙子さんは新居を思い描くことで、気持ちを保っている。「ここで一生を終えるわけには、いかないね」。昭昌さんは真っ白な天井を見つめていた。【竹内良和】

続編を随時掲載します。これまでの記事はhttp://mainichi.jp/select/wadai/kizuna/で読めます。

毎日新聞 2011821日 東京朝刊

コラム 上昇気流

原発事故以来、放射能という言葉を聞かない、あるいは見ない日はほとんどない。それとセットのように「フクシマ」という文字も。東日本大震災の後も、放射能汚染で福島の「長い日」が続いている

その福島県は「浜通り」「中通り」「会津地方」という三つの地域に分かれている。この分け方は今まで県出身者では当たり前であったが、原発関係の報道とともに県外の人にも知られてきたようだ

この三つの地域は福島県成立と深い関わりを持っている。明治4(1871)年に施行された「廃藩置県」を通じて藩が県になり、その後、磐前県・福島県・若松県という三つの県に統合された

この3県は「浜通り」「中通り」「会津地方」にほぼ重なっている。それが今日の福島県になったのは、明治9(1876)年8月21日、3県が合併することによってである

それにちなみ、きょうは「県民の日」となっている。しかし、「福島」という地名の由来の詳細は不明である。福島県のホームページでは、文禄2(1593)年頃、「木村吉清によって、福島城として使われたのが初めてだといわれています」とある

それ以前は「杉目郷」と言われ、応永20(1413)年頃に伊達氏が城を築いたことが知られている。福島の命名は、豊臣秀吉によって新たな支配者となった蒲生氏郷(会津若松の命名者でもある)によってされたという説もある。

「フクシマ」コールに川島「冗談にできない」

2011.8.21 05:04

「フクシマ」コールに川島「冗談にできない」

どや!じゃなく、相手サポーターから「フクシマ」と連呼され、主審(右)に抗議する川島 (共同)【フォト】

 ベルギーリーグ・リールスの日本代表GK川島永嗣(28)は19日、ゲルミナル戦(ホーム)で4試合連続フル出場し、1-1で引き分けた。チームは今季3分け1敗。

川島は怒りが収まらなかった。問題視したのはピッチ外のこと。相手チームのサポーターが「フクシマ」と連呼して川島を挑発したのだ。東日本大震災による原 発事故に心を痛めていただけに、「他のことは許せるが『フクシマ』と言うのは、冗談にできることではない」と憤慨した。

5月28日。被災から2カ月半を経過した宮城県岩沼市の小学校を慰問した。6月9日にも元女子マラソン選手の高橋尚子さんらと仙台市を訪問。2度被災地を訪れ、悲惨さを体感した。

放射能汚染や風評被害などに苦しむ人についても、心を痛めている。それだけに、心ないベルギー人の『フクシマ』コールを聞き流すことはできなかった。

川島の抗議を受けて、後半には主審が試合を一時中断した。再開後に失点し今季初勝利もフイに。試合後のロッカールームでは、悔しさに涙が止まらなかった。後味の悪い試合になってしまった。

福島・伊達市でモデル事業=除染「国挙げて」-細野原発相

 細野豪志原発事故担当相は20日午後、東京電力福島第1原発事故による放射能の除染に関し「国を挙げての取り組みをスタートさせたい」と述べ、本格的に 進める考えを強調した。その上で、福島県伊達市で除染のモデル事業に数日中に着手する考えを明らかにした。同県広野町で記者団の質問に答えた。
  細野原発相は、モデル事業について「線量が高いところをまずはやってみたい」と説明。具体的な手法は、近く提示するとした。また、環境省や日本原子力研究 開発機構などによる除染推進チームを発足させる意向も表明。近く内閣官房に設置する「放射性物質汚染対策室」とともに、除染対策に全力を挙げる意向を示し た。(2011/08/20-19:30

一部区域 国が土地買い取りも

一部区域 国が土地買い取りも

8211839動画あり

政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相当長期にわ たって帰宅が困難な、原発周辺の一部区域については、当面、警戒区域のまま解除しない方向で、こうした区域の土地については、国が買い取るなどの対策も検 討していくことになりました。

政府は、事故の収束に向けた工程表でステップ2に当たる、原子炉の冷温停止状態が達成されたあと、 原発から半径20キロ圏内の警戒区域の解除の検討に入る方針です。一方で、今月9日の原子力災害対策本部の会合で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相 当長期にわたって帰宅が困難な区域の存在も、今後明らかになるという見方を、初めて示しました。そして、こうした区域について政府は、当面、警戒区域のま ま解除せず、立ち入り禁止措置を続けることになりました。また、こうした区域の土地については国が買い取るなどの対策も検討していくことになりました。具 体的に該当する区域としては、原発から極めて近く、放射線量が依然として極めて高い地域を検討することにしていて、今後、自治体とともに長期的な復興対策 や対応策を検討することにしています。菅総理大臣は、近く、こうした区域に該当する自治体に対し、住民の避難が長期化する見通しや、それに伴う住民への支 援策などについて、直接説明する方向で調整を進めることにしています。

警戒区域、一部は長期化 政府、土地買い取りも検討

 政府は21日、原発事故で設定した半径20キロ圏の警戒区域について、放射線量が極めて高い一部地域は、原子炉 の冷温停止状態を目指す工程表「ステップ2」が完了した後でも解除検討の対象としない方針を固めた。具体的な地域は、今後の放射線モニタリングなどの結果 を見極めて決めるが、立ち入り禁止が長期化する地域が出るのは避けられないとみられる。

政府はこれらの地域について、土地買い取りによる国有化も視野に対応を検討する。

菅直人首相は27日にも現地入りし、今後の見通しや避難生活が長期化する住民への支援策をめぐり、地元自治体に直接説明したい考え。

2011/08/21 20:00   【共同通信】

別の3頭からも基準超えるセシウム 福島の畜産農家

福島県の畜産農家が出荷し、冷凍保管されていた牛肉から放射性セシウムが検出された問題で、県は21日、この農家が4月に出荷した別の3頭の肉からも、国の基準の最大1.3倍にあたるセシウムが検出されたと発表した。

農家は同県浪江町など3市町村の農場で計約4千頭の肉牛を飼育し、原発事故後、浪江町の農場から229頭を出荷。今月19日に4頭、20日に5頭から基準値を超えるセシウムが検出されており、これまで13頭を検査して12頭が基準値を上回ったことになる。

県は農場を立ち入り調査し、えさの管理や飼育方法を確認。採取したふんを調べたところ、浪江町の農場で牛を出荷したころから残っていたとみられるふんから乾燥状態で1キロあたり9500ベクレルと、他の2農場の15倍以上の高濃度セシウムが検出された。 2011821202

新たに牛3頭分が基準超え 福島・浪江町、計12頭に

2011.8.21 18:02

福島県浪江町の農場から出荷された9頭分の牛肉から、暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は21日、新たにこの農場の3頭分から基準値を上回るセシウムを検出したと発表した。汚染牛は計12頭になった。

県によると、先の9頭と同様に川崎市の倉庫に保管されていた別の4頭分の牛肉を調べたところ、3頭分から基準値を超える511~668ベクレルを検出した。この農場の計229頭が3月15日から4月19日に横浜市の食肉処理施設で処理されたことが分かっている。

県は、浪江町の農場と、この農家が所有する同県田村市と葛尾村の二つの農場を加えた計3カ所で、落ちていた牛ふんを検査。田村市は1キログラム当たり620ベクレル、葛尾村は610ベクレルだったが、汚染牛が見つかった浪江町は9500ベクレルと突出して高かった。

新たに牛3頭分が基準超え 福島・浪江町、計12頭に

 福島県浪江町の農場から出荷された9頭分の牛肉から、暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は21日、新たにこの農場の3頭分から基準値を上回るセシウムを検出したと発表した。汚染牛は計12頭になった。

県によると、先の9頭と同様に川崎市の倉庫に保管されていた別の4頭分の牛肉を調べたところ、3頭分から基準値を超える511~668ベクレルを検出した。この農場の計229頭が3月15日から4月19日に横浜市の食肉処理施設で処理されたことが分かっている。

2011/08/21 18:09   【共同通信】

原発事故後に牛4千頭出荷=福島の農場で-農水省が調査

 農林水産省は19日、福島県葛尾村の畜産農家が3月の東京電力福島第1原発事故以降、県内3カ所の農場から約4000頭の肉牛を出荷していたことを明ら かにした。同省は「(放射性セシウムで)汚染された疑いのある牛がどれだけ出荷されたか、管理状況などを調べる必要がある」(幹部)として、県とともに農 場の畜舎や飼料、水の管理状況などの調査に着手した。
 農水省は、浪江町の農場で飼育されていた200頭前後が汚染の可能性があるとみている。4000頭のうち3000数百頭は4月下旬以降、表面の被ばく調査を受けた後に出荷されたとしている。
 同省によると、この畜産農家は計画的避難区域内や緊急時避難準備区域内にある三つの農場で牛を飼育。原発事故を受けて廃業を決め、ほぼ全頭となる約4000頭を6月末までに、主に関東地方に出荷したとされる。(2011/08/20-00:01

原発からの避難住民に恒久住宅整備…平野復興相

平野復興相は21日、東京電力福島第一原子力発電所事故で高濃度の放射性物質に汚染された周辺地域への立ち入り禁止措置が長期化した場合の対策として、他地域に避難している住民が長期間住むことができる住宅を新たに整備する意向を明らかにした。

平野氏は視察先の宮城県石巻市で記者団に、「(立ち入り禁止が)長期間になると、仮設というより災害住宅みたいな形で建設し、そこに住んでもらうのか(という)次の計画を立てることになる」と語った。

20118211816分  読売新聞)

“帰宅困難の住民に恒久住宅を”

“帰宅困難の住民に恒久住宅を”

8211736動画あり

平野復興担当大臣は、宮城県石巻市で記者団に対し、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相当長期にわたって帰宅が困難な一部区域の住民については、恒久的な住宅の建設などの支援策を検討すべきだという考えを示しました。

この中で平野復興担当大臣は、福島第一原発の周辺地域について「放射線量の基準を設定して、場合に よっては住民が帰宅するまでに長い時間がかかる場所を、明らかにできるのであれば、できるだけ早く明らかにするべきだ」と述べ、放射線量が極めて高いなど の理由で、相当長期にわたって住民の帰宅が困難だとみられる一部区域については、できるだけ早く特定して公表することが望ましいという考えを示しました。 そのうえで、平野大臣は「帰宅するまで長期間になる場合は、仮設住宅よりも、災害住宅のようなものを建設して住んでもらうといった対策を考えるべきだと思 う」と述べ、長期にわたって帰宅が困難な一部区域の住民については、恒久的な住宅を建設するなどの支援策を検討すべきだという考えを示しました。

福島第一、新たに淡水化装置2台試運転 処理能力増強へ

東京電力は21日、福島第一原発の高濃度の放射能汚染水を浄化する施設で、新たに淡水化装置2台の運転を始めたと発表した。放射性物質を取り除いた汚染水から、逆浸透膜を使って塩分を取り除くもので、淡水化の処理能力は1時間あたり50トンから70トンに増える。

浄化施設では今月18日にセシウムを吸着する東芝製の装置「サリー」が新たに加わり、汚染水の処理量が1時間あたり45トンから70トンに増加。これに伴い淡水化の処理能力も上げたという。(西川迅) 2011821192

牛肉料理魅力ぎっしり 大津で初の「サミット」始まる

さまざまな牛肉料理が並ぶ会場で、近江牛のステーキ丼をつくる出店者ら(大津市・なぎさ公園)
さまざまな牛肉料理が並ぶ会場で、近江牛のステーキ丼をつくる出店者ら(大津市・なぎさ公園)

 牛肉料理を食べ比べる「牛肉サミット2011」が20日、大津市のなぎさ公園おまつり広場で始まった。放射性セシウムによる汚染牛肉が問題となる中、各店舗が風評被害に負けじと、自慢の料理を販売し、牛肉の魅力を発信した。21日まで。

■風評負けず 県内外から20店

食肉販売などを手がける滋賀県内の若手経営者4人でつくる一般社団法人「フォービート」(大津市)が、地域活性化を目的に初めて企画した。

サミットには県内外から飲食、精肉の20店舗が参加。地元の近江牛を使ったステーキ丼やカルビ焼きのほか、山形県の米沢牛や高知県の土佐あかうしの串焼きも出品した。コロッケやホルモン焼き、ソーセージなど牛肉を使った多様な品目が並んだ。

会場は食欲をそそる焼き肉のにおいが漂い、大勢の人でにぎわった。来場者は食事チケットに付いた券でお気に入りの料理に投票していた。

来場した会社員土肥潤一郎さん(39)=愛知県豊明市=は「牛肉は出荷がしっかり管理されていれば安全だと思う。どの店もおいしかった」と話していた。

201108210916

カンガルーなどゲノム解読=タスマニアデビルも-有袋類解明と保護期待・国際チーム

  ヒトと同じ哺乳類なのに母親に胎盤がなく、子をおなかの袋で育てる有袋類のタスマニアデビル(フクロアナグマ)とカンガルーの全遺伝情報(ゲノム)が、国 際研究チームにより相次いで解読された。カンガルーはオーストラリアなど、タスマニアデビルはタスマニア島に生息。有袋類の細胞核ゲノムは、2007年に 南米のオポッサムが解読されただけで、今回の成果は有袋類の進化過程の解明や保護に役立つと期待される。
 日本の理化学研究所や東京大などを含む 国際チームは、小型のカンガルー、ダマワラビーのゲノムを解読し、英科学誌ゲノム・バイオロジーに発表した。ゲノムを構成するDNAは約29億塩基対、た んぱく質を作る遺伝子は約1万5300個と、いずれもヒトより少なかった。驚異的なジャンプ力や鋭い嗅覚、母乳に含まれる抗生物質などに関連する遺伝子群 が見つかり、ヒトの医学研究に応用できる可能性もある。
 一方、米ペンシルベニア州立大などの国際チームは、タスマニアデビルが絶滅の危機に陥っ ている主因の「デビル顔面腫瘍性疾患(DFTD)」にかかった雌と、ある程度DFTDに抵抗力がある雄について、それぞれゲノムを解読し、米科学アカデ ミー紀要に発表した。(2011/08/20-15:47

オーストラリアの動物園で5匹のタスマニアデビルの赤ちゃんお披露目

オーストラリアの動物園で、とてもかわいい5匹のタスマニアデビルがお披露目された。
飼育員の腕の中からひょっこり顔を出しているのは、オーストラリア・タスマニア島に生息するタスマニアデビルの赤ちゃん。
悪魔を意味する「デビル」という名前とは裏腹に、寝顔はまるで天使のよう。
生後5カ月たって大きくなったが、生まれた時は、お米1粒ほどの大きさだった。
このタスマニアデビルの子どもは、野生では病気にかかって死んでしまうケースも多いという。

(08/20 18:24)

オーストラリア  2011729日(金曜日)
豪住宅価格、年収の7倍に上昇:2015年以降に買い時か[建設]

豪州の住宅価格が、平均年収の7倍以上の水準にまで上昇していることが、保険大手AMPと国家社会経済モデル センター(NASTEM)の調査で明らかになった。都市部に加え郊外でも住宅価格が上昇しているという。ただ、今後は賃金上昇が住宅価格の上昇を上回り、 2015年以降からが「買い時」になるとみられている。

同調査によると、豪州国内の住宅価格(中央値)は、2001年と比べ147%上昇の417,000豪ドル(約3,590万円)だった。この価格は、豪州の平均年収の7.3倍に相当し、01年の同4.7倍から大幅に上昇した。

平 均年収に対して住宅価格が最も高かった都市はシドニー(8.7倍)で、次にメルボルン(7.9倍)、アデレード(7.7倍)が続いた。州別では、 ◇ニューサウスウェールズ(NSW)州(8.1倍)◇ビクトリア州(7.3倍)◇クイーンズランド(QLD)州(6.7倍)◇南オーストラリア州(7.4 倍)◇西オーストラリア州(7.1倍)◇タスマニア州(6.6倍)◇北部準州(5.8倍)◇首都圏特別区(6.2倍)――だった。

住宅価格と平均年収の大きな開きは、01年には主に住宅価格の高いシドニーでみられた傾向だったが、現在はほかの主要都市に加え、NSW州のウーロンゴンやニューキャッスル、QLD州のゴールドコーストやサンシャインコーストなどの郊外でもみられるという。

AMP キャピタル・インベスターズのオリバー主任エコノミストは、「豪州の住宅価格が暴落することは考えにくいが、明らかに価格が実際の価値を上回っている」と 指摘。向こう10年間の住宅価格は賃金上昇を下回る緩やかなペースで上昇し、15年には5.5倍程度まで低下する見通しだという。

同調査に よると、初めて住宅を購入する年齢も上昇傾向にあり、30歳以下で購入した人は全体の37%で、01年の39%から低下した。また住宅ローン借入額につい ては平均28万豪ドルとなり、01年の131,000豪ドルから上昇。その結果、住宅を購入した家庭の60%で、給料の30%が住宅ローン支払いに充て られることになり、支払いへのストレスが高まっているという。同エコノミストは、それでも家賃を払い続けるよりは良く、株式投資よりも良い投資だと指摘し た。

■商業不動産は明暗

一方、商業不動産部門では、オフィス向けが値上がりを続ける一方で、小売りなど店舗向けが下落するよ うだ。ナショナル・オーストラリア銀(NAB)の調査によると、オフィスの不動産価格は12年6月までの1年間で前年比1.6%上昇し、13年6月には同 3.5%上昇する見込みだという。一方小売り向けでは、12年6月までに同0.5%下落した後、13年6月には同0.8%上昇するという。

オーストラリアの動物について

オーストラリアの動物」では、オーストラリア大陸のユニークな動物を写真で紹介する。有袋類では、コアラ、カンガルー、ウォンバット、タスマニアン・デビル、哺乳類では、ポッサム、ディンゴ、アシカ、クジラ、イルカなどです。

有袋類

有袋類の動物には、胎盤がないので子宮で子供を育てることが出来ない。このため、未熟な状態で子供を産み、腹部の袋の中で乳を与えて育てる。オーストラリ ア大陸に生息する哺乳類は、殆どが有袋類であり、生息する有袋類は、約140種である。コアラ、カンガルー、ウォンバット、タスマニアン・デビルなどが良 く知られている有袋類である。

コアラ

オーストラリアのコアラ

Wild Koala
by ianmichaelthomas’ photostream

カンガルー

オーストラリアのカンガルー

Grey Kangaroos
by ianmichaelthomas’ photostream

ポッサム

ポッサム(フクロギツネ、袋狐)は、哺乳綱カンガルー目クスクス科フクロギツネ属に分類される有袋類である。

オーストラリアのポッサム

Brushtail Possum
by Petey Boy’s photostream

タスマニアン・デビル

タスマニアン・デビル(タスマニア・フクロネコ、フクロ猫)は、哺乳綱フクロネコ目フクロネコ科タスマニアン・デビル属に分類される有袋類である。

オーストラリアのタスマニアン・デビル

Tasmanian Devil
by Natmandu’s photostream

哺乳類

ウォンバット

ウォンバットは、フクロネズミ目ウォンバット科の哺乳類の総称である。名前はオーストラリア先住民(アボリジニ)の言葉で「平たい鼻」を意味するとされている。

オーストラリアのウォンバット

Wombat
by Timmy Toucan’s photostream

ディンゴ

オーストラリアのディンゴ

Dingo
by shiralee05′s photostream

アシカ

オーストラリアのアシカ

Sea Lion
by mjkasperek’s photostream

クジラ

オーストラリアのクジラ

Whale
by DR Ranch’s photostream

イルカ

オーストラリアのイルカ

feeding the wild Dolphins
by Brian 96′s photostream

オーストラリアの動物(続)」 では、オーストラリア大陸のユニークな動物を写真で紹介する。鳥類では、エミュー、クッカバラ(ワライカワセミ)、コッカトゥー(オウム)、黒鳥、フェア リー・ペンギン、カソワリ、単孔類では、カモノハシ、ハリモグラ、爬虫類では、クロコダイル、ゴアナ、エリマキトカゲなどです。

オーストラリアの動物(州)」は、オーストラリアの州がシンボルとして制定する動物を紹介する。コアラ、カモノハシ、ポッサム、タスマニアン・デビル、レッド・カンガルー、ウォンバット、ナンバットである。

オーストラリア コアラ
オーストラリア カンガルー
オーストラリア 鳥
オーストラリア 花

ブルーニー島 (オーストラリア)

ブルーニー島です。ペンギンがいます。

ワイングラスベイ (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテン (オーストラリアの世界遺産)

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテン (オーストラリアの世界遺産)

滝 (オーストラリアの世界遺産)

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテン (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテンです。湖が茶褐色になっています。木のタンニンという色素が溶け出しています。

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテン (オーストラリアの世界遺産)

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

チューリップと羊 (オーストラリアの世界遺産)

灯台 (オーストラリアの世界遺産)

滝 (オーストラリアの世界遺産)

マウントフィールド国立公園 (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテン (オーストラリアの世界遺産)

タスマニア (オーストラリアの世界遺産)

フレイシェント国立公園 (オーストラリアの世界遺産)

ポッサム (オーストラリアの世界遺産)

ウォンバット (オーストラリアの世界遺産)

ウォンバット。おとなしくて抱くことも可能。

エミュー (オーストラリアの世界遺産)

エキドナ (オーストラリア)

エキドナです。おとなしい。ハリモグラ。

カモノハシ (オーストラリアの世界遺産)

野生のカモノハシはなかなかみることができない。

フェアリーペンギン (オーストラリアの世界遺産)

フェアリーペンギンです。夜、狩りから返ってきたペンギンの行進がみることができます。

ワライカワセミ (オーストラリアの世界遺産)

ケタケタ笑っているような鳴き声です。

コアラ (オーストラリアの世界遺産)

ワラビーです。 (オーストラリアの世界遺産)

ワラビーです。カンガルーではありません。

カンガルー (オーストラリアの世界遺産)

ディンゴ (オーストラリアの世界遺産)

ディンゴです。犬そっくりですが、犬ではありません。

アザラシ (オーストラリアの世界遺産)

羊 (オーストラリアの世界遺産)

オウム (オーストラリアの世界遺産)

泳ぐカモノハシ (オーストラリアの世界遺産)

クレイドルマウンテンのタスマニアデビル (オーストラリアの世界遺産)

タスマニアビーフ

タスマニア島の直営牧場で健やかに育てられるタスマニアビーフ。
200
日以上の穀物肥育で育てられ、選別から出荷まで徹底管理されています。

オーストラリア視察④タスマニアビーフ工場

カテゴリ:フェア・イベント

2010422

414日(水)4日目は僕の大好きなお肉の視察です。

この日も朝6時にホテルを出て、スミストンに向かいました。
(タスマニアサーモン視察の時も、朝6時出発と、健康的な日々を
過ごしていたんですよ。)
この写真は出発前の5:55の写真です。

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(綺麗でしょ。この視察旅行の前にデジカメを新調したんです。
オーストラリアは初めてだったので、出来るだけ綺麗な写真を皆さんにお見せしたくてね。)

タスマニアビーフ視察、まずは工場内視察。
(グリーンハム社は、タスマニアの自然環境の利点を生かしており
『グリム岬』の名前を冠して、新たにグリーンハム・タスマニア社という
ブランドを立ち上げたそうです。)

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衛生管理が徹底された環境の中、こうして日本に
タスマニアビーフが届けられているんですよ。

ビーフ1体の写真は、見慣れていない方には・・・だったかと思いますが
皆さんに安心して食べていただきたくて、写真を載せさせていただきました。

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一番左の方が社長さんです。
(今月27日日本に来てくださることになり再会を約束しました。)
女性は、通訳の近藤さん。(右から2番目、僕の横)
今回も今村さんが写真を撮ってくださいました。
(今村さん、いつも有難うございます。)

ジョセフクローミーで食べる!飲む!

222nd, 2010 No Comments

夜に腰を据えて飲む量を先ほどの試飲で飲んだのですが、ランチにはワインが無くっちゃ!
ピノグリをさらに頂きました。

まずは前菜の盛り合わせ。
全てタスマニア産のオーガニック素材。

チーズもナッツもセミドライトマトも全部旨い!
前菜でこれですからメインにも期待が持てます!!!

いや~楽しい(酔ってるからだけじゃない)。
セールスマネージャーのデイヴさんの話を聞きながらメインディッシュを待つ。

まずはタスマニア産ビーフ熟成テンダーロインのステーキ!
めちゃくちゃ旨い!

バラマンディーのソテー。これは胃腸が疲れている私用。
うまいなんてもんじゃないくらい、旨い!

サムのチョイス。。。食べなかったので忘れましたが人気メニューだそうで。

食後酒に(?)デイブさんが持ってきた唐辛子入りのワイン「waji」。
からいです、ワインと名乗ってないのですが「タスマニアに面白いもん作った男がいるから試してくれ」ってな感じで試飲。

みんな笑います。辛いからひきつるんじゃなく。
これがけっこう旨い(予想外に)ので、笑ったんでしょうね。

さて、飛行機の時間も迫ってきたので今度は畑&工場見学へ

続く

k

Y

’11/8/20

【速報】堆肥から基準超すセシウム 福島産牛購入、島根の農家

島根県は20日までに、福島県産牛を購入した県内農家の堆肥から、国の放射性セシウムの暫定基準値(1キロ当たり400ベクレル)を超える1キロ 当たり2700ベクレルを検出した。この農家の牛は、農林水産省が「不適切な飼養管理はない」として出荷自粛要請を解除した牛だった。県が念のため独自検 査した。

放射性セシウム:島根の堆肥から検出 原発事故後購入

 島根県は19日、福島第1原発事故による福島県の計画的避難区域と緊急時避難準備区域から5、6月に購入した牛の堆肥(たいひ)から、最高で暫定 許容値(1キロ当たり400ベクレル)を超す2700ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。農林水産省は今月11日、島根県にこれらの牛の大半 について移動と出荷を認める通知をしたが、県が念のため独自調査していた。

島根県によると、原発事故後、福島県から77頭の牛が入り、うち68頭が両区域内の牛。島根県の検査で1農家から2700ベクレル、別の1農家か ら100ベクレルが検出された。農水省はこの2戸が飼育し、一旦は移動と出荷を認めた計5頭の移動自粛を継続するよう指示したという。【曽根田和久】

毎日新聞 2011820日 1126

県、牛ふん堆肥も検査  

400ベクレル以下で出荷自粛解除

201108201005

 千葉県は19日、牛ふん堆肥や雑草・稲わら堆肥などについても、放射性物質の検査を始めたと発表した。国が放射性セシウムの基準値を1キログラム当たり 400ベクレルと定めたことを受けた措置。県内生産農家は検査結果が出るまで出荷を自粛している状況で、安全性が確認され次第、自粛解除となる。

 検査は、主に農作物の生産に利用される牛ふん堆肥、雑草・稲わら堆肥、原木の樹皮を原料とするバーク堆肥の3種類が対象となる。

  牛ふん堆肥の検査は、汚染された牧草などを牛に与えた可能性がある一部の農家を対象にした「個別検査」と、県内全域を対象に各市町村から1~3戸を抽出し て行う「モニタリング検査」に分けて実施。県内の乳牛、肉牛農家計約1100戸のうちの約250戸を検査する。検査は17日から始めており、22日にも最 初の結果が判明する。

堆肥の放射性物質も検査開始 千葉県

2011.8.19 21:32

千葉県は19日、県内の牛糞堆肥などの放射性物質について検査に着手したと発表した。畜産農家を個別・抽出検査するほか、稲わら堆肥や樹皮などを原料としたバーク堆肥も対象とする。

県によると、国が肥料に含まれる放射性セシウムの暫定基準値を設定し、検査方法を定めたことを受けて、県内でも検査態勢を決めた。牛糞堆肥については、県 外から稲わらを購入していた畜産農家や剪(せん)定(てい)した枝などを使っていた畜産農家も含めて検査する。また、牧草から高い数値の放射性物質が検出 された地域については畜産農家を抽出して検査する。

一部地域では検査が始まっており、早いところでは22日にも結果が出る見通し。

県によると、牛や豚などの糞堆肥生産は年間約95万トンで、このうち約65万トンが県内に流通、約22万トンは自家利用されている。残りは県外に流通している。

東日本大震災:奥多摩の鶏ふん堆肥、許容値超すセシウム検出 /東京

都産業労働局は18日、奥多摩町の事業者が生産した鶏のふんを使った堆肥(たいひ)から、国が設定した暫定許容値(1キロ当たり400ベクレル) を上回る890ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。この堆肥は事業者用で一般には流通していない。原料は鶏のふんのほか、町内で採取した落ち 葉や仕入れたおがくず。おがくずの生産地は不明という。【柳澤一男】

〔都内版〕

玄海再稼働賛成投稿、エネ庁が九電に求める

九州電力の「やらせメール」問題で、経済産業省資源エネルギー庁の担当者が、同省主催の佐賀県民説明番組(6月26日)の事前打ち合わせの席で、 玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働を容認する意見を投稿するよう九電側に要請する趣旨の発言をしていたことが20日、わかった。打ち合わせが行 われたのは九電幹部が社内外にメールを送信した後で、「やらせ」の契機となったわけではないが、国の意向が九電の組織的な世論工作を後押しした可能性が出 てきた。

説明番組への国の関与が明らかになったのは初めて。九電は18日、同省の第三者委員会に報告した。

九電は、2005年10月の玄海原発プルサーマル導入を巡る同省主催のシンポジウムで、原子力安全・保安院側から動員要請を受けていたことに加 え、昨年5月の川内原発(鹿児島県薩摩川内市)3号機増設に関する同省主催の第1次公開ヒアリングでも、同庁担当者から「なるべく空席がない方がいい」な どと、動員を求めるような発言を受けていたことも報告。原発推進に向け官民一体となった動員が常態化していた構図が改めて浮き彫りになった。

九電関係者によると、打ち合わせは説明番組の数日前、東京都内で行われた。同庁の担当者が、同席した九電の担当者に「説明番組では、原発の再稼働を容認する意見が寄せられることが望ましい」などと発言したという。

2011820日  読売新聞)

原子力安全・保安院:やらせ要請 「保安院要請あった」 シンポ動員、九電が報告書

 九州電力は19日、国が05年10月に主催した玄海原発(佐賀県玄海町)3号機のプルサーマル計画に関するシンポジウムで、経済産業省原子力安全・保安院から動員依頼を受けていたことを認める報告書を18日に同省の第三者委員会に提出したことを明らかにした。

シンポは、プルサーマル発電(09年12月開始)の「安全性」を国が説明する目的で玄海町で開かれ、626人が参加。このうち96人が九電関係者だった。

当時担当していた保安院の課長は今月初め、毎日新聞の取材に対し、九電幹部に「電力会社は当事者であり、どんどん参加して意見を出してほしい」と依頼したことを認めていた。しかし九電は、国の関与を否定していた。【石戸久代】

毎日新聞 2011820日 東京朝刊

保安院からの動員要請、九電が認める報告書

2011/8/20 2:34

 経済産業省原子力安全・保安院が国主催の原発説明会で電力会社に動員を要請していた問題で、九州電力が200510月の玄海原発(佐賀 県玄海町)のプルサーマル発電導入を巡る国主催の説明会について保安院から動員依頼があったことを認める報告書を同省の第三者委員会に提出したことが19 日、九電関係者への取材で分かった。

この説明会では参加者626人のうち九電関係者が96人を占めた。保安院の元原子力安全広報課長は今月2日、日本経済新聞の取材に対し、九電の担当者に説明会で社員らを参加させるよう要請したことを認めていた。

九電、国の動員要請認める 経産省の第三者委に報告

 九州電力は19日、経済産業省の第三者委員会に対し、2005年10月の国主催の佐賀・玄海原発のプルサーマル発電導入に関するシンポジウムで、同省原子力安全・保安院から動員要請があったと認める報告書を提出したことを明らかにした。

保安院は、国主催の原発シンポジウムで中部電力と四国電力に対し動員を要請したことが明らかになっており、経産省は同様の問題がなかったか電力各社に調査を指示していた。

保安院の当時の原子力安全広報課長は、既に九電にも動員要請していたことを明らかにし、九電側は否定。

2011/08/20 00:25   【共同通信】

’11/8/20

九電、国の動員要請認める報告書

九州電力は19日、経済産業省の第三者委員会に対し、2005年10月の国主催の佐賀・玄海原発のプルサーマル発電導入に関するシンポジウムで、同省原子力安全・保安院から動員要請があったと認める報告書を提出したことを明らかにした。

保安院は、国主催の原発シンポジウムで中部電力と四国電力に対し動員を要請したことが明らかになっており、経産省は同様の問題がなかったか電力各社に調査を指示していた。

保安院の当時の原子力安全広報課長は、既に九電にも動員要請していたことを明らかにしていたが、九電側は否定。一方で同社は、昨年5月の鹿児島・ 川内原発3号機増設の公開ヒアリング前に、経産省資源エネルギー庁の担当者から動員を求めたとも取れる発言があったことは認めていた。

九電の社内調査によると、玄海原発のシンポジウムには626人が参加し、九電社員や協力会社社員ら96人が動員されていたという。

九電関係者によると、報告書の提出は18日付。玄海原発再開についての説明番組に賛成意見の投稿を促した「やらせメール問題」についても調査し、報告した。

早場米、福島など各地で検査 茨城で微量のセシウム

2011/8/19

 福島第1原発事故を受けたコメの放射性物質検査が各地で行われる中、福島県は19日、収穫前の早場米の検査を本宮市などの水田で始めた。 この日、茨城県鉾田市の早場米の玄米から暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル以下)を大幅に下回る微量の放射性セシウムが検出された。規制値を 下回った玄米は出荷可能だが、風評被害も懸念され、関係者は複雑な表情を浮かべた。

放射性物質検査の対象となる水田に標識を立てる県担当者(19日、福島県本宮市)

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放射性物質検査の対象となる水田に標識を立てる県担当者(19日、福島県本宮市)

福島県の収穫前の早場米は、出荷する全農家を対象としており、9月10日までに県内約200カ所で実施。

この日朝から始まった作業では、県の担当者が早場米の生育状況を確認、農家から出荷希望日などを聞き取り後、検査対象の水田を示す標識を立てた。

本宮市で早場米を育てている後藤勇さん(59)は「検査が長引いて出荷が9月にずれ込めば早場米とはいえなくなる。検査するならもっと早くやってほしかった。今は放射性物質が検出されないことを祈るのみだ」とため息をついた。

対象となった水田では、県が1枚の水田当たり約500グラムの玄米をサンプルとして回収し、放射性物質の含有量を測定する。

東日本大震災:鉾田のコメから微量セシウム 農家、風評被害を懸念 /茨城

 ◇県「安全性は確保」

収穫前のコメを対象にした県の予備検査で、鉾田市内で栽培されたコメから、1キロ当たり52ベクレルと微量の放射性セシウムが検出されたことが 19日、明らかになった。国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)の1割程度であることから、県は「安全性は確保されている」と強調。一方、同市内 の農家は風評被害が起こらないか不安を募らせている。

県産地振興課によると、同市青柳、札、二重作の3地点で収穫前のコメを検査。青柳、札両地区では検出されなかったが、二重作地区では、半減期約2 年の放射性セシウム134が23ベクレル、約30年の137が29ベクレルの計52ベクレルが検出された。同課の宮本清一郎課長は「規制値を大きく下回っ ており、安全性は確保されていると考える。(収穫後の)本検査で、改めて安全を確認したい」と強調した。

その一方、同市内の農家からは不安の声が上がった。約1ヘクタールの田んぼで早場米を育てる同市二重作の田山年男さん(76)は、5月12日に田植えを行った。連日報じられる放射性物質の影響を認識はしていたが、田植えをした時にはそれほど心配していなかったという。

だが、今回、同じ地区で栽培したコメから放射性セシウムが微量ながらも検出されたことで「地区の全部の田んぼが汚染されていると認定されてしまう のでは。そうなれば(消費者は)茨城の米を買ってくれなくなる」と風評被害を懸念する。表情を曇らせながらも「稲作農家は、原発事故があっても、米を作ら ないわけにはいかない」と言い切った。

県が比較的放射線量が高い13市町村を対象に実施している予備検査は、鉾田市のほか、牛久市▽取手市▽茨城町▽美浦村--の4市町村で実施済み で、結果は来週中に判明する見込み。県内全市町村対象の本検査は、現在、潮来▽鹿嶋▽神栖--の3市で行われたが、いずれも放射性セシウムは検出されな かった。【大久保陽一、岩本直紀】

毎日新聞 2011820日 地方版

鉾田の玄米からセシウム 

20110820

鉾田市で採取された予備調査段階の玄米から微量の放射性セシウムが検出された。同市の農業関係者は困惑しながらも、努めて冷静に受け止めた。

県鹿行農林事務所によると、放射性セシウムが検出された鉾田市二重作の水田は、北浦の湖岸に近い、ごく一般的な場所にあるという。品種は あきたこまちで、水田の四隅と中心でおおむね20株ずつ、計100株を県職員が鎌で刈り取った。脱穀後、事務所の室内で乾燥させ、もみすりをして玄米に し、2キロを検査に出した。

19日に県が発表した検査結果は、放射性セシウム134が1キロあたり23ベクレル、同137が29ベクレル、検出されたというものだっ た。次の本調査で「重点調査区域」になる200ベクレル、出荷制限の基準値500ベクレルに比べればごくわずかだが、数値として表れたことに驚きを感じた 人もいたようだ。

コメからセシウム初検出 茨城・鉾田で採取

茨城県は19日、鉾田市で採取したコメから、放射性セシウム134が1キロあたり23ベクレル、同137が同29ベクレル検出された、と発表した。コメの検査でセシウムが検出されたのは初めて。

鉾田市は、空間放射線量が毎時0.1マイクロシーベルトを超えたため、収穫前に実施する予備調査の対象になった。8月11日に市内3カ所の水田から刈り 取り、検査したところ、1カ所のコメからセシウムが検出された。ほかの2カ所は「検出せず」(存在しないか1キロあたり20ベクレル未満)だった。

出荷制限の対象になるかどうかの基準値は1キロあたり500ベクレル。茨城県産地振興課は「(収穫後の)本調査で安全性を確認したい」としている。

20118191759

コメからセシウム、初の検出=規制値の10分の1-茨城

 茨城県は19日、鉾田市で採取された早場米の予備調査で、玄米から微量の放射性セシウムが検出されたと発表した。東京電力福島第1原発の事故後にコメから放射性セシウムが検出されたのは初めて。
 検出されたのは鉾田市の収穫前の玄米で、1キロ当たり52ベクレル。国の暫定規制値(同500ベクレル)は大きく下回っている。今月16日、収穫期の早い市内3カ所の田んぼでコメを採取し、うち1カ所から検出された。
 同市産業経済課は「セシウムが検出されたが、暫定規制値の10分の1。予備調査なので、本調査を待たないと(問題かどうか)分からない」とした。本調査は8月下旬以降に行うという。(2011/08/19-17:43

2011819()鉾田産米からセシウム、基準値以下 原発事故後で初検出

県 は19日、鉾田市で栽培された米の収穫前の予備調査を行った結果、玄米から微量の放射性セシウムが検出されたと発表した。検出されたセシウムは、玄米1キ ログラム当たり52ベクレルで国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を大幅に下回った。福島第1原発事故後、米から放射性物質が検出された のは初めて。県は、今後、同市で収穫後の本調査を実施し、詳しく調べる。

県は16日、予備調査として同市内3カ所の水田から収穫前の「あきたこまち」などの玄米を採取。日本食品分析センター多摩研究所(東京都多摩市)で検査。 検査結果によると1カ所の玄米から1キログラム当たり52ベクレルのセシウムが検出されたが、他の2カ所はいずれも「検出せず」(存在しないか、1キログ ラム当たり20ベクレル未満)だった。

同市は福島第1原発から約150キロ南西に位置する。県産地振興課は「暫定基準値を大幅に下回っており、これから本調査で詳しく調べていく」とし、今後同市内8カ所で本調査を行う予定。

同市役所には、テレビで微量のセシウムが検出されたことが報道されたこともあり、市内の農家などから問い合わせの電話が寄せられた。市産業経済課による と、ほとんどが報道内容の確認を求める内容だったが、微量とはいえ放射性物質が検出されたことで、春の葉物野菜に続いてこれから収穫期に入る米やサツマイ モなど秋野菜への風評被害の再燃を懸念する声も寄せられた。同課は問い合わせに対し、冷静な対応を求めた。

また、県は19日、鹿嶋と神栖両市の本調査の結果を発表。いずれも放射性物質は検出されなかったことから両市でコメの出荷、販売が始まる。

米の検査は、収穫前の予備調査と、収穫後の本調査の2段階で実施。いずれも玄米を調べる。予備調査は、空間放射線量が平常時の値(毎時01マイクロシー ベルト)を超える13市町村が対象。予備調査で1キログラム当たり200ベクレルを超えた市町村は、重点調査を行う。本調査は全市町村を対象に、旧市町 村単位で約400カ所を調べる。

鬼沢保平鉾田市長の話 県の予備調査で市内の田1カ所で採取した玄米から微量のセシウムが検出されたが、今後実施される本調査の推移を見守りたい。

「除染チーム」福島で立ち上げへ 細野原発相が表明

細野豪志原発担当相は20日、福島市の県庁で佐藤雄平知事と会談し、近く放射性物質の除染活動を担う「除染推進チーム」を福島県に設ける方針を伝えた。チームは環境省や国の原子力被災者生活支援チームのスタッフらで構成し、土壌汚染対策などの取り組みを本格化させる。

国は、東京電力福島第一原発周辺の警戒区域や計画的避難区域を除き、その圏外で局所的に放射線量が高い地域(ホットスポット)数カ所で来週から除染のモ デル事業を始め、対象を徐々に広げていく。細野氏は会談で「除染は最も重要なので、福島でチームを立ち上げたい」と表明。佐藤知事も「国が責任を持って やって欲しい」と応じた。

 

細野大臣 福島県知事と会談

細野大臣 福島県知事と会談

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細野原発事故担当大臣は福島県の佐藤知事と会談し、東京電力福島第一原子力発電所周辺の除染を本格化するため、内閣官房に「放射性物質汚染対策室」を、来週設置するとともに、福島県内にも除染推進チームを設ける方針を伝えました。

細野原発事故担当大臣は、20日午前、福島県の佐藤知事と県庁で会談しました。この中で佐藤知事は 「原発事故は福島県だけの問題ではなく、日本の問題であり、世界の問題だ。日がたつと風化が懸念されるので、政府にも原子力政策は国策であるという認識を 改めて持ってもらいたい」と述べました。これに対し細野大臣は「この原子力災害は国に大きな責任があるという認識を徹底したい。国が責任を持って、予算を つけて対応していきたい」と述べました。そのうえで細野大臣は、今後は、放射性物質の除染が最重要のテーマになるとしたうえで、福島第一原発周辺の除染を 本格化するため、内閣官房に「放射性物質汚染対策室」を来週、設置する方針を伝えるとともに、福島県内にも、環境省などを中心とした除染推進チームを設 け、除染に有効なモデル事業などを積極的に行っていく考えを伝えました。 

福島に除染推進チーム 細野氏、知事に伝達

 細野原発事故担当相

 細野原発事故担当相は20日午前、福島県庁で佐藤知事と会談し、福島第1原発周辺の除染作業本格化に向け、来週にも内閣官房に「放射性物質汚染対策室」を設置、同県にも除染推進チームを置くと伝えた。知事は「国が責任を持って除染に当たってほしい」と求めた。

細野氏は、福島県産牛肉の出荷停止解除が急きょ延期された経緯を説明。知事は「一刻も早く解除してほしい」と要請した。

細野氏は午後には福島県双葉町、大熊町を訪問し、原発から半径20キロ圏の警戒区域のうち、今月26日と9月1日に初の一時帰宅が実施される3キロ圏内の状況を視察する。

2011/08/20 12:02   【共同通信】

東日本大震災:県産牛から放射性セシウム検出せず--県が初検査 /福井

県は19日、県産牛肉の放射性物質検査の結果を発表した。坂井市の肥育農家が育て、金沢食肉流通センターに出荷した肉牛2頭のうち1頭の枝肉500グラムを調べたが、放射性セシウムは検出されなかった。

県内産牛肉を検査し、結果が出るのは初めて。県は「改めて安全性が確認された」としている。県は県内の肥育農家28戸の全戸調査を順次進める。【上野宏人】

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:セシウム汚染、県が検査開始 県産牛対象に /香川

牛肉に対する消費者の不安が広がる中、県は19日、県産牛のセシウム汚染を調べる検査を始めた。

県産牛肉からはこれまで、国の暫定規制値を超えるセシウムは検出されていないが、安全性を証明し、市場価格の低迷を防ぐ狙い。県内の食肉処理場に 肉牛などを出荷している全350農場を対象とした「全戸検査」で、1農場につき1頭を調べる。検査結果が出るまで、農場は販売を見合わせる。

この日は高松市郷東町の県産業技術センターの食品研究所で、牛肉サンプルを検査。午後5時までに10農場の牛肉を調べ、暫定規制値の500ベクレルを超えたサンプルはなかったという。【中村好見】

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:県産汚染牛1頭、国が買い取りへ /富山

県産牛1頭から放射性セシウムが検出された問題で、県は19日、国がこの牛を買い取ることになったと発表した。この牛肉からは190ベクレルの放 射性セシウムが検出された。国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を下回ったが、市場には流通させず保管していた。富山県産の牛肉は、国による買 い取り対象の17道県には含まれていないが、県は農林水産省に買い取りを働きかけていた。【岩嶋悟】

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:姶良と霧島のイオンで、セシウム汚染疑い牛肉販売 /鹿児島

イオン九州は19日、イオン姶良店(姶良市)とイオン隼人国分店(霧島市)で5月27日~7月22日に、放射性セシウムを含む稲わらを食べた疑い のある牛6頭の肉計16・8キロを販売していた、と発表した。完売だったという。県によると、検査はまだで、国の暫定規制値を超えているかは不明。

イオンの発表や県生活衛生課によると、6頭は栃木県産。商品名は「国産牛三角バラカルビ焼肉用(解凍)280g」で、両店とも30パック計8・4 キロずつ販売された。兵庫県西宮市食肉センターで解体され、イオンが仕入れた。他にも福岡、佐賀、宮崎の計12店で同期間に同じ牛の肉を2・8~16・8 キロ販売した。問い合わせはイオン九州(092・441・0611)。

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:汚染牛問題で消費低迷 知事に農家要請「県産安全アピールを」 /宮崎

放射性セシウムで汚染された可能性のある肉牛の出荷問題で牛肉の消費が低迷していることを受け、県内の肥育牛農家らが19日、県庁に河野俊嗣知事を訪ね、県産牛肉の安全をアピールするよう求める要請書を手渡した。

要請したのは、県内12JAの肥育牛部会長でつくる宮崎牛肥育牛部会長会議(中武孝幸会長)。景気悪化で牛肉価格が下落する中、福島第1原発事故 による肉牛の汚染問題でさらに消費が低迷し、口蹄疫(こうていえき)からの復興途上にある肥育牛農家の経営に大きな打撃を与えているという。

要請書は他に▽国の肉用牛肥育経営安定特別対策事業を地域の実情に合わせて見直す▽枯渇が懸念される配合飼料価格安定制度の財源確保を国に要請する▽海外へ販路を拡大する--ことも求めた。

中武会長は「1頭当たりの枝肉価格が震災前より9万~10万円下落し、先が見えずに意欲が萎えてしまう農家もいる。県産牛肉の安心安全をアピール してほしい」と話した。河野知事は「原発事故による風評被害が消費者心理に影響を与えている。要望にできる限り対応したい」と述べた。【川上珠実】

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:宮崎・延岡でも汚染疑い牛販売--イオン九州 /宮崎

県衛生保健課は19日、放射性セシウムに汚染された可能性のある栃木県産の牛肉が、宮崎市と延岡市の各1店舗を含むイオン九州の計14店舗で流通していたと発表した。

「国産牛三角バラカルビ焼き肉用(解凍)」(280グラム)で、5月27~7月22日の間、イオンモール宮崎店(宮崎市新別府町)で9パック、イオン延岡ショッピングセンター(延岡市旭町)で19パックが販売された。

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:汚染疑い牛肉、27.9キロ販売--小倉北のスーパー /福岡

北九州市は19日、放射性セシウムで汚染された疑いのある牛肉が、新たに小倉北区のスーパーで27・9キロ販売されていたと発表した。市保健衛生課によると、4月3~11日に完売した。栃木県内の農家から出荷され、兵庫県西宮市などを経て市内へ流通した。

〔北九州版〕

毎日新聞 2011820日 地方版

東日本大震災:5月販売の汚染疑い牛肉、店名伏せ「由布」だけ /大分

 ◇回収困難で公表説得不調

県は19日、由布市内の食肉店で5月2、3日に完売した宮城県産交雑牛の肩ロース38・7キロが、放射性セシウム汚染の稲わらを餌にした恐れがあ ると発表した。これまで県が扱った11例と違って店名は非公表。対面販売で個体識別番号表示がなく、食品安全・衛生課は「個人経営で同意が得られなかっ た。『回収のため』との説得の大義名分も立たなかった」と説明する。

大分市の食肉業者から市保健所経由で県に情報が届いた。個体識別番号は0463505470だが、表示義務は陳列販売のみ。今回購入した消費者が肉を冷凍保存していても、店名以外に手掛かりはない。

店舗名の公表不同意には罰則はなく、同課は「特にスーパーなどでは消費者の安心のため、積極的に協力してくれたのだが……」と当惑を隠さない。

店名公表で経営危機に陥った店も少なくないといい、今後、公開に同意しないケースが頻発する懸念もある。【梅山崇】

毎日新聞 2011820日 地方版

きょうとあす 新米の安全宣言イベント  

香取の全17地点「不検出」で

201108201500分[県東エリア]

 関東有数の米どころとして知られる香取市は20、21日、市内などで新米の安全宣言キャンペーンを行う。福島第1原発事故を受け県が実施しているコメの 放射性物質検査で18日夜、同市産のわせ品種のコメからは「放射性物質が検出されなかった」との県の発表を受け、市は新米の安心・安全をアピールする狙 い。

 県内有数の早場米の産地でもある同市。本調査は今月13~17日、市内の17地点で実施。農家が収穫し乾燥調整した県産わせ品種 「ふさおとめ」などの玄米を1地点当たり3キログラムずつ採取し、日本食品分析センター多摩研究所(東京都多摩市)など2カ所で検査したが、全地点で放射 性セシウムは検出されなかった。

 21日は道の駅くりもと(同市)で同市産新米で作ったおにぎりを千個配布する予定。同市農政課は「風評被害がないように新米の安全性をPRしていきたい」としている。

セシウム含む腐葉土使用 堺の小中学校や公園

2011.8.20 14:10

堺市は20日、同市南区の肥料販売業者が取り扱っていた栃木県産の腐葉土の一部から、国の暫定基準値(1キロあたり400ベクレル)の7倍にあたる2800ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。

市によると、18リットル入りの腐葉土で業者は5月下旬~7月下旬、同じ製品を153袋販売していた。10袋を購入した市立小学校では、児童56人が稲を育てるために夏休み前に持ち帰っており、市が回収を始めた。

また市立中学校が6袋を買って学校前の花壇に使用し、市公園協会が80袋を購入して市内6カ所の公園などで植え込みに使っており、近く精密測定を行うという。

市によると、土に触れてもすぐに健康に影響を及ぼすことはないという。

出荷野菜の線量測定 東和の道の駅運営団体

201108200959分配信

二本松市の道の駅ふくしま東和で農産物直売などを行っているNPO法人ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会は20日から生産者が出荷する野菜の放射能測定を実施する。

同協議会では約150人の生産者が有機質たい肥の使用と低農薬などによる栽培に努めている。

東京電力福島第一原発事故の放射性物質の拡散が心配される中、独自に測定し、生産者が安心して販売できる態勢をつくり、インターネットや印刷物で地域名・作物名・数値を公表して消費者の信頼を得るという。

測定は生産者が事前に申し込み、1日12〜15検体の野菜を道の駅の施設で調べる。

高い数値が出た場合は出荷せず、土壌改良などの対策を講じる。

当面、10月1日までに、ほぼ全員が出荷する各種の野菜を測定する。

19日、道の駅で生産者会議を開き、測定の手順などを説明した。

同日だけで15人から30検体の申し込みがあった。

東日本大震災:牛肉放射性物質、規制値を下回る--県産82頭 /千葉

県は18日、放射性物質に汚染された牛肉の流通問題で、県産の牛肉計82頭について放射性物質の検査をした結果、すべて国の暫定規制値(500ベクレル)を下回ったと発表した。

県畜産課によると、原発事故後の風評被害の影響で、7月上旬に1キロ当たり約1700円だった牛肉の市場価格は、同19日に同約1000円まで下 落したが、牛肉の放射能検査が進むと、8月17日現在で同約1500円まで回復したという。同課は「検査で安全とわかった牛肉は、市場関係者が安心して買 うようだ」と話している。

県が牛肉の放射能検査と稲わらの管理状況などの安全性を確認後に各農家に交付する「飼育管理確認書」は、17日現在、全353戸のうち28戸に交付済み。【斎藤有香】

毎日新聞 2011820日 地方版

水田でセシウム除去実験 福島・飯舘村で農工研

2011.8.20 09:31

水田の土に残った放射性セシウム除去の実証実験で、土壌固化剤をまく作業員=20日午前、福島県飯舘村

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水田の土に残った放射性セシウム除去の実証実験で、土壌固化剤をまく作業員=20日午前、福島県飯舘村

水田の土に残った放射性セシウムを除去するため、独立行政法人「農業・食品産業技術総合研究機構」の農村工学研究所(農工研、茨城県つくば市)は20日、水田に土壌固化剤をまいて表土をはぎ取る実証実験を福島県飯舘村で始めた。

農工研は、粘土質と結合すると水に溶けにくくなるセシウムの性質に着目。

実証実験ではまず、土壌に悪影響のない固化剤を水に混ぜて散布する。約1週間で水分が蒸発すると、放射性セシウムを含む土が表面から数センチの厚さで白いかさぶたのように固まる。それを農機ではがすと、土壌の放射線濃度が下がる仕組み。

計画的避難区域に指定されている飯舘村は、全域でコメの作付けが禁止されている。

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水田の土に残った放射性セシウム除去の実証実験で、土壌固化剤をまく作業員=20日午前、福島県飯舘村

水田の土に残った放射性セシウム除去の実証実験で、土壌固化剤をまく作業員=20日午前、福島県飯舘村

水田の土に残った放射性セシウム除去の実証実験で、土壌固化剤をまく作業員=20日午前、福島県飯舘村

【滋賀】

放射性物質検出せず 県が早場米の検査実施

2011820

ゲルマニウム半導体分析器(奥の緑の機械)に入れた玄米から、放射性物質が検出されないか調べる県衛生科学センターの職員=大津市内で

県は19日、県内で最も早く収穫された近江米の放射能汚染検査を、大津市の県衛生科学センターで実施した。放射性セシウムなどの放射性物質は検出せず、出荷に問題がないことが分かった。

検体は、高島市の農業法人が17日に収穫した早場米ハナエチゼンの玄米80グラム。「ゲルマニウム半導体分析器」で3時間ほどかけて調べ、放射性物質が出すガンマ線を検出しなかった。

高島市では、23日にもハナエチゼンが初出荷される予定で、県は今後、同様の手法で残る18市町でも最も早く収穫された米を調べる。9月上旬にはほぼすべての市町の検査を終える見込み。県内で最も作付面積が多いコシヒカリは今月末から検査が始まる見通し。 (中尾吟)

2011820()牛久市、給食食材を検査 来月から市内産、不安解消図る

牛久市は19日までに、福島第1原発事故の対応策として、学校給食に使用される市内産の食材について、9月から市独自で放射性物質の検査を実施することを決めた。

学校給食を口にする子どもの内部被ばくを心配する一部の保護者からの要望を踏まえ、不安を解消しようと対策を講じた。

市農業政策課によると、検査に使用する簡易型の食品放射能測定器を1台購入。学校給食の食材に使用される市内産の農産物を市保健センターに持ち込み、放射 性ヨウ素や放射性セシウムの有無を調べる。放射性物質が国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超えた場合は、民間会社に再検査を依頼 する。

また、検査結果は各学校に伝える方針。市民に対しては、市のホームページやメールマガジンなどでの公表も検討中だ。

同課は「少しでも保護者の方の心配を解消してもらうため、実施を決めた」と話している。、現レベル問題ない」琉大准教授

 

「放射性物質、現レベル問題ない」琉大准教授

県農林水産部は19日、県庁で市町村担当者を対象に放射性セシウムの説明会を開いた。琉球大学機器分析センターの棚原朗准教授が「放射性セシウムの影響について」と題して講演したほか、県内で見つかった汚染疑いの腐葉土の回収状況などを報告した。

棚原氏は、世界平均で人は年間に自然放射線2・4ミリシーベルトを浴びていると説明。「放射性物質はもともと存在している。放射能汚染された食物を食べないことに越したことはないが、現在の検出レベルでは大きな問題はない」と述べた。

東日本大震災後、同センターで放射能検査した400検体のうち、放射性物質を検出したのは栃木県産の腐葉土だけだったとした。

参加者からはセシウム汚染疑いの腐葉土を見つけた際の対応などの質問が出た。県営農支援課は「見つけたらすぐに連絡してほしい。すでに使用した場合、使用者からの要望があれば簡易検査も実施する」とした。

201182009

気仙沼、6000年に6回大津波 「貞観」石巻以北も到達か

小石など津波によって運ばれた堆積物を示しながら、津波の年代を推察する平川氏=気仙沼市本吉町の大谷海岸

宮城県気仙沼市本吉町の大谷海岸が過去約6000年間で6回の大津波に襲われた ことを示す地層を、北海道大の平川一臣特任教授(自然地理学)らが21日までに発見した。地層の年代測定は終わっていないが、このうち1回は貞観地震津波 (869年)の可能性もあるという。貞観の痕跡は過去の研究で石巻平野が北限。年代測定で特定されれば、貞観地震は津波が三陸沿岸にも到達するほど大規模 だったことになる。
 平川氏は4月、津波の痕跡高調査で大谷海岸を訪れた際、切り立った崖に津波で運ばれた海岸の石などの堆積物の層を発見した。
 湿った黒土層や泥炭層が重なる幅約7メートル、高さ約2.5メートルの範囲に、6層の津波堆積物を確認。上から5層目の下に5400年前ごろの十和田火山噴火による火山灰の層があり、火山灰の下の6層目の痕跡を約6000年前と推定した。
 見つかった土器の年代から、3層目は約2000年前の津波による堆積物と特定。津波堆積物の間の黒土層の厚さを基に、平川氏は最も上の層は1611年の慶長三陸津波、2層目は貞観地震津波と推測する。
 十和田火山は915年にも噴火しており、2層目より上にこの火山灰が確認されれば、2層目は貞観地震津波の可能性が高くなる。目視では火山灰と思われる物質があったという。
 岩手県宮古市田老の標高約17メートルの谷底でも、過去の津波堆積物を調査。まだ年代の決め手はないが、津波堆積物の一つは貞観地震津波の可能性もあるという。
 東北大などの研究では、貞観地震津波の堆積物は福島県から宮城県の石巻平野にかけて分布。石巻以北の陸上からは見つかっていない。
 この結果から研究者の間では、地震の規模が最低でもマグニチュード(M)8.3以上、震源域は宮城県沖から福島県沖の範囲とされている。仮に三陸沿岸にも津波があったとすれば震源域はより大きくなり、地震の規模も大きくなる。
 平川氏は「三陸沿岸まで貞観地震津波が届いていれば、地震の規模は東日本大震災と同じくM9程度だった可能性がある」と指摘。M9級の地震が過去にも発生した可能性があるとして、地層調査による津波の検証の必要性を訴えている。

20110822日月曜日

巨大津波、千年に一度 三陸海岸の地層に痕跡

関連トピックス

津波で運ばれてきた砂の層(白い目印)を指し示す北大の平川一臣特任教授=21日午前11時30分、岩手県宮古市田老、上田潤撮影

巨大津波が約千年に1回、三陸海岸を繰り返し襲っていた可能性を示す砂や石の堆積(たいせき)物を北海道大の平川一臣特任教授が見つけた。東日本大震災 を受け、中央防災会議などは科学的に可能性がある最大の地震や津波を想定して備える方針を決めており、巨大津波が繰り返された証拠は「最大」を決めるのに 役立ちそうだ。

平川さんは、宮城県気仙沼市で、海岸付近の高さ1~5メートルほどの切り立った崖に津波で運ばれた6層の砂石の地層を発見。岩手県宮古市では、今回の津波が32メートルまで達した地点の近くでも複数の地層を見つけた。

三陸海岸の崖の上で何層も見つかったのは初めて。切り立った崖の上に痕跡が残っていたことから巨大津波と考えられる。地層に含まれる火山灰や土器から、6千年間で6回の津波が押し寄せたと推定した。

201182275

巨大津波:6000年で6回 周期性解明手がかり、宮城・気仙沼の地層に痕跡

 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた宮城県気仙沼市の海岸で、過去6000年に少なくとも6回の巨大津波の痕跡が残る露出地層を、北海道大の平 川一臣・特任教授(自然地理学)らの研究チームが発見した。三陸沿岸を襲う巨大津波の周期性の解明につながる重要な成果と言えそうだ。

4月に同市本吉町大谷海岸の切り立った高さ約3メートルのがけで、腐食した植物などが堆積(たいせき)した「泥炭層」の間に、津波で打ち上げられたとみられる海岸の石や砂で構成する六つの層を確認した。東日本大震災の津波調査で訪れ、見つけたという。

平川特任教授によると、最下層の真上に約5400年前の十和田火山噴火時とみられる火山灰が含まれており、泥炭層の厚さや有史以降の記録から、過 去3回の津波を▽慶長の三陸沖地震(1611年)▽貞観(じょうがん)地震(869年)▽約2000年前--と推定。それ以前は約1000年間隔とみてい る。今後、各層の試料の年代推定から時期を精査する。

現場のがけは波に削られて6000年間で500メートル近く後退した。三陸沿岸は度々津波に襲われたが、がけを乗り越えた巨大な津波だけが「選別」されて地層となったらしい。東日本大震災での津波高は約13メートルだった。

平川特任教授は「いずれも大震災に匹敵するマグニチュード(M)9級の超巨大地震だった可能性がある。巨大津波の痕跡を探すには今回のような高い場所での調査が重要だと言える。全国の沿岸でも調べるべきだ」と話す。【八田浩輔】

毎日新聞 2011822日 東京朝刊

巨大津波、三陸で6千年に6回か…地層に痕跡

気仙沼市の大谷海岸で発見された巨大津波の痕跡。1000年おきに海中の石が運ばれた層が重なっている(今年5月撮影。平川特任教授提供)

 

宮城県気仙沼市の海岸で、10メートル級の巨大津波が過去約6000年間に6回襲来していたとみられる痕跡を、北海道大の平川・特任教授(地形学)らが発見した。

三陸地方の太平洋沖合では、東日本大震災のようなマグニチュード(M)9級の巨大地震が1000年に1回の頻度で繰り返し起きていた可能性を示すもので、国や自治体の防災計画の見直しに役立ちそうだ。

津波は海砂や大きな石、貝殻などを運び、これらが陸地に堆積する。平川特任教授らは今年4~5月に、気仙沼市大谷海岸の崖で、過去約6000年分の地層について津波堆積物の有無を調べた。崖は標高約3メートルの位置にあり、数メートルの津波では堆積物は生じないという。

20118220109分  読売新聞)

三陸 大津波の痕跡新たに発見

8211839

岩手県と宮城県の三陸海岸で、過去にも1000年に1度程度の割合で巨大な津波が繰り返し襲ってい たとみられる痕跡が、新たに見つかりました。これまで謎とされてきた1100年余り前の大津波も、ことし3月に匹敵する巨大地震によって引き起こされてい た可能性が出ていて、専門家は今後の防災対策などに生かすべきだと指摘しています。

北海道大学の平川一臣特任教授は、岩手県から宮城県にかけての三陸海岸で地層に残された過去の津波 の痕跡を調べました。その結果、宮城県気仙沼市の大谷海岸では、標高2メートルほどのくぼ地の地層から、津波で運ばれたとみられる大量の丸い石などを含ん だ層が5つ見つかりました。石などを含んだ5つの層は、およそ5400年前の火山灰の層の上に、黒い土の層と交互に重なっていて、過去5000年余りの間 に積もったものとみられています。また、岩手県宮古市田老地区でも、海岸から170メートル離れた、標高17メートルのくぼ地で、明治三陸地震など比較的 新しい時代を含む、津波で運ばれたとみられる層が6つ見つかりました。平川特任教授は、岩手県と宮城県の沿岸では、ことし3月のような巨大な津波が、 1000年に1度程度の割合で繰り返し襲っていたとみています。東北の太平洋沿岸では、1100年余り前に起きた「貞観地震」による大津波の痕跡が、宮城 県と福島県の内陸で見つかっていました。しかし、北側の三陸海岸では、はっきりした痕跡が見つかっていなかったため、「貞観地震」の規模はマグニチュード 8.3前後と推定されていました。今回、三陸で見つかった痕跡が「貞観地震」の時期と一致すれば、東北の広い範囲に巨大な津波が押し寄せていたことにな り、「貞観地震」が、3月の地震に匹敵するマグニチュード9クラスの巨大地震だった可能性が出てくることになります。平川特任教授は、「古い津波を調べて きた者として、震災の前に十分な責任を果たせず、残念に思う。私たちは改めて過去の津波を調査していく必要がある」と話し、今回の成果を今後の防災対策に 生かすため、政府の地震調査委員会などに報告することにしています。

静岡や北海道、四国も 各地で巨大津波の痕跡見つかる
静岡大や北大が調査 国の想定上回る

2011/8/21 0:00
日本経済新聞 電子版

 太平洋沿岸各地の地層で、国の想定を上回る巨大津波の痕跡が相次いで見つかった。静岡大などは東海地震としては最大級の津波が静岡市に来 ていたことを確認。北海道大や産業技術総合研究所、高知大はそれぞれ北海道、東北、四国の沿岸で複数地震の連動による未知の津波が押し寄せていたことを突 き止めた。防災計画見直しの参考になりそうだ。

静大の北村晃寿准教授は産総研と共同で、静岡市の海岸線から約700メートル、約10…

東日本大震災:福島第1原発事故 警戒区域、一部長期化へ 首相、近く福島入りし説明

 政府は21日、東京電力福島第1原発事故で設定した原発から20キロ圏内の「警戒区域」を巡り、放射線量が極めて高い地域は警戒区域の指定を解除 せず、立ち入り禁止措置を継続する方針を固めた。原発周辺に居住が長期間困難な地域が残ることから、菅直人首相が27日にも福島県入りし、地元自治体に説 明する方向で調整している。

政府は原発事故収束に向けた工程表で、警戒区域解除について、原子炉が冷温停止状態となることを目指す「ステップ2」の達成後に検討を始めるとし ている。ただ、政府の原子力災害対策本部が9日にまとめた文書では「(今後の調査で)極めて高い(放射)線量で相当長期にわたり住民の帰還が困難な区域の 存在も明らかになると思われる」としていた。

政府関係者によると、原発から離れた地域でも線量が高く居住できない地域が生じる可能性がある。立ち入り禁止期間が数十年に及ぶとの見方もあり、 住民や自治体の反発は必至。政府はこれまで居住が長期間困難な地域の存在を公式には認めておらず、首相が現地入りし、今後の見通しや住民の支援策などと合 わせ、地元自治体に直接伝えたい考えだ。【笈田直樹】

毎日新聞 2011822日 東京朝刊

k原発周辺の土地、国借り上げ検討 居住を長期禁止

原発周辺の警戒区域・計画的避難区域など

菅政権は、東京電力福島第一原発の周辺で放射線量が高い地域の住民に対し、居住を長期間禁止するとともに、その地域の土地を借り上げる方向で検討に入っ た。地代を払うことで住民への損害賠償の一環とする考えで、すでに地元自治体に打診を始めた。菅直人首相は今週末にも福島県に入り、自治体関係者らに説明 する見通しだ。

政権は当面、立ち入りを禁止した原発から半径20キロ圏内の「警戒区域」の中で、継続して高い放射線量が観測される地域について警戒区域の指定解除を見 送る方針。福島県双葉、大熊両町のうち、原発から半径3キロ圏内の地域が想定されるが、「3キロ圏外でも放射線量が高い地域があり、範囲が広がる可能性が ある」(政権幹部)との見方もある。

警戒区域の一部では、高い放射線量が観測されている。事故発生から1年間の積算放射線量の推計は、警戒区域内の50地点中35地点で、政権が避難の目安としている年20ミリシーベルトを超え、原発から3キロの大熊町小入野では508.1ミリシーベルトを記録した。

原発周辺、長期居住できず=3キロ圏想定、警戒区域解除見送り-首相、地元に陳謝へ

 政府は21日、東京電力福島第1原子力発電所事故で、半径20キロの警戒区域のうち原発に極めて近い地域について、長期間にわたり居住は困難として、警 戒区域の指定を解除せず、立ち入り禁止措置を継続する方針を固めた。27日に菅直人首相が福島県入りして、地元自治体に直接説明し、陳謝する意向だ。対象 地域は同県大熊、双葉両町内の原発周辺3キロ圏内となる見通しで、政府は最終的な詰めを急いでいる。
 政府は今年4月、原発から20キロ圏内を原則立ち入り禁止とする警戒区域とした。一方、9日の原子力災害対策本部では、事故収束に向けた工程表で原子炉が冷温停止状態となる「ステップ2」達成後に、警戒区域解除について検討する方針を確認していた。
 しかし、第1原発に近接した地域は放射線量が極めて高く、長期間にわたって居住は難しいと判断した。立ち入り禁止措置は数十年続くとの見通しもある。
  避難生活が長引く警戒区域の住民からは、集団移転を念頭に、政府が方針を明確にするよう求める声も出ていた。「政府としても『戻れない』と早く言わなけれ ばいけない」(首相官邸筋)とし、近く退陣する首相が在任中に福島を訪れ、陳謝することになった。(2011/08/21-18:12

菅首相27日にも福島訪問 警戒区域指定継続を説明、事故対応を陳謝へ

2011.8.21 23:11

菅直人首相は27日にも福島県を訪れて地元自治体の首長と会談する。東京電力福島第1原子 力発電所事故による放射能汚染で長期にわたり帰宅が困難な一部地域については、警戒区域指定を解除せず、立ち入り禁止を継続する方針を説明する。また、事 故対応の長期化を改めて陳謝する考えだ。

首相は福島県の佐藤雄平知事や関係市町村長らとの会談で、除染や汚染物質への対策方針を説明する。また、長期にわたる警戒区域の継続が見込まれる一部地域の住民に対する支援策などを表明する方針だ。

長期にわたり帰宅が困難な地域については、政府の原子力災害対策本部が9日に「地元自治体と長期的な復興対策の在り方について十分相談し、長期的な対応策を検討」と発表しており、今回の首相の福島県訪問もその一環と位置づけられている。

政府は、事故収束に向けた工程表で原子炉の冷温停止状態を目指す「ステップ2」の達成後に、原発から半径20キロ圏内の警戒区域の解除を検討する予定だが、放射線量が高く人体への影響が懸念される一部地域は立ち入り禁止を継続する。

専門家からは「10年単位で家に帰れない可能性もある」との声もあり、長期化する避難に住民の不安も高まっている。

首相は「退陣3条件」の実現を控え、新政権が発足する前に事故発生時の政権の責任者として地元自治体に陳謝したい意向だとみられる。

原発周辺、長期間住めないと判断…首相陳謝へ

政府は20日、東京電力福島第一原子力発電所事故で高濃度の放射性物質に汚染された周辺の一部地域について、長期間にわたって居住が困難になると判断し、警戒区域を解除せず、立ち入り禁止措置を継続する方針を固めた。

数十年続くとの見方も出ている。菅首相が地元自治体に直接説明し、避難の長期化を陳謝する方向で検討している。具体的な地域は、福島県双葉、大熊両町の原発3キロ・メートル圏内などを念頭に精査する。

政府は4月、原発20キロ圏内を原則として立ち入りを禁じる警戒区域に設定。来年1月中旬までに原子炉が安定的に停止する「冷温停止状態」を達成し、警戒区域を解除する方針を示してきた。

しかし、文部科学省が原発20キロ圏内の警戒区域内で事故発生後の1年間で浴びる放射線の積算量を推計したところ、大熊、双葉両町を中心とする 35地点で、計画的避難区域などの指定の目安となる年間20ミリ・シーベルトを大きく超えた。原発から西南西に3キロ離れた大熊町小入野では508・1ミ リ・シーベルト、同町夫沢でも393・7ミリ・シーベルトと、高い推計値を示した。

20118210301分  読売新聞)

一部区域 国が土地買い取りも

一部区域 国が土地買い取りも

8211839動画あり

政府は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相当長期にわ たって帰宅が困難な、原発周辺の一部区域については、当面、警戒区域のまま解除しない方向で、こうした区域の土地については、国が買い取るなどの対策も検 討していくことになりました。

政府は、事故の収束に向けた工程表でステップ2に当たる、原子炉の冷温停止状態が達成されたあと、 原発から半径20キロ圏内の警戒区域の解除の検討に入る方針です。一方で、今月9日の原子力災害対策本部の会合で、放射線量が極めて高いなどの理由で、相 当長期にわたって帰宅が困難な区域の存在も、今後明らかになるという見方を、初めて示しました。そして、こうした区域について政府は、当面、警戒区域のま ま解除せず、立ち入り禁止措置を続けることになりました。また、こうした区域の土地については国が買い取るなどの対策も検討していくことになりました。具 体的に該当する区域としては、原発から極めて近く、放射線量が依然として極めて高い地域を検討することにしていて、今後、自治体とともに長期的な復興対策 や対応策を検討することにしています。菅総理大臣は、近く、こうした区域に該当する自治体に対し、住民の避難が長期化する見通しや、それに伴う住民への支 援策などについて、直接説明する方向で調整を進めることにしています。

東日本大震災:肉牛汚染問題 福島・浪江のみ、ふん高濃度 汚染原因えさ以外か

 ◇3農場調査

福島県浪江町の農場が4月に出荷した肉牛から国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は21 日、農場への立ち入り調査の結果を発表した。えさの干し草は残っていなかったが、牛のふんを調べたところ、同じ干し草を与えた別の農場では浪江の10分の 1以下しかセシウムが検出されなかった。県は「えさの汚染による可能性は低い。大気中のセシウムが牛舎に入り込み、吸い込んだことが原因かもしれない」と している。

この農家は計画的避難区域などに指定されている葛尾村と浪江町、田村市で計約4000頭を飼育していた。いずれも葛尾の農場に保管していた輸入干し草を与えていたが、規制値超えが判明しているのは、浪江から出荷した牛だけとなっている。

県は各農場に残っていた乾燥したふんを分析、浪江で1キロあたり9500ベクレルと高かったのに対し、葛尾、田村は同610ベクレル、同620ベクレルにとどまった。【関雄輔】

毎日新聞 2011822日 東京朝刊

昭和窯材、放射性物質の吸着剤拡販-今秋めど製販子会社設立

掲載日 20110822

 【佐賀】昭和窯材(佐賀県有田町、古川猛社長、0955・42・4100)は、ヨウ素やセシウムの吸着効果が ある「アドバンスクレイ」を拡販する。産業技術総合研究所(産総研)九州センター(同鳥栖市)の試験で、活性炭やゼオライトよりも高吸着率を示した。福島 第一原子力発電所事故を受け、放射性物質除染剤の需要が高まると見て対応する。現在の年間販売量4―5トンを、数年後に同300トンに引き上げる。
 昭和窯材は陶芸材料販売が主力だが、今秋をめどにアドバンスクレイの製造販売子会社「クレイストック」を設立する。放射性物質除染用としての利用を見込む。浄水用フィルターなどの開発にも取り組む。
 アドバンスクレイは陶石が原料で、平均粒径0・6マイクロ―1・8マイクロメートル。粘土状物質モンモリロナイトが主成分で、二酸化ケイ素やアルミナを多く含む。

新たに3頭の牛から規制値超のセシウム

 

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福島県浪江町の農場から出荷された牛肉について、20日の5頭に続き、21日、新たに別の3頭からも規制値を超える放射性セシウムが検出されたことがわかりました。

 ことし3月から4月の間に福島県浪江町の農場から出荷された229頭の牛肉について、福島県は20日に5頭、そして21日は新たに3頭から規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表しました。

 同じ農場から出荷された牛肉のうち、規制値を超えたのは合わせて12頭になります。

 農場にあった牛の糞の調査などの結果、県では汚染された干草を与えていたことが原因である可能性は低いとみて、今後、国の協力を得ながら原因究明をはかりたいとしています。(2204:15

放射性物質検出の牛 12頭に

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福島県の農場が出荷した牛の肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、福島県産の肉 牛の出荷停止の解除が見送られた問題で、この農場が出荷した別の3頭の牛の肉からも暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されました。この農場から出荷 された牛の肉で放射性セシウムが検出されたのは合わせて12頭となり、福島県が詳しい経緯を調べています。

この問題は、福島県浪江町の農場からことし4月に出荷され食品メーカーに保管されていた4頭分の牛 の肉から、最大で国の暫定基準値のおよそ2倍の放射性セシウムが検出され、福島県産の肉牛の出荷停止の解除が見送られたものです。その後、同じ食品メー カーに保管されていた別の5頭分の牛の肉からも国の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されました。福島県によりますと、食品メーカーに保管され、ま だ調査が行われていなかった残る4頭を調べたところ、3頭から暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出され、この農場から出荷された牛で放射性セシウムが 検出されたのは合わせて12頭になりました。ここからは原発事故が起きてから4月までの間に220頭余りの肉牛が横浜市の処理施設に出荷されました。農場 は放射性セシウムを含んでいる可能性がある稲わらは餌として与えず、輸入した干し草を食べさせたと説明していることから、福島県は放射性セシウムが検出さ れた詳しい経緯を調べています。

一色氏ら3人が熱く持論展開

東日新聞

上から一色正春氏、佐藤正久氏、若狭和朋氏(いずれも豊橋市民文化会館大ホールで)

「守るということ」をテーマにした講演会が21日、豊橋市民文化会館大ホールで開かれた。東三河の教育を考える会主催。10年10月、尖閣諸島沖・中国漁船衝突事件の映像を「sengoku38」と称してインターネット動画投稿サイトに投稿した元海上保安官の一色正春氏▽04年の自衛隊イラク派遣で復興業務支援隊初代隊長を務め「ヒゲの隊長」として知られた佐藤正久参院議員▽「日本人が知ってはならない歴史」の著者で教育学博士の若狭和朋氏の3人が講師を務め、それぞれ30分間ほど持論を展開した。

一色氏は、中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突した映像を公開したことについて「誰かがやらないとだめだと思った」と理由を述べた。

当時は限られた国会議員が編集済みの映像を見ており、その感想だけで国民やマスコミは状況を推測するしかなかったとして「自分は編集前の映像を見てすべてを知った。そもそも日本の領海で中国の漁船が操業していること自体おかしいし、それを見ても誰も報告しなかったこともおかしい」。

さらに「正しい情報を得ないと正しい判断ができない。ひとりひとりが正しい情報を知ることで日本が良くなる秘訣(ひけつ)を見つけ出せるのではないか」と話した。

佐藤氏は、東日本大震災以後の政府対応に触れ「リーダーシップが大切と感じた。自衛隊の最高指揮官は菅総理で、震災発生当初『5万、7万、10万』と自衛隊員の数を示して被災地に投入すると言っていたが、何をするためにその数を投入するかを示さなかった。自衛隊は便利屋ではない」と批判した。

また「その総理を選挙で選んだのは国民」とした上で「これからは愚直にしっかり仕事をこなすリーダー、政治家を選ばなくてはならない」とも。

若狭氏は「セシウムが有害という報道はデマではないか」と、関係者が無害発言した報道をもとに問題を提起。「デマで被害を受けている被災者もいる」とマスコミや政府に対し、再調査を訴えた。(斉藤理)

上から一色正春氏、佐藤正久氏、若狭和朋氏(いずれも豊橋市民文化会館大ホールで)

2011/08/22

給食で牛肉使用自粛 揺れる教委 保護者の不安解消か風評助長か…

2011.8.21 21:22 1/3ページ)

放射性セシウムに汚染された稲わらを餌として与えた牛の肉が全国各地に流通した問題にから み、小中学校給食で牛肉の使用を見合わせる自治体が相次いでいる。保護者の不安の高まりを受けた対応だが、自粛によって風評を助長し、東日本大震災の被災 地支援に水を差しかねない懸念を抱えている。保護者の不安払拭か、過剰反応か。夏休みの終わりが近付く中で、教委は揺れ動いている。(渡部圭介)

「東日本産使うな」

稲わらの汚染問題が明るみに出て以降、国が牛肉の全面的な出荷制限をかけたのは岩手、宮城、福島、栃木の4県。宮城県については一部制限が解除されている。

しかし、牛肉に対する不安は4県以外の産地にも飛び火している。農林水産省によると、少なくとも17道県産の牛肉で取引価格が下落。関東以東産が中心だが、岐阜、三重、島根県産でも価格が下落しており、消費者の牛肉に対する不安はなかなか消えない。

中でも子供への影響を危惧する保護者の不安は根強い。文部科学省には今でも毎日のように、電話やメールで給食で使われる牛肉を含めた食材について、意見や問い合わせが届く。

被災地産の食材の放射能汚染を心配する声や、暫定基準値の安全性を疑問視する声が多い中、「給食に東日本の食材を使うな」という極端な意見も届いたことがある。同省の担当者は「保護者は放射線について正しい知識を持ってほしい」と戸惑う。

教委は「苦渋の決断」

風評被害の拡大を懸念しつつ、保護者の不安解消を優先した自治体教委もある。大阪府東大阪市教委の場合、9月から当面、小学校54校の給食で牛肉の使用を見合わせるが、保護者から使用自粛を求める意見が届いたわけではないという。

東京電力福島第1原発の事故以降、保護者からは給食に使われる食材の産地の問い合わせが寄せられていることに加え、東大阪市内でも汚染された稲わらを食べた牛の肉が流通していたことが判明。ほかの食材へ不安が拡大するのを前に、「先手」を打った。

ただ、北川哲裕学校管理部長は「過剰反応ではないかというのは気になっている」と胸の内を明かす。「被災地に対しては、はっきりいって心苦しいし、苦渋の決断だった。しかし、保護者の不安を払拭するのも私たちの役目だ」とも付け加えた。

くすぶり続ける不安

都道府県によっては、「近江牛」で有名な滋賀県のように、地元ブランドの牛肉の安全性のアピールと不安解消を目的に、地元で食肉に処理される牛の全頭検査に踏み切る方針を固めるところも現れた。

「松阪牛」で知られる三重県も全頭検査を決めた。これを受け、保育園や小中学校給食で牛肉使用を見合わせている同県松阪市は、県内で処理された牛肉に限って使用自粛の解除を検討している。

松阪市教委の担当者は「安全だといっても、保護者の不安はなかなか消えないでしょう」と指摘する。牛肉への不安が全国から仕入れている野菜などに飛び火す る可能性もあり、担当者は「保護者に不安がある限り、対応を考えないといけない」と、保護者の信頼を取り戻す難しさを口にした。

別の3頭からも基準超えるセシウム 福島の畜産農家

福島県の畜産農家が出荷し、冷凍保管されていた牛肉から放射性セシウムが検出された問題で、県は21日、この農家が4月に出荷した別の3頭の肉からも、国の基準の最大1.3倍にあたるセシウムが検出されたと発表した。

農家は同県浪江町など3市町村の農場で計約4千頭の肉牛を飼育し、原発事故後、浪江町の農場から229頭を出荷。今月19日に4頭、20日に5頭から基準値を超えるセシウムが検出されており、これまで13頭を検査して12頭が基準値を上回ったことになる。

県は農場を立ち入り調査し、えさの管理や飼育方法を確認。採取したふんを調べたところ、浪江町の農場で牛を出荷したころから残っていたとみられるふんから乾燥状態で1キロあたり9500ベクレルと、他の2農場の15倍以上の高濃度セシウムが検出された。

原発の事故を考えていく上で、政府や東京電力が日々発する情報を補完してくれるインターネットのサイトがある

201182202:09

原発の事故を考えていく上で、政府や東京電力が日々発する情報を補完してくれるインターネットのサイトがある。「小出裕章(京大助教)非公式まとめ」とい うページだ。小出さんは京都大学原子炉実験所助教。原子力の専門家だが、在野から長年、反原発を説く。福島第1原発の事故発生直後の段階で、炉心溶融(メ ルトダウン)が進行し、放射能100+ が環境に出てくると指摘してきた。

事故から約2カ月後に炉心溶融を発表した、東電の「収束に向けた工程表」はにわかに信じ難いし、九電の「やらせ問題」には、こんな手を使ってまで推進する原発とは一体何なのだろうか、と考え込んでしまう。

今回の事故から、情報の精度が国民の生命や暮らしに直結するということを、あらためて思い知らされた。新聞人の端くれとして未来に恥じない貢献が何かできないものかと、毎日閲覧し自問している。(百合)

2011/08/22付 西日本新聞朝刊=

札幌:「脱原発を」 福島の親子らが訴え

脱原発を訴えるデモ参加者=札幌市中央区で2011年8月21日午後2時過ぎ、伊藤直孝撮影

脱原発を訴えるデモ参加者=札幌市中央区で2011年8月21日午後2時過ぎ、伊藤直孝撮影

北海道電力泊原発3号機(泊村)の営業運転再開に抗議するデモが21日、札幌市中央区で行われ、福島県から市民団体に招待され道内に滞在していた親子ら約50人も参加した。「原発はいらない」などと訴え市中心部を練り歩いた。

デモは道労連と札幌市の市民団体「SHUT泊」の呼びかけで実施された。約300人の参加者は横断幕などを手に、高橋はるみ知事が17日に泊3号機の営業運転再開に同意したことについて「道民は承知していない」などと訴えた。

福島県の約50人はこの日、北海道を離れた。子供3人と7月末から滞在した福島市の保険外交員、斎藤夕香さん(39)は「福島ではもう放射能や原 発のことを『考えたくない』と言って話題にしない人も多い。同じ悲劇を繰り返さないために、あきらめず脱原発を進めてほしい」と語気を強めた。

同県川俣町から家族5人で訪れていた会社員、佐々木智美さん(27)は道内滞在中に子供から「この花に触ってもいいの?」と聞かれたことが忘れら れない。「すんなり営業運転が再開してがっかりした。北海道は人が優しく自然も素晴らしい。福島のようになってほしくない」と話した。【伊藤直孝】

毎日新聞 2011821日 2331

 

7月の日本人出国者数、5ヶ月ぶりの前年超え-訪日外客は36.1%減で伸び悩む

  • 2011821日(日)

日本政府観光局(JNTO)によると、7月の日本人出国者数の推計値は前年比4.5%増の1469000人となり、5ヶ月ぶりに前年を上回った。円高が進んだことで海外旅行需要が盛り返したという。ただし、東日本大震災の影響で被災地からの海外旅行需要は減退した。

訪日外客数は36.1%減の561700人。人数は震災発生後過去最高となったが、減少幅は6月の36.0%減とほぼ変わらず伸び悩んだ。原発事故問題 が完全に収束しておらず、安心、安全への懸念が残っていることが大きく影響したという。一部市場では7月に日本国内の一部の牛肉から放射性物質が検出され た問題が報じられたことで、食への不安も高まった。また、続く円高やサーチャージの上昇、中国、台湾で夏休み期間の航空運賃の上昇により格安ツアーの設定 が難しくなったことなどもマイナス要因となった。

国や地域別では、中国が47.2%減の87100人と減少幅がもっとも大きかった。中 国から九州へのクルーズ旅行が7月もすべて中止となったことや、放射能の子供への影響を懸念して家族旅行や教育旅行が敬遠されていることが影響していると いう。次いでカナダが44.7%減の8000人、フランスが43.8%減の9100人、ロシアが41.2%減の2900人と減少幅が大きかった。

なお、ビジット・ジャパン事業の最重点4市場のうち、中国以外をみると、香港が41.2%減の4500人、韓国が40.7%減の14100人となって おり、減少幅は大きいものの縮小傾向にある。また、台湾は25.8%減の113500人となり、4月の67.4%減を底に順調に回復。7月は夏休みの航 空運賃の上昇で回復がやや鈍化したが、北海道への旅行が道東への団体ツアーを中心に好調だという。

「悲しくて仕方ない」

ビキニ住民が焼津市長に語る

マーシャル諸島を訪れている静岡県焼津市の清水泰市長が21日、ビキニ環礁から移住した人たちが住むエジット島を訪れ、移住させられた住民は市長に「(放射能汚染で)状況が変わった。悲しくて仕方がない」と訴えました。

20110821

「悲しくて仕方ない」

「平和友好都市」申し入れ

転覆事故で船頭ら2人の遺体発見

水田でセシウム除去実験

行方不明者の捜索続く

自称医師の42歳男逮捕

免震装置で揺れ半減

ビキニ住民「帰りたい」半世紀も夢叶わず

 米国の核実験で太平洋・マーシャル諸島のビキニ環礁から移住させられた元住民らが21日、「帰りたいが、放射能66 汚染が怖くて帰れない」と、半世紀以上も故郷に戻れない現状を訴えた。同国を訪問中の静岡県焼津市の清水泰市長に語った。

ビキニ環礁の住民は、米国が核実験を始める前の1946年に強制移住させられ、現在は首都マジュロやエジット島、キリ島など点在する島々に住んでいる。住民らはこの日、望郷の思いを込めたビキニ環礁自治体の歌で市長を歓迎した。

ジェンドリック・レビティカスさん(75)はビキニから避難させられた後、島を転々とし、70年代に一時帰島した時は「きれいな村は吹き飛ばされてなくなり、草が生い茂って全く変わってしまっていた」と振り返った。「放射能66 が 怖くて帰れない。ビキニで起きたことが世界中のどこであっても二度と起きてほしくない」と静かに話した。マーシャル諸島の国会議員トマキ・ジュダ氏 (60)は、強制移住前の暮らしを「さまざまな食べ物がある豊かな島で、自給自足の平和な生活だった」と説明。「今でもビキニに帰りたい」と訴えた。(共 同)

20118211833分]

■ 原発周辺、長期立ち入り禁止の方針

 

政府は、福島第一原発事故で特に高い濃度の放射能物質に汚染されている原子力発電所の周辺地域について、長期的に立ち入り禁止にする方針を決め、今週末をメドに菅総理が地元の自治体に直接説明を行う方針です。

 原子力発電所から20キロメートル以内の立ち入りを禁止している警戒区域について、これまで政府は事故収束に向けた工程表の第二ステップが終了するとされる、来年1月中旬以降に解除する方針を示してきました。

 しかし、原発から3キロメートル圏内の地域などでは現在も高い放射線量が計測され、一部地域においては放射性物質の除去を行うのに数十年レベルの期間が必要とされることから、その地域への居住が長期的に困難になると判断し、警戒区域の指定を続けることを決めました。

 今週末をメドに菅総理が対象となる地元自治体に直接説明を行い、理解を求める予定です。(2116:11

米アラバマ州で原発建設を承認、東日本大震災後で国内初

2011.08.21 Sun posted at: 16:47 JST

ベルフォンテ原子力発電所(写真提供TVA)

(CNN) 米国のテネシー渓谷開発公社(TVA)は21日までに、南部アラバマ州の北東部にあるベルフォンテ原子力発電所の建設再開を承認した。今年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故後、米当局が国内での原発建設を許可したのは初めて。

ベルフォンテ原発の工費は49億ドル(約3750億円)。工事は2013年以降に開始予定で、稼働までには少なくとも7年かかる見通し。周辺地域の約75万世帯への電力供給が可能となる。

TVAは建設再開の承認に当たり、工事が始まれば同州北部で2800人の雇用機会が生まれ、稼働が始まれば650人の就職口が確保されると説明した。工事の全面開始には米原子力規制委員会(NRC)の最終承認が必要。NRCは数カ月かけ建設許可の是非を検討する見通し。

TVA のキルゴア最高経営責任者(CEO)は声明で、ベルフォンテ原発の建設では福島原発事故の教訓を受けて修正された安全対策を取り入れると述べた。NRCは 福島原発事故後、米国内の原発運営企業などに対し安全検査を勧告したが、新たな対策や安全強化策は指示していなかった。

ベルフォンテ原発 の建設は37年以上前に始まり、施設の55%が既に完成していた。しかし、1988年に電力供給の増加が不必要となるエネルギー事情を受け、工事は中断し ていた。TVAの報道担当者は、電気需要が拡大するに伴い、同原発の工事再開を含む選択肢を検討してきたと述べた。

ベルフォンテ原発の建設地は、アラバマ州ハンツビルから東へ約64キロ離れたスコッツボロ近くにある。

原発工事再開の承認を受け、ハンツビルの産業界では売り上げ増につながるなどの期待が膨らんでいる。一方、工事再開については反対論もあり、クリーンエネルギー推進の団体は建設が途中で放棄された原子炉の放射能汚染対策や再利用に伴うコスト問題などへの懸念を示している。

汚染土壌の処理法開発=低コスト、放射能1割以下に-兵庫県

 福島第1原発事故で放射能に汚染された土壌の浄化に役立ててもらおうと、兵庫県立工業技術セン ターなどは、凝集剤を使った新たな処理方法を開発した。今月中にも福島県郡山市で本格的な実証実験を始める。同センターは「従来の方法に比べコストが安い 上、廃棄物が保管しやすく、大量の土壌を除染するのに向いている」と話している。
 同センターによると、この凝集剤は植物の粉末と、吸着剤として 除染に使われるゼオライトに似た性質を持つ鉱物で作る。実験ではまず、福島県飯舘村の田んぼから採取した汚染土壌10グラムを水100グラムと混合。工業 用フィルターでろ過すると、土6グラムと濁り水104グラムに分かれ、土に残った放射性セシウムなどは7%に減っていた。
 濁り水に凝集剤2グラムを加えて沈殿させ、さらにろ過したところ、沈殿物6グラムと水100グラムに分離。沈殿物に残りのセシウムなどが集中し、水からは検出されなかった。(2011/08/21-15:00

苦境の中央卸売市場、震災影響や整備対象漏れも/神奈川

2011821

横浜市中央卸売市場の取扱高の推移

2008年から毎月第1、第3土曜日に一般開放を始めるなどし、市場活性化に取り組む横浜市中央卸売市場本場=横浜市神奈川区山内町の同市場水産物部仲卸売場

2008年から毎月第1、第3土曜日に一般開放を始めるなどし、市場活性化に取り組む横浜市中央卸売市場本場=横浜市神奈川区山内町の同市場水産物部仲卸売場

 県内に四つある中央卸売市場が苦境に立たされている。量販店の直接買い付けなど市場外流通の増加で取扱量が減る中、東日本大震災や原発事故後の影響が追 い打ちをかけているためだ。さらに国が選定した重点整備対象からほとんどが漏れ、市場関係者からは「機能強化される県外の市場に取引先を奪われかねない」 と懸念する声が出ている。

 国の許可を受け、地方公共団体が開設できる中央卸売市場は、県内に横浜市3(本場、南部、食肉市場)、川崎市1(北部市場)の計4市場ある。横浜本場・ 南部市場取扱額(青果・水産部合計)は1990年前半に年間3千億円に迫ったが、2009年には2千億円を割り込んだ。震災のあったことし3月単月では前 年比11%減少した。

 横浜市は今月1日、水産部の入荷状況について「被災した岩手、宮城、福島3県からの入荷量は例年と比べるといまだ激減」と発表。青果部は「例年並みに戻りつつある」としたが、本場の青果卸は「放射能100+ 汚染問題が尾を引き、仕入れ業者の手控えが解消されておらず、取引は低調」と嘆く。

 取扱量の落ち込みもさることながら、市場関係者が危機感を強めたのは、震災後の3月31日に国が発表した15年までの市場整備計画。国が重点的に施設整 備などを行う「中央拠点市場」について全国46都市74市場(3月時点)から29市場を選出したが、県内からは横浜本場の青果部しか選ばれなかったから だ。

 中央拠点市場の選定要件にもなる取扱額では、県内各市場の水産部はいずれも全国上位10位以内に入るレベル。しかし、もう一つの要件である開設区域外への販売割合で選出基準を満たせなかったという。

 横浜市場の場合、市外に販売される「区域外販売」の割合は54%。要件となる60%を下回っていた。ある市場関係者は「横浜という大消費地に拠点を構えるせいか、区域外の開拓に対する努力が足りなかったのでは」と悔しがる。

 市場外流通の増加で厳しい商環境が続く一方、築地など都市場との競争も激化。本場・南部市場の年間取扱量は20年間で約12万トン縮小した。両市場は 14年までに再編を予定しており、南部は中央卸売市場としては廃止となる計画。増田文彦横浜本場長は「地の利の他に、横浜ならではの独自性や機能をどう打 ち出していくか。今の南部市場と今後どう連携効果を高めていくかが喫緊の課題」と語る。

 ◆中央拠点市場 国が3月に発表した第9次中央卸売市場整備計画の中で、市場間の機能・役割分担の一環で、重点整備対象として選んだ中央卸売市場。大型 産地からの荷を大量に受け、周辺の中小規模の中央卸売市場と連携した流通を担う。大型車両に対応する保管・積み込み施設や情報処理施設を整備する際などに 補助金交付率が高くなる。今回は青果市場19、水産市場10の計29市場が選ばれた。新潟や金沢など県内市場より取り扱い規模が小さい市場も選ばれてい る。

福島第一原発、汚染水処理量増える

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福島第一原発では19日の新たな汚染水処理装置「サリー」に加え、21日、汚染水から塩分を除去する装置の処理量も増やされ、汚染水処理施設全体の処理量が増量されました。

 福島第一原発では、新たな汚染水処理装置「サリー」をそれまで稼働していた装置とは別に19日から稼働させたことで、放射性物質を含む汚染水の処理量はおよそ1.4倍に増えています。

 一方、汚染水には津波によってもたらされた海水による塩分も含まれていますが、その塩分を除去する装置の処理量も21日から増量されました。

 この結果、汚染水から放射性物質に加え、塩分も除去する装置全体の処理量も、1時間あたり70トン程度とこれまでのおよそ1.4倍となりました。

 東京電力では処理能力があがり、汚染水の量が順調に減少すれば、原子炉へと注水している処理水の量を増やしていく予定です。(2201:05

柏崎刈羽原発7号機 停止へ

柏崎刈羽原発7号機 停止へ

822518

東京電力は、新潟県にある柏崎刈羽原子力発電所7号機で、定期検査のため、22日午後から運転を止める作業に入り、23日、原子炉を停止する予定です。柏崎刈羽原発7号機が止まると、全国の原発のうち、およそ4分の3が停止することになります。

東京電力は、柏崎刈羽原発7号機で、22日午後2時半ごろから原子炉を流れる水の量を減らすなどし て出力を下げる作業を始めたうえで、23日午前2時ごろに原子炉の運転を止めて、およそ3か月間の定期検査に入る予定です。柏崎刈羽原発では、1号機が今 月6日に運転を止めていて、7号機が止まると、東京電力の原発17基のうち運転しているのは柏崎刈羽原発の2基だけになります。また全国では、54基ある 原発のうち、およそ4分の3に当たる40基が停止することになります。新潟県では、泉田知事が、停止中の原発の運転再開について、福島第一原発の事故の検 証結果が示されるまでは、判断する段階にはないという考えを明らかにしていて、再開の見通しは立っていません。

停止している原発のうち 11基は、今月までに実質的に定期検査を終え、従来であれば運転再開に向けた手続きに入りますが、電力会社は原子炉を動かす前に新たな安全評価、いわゆる 「ストレステスト」を実施するほか、地元自治体などの理解を得なければならず、運転再開の見通しは立っていません。一方、運転中の14基は、北海道電力の 泊原発2号機が今月26日に定期検査に入り運転を止めるほか、秋までに5基、冬までに6基、それに来年の春までに残る2基も停止することになっていて、運 転を再開する原発がなければすべての原発が停止することになります。

「玄海」廃炉求め提訴へ 弁護団準備会発足

201182200:12 カテゴリー:社会

脱原発を目指す佐賀、福岡、長崎などの弁護士ら約30人が21日、佐賀市内で会合を開き、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の運転停止や廃炉を求める集団訴訟のための弁護団準備会を発足させた。原告を募り、年内をめどに佐賀地裁に提訴したい考え。

福島第1原発の事故を受け、原発訴訟に携わる弁護士らが「脱原発弁護団全国連絡会」を結成するなど、全国各地で脱原発訴訟の準備が加速。玄海原発の訴訟も全国的な動きと連携して進める。

玄海原発は現在、2、3号機が運転停止中で、1、4号機は稼働中。1号機は運転開始から35年以上が経過しており、原子炉の劣化による危険性が専門家によって指摘されている。2、3号機については、市民団体が再稼働の差し止めを求める仮処分を佐賀地裁に申し立てている。

九電だけでなく国も被告に含めるかなども今後、協議する。原告・弁護団千人以上を目指し、訴訟の趣旨に賛同する原告を9月中旬から募集する予定。世話人の 一人、池永満弁護士(福岡県)は「大きな国策の転換を求める訴訟で、しっかりと中身を議論したい」と話した。会合には、大分、熊本、宮崎からも弁護士が参 加した。

2011/08/22付 西日本新聞朝刊=

福島原発3号機の注水方法変更 週内にも

2011/8/21 20:19

 東京電力は福島第1原子力発電所3号機の原子炉で準備を進めてきた注水方法の変更について、早ければ今週中にも実施する方針だ。3号機は 冷却効率が悪く、1、2号機の約2倍にあたる毎時7トンの冷却水を必要としている。注水量を減らして漏れ出る汚染水の増加を防ぐのが狙いだ。

原子炉圧力容器内の核燃料の近くからシャワーのように水を注ぐ「炉心スプレー系」と呼ぶ配管に切り替える。現在の給水系配管を使った注水よ りも冷却効果が高いとみている。22日にも震災時に定期検査で止まっていた5号機で配管の切り替え作業の手順などを試験する。週内にも3号機で実際に切り 替える。

また東電は21日、処理した汚染水から塩分を取り除く淡水化装置を2台追加したと発表した。処理能力は5割増の毎時74トンになった。東芝製の浄化装置が稼働して汚染水の処理能力が上がったため、それに合わせて淡水化装置も増強した。

GEと日立、ウランのレーザー濃縮商用化 米紙報道
プラント建設へ

2011/8/21 18:54

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は20日、核燃料となる濃縮ウランを低コストで製造できるレーザー法のウラン濃縮技術を米ゼネラル・エレクトリック(GE)と日立製作所の合弁会社系企業が軌道に乗せ、商用プラントの建設を計画していると報じた。

同技術を用いれば小規模の施設でウラン濃縮が可能になることから、技術が流出した場合、テロリストやいわゆる「ならず者国家」による核兵器の秘密開発が発見困難になるとの懸念を研究者らが強めていることも指摘した。

同企業によるレーザー濃縮は2009年に成功。従来の技術に比べ「ウラン濃縮コストを1桁下げる」との専門家の意見を紹介、同企業が計画するプラントは年間に最大で大型原子炉60基への供給が可能な量のウランを濃縮できるとした。

プラント計画をめぐり、米国最大の物理学者団体が米原子力規制委員会(NRC)に対して認可条件を厳格化するよう要請した。(ニューヨーク=共同)

赤坂憲雄(5)覚悟をきめて「までい」の精神で

2011.8.22 07:57 1/4ページ)

雑草に覆われた飯舘村の田畑(7月26日、松本健吾撮影)

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雑草に覆われた飯舘村の田畑(7月26日、松本健吾撮影)

全村が計画的避難区域に指定されている福島県飯舘(いいたて)村で8月9日に開かれた会議 に出席しました。「いいたてまでいな復興プラン」のアドバイザーを引き受けたんですが、会議の前に、公開のかたちで30分ほど講演をして、これからお付き 合いをさせていただきます、と挨拶(あいさつ)しました。

飯舘村は放射線量の高い地域で、6652人の村民は、560人が県外、残りの 6092人が県内の各地に分散して避難しています。役場機能を飯野出張所に移転したのが6月22日でした。避難所や仮設住宅がなかなか確保できなくて、コ ミュニティー単位での避難もできなかった。困難な状況だと聞いていました。

飯舘村が村づくりのキーワードにしてきた「までい」というの は、昔からの言葉で、「丁寧に」「じっくりと」「心をこめて」といった意味でしょうか。20年間にわたって公共事業に依存する地域づくりとは対極の村づく りに取り組んできました。有機農業とか飯舘牛のブランド化とか、新たな暮らしや生業(なりわい)のかたちをひとつひとつ探りながら、土を作り直し、美しい 風景を作ってきた。それが青天の霹靂(へきれき)のように原発事故に襲われた。戻ることができるのかどうかさえ分からない。生活も大地から切り離されてし まった。

講演の後の会議では、役場の人たちの話に耳を傾けたのですが、印象的だったのは、思いがけ ずなごやかに議論ができたことです。現状は本当に深刻なんですよ。それなのに、やわらかい雰囲気で言葉が交わせる。職員のみなさんから、それぞれの現場に 根ざしながらの考え抜かれた発言が出てくる。村の幹部やアドバイザーが一方的に話すのではなくて、むしろ職員たちが、村をどうしたらいいのか、いま考えて いることをきちんと彼ら自身の言葉で語ってくれる。

これは、菅野典雄村長の人柄というのもあるでしょうし、飯舘という6千人の規模の村が、20年をかけて、みずからのアイデンティティーを「までい」に育ててきた村だということが大きいと思います。

いまは、どん底の状況です。拠(よ)るべき大地から切り離されて、一時的な離村を強いられています。でも村長は、逃げずに踏みとどまろうと訴えている。汚 染のなかにというのではなくて、この困難な状況のなかに踏みとどまって、覚悟を決めて、すべてを引き受けようとしている。その姿にわたしは共感しました。

被災地に対する差別、風評被害というものが相当厳しいかたちで広がっています。そうした状況のなかで、飯舘の人たちが、それを後ろ向きに背負ってしまった ら、差別が固定化されてしまう。覚悟を決めて前向きに立ち向かう。大切な子供たちや家族を守るためにこそ、そうして状況をみずからの力で変えていくことが 必要だと思います。

京都の送り火で、岩手県陸前高田市の松が放射能に汚染されているということで拒絶されまし た。健康被害なんてありえないのに。すでに東北全域が汚染地域というイメージに苦しんでいるのです。食べ物について神経質になるのはまだ分かりますが、こ ういう過剰な反応は、もう文化度が低いとしかいいようがない。この列島の西の地方では、ケガレと差別というテーマに千年以上も呪縛されてきました。東北は そうした差別の希薄な土地柄です。いま、日本文化の越えるべき負性が露出しつつあります。わたしはそれにも、愚直に前向きに立ち向かうことを選びたいので す。

牛がセシウムに汚染された問題でも、なぜ野ざらしのワラを食わせたんだとか、農家が非難されていますが、とんでもないことです。原発 事故の直後、周辺地域に対して、どんな情報が提供されていたのか。マスクをしろとか長袖を着ろとか、そんなレベルでした。わたしはよく覚えていますが、原 子力の専門家が、テレビの取材でどうしたらいいのかと問われて「行政の窓口で聞いてください」と言い放った。そんな状況だったのに、追いつめられている畜 産農家に対して、稲ワラを提供した農家に対して、集団リンチのような追い打ちをかける。本末転倒ですね。いったい責任はどこにあるのか。

原発事故の被害を受けた村や町がどのように立ち上がっていくか。被災から5カ月のいま、正 念場にさしかかっています。あらためて強調しておきたいのは、放射能の除染という問題は市町村の力では対応できないということです。財政的にも技術的にも 不可能です。ひまわりを植えても解決するわけじゃない。半世紀に及ぶ国策の結果として生まれてしまったこの状況に対して、国がきちんと対応すべきですが、 その動きは遅すぎる。

追いつめられた状況で、菅野村長は「自己責任でやる」という。自分たちの未来は自分たちで切り開こうという気持ち、 その真意は、実にまっとうなものです。この村をきちんと支えていく努力を惜しみたくはない。原発立地の交付金をはじめ何ひとつ恩恵を受けずに来た村が、放 射能に直撃されたわけです。原発は国策そのものでした。わたしたちがそれを忘れてしまって、もし村の人たちが苦しみながら離散していくような状況が生まれ たら、それはわたしたち自身の敗北だという気がします。

何度でもいいますが、飯舘村の人たちはみずからの力で立ち上がろうとしている。被 害者だからなんとかしてくれと言っているのではなくて、すべての怒りや悲しみをのみ込んで、なおかつ前に進もうとしているのです。10年20年かかるで しょう。でも、前に進もうとしている。そんな飯舘村をチェルノブイリにしてしまったら、村民を流浪の民にしてしまったら、わたしたちの復興はその時点で挫 折します。

わたしたちは問われている。京都の人も問われている。災害は忘れた頃に、必ずわたしとあなたの元にやって来るのですから。

プロフィル】赤坂憲雄

あかさか・のりお 民俗学者。昭和28年、東京生まれ。東北の歴史や文化を研究する「東北学」を確立した。学習院大学教授、福島県立博物館館長、遠野文化研究センター所長。東日本大震災では復興構想会議の委員を務める。

栃木で開催GP、風評被害 「日本に行かない」ライダー尻込み

2011.8.22 06:34 1/2ページ)

昨年、白熱したレースが展開されたツインリンクもてぎ (2010年10月3日撮影)

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昨年、白熱したレースが展開されたツインリンクもてぎ (2010年10月3日撮影)

福島原発事故による“風評被害”で、世界最高峰のモータースポーツが揺れている。オートバ イ・ロードレースの世界選手権「モトGP」シリーズに参戦するトップ選手たちが、10月にツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)で予定される日本GPをボイ コットする考えを示しており、統括団体や主催者との間で緊迫した状況が続いている。(只木信昭)

「日本には行かない」。今季ランク首位のケーシー・ストーナー(豪州)と、同2位で昨季覇者のホルヘ・ロレンソ(スペイン)が声をそろえたのは7月16 日。ストーナーは「他のライダーも同じ考えだと思う」と続けた。東日本大震災を受け、4月24日予定だった日本GP決勝は10月2日に延期された。だがラ イダーたちは、もてぎから約130キロ離れた福島第1原発の状況に不安を抱き、開催中止を要求。5月以降、統括団体の国際モーターサイクリズム連盟 (FIM)などと協議を重ねた。

ライダーたちが「問題なければ出場する」として放射線の影響調査を求めた嘆願書には、最高峰・モトGPク ラスの参戦者17人中、青山博一(ひろし)以外の全員が署名。これに応じてFIMは独立機関に調査を依頼した。コース上はもちろん、真岡市など近隣一円で 手に入る水や食料品まで調査し、7月末に出された結論は「影響は無視できる程度」。これを受け、FIMは8月初め、予定通りの開催を確認した。

だが、ロレンソはボイコットを撤回せず、若干態度を軟化させたストーナーも「出場を検討 中」とするだけ。さらに15日には、7度の王座に就いたバレンティーノ・ロッシ(イタリア)までがボイコットを口にし始めた。レース界で大きな影響力を持 つロッシは、これまで慎重な姿勢だったが「シリーズ主催者に正しい判断を希望したが、そうはならなかった」とする。

同じもてぎで9月に予定されている米最高峰のインディカーで開催に反対する声が上がっていないのとは対照的で、ある関係者は「行きたくないと言えば行かなくてよくなると思っている。ライダーたちは子供だ」と切り捨てる。

ボイコットすればライダーはチームから重大な契約違反を問われるが、現時点で出場の意思を明確にしているのは青山ら3人だけ。人気、実力トップのライダー が欠場すればダメージは計り知れない。もてぎを運営するモビリティランドの関係者は「FIMなどが開催を明言しており、われわれにこれ以上できることはな い」と表情を曇らせている。

「物資3日分は必要」 石巻の病院技師が震災教訓語る

石巻赤十字病院放射線技師の話に耳を傾ける参加者ら=20日、仙台市青葉区の仙台国際センター

医療機器を製造・販売するGEヘルスケア・ジャパン(東京)の「新製品発表会in仙台」が20日、仙台市青葉区の仙台国際センターであり、セミナーとして石巻赤十字病院(石巻市)の放射線技師及川林さんが東日本大震災時の対応や課題について講演した。
 セミナーには医療関係者ら約130人が参加。「東日本大震災時における放射線技師の対応と見えた課題」との演題で及川さんは、津波被害を免れた石巻赤十字病院に患者が詰めかけた様子などを写真を示しながら紹介した。
  病院の職員は震災発生後しばらく、家族の安否などが分からない中での勤務が続いたといい、及川さんは「疲労はもちろん、精神的不安が大きかった。『窃盗グ ループが来ている』といったデマもストレスになった」と振り返った。災害の備えとしては「支援が入るまで耐えられるよう物資は3日分は必要」などと話し た。

20110822日月曜日

放射線回避、福島の家族連れ 外遊び山形で伸び伸び

 福島第1原発事故の影響で、外で遊ぶのを控えている福島県内の家族連れなどが短期滞在する場として、山形県川西町の「玉庭ふるさと総合センターおもいで館」が人気を集めている。夏休み終盤の21日にも3家族10人が休日を楽しんだ。
 福島市の主婦千葉薫さん(32)は長女清音ちゃん(5)ら3人の子どもと、19日から2泊3日の日程で滞在。川釣りやホタル狩り、バーベキューなどをした。千葉さんは「自宅周辺は放射線量が高いので、外で遊ばせるために来た。また利用したい」と笑顔を見せた。
 おもいで館は廃校となった置賜農高玉庭分校の校舎を利用した町の施設で地域住民が運営。グラウンドや調理場、宿泊部屋を備える。
 福島市から車で1時間程度と近く、自然の中で遊べることなどから、5月の連休以降、福島県の家族連れの滞在が増え、これまで約100人が利用している。2日~1週間程度の滞在が多いという。
 同館は通年で営業している。楠田博雄館長は「子どもが外で遊ぶ姿に元気づけられる保護者も多く、こちらも励まされる」と話す。

20110822日月曜日

特集 青汁

大麦若葉中心に売上拡大、新素材は機能性に照準

3年連続で成長を続け、昨年700億円の大台に到達した「青汁市場」。その勢いは今年上半期も継続された。

3月の大震災以後、野菜不足や放射線の影響に伴う特需が発生したほか、新規アイテムとして商品化する動きも活発化。

受託加工やOEMメーカー側からも、「異業種からの引き合いは依然として多い」、「受注量は有機原料や国産原料を中心に増加している」などの声が多く聞かれ、不況感はない。

従来の主要顧客である中高年層に加え、“家族で一緒に飲める青汁”の投入も相次ぎ、新たな市場開拓の取り組みとして注目されている。

ここ数年、青汁原料の国産へのシフトが進んだが、震災以降、中国やニュージーランドなど海外産の需要も回復傾向へ。

末端市場では国産原料を使用した高額商品と薄利多売型商品が流通し、二極化が鮮明となっている。

発行日: 2011/08/22

「てんびんまつり」復興支援

被災者招待 戻りガツオなど販売 近江八幡

宮城・気仙沼直送の戻りガツオを買い求める人ら(近江八幡市出町で)

近江八幡市の夏祭り「第26回八幡てんびんまつり」が21日、市役所周辺で行われた。今年は東日本大震災の被災地支援もテーマの一つで、今も仮設住宅や避難所で暮らす福島県南相馬市の被災者70人(82~6歳)を2泊3日で招待。東北地方の特産品も販売された。

被災者たちはこの日、水郷めぐりなど市内を観光した後、同まつりに参加。ダンスや太鼓のステージイベントのほか、打ち上げ花火約1500発も楽しんだ。

自宅を津波で流され、仮設住宅で暮らす荒清さん(65)は「放射線を気にせずに済むだけでもリラックスできた。復興に向けて改めて、頑張ろうという気持ちになった」と喜んでいた。

会場では、岩手県や宮城県の海産物やワインなど特産品も売られ、宮城県気仙沼市からこの朝、到着した「戻りガツオ」約60匹はすぐに完売となっ た。東近江市八日市上之町、会社員古川弥生さん(38)は「見るからに新鮮で、おいしそう。しばらくはお造り三昧です」と話していた。

2011822日  読売新聞)

【編集長敬白】松尾理也

2011.8.22 05:00

 時に世の中には、とてもふつうの人間には手に負えないような、とてつもない規模の出来事が発生する。たとえば、福島で起きた原発事故がそうだ。

一方、ごくふつうの人間がそんな難題に挑み、何事かを成し遂げることもある。

大阪市生野区でウエットスーツ素材、複合特殊ゴム製品などを手がける「山本化学工業」の山本富造社長は、一般人にすぎない。だから当初、福島第1原発事故をテレビの前で見守るしかなかった。

だが、山本氏は少しばかり放射線の知識があった。1980年代に「中性子爆弾」の脅威が叫ばれていたころ、遮蔽シェルターの開発に加わったことがあったのだ。

その経験から、山本氏はテレビを見てすぐにわかった。現場に突入する東電の作業員や自衛隊、警察、消防の隊員が着用している白い防護服は、「放射性物質の付着を防ぐ」ことはできても、「放射線を遮蔽する」ことはできないのだ、と。

山本化学工業は、これまでX線の遮蔽機能を持つ医療用エプロン素材の生産もてがけてきた。山本氏は決心した。放射線を遮蔽する素材を作ろうと。4月のことだった。

「もうけやビジネス、というアタマはありませんでした。とにかく、いてもたってもいられなくて…」。特殊な合成ゴムに重金属を練り込んだ素材。5月にテストを開始し、約2カ月でとりあえず製品化にこぎ着けた。…この稿、続く。(松尾理也)

市場関係者、放射線を学ぶ 長崎で講演会

201182201:30

 

 福島第1原発の事故に伴う農産物などの風評被害を防ごうと、長崎市田中町の市中央卸売市場で21日、放射線100+ の講演会が開かれた。同市場の運営委員会主催で、福島県の放射線100+ 健康リスク管理アドバイザーを務める長崎大の高村昇教授=写真が講演。市場の関係者約60人が参加した。

 

高村教授は、放射性物質が飛散し、野菜や牛乳、肉などから検出される過程を解説した。実際に福島の桃から検出された放射性物質の数値を例に挙げ、非常に微量で健康に影響はないとし、「知識を仕入れた上で、放射線を正しく怖がる必要がある」と語った。

同市入船町で青果店を経営している江崎一幸さん(50)は、「放射線100+ が怖いからと他産地のものを選ぶ人もいて、福島の桃は例年の半値くらいに落ち込んでいる。安全だということが分かったので、お客さんに自信を持って説明して売り込みたい」と話していた。

2011/08/22付 西日本新聞朝刊=

風評被害はこうすれば解消できる

「情報の経済学」で買い控え問題を読み解く

2011822日(月)

 3.11の東日本大震災、特に津波によって引き起こされた東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、放射性物質による汚染に関するニュースが後を絶たな い。各地域の詳細な放射線量が次第に明らかになるとともに、最近では農水産物汚染に関する事実が次々と報道されている。これに伴い、「風評で△△市の観光 客が激減した」「○○産の××が風評被害を受けている」といったように、風評あるいは風評被害という表現を耳にする機会が急増した。

こうした風評報道に関して、「風評」という言葉の持つ意味や使い方に疑問や違和感を持つ読者も多いのではないだろうか。そこで、「風評(被害)」の意味や風評が生まれる原因、その解決策を経済学的に考えることで、風評を巡る論点を整理してみたい。

そもそも風評って何だろう?

まずは、風評の意味について確認しておこう。風評とは「うわさ」、特に「事実と異なるうわさ」や「事実に基づかない(根拠のない)うわさ」を指す。ここでは風評被害を「事実に基づかないうわさが原因となって生じる(経済的な)被害」と定義する。

実際の報道、あるいは日常会話で、風評被害はこの定義に基づいて正しく使われているのだろうか?

話を分かりやすくするために、食品に関する風評被害について次の3つの状況を考えてみる。「○○」(地名)は、何らかの汚染被害が既に発生している地域だとイメージしてほしい。

状況A:「安全基準を満たしている事が明らかな食品Xが○○産というだけで売れない」

状況B:「安全基準の数値を超える汚染量が検出された○○産の食品Xが売れない」

状況C:「正確な汚染状況について公表されていない○○産の食品Xが売れない」

状況Aが風評被害である一方、状況Bがそうではないことは明らか。問題は、現実にもしばしば発生する状況Cのような場合。Cを風評被害と呼ぶべきかどうかは、上の定義における「事実に基づかない」という部分をどう解釈するかによって変わってくるからだ。

事実とは“100%”確かなもの?

食品Xについて「汚染の事実が確実に(100%)明らかになっていない限り「事実」と認めるべきではない」という立場であればCは風評被害になるだろ う。既に○○産の別の食品から汚染被害が見つかっている場合でも、食品Xが汚染されていることは確定していないのだから、「汚染の『事実』がない」と言え る。その食品を避けることは、根拠のないうわさに踊らされているに過ぎない。

これに対し、はっきりと汚染事実が分からない不確実な状況自体を「事実」として認めるのであれば、Cは必ずしも風評被害にはならない。例えば、食品Xの 汚染状況を誰も正確には把握していないが、「○○産の類似食品の汚染状況などから50%の確率で汚染されていることが推測される」という状況を考えてみよ う。

50%の確率で食品が汚染されているという「事実」に基づいて、その危険性を理解した上でXを買い控えるという行動には、根拠があると考えられる。したがって、Cは風評被害とはならないのだ。

このように、不確実な状況を事実として認めるか認めないかによって、風評被害の対象範囲自体が変わってしまう。「風評」表現の使い方、使われ方に対する違和感は、この両者の違いによって生じているのだ。

「汚染の事実が確実に明らかになっていない限り『事実』と認めるべきではない」という立場の風評報道を、「はっきりと汚染事実が分からない不確実な状況 自体を『事実』として認める」という立場の視聴者が耳にすると、「なぜ根拠があるように見える消費者の行動まで風評被害と言うのだろうか?」と疑問を感 じ、釈然としない気分に陥ってしまう、というわけだ。

生産者と消費者間にある情報量の差

先ほどの例では、食品Xの生産者と(潜在的な)消費者との間にある、汚染状況に関する知識や情報の差を考えていなかった。しかし現実には多くの場合、生 産者の方が消費者よりも確かな情報を持っている。経済学では、このように当事者たちの間で受け取る情報に差がある場合、「情報の非対称性が存在する」と表 現する。

この情報の非対称性が引き起こす新たな問題を理解するために、まずは次の状況を考えてみよう。

状況D:「食品Xが安全であることを生産者は知っているが、消費者にはその情報が伝わっていない。そのため○○産の食品Xが売れない」

ここで素直に「食品Xが安全である」ことを事実だと解釈すると、消費者の行動が事実に基づかないため、冒頭で述べた定義から状況Dは風評被害になる。安全な食品が売れないのだから、生産者としてはまさに風評被害と言いたくなるだろう。

しかし、買い手である消費者にはこの事実が伝わっていない点に注意が必要だ。もしも生産者ではなく、消費者が直面している不確実な状況の方を事実として 認めるならば、Cの例で見た「はっきりと汚染事実が分からない不確実な状況自体を『事実』として認める」という解釈と同様に、Dを風評被害と呼ぶことはで きなくなるだろう。

このように、情報の非対称性がある場合には、誰にとっての、誰の視点から見た状況を事実と解釈するかによって、風評被害の範囲が変わってくる。情報の非 対称性によって、「風評」の解釈がさらに複雑になってしまうのだ。実際の報道では、生産者から見た状況を事実だと解釈する立場から、状況Dのような現象を 風評被害と呼ぶことが多いように思う。

情報の経済学で風評被害を分析する

さて、ここまでは風評の意味や解釈について考察してきた。次に状況Dのように、情報の非対称性がある状況をどうしたら改善できるのかについて、経済学の 知見を生かしながら考えていくことにしよう。情報の非対称性を解決して安全な食品を売るためには、いったいどうすればよいのだろうか?

情報の非対称性を扱う経済学の分野は「情報の経済学」と呼ばれている。1970年代から急速に研究が進み、質の高い商品が市場から駆逐されてしまう「ア ドバース・セレクション(逆選択)」現象や、労働市場における学歴の「シグナリング」機能の発見、最適な「保険契約メニュー」の分析など、様々な興味深い 成果が生み出された。これらの貢献が評価され、2001年には情報の経済学のパイオニアであるマイケル・スペンス、ジョージ・アカロフ、ジョゼフ・スティ グリッツの3氏にノーベル経済学賞が授与されている。

では、情報の経済学を用いると、先ほどの状況Dはどのように分析できるのか。

生産者と消費者の間に横たわる情報の非対称性を解決するには、事実を知っている生産者が行動を起こす方法と、正確な事実を知らない消費者から先に動く方法の2通りがある。前者をシグナリング、後者をスクリーニングと呼ぶ。

ここでは、生産者が先に行動するシグナリングについて考えてみよう。

シグナリング問題を分析する上でカギを握るのは、(a) 行動を通じてどのような情報を生産者が消費者に送れるのか、(b) その時にどの程度のコストがかかるのかの2点だ。これらの性質によって異なる4つの状況(数理モデル)が考えられる。

生産者が汚染状況を直接立証できる(つまり安全であることを100%示すことができる)行動を選べる場合、これを情報開示(Information Disclosure)モデルと呼ぶ。立証はできないが、何らかの行動を通じて情報を発することができる場合には、情報発信コストの有無に応じて、(狭義 の)シグナリング・モデルおよびチープトーク・モデルと分類する。

これらをまとめたのが以下だ。

1】チープトーク
a)情報を立証できない、(b)情報伝達コストがタダ

2】(狭義の)シグナリング
a)情報を立証できない、(b)正のコストがかかる

3】情報開示(1
a)伝えたい情報を立証できる、(b)情報伝達コストがタダ

4】情報開示(2
a)伝えたい情報を立証できる、(b)正のコストがかかる

ここでまず、自分の作った食品が汚染されている生産者を「危険な生産者」、汚染されていない生産者を「安全な生産者」と便宜的に呼ぶことにする。

チープトーク・モデルでは、安全な生産者も危険な生産者も「うちの商品は安全です」と言う具合に、口先だけの情報伝達が発生してしまう。正しい情報が消費者には一切伝わらず、風評被害はなくならない。

シグナリング・モデルでは、正しい情報が間接的に消費者に伝わる可能性が出てくる。

例えば、生産者が汚染の疑いがある食品を自ら食べてみせる、という行動を考えてみよう。こうしたパフォーマンスは、直接的に食品の安全性を立証するわけ ではない。しかし、実際に汚染が深刻な場合には(危険な生産者の)情報発信コストが高くなるので、こうしたパフォーマンスを行いにくくなる。逆に、安全な 生産者にはコストが生じないので、喜んでパフォーマンスをするだろう。結果的に、消費者は生産者の行動を通じて、間接的に食品の安全性について学習でき る。

情報開示コストが風評被害の解消を左右する

情報開示(1)の状況では、生産者が自分の持っている情報をタダで立証できる。安全な生産者はすべて自発的に安全性を立証する一方で、危険な生産者は立証できないため、情報の非対称性は完全に解消される。

これは汚染状況が安全か危険かの2種類ではなく、より細かく分かれている場合にも成り立つ。

生産者によって汚染数値が異なる状況を考えてみよう。最も低い数値の生産者は、より数値の高いほかの生産者と自分を差別化したいため、安全性を立証する だろう。低い数値の生産者が情報開示をすると、それより少し数値が高い生産者にも、自分をほかの生産者と差別化するインセンティブ(動機付け)が発生す る。情報を開示しなければ、自分よりも数値の高い生産者と混同されてしまうリスクがあるからだ(自分よりも低い数値の生産者は既に情報開示をしている点に 注意)。

こうして、ドミノ倒しのように情報開示が自発的に進んでいき、最終的にすべての非対称情報が解消されることが理論的に示される。この現象は「完全開示 (Full Disclosure)」と呼ばれる。政府などの第3者が情報公開を要請または強制しなくても、すべての情報が生産者によって自発的に公開される点が重要 だ。

ところで、生産者は安全性を立証する手段を現実に持っているのだろうか?

現在、日本を脅かしている放射性物質による汚染については、計測器を用いて汚染数値を客観的に測定することにより、汚染の実体をほぼ正確に立証すること ができる。ただし、計測器を購入・利用するコストが高いため、情報開示(1)ではなく、情報開示(2)に該当する状況だと考えられる。

このケースでも、コストが一定の水準に収まっていれば、先ほどの完全開示が実現するが、コストが高すぎる、あるいはそもそも計測器が足りない場合には、不完全にしか情報開示がされない。結果として風評被害も(完全には)解決されないのである。

ここで、「情報の経済学」による分析を踏まえると、計測器の利用コストを政府や自治体が生産者の代わりに負担して、状況を情報開示(1)に近づけることで、汚染情報の完全開示を促せることができるのが分かる。

風評被害に苦しむ生産者を救い、消費者の不安を和らげるためにも、計測器の拡充や配布、計測コストの肩代わりなどを通じた政府・自治体のさらなる支援が求められる。

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双葉町住民「何年たてば帰れるのか」

 わが家には、もう帰れないのか。福島第1原発周辺の放射線量が極めて高い一部地域について、政府は21日、警戒区域の解除検討の対象としない方針 を固めた。原発周辺から避難した住民からは「何年たてば帰れるのか」「覚悟はしていたが」などと憤りやあきらめの声が上がった。

原発がある双葉町から避難している農業天野正篤さん(73)は、政府の対応について「避難でくたびれ果てた町民をばかにしているのではないか」と 憤った。「何年たてば帰れるのか見通しを示した上で、それまで町民が安定した生活を送れるように避難計画を作ってほしい」と、国や地元自治体に要望した。

20日に細野豪志原発事故担当相に同行して3キロ圏内に入った大熊町の渡辺利綱町長にとって、今回の方針は「寝耳に水」。「除染のロードマップも 示していないのに、『帰れません』と言うのは順序が逆だ。避難している人の気持ちが全く分かっていない」と政府の対応を批判した。(共同)

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日米とIAEA、医療関係者らに除染処置実習

2011/8/21 23:47
日本経済新聞 電子版

 日米両政府と国際原子力機関(IAEA)は2326日、医師や看護師ら向けの原子力事故訓練を実施する。福島第1原発事故を踏まえ、過 去の事故の事例研究や被曝(ひばく)者の受け入れ、除染処置の実習をする。今回の事故で放射線や被曝医療の専門家不足が明らかになり、人材の養成が急務と なっていた。

医師や看護師、放射線技師などの医療関係者や、事故の初動対応にあたる消防署員ら約20人を対象に放射線医学総合研究所…

タイ  2011822日(月曜日)
日本観光、復興はタイから:旅行博で大プロモーション[観光]

震災で深刻な打撃を受けた日本の観光業界が、タイからの旅行者呼び戻しへプロモーションを強化している。バン コクで1821日に開催された東南アジア最大規模の観光見本市「第9回タイ国際旅行フェア(TITF)」では、自治体と事業者11団体がブースを並べて 「ジャパンゾーン」を形成。溝畑宏観光庁長官もトップセールスに訪れ、「安全・安心な日本」を一丸となって売り込んだ。大市場の中で最も回復が早いタイに かける関係者の期待は大きい。【福地大介】

出展者の中で最も注目を集めたのは、仙台市と東北観光推進機構が共同で構えた仙台・東北コーナーだ。宮城県の観光PRキャラクター「むすび丸」が出迎えるブースには、東北観光の情報を求める来場者がひっきりなしに訪れていた。

「3、4月の時点ではこんなプロモーションができるとはとても考えられなかった。まるで夢のよう」。仙台市国際経済・観光部国際プロモーション課の伊勢文葉プロモーション推進室長は、予想以上の反応に笑顔がこぼれる。

同市では5年ほど前から、中華圏や韓国に次ぐ今後の成長市場としていち早くタイに目を付け、地道な宣伝活動を続けてきた。地方都市でありながらタイ国内で仙台の知名度は高く、東北観光の代名詞的な存在になっている。

それだけに、今回の震災と原発事故によるイメージの悪化が懸念されたが、「震災後にタイの人たちから多くの募金や激励のメッセージを受けた」と伊勢室長。今回の出展では、応援への感謝を直接伝えたいとの思いがあったと説明する。

仙 台の周辺には、被災の度合いが大きく、まだ海外に向けた観光プロモーションを行う余力がない自治体も少なくない。同市はかねてから東北全体を売り込むこと で仙台への来訪者を増やす戦略を取ってきたこともあり、地域全体の復興につながればと、東北観光推進機構と合同でブースを構えることにした。

同機構海外事業部の相澤薫担当部長は「正しい情報を伝え、東北が観光客を受け入れる準備ができていることを知ってもらいたい」と話す。来場者には放射線量の具体的なデータを示して説明するなど、原発事故への不安を取り除くことにも努めた。

仙 台市は8月に入り、タイを含む東南アジアから海外向けの観光プロモーションを再開。タイでは既に地場の旅行会社が東北関連商品を売り出す動きが広がってお り、伊勢室長は「観光回復の契機にしたい」と意気込む。用意したパンフレットは最終日を待たずに配り終わる勢いだった。

■タイ旅行業界に感謝状

会 場の中心部に設けられたジャパンゾーンには、自治体や公的機関から◇観光庁・日本政府観光局(JNTO)◇北海道運輸局◇仙台・東北◇中部広域観光推進協 議会◇静岡県◇和歌山県◇九州観光推進機構◇沖縄観光コンベンションビューロー――の8団体、民間事業者からは◇札幌かに本家◇オリエンタルランド◇ユニ バーサル・スタジオ・ジャパン――の3社が出展した。

経済発展を続けるタイは日本観光の急成長市場とあって、各社・団体とも記念品を配った り、自治体自慢の「ゆるキャラ」たちを投入したりと、地元消費者への知名度アップを狙った積極的な売り込みを展開。「首都圏や大阪にはない魅力を伝えた い」(和歌山)、「東京から大阪への中継で宿泊する旅行者に、もう1泊、2泊してもらえるよう富士山と地元のおいしい食べ物をアピールする」(静岡)など といった声が聞かれた。

東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは「タイからの来園者は震災前まで増加傾向にあった。通常営業 を再開していることを知ってほしい」(今井啓祐営業三課長)。タイでは香港ディズニーランドの知名度も高いことを意識し、東京へより多くの関心を持っても らえるよう宣伝に力を入れた。

ジャパンゾーンの形成に当たっては、スペースの割り当てや出展料の優遇など、TITFを主催するタイ旅行代理店連合(TTAA)による全面的な支援があったという。

TTAA は今年5月、「Japan……Our Best Friend」と銘打ち、震災後の海外からの訪日団としては最大規模となる約160人の視察ツアーを日本へ派遣。観光業界の幹部が自ら観光地を訪れ旅を楽 しむ様子は、同行したメディアを通じてタイ国内で広く報道され、消費者が日本へ抱いていた不安感を払拭するのに大きく貢献した。

溝畑観光庁長官は20日、「タイの人たちは震災後の復興に力を与えてくれた」とTTAAのチャルーン会長に感謝状を贈呈。ジャパンゾーンのほか、訪日観光を扱っている地場旅行会社のブースを1件ずつ回り、来場者に「日本は安心で安全。ぜひ遊びに来て」と呼びかけた。

■回復の兆し、新たな市場も

震災後の地場業界は、一時的にツアー商品構成の調整を余儀なくされてきたが、今回のTITFでは日本人気回復の兆しがはっきりと見て取れた。

「ど この出展業者も日本関連商品を売っている」と指摘するのは、アサヒ・トラベル・サービスの三本二朗社長。震災直後は日本ツアーの広告は影を潜め、韓国やシ ンガポールなどの商品に切り替える旅行会社がほとんどだったが、ここへ来て各社とも再び日本を主力に据え始めたとの指摘だ。

日本旅行を専門に扱う同社では、震災後3カ月はすべてのツアーがキャンセルになり、6月からようやく再開にこぎ着けた。今でも予約状況は震災前の3割程度にしか戻っておらず、完全回復は「余震と原発次第」だが、全体としては良い方向に向かっているとみる。

一方、危機を新たな市場開拓につなげた例もある。エイチ・アイ・エス(HIS)バンコク支店の中村謙志ゼネラル・マネジャーは、「当社のハンドリング数、売上高は前年よりも伸びている」と話す。

同社は震災後、チャーター便専門航空ビジネスエアーセンターのバンコク~成田便をチャーターして商品化。4月末から5月初めにかけては、震災後初となるタイから東京へのツアーを催行するなど、順調に日本商品を販売してきた。

秘 訣は、思い切った価格戦略だ。日本ツアーはそれまで3万4,000バーツ(約8万7,000円)程度が底値とされてきたが、同社はチャーター便の確保に加 え、日本国内の観光業界で震災後に値下げが進んだことを利用し、1万9,000バーツという破格の商品を実現。消費者に「不安はあるが、この値段なら行き たい」と思わせることに成功した。また、これまで日本旅行に手が届かなかった層も取り込むことができ、市場の幅は以前よりも広がっているという。

ファイル:溶融核燃料、測定技術開発へ

 福島第1原発事故を受け、文部科学省と日本原子力研究開発機構は19日、溶けた核燃料に含まれるプルトニウムやウランなど核物質の量を測定する技 術を開発する計画を明らかにした。4年間で約6億円の経費を見込んでおり、文科省は来年度予算の概算要求に盛り込む方針。同原発では、炉心溶融が発生。燃 料の一部は圧力容器の底を破って格納容器内に落下したとされる。塊や粒子状になって分散している燃料を原子炉から取り出すには、燃料に含まれる核物質の量 を国際原子力機関(IAEA)に報告する必要がある。溶けた燃料には燃料以外の物質が混入しており、それらが出すガンマ線が正確な測定を妨げるという。計 画では、燃料にビーム状の中性子を当て、透過量と入射量の差から吸収された中性子の量を算出した上で、途中に設けた測定器から算出できる、混入物質による 吸収分を差し引いて核物質の量を特定する。

毎日新聞 2011820日 東京朝刊

溶融核燃料の測定技術開発へ6億円 文科省計画

2011/8/19 23:42

 文部科学省は19日、東京電力福島第1原子力発電所で炉心溶融を起こした核燃料に含まれる核物質の量を測る技術を開発する計画をまとめ た。事故収束に向けた核燃料の取り出しでは、核物質の量を国際原子力機関(IAEA)に報告する必要があるため。201215年度の4年間で約6億円の 開発費を投じる方針。日本原子力研究開発機構が中心になり、海外の機関とも協力する。

文科省の科学技術・学術審議会原子力科学技術委員会が同日開かれ、溶けた燃料に中性子を当てるなどして核物質の種類と量を計算する方法を検討していくことを決めた。

福島第1原発では核燃料やそれを覆う容器が溶けて混ざり、塊や粒子状になっていると考えられる。こうした状態の燃料を取り出す場合、核物質 を平和利用以外の目的に転用していないことを証明するため、プルトニウムやウランなどの量をIAEAに報告して確認を受ける。ただ、原子炉の中で溶けた燃 料の測定は前例が無く、技術が確立していない。

核のごみはどこへ(上)

20110805

原子力安全・保安院のやらせメール問題などで混乱中の今月1日、東電は福島第一原発の1号機と2号機の間の屋外で、毎時10シーベルト(1万ミリシーベル ト)のきわめて高い放射線量を検出したと発表しました。10シーベルトを被ばくすると、ほぼ全員が死亡します。翌2日には、1号機の建屋内で毎時5シーベ ルトの放射線量を計測。計測器は5シーベルトしか測れないため、正確な線量は不明だということです。しかし、この関連のニュースはマスコミでは大きく扱わ れていないようです。

 それに比べて、太陽光や風力などの再生可能エネルギーの導入のニュースは華々しい。原発事故後に突如反原発論者に変貌した孫正義氏のソフトバンクがどこそこにメガソーラー施設を作る「計画」がある、といっては、大騒ぎです。

マスコミでは、再生可能エネルギーが原発を代替するかのような印象ですが、私は、再生可能エネルギーは原発の代替にはなりえないと思っています。少なくとも今の段階では…。

だからといって、私は原発推進ではなく、むしろ原発に批判的な立場の人間ですが、いま、怖いのは、再生可能エネルギーの導入に慎重な姿勢を示すだけで、反 原発の立場から原発推進論者のレッテルを張られかねないことです。「急いては事をし損じる」というように、脱原発や再生可能エネルギーのマスコミでの取り 上げ方も、冷静で客観的な議論がほしい、と日々、感じています。ましてや東日本大震災、世界同時株安、円高と、満身創痍の日本経済。よりダメージが少ない 方法で、脱原発を進めてほしいものです。

そんな中、先月30、31日の2日間にわたり、道北の豊富町で、「ほろのべ核のゴミを考える全国交流会」が開かれ、私も参加してきました。豊富町の隣の幌 延町には、高レベル放射性廃棄物の地下埋設処分の方法を研究する「深地層研究センター」があります。「核廃棄物を持ち込まない」という条件で、2003年 に着工しました。2005年からは、地下深くまで立て坑を掘る地下研究施設の建設も始まりました。

福島原発事故で、幌延のこの施設が放射性廃棄物の処分地になるのではないか、という不安が地元で広がっています。関心の高さから、今年の交流会には、全道 各地から昨年の倍の120人が集まりました。初日は、福島県農民連の亀田俊英会長が講演し、2日目は、深地層研究センターを見学したあと、地層処分の研究 を行わないように申し入れを行いました。(続く)


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<初日に行われた講演会で話す福島県農民連の亀田会長>

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<豊富町内の研修施設に宿泊して、核のごみ問題を話し合いました >

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< 交流会の主催者の1人、豊富町の酪農家、久世さんのアイスとチーズの直売所。
     濃厚なのにあっさりしたアイスクリームは絶品 >

<KAMU>

2011-08-05 21:56

核のごみはどこへ(下)

20110817

原発を運転すると、使用済みの核燃料が残ります。燃料といっても、まきや石炭と違って、燃えて炎が出るわけではありません。原発では、ウランが核分裂反応をして、そこから膨大な熱が出ます。核分裂反応で使用後の核燃料には、多くの種類の放射性物質が含まれています。

日本では、この使用済みの核燃料の処分方法について、

①まだ発電で使えるウランとプルトニウムを取り出して(再処理)、核燃料として再利用して、通常の原発で使う。つまり泊原発3号機で計画されている「プルサーマル」のこと。

②ウランとプルトニウムを取り出して残った、核分裂生成物などの高レベル放射性廃棄物を、ガラスの塊に閉じ込めて、地下深くに埋設する。

幌延町で、実験・研究されているのは、②の部分です。

全国交流会の2日目は、幌延町にある日本原子力研究開発機構(略称・原子力機構)の「深地層研究センター」を訪問しました。

牧草地と原野が広がるのどかな風景の中に、突如、「深地層研究センター」の巨大な建物が見えてきます。


   <見渡す限りの牧草地と原野ですが…>

<突然、巨大な建物が見えてきます>

「深地層研究センター」には、「ゆめ地創館」というPR施設があります。センターの研究目的のほか、原子力のエネルギーが生活にどのように役立っている か、原発の使用済み核燃料がどのように処分されるか、などを展示するパネルやPRビデオなどがあります。今回は、時間がなく、じっくりと見学できませんで した。原発のPR施設とよく似ているという印象でした。

この「ゆめ地創館」に隣接して建設されている「地層処分実規模模擬施設」にも、地層処分のPR施設があります。同じ敷地にはありますが、運営主体は、別です。

「ゆめ地創館」は、日本原子力研究開発機構が運営しますが、「地層処分実規模模擬施設」は、財団法人・原子力環境整備促進・資金管理センター(略称・原環センター)です。どうして原子力関連の団体や施設の名前は、長くて覚えにくいのでしょう。

ところで、地層処分実規模模擬施設には、高レベル放射性廃棄物を閉じ込めるガラスの塊(いわゆるガラス固化体)や、そのガラス固化体を入れる巨大なドラム缶のような鋼鉄製の容器、その容器を保護する緩衝材などが展示されています。

<展示物のひとつ。ガラス固化体を入れる鋼鉄製の管です>

高レベルの放射性廃棄物は、何万年という気の遠くなるような年月、地下深くに埋設して、地表に放射能が出てこないように管理しなければなりません。まさにSFの世界の話のようです。

しかし、地震で地下深くに作った処分場がダメージを受け、高レベル放射性廃棄物を閉じ込めた頑丈な容器が破損したり、長年、地下水にさらされて金属性の容器が腐食して、中から放射性物質が漏れ出る可能性もあります。

全国交流会の参加者たちは、一生懸命に、容器や施設の耐久性について質問していました。

そもそも、地層処分について周知したいのなら、幌延のように人口密集地から離れた場所よりも、首都圏や札幌にPRセンターを作った方が効果的なのではないでしょうか。


<日曜日の午後とあって、幌延町の市街地の人どおりは極めて少なかったのですが…>
     
 
  


 <町役場は、城のように、立派でした>

北海道の高橋はるみ知事は、17日午後、北電の泊原発3号機の再開容認を正式表明しました。知事がどのような根拠で、3号機の安全が担保されていると判断したのか、明らかにされないまま、再開となりました。

道民が原発の安全性やその必要性について、真っ向から議論する好機でしたが、知事や道庁幹部はその機会を生かそうとはしませんでした。そして以前とかわらず、安全の担保を国や北電にゆだねています。

一方、幌延では、着々と、埋設処分の研究と実験を目的として、地下深くへと坑道が作られています。道民の安全や安心を求める声よりも、政府の意向が尊重されるような体制の中で、果たして、幌延に核のごみを持ち込ませないという道の条例が守られるのか、不安でなりません。

<KAMU>

2011-08-17 16:25

特集ワイド:この夏に会いたい/10止 原子力資料情報室代表・高木仁三郎さん

モーツァルトを聴きながら、最後まで原発の危険を訴えた=東京・原子力資料情報室で1994年10月、橋口正撮影

モーツァルトを聴きながら、最後まで原発の危険を訴えた=東京・原子力資料情報室で1994年10月、橋口正撮影

◆原子力資料情報室代表 高木仁三郎さん(2000年死去、享年62)

 ◇あきらめから希望へ 「市民科学者」に徹して

古びたテープレコーダーとカセットテープ十数個が2階書斎に残されていた。千葉県鴨川市の田園にある高木さんの自宅。出迎えてくれた妻の久仁子さ ん(66)は晩年がんの闘病生活を送りながら原稿を書く高木さんの姿を語った。「仁さんはモーツァルトの音楽をかけながら、そのイスに座って、テープレ コーダーに原稿を吹き込んでいました」

東大で核化学を学び、30歳の若さで大学助教授となった「原発エリート」は、熟慮の末、脱原発に転じ、生涯をかけて50冊を超える本を残した。東京電力福島第1原発の事故以来、新聞や雑誌には日々、この人が発していた「警告」が引用される。

高木さんが亡くなったのは2000年10月。その2カ月後に出版された「原発事故はなぜくりかえすのか」(岩波新書)では、原子力村についてこう 書いている。<原子力村というのは、お互いに相手の悪口を言わない仲良しグループで、外部に対する議論には閉鎖的で秘密主義的、しかも独善的、という傾向 があります>。安全意識にも苦言を呈する。

<ことさらに安全、安全と言うことによって安全が身につくのではなくて、技術というものの一部に、人間の生命を大事にするような思想が自然と組み入れられていないといけない>

読むほどに、原発事故は起こるべくして起きた、と思えてくる。

高木さんは7歳の時に終戦を迎えた。「米英は鬼畜の類いだ」と言っていた教師が、玉音放送を境に「これからは民主主義の社会で米軍(駐留軍)は解 放軍だ」と手のひらを返す。自伝的な著書「市民科学者として生きる」(岩波新書)では<国家とか学校とか上から下りてくるようなものは信用するな(中略) なるべく、自分で考え、自分の行動に責任をもとう>と思ったと書いている。

現役で東大に合格。安保闘争中だったがあまり関心を示さず、プルトニウムを含む人工元素の生成に魅せられ、核化学を専攻する。卒業後、原発関連会 社に入社。原子炉の水に放射性物質がどのくらい溶け込んでいるかを研究したところ、上司から「(汚染の研究は)会社向きではない」と忠告された。会社での 居場所を失い、東大原子核研究所に転職、宇宙からの放射線を研究した。このころ水俣病などの公害が問題になり、高木さんは「放射能汚染に絡む公害問題が出 たら、正面から向かい合えるか」と自問するようになる。

矛盾を抱えたまま69年、東京都立大学助教授に就任。当時は日米安保更新をめぐる学生運動のさなか。高木さんは学生側に共感し、成田空港建設に反 対する地元農民の活動「三里塚闘争」にもかかわった。現場では農民が農地を守るため体ひとつで抵抗していた。高木さんは<心情的には農民の側にいるが、実 際には明らかに自分は巨大システムの側にポストを占めているのではないか>(「市民科学者として生きる」)と再び自問した。岩手県出身の童話作家で、詩人 の宮沢賢治の言葉に出合ったのは、このころだ。

「われわれはどんな方法でわれわれに必要な科学をわれわれのものにできるか」

賢治が農民に行った講義の演題だった。73年、高木さんは大学を辞す。2年後、脱原発活動を行う市民団体「原子力資料情報室」の世話人となり、米 スリーマイル島原発事故(79年)や、旧ソ連チェルノブイリ原発事故(86年)で、脱原発派の科学者・市民活動家として頭角を現していく。

眼光鋭く、周囲から「野武士」と呼ばれていた。息抜きに仲間に誘われていくカラオケでは、石原裕次郎さんの「嵐を呼ぶ男」を手を振りかざして歌っ た。高木さんの都立大学時代の教え子で、高木さんの著作全集も出している七つ森書館(東京都文京区)の社長、中里英章さん(61)は「ちょっとカッコ付け ているところもあって」とほほ笑む。

チェルノブイリ後、哲学者の花崎皋平(こうへい)さんとの対談集「あきらめから希望へ」(七つ森書館)を出版。「いつも希望について語っていきた いという思いを込めて」とつけたタイトルだった。しかし、現実は厳しかった。高まる反原発運動に乗じ「脱原発法」の制定を求め90~91年に330万人の 署名を国会に提出したものの、無視されたのだ。高木さんはこの挫折をきっかけにうつ病を発症。医師に「休養が必要」と診断され、料理を作ったり、モーツァ ルトを聴いて数カ月間を過ごした。

中里さんは「仁さんは、国や企業のための科学ではなく、農民や労働者、学生をひっくるめた市民のための科学を、大学や研究所に所属せずに自ら切り 開いた自負心があった。一方、何をやっても成功しないいらだち、お金の工面などで内心は葛藤に次ぐ葛藤もあったと思います。それでもあきらめずに希望を もって、自らの運動と生きることが一つになることを求め続けていました」と語る。

「走れコウタロー」「岬めぐり」で知られるフォーク歌手で白鴎大教授(社会学)の山本コウタローさん(62)に都内の喫茶室で会った。70年代に 公害問題に関心を持ち、反原発活動にも取り組んできた人だ。高木さんとは80年代中ごろ、反原発のシンポジウムなどで知り合い、高木さんが代表を務めた情 報室に何度か足を運んだ。テレビの討論番組「朝まで生テレビ!」に反原発側の論客として一緒に出演している。

山本さんは手持ちのファイルから数枚の紙を取り出した。96年の原子力資料情報室通信。高木さんはチェルノブイリから10年の教訓と題し、こう書 いている。<事故は、防災・避難・損害賠償(国際的にも)・正確な情報伝達・食品汚染など多くの点で、現代社会がこの種の巨大事故にまったく備えがないこ とを示した。この教訓はどれだけ活(い)かされたか>

「結局、政府や経済産業省、東電はチェルノブイリから何も学んでいない」と山本さん。「(3・11後は)大量消費という生き方が問われている。高 木さんは著書で希望について語っているが、あれは、お金やものをたくさん作るのとは違う生き方を選ぶことができるんだよ、という問いかけだと僕は思ってい ます」

高木さんは亡くなる直前まで本を書き続けた。久仁子さんは言う。「仁さんは今の福島の事故じゃないけど、いつどんな事故が起きてもおかしくないと 危機感を持っていました。自分の命はもう長くないが、次世代の人たちには原発がない世の中で生きてほしいと願っていました。国ではなく市民が現実を選んで いける社会にしていく。そのことをあきらめずに希望を持って訴え続けたと思います」

残されたメッセージをどう生かすか--「野武士」に静かに問われているような気がした。【宍戸護】=おわり

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■人物略歴

 ◇たかぎ・じんざぶろう

1938年、前橋市生まれ。環境などの分野で「もう一つのノーベル賞」とも呼ばれる「ライト・ライブリフッド賞」を「市民の立場にたった科学者として功績があった」と1997年に受賞。

毎日新聞 2011817日 東京夕刊

201181313:00

小林圭二氏・元京大原子炉実験所助手に聞く(1)

「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格導入を」との提言を発表した日本共産党は、「原発ゼロ」に向けて原発縮小にただちに踏み出すことを主 張。原発の新増設の計画を中止・撤回するとともに、危険が大きい原発の廃炉などをすみやかに決断、実行することを求め、その1つとして、「高速増殖炉『もんじゅ』を廃炉にし、プルトニウムを燃料とするプルサーマルを中止し、プルトニウム循環方式からただちに撤退する」ことを訴えています。  福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」(日本原子力研究開発機構)の危険性を告発してきた、元京都大学原子炉実験所助手の小林圭二さんに「もんじゅ」と核燃料サイクルの危険性・問題点を語ってもらいました。

京都、関西を襲う核爆発の危険性

─「もんじゅ」にはどのような危険性があるのですか

小林圭二 小林  福島第1原発事故で莫大な放射性物質・「死の灰」が広範囲に撒き散らされ、多くの方が苦しんでおられます。ウランを燃料にする原発(軽水炉)が、不安定で 危険なことが示されました。私は、若狭湾にある高速増殖炉「もんじゅ」は、軽水炉型の原発よりもさらに制御が難しく、危険であることを長年訴え、廃炉にす るよう求めています。
 福島第1原発事故では燃料が溶け落ちるメルトダウンが起こり、水素爆発等で放射性物質を撒き散らしましたが、原子炉内にある放射性物質の9割以上は施設 内に留まっていると言われています。もし、もんじゅで同様の事故が起こった場合、さらに大きな事故になる可能性が高いのです。高速増殖炉は、プルトニウム を燃料としながら、燃やした以上のプルトニウムを生み出すという構造上、暴走する可能性が高い。燃料が溶けて集まると核爆発を起こし、大量の放射性物質を 撒き散らして、隣接県の京都はもちろん、関西、日本の広範囲にわたって放射能汚染を起こす危険性があります。
 それだけのリスクを持つ高速増殖炉は制御が非常に難しいのです。もんじゅは91年に完成してから何度も事故を起こし、運転できたのはわずかな期間で、1度も定格出力の28万キロワットを発電したことがありません。

高速増殖炉  プルトニウムを燃料として使用し、原理的には使用した以上のプルトニウムを生み出すもの。高速増殖炉の「高速」は、高速の中性子を利用することを意味しま す。中性子を減速させる水を冷却材に使うことはできず、「もんじゅ」では加熱して液体状にしたナトリウムを使用。ナトリウムは空気や水に触れると激しい化 学反応を起こすため、高速増殖炉開発の技術的難問となっています。高速増殖炉は、実用炉(商業用原子炉)にいたるまでに実験炉、原型炉、実証炉の3つの段 階を設けて開発を進めています。「もんじゅ」は原型炉。

「週刊しんぶん京都民報」2011年7月31日付

201181413:00

小林圭二氏・元京大原子炉実験所助手に聞く(2)

「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格導入を」との提言を発表した日本共産党は、「原発ゼロ」に向けて原発縮小にただちに踏み出すことを主 張。原発の新増設の計画を中止・撤回するとともに、危険が大きい原発の廃炉などをすみやかに決断、実行することを求め、その1つとして、「高速増殖炉『も んじゅ』を廃炉にし、プルトニウムを燃料とするプルサーマルを中止し、プルトニウム循環方式からただちに撤退する」ことを訴えています。  福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」(日本原子力研究開発機構)の危険性を告発してきた、元京都大学原子炉実験所助手の小林圭二さんに「もん じゅ」と核燃料サイクルの危険性・問題点を語ってもらいました。

世界各国で撤退 推進は日本だけ

―日本以外の国でも高速増殖炉は運転されているのですか

撤退する各国の高速増殖炉と日本の異常

小林 アメリカ、フランス、イギリス、ドイツなどで高速増殖炉から撤退しており、「未来のエネルギー確保のため」と突き進んでいるのは日本だけです。
 アメリカでは、1955年に高速増殖炉「EBR─Ⅰ炉」で暴走・炉心溶融事故を起こしたことや、プルトニウムを核兵器に転用される危険性を危惧して撤退 しました。その後世界をリードしてきたフランスでは、世界初の高速増殖炉の実証炉「スーパーフェニックス」を80年代に造りましたが、トラブルが多くてま もとに動かせず、莫大な予算がかかるため、98年にやめました。
 高速増殖炉を核兵器開発に使ったり、増殖をやめて使用済み核燃料処理の研究に使った国もありますが、エネルギー目的で進めているのは日本しかありません。(「週刊しんぶん京都民報」2011年7月31日付

201181513:00

小林圭二氏・元京大原子炉実験所助手に聞く(3)

「原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格導入を」との提言を発表した日本共産党は、「原発ゼロ」に向けて原発縮小にただちに踏み出すことを主 張。原発の新増設の計画を中止・撤回するとともに、危険が大きい原発の廃炉などをすみやかに決断、実行することを求め、その1つとして、「高速増殖炉『も んじゅ』を廃炉にし、プルトニウムを燃料とするプルサーマルを中止し、プルトニウム循環方式からただちに撤退する」ことを訴えています。  福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」(日本原子力研究開発機構)の危険性を告発してきた、元京都大学原子炉実験所助手の小林圭二さんに「もん じゅ」と核燃料サイクルの危険性・問題点を語ってもらいました。

原爆のような爆発の危険

―なぜ高速増殖炉から撤退していくのですか

高速増殖炉「もんじゅ」をめぐる経過

小林 撤退が進む理由のひとつが、軽水炉に比べても格段に危険が大きいことです。
 まず過酷事故によるリスクが大きすぎます。高速増殖炉の場合、軽水炉に比べて燃料の濃度を高め、ぎゅうぎゅう詰めにする必要があます。構造的に、原爆のような爆発が起こる危険性があるのです。
 また、冷却材に水ではなく、危険なナトリウムを使わなければなりません。ナトリウムは水に触れると爆発し、高温のナトリウムは空気に触れると燃えます。 95年に起こったもんじゅの事故は、温度計の設計ミスからナトリウムが漏れ、火災になったものです。「もんじゅ」以外にも世界中の高速増殖炉で138件も のナトリウム漏れ事故が起こっています。ナトリウムの熱しやすく冷めやすい性質のため、もんじゅの配管や機器は薄く作られ、地震に弱い構造になっていま す。
 また、「もんじゅ」では昨年8月に炉内中継装置落下事故が起こり、運転を停止していました。落下した同装置を6月に引き抜きましたが、事故調査はナトリ ウムの不透明さなどによって、当面できないと考えています。ナトリウム使用は、常時気密性が求められ、作業効率を悪くし、常に事故の危険性がともなうこと になるのです。
 もう一つの大きな問題は、多額の費用がかかることです。「もんじゅ」はほとんど運転できていないにも関わらず、これまで総額1兆3000億円以上の予算がつぎ込まれてきました。停止期間中を含めても年間の平均維持管理費は200億円もかかっています。
 これまで政府は、高速増殖炉によるプルトニウム燃料増殖を原子力政策の中心にすえてきました。しかし、福島原発事故で原発の存廃が問われる中、さらに危険な「もんじゅ」を再稼働させることは許されません。今、「もんじゅ」の廃炉を決断するときです。(「週刊しんぶん京都民報」2011年7月31日付

201181613:00

小林圭二氏・元京大原子炉実験所助手に聞く(4)

元京都大学原子炉実験所助手の小林圭二さんに、関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)で運転している「プルサーマル」の計画や、「核燃料サイクル」、使用済み核燃料の問題点などについて語ってもらいました。

実現できない核燃サイクル

─非常に危険な「もんじゅ」を中心にした、「核燃料サイクル」にはどのような問題があるのですか

小林 政府や電力会社は長年、「エネルギー自給率の低い日本では、『核燃料サイクル』でエネルギーを確保して いくことが重要」と主張しています。「核燃料サイクル」とは、軽水炉や、将来は高速増殖炉自身の使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、それを高速増 殖炉で燃やして、増殖させ、エネルギーを産み出していくものです。政府や電力会社は「石油は42年、石炭133年で資源が尽きるが、『核燃料サイクル』を 行えば1000年以上エネルギーが利用できる」などとしています。
 しかし、原発は石油や石炭と違って電気にしかなりませんし、現実には「核燃料サイクル」は成功していません。高速増殖炉「もんじゅ」は事故やトラブル続 きで、使用済み核燃料を処理する六カ所再処理工場も稼働できず、見通しが立っていません。原発を稼働させて残った使用済み核燃料がたまっていく一方です。 「核燃料サイクル」は日本だけでなく、世界中で実現できていません。

プルサーマルは危険で利点なし

─「プルサーマル計画」は、どのようなものなのですか

 小林 「もんじゅ」が事故を起こし高速増殖炉の実用化が絶望的になったため、高速増殖炉で使用するはずだった使用済み核燃料が大量に残り、増えています。その活用法として、浮上したのが「プルサーマル計画」です。
 使用済み核燃料を処理してプルトニウムを取り出し、ウランと混ぜ、MOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を作ります。それを通常の軽水炉の原発 でウラン燃料とともに燃やすのが「プルサーマル計画」です。もともと軽水炉はMOX燃料を燃やすために造られたものではありません。MOX燃料を軽水炉で 燃やすと、制御棒や制御用ホウ酸の効果が薄れ、運転が難しくなり、事故の危険性が高まります。また、ウラン燃料よりも気体状になった放射性物質・「死の 灰」の放出率が高いという問題点もあります。
 高浜原発3号機ではプルサーマル運転(注)を行っており、同4号機や大飯原発1、2号機も計画中です。プルサーマルでは、これまで原発が持っていた安全余裕が削られ事故が起こりやすくなります。
 また、電力会社や国は、プルサーマルによって核燃料を再利用しているかのように言っていますが、実際に使用済み核燃料からエネルギーに変えられるのは1 割もありません。使用済み核燃料を再処理するのに大量の電力や多額の費用がかかり、正味のエネルギー収入はなく経済的なメリットはありません。
 (注)高浜原発3号機のプルサーマル運転 関西電力は90年代からプルサーマル計画を進め、98年に高浜原発3・4号機でのプルサーマル実施について福井県と高浜町へ事前了解を申請。3号機は今年1月21日からプルサーマル運転を開始しています。
 日本では現在、九州電力の玄海原発3号機(0911月)、四国電力の伊方原発3号機(10年3月)が運転を行っています。
 若狭湾の原発群で現在、プルサーマル計画が進められているのは、関電の高浜4号機、大飯1・2号機、日本原電の敦賀2号機です。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月7日付

201181713:00

小林圭二氏・元京大原子炉実験所助手に聞く(5)

元京都大学原子炉実験所助手の小林圭二さんに、関西電力高浜原発3号機(福井県高浜町)で運転している「プルサーマル」の計画や、「核燃料サイクル」、使用済み核燃料の問題点などについて語ってもらいました。

核兵器製造に転用のおそれ

─使用済み核燃料などから生まれたプルトニウムから核兵器が製造される危険性はあるのですか

小林 インドでは1974年に平和利用を口実にした原子炉でプルトニウムを作り、核爆発を成功させました。
 また、高速増殖炉は核兵器製造の最短距離にある原子炉です。日本では、「核燃料サイクル」が成功していないにもかかわらず、政府は高速増殖炉計画を中止していません。高速増殖炉があれば、物質的にはすぐにでも核兵器を製造することができます。
 1968年に行われた外務省内の会議記録では、高速増殖炉をただちに核武装できる手段と位置づけている表現があります。非核3原則や平和憲法を無視して、軍事利用へ転換される危険性も注意しなければなりません。

すべての原発なくす決断を

─使用済み核燃料が増えていくと、どのような問題が起こりますか

一方通行の原子力行政

小林 「核燃料サイクル」は実現できず、行き場を失った使用済み核燃料はどんどん増えています。各原発にある使用済み核燃料プールは、容量が残り少なくなっています。
 現在事故原因を解明中ですが、福島第1原発の4号機では、使用済み核燃料プールで燃料が反応し、水素爆発が起こったことが考えられます(3号機から水素が混入したとの説もあり)。1~3号機は運転中の事故でしたが、4号機は定期点検中でした。
 定期点検のために、原子炉の中にあった「まだ燃える燃料」を使用済み燃料プールにいったん置いておくということはよくあることです。その燃料が地震によって冷やせなくなり水と反応した可能性があります。
 定期点検中の原発含め、すべての原発でこうした事故が起こる危険性があります。
 福島原発事故が起こり、原発からの撤退を求める世論が広がっています。原発や高速増殖炉から生まれたプルトニウム利用が目的の「核燃料サイクル」は事実上破綻しています。「もんじゅ」の廃炉はもちろん、すべての原発をなくす決断が求められています。(「週刊しんぶん京都民報」2011年8月7日付

201171512:14

若狭湾原発14基の危険を語る(1) 元東芝・原子炉格納容器設計者 後藤政志さん

東芝で原発に放射能を閉じ込めるための原子炉格納容器の設計を担当してきました。長年研究してきましたが、過酷事故が起こった場合、原子力の巨大なエネルギーを閉じ込めることは不可能です。…
 …福井県の原発は老朽化したものが多い上、多数の原発が密集しています。また、京都や奈良などの文化圏が近く、こうした文化ごと失うことになれば、損害は計り知れません。…(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」7月17日号特集に掲載)

201171515:00

若狭湾原発14基の危険を語る(2) 元日立・原子炉圧力容器設計者 田中三彦さん

日立で原子炉圧力容器の設計をしてきました。1977年に自主退職し、地域を破壊したチェルノブイリ原発事故(1986年)の実態を知り、原発の危険性を告発してきました。…
 …国、東京電力は福島第1原発事故の原因を津波によるものだと主張しています。しかし私は、特に1号機の事故原因を津波ではなく「地震」によって「冷却水喪失事故」を起こし、深刻な事態を招いた可能性があると考え、当初から指摘してきました。…
 …福島原発事故を起こした1~4号機は、「沸騰水型マーク」という原子炉を使っていましたが、これは日本に10基あり、敦賀原発1号機も同型です。これは70年代以降、アメリカの専門家や米原子力規制委員会(NRC)で安全性に問題があると指摘されていたものです。…
 …福島1号機と同型の敦賀1号機は、運転開始42年目という日本最古の原発です。しかも化学プラントの基準で設計されたもので、現在の設計基準にそぐあないものです。地震などのきっかけで福島事故と同様の事態を起こす可能性は十分にあります。…(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」7月17日号特集に掲載)

201171516:00

若狭湾原発14基の危険を語る(3) 東洋大学教授・変動地形学研究者 渡辺満久さん

活断層の研究をする中で、いくつかの原発周辺の調査をしました。私は原発は電力供給のためには必要なもので、安全に造られていると考えていました。しかし活断層を調査すると、若狭湾の原発群をはじめ、全国の原発で安全性に問題があることがわかりました。…
 …敦賀原発の真横にある浦底断層も、ウツロギ峠北方─池河内断層と連続していると思われます。さらにFO─B断層と、大飯原発近くのFO─A断層、熊川断層も連続する可能性があります。これらが連続していれば大規模な地震が原発近くで起こる危険性があります。…
 …断層の真上に建物があると、「揺れ」だけではなく、地面の「ずれ」が起こり、建物の土台ごと倒壊・破壊される危険性があります。これらは、敦賀、浜岡、島根の各原発、六ヶ所再生工場などにあります。これらはすぐに止めるべきです。…(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」7月17日号特集に掲載)

201171608:00

若狭湾原発14基の危険を語る(4) 東京大学名誉教授・金属材料研究者 井野博満さん

金属材科学の研究をしています。原子炉圧力容器の素材は金属でできており、劣化します。以前から圧力容器が劣化して壊れ、大事故を起こす危険があると指摘してきました。老朽炉の多い若狭湾の原発群では、こうした事故がおこる可能性が高いと考えています。
 金属やガラスでは、例えば熱を入れたコップが突然割れる、雪山でピッケルがポキっと折れるなど、一定の温度や力で壊れることがあります。これを脆性(ぜいせい)破壊といいます。
 金属は古くなると腐蝕と劣化によってもろくなりますが、原発ではそれに加えて、中性子が原子炉圧力容器の鋼鉄にぶつかり、金属をもろくさせる「中性子照 射脆化」が起こります。これは、銅など不純物の多い鋼でおこりやすく、また、加圧水型原子炉(PWR)で起こりやすい傾向があります。…
 …ある温度以下でもろくなることを示したものを脆性遷移温度といいます。…脆性遷移温度が高ければ、加圧熱衝撃(PTS)が起こり、脆性破壊の可能性が 高くなります。今、再稼働が問題になっている玄海原発1号機は、脆性遷移温度が98度でワースト1位です。ワースト2位から6位を福井県にある原発が占め ています。それらは美浜1~2号機、大飯2号機、高浜1号機、敦賀1号機です。…(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」7月17日号特集に掲載)

六ヶ所村のエンジニア 「脱原発宣言で20年の苦労が水の泡」

2011.08.17 07:00

菅首相の打ち出した「脱原発依存」により、国家戦略として進められてきた原子力政策は白紙に戻されることになる。これにより生じてくるのがプルトニウムの処理問題。この件について、大前研一氏はこう指摘する。

* * *
ドイツは2022年までに全原発の停止を決めたが、もし日本が同様に脱原発の年限を決定すれば、これ以上プルトニウム12 を保有する理由はなくなる。プルサーマル(※)を継続するとしても、いま保有している量で十分足りるからである。核燃料サイクルを行なう必要はなくなり、巨額の費用を注ぎ込んだ青森県六ヶ所村の再処理工場も不要になる。

だが、そもそも核燃料サイクルは、国家戦略として自民党と外務省と防衛省と経産省が阿吽の呼吸の中で長い時間をかけて構築してきた巨大プロジェクトの側面がある。プルトニウム12 を保有することで、90日以内に核武装ができる「ニュークリアレディ国」となることができ、核兵器を持たずとも「核抑止力」の効果を得られるからだ。そのために原子力政策を推進し、プルトニウムを蓄え、「もんじゅ」などの高速増殖炉を建設してきたのである。

それが菅首相の「脱原発依存」宣言により、一瞬にして吹き飛んでしまった。もちろん、国民に黙ってそんな姑息なことをしていたのだから、それでも構わないという意見もあるだろう。

しかし、あの宣言で崩壊したものはあまりにも大きい。六ヶ所村の再処理工場に関わっている原子力エンジニアは「懸命に地元を説得し、ようやく来年は 本稼働にこぎつけるところだったのに、すべてが水の泡になった。自分たちの20年の苦労は、いったい何だったのか」と悲憤慷慨していた。

プルトニウム12 とウランを混ぜたMOX燃料を通常の軽水炉で利用すること

※週刊ポスト201181926日号

日本一有名になってしまった村・飯舘村村長が綴ったまでいな暮らし

『美しい村に放射能が降った
 ~飯舘村長・決断と覚悟の120日~』
(ワニブックスPLUS新書)

前例のない原発事故が多くの人々を混乱させている。右往左往する政府や自治体、東京電力、原子力安全・保安院、そして学者や知識人、言論人と呼ば れる人々も例外ではない。ある人は「不謹慎であるけども」という前置きをしながら「原発は現代アートみたいなもの」と皮肉っていた。受け取る側の解釈一つ によって、同じ数字が「ただちに健康に影響はない」ものであると同時に「今すぐに避難しなければならない」ものとなってしまう。

ホットスポットであることが判明し、計画的避難区域に認定された福島県相馬郡飯舘村。わずか人口6,000人あまりの小さな村は、突如として日本 でいちばん有名な村となってしまった。この村の村長である菅野典雄氏による手記『美しい村に放射能が降った ~飯舘村長・決断と覚悟の120日~』(ワニブックスPLUS新書)が発売された。

阿武隈高地の北部に位置する飯舘村を、311日以前に知っていた人はどれほどいただろうか? 美しい自然とおいしい農作物、人間味あ ふれる人々。「平凡な日本の美しい田舎」と菅野氏が表現するように、そこは数ある小村の一つでしかなかった。本書には、この飯舘村を豊かにするために村長 として奔走した彼の日々が綴られている。村の女性たちを海外に送り出す「『若妻の翼』プロジェクト」や、男性の育児休暇促進のために制定した「パパクォー ター制度」など、そこには菅野氏が飯舘村のために全力を尽くしてきた歴史があった。

そんな飯舘村の歴史を象徴するような言葉が、「までい」という方言だ。

「真手」、つまり両手が揃った状態のことであり、「丁寧に」「心を込めて」といったニュアンスのこの言葉。それにあやかり、村長は村の生活を「ま でいライフ」と表現する。飯舘村では村人たちがともに支え合いながら楽しく、美しく、心安らかに歩んでいける暮らしを目指していた。

しかし、311日、村を大地震が襲い、降り出した雪とともに放射能が舞い降りた。

住民たちは避難する者、取り残される者、あるいはこの村に残ることを決める者とに分かれた。村長は村に留まることを決意し、「村を残すこと」を最 大の目標とする。「放射能の害よりも避難の害の方が大きい場合だってある」と本書で綴っているように、村人にとって、故郷としての村を残すことは、命と同 じくらい重要なことだった。

411日、計画的避難区域に指定され、1カ月を目安に全村避難を迫られるも、なかなか避難は進まない。避難にあたり、村長が政府に対して粘り強 く交渉を続けていたためだ。そのような村長の行動は、「命を危険に晒すな」といった批判を全国から集めた。確かにその批判は正論かもしれない。しかし、避 難の村を考えた場合、村人たちの生活を守ることもまた村長としての重要な仕事だった。

622日、飯舘村役場は福島市役所飯野支所に開設され、一部の老人ホームや事業所を除き、避難は完了。この避難にあたり、村長は飯舘村に戻るま での時間を「2年間」と明言した。しかし、この8月にも新たにプルトニウム239の親核種であるネプツニウム239が数千ベクレル検出されたとの一部報道 もあり、事態は深刻さを増している。本当に「2年間」で村民たちが村に戻ることができるかは定かではない。しかし、村人たちの希望をつなぎ止めるためには 「2年間」という約束が必要だった。この数字には、村長の村人に対する「までい」な気持ちが表れている。

『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)で一躍時の人となった社会学者の開沼博氏は、当サイトのインタビューで以下のように語った。

「何か原発について声を大にして主張したがる人に読んでいただければと思います。主張するなと言っているのではありません。その気持ちが圧倒的な 「善意」に基づくという自覚があったとしても、実は知らぬ間に暴力や抑圧に転化してしまっていることを受け止めなければならない」

原発事故は、それぞれの立場の違いを浮き彫りにした。東京に住んでいる人/福島に住んでいる人、原発に関連のある人/原発とは無関連の人、子ども がいる人/いない人、それぞれの立場によってそれぞれの正論が存在する。今必要なのは、その正論を別の立場から批判することではなく、立場の違いを尊重し ながら、他人の言葉に耳を澄ますことではないだろうか。

「村を守る」ことを仕事とする、菅野村長の言葉に静かに耳を澄ませてみると、東京では想像できない飯舘村の「までい」な暮らしが広がってくる。
(文=萩原雄太[かもめマシーン]

●かんの・のりお
1946
年、現・飯舘村生まれ。70年帯広畜産大学草地学科卒業。酪農を営み、乳牛60頭を飼うかたわら、89年から7年間、飯舘村公民館の嘱託館長を勤 める。9610月、村長選挙で当選し、第5代目飯館村村長に就任、以来4期連続で勤める。合併しない「自主自立の村づくり」を進め、小規模自治体の良さ を活かした子育て支援や環境保全活動、定住支援などユニークな施策で知られる。「丁寧に、心を込めて、大切に」という意味の方言から取った「までいライ フ」を村の暮らしのモットーに掲げる。

美しい村に放射能が降った ~飯舘村長・決断と覚悟の120~


東電さん、読んでくれましたか?

【静岡】

静岡で牧師・岩田さんが六ケ所村写真展 反対運動30年間の記録

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会場で六ケ所村を記録した写真を紹介する牧師の岩田雅一さん=静岡市葵区で

全国の原発から使用済み核燃料が集められる青森県六ケ所村を約30年にわたり記録し続けている牧師岩田雅一さん(68)=青森県八戸市在住=の、 撮影写真などを集めた静岡キリスト教女子青年会(YWCA)の「ピースフェスティバル」が、16日から静岡市役所内の市民ギャラリーで始まった。21日ま で。反核・反原発を叫んできた岩田さんは、福島第一原発事故を「止められなかった無念がある。今こそ歴史の転換点」と、写真を通して訴えかけている。  (広瀬和実)

岩田さんの作品は「混沌(カオス)の村・六ケ所」のテーマで、六ケ所村の核燃料サイクル施設、使用済み核燃料の搬入の様子、地元漁民らの反対行動などを切り取った28点を展示している。

1982年に青森県八戸市の教会に牧師として赴任し、貧しくても自然の美しい村との関係をもった岩田さん。「六ケ所を放射能の村にしてはいけな い」として核燃料サイクル施設建設の反対運動の中心だった元村長の寺下力三郎氏(故人)に共鳴。「この村を記録し続けなければ」と、写真を撮り始めた。

使用済み核燃料再処理工場では、使用済み燃料からプルトニウムを製造する。岩田さんは「プルトニウムは核兵器の原料で、いつ軍事転用されるか分からない」と考え、放射能の危険性とともに、反核を訴えてきた。

今回の福島第一原発事故では、放射能汚染の脅威が現実化。「人間の技術で造った原発が、人間の技術で制御できない。逃れ難い現実に立たされてい る。これ以上、原発を続けてはいけない」と、3月11日以降、全国をめぐって六ケ所村の現状を伝えながら、人々に意識の転換を求めている。

ピースフェスティバルは、静岡YWCAが平和を願い、毎年開催。会場では広島の被爆者の絵やチェルノブイリの子どもたちが描いた絵などを展示している。

放射性廃棄物、英から震災後初の受け入れへ-処理施設の綱渡り続く

8月16日(ブルームバーグ):英国から放射性廃棄物が来月、核燃料再処理工場がある青森県上北郡六ヶ所村に運び込まれる。東京電力福島第一原発で事故が起きて以降、高レベル放射性廃棄物の受け入れは初となるが、国内の処理施設は増え続ける廃棄物により数年内に満杯になる可能性もある。

今回運び込まれるのは、英国で使用済み核燃料を再処理する際に発生した高レベル放射性廃棄物30トン以上。運搬船は同国を3日に出航し、青森県のむつ小川原港に来月初旬に到着する予定だ。

六ヶ所村で貯蔵している放射性廃棄物は使用済み核燃料と、再処理によりウランとプルトニウムを抽出した後の高レベル放射性廃棄物。日本原燃広報担当の館花浩丈氏によると、使用済み核燃料については、貯蔵可能な3000トン(ウラン)に対し2834トンまで積み上がっている。

高レベル放射性廃棄物については、専用容器で最大5880個の貯蔵能力があるが、このうち2300個余りは既に貯蔵されている分と確定している分で占められる。カリフォルニア大学バークレー校原子力工学部のアン・ジュンホン教授によると、使用済み核燃料1トンで容器1個分としており、事故前に54基の原発から年間1000トンの使用済み核燃料が発生していたことからすると、計算上はあと4年分以下のスペースしかない。

アルスター大学生物医学部客員教授のクリス・バスビー氏は「受け入れ可能な解決策のない非常に大きな問題だ。放射性廃棄物は毎年増える」と指摘した。

脱原発を唱える自民党の河野太郎衆 院議員は9日、都内での記者会見で国内の原発から毎年1000トンの使用済み燃料が発生するため各原発に備わる燃料プールも7年でいっぱいになると指摘し た。河野氏は12年後には使用済み燃料を貯蔵する場所がなくなるため、その時点で原発は閉鎖を余儀なくされるのではないかと述べた。

東電は青森県むつ市に使用済み核燃料の中間貯蔵施設を建設し、5年分5000トンの貯蔵スペースを確保する予定だった。しかし、福島第一原発事故以後、建設は中断されている。

最終処分地

放射性廃棄物の処理については米国も問題を抱えている。オバマ大統領は2009年、ネバダ州ユッカマウンテンに建設する予定だった放射性廃棄物の最終処分施設を地元住民らの反対で断念した。同施設の建設には20年の歳月と100億ドルが費やされていた。

六ヶ所村は放射性廃棄物の最終的な貯蔵場所ですらない。核燃料再処理工場などに約3兆円の資金が投入され、740ヘクタールの敷地に2450人の従業員が働く。相次ぐトラブルで再処理工場の操業延期は18回に及んでいる。

原子力発電環境整備機構広 報担当の赤司友一郎氏は「2040年代後半までに操業する予定だが、工期は厳しい状況になっている」と述べた。核廃棄物の最終処分地が見つかる可能性につ いて、赤司氏は「今の原子力情勢からいうと少し厳しいと言えるが、最終処分は必ず必要なものなので粛々と進めていきたい」と述べた。

核燃料サイクル見直し

核燃料サイクル政策について、菅直人首相は8日の衆院予算委員会で使用済み核燃料の再処理、運転停止中の高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)を含めて見直す方針を示した。

米国の「憂慮する科学者連合」の上級研究者エドウィン・ライマン氏は電子メールで「日本の核燃料サイクルは安全性、経済的な観点から意味をなさない。福島以後は一層意味がない」と述べた。

更新日時: 2011/08/16 09:16 JST

世界の中の日本

原発で波高まる津軽海峡夏景色(上)

「原発をやめるなら黙っちゃいねぇ」

2011.08.16(火)

 川井 龍介

 

本州最北端の町、大間。青森県下北半島の突端にあるこの地名は、「大間のマグロ」としてその名が知られている。何百キロというマグロの一本釣りの男らしい漁の様はテレビでもしばしば取り上げられ、ドラマの舞台にもなっている。

イメージとは遠く漁業の不振にあえぐ町

マグロの町を象徴する大間崎のモニュメント

いまではすっかりマグロの町、漁師の町というイメージが強く、一般には豊富な海産物に恵まれた土地だと思われている大間だが、全体として見れば漁業は決して順風満帆とは言えず、漁業者と漁業で支えられてきた町は、他の過疎地と同様将来への不安と開発願望を抱えてきた。

それが形となって現れたのが、電源開発株式会社(Jパワー)が造る大間原子力発電所だ。

静かな海沿いの土地、約130万平方メートルのなかに、日本で初めてウランとプルトニウムの混合酸化物燃料(MOX燃料)を利用するという、改良 型沸騰水型軽水炉を使ったこの原発は、20085月に着工し、201411月の運転開始を目指して建設工事が進められてきた。

「マグロに原発は似合わない」と、直感的に思う人もいるだろう。地元でも当初から反対はあった。

しかし町や県の後押しもあって漁業者もこれを受け入れ、1基の建設が進み、町のなかには“経済効果”をあてこみ2基目も誘致したらどうだろうという声さえ出てきた。しかし、「3.11」の福島原発の事故で事態は一変、工事は中止となった。

町議会からは工事再開を求める声が

4月の時点でJパワーでは「現在、地震の影響により建設工事の実施にさまざまな制約が生じたことなどから、保安・保全に係る工事などを除き、本体工事については休止しています」と、アナウンスしている。

しかし、地元大間では「なんとか早く工事を再開させてほしい」という声が町議会などからいち早く出ている。

全国的には事の重大性に鑑みれば、稼働中の原発の停止だけでなく工事中の原発についても中断ないしは撤回といった決断を国も電力会社も自治体もとるべきだという世論が高まっている。

つまり工事中止は当然のことと受け止められており、休止による雇用の不安などの問題は理解できるとしても、もう少し慎重に考えるべきではないかというのが外部の見方だ。

特に、今回の事故による放射線の被害者からは、「いったい何を考えているんだ」という意見があるのは当然だろう。おそらく東京をはじめ都市部で暮らす人たちも大半がそう考えるのではないだろうか。

では、実際現地はいったいどうなっているのか、原発についてどういう空気が流れているのか。福島の事故後、原発が単に一地方の問題ではないことを思い知ったいま、津軽海峡に突き出た海の町、大間とその海峡を挟んだ対岸の都市、函館市を訪ねてみた。

決して誇張ではない「原子力半島」の異名

まさかりにその形をよく喩えられる青森県下北半島。立てたまさかりの柄の部分に相当する位置には六ヶ所村の核燃料施設があり、そこから北へ上がった東通村には東北電力の原子力発電所1号機があり、同2号機と東京電力の12号機が計画されている。

ここからさらに北へ上がり、まさかりの刃の付け根にあたるむつ市には使用済み核燃料中間貯蔵施設が建設中だ。

原子力半島とも言われるこの半島で、まさかりで言えば刃先にあたる部分が大間町だ。東京から行くには、三沢空港へ飛びそこから車で3時間半以上、青森空港からは少なくとも4時間半はかかる。

野辺地駅から始まるJR大湊線を利用する手もあるが下北駅からさらに車で1時間はかかる。私は青森市内から車で約4時間をかけて大間に入った。

人口6286人、面積52.06平方キロ(731日現在)。半島の突端に位置する町の中でも一段と津軽海峡に突き出た大間崎には「本州最北端の 地」と書かれた石碑がある。ヨーロッパ大陸の最西端ポルトガルのロカ岬と同じく、“最端”というのはそれだけで売り物になるようだ。

周辺にはマグロをはじめとした海産物の土産物屋や食堂が軒を連ねる。ここから海岸沿いを南西に下ると函館へのフェリー乗り場があり、さらに国道を進むと右手の海沿いの小高い地に、建設中の大間原発が現れる。

最盛期に5億~6億円あったコンブ漁は数千万円に激減

大間の長閑な港で出発を待つフェリー

これを見過ごして海に出て、奥戸(おこっぺ)という漁港の近くに出ると、右手に巨大な体育館といった威容を誇る原発の建屋がよく見える。周辺には巨大なクレーンが立ち上がり、取水口は堤防より長く海に突き出している。

「昔は、よくあのあたりの海岸で遊んだり、コンブをとっては干したりしていたもんだ」と、地元で育った老婦人が懐かしそうに言う。

そのコンブは、長年不漁が続き、漁業関係者によれば、1020年前は年間5億~6億円の漁獲があったのがこのところは数千万円に落ち込んでいるという。温暖化が原因かとも思われるがはっきりしたところは分からない。

一方、マグロ漁は一昨年、昨年と好調に推移している。大分の関サバ、関アジのように、ブランド化して管理したのも功を奏している。いわば大間の看 板でもあるマグロだけに、今回の原発事故に関連して、回遊魚であるマグロが放射線に汚染されていないかどうかについても検査するなど神経質になっている。

また、大間牛という肉牛をブランド化して育てることにも力を入れている。いずれにしても、マグロをはじめウニ、イカ、タコ、ヒラメなどの海産物や農産物、そして観光は町を支える重要な資源である。

原発のことを話したがらない町民

放牧されている大間牛

それだけに、万一原発が事故を起こした場合を考えると、福島の例を見れば分かるように取り返しのつかない事態に陥ることは想像ができる。しかし、だからといって原発建設を白紙に戻したらどうかという意見は、一部を除いて表に出ていないようだ。

原発のことについては、町でも積極的に話をする空気がないのは短い滞在でも分かる。

それは、原発の安全性への危惧を感じながらも、建設に伴って得た漁業補償などによる生計をはじめ、これもまた建設に伴う交付金や税収、加えて就業機会やサービス業の安定をいまさら犠牲にはできないという気持ちの表れだろう。

匿名を条件に、ある有力な漁業関係者が語ってくれた。

「福島の原発事故を見て、恐いということは感じるが、みんなのなかではどこかお茶飲み話みたいなもので・・・。電源開発の人と最近でも飲み食いし たけれど、津波に対しては安全対策がなされているというし・・・。原発は大丈夫だと言うから、これからの町の可能性にかけて誘致したんだ。これが中止とい うなら(町民は)黙っていないと思うよ」

こう語った後に、「でも、もし原発以外のもので、町が豊かになるなら、原発は誘致しないでしょう?」と尋ねると、「そりゃそうだ。原発は恐いもんだよ。でも・・・」と、複雑な胸の内を明らかにした。

国策だと信じて地元に戻ってきたのに・・・

夫が原発の関連事業で働いているある中年の女性は、原発の安全性については不安を持ちながらも、建設を中止すべきだという意見には反発を覚える。

「国策として原発を造るからということで、誘われて故郷の大間に帰ってきて仕事に就いたのに、ここで建設をやめるというのなら、これまでかけた分の時間を返してと言いたい。私たちは都会の人のために電源を造っているのに・・・」

同じような話をどこかで聞いたような気がしたと思ったら、群馬県の八ッ場ダムの建設地を昨年取材した際に聞いた地元の人の声だった。

また、大間在住の中年女性は、漁師町である大間の気風として「もう補償金もらってしまったら何にも言えないし、しょうがないっていう気持ちがあるようです。でも海を売ったことを嘆いている人もいます」と話す。

これに対して津軽海峡の対岸のまち函館では、大間の動きにどう反応しているのだろうか。

(つづく)

2011813()「しんぶん赤旗」

高速増殖炉「もんじゅ」

首相「廃炉」発言 次期政権への継承問われる


退陣を表明した菅直人首相は、「脱原発依存」の推進や、運転停止中の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の廃炉検討(8日)について、「その後の政権も必ず継承してくれる」と述べ、次期政権への継承を求めました。

政府はこれまで、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し再び利用する危険な核燃料サイクル政策を推し進めてきました。しかし、再処理工場は稼 働のめどがたたず、もんじゅも1兆円をつぎ込みながら事故で15年間も停止し、実用化のめどもたっていません。日本共産党は、1994年に原子炉始動(臨 界)が強行されたときにも、原発の危険を増幅させるとして反対しました。

退陣間際とはいえ首相の発言は重いものがあります。完全に行き詰まった核燃料サイクル政策の見直しは待ったなしです。

共産党は中止要求

もともと、2010年5月、もんじゅの運転を再開したのは民主党政権でした。日本共産党の吉井英勝衆院議員は同年2月25日の予算委員会で運転再開をやめるよう求めましたが、政府は「将来のエネルギーの重要な柱」(直嶋正行経済産業相・当時)と押し切ったのです。

東日本大震災後も日本共産党は核燃料サイクル計画の中止を求めてきました。5月19日の衆院科学技術委員会で吉井議員は、もんじゅから200メー トル付近に活断層があり、大地震で配管が破断すればナトリウムが大量に漏れ、火災や爆発を起こすと指摘。井上哲士議員は5月23日の参院決算委員会で、こ れまでもんじゅにつぎ込まれた税金は9481億円にのぼると批判し、撤退を迫っていました。

撤回の保証はなし

菅内閣が7月29日に発表した今後のエネルギー政策の中間整理案では、破たんした核燃料サイクル政策について「徹底検証」としているだけで、「新 たな姿を追求する」とも述べています。これでは計画の中止・撤回の保証はありません。「もんじゅ」廃炉検討が次期政権に継承される根拠はなく、原発撤退を 決断して具体的な撤退プログラムを打ち出すのかどうかが民主党政権に問われています。

伊方プルサーマル中断も 新燃料製造不可能に


愛媛新聞 - 201189

使用するプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の製造を委託する英国の工場が近く閉鎖されることが明らかになり、 核兵器の原料にもなるプルトニウムの扱いは国際社会で厳しく監視され、四電が英国で保管するプルトニウムが長期間、行き場を

愛媛新聞

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