Y
石川のニュース 【8月10日15時28分更新】
コメ検査へ刈り取り 放射性物質 野々市など県内6市町
福島第1原発事故を受けた収穫前のコメの放射性物質検査は10日、金沢など3市3町 で始まり、石川県の職員がサンプルとなる稲を採取した。
野々市町位川では、石川農林総合事務所の職員が成熟した早生(わせ)品種の「ハナエ チゼン」30株を刈り取った。玄米に加工したあと、県保健環境センターで放射性セシウ ム濃度を調べる。
刈り取りに立ち会ったJAののいちの杉内政夫営農課長は「検査することで県内産米が 間違いなく安全だと確かめられるよう期待している」と語った。
検査結果は約1週間後に判明し県のホームページで公表される。10日は野々市町のほ か金沢、白山、かほく3市と津幡、内灘両町でも検査が行われた。
今後、県内19市町の計38カ所で早生と中手(なかて)品種「コシヒカリ」を調べ、 放射性セシウム濃度が1キログラムあたり200ベクレルを超えた場合は検査地点を拡大 、収穫後の玄米を再度調査する。
東日本大震災:セシウム汚染牛肉問題 県、農畜水産物の放射線検査へ /広島
福島第1原発事故の後、牛肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されている問題を受けて、県は9日、県内産農畜水産物の放射性物質検 査を始めると発表した。対象は9品目で、米やアスパラガス、ナシ、ブドウ、牛乳は今月中旬からサンプル検査を始める。9月にはカキ、10月はミカンやレモ ン、牛肉の検査を開始する。「風評被害を防ぎ、安心確保と県産品のブランド維持のため」としており、結果は判明後、速やかに公表するという。【矢追健介】
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
がれきから放射性物質 岩手・陸前高田市
岩手県は10日、東日本大震災で生じた陸前高田市のがれきから、1キログラム当たり 1480ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。県は埋め立てが可能とされる国の暫定基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を下回ってお り、通常通り焼却処理するとしている。
県は6月29日から7月13日、沿岸被災地のがれきを処理する際、陸前高田市、宮古市、野田村で、がれきに含まれる紙や繊維などを調べた。
最も高い1480ベクレルが検出されたのは7月12日に採取した陸前高田市の仮置き場に置いてある繊維。同じ場所のプラスチックから510ベクレル、わら からも177ベクレルが検出された。宮古市の木くずからは135ベクレル、野田村ではちりから33ベクレルが検出された。
東日本大震災:循環型有機農法、ピンチに わら汚染で堆肥生産停止 /宮城
大震災や肉牛・稲わらの放射性セシウム汚染で、コメどころ東北の有機農法が危機に直面している。登米市の堆肥(たいひ)生産施設7基がすべてス トップし、環境にやさしい肥料が足りなくなってきた。コメ農家から出る大量の稲わらを多くの家畜に与え、そのふんを堆肥に使い、安全で肥沃(ひよく)な農 地を作る--。理想的な自給型有機農法循環サイクルが崩れ出している。【津久井達】
同市は総面積約536平方キロのうち35%が農地だ。コシヒカリやひとめぼれで知られる県内の15%に当たる約5100戸の米作農家が市内にある。また、牛や豚も全県の約2割を出荷し、古くから農家同士で稲わらと堆肥を交換、肥沃な農地を作ってきた。
さらに、自治体(9町が05年に合併し登米市に)とJAは、牛や豚から出る大量のふんを処理する施設(有機センター)を99年に設置した。以来、 07年までに市内7カ所にセンターを設けた。04年に2101億円だった県内の農業産出額は09年には1824億円と減ったが、同市ではセンター設置効果 もあり、04年の303億円から10年には310億円に増えた。キャベツやトマトなども生産額を伸ばしてきた。
ところが、震災で2カ所のセンターが故障した。さらに、7月に市内でセシウムに汚染された稲わらが見つかると、家畜が汚染されている可能性があるとして、残り5カ所も運転中止に追い込まれた。一部の畜産農家は肉牛の餌を他県産に切り替えた。
1ヘクタールの畑に毎年3月に30~40トンの堆肥を入れるというキャベツ栽培農家の桜井利光さん(23)は「消費者のニーズに合わせて何年もか けて土作りしてきた努力が水の泡になりそう。一度化学肥料に頼れば、なかなか抜け出せない」と話す。酪農から稲作まで手がける須藤元晴さん(56)は「肥 沃な土地でもセシウムに汚染されていれば台無し。稲わらや肉牛だけでなく、農業全体にかかわる問題だ」と訴える。
JAみやぎ登米の佐藤悦郎・営農企画課長は「このままでは堆肥が枯渇するかもしれない。化学肥料に頼らず、環境にやさしい有機農法を市内で完結させるという『売り』を維持できるのか心配だ」と話している。
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
東日本大震災:県農協、販売低迷の農家支援 総額2億円を補助 /大分
東日本大震災や福島第1原発事故による消費低迷で販売価格が下がった農家を支援しようと、県農協は今月、正・准組合員計約10万5000人を対象に総額2億円の補助を始めた。
3月11日~6月に県農協を通じて出荷された販売額5000万円以上の野菜、1000万円以上の花きで単価が前年比90%未満の計12品目(小ネ ギ、ニラ、バラなど)に対し、販売額の約2・5%を支給。稲わらのセシウム汚染騒動で牛肉の価格が下がった肥育農家らを対象に、今年8月~来年1月の飼料 購入量1トン当たり約3000円を補助する。
また生産意欲の向上を図ろうと、肥料全般について今年8月~来年7月、購入額の約2%を補助する。【土本匡孝】
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
東日本大震災:高崎市、農家に融資条件を拡充 /群馬
放射性セシウム汚染などで肉牛の枝肉価格が下落し、畜産農家の被害が拡大していることを受け高崎市は、農家に利子補給してきた緊急つなぎ資金の貸 付限度枠を500万円から1000万円に増額した。返済期限の設定も5年から10年に延長、2年間は利子だけの返済にとどまるよう融資条件を拡充した。
市は今年度から独自に、農家が農業協同組合からつなぎ資金などの融資を受ける際に活用できる「農業者災害等緊急対応資金制度」を創設した。融資の 利率が2・1%以下の場合は市の利子補給で、実際に負担する利率は0・1%にとどまるなど農家の経営を支援している。【増田勝彦】
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
震災ファイル:汚染疑い牛、吾妻郡内に11キロ流通 /群馬
県は9日、岩手県内の畜産農家で放射性セシウムに汚染された疑いのある稲わらを与えられた牛の肉が、吾妻郡内の飲食店で11・2キロ消費されてい たと発表した。県によるとこの飲食店は5月、汚染疑いのある272頭のうち1頭の一部を仕入れ、客に提供。余った肉がないため、放射性物質濃度は不明とい う。
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
九州電力:原発やらせメール 副本部長指示で九電が資料廃棄 第三者委調査で判明
九州電力の「やらせメール問題」に絡み、同社原子力発電本部の中村明・副本部長が、同本部と佐賀支社に保管されていたプルサーマル発電関連の書類 を廃棄するよう指示していたことが、九電第三者委員会の調査で分かった。実際に廃棄された書類の中には、国への報告対象となっていた説明会の資料も含まれ ており、第三者委は悪質な隠蔽(いんぺい)工作があったとみて、詳しく調べる。
第三者委の郷原信郎委員長が9日、福岡市内で会見を開き、明らかにした。それによると、中村副本部長は社内調査で7月21日に求められた、05年 10月の玄海原発(佐賀県玄海町)におけるプルサーマルに関する説明会の書類について、「個人に迷惑がかかる資料は抜いておけ」と部下に指示。廃棄された 書類の分量などは不明という。郷原委員長は、副本部長の言う「個人」について、「政治家や県、国の関係などが考えられる」と述べた。
九電のやらせメール発覚を機に、経済産業省は全国の電力会社に過去の国主催の説明会での動員実態などを明らかにするよう求めていた。05年10月 の説明会も対象で、九電は7月29日に調査結果を報告していた。しかし、調査段階で隠蔽があったことになるため、報告の信ぴょう性も疑われることになる。
また、副本部長は8月5日、第三者委から提出を求められた、佐賀支社のプルサーマル関連資料の廃棄も指示。だが内部通報で第三者委が廃棄場所に残っていたファイル15冊を回収、廃棄を防いだ。
中村副本部長はやらせメール発覚前の7月4日、鹿児島県議会で「そうした事実はない」とメール問題について虚偽答弁していた。【中園敦二、小原擁】
毎日新聞 2011年8月10日 東京夕刊
自民県議会談メモ 廃棄指示、副本部長 佐賀支社に
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題に絡み、九電の原子力発電本部の中村明副本部長が廃棄するよう佐賀支社に指 示した資料の中に、九電幹部が佐賀県の自民党の有力県議らと会談した際の内容を記載したメモが含まれていたことが10日、わかった。この有力県議らは、玄 海原発3号機のプルサーマル計画の導入を推進しており、九電による働きかけや、県議側の意向などが克明に書かれていたとみられる。
九電の第三者委員会は、今回の証拠隠滅行為に、原子力部門トップの山元春義・副社長が関与したかどうかについて調査を進める。
九電役員などによると、佐賀支社で廃棄されそうになったのはファイル15冊で、内部告発を受けた第三者委事務局の経営管理本部が5日、廃棄寸前に回収した。
(2011年8月10日 読売新聞)
九州電力:廃棄資料に佐賀議員らとの記録も
九州電力の「やらせメール」問題に絡み、中村明・原子力発電本部副本部長が廃棄を指示していた資料の中に、佐賀県内の議員らとのやり取りを記録し た文書が含まれていることが関係者の話で分かった。九電はプルサーマル発電の実現に向けて地域住民を戸別訪問したり、議員や県関係者に説明したりする「理 解活動」をしており、このうち個人が特定される発言の記録などを「抜き取る」よう指示していたという。
九電第三者委員会(郷原信郎委員長)によると、副本部長が廃棄するよう指示していたのは、09年12月に玄海原発(佐賀県玄海町)で始まった全国初のプルサーマル発電に関する資料の一部。記録にはプルサーマル発電への賛否なども記されていたとみられる。
廃棄を命じた理由について、中村副本部長は毎日新聞などの取材に「役所関係など色々な地元の方がいるので、個人的に影響を受けるような情報は外に出さない方がいいと思った」と述べた。【綿貫洋、小原擁】
毎日新聞 2011年8月10日 14時19分
九州電力:廃棄資料に佐賀議員らとの記録も
九州電力の「やらせメール」問題に絡み、中村明・原子力発電本部副本部長が廃棄を指示していた資料の中に、佐賀県内の議員らとのやり取りを記録し た文書が含まれていることが関係者の話で分かった。九電はプルサーマル発電の実現に向けて地域住民を戸別訪問したり、議員や県関係者に説明したりする「理 解活動」をしており、このうち個人が特定される発言の記録などを「抜き取る」よう指示していたという。
九電第三者委員会(郷原信郎委員長)によると、副本部長が廃棄するよう指示していたのは、09年12月に玄海原発(佐賀県玄海町)で始まった全国初のプルサーマル発電に関する資料の一部。記録にはプルサーマル発電への賛否なども記されていたとみられる。
廃棄を命じた理由について、中村副本部長は毎日新聞などの取材に「役所関係など色々な地元の方がいるので、個人的に影響を受けるような情報は外に出さない方がいいと思った」と述べた。【綿貫洋、小原擁】
毎日新聞 2011年8月10日 14時19分
九電「証拠隠し」 幹部が資料廃棄を指示
< 2011年8月10日 13:56 >
「やらせメール」問題の調査過程で複数の資料が意図的に廃棄された問題で、「九州電力」の幹部
が10日、廃棄を指示したことを認め、独断で行ったことを明らかにした。
九州電力の原子力発電本部・中村明副本部長は10日朝、プルサーマル発電の説明会などに関
する資料の廃棄を指示したことを認めた。
中村副本部長「個人資料がたくさんあるので、そういうものは外しておくようにと。(Q指示自体が
問題では?)問題はあるかもしれないが、個人に迷惑が…」
中村副本部長はまた、「上司から指示を受けたわけではないし、報告もしていない」として、独断
だったと話した。資料の廃棄は、やらせメール問題の発覚を受けた社内調査の最中に行われてい
た。
九州電力は「極めて不適切なものであった」とコメントしている。
和牛オーナー制度の安愚楽牧場が民事再生法申請(08/10 14:55)
黒毛和牛のオーナー制度を運営していた安愚楽牧場が、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことが分かりました。
安愚楽牧場は、個人投資家らに繁殖用和牛の雌牛を購入してもらい、生まれた子牛を買い戻すというオーナー制度を運営し、人気を集めていました。オーナーは およそ7万人で、1億円以上を出資する人もいました。しかし、口蹄(こうてい)疫やセシウム汚染などで牛肉の市場価格が急落して経営が急速に悪化、今年3 月末時点の負債総額は620億円に上っていました。現在も負債が膨らんでいるため、民事再生法の申請に踏み切りました。今後は、直営牧場や牛の削減や従業 員のリストラを進めていくことになります。
安愚楽牧場:再生法申請 負債619億円、オーナーは7万人
「和牛オーナー」制度で出資する会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、 財産保全命令を受けたことが10日、分かった。3月末時点の負債総額は619億8705万円。同社の代理人弁護士事務所によると、オーナー数は約7万人に 上るという。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、同社は全国40カ所の自社牧場と338カ所の預託牧場を持ち、黒毛和牛の牧場としては国内最大規模。個人会 員から出資を募って繁殖牛を購入、生まれた子牛の売却益を配当金とする方式で資金調達し、今年3月期の売上高は1027億円を計上。しかし口蹄疫(こうて いえき)の問題に続き、東京電力福島第1原発事故により和牛価格が下落し、資金繰りが悪化。1日に弁護士へ債権債務の調査を依頼し、事実上営業を停止して いた。
17日に神戸市、19日に東京都内で債権者対象の説明会を行う予定。【泉谷由梨子】
毎日新聞 2011年8月10日 東京夕刊
2011年8月10日
「安愚楽牧場」大阪支店ひっそり
畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが10日、同社幹部への取材で分かった。
大阪市淀川区西中島の雑居ビルに入居する「安愚楽牧場大阪支店」には10日朝、スタッフや問い合わせのために訪れるオーナーらの姿はなく、室内も消灯されたままの状態で静まりかえっていた。
同じフロアに入居するソフトウエア会社の男性社員(48)は「今までは、スタッフと思われる男女2~3人が勤務をしていたが、先月末ごろから誰も見かけな くなり、人の出入りもなくなった。その数日後に、経営危機が新聞やインターネットで報じられるようになり、驚いた」と話していた。
![]()
(2011年8月10日 15:00)
安愚楽牧場「経営ずさん」と元従業員 口蹄疫隠そうとしたことも
2011.8.10 14:36
民事再生法の適用を申請した安愚楽牧場は、昨年に宮崎県内の同社牧場で口蹄疫が発生した際、牛の異常について通報遅れがあったとして、今年3月に県から改善指導を受けていた。発生牧場の元従業員は10日、「当時の経営はかなりずさんだった」と話した。
県によると、牛約720頭が殺処分された川南町の同社大規模農場では昨年4月中旬、牛によだれなどの異常を確認したが、2日後に県が聞き取り調査を実施す るまで通報しなかった。獣医師の診断に基づき投薬すると法律で定められているが、診断を受けないまま従業員が投薬することも常態化していたという。
口蹄疫が発生した別の同社農場にいた元従業員の男性は「上司は口蹄疫が疑われる症状を見つけても隠そうとしていた。投薬もやっていいと会社から言われていたので、疑問を持たず、当たり前にやっていた」と振り返る。
行政ファイル:牛の全頭検査を11日から実施 /鳥取
県畜産課は9日、放射性セシウム汚染問題を受け、県内で食肉処理される肉牛の全頭検査を11日から実施すると発表した。検査は、1日約30頭を処 理する大山町小竹の県食肉センターで実施。検査は、処理した当日に行われ、結果は翌日午後1時ごろ、とりネット内の同課ホームページで公表するという。
- 東日本大震災:「むきぱんだ」被災地で活躍 岩手で子どもら和ませる /鳥取
- 第56回全国高校軟式野球:境港市長、境の監督・主将ら激励 /鳥取
- 東日本大震災:セシウム汚染 県、肉牛全頭検査へ ナシ、米も抜き取りで /鳥取
- フラッシュ:米子市の土木工事会社1社と関連会社2社が事業停止 /鳥取
- 日本水産系企業:境港でギンザケ養殖、県市・漁協と協定 震災受けリスク分散 /鳥取
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
東日本大震災:セシウム汚染 県、来月から出荷肉検査 機器導入後に全頭へ /滋賀
放射性セシウム汚染問題を受け、県産牛の全頭検査実施を表明した県は9日、まず9月から全戸検査を始めると発表した。全頭検査の機器導入に時間を要するためで、11月をめどに全頭検査に切り替える方針。
全戸検査は全頭ではなく、各月に出荷農家1戸につき1頭を調べる。全頭検査は近江八幡市の滋賀食肉センターで枝肉の簡易検査を行い、1キロ当たり 250ベクレル以上であれば精密検査に回し、500ベクレル超過で出荷制限、同以下でも出荷自粛を要請する。昨年度の出荷頭数は約8600頭。
また、県は立ち入り調査で東日本大震災以降、東北・関東の17都県から県内9戸に478頭の子牛が入っているのを確認。当面の出荷・移動の自粛を要請している。県畜産課は「子牛に稲わらを与えていた可能性は低い」とみている。
同じく放射性物質検査をする県産米は、19市町ごとに1点ずつ玄米を抽出検査し、200ベクレルを超えた場合は重点調査を実施。国の基準に従い、500ベクレル超過で出荷制限を行う。昨年産の米収穫量は約17万トン。
検査結果は肉牛、米とも県ホームページで公表する。経費は9月補正予算で組むが、嘉田由紀子知事は9日の会見で「かなりの額になる。国に費用負担を求めたい」と述べた。【姜弘修】
- コメ先物:価格安定に時間も 需給逼迫の思惑先行
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
- セシウム汚染:栃木県に県産牛の出荷停止指示
- 放射性物質:検査実施・検討は18都府県に
- セシウム汚染:岩手県全域、肉牛出荷停止 栃木は2日にも
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
東日本大震災:セシウム汚染牛肉、四日市市が全頭検査 東海3県、初の実施 /三重
四日市市は9日、市食肉センターで処理する肉牛の全頭検査を始めたと発表した。全頭検査実施は東海3県で初という。
全頭検査について、国は簡易測定器を使い、放射性セシウムが250ベクレルを超えたケースを精密検査するよう通知している。市は、放射性物質の有無だけを検査する測定器を使い、放射性物質が確認された場合に精密検査を行う。
県内3カ所の食肉処理場は、県外産を含め年間約1万4000頭の肉牛を処理している。県は今月中にも、県内産約1万頭について国の通知に基づく方法で全頭検査を始める方針を示している。
四日市市食肉センターは年間処理数約6000頭のうち、県外産が4割以上と比率が高く、県外産も市独自で検査する方針を打ち出していた。
検査は8日に始まり、9日までに55頭を終えた。8日の34頭から放射性物質は検出されなかったという。【加藤新市】
〔伊賀版〕
- セシウム汚染:岩手の疑い牛は492頭
- 放射性物質:小名浜の魚が規制値超え グリーンピース調査
- 千葉米:初の予備調査で検出なし 放射性ヨウ素とセシウム
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
震災ファイル:牛のふんが入った堆肥、県が検査へ /群馬
県は9日、牛の排せつ物から作られた堆肥(たいひ)にも放射性セシウムが含まれている可能性があるとして、検査態勢が整い次第、放射性物質検査を 行うと発表した。対象は1キロ当たり300ベクレルを超える牧草を牛に与えた可能性がある農家約140戸など。牧草検査で同300ベクレル以下だった北毛 地域は検査対象から除く。暫定許容値(同400ベクレル)を下回れば出荷可能という。
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
【岐阜】
国の積極関与求める 肉牛全頭検査で知事
2011年8月10日
放射性セシウムに汚染された可能性がある肉牛の全頭検査について、古田肇知事は9日の定例記者会見で、「各県は懸命に態勢を整備しているが、それを日本全体としてどうするかを国に考えてほしい」と国の積極的な関与を求めた。
古田知事は、現在16県と横浜市が全頭検査の方針を示していることに触れ、「検査済みのシールが張ってあれば、消費者は岐阜県産は大丈夫と見極められる。実施する県が増えることに期待したい」と述べた。
県内に流通する他県産の肉牛の検査については、「できれば各県で全頭検査してもらいたい。検査機器の状況などを考えると、県内産の肉の検査態勢を整えるのが精いっぱい」と話した。(石井宏樹)
肉牛農家を全戸検査 徳島県
2011.8.9 21:09
徳島県は9日、県内の肉牛農家計約50戸について、各戸1頭を選んで放射性物質の全戸検査をすると発表した。
県によると、県内4カ所の食肉処理場に搬入された段階で、首の肉約1キロを取って簡易検査を実施。異常値が出れば精密検査し、暫定基準値を超えた場合、別の牛も検査する。
東日本大震災:県内牛汚染問題 宮城の稲わらから許容値超セシウム /富山
県内産の牛1頭から放射性セシウムが検出された問題で、県は9日、この牛が食べたとされる宮城県産の稲わらから国の暫定許容値(1キロあたり 300ベクレル)を超える放射性セシウム2万4300ベクレルを検出したと発表した。牛肉から検出されたセシウムは国の暫定規制値内だったが、市場に流通 させずに保管していた。富山県は国によるセシウムが検出された牛肉の買い取り対象にはなっていないが、買い上げるよう国に求めていく。【岩嶋悟】
- セシウム汚染:岩手の疑い牛は492頭
- 放射性物質:小名浜の魚が規制値超え グリーンピース調査
- 千葉米:初の予備調査で検出なし 放射性ヨウ素とセシウム
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
牛全頭検査県産のみ知事表明他県産そのまま流通へ
知事表明他県産そのまま流通へ
放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛が流通している問題で、古田肇知事は9日の定例記者会見で、来月初旬にも始まる牛の全頭検査につ いて、「県内の肉牛で精いっぱい」として他県産の検査は実施しない意向を示した。検査機器の不足に加え、検査目的が「飛騨牛ブランド」の保護という事情が あるためだが、販売業者や消費者からは他県産の検査を求める声が高まる可能性もある。
農水省の統計によると、県内で昨年に出荷されたのは2万4262頭。このうち岐阜県産は1万3971頭で、残り1万291頭は他県産だった。全頭検査は岐阜県内で飼育され、出荷された牛が対象で、他県産の肉は検査せずに流通することになる。
県によると、全頭検査は岐阜県以外に、長野や三重など15県と横浜市が実施を表明している。しかし、食肉処理される際に実施されるため、生きたま まの状態で岐阜県内に搬入される牛は全く検査されないことになる。古田知事は、どこの産地の肉を購入するかは「最後は消費者の判断」との考えを示した。
また、古田知事は全頭検査の際の検査料(1万円程度)について、県が半額負担する方向で検討していることも明らかにした。
(2011年8月10日 読売新聞)
宮城県産牛、基準値超セシウムさらに1頭で検出
宮城県は9日、新たに宮城県産牛1頭の肉から国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
基準値超のセシウムが検出された宮城県産牛は計33頭になった。宮城県などによると、この牛は仙台市内で6月16日に食肉処理され、山形県河北町の食肉販 売店と米沢市の飲食店に計76.8キロが流通した。山形県の検査でセシウムが620ベクレル検出された。肉は全量保管され、一般には販売されていない。
2011年08月10日水曜日
東日本大震災:セシウム汚染 農産物など異常なし 県、10品目簡易検査 /徳島
肉牛の放射性セシウム汚染問題を受け、県が実施していた農・水・畜産物計10品目への放射性物質の簡易検査で、県は9日、いずれも異常値は検出されなかったと発表した。
検査対象になったのは、県がブランド品目に指定する▽なると金時(サツマイモ)▽レンコン▽スダチ▽ナシ▽阿波尾鶏▽ハモ▽鳴門ワカメ▽ちりめん▽ナス--の9品目とコメ。農業研究所(石井町)で計35検体を調べた。【井上卓也】
- セシウム汚染:岩手の疑い牛は492頭
- 放射性物質:小名浜の魚が規制値超え グリーンピース調査
- 千葉米:初の予備調査で検出なし 放射性ヨウ素とセシウム
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
被災地=放射能というとんでもない誤解。本当に悪いのは誰だ?
2011.08.10 15:45:09

友人のカメラマンが仕事で被災地の写真を撮影することになり、岩手県は陸前高田市に向かったそうです。同地でテントを張って泊まったらしいのですが、その感想として彼が語った一言が印象的でした。「ちょっと放射能が心配だったけど」。
おいおい、そりゃおかしいよ。陸前高田は事故があった福島原発とは相当距離がはなれている。東京とも大してかわらないはずだ。
調べてみたところ、東京のほうが50キロほど原発から離れていることがわかったのですが、彼は千葉県は成田の出身、成田は陸前高田とはほぼ同距離に あります。おそらく彼は自宅の近郊にテントを張ることにはさほど抵抗を感じないでしょう。被災地=放射能という誤解をもっていたのです。
つい先日、京都の伝統行事「五山送り火」の一つ「大文字」で焼かれるはずだった陸前高田の薪が燃やされないことになりました。京都市などに「放射能が心配」という声が寄せられたためだそうです。
京都ちっちぇえよ、とも思ったのですが、これも「被災地=放射能」という誤解があるせいではないかと思います。
おそらく、陸前高田の薪を嫌がった京都市民が放射能が怖いといったその口で新潟県魚沼産のコシヒカリをうまいうまいと食うでしょう。原発からの距離は同じなのに、新潟は被災地じゃないから安全な気がしているのです。
同様の誤解は、物議をかもした東海テレビ制作の番組『ぴーかんテレビ』における事件にも見ることができます。
岩手産のお米「ひとめぼれ」のプレゼント当選者が「怪しいお米セシウムさん」になった趣味の悪いテロップがなんと23秒にわたって放映されるという信じたい事件ですが、これも「被災地=放射能」の誤解にもとづいているんじゃないでしょうか。
岩手県の県庁所在地・盛岡市より、東京のほうが原発から近いんですよ。これが例えば東京湾の海産物だったら、セシウムさんと書いたかな? まあ、岩手でセシウム牛の事件があったばかりですから、そのせいだとも言えますが。
薪を恐れた京都市もセシウムさんを放映したテレビ局も、糾弾されているようだし、ここでそれを繰り返すのはやめましょう。
それに、ほんとに悪いのは京都市でもテレビ局でもない。セシウムをばらまいた張本人たちじゃないですか。京都市や東海テレビに腹を立てるなら、その要因を作ったあいつらに対してもっと腹を立てるべきです。
もう一度いいます。
ほんとに悪いのは、セシウムをばらまいたあいつらだ。
今後、このような事件はたぶん続々と起こるでしょう。でも、怒るべきは放射能汚染を恐れた彼らじゃない。放射線を日本中にばらまいたあいつらです。
各地の福島原発からの距離は、下に大変便利なGoogleマップをあげておきましたので、みなさん確認してみてください。
Googleマップ 福島第一・第二原子力発電所からの距離
被災松で迎え火 京都で中止、陸前高田で
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110808/dst11080820400016-n1.htm
テロップに「怪しいお米セシウムさん」
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK201108050047.html
(草野真一)
●(夕刊ガジェ通)記事関連リンク
フジテレビ系列の東海テレビが「怪しいお米セシウムさん」という不謹慎テロップ表示 岩手県抗議に出る米騒動
【文春vs新潮 vol.3】肉牛の放射能汚染問題は“陸の津波”
「放射能の検査はしたのか?」「もう30年は帰れないんじゃない?」避難先の幼稚園で園長先生にかけられた言葉
五山送り火:被災地のまき、一転受け入れ 京都・連合会
2011年8月10日 12時5分 更新:8月10日 13時18分
東日本大震災の津波で流失した岩手県陸前高田市の高田松原の松を京都の「五山送り火」(16日)のまきにする計画が中止になった問題で、五山送り 火の各保存会で作る「京都五山送り火連合会」(京都市)は10日、現地から別のまきを受け入れ、送り火で燃やすことを決めた。京都市が、現地でまきを管理 している団体を通じて500本を取り寄せる。【古屋敷尚子、入江直樹】
連合会の田中博至会長(74)によると、京都市から9日に打診があったという。問題の発端となった「大文字」を除く四山の会長で話し合った結果、 受け入れを決めた。どの山で燃やすかなど詳細は今後、協議する。田中会長は「犠牲者への鎮魂の思いを込め、静かに霊を送ることができれば。京都は観光都市 でもあり、被災地との絆を大切にしたい」などと話した。まきには京都市民にメッセージを書いてもらうことも検討している。
関係者によると、中止を批判する市民の声が相次いだことを受け、門川大作・京都市長が直接、戸羽太・陸前高田市長に電話で相談し、別のまきを持ち込むことが決まったという。
一方、大文字保存会の松原公太郎理事長は毎日新聞の取材に対し、門川市長から別のまきの受け入れを打診されていることを明らかにした。松原理事長は「保存会内で検討したい。陸前高田の方々の思いを伝えることが大事。ただ、少し唐突な感じがする」と話した。
また、京都市は五山送り火とは別に、15日に市役所前で開催する平和関連のイベントでも、500本のまきの一部を燃やすことを計画している。500本は11にも到着の見込みで、燃やす前に放射性物質の検査を行う方針。
もとの計画で燃やされる予定だった、震災遺族らのメッセージが記されたまき約340本は8日夜、陸前高田市で精霊の「迎え火」としてすべて燃やされた。
五山送り火は「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の五つがあり、それぞれの保存会がある。
陸前高田市企画政策課の男性職員は「放射能を心配する気持ちは、子どもを持つ親として分からないでもない」と話す一方、別のまきを燃やす計画については「京都での送り火に向けて準備をするボランティアの姿を見ているので、実現すればうれしい」と話した。
京都の五山送り火、岩手から薪を受け入れへ
< 2011年8月10日 13:49 >
京都の「五山の送り火」の大文字で、東日本大震災で被災した岩手・陸前高田市の松で作った薪を燃やす計画が中止になった問題で、一転して、陸前高田市から別の薪500本を受け入れ、送り火で燃やすことが決まった。
「五山の送り火」では、大津波に襲われた陸前高田市の松で作った薪約330本を、五山の一つ「大文字」で燃やす計画が進められていたが、放射能汚染を心配する声などが寄せられたため中止となり、8日、現地でお盆の迎え火として燃やされた。
薪から放射能は検出されず、中止に対して、京都市などに批判が相次いだため、市は5つの保存会で作る連合会に、陸前高田市から別の薪500本を受け入れる ことを要請した。今のところ、大文字以外の「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の各保存会は受け入れを了承、連合会は今後、大文字保存会にも打診する 方針。
受け入れた薪には、市民や訪れた被災者などに、鎮魂や復興の言葉を書いてもらうことも検討されているという。
■ 京都の送り火、陸前高田の薪受け入れ
|
|
|||
京都の「五山の送り火」で被災地の松を燃やす計画を中止したことに批判が相次いだことを受けて、京都市などは一転、岩手県から新たな薪を持ち込んで、送り火で燃やすことを決めました。
16日に行われる京都「五山の送り火」では、震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田市の松で作った薪を燃やす計画でした。ところが放射能への不安から中止され、その護摩木は9日夜、地元で「迎え火」として焚かれました。
しかし、9日までにおよそ1000件の批判や抗議が寄せられたため、京都市や京都五山送り火連合会は、陸前高田市から別の薪500本を新たに持ち込んで、送り火で燃やすことを決めました。
新たな薪は、10日にも京都市に運ばれ、放射能検査をしたうえで、市民や観光客に被災地への思いを書いてもらうということです。(10日11:41)
「五山送り火」一転!陸前高田の薪燃やします…今さら遅い
2011/8/10 12:36
放射能100+ 件汚染を心配し、岩手・陸前高田の松を京都「五山送り火」で燃やす計画の中止を決めた保存会が一転、なぎ倒された高田松原の別の薪を現地から取り寄せて燃やすことを決めた。
新たに取り寄せ
スーパーモーニングが取り上げた朝日新聞記事によると、京都市の要請で各保存会で組織された「京都五山送り火連合会」が協議し、陸前高田市から新たに薪を取り寄せて燃やすことになったという。

被災者の思いを綴った薪は、すでに陸前高田市で8日夜、迎え火として燃やされた。「メッセージが書かれていない薪を燃やしていまさら意味があ るのか」との疑問もあるようだが、送り火連合会の会長は「松には被災者の思いが詰まっており、心静かに犠牲者の霊を送る協力をしたい」という。
それにしても騒ぎがあってからでは遅い。京都からみると今も東北は『陸奥』なのか。断ち切れた『絆』を元に戻すのは容易ではない。
スタジオでは司会の羽鳥慎一が、「騒ぎがあってからするよりも、最初からやればよかった。放射性物質は検出されなかったんですから」と切り捨てた。
【震災】京都市、陸前高田の“別の薪”を送り火に(08/10 11:53)
岩手県陸前高田市で津波に流された松を京都の送り火で燃やすことが中止された問題で、京都市は、別の薪500本を新たに受け入れることを決めました。
陸前高田市の松の木を京都の五山送り火で弔う計画は、放射能汚染を心配した市民の苦情などによって中止。8日、被災者の思いがつづられた薪は、陸前高田市 で迎え火として燃やされました。これを受け、京都市には中止に対する批判が9日までにおよそ1000件寄せられたため、京都市は陸前高田市の別の薪500 本を取り寄せ、16日、「大文字」以外の送り火で燃やす方向で検討を始め、五山送り火連合会もこれを了承したということです。薪は依頼された現地のボラン ティア団体によって用意され、準備が整い次第、京都市に届けられる予定だということです。
陸前高田の松、一転受け入れ=送り火連合会、批判受け―京都
2011年8月10日12時11分
東日本大震災の津波で流された岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」の松を、京都の伝統行事「五山送り火」の一つ「大文字」で燃やす薪として使う計画が中 止になった問題で、五山送り火の各保存会でつくる「京都五山送り火連合会」(京都市左京区)は10日までに、陸前高田市から別の薪を受け入れ、16日の送 り火で燃やすことを決めた。
福島原発事故による薪の放射能汚染を懸念する声が寄せられたため、「大文字保存会」(同)が使用中止を決定。しかし、これに「被災地の思いをなぜ酌めな いのか」など、京都市に対してだけでも900件以上の批判や苦情が相次ぎ、同市が連合会に受け入れを要請。連合会が協議し、他の四つの送り火保存会が受け 入れを了承した。
当初、大文字に使用される予定だった震災犠牲者や復興に向けた思いを被災者らが書き込んだ薪は、8日に陸前高田市で盆の迎え火として燃やされたため、京都市は、新たな薪500本をボランティア団体を通じて取り寄せる。
[時事通信社]
「放射性セシウム吸着除去フィルターメッシュ」の実証実験 福島で
2011年8月10日 12:00
放射性セシウム吸着除去フィルターメッシュを実証実験
株 式会社くればぁが企画・製造・販売を行う「放射性セシウム吸着除去フィルターメッシュ」の実証実験が福島で行われている。これは、同社が大学・放射能測定 機関に依頼され、福島原発に近い地域の土壌に付着した放射性物質を吸着させるためのプロジェクトに参加しているもの。同社によると、放射性物質を吸着させ るためのゼオライトを開発し、それを練り込んだメッシュフィルターの効果を測るのが狙いだという。(セシウム吸着除去メッシュ)
(「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」同社HPより)
放射性物質吸着除去フィルターメッシュとは
同 社が同じく企画・製造・販売を行う「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」は、半減期が来るまで放射性ヨウ素等を吸着させ除去する。メッシュ素材という 特性を利用し、エアコンフィルター、車のエアコンフィルターとして利用できる「放射性物質吸着除去メッシュ」と、網戸や換気扇に利用できる「放射能・雨・ 付着物質フィルターメッシュ(網戸用)」がある。バックやマスクにも加工利用が可能で、実際に「ダーツ付きマスク」としても販売されている。販売ロットは 1m*1mから。価格は1m*1mで9,975円(送料込、税込)から。ネット購入も可能だ。
ヨウ化物添着活性炭を利用
暑 さが続く中、外出しなくてもエアコンの利用や窓の開放により外気に触れる日が大半だ。かたや日々原発問題が報道される中、放射性物質などの化学性物質を含 む外気をそのまま取り込む事は避けたいという消費者の声も根強い。また、「放射性セシウム137」や「放射性ヨウ素131」などを一旦吸い込んでしまう と、体外に排出出来ず「ガン」の要因になる可能性が高まる。そこで注目されているのが、同社の「放射性物質吸着除去フィルターメッシュ」である。
「放 射性物質吸着除去フィルターメッシュ」にはヨウ化物添着活性炭が含まれている。ヨウ化物添着活性炭は、やし殻活性炭に非放射性ヨウ素を添着させた特殊活性 炭。これにより放射性ヨウ素(131I2、CH3131I)を除去する。また、同位元素置換作用などの作用で放射性ヨウ素の吸着能力が高められている。
幅広い施設へ導入
な お、手入れ方法は、放射性濃度の高い地域の場合、1ヶ月に一度、中性洗剤を入れた水に30分以上フィルターを漬け、ゴム手袋でもみ洗い。太陽光で天日干し する。メッシュに練り込まれている粉末活性炭は天日干しで90%性能が回復する。その他の地域でも1ヶ月に一度の水洗いと2ヶ月に1度の取り換えを推奨し ている。
現在は一般家庭への導入のほか、原子力発電所、病院や介護施設などの医療施設、児童施設、学校など、幅広い分野で導入されているという。
問い合わせ先: 0532-51-4151(くればぁ 本社)
![]()
送り火問題で京都市長「大文字も参加して」
「京都五山送り火」(16日)を運営する京都五山送り火連合会は、大文字以外の4山で岩手県陸前高田市の松で作った薪500本を16日の送り火で燃やすことを決め、京都市は10日、受け入れの準備を本格化させた。
京都市にはこの日朝から電話が相次ぎ、数十件の意見が寄せられた。「なぜ1回断ったのに受け入れるのか」「経過を教えてほしい」「放射能汚染が心配」などの批判と、「被災地の思いを受け止めるとの決断を支持したい」などの評価が交じっていたという。
市によると、11日午後3時に薪500本が市役所に届き、放射性物質がないかを検査で確認した後、市民らに震災犠牲者の冥福と被災地復興を祈るメッセージなどを書いてもらうという。
門川大作市長は報道陣に「多くの方々にご心配をかけ、悲しい思いをさせてしまったが、五山送り火連合会の前向きな姿勢に感謝している。できれば大文字も含めた五山で一緒に参加し、復興と鎮魂を祈る場としてほしい」と話した。
(2011年8月10日12時11分 読売新聞)
山梨
東日本大震災:悲しみの中に生きる実感--福島から避難、牧師の佐藤彰さん /山梨
東日本大震災と福島第1原発事故により、福島県から東京都奥多摩町に避難している「福島第1聖書バプテスト教会」牧師の佐藤彰さん(54)が9 日、富士吉田市緑ケ丘の市民会館での講演会「原発が問いかけるもの」(いのちのパンの家主催)で、原発事故について話した。佐藤さんは国内外で震災講演を 続けている。佐藤さんに被災体験を聞いた。【聞き手・小田切敏雄】
原発事故が発生し、サイレンが鳴ったが、ほとんどの人はなんで逃げるか分からなかった。豊かな日本でこんなことがあるのか。肺炎で入院していた85歳の男性は無理やり退院。90歳の人は3日間一睡もできなかった。豊かな日本で死んでしまうと思った。
教会から着替えも持たずに逃げた。教会は開けたまま。後から、「泥棒が入っている」とメールがあった。無人だから取り放題。貯金通帳も。守る人もいなかった。
リスクを考えると、原発のない社会が理想。今回の震災で、原発事故がなかったら助かった人も多いはずだ。風評被害も苦しめた。放射能が怖いと、食 糧を積んだトラックがユーターンしたこともあった。餓死するかと思った。「放射線を浴びて寿命が縮んでもいい」と、古里を離れたくないと判断したお年寄り もいた。
今は、泣いたり笑ったりするプロセスに意味があると思う。深い悲しみの中にも生きているという実感があることを訴えたい。
- 2歳児餓死:両親を逮捕 体重わずか5.8キロ
- ソマリア:干ばつ、政情不安で飢餓深刻
- 千葉・柏の男児餓死:責任者遺棄致死、両親逮捕 父は容疑否認
- 柏の2歳餓死:両親逮捕 救えなかった幼い命 「なぜ」広がる動揺 /千葉
- 研修会:児童虐待防止へ 市町村担当者や教師ら参加--橿原 /奈良
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
つなごう希望:東日本大震災 中津でヒマワリの種まき 里親プロジェクト参加 /大分
◆福島の子供たち、外で元気に遊べ
◇放射性セシウム除染に役立てて
中津市の地域おこしグループらでつくる「ひまわりで福島を応援する会」は放射能汚染に苦しむ福島を復興させる「福島ひまわり里親プロジェクト」(須賀川市)に協力し、中津市内の休耕田にヒマワリの種をまいた。
ヒマワリは放射性セシウム除染に有効ではないかと、各地で実験中。応援する会は、同プロジェクトから種を購入し、花が咲くまで育て、種を採取して 送り返し、福島をヒマワリでいっぱいにする。7日は、三光佐知の小学生ら約100人が休耕田30アールに「早く大きくなれ」と言いながら2万粒を手まきし た。
作業に参加後、講演した同プロジェクトの半田真仁代表が「福島の子供たちは、外で思い切り遊べない。いつも放射能測定器を首にぶら下げています」と厳しい現実を話すと、児童らは真剣な表情で聴いていた。【大漉実知朗】
- ヒマワリ:観光農園で咲き誇る 愛知・南知多
- 東日本大震災:「阪神復興のシンボル」ヒマワリの種植える
- ウオッチング’11:ヒマワリ畑、7万5000本見ごろ--北杜市明野 /山梨
- ヒマワリ:銚子で満開 /千葉
- ヒマワリ:太陽の花、光り輝く--兵庫・50万本
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
3市町は「脱原発」宣言を 2011/08/10
南の島から非核・非原発のうねりを全国に
■大量破壊兵器と同じ
3月11日以降連日テレビで報じられる東京電力の 福島第1原発事故を見ると、改めて放射線の怖さを痛感する。こうした中で6日は広島、9日は長崎が66回目の原爆忌を迎え、全世界に向けて核廃絶を訴え た。同時に首相と市長はそれぞれ福島事故を受けて、「脱原発」と「エネルギー政策の転換」を訴え、広島市内では「放射線の被害者は2度と出てほしくない」 と脱原発を求めるデモ行進も行われた。
全国で唯一、沖縄には原発はない。しかし九州などで今回の福島のような事故が起きれば、八重山もたちまち放射線の恐怖にさらされるのは確実だ。
確かに安全神話が崩れた今、原発も広島、長崎で多くの犠牲者を出し、今なお多くの人を後遺症で苦しめる大量破壊兵器の原爆と同じようなものだ。しかも原発は地震大国の日本国内のあちこちにあり、いつどこで事故があっても不思議でない「危険極まりない代物」になっている。
そこでわが八重山3市町長に求めたい。「脱原発」宣言をしてもらいたいと。核兵器に関しては石垣市と竹富町が既に核廃絶を求めて「非核宣言」をし ている。同様に原子力発電所も「日本には要らない」と宣言。これを日本最南端の島から全国の自治体に広げ、国を動かす大きなうねりにしたい。
■人間の力では制御不能な原発
先に菅首相が「脱原発」を唐突に宣言、野党だけでなく、身内の民主党内からも「党に諮らず具体性がない」と批判を浴びた。本人もその後個人の意見としての認識を示し、具体的に政府の政策にはなっていない。
今回の福島事故で原発は人間の力では制御不能ということも明らかになった。これを受け脱原発の機運は国内だけでなくドイツ、イタリア、スイスなど世界的にも大きく広がっている。
しかし一方では、国内の54基の原発が全面停止すると約3割もの電力を失うことになり、「代替電力をどうするのか」「製造業の生産拠点が外国に移りかねな い」などとさまざまに疑問や批判がある。さらに立地市町村はほとんどが原発に依存するだけに、雇用や財源はどうなるのか戸惑いは大きい。
加えて 菅首相がいう太陽光や風力、地熱などの再生可能エネルギーは二酸化酸素の発生もなく、放射線の危険もない安全でクリーンなエネルギーといえるが、しかし現 段階ではコストがかかる上に不安定さが指摘され、何より高コストからくる高い電気料金が日本経済にどのような影響を与えるかの不安や懸念もある。
■命の危険か安全か
現在沖縄に原発はないが、沖縄電力は先に県議会で同電力出身の知事と県議の間で議論になったように導入の是非で研究を続けているといわれる。
見えない放射線汚染におびえ、田畑を捨て、仕事をなくし、住み慣れた故郷を追われて避難生活をする福島と近県の人々。しかもいつ収束するかのめどもなく、 すべての生活が破壊されたまま将来も全く見通せない。そして肉用牛の放射線汚染問題は「牛の島」八重山にも影響を与えかねない。
原発の必要性を となえる人は少なくないが、しかし命の危険より安全がまず優先されるべきだろう。3市町長は「脱原発」を宣言して沖電の原発導入の歯止めとするとともに全 国へのうねりにしたい。ソフトバンクの孫正義社長らが多くの自治体を巻き込んで発足させた自然エネルギー協議会は、その懸念される代替エネルギー問題解決 への大きな力になると期待したい。
市長が「残念」…納得できない 大文字保存会理事長
被災地のマツの受け入れ中止に批判が続いていることについて、大文字保存会の松原公太郎理事長(58)は9日夜、「私たちにも責任はあ るが、検査をすべきと言ったのは京都市で、サンプル検査の段階で京都市が専門家の意見を付け、燃やすのは問題なしと周知してくれれば放射能汚染の不安の声 にも説明できたかもしれない」と市の対応に不満を述べた。
松原理事長は「批判がここまで広がるとは思わなかった。市には逐一、方針を報告していたが、中止を決めた時も何とかならないかという話はなかった。今になって京都市長が残念と言うのは納得できない」と語った。
【 2011年08月10日 10時28分
被災児童の受け入れ、水面下の調整
2011.8.10 10:35
1学期に28人(当初予定は29人)の被災児童を受け入れた東京都千代田区立番町小学校には、PTAなどから衣服や靴などの支援物資が多数寄せられ、地域は協力的だった
■結局「普通の転校生として」
東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故に伴い、各地に避難している子供たちは1学期を終え、夏休みだ。各地の小学校で被災児童を受け入れたがマニュアルはなく、学校側では被災児童の人数や個別の状況に応じた対応が行われた。(織田淳嗣)
特別扱いしない
「本当に特別なことは何もしていないんです」
福島県いわき市から避難してきた5年生ら3人の児童を受け入れた神戸市須磨区の小学校は朝会やホームルームで児童らを紹介する際、被災地から来たことは他 の児童に伝えなかった。男性校長は「普通の転校生として受け入れることにしました。その方がうまくいくと判断したんです」と話す。
5年生の男児は当初、笑顔が見られなかった。担任の教諭は観察を続け、相談を受ける準備を整えた。だが、男児は子供同士で声を掛け合うようになった。5月末から6月にかけては4泊5日の「自然学校」にも参加し、打ち解けた。普通の転入生と同じプロセスだった。
水面下での調整は行われていた。国語の授業で大津波から人々を救った実業家の物語「稲むらの火」を扱う際、事前に男児の母親に相談した。2学期になれば転 校する可能性もあったため変更もできたが、母親から「(授業を)先送りしなくて結構です」との意向が伝えられ、実施した。体育の水泳で児童らが横一列で動 いて人工的に波を起こす「波遊び」の際には、校長自身がプールサイドで見守った。いずれも問題は起こらなかったという。
宮城県多賀城市から移住してきた、低学年の2人の児童を受け入れた神戸市東灘区の小学校の男性校長も「人数が少ないこともあり、騒ぎになっても困るので」と、被災児童であることは知らせていない。やはり特別扱いをしないことを心掛けたという。
「来てよかった」へ
転入児童が多く、報道もされていたため、被災児童であることを明らかにして迎え入れたのが東京都千代田区立番町小学校だ。4月8日、有馬守一(もりいち)校長が在校生の保護者に29人の被災児受け入れを通知し、理解と協力を求めた。
当時は、福島県から首都圏に避難した児童が「放射能がうつる」などといじめられた事案が報告されていた。教諭らは「来てよかったと思われるよう温かく接すること」とあらかじめ在校生に伝えたうえで、「受け入れ集会」を行った。
伊藤栄司副校長は「学校生活では全体的な気配りより、『この子に対してはこういうふうに』という対応をしました」と解説する。
震災の際、教室で割れた窓ガラスを頭から浴びた2年生の男児は保護者の方針で転入が遅れ、5月下旬に転入した。机の位置は児童が怖がらないよう窓際や蛍光 灯の下は避けた。震災で入学式に出席できなかった1年生の女児には「迎える会」を開催、母親とともに写真撮影を行った。
家族への配慮も求められている。計画的避難区域の福島県浪江町内の小学校から神戸市内に転入した男児の担任の女性教諭は男児の母親と連絡を密に取り、家庭と学校でどう過ごしているかの情報を共有。母親の安心の確保に努めたという。
被災児童の多くが福島県いわき市から来た番町小学校によると、避難していることを知られたくないという親がほとんどで、学校側はプライバシーについては配 慮した。いわき市は「放射線の状況が低レベルで安定しており、健康や生活に影響はありません」などと告知し、市内に戻ってきてくれるよう避難者に呼びかけ ている。
ある母親(34)は「同じいわき市の人同士でも軋轢(あつれき)が生まれてしまっている。故郷を捨てたかのように言われるのがつらい」とこぼす。子供の心の安定には親の精神的安定が欠かせず、親と学校側の密なコミュニケーションが助けになりそうだ。
◇
■節電・夏を乗り切る「家庭の知恵」募集
東日本大震災は大きな被害をもたらしました。福島第1原発の事故の影響で、電力不足や風評被害も起きています。こうした中で、私たちが今できること、家庭 で実践している節電・エコ対策、夏を乗り切る方法、思いついたアイデアなど「家庭の知恵」をお寄せください。「私の“ワザ”」で随時紹介します。住所、氏 名、年齢、職業、電話番号を明記し、〒100-8078 産経新聞文化部生活班まで。 〈メール〉life@sankei.co.jp 〈FAX〉03・ 3270・2424
陸前高田市
祈りの炎、夜空焦がす 被災の松で迎え火
京都「大文字」使用かなわず
津波で倒れた高田松原の松で作ったまきに津波犠牲者遺族らのメッセージをしたため、京都の「五山送り火」の「大文字」に使う計画が、地元住民らの放射能汚染を不安視する声により中止となった。このまきを燃やして8日夜、陸前高田市矢作町の下矢作多目的研修センターで、お盆の迎え火が行われ、遺族たちが夜空に立ち上る炎に祈りを託した。京都の保存会関係者も来市し、形は変えながらも遺族らの思いを受け継ぐことを誓った。
五山送りへの使用は、松原の松再利用を図るプロジェクトに賛同し6月に来市した大分県の美術家・藤原了児さん(61)が、「地域の象徴だった松原のまきで、亡くなられた方を悼む事はできないか」と発案。
「大」の字の送り火に関する諸事業を行うNPO法人・大文字保存会(京都府、松原公太郎理事長)に打診したところ受け入れが決定。これを受け、矢作町の鈴木旅館(鈴木繁治さん経営)などが遺族らのメッセージ記入に協力し、約400本が集まった。
しかし、この計画が全国的に報道されたのち、保存会などに対して放射能汚染を不安視する声が届くようになった。会は京都市とともに7月下旬にまきすべてを検査し放射性物質が検出されないことを確認したが取りやめを決定。
保存会は一方で「遺族の皆さんの思いをしっかり受け継ぎたい」と、まきのメッセージすべてを京都の護摩木に書き写して五山送り火当日に使うことも決め、松原理事長らが6日に陸前高田入り。鈴木旅館に集まったまきのメッセージすべて漏らさずカメラで撮影した。
8日夜には、地元の住民や観音寺(長根祐範住職)が協力し、撮影を終えたまきで迎え火を実施。小雨の降る中、メッセージを託した市民ら約30人が来場。まきは井の字型に組まれ、四方から火が入ると勢いよく燃え上がった。来場者たちは燃え尽きるまで手を合わせ、涙を流す姿も。
気仙町の自宅が被災し、現在は矢作町内の仮設住宅で暮らす左官業・及川久平さん(54)は、いまだ行方不明の両親へ言葉を記した。「悔いは残るが一つの区切りになりそう。京都でできなかったのは残念だが、目の前で手を合わせることができた」と話していた。
中止を決めたことにより、保存会や事務局のある京都市には批判の声が多く届いているという。松原理事長は迎え火の会場にも足を運び、「不安を完全に取り除くのは難しく苦渋の決断に至った。皆さんの言葉をしっかりと写し取り、送り火にさせていただく」と深く頭を下げた。
2011年08月10日付 6面

▲津波犠牲者へのメッセージをしたためたまきの炎に手を合わせる遺族ら=陸前高田市矢作町
福島人口流出 支援は帰郷の日まで 08月10日(水)
東京電力の原発事故後、福島県内外への転校を望んだり、既に移ったりした小中高生が1万4000人余もいることが、同県の調査で分かった。
放射線への不安に加え、保護者の失業、居住地に住めなくなったことなどが原因だ。避難を望んでいるのに生活のめどが立たないため、とどまらざるを得ない人たちも少なくない。
これまでの避難指示は後手に回ってきた。事故直後に子どもたちだけでも集団で避難させることはできたはずだ。国はいまからでも、県民の求めに応じて支援する体制を整えねばならない。
調査によると、3月の事故発生から7月15日までに7600人余の小中学生が県外へ転校した。将来の担い手の流出は復興計画にも影響しかねない。事態の深刻さをあらためて感じさせる。
農作物や牛肉など放射能汚染に歯止めがかからない。保護者が子どもの内部被ばくを心配し、安全な所へ避難させたいと考えるのは当然だろう。
国はまず、避難を望む住民をしっかり支える必要がある。避難先での住居の確保、生活資金の助成、就業支援は欠かせない。避難者を受け入れている自治体は、高校入学金の免除、心のケアといった支援策を実施している。国は後押ししてもらいたい。
政府は、福島原発からの距離や放射線量で県内を警戒区域や計画的避難区域などに区分している。実際は、区域外でも高い放射線量が測定されている。支援対象者まで線引きしてはならない。
帰郷に向けた対策も重要だ。
福島からの人口流出は子どもに限らない。3~5月の転出超過は昨年の4倍近い1万7500人に上った。自治体の税収の落ち込みも心配される。
政府は、放射性物質を取り除くための除染基本方針の原案をまとめた。自治体と協力し、被ばく線量を抑えるとしている。
これだけで住民の不安がぬぐえるとは思えない。事故の収束作業の状況、想定されるリスクを明らかにした上で、きめ細かな予防策を示すことが求められる。雇用の創出、農業者や漁業者らへの十分な補償も欠かせない。
放射線への不安を抱えながら暮らしている人たちは、関東地方をはじめ各地にいる。国と東電は、こうしたすべての人たちに対し責任を負っている。
福島の復興は、県民一人一人の生活に明るさが兆してこそ成り立つ。息の長い支援が要る。
| 8月10日のながさきニュース |
長崎新聞 |
![]()
| 8月10日のながさきニュース |
長崎新聞 |
![]()
|
経産省が「原発推進に不都合な言論」のネット検閲を開始
[2011年08月10日]
反原発のデモの様子を自分のブログにアップしたら、経産省から「事実と違う」と連絡が? 危ないネット検閲が始まる
経済産業省傘下の資源エネルギー庁(エネ庁)は、「平成23年度原子力安全規制情報広聴・広報事業(不正確情報対応)」として、原発や放射能に 関するツイッターやブログへの書き込みに対するモニタリングを開始する。実務を行なうのは、7月半ばに行なわれた入札で、来年3月までの契約を約7000 万円で落札した某大手広告代理店だ。
その目的は、同庁のホームページにこう記されている。
<ツイッター、ブログなどインターネット上に掲載される原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報を常時モニタリングし、それに対して速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くことで、原子力発電所の事故等に対する風評被害を防止する>
エネ庁といえば、国の原子力政策を推進する立場。広告代理店と手を組み、自分たちにとって都合の悪い情報の発信源を監視するということか。同事業を所轄するエネ庁原子力立地・核燃料リサイクル産業課はこう説明する。
「まず『監視』ではありません。『情報収集』です。あくまでツイッターをはじめ、ネット上で今、原子力に関するどんな風評被害が広がっているのかを 調査するためのモニタリング。最終的にはそこに集まった誤った情報や不適切な情報をもとにQ&A集を作り、正確な情報を国民に広く伝えます」
と、あくまで原子力発電の風評被害を防ぐことが目的だという。だが、別の経産省の職員がこう釘を刺す。
「ネットを監視するのだから当然、自分たちにとって都合のよい検索ワードを決めて『不適切な情報を抽出』するつもりでしょう。要するに、国が原発政 策を進めやすい最適な情報だけを流通させるというのが本当の狙い。これでは公権力による“ネット検閲”と受け取られても仕方がありません」
しかも、こうした“監視事業”の対象はツイッターやブログだけではない。実はすでに昨年、新聞がその標的となっていたのだ。地方記者がこう語る。
「エネ庁は全国紙5紙と原発立地県にある地方紙20紙を対象に、原子力に関する掲載記事を監視していました。そのうえで不適切な記事が発覚した場合には訂正情報を作成してホームページに掲載していたのです」
正しい情報への誘導か、それとも情報統制か。しばらくは、国民による“監視”が必要だ。
(写真/井上賀津也)


■検閲のNGワードは何か?詳しくは週刊プレイボーイ34・35合併号『経産省「ツイッター検閲」の怖すぎる中身』で!
コメ初値、1万7280円-72年ぶり成立、出来高は6765枚
掲載日 2011年08月10日
東京穀物商品取引所が8日に取引を開始した「米穀」(コメ先物)の初値が9日午前に付き、72年ぶりにコメ先 物の取引が成立した。初値は2012年1月ぎりが60キログラム当たり1万7280円。この日の日中立ち会いでは12年1月ぎりの帳入値が1万5870円 を付け、出来高は6765枚となった。
「日本が価格指標をリードする久々の大型上場商品」(商品先物取引会社)と期待されるコメ先物取引は、ようやく市場としての機能を始動させた格好だ。
8日のコメ先物の取引を巡っては、今年産米への放射能検査の影響で、需給が逼迫(ひっぱく)するとの見方が大勢となり、買い気配値が高い水準で張り付い た。取引開始直後の寄り付き時点で取引基準値の1万3500円を上回る1万8500円を付け、サーキットブレーカーが発動。
生活基盤再生 最優先に
就任2年 奥山・仙台市長に聞く
復興についての考えを語る奥山恵美子市長(9日、仙台市役所で)
仙台市の奥山恵美子市長は9日、今月22日の就任2周年を前に読売新聞のインタビューに応じ、震災復興への考えを語った。被災者の生活基盤を整えることが最優先との考えを示した。
――復興で何に重点を置くか。
「たくさんの人が家や仕事をなくしてしまった。住まいと仕事は生活の原点。第一に力を尽くしたい」「観光業の回復にも力を入れていきたい。仙台七夕まつりには203万人が訪れ、東北が頑張っている姿を見てくれた」
――復興の計画期間は5年間とした。
「5年間では短いという指摘もある。被災した子供や高齢者の支援は自治体の責務として長期的に行う。総合計画の枠組みで継続して行っていく」
――東部沿岸部では住民の集団移転が課題となる。
「合意形成には時間がかかるだろう。移転先の面積や、様々な住民の負担について、市が選択肢を示し、話し合っていく。住民の納得を得られるよう努力する」
――困難や課題は何か。
「収束の見えない原発問題だ。自治体が復興や産業振興を進めても、放射能汚染が取りざたされると、その努力が損なわれてしまうことがある。国には早期の事態収束への対策をお願いしたい」
――市議選を今月28日に行う。
「市の復興計画を新しい市議に責任を持って議論してもらう。10月末に固めるうえで、ギリギリ間に合うのではないか。選挙では安全安心な街づくりと、地域の絆を作る政策が争点になると思う」
――今後、震災の記憶や記録を次世代にどう伝えていくか。
「石碑のようなものを作っていくだけでなく、東北大などの機関と協力し、仙台市に合った方法で記録を残したい。これから仙台に来る若い学生らにも記憶を伝え、共有していきたい」
(聞き手・小野健太郎、石橋武治)
(2011年8月10日 読売新聞)
2010年産米買いだめの動き 放射能汚染懸念
玄米600キロ購入女性も
「玄米でもいいから売ってほしい」「前年産米を買っておいた方がいいか」。水戸市内の米穀卸売業者には、一般消費者からこうした問い合わせが増えている。業務用のコメを販売していた取引先業者からは、「福島県産のコメは除いてほしい」との要望もあったという。
新米の出荷前で、そうめんなどの麺類が好まれる夏場は、コメの消費が伸び悩む時期。にもかかわらず、水戸市内の別の卸売業者は3日以降、前年産米 の需要が増え、在庫は例年の3分の2に減った。中には、白米に比べて長期保管できる玄米を600キロ・グラム購入した女性もいたという。
この業者の男性は「幼い子どもを持つ親が心配する気持ちは理解できるが、新米の検査結果を待って冷静な判断をしてほしい」と訴える。コメどころの東北地方を中心にコメを購入していた業者が、九州へ買い付けに出向くなど産地転換の動きも出ているという。
スーパーでも同様の動きが見られる。県内各地で店舗を展開する「セイブ」(水戸市)では、前年産米が通常の1・2倍の売れ行きで、品種によっては 品薄状態。「カスミ」(つくば市)は「例年よりも売れているが、逼迫(ひっぱく)する状況ではない。産地の調達範囲を広げて対応している」と説明する。
一方、スーパーなどにコメを卸しているJA全農いばらきパールライス課(茨城町)には注文が殺到。8月上旬の取引量は例年、10~15トンだが、 今年はすでに約100トンの注文があり、精米工場はパンク状態。同課の担当者は「新米が無事に出回るようになるまで、うまく調整したい」と話す。
関東農政局によると、国の備蓄米は約88万トン(6月末時点)あり、「全国的に今すぐコメ不足になるとは考えにくい」としている。白米は保管方法によって品質が落ちる可能性もあり、備蓄のし過ぎにも注意を呼びかけている。
(2011年8月10日 読売新聞)
生活再建に向け福島避難者が地元の仮設住宅へ
(8月10日 05:00) 
福島第1原発事故の影響で、ホテルなど本県の2次避難所に身を寄せる福島県の避難者らが地元の仮設住宅などに移る動きが目立ってきた。東日本大震災の発生から11日で5カ月。放射能100+ 件汚染への不安を抱えながら、生活再建への道を歩み始めている。
県災害対策本部によると、福島県の避難者らは4~5月、本県の各1次避難所から日光市や那須町のホテルなど約10カ所の2次避難所へ移動。5月のピーク時には約450人が滞在した。次第に減少し7月初めには400人を割り込み、8月9日現在で318人となった。
本県は民間賃貸住宅などへの移動を促し、8月末には避難所を再編・縮小する方針だ。福島県内の仮設住宅が整備される一方、本県の民間賃貸住宅の借り上げ制度も始まった。子どもの夏休みに合わせて引っ越す事情もある。
南相馬市から日光市のホテルに長女雪音さん(11)、長男響平君(8)と避難していた会社員林崎潤市さん(40)は6日、福島県新地町の仮設住宅に引っ越した。入居後復職する。
「でも何だか複雑だな」と林崎さん。仕事の関係で既に同市へ戻っている妻とともに、家族全員が顔をそろえる。が、子どもたちは夏休み明けに避難開始以来3回目となる転校を余儀なくされる。仮設は福島第1原発から約50キロ。放射能100+ 件の影響も気がかりだ。
那須町のホテルに避難中の浪江町の農業渡部昇さん(68)、秀子さん(63)夫妻は、長女親子が避難する鹿沼市にアパートを借りた。最近日本赤十 字社から冷蔵庫などの家電一式が届いたが、同町が支給する鍋や茶わんなどの生活用具がいつ届くか分からず、引っ越しを決められない。
長女は仕事のため、単身で福島県に戻らなくてはならない。「孫の面倒もみなければならない。生活用具が届かなくても、移動しようか」。秀子さんは考え始めている。
潮騒だけのビーチ ようやく歓声 茨城
2011.8.10 02:17
昨年に比べ大きく落ち込んでいる海水浴客に回復の兆しが見えてきた=大洗町大貫町の大洗サンビーチ海水浴場(城野崇撮影)
福島第1原発事故の影響で、人影がまばらだった県内の海水浴場に、ようやく海水浴客が回復する兆しが見え始めた。連日の猛暑が後押しし、大洗町大貫町の大洗サンビーチ海水浴場では9日、平日にもかかわらず多くの若者や家族連れが海水浴を楽しんでいた。
同町商工観光課によると、町内2カ所の海水浴場は、7月16~31日の16日間で2万8610人が来場したのに対し、8月は8日間で2万5290人と2倍近いペース。
「泳がないうちに夏が終わっちゃう」とこの日、同級生と同海水浴場を訪れた宇都宮市のアルバイト女性(23)は「放射能は怖いけど、地元とそんなに変わら ないから気にならない」と笑顔。同海水浴場でレジャー関連の仕事をする男性(47)は1日数万人が訪れた昨年を振り返り、「例年に比べると全然だめ」とし ながらも、「暑くなって少しずつ人が増えている気がする。お盆にどうなるか。危なくないことを実際に見て判断してほしい」と話した。
このニュースの写真
「フクシマの情報公開怠り住民被曝」 NYタイムズ報道
東京電力福島第一原発の事故をめぐり、米ニューヨーク・タイムズ紙は9日付紙面で、日本政府が緊急時迅速放射能影響予測(SPEEDI)のデータを事故 直後に公表することを怠ったために、福島県浪江町など原発周辺自治体の住民らが被曝(ひばく)している可能性が高いと伝えた。
長文の記事は、菅政権との対立で4月に内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘・東大大学院教授が、事故直後にSPEEDIのデータ公表を政府に進言したが、 避難コストがかさむことを恐れた政府が公表を避けたと指摘。「原発事故の規模や健康被害のリスクを過小評価しようとする政府に対し、社会の怒りが増大して いる」と論評した。
そのほか、原子炉のメルトダウンを裏付けるデータ公表の遅れや、校庭での放射性物質の基準値をめぐるぶれなども問題視した。(ニューヨーク=田中光)
原子力アレルギー
| ダリヤ デニソワ |
9.08.2011, 20:10 |

| Photo: EPA |
日本の菅直人首相は、原子力に頼らない日本の姿を目にする日を待っている。菅首相は9日、広島と長崎で開かれた66回目の原爆犠牲者を悼む平和祈念式典でそのような声明を表した。
これまで広島・長崎の「原爆の日」に表されたこのような発言は、核兵器にのみ関連していたが、福島第1原子力発電所で事故が発生した現在、原子力の平和利用への関心も閉ざされた。
菅首相は近頃何度も、原発への依存度を減らし、再生可能エネルギーを導入するよう発言している。一方で首相は、原発の完全廃止は、個人的考えであるとの認識も示した。
現在日本で活動する日本研究家のモロジャコフ氏は、そのような立場は、政治的性格を持っていると述べ、次のように語っている。
ー 菅首相の発言は、大衆に迎合した政治運動であると考えられる。特に最新のデータでは、内閣支持率が14パーセントにまで下がった。これはきわめて低い支持 率だ!菅首相に残された道は、実際に退陣しかない。日本では「環境」集会が開かれているが、その参加者の数は数百人未満だ。日本では、福島を含めた複数の 地域が平和目的の原子力と永遠に別れを告げた。会合でこれに関するしかるべき決定が承認された。だが原子力は、日本の全エネルギーの約4分の1を担ってい る。原発の大部分が検査によって一時停止されている現在、電力不足は自国について認識するきっかけとなった。
海に囲まれ、最先端技術を持つ先進国・日本にとっては、再生可能エネルギーへの移行は困難を極めることなく実現できる可能性もある。日本は、あらゆる種類 の再生可能エネルギーの開発に取り組んでおり、太陽光発電や廃棄物発電などそのうちのいくつかは世界でもトップレベルにある。もちろん日本にとっては、風 力発電、波力発電、地熱発電も優先的なエネルギー源となるだろう。
一方で日本研究家のモロジャコフ氏は、だがこれら全てを利用しても、産業で必要とされる需要を満たす事は恐らくできないだろうとの見解を表し、さらに、そ れらを積極的に発展させるためには資金も必要だが、日本では東日本大震災の復興のために長期にわたって資金が必要とされると指摘し、次のように語ってい る。
ー 日本人の 環境に関する意識は、原子力を拒否する考えに非常に近いものがある。だが多くの日本人は、原発が一斉に停止された場合どうなるかについて、あまり想像でき ていない。多くの人々は、電力不足の状況を自分に当てはめて考える事ができていないのだ。電力不足は、自分とは関連のない別の場所で起こると思っている。 菅首相が原子力への依存を減らす発言をした後、資金はどこから出すのかという質問がなされた。菅首相も現実的には、日本の全体的なエネルギーバランスの中 で原発に依存する部分を減らすことしかないことを理解している。次の政権は、原発を拒否できない産業界の要求や、放射能の脅威を恐れる国民の機運などのバ ランスを取る事が求められる。
この課題は長期的な展望に立って取り組まねばらない。一方で、ストレステストを終えた後の原発再稼動などについての判断は、近いうちに結果が待たれる課題である。
ヒバク繰り返さない 福島から決意
2011年8月10日 00:27

福島県いわき市から平和祈念式典に出席し、式典の様子を見つめる中学3年の渡會聡史君(中央)=9日午前11時ごろ、長崎市松山町
福島第1原発の事故で、多くの人が再び放射線の脅威にさらされる中で迎えた長崎原爆の日。中学生、教師、医師…。9日、長崎市に「核被害の原点」を見つめ 直そうと、福島県から多くの関係者が集った。学びたい。そして伝えたい。不幸にして共通の課題を抱えた「ヒバク地」。「手をつなぎ放射線と闘う」。熱い思 いが一つになった。
「原発に頼らないというメッセージはうれしかった」。福島県いわき市で教員をしている被爆2世の馬場義郎さん(54)は、平和祈念式典で田上富久市長が読み上げた平和宣言を「しっかり受け止めたい」と思った。
式典では全国の遺族代表として献花した。昨年4月、80歳で亡くなった母フサ子さんは、長崎県諫早市で負傷者を救護して被爆した。
学校では子どもたちがストレスと不安を抱えて過ごしている。ヒバクシャという言葉は今、過去のものじゃなくなったと感じる。「日本中が電気を大量消費する生活を問い直すときではないか」。会場であらためて思った。
◇ ◇
「互いのヒバクを学び、一緒に『核』のない世界を実現しましょう」。長崎で被爆した山川剛さん(74)の言葉に、渡會(わたらい)聡史君(15)はうなずいた。
平和祈念式典に合わせ長崎市が招待した福島県いわき市の中学生43人の一人。式典後、原爆資料館で初めて聞いた被爆者の話は想像以上だった。小学生までが 竹やり訓練をさせられる戦時中の暮らし、1発の爆弾で一瞬にして多くの命が奪われる現実。「これほど悲惨なものだったのか」
「放射能で悩んできた長崎の人から体験を聞き、学びたい」と考え、長崎を訪れた。山川さんの話を聞いて、思った。「原爆のことは、必ず学校のみんなに伝える」
◇ ◇
この場所で897人が死んだ-。長崎大医学部の原爆犠牲者慰霊祭。福島で全県民の健康管理調査に取り組む山下俊一福島県立医科大副学長(59)は、母校の長崎大で、自身の原点を見つめ直した。
「原爆の歴史を学ぶことが現代の課題を克服することにつながる」。講堂のステージに献花が続く。66年前に思いをはせた。「正しく、粘り強く、確かな情報を長崎から発信する取り組みが必要だ」。放射線との格闘が本格化する福島の状況を思い、誓った。
=2011/08/10付 西日本新聞朝刊=
記者の目:平和を考える・続く核被害と原発=樋口岳大
この夏、広島の爆心地から離れた郊外を歩いた。東京電力福島第1原発事故で数十キロ、数百キロに及ぶ放射性物質の拡散が明らかになり、「果たして 原爆の被害はどこまで及んでいたのか」という素朴な疑問が浮かんだからだ。そこで出会った多くの住民は今も心身両面で苦しんでいる。福島の原発事故を受 け、「核」の民生利用である原発の是非が議論されている今こそ、広島と長崎に立ち戻るべきだ。
◇広島、長崎原点に議論しよう
広島に赴任して2年余り。原爆の取材を続ける中で、いつしか距離の「物差し」ができていた。原爆の威力は熱線とそれに伴う大火災、爆風、放射線の 三つに象徴される。広島原爆は爆心地から半径2キロのほぼ全ての建物を破壊し、焼き尽くした。放射線被害はどうか。原爆症認定制度では、直接被爆した人が がんなどになった場合、放射線が原因と積極的に認められる範囲は爆心地から約3・5キロ以内となっている。私は無意識のうちに原爆の被害を「2キロ」 「3・5キロ」といった数値で捉えるようになっていた。
その認識を根本から問い直されたのが、福島第1原発の事故だ。30キロ以上離れた場所で暮らす人々まで、避難を強いられている。国はこんなに広範 囲に、「核」の被害が及ぶと想定しているわけだ。では、広島の「物差し」は何なのか。爆心地から離れた場所で何があったのかを知らなければならない、と 思った。
◇爆心13キロで幼子、黒い雨浴び死亡
爆心地から北西13キロ。山あいにある広島県旧戸山村(現広島市安佐南区)は、谷間に田畑が広がり、農家が点在する中国地方の典型的な農村だ。今年、地元の郷土史家らが191人分の原爆証言集を刊行している。そのうち15人から話を聞いた。
村人の記憶はおおむね共通している。閃光(せんこう)の後に爆風が押し寄せ、尾根の向こうにきのこ雲が上がった。焼け焦げた紙切れなどが舞い落ち、しばらく後、「黒い雨」が降ってきた--。紙などが「雪のように降った」「喜んで拾って遊んだ」という証言もあった。
「この時、子どもに帽子をかぶせなかったことが残念でなりません」。橋廻(はしまわり)カスミさん(86)は、証言集に寄せた手記にこう記した。
しば刈りをしていた母を迎えに行く途中、生後8カ月の長男邦雄ちゃんを背負って黒い雨を浴びた。邦雄ちゃんは下痢を繰り返し、翌年4月に亡くなった。1年4カ月の人生だった。
「今考えりゃあねえ、ぬれさせて、やれやれ悪いことをしましたよ」。橋廻さんは邦雄ちゃんの色あせた遺影を取り出し、悔恨を口にした。手記には 「原爆の恐ろしさが、被爆直後は何も分からなかったのです……」とつづっている。あの雨に放射性物質が含まれていたとは思うはずもない。心ない人からは 「あなたが殺した」と言われたという。私にも1歳の娘がいる。にっこり笑っている遺影と、娘の姿が重なって涙をこらえられなかった。「なぜ、死なせてし まったのか」。原爆は筆舌に尽くしがたい苦しみを親に背負わせ続けている。
「福島では国は30キロでも逃げろというが、爆心から10キロ足らずのわしらには放射能の影響を認めん」。爆心から9・9キロ西に住む寺本博和さ ん(75)=広島市佐伯区=は私の目を見据え、黒い雨の被害を訴えた。近年、大動脈瘤(りゅう)が破裂し、腎臓病を患い、人工透析を続ける。
原爆投下直後、この場所で焼け焦げた紙や灰を浴び、黒い雨にぬれた。その雨が注いだ井戸水を飲み、田畑で取れた野菜と米を食べた。戦後は体調不良が続き、周囲から「横着病」と言われた。
◇人生を壊された憤りと無念交錯
黒い雨について、国は76年、終戦直後の気象台技師の調査などを基に、爆心から北西に延びる長さ19キロ、幅11キロを健診などの援護対象地域に 指定した。しかし、その外側にも黒い雨が降ったという証言は少なくない。寺本さん宅も線引きの外側だ。「原爆のせいで人生が壊されたことを国に認めさせた い」。その言葉には、憤りと無念が交錯する。
広島の外縁で、同じような苦しみを抱えて生き、あるいは亡くなった人たちが、どれくらいいるのだろう。原爆の闇の深さに戦慄(せんりつ)する。
原発事故では「ただちに健康に影響がない」「原爆と原発は違う」といった言葉も聞く。しかし、核被害の本質を知るには「分からない」という現実にもっと謙虚に向き合うべきであり、まず原爆被害者の証言に今一度、丁寧に耳を傾ける必要がある。
目に見えない放射線による被害は、因果を証明しにくいだけに、人間の尊厳をどれだけ損なうか。それを知ろうという意思のない者に、原発を論じる資格はないと思う。(広島支局)
- 記者の目:平和を考える・長崎「平和宣言」=下原知広
- 広島原爆の日:灯籠流し 犠牲者の冥福と世界平和祈り
- 広島知事:式典での首相「脱原発」発言に不快感
- 広島原爆の日:「脱原発」被爆地も苦悩
- 発信箱:「黒い雨」盗作説の深層=伊藤智永
毎日新聞 2011年8月10日 0時12分
川崎地下街で福島の観光物産展
2011.8.9 22:41
福島県の果物をPRする「ミスピーチキャンペーンクルー」による桃の店頭販売=9日、川崎市川崎区
福島第1原発事故に伴う放射能漏れによる風評被害を払拭するため、福島県の食料品や工芸品を集めた観光物産展が9日、川崎市川崎区の川崎地下街アゼリアで始まった。11日まで。
首都圏で福島の元気をアピールしようと、福島市観光物産協会が企画した。桃やハチミツなどを扱う14店舗が出店。会場では、福島県の果物をPRする「ミスピーチキャンペーンクルー」が、桃の店頭販売を行っている。
午前10時半~午後9時半(11日は午後4時まで)。
ウクライナ駐日大使、線量計など2000個寄贈
田嶋要原子力災害現地対策本部長に線量計を手渡し握手するニコラ・クリニチ在日本ウクライナ大使(左)=大原一郎撮影
チェルノブイリ原発事故があったウクライナのミコラ・クリニチ駐日大使が9日、政府の原子力災害現地対策本部(福島市)に田嶋要・本部長を訪ね、放射線測定器と線量計、計2000個を贈った。
福島県内の市町村に配布される。
クリニチ大使は「日本国民の役に立ててもらえれば幸い」とあいさつし、田嶋本部長は「しっかり活用させてもらい、県民、国民が安心できる対策をやっていきたい」と礼を述べた。
また、クリニチ大使は原発事故後のウクライナでの放射能対策などについて、「町中を水で洗い流し、住民は家を1日2回掃除していた。野菜の放射性物質抽出調査は今も続けている」と話し、「必要があればウクライナの専門家に説明させる機会を設け
薪問題「不安を助長」 福島県伊達市長が京都市を批判
福島県伊達市の仁志田昇司市長は9日、岩手県陸前高田市の松で作られた薪(まき)を送り火で使うことが中止された問題に対して、主催団体と京都市に対 し、抗議文を送ることを明らかにした。「根拠のない不安感を助長させ、風評被害を広げ、結果的に東北の復興が遠くなる。決して容認できない」と強く批判し た。
薪は、東日本大震災の津波で倒された岩手県陸前高田市の松で作った。被災者らの願いを書き込み、京都の「五山送り火」の大文字で燃やされるはずだったが、放射能汚染を不安視する声に押され、中止された。(紺野信幸)
よさこい祭り:福島・浪江町の小中学生招待 踊り披露へ
10日からの本番に備え、練習に励む福島県浪江町のよさこいソーランチーム「Wonderなみえ」のメンバーたち=高知市の土佐山公民館で、黄在龍撮影
高知市で9日夜、「よさこい祭り」が開幕し、東日本大震災で新潟や埼玉などで避難生活を送ってきた福島県浪江町の小中学生ら約20人が、祭り本番 の10、11両日に踊りを披露する。高知市の第三セクター「夢産地とさやま開発公社」の招待を受けたもので、メンバーを率いる渡辺泰彦さん(52)=福島 県二本松市=は、「離ればなれになっている仲間たちに本家のよさこいを見せ、外で伸び伸びと踊らせてやりたかった」と話している。
参加するのは浪江町のよさこいソーランチーム「Wonderなみえ」で、同開発公社が被災地の子どもたちに、高知の大自然に思い切り触れてもらおうと招待。祭りでも踊ってもらうことにした。
同チームには約45人の子どもたちが所属しているが、今も多くが県外で生活しているという。参加する小4~中3のメンバーらは6日、羽田空港で5カ月ぶりに再会し高知入り。高知市役所チームとの合同の踊りに向けて練習を重ねている。
渡辺さんの長女根音(ねね)さん(14)は3月下旬から、母方の祖父母が住む沖縄県に避難してきた。祭りの後は福島に戻って父と暮らす予定とい う。根音さんは「放射能が怖い気持ちもあるが、それ以上に友人と震災の思いや痛みなどを共有したかった」という。久しぶりの踊りには「やっぱり一体感を感 じられて楽しい」と笑顔で話し、本番を心待ちにしている。【黄在龍】
毎日新聞 2011年8月9日 20時55分(最終更新 8月9日 21時36分)
広島知事:式典での首相「脱原発」発言に不快感
平和記念式典であいさつする菅直人首相=広島市中区の平和記念公園で2011年8月6日、幾島健太郎撮影
広島県の湯崎英彦知事は9日の定例会見で、菅直人首相が6日の広島平和記念式典で脱原発に言及したことについて、「式典は被爆者や核兵器のことを 考える場。政治利用していると言われても反論が難しいのでは」と不快感を示した。菅首相は式典で「原発に依存しない社会を目指す」と表明していた。
湯崎知事は式典でのあいさつで原発に触れなかったが、「放射能被害の共通性はあるが、それを式典で言い、脱原発が注目されるのが良いことなのかと 思い、言わなかった」と説明した。湯崎知事は福島第1原発事故後、「原発のあり方については国民的な議論が必要」として自らの考えを示さず、「エネルギー 問題と原爆投下は並列して比較するものではない」との見解を述べている。【矢追健介】
毎日新聞 2011年8月9日 20時25分(最終更新 8月9日 20時32分)
護摩木に被災地の松、京都の「送り火」中止
< 2011年8月9日 20:03 >
京都の「五山の送り火」で燃やすはずだった松の木が8日、岩手県内で「迎え火」として燃やされた。
岩手・陸前高田市で燃やされた 松の木は、津波で流された名勝「高田松原」の松で作られた約330本の護摩木。護摩木には、東日本大震災の犠牲者の名前などが書き込まれ、当初は、京都の 「五山の送り火」で燃やし、犠牲者の冥福を祈る予定だった。しかし、京都市内での実施に対し、放射能汚染を心配する声が寄せられ、計画した大文字保存会が 中止を決定し、8日夜、陸前高田市内で「迎え火」として燃やされた。
一方、護摩木からは放射性物質が検出されておらず、過剰反応だなどとして、中止を批判する声が京都市役所に寄せられている。その数は約470件に上っている。
京都市・門川大作市長は「この度の大文字保存会の決定は極めて残念であり、寂しい限りです。安心・安全が確認されている限り、京都で色んな被災地のものを受け入れていくのは当然のことだと思う」と述べている。
五山送り火問題、伊達市長が抗議の構え
東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の「高田松原」の松で作ったを京都の「京都五山送り火」で燃やす計画が中止された問題で、福島県伊達市の仁志田昇司市長は9日、市災害対策本部会議で、京都市と同市の大文字保存会に抗議文書を送付することを明らかにした。
計画は放射能汚染を心配する声に配慮して中止されたが、検査では薪から放射性セシウムは検出されておらず、仁志田市長は「風評が拡大され、東北の復興が遠ざかる」としている。
(2011年8月9日20時04分 読売新聞)
無農薬米農家 独自に放射線検査
(秋田県)

原子力発電所の事故を受けて、県内でも農畜産物の放射能検査が進められています。能代市で米の無農薬栽培に取り組む農家が独自で検査をスタートしました。
[ 8/9 19:08 秋田放送]
日本政府:半径20-30キロ避難解除へ、事故後初-東電福島第一原発
8月9日(ブルームバーグ):日本政府は9日、放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所から半径20-30キロ圏の避難指示を解除する方針 を示した。水素爆発などの可能性が低くなったとして圏内各市町村の計画策定を踏まえて事故後初の解除に踏み切る。
政府の原子力災害対策本部会議がこの日の会議で決定した。史上最悪のチェルノブイリに次ぐ事故を起こした東電福島第一原発では、20-30キロ圏を政府が 「緊急時避難準備区域」に指定した。この措置について、水素爆発や原子炉が冷却できなくなるといった緊急事態が発生する可能性が極めて低くなったとして解 除する。
3月11日の東日本大震災で東電原発事故が起こって以降、避難指示の解除は初。具体的な時期は圏内5市町村(広野、南相馬、田村、楢葉、川内)の復旧計画 がまとまった段階とする。東電は4月に策定した原発事故収束に向けた工程表のステップ1終了を7月19日に表明した。
政府は同時に3キロ圏内の一時立ち入りも認める。住民や事業者が対象で月内の開始を目指している。半径20キロ圏内の「避難区域」、20キロ圏外でも年間被ばく線量が高い「計画的避難区域」については、引き続き指示を継続する。
更新日時: 2011/08/09 19:21 JST
■徳島県 特産品の放射能を独自検査
原発事故の影響で食に対する不安が広がっていますが、徳島県は地元の特産品について独自の放射能検査を行ないました。
検査は、徳島県が地元の漁協や農協など関係団体の協力を得て実施。
観光シーズンを迎えると共に、これから出荷が最盛期となる県内の農畜産物について安全性を調べるため簡易測定器を使って放射能を検査しました。
県の農業研究所に持ち込まれたのは地元特産の「鳴門金時」や「鳴門わかめ」、「ハモ」、「すだち」、「れんこん」、「なし」など10品目。
小さく切り分けたあと、測定器で異常がないか調べます。
9日の検査では、35すべての検体で異常は見つかりませんでした。
徳島県は今後も毎月1回程度、「ほうれん草」や「イチゴ」など旬の特産品30種類について放射能検査を行い、安全性をアピールしていきたいとしています。
(08/09 18:59)
2011 年 08 月 09 日 15:14 現在
長崎被爆者が語るフクシマ
射水市の水野耕子さん80歳
14歳のとき工場になっていた学校で被爆
きょう8月9日は長崎・原爆の日。
長崎市では平和祈念式典が営まれました。
福島第一原発の事故が依然予断を許さない中、富山県内に住む長崎で被爆した女性は、特別な思いで9日を迎えました。
長崎市・平和公園、あの夏から66年目に起きた福島第一原発での事故。
長崎市の田上富久市長は9日の平和祈念式典で初めて「原発のあり方」に触れました。
田上市長平和宣言「たとえ長期間を要するとしても、より安全なエネルギーを基盤にする社会への転換を図るために、原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要です」
ナガサキとフクシマ。原爆と原発。
東日本大震災が起きた今年、9日という日を富山から被災地を見つめ、特別な思いをかみ締める人がいます。
「ひどすぎる運命を日本は担わされたな、と」
射水市の水野耕子さん80歳、14歳のとき、工場になっていた学校で被爆しました。
爆心地から2.8キロの距離でした。
「ピカーっと白い光、踊り場へたたきつけられた」
この1年間に新たに死亡した被爆者は3288人、長崎原爆の犠牲者は15万5546人になりました。
水野さんは、真実を知ることの大切さを指摘します。
「平和利用で使うとなっても、とっても危険なものであることには変わりないと思うんですよ、それ(放射能汚染)をどう立ち向かっていくかというのは本当に文化国家としての私たちの意識。私の80年間に感じた今回に関しての東北の地震以後の政府のあり方というのは私はもっと真実をね、知らしめるべきものであると。ただそれだけですね」
世界で唯一の被爆国である日本、ヒロシマに続いてナガサキでも「ノーモアヒバクシャ」というメッセージをこれまでにも増してしっかりと受け止める原爆の日になりました。
沖縄に感謝の公演 震災避難のミハウさん
熱のこもったピアノ演奏を披露したミハウさん(右から2人目)と友人ら=那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ
社会
|
|||
| (22時間39分前に更新) | |||
東日本大震災後、東京から沖縄に約2週間避難したポーランド人ピアニスト、ミハウ・ソブコヴィアクさん(38)が7日、那覇市内でコンサートを開いた。「自分を元気にしてくれたもてなしに、ありがとうを伝えたい」と温かい土地と人々へ感謝の旋律を響かせた。
奏でたのは同郷の作曲家ショパンや、ハンガリー出身のリストのメロディー。柔らかな指遣い、情感豊かな音色に約170人の聴衆が酔いしれた。
県内で知り合った、ともに那覇市のピアノ講師、中島加穂理さんと友寄静香さんが企画。会場やピアノの手配、告知まで手弁当で担った。中島さんは「沖縄の人が踊る琉球舞踊のように、ポーランドの人が弾くショパンはひと味違った。すごく美しい演奏だった」と充実した表情。
ミハウさんは福島学院大の准教授で、週3回教えている。原発事故で頭をよぎったのは1986年のチェルノブイリ原発事故だ。実家があるワルシャワは西に600キロ以上離れているが、食品などを通した放射能汚染の恐怖を体験した。
大学は震災後に休校し、ミハウさんは友人2人と福岡へ避難。3月下旬に沖縄にたどり着き、北中城村内 のアパートに約2週間滞在した。地域で多くの人と交流を深め「すぐに沖縄が好きになった」。バーベキューをしたり、観光地へ連れて行ってもらったり。「プ ライベートな時間を割いてくれて、本当にありがたかった」とミハウさん。
大学が5月に再開したのを機に自宅がある東京に戻った。古里の両親からは何度も帰国を促されたが、「日本が大好き。自分がとどまることで、日本に住む外国人に安心を与えたい。沖縄にもまた、必ず来たい」と笑顔を見せた。
京都市も口挟めない大文字焼き「陸前高田の薪燃さない」
市長は「市も口出しできません」
放射能汚染を気にして、岩手県陸前高田の景勝地「高田松原」のなぎ倒された松の使用を止めた京都の五山の送り火。「モーニングバード」は続報で、なぜ止めたのかと門川大作・京都市長を直撃した。
「大文字保存会」が決定
京都市長が困惑気味に話す。

「こういう決定をしたことは極めて残念。でも、こういう祭りや伝統行事は主催者側の意思を尊重しなければならない。市に決定権はまったくありません。何百年も続いている行事は、市がこうしなさいああしなさいとはいっさい言えない」
市には使用を止めたことへの非難の電話やメールが全国から300件以上も寄せられたという。が、市側は決めたのは主催者である大文字保存会、市は関知できないことを強調する。
では、大文字保存会は来週16日(2011年8月)の「五山の送り火」を前にどう答えるか――。
松原公太郎理事長は顔をしかめ、「保存会の会員のなかで不安があるという意見があったので断念した。ともあれ、そんなことより明日からのことに全力を挙げたいと思います」と早く忘れてくれといわんばかり。
高田松原の薪やっと地元で「迎え火」
陸前高田市では8日夜、被災者の思いを綴った使われなかった薪が「迎え火」として燃やされた。参加した女性は「こうやって頂けるだけでよかった」と涙を流す。
スタジオでは、陸前高田市に祭りの取材に行ってきたばかりの赤江珠緒キャスターの表情がこわばっている。
「『五山の送り火』には魂を慰めるためとか、国の安寧という意味合いがあるにもかかわらず、名折れですよ」
五山の送り火では、被災地の人たちのメッセージが別の護摩木に書き写され燃やされるという。そんなことやられれば、かえって被災地の人たちは複雑な心境だろう。高田松原の松だから意味がある。
東日本大震災:「給食の安全性」松山で説明会 原発事故、保護者ら放射能懸念 /愛媛
福島第1原発事故で、食品の放射能汚染が懸念される中、給食の安全をテーマにした松山市の出前講座がこのほど、同市菅沢町の五明公民館で開かれ、 保護者ら約20人が、同市の給食食材への放射能汚染と対策について疑問をぶつけた。保護者の要請で、通常の出前講座のテーマにはない給食について、市教委 の担当者が参加して初めて開かれた。
同市の給食の食材の安全を巡って同市教委は先月15日、福島県産の牛肉を使用しないことを決定。また、2学期以降の牛肉については県産品の使用も検討している。
会合で保護者らは、放射能を帯びた食材が使用されることで子どもたちに内部被ばくの可能性があることから、一部自治体が実施する給食の食材の放射 線量検査を要望。しかし、市教委は「県原子力センターでの検査受け入れが難しい」と難色を示した。また保護者からは、「地産地消を進めるため、季節ごとに 地域で収穫できるものに合わせて献立を組み立ててほしい」との要望も挙がった。
また、放射能を含む食材の混入を避けるため、「弁当を持たせたい」という要望に対して、市教委保健体育課の松木晶裕課長は「どうしてもというのであれば保護者の判断」と受け入れる考えを示した。【栗田亨】
- 福島第1原発:避難準備区域 近く一括解除へ 政府方針
- 泊原発:3号機営業運転再開へ 官房長官認める意向
- コメ先物:初値1万7280円 買い注文優勢
- 東電:最終損失6000億円 4~6月期見通し
- 東日本大震災:復興支援プロジェクト ホテルの一角を開放
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
いま問う平和:’11夏/1 元四電社員の被爆者、木場博さん /香川
◇原発は人類に喜びを与えるもの… 裏切りと後悔、振り絞る--木場博さん(83)
「現在ある全ての原発の安全点検をし、計画を立てて操業停止、廃炉するよう願う」
6日に高松市内で開かれた「県原爆死没者慰霊平和祈念祭」で、県原爆被害者の会会長の木場博さん(83)=高松市春日町=は、あいさつ文を読み上げた。被爆者として、また長年四国電力で働き原発の安全性を信じてきた者として、複雑な思いを抱えながら。
木場さんは高松市・男木島出身。1945年4月、17歳で通信候補生として陸軍に入隊した。
8月6日の朝、広島城(広島市)敷地内にあった中国軍管区司令部の地下通信場入り口にいた。扉が閉まるか閉まらないかの瞬間。目の前を閃(せん)光が走った。爆心地から約700メートル。地下壕の柱や土の下敷きになり背中をけがしたが、奇跡的に火傷はなかった。
市内には地獄の光景が広がっていた。親は子の名を、子は親の名を呼び探す。「兵隊さん、水……、水をください……」。水を飲ませると、次々と息を引き取った。
終戦を迎えた後も、残務処理のためしばらく広島に残ったが、下痢が激しくなり、歯茎から血が出ているのに気付いた。39度の熱が出て髪が抜け、療養。9月に故郷の島に帰った。「おまえ本当に生きているのか」。両親は驚き、泣いて喜んだ。仏壇には遺影が飾られていた。
◇ ◇ ◇
通信士の資格を生かして仕事を探そうとしたが、「被爆者は雇えない」と言われた。やりきれない思いで、資格免状を破り捨てた。
マグロ漁船や捕鯨船、電気店、海運会社と職を転々とした。被爆以来、疲れやすくなった体を押して必死に働いた。そして終戦後10年が経ったころ、 被爆時に痛めた背骨が変形して3カ月間入院。収入は途絶え、治る見込みもはっきりしなかった。妻が塩田へ働きに出て家計を支えるのが申し訳なく、入水自殺 を図った。しかし、あの日死んだ人たちの顔が浮かび思いとどまった。
電気店での仕事ぶりが評価され、四電に入社したのは1957年。臨時の便所掃除から始めた。被爆者であることを隠していたが、年2回の健康診断でばれないか不安だった。「知った後も、雇い続けてくれた会社には恩を感じている」。88年に定年退職するまで勤め上げた。
1男1女に恵まれたが、被爆が影響しないか、不安を抱いていた。自身は98年に胃がんを患い、原爆症の認定を受けた。
四電では原発部門で働いたことはなかったが、原子力の平和利用に賛成し、被爆体験を書いた本には、「原爆は人類を悲劇にする道具、原発は人類に喜びを与えるもの」と記した。被爆者として入念な点検や対策を会社に呼びかけ、安全性を信じてきた。
しかし、東日本大震災が発生した3月11日。未曾有の放射能放出をもたらす東京電力福島第1原発事故は、起きた。「裏切られたという気持ちもあるし、もちろん、自分自身が賛成してきたことを後悔している」。振り絞るように話した。
◇ ◇ ◇
広島、長崎に原爆が投下されて66年目の夏。今年は福島第1原発事故が起き、被災地の住民は見えない放射能に不安を募らせる。県内に479人(3月末現在)いる被爆者たちは今、何を思うのか。つらい記憶をたどり、核の平和利用について改めて見つめ直す姿を取材した。
- 長崎原爆の日:「明日を信じて」 被災者へ届ける歌
- 長崎原爆の日:平和と復興へ新たな一歩 陸前高田の高校生
- 長崎原爆の日:高校生100人「人間の鎖」 核廃絶求め
- 長崎原爆の日:「原子力に代わるエネルギーを」平和宣言
- 長崎原爆の日:浦上天主堂で早朝ミサ 300人が祈り
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
道北・オホーツク
日焼け顔で古里、福島へ 士別
(08/09 15:00)

市のキャラクター「さほっち」(左)に笑顔で別れのあいさつをする子供たち
【士別】福島県川内村の小学生38人を受け入れる市の「士別にコラッセ夏学校」は7日、1週間の全日程を終了し、宿泊先の市総合福祉センターでお別れ会が開かれた。
牧野勇司市長が全児童に修了証書を手渡し、「士別で蓄えたエネルギーでつらい経験を乗り切ってください」と激励。児童を代表して6年の坪井来希君が「なかなか会えない友達と会えてうれしかった。福島でも放射能100+ 件に負けないよう頑張りたい」とあいさつした。
士別滞在中に、カヌー体験や野球など、福島では制限されている屋外活動を満喫して子供たちの顔は日焼けして真っ黒。市職員や市のキャラクター「さほっち」に見送られながら「ありがとうございました」と元気な笑顔でバスに乗り込んだ。
同村は福島第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域にあり、子供たちはフェリーなどを乗り継いで避難先の郡山市などに8日昼に到着する。(五十嵐順平)
【 モータースポーツ 】
MotoGP日本GP、予定どおり開催。もてぎ中止を迫ったライダーに疑問と失望
文:Second Wind
[モータースポーツ]
MotoGP日本GP、予定どおり開催
もてぎ中止を迫ったライダーに疑問と失望
文:Second Wind
2011年8月9日

「チェルノブイリのドキュメンタリーを見てこわくなった」とロレンツォ。失笑を買う発言だった。(C)Yamaha
ライダーたちがボイコットの姿勢を示していた日本GPだが、予定どおり10月2日に開催されることが確定した。
MotoGPはシーズンを折り返したところで、ケーシー・ストーナーが193ポイント、ホルヘ・ロレンツォが173ポイント。第4戦ル マン、第5戦カタルーニャ、第6戦シルヴァーストーンと3連勝したストーナーとRC212Vが優位と思われたチャンピオンシップだが、ロレンツォも第8戦 ムジェッロで今季2勝目を挙げる粘りを見せている。ベン・スピーズが第7戦アッセンで初優勝を遂げるなど、M1のパフォーマンスが向上。このあとも第12 戦インディアナポリスでアップグレードが予定されているという。ストーナーにとっては、自陣にも敵がいることが悩みのタネか。ル マンでの負傷でカタルーニャ、シルヴァーストーン、アッセンと欠場したダニ・ペドロサだが、復帰2戦目の第9戦ザクセンリンクで今季2勝目を挙げ、ストー ナーのポイントを削っている。第10戦ラグナセカで今季5勝目を挙げ、優勝回数では圧倒するストーナーだが、タイトルの行方は予断を許さない状況で、第 15戦もてぎへの興味は否が応でも増している。
しかし、白熱するチャンピオンシップに水をさすように起こったのが、もてぎのボイコット騒ぎだ。
ライダーたちが、もてぎはキャンセルすべき、と言い出したのは、もちろん福島第一原子力発電所の原子力事故による放射能汚染の影響を不安視したもの だ。その先鋒となったのは、それぞれ2010年、2008年のワールドチャンピオンとして発言力のあるロレンツォとストーナー。ロレンツォはまだしも「パ ドックの99%は中止を望んでいるんじゃないかと思います」と直接的な表現を避けたが、ストーナーはずばり「もてぎには行きません」。
自覚と責任感に欠けるチャンピオンたち

みずからの発言がどんな波紋を広げるのか自覚がない。「がんばれ日本」のステッカーもむなしい。(C)Honda
対応を迫られたFIMとドルナは、各国政府やWHOなど国際機関からの情報収集に加えて、第三者機関(イタリアのARPA)にもてぎ周辺の放射能汚 染の調査を依頼。6月10日から23日にわたって大気、土壌、飲食物に対する放射性物質の測定が実施された。結果はレースウィークに1週間、もてぎに滞在 したとしても、大気の吸入による被曝量が0.1μSv以下、飲食物の接種による被曝量が5μSv以下、ガンマ線による被曝量が約24μSvと、被曝量は合 わせて30μSv以下にとどまり、健康へのリスクは無視できる範囲だったことがわかった(人間が自然放射能にさらされている数値は世界平均で週 46μSv、年2.4mSv)。ちなみにSv/h(毎時シーベルト。時間あたりの被曝単位)で見ると、ガンマ線による被曝量は0.144μSv/hとなっ ているが、この数値はローマ(0.330μSv/h)やマドリッド(0.190μSv/h)より低かった。
東日本大震災によってレベル7の原子力事故を起こした福島第一原子力発電所とツインリンクもてぎとの距離はほぼ120km。日本に在留する自国民に 対して、スペイン政府は福島第一原子力発電所から120km圏外への、オーストラリア政府は80km圏外への退避勧告を出しているから、ロレンツォやス トーナーの不安もわからないわけではない。だが、皮肉なことは書きたくはないが、彼らは世界各国を転戦する際に航空機に搭乗すれば40μSv(ニューヨー クからロサンゼルスまでのフライトの場合)、負傷した際にCTスキャンの検査を受ければ7mSvの放射能を浴びているのだ。また、MotoGPに先立つ9 月18日にはインディカーシリーズが開催されることを考えれば、確かな情報や知識を持ち合わせないままに発言をつづける態度には疑問と失望を感じざるをえ なかった。ヴァレンティーノ・ロッシも日本GPへの懸念を口にしてはいたが、その発言はもう少し婉曲で大人だった。
それにしても、ホンダもヤマハも日本企業として、どうしてこうした慎重さを欠いた発言を許してしまったのだろうか。スターライダーが大人げなく騒ぎ 立てれば、FIMやドルナが安全性をアピールしたところで、もてぎ行きを強制されたと勘ぐる向きはいるだろうし、こうした話題がメディアにとり上げられれ ば、被災地へのマイナスイメージはいつまでも払拭できないことになる。「がんばれ日本」「がんばろう日本」とステッカーははっていても、ライダーたちの心 は真に日本を向いてはいない。
牛の個体識別番号から放射能汚染がわかる新トレサシステム 家畜改良センター
(独)家畜改良センターは8月1日から「牛肉の放射性物質に関する検索システム」の運用を始めた。
センターでは従来インターネットで、量販店などの牛肉パックに記載されている10桁の牛個体識別番号を入力すると、生ま れた牧場からと畜場まですべての経緯がわかるトレーサビリティシステムを運用しているが、7月下旬に一部の牛肉から基準値を超える放射性物質が検出された ことをうけて、放射能汚染の可能性があるかどうかがわかる新たな検索システムを始めた。
新システムは、従来のシステムとは異なる新たなサイトで運用している。
新システムで個体識別番号を入力すると、その牛に放射能汚染の可能性があるかどうかがひとめでわかる。可能性がある場合は赤字で「追跡調査対象」「回収対 象」などと表示され、可能性がなければ黒字で「回収対象外」と表示される。センターでは、もし赤字で「追跡調査対象」「回収対象」などと表示された場合、 すぐに最寄りの保健所に連絡するよう呼びかけている。
新システムは一般消費者、流通業者などを問わず幅広く使われており、運用開始翌日の2日には1日1万8000回ほどの検索利用があった。
詳しくは家畜改良センターホームページで。
(2011.08.09)
憂楽帳:8番目の虹の色
<あなたは、虹の色を描く時 何本色鉛筆を使いますか? 7本ですか? 私はもう1本使います>
福島市の大橋雄二さん(55)が二十歳で書いた詩だ。血友病による関節内出血で寝たきりの青春を過ごし「もう病気と闘いたくない」と口にした時、 父が「書いて生きた証しを残せ」と言った。虹は7色だけじゃない。どんな逆境でも、目を凝らせば自分だけの希望が見つかる。そんな思いを込めた。
血液製剤の投与でリハビリが可能になり、父が創業したパンメーカー「銀嶺食品」を継いだ。純国産食材を使った「地ぱん」が好評で全国に販路を広げ た。そこに襲ってきた大震災と原発事故。1日1万5000個のパンを焼いては避難所に届けた日々が、新刊「笑う門には福島来たる」(渥美京子著、燦葉出版 社)で紹介されている。
銀嶺のパンにも放射能による風評被害が及ぶ。一方で、避難中に食べた人が「またあの味を」と店に来る。「ネガティブになっても仕方がない」と笑う大橋さんの目には、今も8番目の虹の色が映っている。【磯崎由美】
毎日新聞 2011年8月9日 13時38分
相馬野馬追の馬、北海道へ 原発事故で一時避難
2011.8.9 09:33
北海道日高町の牧場に到着し、検査を受ける「相馬野馬追」の馬=9日午前
東日本大震災や福島第1原発事故の影響で、飼育が困難になった福島県の伝統行事「相馬野馬追」の馬9頭が避難のため南相馬市から9日午前、北海道日高町の牧場に到着した。
日高町は国内有数の馬産地。馬を通じて南相馬市と長年交流があり、受け入れを決めた。来春まで預かるという。
9頭は飼育者が被災したため、南相馬市内で一時避難していた。放射性物質を検査するスクリーニングをした後、8日現地を出発し、フェリーなどを使い輸送。
相馬野馬追は、騎馬武者が勇壮に駆ける国指定の重要無形民俗文化財。今年は規模を縮小して、7月23~25日に開催された。
放射能対応に重点 北陸農政局
◆高嶺新局長が会見◆
北陸農政局の新たな局長に就いた高嶺彰氏(58)が8日、就任会見を行い=写真=、重点課題の一つとして、肉牛など農畜産物の放射能汚染 への対応を挙げた。コメについても国や自治体が検査の実施を決めたことを受けて、「消費者に対し、出回るコメはすべて安全だと周知したい」と述べた。
能登半島と新潟県の佐渡島が国連食糧農業機関(FAO)の「世界農業遺産」に認定されたことについては、「(環境に配慮した)持続可能な農業を行わないと、今のような自然や風土は保てないので、そうした農業が行われるように施策を動員したい」と意欲を見せた。
高嶺氏は愛知県出身。東大農学部を卒業後、1978年に農林水産省に入省。農村整備課長などを経て、08年4月からは北海道開発局農業水産部長を務めていた。
(生田大介)
東日本大震災:農家へ励ましの冊子、郡山の中村さん作製 /福島
◇福島産食材、食べたい 子どもたちの感謝の手紙まとめ
原発事故に苦しむ県内の農家を励まそうと、郡山市富田町の料理教室主宰、中村美紀さん(35)が、ブログで農家への感謝の手紙を募り、子どもたち らから寄せられた約140通の手紙を冊子にまとめた。中村さんは冊子を県内の農家に届ける予定で、「この冊子を読んで、福島の農家さんに感謝している人が たくさんいることを知ってほしい。いつかまた、おいしい野菜やお肉が食べられるように、がんばってほしい」と話している。
中村さんは「地元産の食材を食べた方が栄養価も高く新鮮で、健康にいい」と考え、家庭や料理教室で福島産の食材にこだわってきた。原発事故後、知り合いの農家が放射能を懸念した取引先に出荷を断られたことを聞いたことから、農家を支援したいと考えるようになった。
「私の3人の娘が健康に成長してこられたのは、福島産の食材を食べてきたから。農家の人たちに感謝の気持ちを伝えたかった」と、3月下旬から主宰 する料理教室のブログで「ありがとうふくしまプロジェクト」と題して、感謝や励ましの手紙を募集。国内にとどまらず、ベルギーやフィンランドなど外国に住 む福島県出身の女性やその子どもなどからも手紙が届いた。
冊子には「おばあちゃんのいいたてのお米が早く食べられるようにいのってます。福島のお野菜『バリバリ』と食べたいです」(郡山市、8歳女児) 「ふくしまのおコめもやさいもおさかなもだいすき がんばろうふくしま」(郡山市、5歳男児)などの子どもからの手紙やイラストを多数掲載。フィンランド 在住の福島市出身の女性からは「福島に一度しか行ったことがない1歳半の息子にも、美味(おい)しい野菜や果物を味わわせてあげたい」とつづられていた。
中村さんは高齢者の農家も元気づけようと、自費出版で1200部の冊子を印刷。「この冊子を読んで、一人でも多くの人に笑顔になってもらえればうれしい」と話している。今後は農協などを通じて農家に冊子を届けるという。
手紙はブログ(http://mikttymama.exblog.jp/)でも見られる。【今村茜】
- 雑記帳:世界最長ホットドッグ…ギネス申請へ
- セシウム汚染:駅弁に疑いのある牛肉 東京駅などで販売
- さぬきうどん商標:中国で登録を拒絶
- 雑記帳:「烏城巻き」が人気…岡山空港の「空弁」
- 梅買い取りカルテル疑惑:紀州梅干し加工業者らに立ち入り
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
あした輝く:ちばRookies クラシックギタリスト・岡本拓也さん /千葉
◇目指すは心癒やす音楽 プロ決意、「世界知りたい」--岡本拓也さん(19)
「アンコール」を求める拍手が鳴りやむ。一瞬の静寂。ギターの弦を柔らかくおさえ、右の指を小刻みに動かし、波打つような音を紡ぐ。曲は「アルハ ンブラ宮殿の想い出」。スペイン・アンダルシアの乾いた風と太陽のイメージが広がる--。今年4月、浦安市育ちの岡本拓也さん(19)は、東京・銀座のヤ マハホールで初のソロリサイタルを開いた。
「先生にも聞いてほしい」。タキシードは、亡き恩師から譲り受けた。応援してくれる人たちへの感謝も込めた。昨年11月、高校3年時に国内最高峰の大会「東京国際ギターコンクール」で日本人最高位の準優勝を飾った。将来のクラシックギター界を引っ張ると期待されている。
◇
ごく普通のサラリーマン家庭で育った。父・眞吾さん(58)の転勤で小学生から浦安市内のマンションに住む。家族みんなが音楽好き。部屋にはいつも童謡やジャズが流れていたが、幼くして特別な英才教育を受けた経験はない。
ギターとの出合いは小4の時。母親の勧めで市内のギター教室をのぞいたのがきっかけだ。ギター教師の平塚康史さんが弾く「禁じられた遊び」のテーマを耳にした。「なんて優しくて、繊細なんだろう」。興味がわいた。
昭和学院秀英中学(千葉市)時代は水泳部に所属する一方、家では暇さえあればギターを爪弾いた。中1の夏「ものは試し」で受けたコンクールで同世 代のレベルの高さに圧倒される。が、逆にギターへの興味はより高まった。「もっと吸収したい」と講習会に出かけ「どうやってやるの」と周囲に声をかける。 昼は4キロ泳ぎ、夜は自宅で指を弦に滑らせる。「ギターを抱え寝てしまうこともよくあった」と、父は振り返る。
◇
翌年夏、成長を見込んだ平塚さんの紹介で、篠原正志さん(59)に入門した。東京国際ギターコンクールで優勝経験もある篠原さんから、プロの厳し い指導を受ける。「年齢の割に技術は高かったが、表現力はまだまだだった」と回想する篠原さんはこう指導した。「楽譜に書かれた作曲者のメッセージはせい ぜい3割。それを元にどう自分の考えを音で紡ぎ出していくのか。それが音楽だ」
テクニックを超え、自分を表現する。そのためにはどうすればいいか。これまでにない息子の姿に、父は「マンションじゃ練習しづらいだろう」と中古の組み立て式防音室をプレゼントした。
そして、高校2年の09年5月、若手の登竜門とされる「クラシカルギターコンクール」で全国優勝し、頭角をあらわす。その年の国内大会は3冠を飾った。
一歩一歩階段を上り始めた矢先の10年1月、ギターの道へのきっかけとなった平塚さんが病気で急逝した。59歳。ギターを手にするのもはばかられるほどのショックを受けた。
進路選択で悩んでいた時期でもあったが、最後は「きっとギターの楽しさをもっと伝えたかったはず」と思い直し、「プロを目指そう」と決意した。「自分の選択に責任を持て」と父親も励ますなか、卒業を控えた10年11月、「東京国際」の栄誉を勝ち取った。
あこがれの人がいる。ウルグアイ出身のアルバロ・ピエッリ。ダイナミックさと繊細さを併せ持つ現役ギタリストだ。オーストリア・ウィーン国立音楽大学で教えていると知り、音楽理論などを猛勉強。今年6月、合格した。
「広い世界を知り、自分なりの音楽を」。入門から5年、篠原さんが教え子を送り出す日がやってきた。
◇
震災は試験勉強中の今年3月に経験した。慣れ親しんだ自宅周辺は、液状化で首都圏有数の被害が発生し、自宅のガスや下水道も不通となる。泥かきの ボランティアをしたり、津波や放射能被害の映像を見ながら、音楽を学ぶ意味を考えた。そして思い至る。「音楽には人の心を癒やし応援する力がある」と。
今年7月、ウィーンの教会でパイプオルガンの演奏を聴いた。石造りの天井から降り注ぐような響き。どれだけの人が祈り、力を得たのか。「もっと音楽を深めたい」。学び求める思いの高まりを感じた。
「ギターは小さなオーケストラ。トランペットのファンファーレのように力強く、チェロのように重厚に、そしてフルートのように揺れ。僕は指揮者。そして、ギターは歌うんです」。音を束ね、心癒やす音楽を。目指す道を進むだけだ。【山縣章子】
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
’11/8/9
長崎市平和宣言「原発なき社会に」
長崎は9日、被爆から66年の原爆の日を迎えた。長崎市松山町の平和公園で市主催の原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が営まれ、市長は平和宣言で「原子力にかわる再生可能エネルギーの開発を進めることが必要」と述べ、将来的に原発のない社会を目指すことを呼び掛けた。
宣言で市長は「どんな社会をつくるのか、根底からの議論と選択を」と訴えた。核兵器の非人道性も強調した。
原発の是非に触れなかった広島市の平和宣言よりも大きく踏み込んだ。被爆地の市長が核の平和利用の是非にまで踏み込んだことは、今後の原発をめぐる議論にも大きな影響を与えそうだ。
式典には、原爆投下国の米国から初めてズムワルト首席公使が出席。過去最多の44カ国の代表や、東京電力福島第1原発事故被災地の福島県いわき市の中学生43人、福島市の市長ら参列者6千人は原爆投下時刻の午前11時2分に黙とう、犠牲者の冥福を祈った。インターネット中継も初めて行われた。
菅直人首相はあいさつで「原子力について、これまでの安全確保に関する規制や体制の在り方について深く反省し、『原発に依存しない社会』を目指す」と述べた。
田上市長は「ノーモア・ヒバクシャ」を訴えてきた被爆国で、放射線の被害が繰り返された事態を深く憂慮。より安全なエネルギーを基盤にした社会に向けた議論と選択を訴えた。
核兵器が今後使用された場合、数え切れないほどの黒焦げの死体が散乱し、強い放射線で「助けに行くこともできない」と非人道性を強調。新型の核性能実験の実施など「核なき世界」に逆行する米国を批判し、核兵器禁止条約締結に向けた努力を各国に求めた。
被爆者代表のさん(83)は「平和への誓い」で「残りの人生を、放射能に脅かされない平和な世界の実現に尽くす」と述べた。
長崎市によると、この1年間に新たに死亡が確認された被爆者は3288人で、原爆死没者名簿に記載された人は15万5546人。長崎市に住む被爆者は4万908人で、平均年齢は76・8歳となった。
和牛オーナー制 安愚楽牧場が再生法申請
2011年8月10日 夕刊
和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県)が、九日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが十日、同社幹部への取材で分かった。三月末時点の負債総額は約六百十九億八千七百万円。
出資者は四十七都道府県に約七万人おり、契約解除にかかる費用は最大で約四千億円になる見込みで、負債総額はさらに膨らむとみられる。
経営悪化の要因として、東京電力福島第一原発事故による契約解除の増加や、和牛の価格下落を挙げている。幹部は「われわれの過失もあるが東電の過失割合は大きい」として、東電に損害賠償を請求する考えを示した。
幹部によると、契約上、出資者は所有物の繁殖牛を同社に買い戻しさせることができるが、現在の和牛の相場や経費を差し引くと、買い戻し額は元本から大幅に減額になる見込み。栃木県の弁護士が今月八日、出資者の相談を受け付ける弁護団を結成している。
今月十七日に神戸市、十九日に東京都内で債権者への説明会を開く予定。
同社は和牛生産の事業は縮小し再建を目指す方向で、全国に四十カ所ある自社牧場や牛を預託する約三百三十カ所の牧場を廃止・集約し、現在飼育する約十四万五千頭を大幅に減らす。関連のホテルやレストランの事業は継続する。
二〇一〇年の口蹄(こうてい)疫問題に続き、牛肉から放射性セシウムが検出され和牛の価格が下落したことで、一気に経営が悪化。出資者の契約解除 申し込みが大幅に増えたことも影響した。七月下旬から牛の餌代などが支払えない状況に陥り、担当弁護士が資産や負債を調査していた。
安愚楽牧場 再生法申請、九州の畜産業に影響も
和牛オーナー制度を運営する「牧場」(栃木県那須塩原市)は9日に民事再生法の適用を東京地裁に申請し、財産保全命令を受けたことが10日、わかった。帝国データバンクによると負債総額は619億円。
◇
帝国データバンク福岡支店によると、安愚楽牧場は全国の直営牧場約40か所のうち、九州・沖縄で21か所を展開。県別では、宮崎が15か所で最も多く、大分と鹿児島に各2か所、熊本と沖縄に各1か所ある。ほかに契約牧場も約130か所あるという。
飼育頭数(3月末)は全国の直営牧場で約7万3400頭、契約牧場で約7万1800頭に上るが、この約半数が九州で飼育されているとみられ、地場畜産業への影響も懸念される。
(2011年8月10日 読売新聞)
■ 安愚楽牧場、民事再生法適用を申請
|
|
|||
|
|
|||
和牛オーナー制度を運営し、全国に7万人のオーナーがいる栃木県の畜産会社・安愚楽牧場が、東京地裁に民事再生法の適用を申請したことがわかりました。負債総額はおよそ620億円です。
安愚楽牧場は、繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた仔牛を買い取ることで配当を支払う「和牛オーナー制度」を運営し、全国で黒毛和牛の飼育を行っていま した。しかし、会社側の説明によりますと、福島の原発事故による牛肉価格の下落などで経営が悪化したとして、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請しま した。負債総額は619億8700万円です。
オーナーは全国におよそ7万人いて、牛の買い取りには総額で4000億円以上必要になるということで、再建計画案では、買い戻し額は元本の1割程度と想定されています。栃木県などでは弁護団が結成されていて、安愚楽牧場は来週から東京などで債権者説明会を開く予定です。
【債権者向けコールセンター】
050-5505-3720 (受付時間 午前9時~午後5時)
(10日13:27)
安愚楽牧場、再生法申請=負債619億円、原発事故響く
和牛オーナー制度を運営する安愚楽牧場(栃木県那須町)が東京地裁に民事再生法を申請し、保全命令を受けていたことが10日、分かった。東京電力福島第 1原発事故で、放射性セシウムに汚染された牛肉が検出され、牛肉の出荷制限に加え、価格が下落。オーナーからの解約が相次ぎ、資金繰りが困難になった。負 債総額は619億8700万円。
1981年設立。繁殖牛のオーナーを募り、生まれた子牛を買い取る和牛オーナー制度が、高利回り金融商品として投資家の間で人気となり、事業を拡大して いた。自社牧場を全国に40カ所持つほか、生産委託牧場は338カ所で、黒毛和牛牧場としては国内最大規模。帝国データバンクによると、オーナー数は約7 万人。2011年3月期の売上高は1027億円だった。
[時事通信社]
東日本大震災:汚染疑い腐葉土で栽培の野菜食べる--駒ケ根の児童施設 /長野
駒ケ根市は9日、市立児童発達支援施設「つくし園」(同市上穂栄町)の児童らが、放射性セシウムを含む疑いがある腐葉土を使い栽培したミニトマトやナス、ピーマンを食べていたと発表した。市教委は「国の資料などを見ると、健康被害が出るものとは考えにくい」と話した。
市教委によると、同施設では5月中旬、カインズホーム駒ケ根店で購入した14リットル腐葉土を畑(7・2平方メートル)に1・8袋分入れた。7月 5日、収穫したミニトマトを児童7人に配布。8月1日にはピーマン、ナスをカレーに調理して児童16人らが食べたという。市は9日に保護者説明会を実施。 今後、野菜に含まれる放射性物質の測定を実施する方針という。【渡辺諒】
- 地震:「首都直下」高まる危機 東日本大震災で地殻変動
- 日航機事故:灯籠に原発被災者もメッセージ
- 米国務長官:訪米の被災生徒を激励 鉄人リプケン氏も同席
- 東日本大震災:宮城の天然アワビ稚貝激減
- 社説:「減災」策 日ごろからの心構えを
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
汚染可能性の腐葉土 駒ケ根の児童施設が使用し収穫野菜を食べる 08月10日(水)
駒ケ根市教委は9日、市の児童発達支援施設「つくし園」が、高濃度の放射性物質を含む可能性がある腐葉土を敷地内の畑で使い、採れた野菜を子ども や職員らが食べたと発表した。今のところ体調変化などの報告はないとしている。市教委は、土壌と野菜の放射性物質濃度の測定を千葉県内の検査機関に依頼。 畑をブルーシートで覆い、立ち入り禁止にした。
市教委によると、腐葉土はホームセンター「カインズホーム」で販売された「バーク入り腐葉土14L」。5月16日に同園職員が駒ケ根店で2袋購入、同21日にほぼ全量を7・2平方メートルの畑に混ぜた。
ここで採れたミニトマトを7月5日に子ども7人が1個ずつ食べ、8月1日の給食でナス1個とピーマン2個を使ったカレーを子ども16人、保護者と職員20人に出した。同4、5日にはキュウリ5本ほどを漬物にして職員が食べた。子どもは2~5歳という。
カインズホームの腐葉土をめぐっては、県などが2~5日に県内の保育所や児童養護施設などを対象に購入状況を調査。つくし園は4日に「購入していない」と報告した後、レシートなどで購入を確認して8日に訂正報告した。
同園は上伊那南部4市町村の発達障害児ら10人と、母子通園の親子16組が利用。職員は15人いる。
和牛オーナー制度運営の「安愚楽牧場」、東京地裁に民事再生法適用を申請 保全命令
和牛オーナー制度を運営する栃木県の「安愚楽(あぐら)牧場」が、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことがわかった。
安愚楽牧場は、繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を買い取る独自の制度を運営している。
東京商工リサーチによると、負債総額は、およそ619億円、およそ3万人の会員が出資している。
福島第1原子力発電所の事故で、セシウムを含む稲わらを与えられた牛の肉が流通した問題を受け、牛肉の消費が落ち込んだことなどから、7月20日に取引先への代金支払いを停止していた。
問い合わせは「債権者向け専用コールセンター 050-5505-3720」(月~金曜日の午前9時~午後5時)まで。
(08/10 12:43)
安愚楽牧場、再生法申請=負債619億円、原発事故響く
和牛オーナー制度を運営する安愚楽牧場(栃木県那須町)が東京地裁に民事再生法を申請し、保全 命令を受けていたことが10日、分かった。東京電力福島第1原発事故で、放射性セシウムに汚染された牛肉が検出され、牛肉の出荷制限に加え、価格が下落。 オーナーからの解約が相次ぎ、資金繰りが困難になった。負債総額は619億8700万円。
1981年設立。繁殖牛のオーナーを募り、生まれた子 牛を買い取る和牛オーナー制度が、高利回り金融商品として投資家の間で人気となり、事業を拡大していた。自社牧場を全国に40カ所持つほか、生産委託牧場 は338カ所で、黒毛和牛牧場としては国内最大規模。帝国データバンクによると、オーナー数は約7万人。2011年3月期の売上高は1027億円だった。 (2011/08/10-12:14)
安愚楽牧場が再生法申請…和牛オーナー7万人
和牛オーナー制度を運営する「牧場」(栃木県那須塩原市)は9日に民事再生法の適用を東京地裁に申請し、財産保全命令を受けたことが10日、わかった。帝国データバンクによると負債総額は619億円。
和牛オーナーは約7万人とされ、同社は業務を大幅に縮小して再建を目指すとしている。
帝国データバンクによると、同社は2011年3月期の売上高1027億円を計上。福島第一原子力発電所の事故後、オーナーからの解約が増え、放射性セシウムによる汚染問題に伴う牛肉の価格急落で経営が行き詰まった。同社は出資者へ代金の支払いを停止している。
(2011年8月10日12時08分 読売新聞)
「老後の生活資金が…」出資者に不安と戸惑い 安愚楽牧場再生法申請
2011.8.10 11:54
安愚楽牧場の民事再生法適用の申請が明らかになった10日、和牛オーナー制度に生活資金を預けていた出資者には不安と戸惑いの声が広がった。「老後の生活資金だったのに」。結成されたばかりの弁護団には、相談の電話が相次いでいる。
8日に結成した栃木県の弁護団の呼び掛け人である須藤博弁護士の事務所には、出資者から「一家で約9300万円出資した。これからどうなるのか」と不安を 訴える問い合わせも。須藤弁護士によると、同県のほか長野、岐阜、愛媛、高知など各県の出資者約70人から相談があった。
約70人の出資額は約30万円から約1億円までさまざま。子供の教育費や老後の蓄えとして手持ちの資金を出資したとの相談もあり、須藤弁護士は「財産をほぼつぎ込んでしまった出資者もおり、問題は非常に深刻」と話している。
安愚楽牧場、再生法申請 負債4000億円、県内最大規模 東京地裁
(8月10日 05:00)
経営が悪化していた黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉、三ヶ尻久美子社 長)は9日、東京地裁に民事再生法適用を申請し、保全命令を受けたことが関係者の話で分かった。「和牛オーナー(出資者)制度」のオーナーから牛を再買い 取りする費用を含めた負債総額は4千億円を超え、県内一般企業の経営破綻では過去最大規模。オーナーは全国約7万人、県内約2千人に上る。業務を一部縮 小・継続しながら再建を目指す。
2010年の宮崎県の口蹄疫問題に加え、原発事故による放牧制限、放射性セシウム検出による福島県産牛肉の出荷制限などで、経営状況が悪化したという。
同社は資金繰りが悪化し、7月下旬ごろから取引先などへの代金支払いが停止状態にあり、担当弁護士が資産や債務の調査を行っていた。
これまでの下野新聞社の取材に同社は「和牛オーナーの皆さまなどには明確におわびし真摯に対応する。近々説明を行いたい」とする一方、「経営悪化の大きなきっかけは原発事故。東京電力にどのような形で賠償を求めるか検討していく」としている。
東京商工リサーチ宇都宮支店や同社によると、同牧場は1979年に牧場経営を開始。和牛オーナー制度は、預託金と引き換えに出資者に母牛のオーナーになってもらい、生まれた子牛を同社が買い取る制度。
同制度や食肉加工品の製造販売などで事業を拡大した。自社、預託先牧場は全国計約350カ所で国内最大規模。11年3月期の売上高は約1027億2300万円、負債総額は約620億円。
安愚楽牧場:東京地裁が財産保全命令 負債総額619億円
2011年8月10日 11時18分
「和牛オーナー」制度で出資する会員を集めていた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、 財産保全命令を受けたことが10日、分かった。3月末時点の負債総額は619億8705万円。同社の代理人弁護士事務所によると、オーナー数は約7万人に 上るという。
東京商工リサーチ宇都宮支店によると、同社は全国40カ所の自社牧場と338カ所の預託牧場を持ち、黒毛和牛の牧場としては国内最大規模。「和牛 オーナー」となる個人会員から出資を募って繁殖牛を購入、生まれた子牛の売却益を配当金とする方式で資金調達し、今年3月期の売上高は1027億円を計上 していた。
しかし口蹄疫(こうていえき)の問題に続き、東京電力福島第1原発事故により和牛価格が下落し、資金繰りが悪化。1日に弁護士へ債権債務の調査を依頼し、事実上営業を停止していた。17日に神戸市、19日に東京都内で債権者対象の説明会を行う予定。【泉谷由梨子】
安愚楽牧場、再生法申請 負債4000億円、県内最大規模 東京地裁
(8月10日 05:00)
経営が悪化していた黒毛和牛生産の安愚楽牧場(那須塩原市埼玉、三ヶ尻久美子社長)は9日、東 京地裁に民事再生法適用を申請し、保全命令を受けたことが関係者の話で分かった。「和牛オーナー(出資者)制度」のオーナーから牛を再買い取りする費用を 含めた負債総額は4千億円を超え、県内一般企業の経営破綻では過去最大規模。オーナーは全国約7万人、県内約2千人に上る。業務を一部縮小・継続しながら 再建を目指す。
2010年の宮崎県の口蹄疫問題に加え、原発事故による放牧制限、放射性セシウム検出による福島県産牛肉の出荷制限などで、経営状況が悪化したという。
同社は資金繰りが悪化し、7月下旬ごろから取引先などへの代金支払いが停止状態にあり、担当弁護士が資産や債務の調査を行っていた。
これまでの下野新聞社の取材に同社は「和牛オーナーの皆さまなどには明確におわびし真摯に対応する。近々説明を行いたい」とする一方、「経営悪化の大きなきっかけは原発事故。東京電力にどのような形で賠償を求めるか検討していく」としている。
東京商工リサーチ宇都宮支店や同社によると、同牧場は1979年に牧場経営を開始。和牛オーナー制度は、預託金と引き換えに出資者に母牛のオーナーになってもらい、生まれた子牛を同社が買い取る制度。
同制度や食肉加工品の製造販売などで事業を拡大した。自社、預託先牧場は全国計約350カ所で国内最大規模。11年3月期の売上高は約1027億2300万円、負債総額は約620億円。
安愚楽牧場が民事再生法の適用を申請し倒産
最終更新:2011年08月10日 09時25分
安愚楽牧場(本社・栃木県)が、東京地裁に民事再生法の適用を申請したと、東京商工リサーチが10日発表した。負債額は約619億円で、栃木県内の企業では過去最大の倒産になるという。
和牛オーナー制度(繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた仔牛を買い取るシステム)で資金を調達する独自のビジネスを展開し、高配当で人気を博し、会員数は3万人を超えていた。
7月20日に取引先へ支払猶予の通知を出すことで打開策を模索してきたが、8月1日には弁護士へ債権債務の調査を依頼したことで債権者からの問い合わせが殺到するなど混乱状態になり、事実上営業を停止していた。
また、出資者が弁護団を結成する動きを見せている。17日に神戸で、19日には東京でオーナー、債権者を対象にした説明会を開く予定。
◆業績推移◆
売上高 利益金
平成21年3月期 713億 2億2214万
平成22年3月期 784億 3億5024万
平成23年3月期 1027億 5億

「安愚楽牧場」が再生法申請 契約解除に最大4千億円

福島産肉用牛についてのおことわりが張られたスーパーの精肉売り場=ことし7月、松山市
和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが10日、同社幹部への取材で分かった。3月末時点の負債総額は約619億8700万円。
オーナーは47都道府県に約7万人おり、契約解除にかかる費用は最大で約4千億円になる見込みで、負債総額はさらに膨らむとみられる。
幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は大きい」として、損害賠償を請求する考えを示した。
2011/08/10 09:31 【共同通信】
黒毛和牛の安愚楽牧場が再生法申請「東電の過失割合は大きい」
和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが10日、同社幹部への取材で分かった。3月末時点の負債総額は約619億8700万円。
オーナーは47都道府県に約7万人おり、契約解除にかかる費用は最大で約4000億円になる見込みで、負債総額はさらに膨らむとみられる。
幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は大きい」として、損害賠償を請求する考えを示した。
今月17日に神戸市、19日に東京都内で債権者への説明会を開く予定。
[ 2011年8月10日 09:12
安愚楽牧場、民事再生法適用を申請 負債総額619億円
- 2011/8/10 9:56
黒毛和牛のオーナーを募集して出資を受け、牛を飼育する「和牛オーナー制度」で知られる畜産会社、安愚楽牧場(栃木県、三ケ尻久美子社 長)が9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、財産保全命令を受けたことが10日、分かった。同社幹部が明らかにした。東京商工リサーチによると、3 月末時点の負債総額は約619億8700万円。
和牛のオーナーは全国に約7万人いるとみられる。同社幹部によると、牛の買い戻しを含めると必要な費用は約4千億円以上になる見込み。
同社は東京電力福島第1原子力発電所の事故による牛肉価格の急落で、経営が悪化し、オーナーへの配当を7月末から止めており、東京都内の弁護士事務所に債務や債権についての調査を依頼していた。
和牛オーナー制度は繁殖用の雌の黒毛和牛のオーナーを募集して出資を受け、牛を飼育。生まれた子牛を安愚楽牧場が買い取ることでオーナーへの配当を支払う仕組み。
今月17日に神戸市、19日に東京都内で債権者への説明会を開く予定。
「安愚楽牧場」が再生法申請 契約解除に最大4千億円 2011/8/10 09:31
和牛オーナー制度で資金調達し、黒毛和牛の生産を全国展開する畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県)が、9日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けたことが10日、同社幹部への取材で分かった。3月末時点の負債総額は約619億8700万円。
オーナーは47都道府県に約7万人おり、契約解除にかかる費用は最大で約4千億円になる見込みで、負債総額はさらに膨らむとみられる。
幹部は、経営悪化の要因として、東京電力福島第1原発事故による契約解除の増加や和牛の価格下落を挙げ、「われわれの過失もあるが、東電の過失割合は大きい」として、損害賠償を請求する考えを示した。
【写真説明】 福島産肉用牛についてのおことわりが張られたスーパーの精肉売り場=ことし7月、松山市
出資者支援へ弁護団、安愚楽牧場問題
安愚楽(あぐら)牧場(本社・那須町)が繁殖和牛のオーナーやえさの仕入れ先などへの支払いを止めている問題で、県弁護士会消費者問題対策委員会の弁護士ら13人が弁護団を結成した。情報を収集し、状況を把握する。
同委員会の須藤博弁護士は「具体的な対処は持ち合わせていないが、多くの人が不安に感じている」と話し、8日、弁護団を結成した。県内の出資者を支援の対象としているが、埼玉や高知などからも相談が寄せられているという。
須藤弁護士は「オーナーは全国にいるので東京の弁護士たちにも弁護団を立ち上げてもらうよう要請したい」としている。
同弁護団は28日に宇都宮市内で出資者を対象に説明会を開き、受任手続きの書類を配ることにしている。
安愚楽牧場が再生法を申請 「原発事故後に解約増えた」
和牛オーナー制度を運営する安愚楽(あぐら)牧場(本社・栃木県、資本金3千万円)が9日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、財産保全命令を受け た。同社幹部によると、契約していたオーナーは約7万1千人。同社の決算書(3月末時点)によると、負債額は619億8700万円。
同社幹部は朝日新聞の取材に「契約上、オーナーから繁殖雌牛を買い戻さなければならず、その費用を含めると4千億円以上が必要になる」と語った。しか し、同社の再建計画案では、牛の買い戻し額は元本の1割程度と想定されており、オーナーにとっては大幅な元本割れになる可能性が高い。
同社幹部によると、東京電力福島第一原発事故のあった3月以降、オーナーからの解約申し込みが従来の3~4倍に増えた。牛肉の価格や消費の急落もあって経営悪化が表面化。取引先やオーナーらへの支払いを止める一方、財務調査を弁護士に依頼していた。
この幹部によると、再建計画案は、全国に40カ所ある直営牧場を10カ所程度に集約▽333カ所の委託牧場も縮小か廃止▽飼育規模を現状の約15万頭から数万頭に減らす▽700人近い従業員の整理――が柱。
オーナー制度は、個人投資家らに和牛の繁殖雌牛を購入してもらい、生まれた子牛を安愚楽牧場が買い取るというもの。繁殖雌牛は同社関連の牧場で飼育し、契約終了後には買い戻す。投機目的で利用するオーナーも多いという。
幹部は「オーナーは47都道府県に約7万1千人」と説明。繁殖雌牛の購入費や飼育・管理費、えさ代など3億円を投じているオーナーもいる。利回りはバブル期には年10%を超え、東日本大震災前で年3~4%という。
まず17日に神戸市、19日に東京都内でオーナーら債権者を対象にした説明会を開く予定。幹部は「和牛市場は右肩上がりを想定していたが、昨年に発生し た口蹄疫(こうていえき)に次いで原発事故と、想定外の事態に見舞われた。誠意をもって経緯を説明する」と話している。(細見るい)
安愚楽牧場問題、出資者の弁護団結成
和牛オーナー制度で知られる安愚楽牧場(栃木県那須塩原市)が経営悪化により出資者へ代金の支払いを停止している問題で、栃木県弁護士会消費者問題対策委員会委員長の須藤博弁護士らが8日、同牧場への出資者の相談などに応じる弁護団を結成した。
同県内の弁護士13人で構成し、出資者らを対象とした説明会を今後開く。東京での弁護団結成も呼び掛けるという。須藤弁護士は「歴史的な大型倒産になりかねない。大規模な消費者被害を出さないよう対応していきたい」と話した。
(2011年8月9日08時57分 読売新聞)
出資者救済動き出す
安愚楽牧場問題弁護団、28日説明会
経営悪化が表面化した安愚楽(あぐら)牧場の本社がある県内で8日、全国で初めて弁護団が結成され、出資者らの救済に向けた動きがスタートした。弁護団は28日に県内の出資者を対象に説明会を開くことを決めており、出資金などの確保に向けた交渉に期待がかかる。
弁護団によると、説明会は、28日午後を予定しており、会場は未定。対象者は県内としている。
弁護団の事務局長を務める須藤博弁護士のもとには、これまでに出資者からの問い合わせが相次ぎ、「弁護団を作ってほしい」という要望も多かった。須藤弁護士は「出資者は裕福でない人も多い。生活苦に陥ることがないよう相談にのりたい」と話している。
県消費生活センターへの相談も8日現在、56件に上った。「電話がつながらず、状況が確認できない」「県が把握している情報を教えてほしい」という内容が多いという。同センターは「倒産したわけではないので、何ともしがたい。こちらも情報が欲しいくらい」と話している。
弁護団への問い合わせは、須藤博法律事務所(028・600・6777)へ。
(2011年8月9日 読売新聞)
県内弁護団結成 安愚楽牧場経営悪化対応
(8月9日 05:00)
安愚楽牧場(那須塩原市埼玉)の経営悪化問題で、県弁護士会消費者問題対策委員会の弁護士らが8日、和牛オーナー制度の出資者らを支援する弁護団を結成した。28日に出資者を対象にした説明会を開き、実態の把握などを努める方針。
弁護団は同委員会委員長の須藤博弁護士ら13人。当面は須藤弁護士の事務所を相談窓口に情報収集に当たるが、相談数が増えれば専用の電話回線を設置する。
須藤弁護士の事務所には8日までに、出資者から計13件の相談があったという。同弁護士は「極めて大型の消費者被害となる恐れがある。出資者がどれだけ取り戻せるか、そのためにどんな方法があるのかを検討したい」と述べた。
弁護団についての問い合わせは須藤博法律事務所、電話028・600・6777。
細野原発相、原子力損害賠償支援機構も担当に
枝野官房長官は10日午前の記者会見で、細野原発相に原子力損害賠償支援機構を担当させると発表した。
同日付で菅首相が辞令を交付した。
東京電力福島第一原子力発電所事故の賠償を支援する「原子力損害賠償支援機構法」が10日に施行されたのを受けたもので、政府は同日付で、月内にも発足する機構の設立準備に当たる支援機構担当室を内閣府に設置した。
(2011年8月10日12時25分 読売新聞)
原賠機構担当に細野原発相
政府は10日、東京電力による福島第1原発事故の損害賠償を国が支援する枠組みを定めた原子力損害賠償支援機構法が施行されたことを受け、同日付で細野豪志原発事故担当相に支援機構担当を兼務させた。また、内閣府に担当室を設置した。
枝野幸男官房長官は同日午前の記者会見で「今後速やかに機構を設立し、被害者の方々が迅速かつ適切に賠償を受けられるよう、政府として万全を期していきたい」と述べた。(2011/08/10-13:11)
首相、支援機構担当に原発相任命
- 2011/8/10 11:54
菅直人首相は10日、東京電力福島第1原子力発電所事故の賠償金支払いを援助するための「原子力損害賠償支援機構」担当に細野豪志原発事 故担当相を任命した。同時に、内閣府に原子力損害賠償支援機構担当室を設置した。職員は内閣官房の原発事故経済被害対応室や東電の経営・財務調査タスク フォースのスタッフが兼任し、機構の立ち上げを準備する。
設立時期については、枝野幸男官房長官は同日午前の記者会見で「細野担当相のもと、できるだけすみやかに対応される」と述べるにとどめた。
運転再開へ最終検査
(北海道)

原子力安全保安院は、定期検査中の泊原発3号機の最終検査に入っています。あすにも原子力安全委員会の評価を得て営業運転を再開する見通しです。
午 前8時半ごろ、原子力安全保安院の検査官2人が泊原発3号機に入り、正常に運転されているかデータなどをチェックしているということです。検査はきょうで 終わり、結果はあす開かれる原子力安全委員会に報告され評価を受けます。問題がなければ、泊原発3号機はあすにも営業運転を再開する見通しです。再開すれ ば、原発事故の定期検査中の原発が営業運転に移行する全国で初のケースとなります。しかし、高橋知事は地元軽視だと反発していて、道は対応策を検討してい ます。
[ 8/10 12:31 札幌テレビ]
泊原発営業運転へ、他原発へ波及期待も
政府「ダブルチェック」強調
北海道電力は9日、定期検査で調整運転中の泊原子力発電所(北海道泊村)3号機を営業運転に移行する手続きに入り、11日にも認められる見通しだ。(山下福太郎)
東日本大震災後、定期検査中の原発の営業運転再開は初めてで、再稼働に向けた地元調整が難航している他の原発の動向にも影響を与えそうだ。
北海道の高橋はるみ知事は9日、記者団に対し、国から事前に十分な説明がなかったことに不快感を示したが、「法的な手続き上は地元同意はいらな い」とも述べ、最終的には営業運転再開を受け入れざるを得ないことを示唆した。仮に再開しない場合、北海道電力管内で暖房需要が高まる冬場の電力が不足す る可能性が高く、高橋知事はこれまでの記者会見などで再開容認の姿勢を示していた。
泊3号機の営業運転再開を巡っては、7月上旬、原子力安全・保安院が早期に最終検査の申請を行うように北電に指示した一方で、「脱原発」を表明した菅首相が慎重姿勢を示し、政府内の足並みの乱れが表面化していた。
政府は9日、北海道への通知で、調整運転から移行する際は、保安院検査に加えて原子力安全委の意見を求める「ダブルチェック」(枝野官房長官)に よって、地元自治体などに理解を求める考えを示した。5か月間も調整運転が続いている泊3号機の異例の状況を受け、政府が再開に向けて、念押しする格好 だ。
泊3号機が営業運転再開の最終調整に入ったことで、政府内には「自治体側の姿勢が軟化し、再稼働を決断しやすくなる」(経産省幹部)との期待の声 も出ている。現在、全国の原発全54基のうち38基(泊3号機は除く)が震災の影響や定期検査で停止しており、新たな再稼働がなければ来春にすべて停止す る見通しだ。
ただ、すでに調整運転という形で稼働中だった泊3号機に比べ、停止中の原発の再稼働に自治体側の目は厳しい。新潟県の泉田裕彦知事は、政府が打ち 出したストレステスト(耐性検査)について「気休めにすぎない」と発言している。電力会社や保安院によるやらせ問題が相次いで発覚し、地元との協議も滞っ ており、再稼働に向けた道筋は依然として課題が山積している。
(2011年8月10日 読売新聞)
泊3号機営業運転再開 地元軽視 知事怒る
| 泊原発3号機の最終検査の申請について発表する北海道電力の阪井一郎・原子力部長(中央)=9日午後、札幌市中央区、杉本康弘撮影 |
■泊3号機営業運転再開へ
■「地元軽視」知事怒る
■道、意向表明の余地なく
北海道電力が9日、定期検査中で調整運転している泊原発3号機(泊村)の最終検査を申請、国は11日にも営業運転を認める可能性が出てき た。これに対し、高橋はるみ知事は「地元軽視」と政府を強く批判した。国は、道が再開の是非を判断する前提とした質問状へ回答すると同時に、北電に最終検 査を受けるよう再度要請したからだ。道の意向を表明する余地もなく事態が動き出した。
◇
泊3号機が調整運転に入って約5カ月。その扱いをめぐる国の姿勢は煮え切らない状態が続いた。
北電は7月8日、経済産業省原子力安全・保安院から最終検査を受けるよう指導を受け、道には3日後に検査を受ける意向を伝えた。高橋知事 は同14日、国に3号機を巡る質問状を出し、その回答を受け「初めて(営業運転再開の)検討がスタートする」との姿勢を貫いてきた。北電も国からの回答が 届き、道の理解を得てから営業運転に向けて最終検査を受けるのが最善、と考えていた。
ところが、国は道に回答を示すと同時に最終検査を受けるよう求めた。「催促」は2度目。北電は「最終検査を受けるのは法令に基づく事業者の義務」と判断し、申請手続きを取らざるを得なくなったという。
9日の申請後に会見した北電の阪井一郎・原子力部長らは、申請に先立って道幹部らに事情説明したと明かした。「道の理解は得られたか」との質問には「そう願いたいが、直接のお言葉はいただけなかった」と苦渋の表情を見せた。
一方、高橋知事は9日夕、臨時会見を開き、「我々への回答と同時に、北電に(最終検査を)受検しろと指示を出す。地元軽視で、甚だ遺憾だ」と政府の対応を強く批判した。
高橋知事は質問状で、3号機を営業運転中の原発と同じに扱う理由について政府の統一見解を求めていた。最終検査の申請の際、法令上は道の 同意は不要だが、高橋知事はこれまでの会見で「丁寧な地元との対話が重要だというのが世の中全体の流れだ」と強調。約1カ月間、政府の回答を待ち続けてい た。
それだけに、今後の政府への対応を質問されても「今はとにかく怒っているので頭の中が整理できていない。これから考える」と怒りをあらわにした。
回答内容については「精査して考え方を整理する」と話し、営業運転再開の是非も「このままプロセスが進めば、(地元の判断は)全く意味がない」として判断を示さなかった。
知事周辺によると、回答の内容は「道議会などからも理解を得られる可能性が高い」と道庁内で前向きに受け止められた。3号機は再稼働には 当たらない、との内容が想定内で、保安院と原子力安全委員会の二重チェックを約束する内容だったからだ。ところが、北電が直ちに検査申請することが判明 し、道庁内の雰囲気は一変。国への不信感が高まったという。
(綱島洋一、諸星晃一、杉村和将)
泊原発:3号機、道への国の回答(全文) /北海道
北海道電力泊原発3号機をめぐり、経済産業省が9日、国の見解を問う道に回答した内容は以下の通り。
(1)調整運転中の泊3号機の最終検査は、再稼働ではなく運転の継続か
現在、調整運転中の泊原発3号機はすでに原子炉が起動し運転中の状態にあり、また、今後予定される国による最終検査(総合負荷性能検査)は、運転 状態において行う検査であることから、同検査の時点においても引き続き運転が継続している状態にある。そのため、同検査を受けて営業運転に移行すること は、運転の継続であり、再稼働にはあたらない旨を改めて整理した。
(2)調整運転中の泊原発3号機は、稼働中の原子炉と同様に、ストレステストの2次評価の対象になるか
泊原発3号機については、すでに原子炉が起動し、運転中の状態であることから、安全性に関する総合評価(いわゆるストレステスト)における2次評価の対象となる。
(3)停止した大飯発電所1号機のストレステスト上の扱い、及び今回の大飯のトラブルが泊原発3号機のストレステスト上の扱いに与える影響の有無について
大飯原発1号機は、今年7月15日に発生したトラブルにより原子炉を停止しており、「定期検査中であって原子炉が停止している」ため、再起動に際 しては、安全性に関する総合評価における1次評価の対象となる。一方、泊原発3号機については、現状においてこのようなトラブルはなく、運転中であること から前述のとおり2次評価の対象となる。
(4)ストレステストと安全性の担保について
原発の安全性については、通常の法令上の確認に加えて、東京電力福島第1原発の事故を踏まえ、緊急安全対策等を講じ、従来以上に慎重に安全性のチェックを行ってきたところである。
今般導入された安全性に対する総合評価は、原発の更なる安全性の向上と、安全性についての国民・住民の方々の安心・信頼の確保のために、欧州諸国で導入されたストレステストを参考に、新たな手続き、ルールに基づく安全評価として実施するもの。
具体的には、1次評価により、定期検査中で起動準備の整った原発について順次、設計上の想定を超える事象に対しどの程度安全裕度を有するのかを評 価する。また、2次評価により、泊原発3号機を含めた全ての原発を対象に、総合的な安全評価を実施し地震や津波に対する各原発の究極的な耐力を評価する。 評価においては、事業者が行った評価結果について、原子力安全・保安院が確認し、さらに原子力安全委員会がその妥当性について確認を行うこととしており、 1次評価については運転再開の可否について、また2次評価については継続運転の可否についてそれぞれ政府として判断していく。
- 泊原発:営業運転へ北電検査申請 政府「再稼働あたらぬ」
- 泊原発:3号機営業運転再開へ 官房長官認める意向
- 枝野長官:調整運転中の泊、大飯原発 再開「内閣で判断」
- 泊原発3号機:営業運転へ 北電、最終検査近く申請
- 原発:「安心は無視か」 経産相「再稼働を」に怒りあらわ
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
「電力安定供給に欠かせない」 北電が3号機の最終検査を申請
- 2011/8/9 21:30
北海道電力は9日、調整運転が続く泊原子力発電所(泊村)の3号機について、定期検査の最終検査(総合負荷性能検査)を国に申請した。原 子力安全・保安院の検査に加えて、原子力安全委員会の評価を経る二重チェックで判定され、結果は数日で出る見通し。合格すれば東日本大震災に伴う東京電力 福島第1原発事故以降、初めて営業再開する事例となる。
道が営業運転の是非を判断するために出した質問書に対する回答が9日、国からあったことで申請に踏み切った。保安院の最終検査は9、10日 の両日に実施、11日に原子力安全委員会に結果を報告する。同委が認めれば、早ければ11日にも営業運転が可能となる。最終検査申請や営業運転再開の手続 き上、道の承認は必要ない。
北電の阪井一郎原子力部長らは9日の会見で「7月8日に続き(8月9日にも)経産省から営業運転のための最終検査を受けていないと、指摘を受けた。2度目の指摘があったことで申請を決断した」と説明した。
北電は9日午前、道に申請するとの判断を伝えたが「(道からは)理解したとか容認するとかいう言葉は返ってこなかった」という。北電はこの 日の会見で「電力の安定供給には3号機の安定運転が欠かせない。説明を通じて理解を得られる」「検査を受けることが、地元に安全を確認してもらうことにつ ながる」などと強調した。
泊原発3号機は1月に定期検査に入り、震災直前の3月から調整運転を開始。4月から最終検査を受けて営業運転を再開する予定だったが、福島第1原発の事故発生で状況が一変。調整運転という名のもとで実際にはフル稼働してきた。
「電力供給に問題はない」(北電)という今夏の電力供給でも、火力発電機2台が設備障害で停止した影響で、8月9日の供給予備率は安定供給の目安としていた8%を割り込み、一時的に7.1%まで落ち込んだ。
冷涼な北海道では暖房使用で冬場に電力需要がピークを迎える。1号機は4月に定期検査に入り、停止している。2号機も8月下旬に検査入りし停止する。3号機の営業運転再開後は1、2号機の運転再開に向けての日程が大きな焦点になりそうだ。
「地元軽視」と高橋知事…泊原発の営業運転
定期検査中で調整運転している北海道電力の泊原子力発電所3号機(北海道泊村、91・2万キロ・ワット)について、最速で11日中にも営業運転に移行する見通しとなった。
北電は営業運転に移行するための最終検査(総合負荷性能検査)の受検申請を9日、海江田経済産業相に行ったが、最終検 査は9、10の両日に行われ、結果は11日に予定されている原子力安全委員会で報告される見通しとなったためだ。問題がなければ北電は定期検査の終了証の 交付を受け、営業運転に移行する。
泊3号機の営業運転移行に向けては、北海道の高橋はるみ知事が国に対して質問書を提出していた。国は9日に「泊3号機は再稼働でなく運転の継続と して扱う」などと回答、北電には改めて最終検査を受けるよう求め、北電がすぐに申請に踏み切った。高橋知事は申請について、「地元軽視で、甚だ遺憾だ」 と、不信感を表した。
(2011年8月10日00時20分 読売新聞)
泊原発3号機、営業運転再開へ 北電、最終検査を申請
北海道電力は9日、定期検査中のまま5カ月以上にわたって調整運転を続ける泊原発3号機(出力91.2万キロワット)について、最終検査を経済産業省原 子力安全・保安院に申請した。保安院は同日に検査を開始、11日には原子力安全委員会に結果を報告する。検査が終了すれば営業運転に移る。営業運転を再開 する原発は東日本大震災後で初となる。
泊3号機は1月に定検に入った。その後、再起動して3月7日に発電を再開し、調整運転に移行。通常なら1カ月程度で最終検査を受けるはずだったが、東京電力福島第一原発の事故で申請を先送りしてきた。
営業運転と変わらないフル出力の調整運転が長期にわたるのは異例で、保安院は「法令上問題がある可能性がある」と申請するよう指導してきた。ただ、停止中の原発を対象としたストレステスト(耐性評価)の1次評価の対象になるかどうかが注目されていた。
国の手続き「地元軽視」=泊3号機の営業運転再開で-北海道知事
北海道の高橋はるみ知事は9日記者会見し、国が同日、北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機の 定期点検の最終検査を申請するよう同社に求めたことについて、「地元軽視であり、はなはだ遺憾だ」と述べ不快感を示した。知事が営業運転再開の判断材料と してきた政府の見解表明と同じ日に行われたのが理由。
海江田万里経済産業相は同日午前、知事が国に求めていた、3号機の営業運転への移行などに関する見解を道に送付。調整運転中の原発が営業運転に移行するのは「再稼働」には当たらないとする見解を示した。一方で、北海道電は国の指導に基づき最終検査の受検を申請した。
知事は国の回答を基に営業運転再開の是非を判断する方針だったため、同じ日に北海道電へ検査申請を求めたことで検討の時間がなくなったと反発。ただ、営業運転を認めないかどうかに関しては「その議論以前の問題だ」と明言を避けた。(2011/08/09-18:47)
九電「証拠隠し」 「地元折衝メモ」廃棄 副本部長 上層部関与を否定
2011年8月10日 13:29 カテゴリー:社会 九州 > 佐賀
九州電力の「やらせメール」問題にからむ同社原子力発電本部の社内資 料廃棄問題で、廃棄を指示したとされる中村明同本部副本部長(上席執行役員)は10日、西日本新聞などの取材に応じ、上司に当たる同本部長の山元春義副社 長による廃棄指示や同副社長への報告は「ない」と否定し、自身の判断だったことを強調した。山元副社長は同日、取材に対して廃棄の指示や報告について「知 らない」と語った。
中村副本部長は「個人に迷惑がかかるようなものは外しておくように」と同本部の部下に廃棄を指示したことを認めた。廃 棄資料には、玄海原発(佐賀県玄海町)でのプルサーマル導入を地元に同意してもらう活動の中で、九電が議員や県庁、自治会など地元関係者と面会し、「折衝 した際のメモ」が含まれていることも明らかにした。
その上で「(メモ内容が公になると)言った言わないの話になり、誤解を生んではいけない」と判断して廃棄を指示したと説明。古川康知事や経済産業省関係者のメモはないと否定した。
7月21日と8月5日の2回とされる廃棄の指示について、「それ以外はないと思う」とした上で「誤解を与えるような形になり、誠に申し訳ないと思う」と話した。
第三者委の郷原信郎委員長(元東京地検検事、弁護士)は9日夜の会見で、「(廃棄に関与したのが)本当に中村氏だけなのか、上の人間が知らなかったのか明らかにする必要がある」としている。
=2011/08/10付 西日本新聞夕刊=
■ 九州電力、検証資料を一部廃棄
|
|
|||
九州電力が、やらせメール問題を検証する第三者委員会から提出を求められた資料を一部廃棄していたことがわかりました。
「関連する証拠を廃棄するという行為が行われた」(九州電力 第三者委員会 郷原信郎委員長)
第三者委員会によりますと、原子力発電本部の副本部長が指示して、玄海原発のプルサーマル発電に関する、いわゆる「理解活動」の資料が一部廃棄されていたということです。また、九電の佐賀支社もプルサーマル関連の資料を廃棄しようとしていました。
「子どもと同じですよね、やってることが。すぐ隠そうとする」
「コンプライアンス以前の問題」
「きちんとした態度を取らないとおかしいですよね。もろもろのものがどんどん出てくる状態じゃね」(市民)
第三者委員会は九電を強く批判し、「徹底的に調査する」としています。(10日11:30)
九電副本部長らのパソコン分析 原発資料の廃棄問題 第三者委
- 2011/8/10 12:00
- 日本経済新聞 電子版
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)へのプルサーマル発電導入に関する資料が廃棄された問題で、同社の第三者委員会が、廃棄を指示 したとされる原子力発電本部の中村明副本部長(上席執行役員)ら数人からパソコンの提出を受けたことが10日、分かった。第三者委は保存データなどを分析 し、廃棄に至る詳しい実態の解明を進める。
九電原発部門のトップで原子力発電本部長の山元春義副社長は10日、日本経済新聞の取材に…
九電、証拠隠滅か 「個人に迷惑かかる」と資料破棄
九州電力の「やらせメール」問題を調査している第三者委員会の郷原信郎委員長は9日夜、福岡市で記者会見し、原子力発電本部の中村明副本部長の指示で、 玄海原発3号機へのプルサーマル導入の理解活動に関する資料の一部を破棄する証拠隠滅行為があったと発表した。副本部長は破棄した理由について「個人に迷 惑がかかるため」と弁明しているという。
郷原委員長によると、2005年のプルサーマルのシンポジウムに関する九電の社内調査の過程で、経営管理本部が7月21日に原子力発電本部に関係資料の 提出を要求した際、副本部長が部下に破棄を指示したという。2~3冊のファイルの中から一部が抜かれ、破棄されていた。
また、第三者委の要請を受け、経営管理本部が今月5日、佐賀支社に同様の資料提供を求めた際も、副本部長は破棄するよう指示。同支社は15冊のファイルを社内の廃棄用ボックスまで運んでいたが、この資料は業者が回収する前に経営管理本部が押さえた。
これまでに企業や官庁などの内部調査に関わってきた郷原委員長は「調査に対して、露骨な証拠隠しは私は経験したことがない。これが原子力発電本部で行われた。九電の原発管理が信頼できるのかを判断する上で重要な事実。しっかり調査したい」と述べた。
また、副本部長が迷惑をかけるとしている「個人」については「佐賀支社の分は佐賀のいろんな人。本社の分は必ずしも佐賀の人とは限らない。少なくとも資源エネルギー庁は考えられる」と語った。
2011年08月10日更新
九州電力:プルサーマル資料廃棄 副本部長指示で
九電の対応を批判し、厳しい表情で会見する第三者委の郷原信郎委員長=福岡市中央区のホテルで2011年8月9日、安達一成撮影
九州電力の「やらせメール問題」に絡み、同社原子力発電本部の中村明・副本部長が、同本部と佐賀支社に保管されていたプルサーマル発電関連の書類 を廃棄するよう指示していたことが9日、九電第三者委員会の調査で分かった。実際に廃棄された書類の中には、国への報告対象となっていた説明会の資料も含 まれており、第三者委は悪質な隠蔽(いんぺい)工作があったとみて、詳しく調べる。
第三者委の郷原信郎委員長が同日、福岡市内で会見を開き、明らかにした。それによると、中村副本部長は社内調査で7月21日に求められた、05年 10月の玄海原発(佐賀県玄海町)におけるプルサーマルに関する説明会の書類について、「個人に迷惑がかかる資料は抜いておけ」と部下に指示。廃棄された 書類の分量などは不明という。郷原委員長は、副本部長の言う「個人」について、「政治家や県、国の関係などが考えられる」と述べた。
九電のやらせメール発覚を機に、経済産業省は全国の電力会社に過去の国主催の説明会での動員実態などを明らかにするよう求めていた。05年10月 の説明会も対象で、九電は7月29日に調査結果を報告していた。しかし、調査段階で隠蔽があったことになるため、報告の信ぴょう性も疑われることになる。
また、副本部長は8月5日、第三者委から提出を求められた、佐賀支社のプルサーマル関連資料の廃棄も指示。だが内部通報で第三者委が廃棄場所に残っていたファイル15冊を回収、廃棄を防いだ。
中村副本部長はやらせメール発覚前の7月4日、鹿児島県議会で「そうした事実はない」とメール問題について虚偽答弁。6月28日の株主総会前に同本部が用意していたやらせメール問題に関する想定問答の作成にもかかわっていたとされる。
中村副本部長は9日夜、毎日新聞などの取材に対し、「個人に迷惑をかけるわけにはいかなかった。(上司などから)指示は受けていない」と述べて、 隠蔽が自身の指示だったことを認めた。対象については「過去何年分かにわたるプルサーマル関連資料のうち、個人情報が分かるもの」と述べた。【中園敦二、 小原擁、阿部周一】
毎日新聞 2011年8月10日 10時22分(最終更新 8月10日 10時25分)
九電“証拠隠滅”で副本部長 言葉濁す
九州電力が「やらせメール」調査の過程で、佐賀・玄海原発のプルサーマル導入シンポジウムに関連した資料を破棄し“証拠隠滅”していた問題で、破棄を指 示した原子力発電本部の中村明副本部長は10日、共同通信などの取材に対し「資料は地元関係者とのやりとりなどのメモ。個人名で発言が書かれていた」と説 明した。
中村副本部長は破棄の理由を「長い期間いろいろな理解を求める活動をしているので誤解を生んではいけない。迷惑が掛かるものは 外すように言った」と述べた。シンポジウムなどでのやらせの意見投稿や、動員があったことを示すやりとりが含まれるかについては「あったかもしれない。直 接見ていないのでよく分からない」と言葉を濁した。
問題を調査している九電の第三者委員会(委員長・郷原信郎弁護士)によると、中村副本部長は7月と8月の2度にわたり、プルサーマル導入に向けて2005年に国が主催したシンポジウムに関する「個人資料」などの破棄を指示。一部は実際に破棄された。
[ 2011年8月10日 09:53
「九電が証拠隠し」 第三者委 一部は廃棄
2011年8月10日 01:23 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 九州 > 佐賀

九州電力による社内資料廃棄などの事実を記者会見で明らかにする第三者委員会の郷原信郎委員長=9日午後8時32分、福岡市中央区のホテル
九州電力の「やらせメール」問題を調査する第三者委員会の郷原信郎委員長は9日夜、福岡市内で緊急会見し、同社原子力発電本部の中村明副本部長(上席執行 役員)が7-8月、プルサーマル導入前の住民説明会などに関する社内資料の廃棄を部下に指示し、一部は廃棄されたことを明らかにした。中村副本部長は第三 者委の調査に対し、廃棄の事実を認めた。郷原委員長は「露骨な証拠隠し」として、動機や他の幹部が関与していなかったかを詳しく調べる方針。経済産業省に も報告する。
九電原発部門ナンバー2が直接指示していたことで、同部門の深刻な閉鎖性があらためて浮き彫りになった。
郷 原委員長によると、中村副本部長が廃棄を指示したのは7月21日と8月5日の2回。第三者委発足前の7月21日には、社内調査を行う経営管理本部が原子力 発電本部に対し、プルサーマル関連資料を渡すように要請したところ、中村副本部長が「個人的な(情報が入った)資料は抜いておけ」と同本部の部下に廃棄を 指示。2-3冊のファイルから一部の資料が実際に廃棄されたという。8月5日にも、第三者委の依頼で経営管理本部が佐賀支社に対して送付を要請したプル サーマル資料15冊について、同支社に廃棄を指示。8日に同支社内で廃棄予定の資料が見つかった。
廃棄対象の資料の詳細は不明だが、動員が問題視されている2005年のプルサーマル説明会資料のほか「(佐賀)県や資源エネルギー庁関連かもしれない」(郷原委員長)としている。
証拠隠滅について九電社内から第三者委に情報提供があり、8日に自己申告を求めたところ、中村副本部長が同日、事実を認めた。廃棄の理由は「個人に迷惑が かかるから」と話しているという。中村副本部長はやらせを要請するメールを送った課長級社員の当時の上司で、7月4日の鹿児島県議会で事実を否定した。第 三者委は既に中村副本部長らのパソコンを回収しており、メールなども調べる予定。
九電は9日夜「今回の行為は調査に重大な影響を与える極めて不適切なものだったとおわびする」との談話を出した。
=2011/08/10付 西日本新聞朝刊=

【訃報】萬田久子、悲痛…内縁の夫が死去
< 2011年8月10日 12:52 >
女優・萬田久子(53)の事実上の夫で、アパレル会社「リンク・セオリー・ジャパン」代表取締役社長兼CEOの佐々木力(ささき・ちから)さんが9日午後4時43分、スキルス性胃がんのため亡くなった。60歳。
通夜は14日午後6時から、葬儀・告別式は15日午前11時から、いずれも東京・青山葬儀所で営まれる。喪主は萬田久子。
佐々木さんと萬田は88年ごろから同居を始め、婚姻届を提出せず、20年以上“事実婚状態”を続けていた。
萬田の所属事務所によると、萬田が今後コメントを発表するかどうかなど、現時点では何も決まっていないという。
2011年08月10日 11時45分
萬田久子の内縁の夫が死去
女優の萬田久子の内縁の夫である佐々木力さんが9日、スキルス性胃がんのため都内の病院で亡くなった。60歳だった。
佐々木さんはアパレルメーカーなどを手掛ける実業家。前妻と離婚前に萬田との交際を86年にスタート。87年には長男が生まれ佐々木さんも認知。88年からは目黒区で同居。婚姻届けは出さず、“事実婚”を続けていた。
萬田久子さんの夫、佐々木力さん死去
2011年8月10日10時45分
佐々木力さん(ささき・ちから=リンク・セオリー・ジャパン社長、俳優萬田久子さんの事実婚の夫)が9日、スキルス性胃がんで死去、60歳。通夜は14日午後6時、葬儀は15日午前11時から東京都港区南青山2の33の20の青山葬儀所で。喪主は萬田久子さん。
萬田久子の“夫”死去 過去に不倫出産も
女優萬田久子(53)と事実婚関係にある、大手アパレルメーカーのリンク・セオリー・ジャパン代表取締役社長兼CEO佐々木力(ささき・ちから)氏が9日午後4時43分、スキルス性胃がんで死去した。60歳だった。通夜は14日、葬儀・告別式は15日に東京・青山葬儀所で営まれる。喪主は萬田が務める。
佐々木氏は1973年(昭48)に神奈川大卒業後、ファッションメーカーのタキヒヨーに入社。ワールド取締役を経て、リンク社を通じてブランド「Theory」を日本に紹介するなど、一貫してファッション業界を歩んできた。
萬田と佐々木氏は86年に交際をスタート。佐々木氏には妻子がおり、萬田が87年10月にニューヨークで長男を“不倫出産”した際は大きな話題を 呼んだ。その後、佐々木氏の正式な離婚成立を待って入籍するとみられていたが、婚姻届はいまだ提出しておらず、事実婚の状態が続いていた。
[2011年8月10日8時1分 紙面から]
萬田久子さん事実上の夫・佐々木力氏死去
最終更新:2011年08月10日 09時00分
女優の萬田久子さん(53)の事実上の夫婦関係にある、リンク・セオリー・ホールディングス社長の佐々木力(ささき・ちから)氏が9日午後、東京都内の 病院でスキルス性胃がんのため亡くなった。60歳。東京・青山葬儀所で14日に通夜、15日に葬儀・告別式が行われる。喪主は萬田さん。
萬田さんは、すでに別の女性と結婚していた佐々木さんとの間に子供を出産したが、事実婚を貫いてきた。
2005年にリンク社が東証マザーズに新規株式上場した際には、2人の株式の時価総額は約150億円とも言われた。
萬田久子の「内縁の夫」佐々木力さん死去
07年5月、ソフトバンク・阪神戦で始球式を務めた佐々木力さん
女優・萬田久子(53)の事実上の夫で、アパレル会社「リンク・セオリー・ホールディングス」社長兼CEO(最高経営責任者)の佐々木力(ちか ら)さんが9日午後4時43分、スキルス性胃がんのため、亡くなった。60歳だった。萬田と佐々木さんは88年から同居し、婚姻届こそ提出しなかったが、 “事実婚”を続けていた。2人には23歳の長男がいる。
不倫の末に結ばれ、萬田が法律にとらわれない独特のスタイルで愛し続けた伴侶を亡くした。萬田は86年に佐々木さんと交際を始めた。当時、佐々木 さんは結婚しており、周囲の反対を押し切って87年10月に米ニューヨークで長男を出産した。翌88年から東京・目黒区内で同居。佐々木さんも長男を認知 し、前妻との離婚も成立した。
佐々木さんが社長を務める「リンク―」はファッションブランド「セオリー」などを手がける。同ブランドは福岡ソフトバンクホークスに移動用スーツを提供しており、佐々木さんも野球少年だったことから、07年5月22日にはソフトバンク・阪神戦で始球式を務めた。
「自由なスタイルもあっていいから」。萬田は婚姻届を提出しない理由をこう説明していた。6月中旬、自著「萬田ルールズ」の出版イベントでも「多分、私はこのまま(事実婚状態で)いくと思うけど…。ただ、来年は分かりませんよ」と話していた。
◆スキルス性胃がん 胃がんの中でも悪性度が高く、生存率が低い。粘膜表面の潰瘍などを起こしながら進行する 通常の胃がんと異なり、表面がほとんど変化しない状態で胃壁を広く浸潤するため、発見しにくく、自覚症状も少ない。胃がん全体の約1割を占め、30~40 歳代の若い女性がかかりやすいとされる。タレントの堀江しのぶさん(88年)、フリーアナの逸見政孝さん(93年)らがこのがんで亡くなっている。
◆佐々木 力(ささき・ちから)1951年3月16日、岐阜県生まれ。73年、タキヒヨー株式会社に入社。ア パレルメーカー・WHK社長、ワールド取締役などを経て、2001年、リンク・セオリー・ホールディングスの取締役会長に就任。03年に米国セオリー社グ ループを株式会社ファーストリテイリングと共同で買収し、CEOを兼任。
◆萬田 久子(まんだ・ひさこ)1958年4月13日、大阪市生まれ。53歳。78年にミス・ユニバース日本 代表に選ばれ、80年にNHKドラマ「なっちゃんの写真館」でデビュー。81年、映画「夏の別れ」で初主演。以降、ドラマ、映画で活躍。現在はフジ系 「笑っていいとも!」、TBS系連ドラ「美男ですね」にレギュラー出演中。身長167センチ。
萬田久子悲痛…内縁の夫、佐々木力さん急逝
女優、萬田久子(53)の内縁の夫で実業家の佐々木力(ささき・ちから)さんが9日午後4時43分、スキルス性胃がんのため都内の病院で死去した。60歳だった。
関係者によると佐々木さんは今年7月前後にがんが判明。すぐに入院したものの、既にがんは相当進行していたという。余命の宣告も受け、宣告期間よりはもったものの、9日に容体が急変、萬田ら家族が看取る中で息を引き取った。
1987年、佐々木さんと前妻との離婚が成立する前に萬田が米国で長男を出産。“不倫出産”“未婚の母”などとスキャンダルになったが、翌年2月の帰国 時、萬田は「今の生き方を誇りに思っています」と堂々と会見し注目を集めた。当時から事実婚で、94年に佐々木さんの離婚が正式成立した後も婚姻届は提出 しなかった。
佐々木さんは有名ファッションブランド「Theory」を展開するリンク・セオリー・ホールディングスの代表取締役社長兼 CEO。サンケイスポーツが4月下旬に行ったインタビューでは、萬田がフジテレビ系「笑っていいとも!」のレギュラー出演の依頼があった際、「彼が『お 前、お笑い好きだろ』と背中を押してくれた」とおしどり夫婦ぶりを明かしていた。
佐々木さんと10年来のゴルフ仲間の男性(64)はサンケイスポーツの取材に「1年に1回、人間ドックを受け健康に気をつけていた。今年2月に会った時、かなり痩せていて驚いた。7月はじめに、電話で(同)下旬にゴルフに行こうと話したのに…」と言葉を失った。
強い絆で結ばれた夫を突然失った萬田は、憔悴しきっており、所属事務所は「コメントを出せる状態にない」と話した。
(紙面から)
佐々木力氏が死去 萬田久子さんの事実婚の夫
2011.8.9 22:56
佐々木力氏(ささき・ちから=リンク・セオリー・ジャパン社長、女優の萬田久子さんの事実婚の夫)9日、スキルス性胃癌のため死去、60歳。通夜は14日午後6時、葬儀・告別式は15日午前11時、東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は萬田久子さん。
同社などのアパレル業界で活躍し、海外の人気ブランド「セオリー」の輸入販売などを手がけた。
第二原発もベントの準備していた…震災翌日に
東日本大震災の発生直後、東京電力が福島第二原子力発電所でも水素爆発を防ぐため、1~4号機すべてで格納容器の蒸気を建屋外部に放出する「ベント」の準備をしていたことがわかった。
東電が10日、初期対応などの経過を記した資料を公表した。福島第一原発5、6号機では、水素爆発を防ぐため、建屋上部に穴を開ける措置を取ったことも判明した。
発表資料によると、第二原発では震災当日の3月11日、1、2、4号機で原子炉冷却用の海水をくみ上げるポンプの一部が津波で故障、格納容器の圧 力が上昇して破損する恐れが生じた。このため、翌12日に3号機も含めてベントを準備したが、ポンプのモーターを交換するなどして循環冷却で原子炉を 100度未満に冷やすことができ、ベントは行わなかった。
東電はベントを第一原発1~3号機で実施したものの、4号機も含めた4基で水素爆発などが起きた。
(2011年8月10日11時53分 読売新聞)
最後の1号機でも稼働=燃料プール循環冷却-福島第1
福島第1原発事故で、東京電力は10日、1号機の原子炉建屋内にある使用済み燃料プールで、代替循環冷却装置の運転を同日午前11時22分に開始したと発表した。これで1~4号機の燃料プールの全てで、循環冷却が稼働したことになる。
東日本大震災の大津波では、1~4号機の燃料プールの冷却機能が喪失。東電は代替冷却装置の設置工事を進め、5月末に初めて2号機で稼働。事故から5カ月かけ、各号機の安定的な冷却にこぎつけた。(2011/08/10-13:12)
福島第1、プール冷却装置が稼働
- 2011/8/10 12:59
東京電力は10日午前、福島第1原子力発電所1号機の使用済み核燃料プールで代替冷却装置の稼働を始めたと発表した。早ければ数日でプー ルの水温をセ氏40度程度に下げられる見通し。2~4号機は同様の装置が動いており、東電は全号機のプールを安定した状態に持ち込めるとみている。
代替冷却装置はプールの水を循環させ、熱交換器で冷やしてプールに戻す。通常の冷却装置が故障し新たな装置を設置する工事を進めていたが、原子炉建屋内の放射線量が高く難航していた。
また、1号機では10日午前、原子炉建屋カバーの鉄骨の柱を組み上げる工事も開始した。今後、鉄骨の周囲にポリエステル製のカバーを張り、放射性物質の飛散や雨水の流入などを防ぐ。
(8/10)肥満になると血圧上昇、脳から代謝促す信号 東北大が仕組み解明
東北大学の片桐秀樹教授らのグループは、肥満になると血圧が上がる仕組みを発見した。肝臓に脂肪がたまり、脳に信号が伝わるのが一因であることをネズミの実験で確かめた。内臓脂肪(メタボリック)症候群の解明や新しい治療法の開発につながる成果だ。
研究グループは、太ってくると肝臓に脂肪をため込むたんぱく質「PPARガンマ」に着目した。やせたマウスの肝臓に、アデノウイルスベクター(遺伝子の運 び手)で「PPARガンマ」の遺伝子を働かせると、正常なマウスに比べて血圧が上がった。肝臓から脳につながる神経を切断したところ、血圧は上がらなかっ た
[2011/8/10付 日経金融新聞]
東北大「肥満で血圧上昇」解明…体重増防止機能
交感神経、活動活発化で
肥満になると血圧が高くなるメカニズムを、宮城県・東北大の片桐秀樹教授(代謝学)らの研究グループがマウスを使った実験で解明した。
動物の体には、食べ過ぎると代謝を活発にして体重が増えないようにする機能が備わっているが、肥満になるとこの機能が常時働くため、高血圧を招いていたことがわかった。
研究成果は9日付の学術誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル」に掲載された。
肥満による高血圧症は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の主要な症状となっている。
過食などで肝臓に脂肪が蓄積すると、体内の脂肪を燃焼させようと、交感神経の活動を活発化させる神経シグナルが発せられることが、同グループのこれまでの研究でわかっていた。
今回の実験では、肥満でないマウスを使って、この神経シグナルを発現させると、交感神経が働いて血圧が上昇することが確認された。一方で、肥満のマウスでこの神経シグナルを遮断すると、血圧上昇が起こらなかった。
片桐教授は「体には元々、肥満にならないような機能が備わっている。肥満になると、その機能が結果的に血圧を上昇させる働きをしていた。肥満を薬などで抑えると血圧の上昇を招くことにもなり、肥満治療の難しさも示された」と説明した。
(2011年8月10日 読売新聞)
九電が証拠隠滅、原発副本部長指示で
九 州電力の「やらせメール」問題を調査している第三者委員会の郷原信郎委員長は9日、福岡市で記者会見し、九電の原子力発電本部が、玄海原発3号 機のプルサーマル計画について2005年に行われた説明会やシンポジウムに関する資料などを廃棄する証拠隠滅を行っていたことを明らかにした。
郷原委員長によると、同本部が保管していたプルサーマルに理解を得るための活動に関する資料で、個人名なども含まれているという。中村明・同本部副本部長

が、説明会への動員に関する社内調査が行われていた7月21日、同本部の部下に対し廃棄を指示していた。
中村副本部長は第三者委が資料提出を要請した後の今月5日には佐賀支社に証拠隠滅を指示。同支社ではファイル15冊を廃棄しようとしていたが、社内から第三者委に情報提供があり、同日、第三者委事務局の経営管理本部が回収した。
(2011年8月10日 読売新聞)
九電メール問題 賛成要請は「課長判断」 原発本部幹部、鹿児島県議会で証言
2011年7月11日 14:34 カテゴリー:社会 九州 > 鹿児島

鹿児島県議会原子力安全対策等特別委員会で謝罪する九州電力の中村明・原子力発電本部副本部長(右)と山元春義副社長=11日午前10時10分すぎ
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で、九電の原子力発電本部長の山元春義副社長と同副本部長の中村明上席 執行役員が11日午前、鹿児島県議会原子力安全対策等特別委員会に参考人として出席し、中村副本部長は「上司の指示で番組を周知するよう課長に伝えたが、 課長の考えで安易に賛成メール投稿を依頼してしまった」と述べた。
問題発覚後、原子力部門の組織的関与があったことを九電として初めて認める一方、メールで社員らに投稿を呼び掛けた具体的な手法を取ったことは課長独自の判断だったとの見解を示した。
今 月4日にあった同特別委で、中村副本部長は「社内や関係会社にそのような依頼をした事実はない」と否定していた。このことについて中村副本部長は「議論 を活発にするために周知は指示したが、課長がメールの投稿を要請したとは知らなかった」と釈明。指示を受けた上司については「国への報告書を作成中で答え られない」と、肩書などは明らかにしなかった。九電の松尾新吾会長は、原子力部門トップだった当時の段上(だんがみ)守副社長(6月末で退職)の指示が発 端だったと明らかにしている。
山元氏らはこの後、伊藤祐一郎知事と面会し、メール問題について「申し訳ありませんでした」と謝罪。伊藤知事は「再発防止に全力を挙げていただきたい」と述べた。
また、山元副社長と玄海原発所長の村島正康常務が、社員や子会社に説明番組へ投稿を呼び掛けるメールの存在を事前に認識していたことが11日、分かった。メール問題に原子力担当の現在の経営陣もかかわっていたことが判明したのは初めて。
複 数の関係者によると、山元副社長と村島常務は、番組への投稿を呼び掛ける依頼メールを「放送以前に認識していたのは間違いない」(同関係者)とみられ る。山元副社長は11日、報道陣の取材に「6月24日に川内原子力総合事務所に本店から協力依頼が来ていると口頭で報告は受けた」と認めたが、メールが賛 成意見の投稿を要請する内容とは知らなかったと答えた。
さらに、番組に実際に投稿された再稼働への賛同意見が約50件に上ることも判明。番組に届いた賛同意見はメールが226件(反対119件)、ファクスが60件(反対44件)で、賛成の2割がやらせだったことになる。
九電は内部調査の結果を一両日中にも国に報告し、公表する予定。
=2011/07/11付 西日本新聞夕刊=
■NHK 7月7日 13時8分
九電幹部 議会では指示を否定

先 月、佐賀市で開かれた玄海原子力発電所の運転再開についての国主催の説明会で、九州電力が関連会社などに運転再開を容認するメールを送るよう指示した問 題で、今月4日、九州電力の川内原子力発電所がある鹿児島県議会の特別委員会で、参考人として出席した九州電力の幹部が議員の質問に対し、「そのような依 頼をした事実は(もう)ない」とメールでの指示を否定していました。
鹿 児島県議会は、今月4日、原子力安全対策特別委員会を開き、九州電力原子力発電本部の中村明副本部長が参考人として出席していました。この中で議員の1 人が、先月、佐賀市で開かれた玄海原子力発電所の運転再開に関する国主催の説明会について、「関係社員に対して運転再開を容認するメールを送るよう指示し ていたのではないか。もしこれが事実ならば、電力会社と住民との信頼関係を大きく損なうことになる」と中村副本部長に質問しました。
こ れに対して中村副本部長は、「当社としてはそのようなことを依頼した事実はありません。こういう説明会が開かれるということは連絡しましたが、これに対 して、どうしろといった事実はございません」と答え、メールでの指示を否定していました。鹿児島県議会の金子万寿夫議長は「原発は電気事業者と住民の信頼 関係の上に成り立つ。それを自ら損なうことをしたのはとんでもない話だ。住民の不信感は簡単に払拭できるものではないので、今後、九電としても、心して対 応してもらいたい」と述べました。
鹿 児島県の伊藤知事は「今回の九州電力の行為は信頼関係を失うもので、私としては遺憾としか言いようがない」と述べ、九州電力に対して強い不信感を示しま した。そのうえで「昨夜、私のほうにも九州電力からおわびがあったが、議員の質問に対して、事実と異なることを言っているので、そこは整理が必要だ」と述 べ、九州電力は来週の県議会の特別委員会で改めて説明する必要があるという考えを示しました。
「迷惑かかるものは破棄」九電が“証拠隠滅”(08/10 05:50)
九州電力のやらせメール問題を検証する第三者委員会が、9日夜に記者会見し、九電側が証拠隠しを行っていたことを明らかにしました。
九州電力第三者委員会・郷原信郎委員長:「露骨な証拠隠し的行為は、私は経験したことがない。この事態は非常に深刻だと考えている」
第三者委員会によりますと、証拠隠しが行われていたのは原子力発電本部と佐賀支社の資料で、玄海原発へのプルサーマル発電導入時の理解活動に関するもので す。一部はすでに廃棄され、残りは廃棄寸前でした。社内や第三者委員会の資料請求に対し、原子力発電本部の副本部長が「個人に迷惑がかかるものを廃棄する ように」と指示していたことが確認されたということです。証拠隠しは、先月末の国への報告の前にも行われていました。
九州電力 調査過程で証拠隠滅
玄海原子力発電所の説明会を巡るメール問題を調査している九州電力第三者委員会の郷原信郎委員長は9日夜、記者会見し、一連の問題の調査の過程で、九州電力が提出を求められた資料を廃棄するなど、いわゆる証拠隠滅を行っていたことを明らかにしました。
九州電力第三者委員会は、メール問題の事実関係や背景の解明や、再発防止策の策定に向けて九州電力 が過去に行った原発を巡る説明会や討論会への社員への出席の呼びかけなど一連の問題について調査をしています。第三者委員会の郷原委員長は9日夜、福岡市 内で記者会見し、九州電力が調査の過程で提出を求められた資料を廃棄していたことを明らかにしました。廃棄したのは、使用済みの核燃料から取り出したプル トニウムを再び燃料として使うプルサーマルを、玄海原発で実施する前の平成17年などに行ったプルサーマルへの理解を得る活動に関する資料の一部だという ことです。郷原委員長によりますと、先月21日、原子力発電本部が社内から提出を求められた資料の一部を抜き取って廃棄したのに続いて、第三者委員会によ る調査が始まったあとの今月5日にも、佐賀支社が提出を求められたファイル15冊を廃棄しようとしていました。廃棄は、メール問題にも関わった原子力発電 本部の中村明副本部長が指示し、「個人に迷惑がかかる資料は抜いておけ」と部下に命じたということです。郷原委員長は「公益を担う企業で、今回のような悪 質かつ露骨な証拠隠滅がどういう理由で行われたのか、今後徹底的に調査する必要がある」と述べ、廃棄された資料の内容を解明するとともに、ほかに廃棄され た電子データや資料がないか調べることにしています。この問題について九州電力は「今回の行為は、調査に重大な影響を与える極めて不適切なものだったとお わび申し上げます」と謝罪したうえで、「当社としても事実を確認して、その結果を第三者委員会に提出します」としています。
九電、提出求められた資料廃棄 指示した幹部「自分の判断」
やらせメール調査で
- 2011/8/10 1:28
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール問題」に絡み、同社が設置した第三者委員会の郷原信郎委員長(弁 護士)が9日、福岡市内で記者会見し、原子力発電本部の中村明副本部長(上席執行役員)が、第三者委などが提出を求めたプルサーマル発電導入に関する証拠 の資料廃棄を指示していたと発表した。実際に資料の一部が廃棄されたという。
中村副本部長は第三者委の調査に「個人に迷惑のかかるような資料の廃棄を指示した」と説明。郷原委員長は個人について「政治家や県、経済産業省の関係者などの可能性がある」との見方を示した。
9日夜に日本経済新聞の取材に応じた中村副本部長は、迷惑がかかるとした「個人」について「役所とか地元とかいろんな人がいる」と説明。資料は「(役所などとの)やり取りや折衝のメモ」だとした。上司の指示については「なかった」と話し、自分の判断だったと主張した。
廃棄対象となった資料の具体的内容は判明していない。郷原委員長も「個人」の具体的な名前には言及しなかった。
郷原委員長によると、7月21日、社内の調査を担当していた同社経営管理本部が原子力発電本部に対し、プルサーマルに関する資料をすべて提出するよう要請。しかし、2、3冊の関連ファイルの中の一部が抜き取られて廃棄された。
7月27日の第三者委発足後の8月5日には佐賀支社でも、経営管理本部が提出を求めたプルサーマルの関連資料15冊を廃棄しようとしていた。同月8日に郷原委員長に内部告発が寄せられ、廃棄前に資料を回収した。
郷原委員長は「ここまで露骨な証拠隠しは経験したことがない。重大なコンプライアンス違反。九電の体質にかかわる問題かどうか明らかにしないといけない」と述べ、第三者委で調査する方針を示した。
中村副本部長は原子力発電本部のナンバー2。これまでの第三者委の調査では、トップの原子力発電本部長の指示や関与は確認されていないという。第三者委はこのほかにも調査に協力せずに廃棄した資料がないか調べている。
「やらせメール」問題 内部調査の過程で原子力発電本部の副本部長が資料廃棄を指示
九州電力のやらせメール問題に関する第三者委員会の調査の中で、幹部の指示で関係資料の一部が破棄されていたことがわかった。
9日夜、九州電力第三者委員会の郷原信郎委員長は「関連する証拠を廃棄するというような行為が行われた。この事態は非常に深刻だと考えています」と述べた。
九州電力の第三者委員会によると、破棄されていたのは、玄海原発へのプルサーマル導入に関連する資料の一部。
さらに、佐賀支社でも、関連のファイル15冊が破棄されようとしていたという。
いずれも、九州電力原子力発電本部の中村 明副本部長が破棄するよう指示していた。
九州電力原子力発電本部の中村 明副本部長は「個人的に影響のあるようなことだったらいかんと。個人に関わるような資料については、外すようには言ってましたけども」と話した。
九州電力は、「調査に重大な影響を与える極めて不適切な行為だった」との謝罪コメントを出した。
(08/10 01:01 テレビ西日本)
九州電力が“証拠隠滅” 第三者委調査
2011.8.9 21:38 (1/2ページ)
佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会を終え、記者の質問に答える古川康知事=9日午後
九州電力の「やらせメール」など原発に関する説明会への動員問題を調査している第三者委員 会の郷原信郎(ごうはら・のぶお)委員長(名城大教授、元東京地検検事)が9日夜、福岡市内で会見し、同委員会の調査に際して、九電側が玄海原発でのプル サーマル発電導入の広報活動に関する資料の一部を破棄していたことを明らかにした。郷原委員長は「これまでに関わった第三者委員会で、これほど露骨な証拠 隠しは経験したことがない。深刻な事態だ」と憤慨した。
郷原委員長によると、破棄されたのは、九電の経営管理本部が原子力発電本部に対し提出を求めた資料。
第三者委員会発足前の7月下旬に原子力発電本部の中村明・副本部長が「個人的に迷惑がかかるようなものは抜いておけ」と部下に指示し、原発本部で保管していたプルサーマルのシンポジウム開催に関する2~3冊のファイルの中の何枚かの資料が破棄されたという。
また中村副本部長は、7月27日に発足した第三者委が、経営管理本部を通じて佐賀支社に提供を求めたファイル15冊についても破棄するよう、8月5日に指示したという。この資料は破棄前に回収された。
第三者委の聞き取りに対し中村副本部長は「いずれも自分が指示した」と認めているという。
第三者委は今後、破棄された資料の内容について関係社員への聴取などをするが、郷原委員長は「政治家や資源エネルギー庁関係者(の氏名が載った資料)の可能性がある」と述べた。
一方、九電は報道各社からの会見の要求について「現在情報を整理している段階」として拒否。「今回の行為は調査に重大な影響を与える極めて不適切なものであった」とのコメントを発表した。
ある九電関係者は「原発本部から、社内の原発関連部署に広く口裏合わせをするよう要請があったと聞いた。まさに原子力村だ。この期に及んで、信じられない行為だ」と憤った。
第三者委の初会合で、九電の真部利応(まなべ・としお)社長は「企業体質を徹底的に分析してもらい、九電が生まれ変わるきっかけにしたい」と述べていた。
「九電が証拠隠し」 第三者委 一部は廃棄
2011年8月10日 01:23 カテゴリー:九州 > 福岡 社会 九州 > 佐賀

九州電力による社内資料廃棄などの事実を記者会見で明らかにする第三者委員会の郷原信郎委員長=9日午後8時32分、福岡市中央区のホテル
九州電力の「やらせメール」問題を調査する第三者委員会の郷原信郎委員長は9日夜、福岡市内で緊急会見し、同社原子力発電本部の中村明副本部長(上席執行 役員)が7-8月、プルサーマル導入前の住民説明会などに関する社内資料の廃棄を部下に指示し、一部は廃棄されたことを明らかにした。中村副本部長は第三 者委の調査に対し、廃棄の事実を認めた。郷原委員長は「露骨な証拠隠し」として、動機や他の幹部が関与していなかったかを詳しく調べる方針。経済産業省に も報告する。
九電原発部門ナンバー2が直接指示していたことで、同部門の深刻な閉鎖性があらためて浮き彫りになった。
郷 原委員長によると、中村副本部長が廃棄を指示したのは7月21日と8月5日の2回。第三者委発足前の7月21日には、社内調査を行う経営管理本部が原子力 発電本部に対し、プルサーマル関連資料を渡すように要請したところ、中村副本部長が「個人的な(情報が入った)資料は抜いておけ」と同本部の部下に廃棄を 指示。2-3冊のファイルから一部の資料が実際に廃棄されたという。8月5日にも、第三者委の依頼で経営管理本部が佐賀支社に対して送付を要請したプル サーマル資料15冊について、同支社に廃棄を指示。8日に同支社内で廃棄予定の資料が見つかった。
廃棄対象の資料の詳細は不明だが、動員が問題視されている2005年のプルサーマル説明会資料のほか「(佐賀)県や資源エネルギー庁関連かもしれない」(郷原委員長)としている。
証拠隠滅について九電社内から第三者委に情報提供があり、8日に自己申告を求めたところ、中村副本部長が同日、事実を認めた。廃棄の理由は「個人に迷惑が かかるから」と話しているという。中村副本部長はやらせを要請するメールを送った課長級社員の当時の上司で、7月4日の鹿児島県議会で事実を否定した。第 三者委は既に中村副本部長らのパソコンを回収しており、メールなども調べる予定。
九電は9日夜「今回の行為は調査に重大な影響を与える極めて不適切なものだったとおわびする」との談話を出した。
=2011/08/10付 西日本新聞朝刊=
「迷惑掛かる資料は廃棄」=九電が証拠隠し―第三者委
九州電力玄海原発の再開をめぐる「やらせメール」問題を検証する同社の第三者委員会の郷原信郎委員長は9日夜、福岡市で記者会見し、社内や第三者委が提 出を求めた資料について、「(九電幹部が)『個人的に迷惑が掛かるものは抜いておけ』などと指示し、一部は廃棄された」と明らかにした。九電の態度を「露 骨な証拠隠しで、事態は深刻だ」と批判し、徹底究明する考えを強調した。
情報公開や法令順守に対する姿勢を疑われる新たな問題の発覚により、九電への批判が一段と強まることも予想される。
郷原委員長によると、原子力発電本部の副本部長が7月下旬以降、同本部や佐賀支店に対し、原発の使用済み核燃料を使うプルサーマル発電の導入に関する一部資料などの廃棄を指示。同本部の資料は失われたものの、佐賀支店の分は内部告発に基づいて回収したという。
[時事通信社]
九電幹部 やらせ調査妨害 関係資料廃棄を指示
関連トピックス
九州電力の「やらせメール」問題などを調べている第三者委員会の郷原信郎委員長(名城大教授、弁護士)は9日夜、福岡市内で緊急に記者会見し、原子力発電本部の幹部が住民説明会の関係資料を廃棄するなど、調査を妨害していたと発表した。
郷原氏によると、九電の経営管理本部が社内調査のため7月21日、原発本部に玄海原発(佐賀県玄海町)のプルサーマル計画を巡る住民説明会の資料につい て提出を求めた。これに対し、原発本部の中村明・副本部長(上席執行役員)が「個人に迷惑をかけるような資料は抜いておけ」などと部下に指示。2、3冊の ファイルから、一部の文書が廃棄されたという。
第三者委の要請に基づき経営管理本部は8月5日、佐賀支社にも資料の提出を求めたが、中村氏は同日中に廃棄を指示。社内から第三者委に情報提供があり、捨てられる直前にファイル15冊を確保できたという。
中村氏は8日に第三者委に、廃棄の指示を認めたという。9日夜、朝日新聞の取材には、資料は様々な折衝メモで、役人や原発の地元住民らの個人情報が含ま れていたと説明。「間違えて書いている部分があってはいけないので、迷惑がかからないように考えろ」と部下に指示したという。
「迷惑掛かる資料は廃棄」=九電が証拠隠し-第三者委
九州電力玄海原発の再開をめぐる「やらせメール」問題を検証する同社の第三者委員会の郷原信郎 委員長は9日夜、福岡市で記者会見し、社内や第三者委が提出を求めた資料について、「(九電幹部が)『個人的に迷惑が掛かるものは抜いておけ』などと指示 し、一部は廃棄された」と明らかにした。九電の態度を「露骨な証拠隠しで、事態は深刻だ」と批判し、徹底究明する考えを強調した。
情報公開や法令順守に対する姿勢を疑われる新たな問題の発覚により、九電への批判が一段と強まることも予想される。
郷原委員長によると、原子力発電本部の副本部長が7月下旬以降、同本部や佐賀支店に対し、原発の使用済み核燃料を使うプルサーマル発電の導入に関する一部 資料などの廃棄を指示。同本部の資料は失われたものの、佐賀支店の分は内部告発に基づいて回収したという。(2011/08/09-23:50)
やらせ調査に九電が証拠隠し…郷原委員長が会見
九州電力の「やらせメール」問題を調査している第三者委員会の郷原信郎委員長は9日、福岡市で記者会見し、九電の原子力発電本部が、玄海原発3号 機のプルサーマル計画について、2005年に行われた説明会やシンポジウムに関する資料などを廃棄する証拠隠しを、先月から今月にかけて行っていたことを 明らかにした。
郷原委員長によると、同本部が保管していたプルサーマルに関する2、3冊のファイルから一部を廃棄していた。プルサー マルに理解を得るための活動に関する資料で、個人名なども含まれているという。佐賀支社でも15冊のファイルを廃棄しようとしていたが、社内からの情報提 供があり、廃棄前に第三者委事務局の経営管理本部が回収した。
(2011年8月9日22時24分 読売新聞)
九電副本部長が“証拠隠滅” 原発資料の破棄を指示

九州電力のやらせメール問題で記者会見する第三者委員会の郷原信郎委員長=9日夜、福岡市
九州電力「やらせメール」問題にからみ、同社が設置した第三者委員会委員長の郷原信郎弁護士は9日、福岡市で記 者会見し、原子力発電本部の中村明副本部長の指示により、佐賀・玄海原発のプルサーマル導入シンポジウムに関連した資料の“証拠隠滅”行為が7~8月に2 度あったことを明らかにした。
郷原委員長によると、破棄の指示があったのはやらせメール問題発覚に伴い、社内調査の対象となった資料。中村副 本部長は9日夜、記者団に「個人情報については迷惑が掛かるので外した」と説明。「(上司からの)指示はなかった」とも話し、個人の判断で破棄を指示した ことを認めた。
2011/08/10 00:09 【共同通信】
北海道電・泊3号、運転再開へ最終検査
2011/08/10
北海道電力は9日、経済産業省原子力安全・保安院に対し、調整運転中の泊発電所3号機(PWR、91万2千キロワット)につい て、営業運転開始に向けた総合負荷性能検査の受験申請を行った。保安院は9日、10日の日程で、最終検査となる総合負荷性能検査を実施する。通常は、最終 検査終了後、営業運転に移行するが、政府の意向で、今回、特例として、原子力安全委員会の評価が加わった。11日に開催される原子力安全委員会に、保安院 の最終検査結果が諮られ、定期検査の修了証交付の可否が判断される。認められれば、東日本大震災後初めて、原子力発電所が営業運転を再開することになる。 (本紙1面より)
北海道・泊原発:営業運転再開へ 北海道知事、遺憾の意
定期検査最終段階でフル出力で調整運転中の原発が営業運転に入ることが、「再稼働」か「運転の継続」かの解釈に揺れた北海道電力泊原発3号機。政 府は9日、「再稼働にはあたらない」との統一見解を出し、3号機の最終検査を始めた。住民の安全確保のため、最終検査への同意を留保してきた高橋はるみ知 事は、道の頭越しに行われた政府や北電の対応を「大変遺憾」と批判した。
道は7月14日、経済産業省に対し、調整運転中の泊3号機の最終検査をめぐり質問状を提出。回答は約1カ月間待たされたうえ、道などに回答が示さ れたのと同時に、経産省原子力安全・保安院が北電に対し最終検査を申請するよう直接指示。高橋知事は「(地元で是非を判断しても)全く意味がないことにな る」と顔をしかめた。【田中裕之】
毎日新聞 2011年8月10日 東京朝刊
泊3号機、営業運転再開へ 北海道電、保安院に最終検査申請
定期検査で営業運転に入る直前の「調整運転」が異例の長さで続いてい る北海道電力の泊原発3号機(北海道泊村)について政府は9日、経済産業省原子力安全・保安院が行う最終検査を原子力安全委員会に報告し、安全が確認され れば営業運転への移行を容認する考えを北海道に伝えた。これを受けて北海道電力は同日、営業運転に移行するための最終検査を保安院に申請した。数日で結果 が出る見通し。営業運転が再開されれば、東京電力福島第1原発事故後、初となる。
高橋はるみ道知事は海江田万里経産相に対し、泊3号機を「稼働中」とする政府の考え方について説明を求めていた。経産省は「泊3号機はすでに起動しており再稼働ではなく運転の継続に当たる」などの見解を伝えた。
保安院は9、10日に最終検査を実施する。
佐賀知事、メール依頼否定 九州電メモ「真意と異なる」
2011/08/10

委員会で答弁する古川知事
佐賀県の古川康知事は9日、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会(木原奉文委員長)に出席し、九州電力の「メール問 題」について、「九電にやらせメールを依頼したことはないが、当事者である九電に対して発言したことは反省している」と釈明し、やらせの要請をあらためて 否定した。また、今後の原子力発電所の再稼働について古川知事は、「国の取り組みが不透明。現時点で具体的に考える段階にない」と述べた。
古川知事は、玄海原子力発電所2、3号機の運転再開について国が実施した県民への説明番組の前に、九電の副社長(当時) らと会談し、「賛成・反対双方の立場から幅広い意見を寄せてもらうことが必要。原子力発電所の再稼働を要望する声が経済界にあるならば、そうした声も出し た方がいい」と発言していた。議会には九電側が作成したメモが提出され、古川知事は「わたしが発言した真意と全く異なる」と述べた。 (本紙2面より)
脱・九電できるの? 古川知事~『ねつ造?メモ』 今後、「献金受け取らない」
社会
2011年8月10日 07:00
9日、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会で、古川康 佐賀県知事は、玄海原発に関する説明番組における「やらせ」や自民党県議に支持者を通じた働きかけを要請したとされる九電側のメモ『段上副社長・諸岡常務 退任挨拶メモ』(記事下画像参照、以下「九電メモ」)に対して、内容がまったく違うなどの説明を行なった。さらに、メモの根拠とされる6月21日の会談に おいて、古川知事が「メモをとられていた意識はなかった」としていることから、県議会側からは、メモを流出させた九電に対して、より強い抗議をすべきとの 提言もなされた。
6月21日朝、その当時、九州電力の副社長であった段上氏と、同じく常務であった諸岡氏が退任のあいさつに知事公舎を訪れた。この時に同行した大 坪佐賀支店長(当時)が、九電メモを作成したとされている。古川知事によると、当初は、県庁での会談を予定していたが、九電の三人が早く到着したため、公 舎で会談したという。
九電メモについて古川知事は、「項目としてはあっている」とした上で、内容・ニュアンスが違うことを強調。具体的な相違点については、議事録がで き次第、速やかに提出するとしている。九電で「やらせメール」問題が起きたことについては、「そのつもり(要請)はなかった」と釈明した。九電メモについ て古川知事は、8月6日に九電からFAXで受け取り、初めて見たとしており、6月21日の会談については「当初、覚えていなかった」との答えも出ていた。
古川知事の言い分が本当とするならば、九電は、根拠があやふやな上に、事実がねつ造されたメモを“佐賀県知事のお墨付き“としてダシに使い、「やらせ」をしたということになる。法的手段を用いた抗議を行なっても然るべきだろう。
古川知事は、政治家個人としては、九電関係者から個人献金を受け取らないなど、距離をおくように後援会に提案したこと、県政の責任者である知事としては、県議会の議論をふまえながら、今後のあり方を検討していくことなどを述べた。
一方、県議のなかには、百条委員会(※1)を立ちあげ、徹底的に調査・究明すべしとの意見もあった。現時点で佐賀県議会は、原子力安全対策等特別委員会 で、知事と会談した九電側の段上氏、諸岡氏、大坪氏の3人を参考人招致し、真相を究明していく方針。招致は早くて8月22日の週になる見通しだ。
九電と距離をおく考えを示した古川知事だが、地元の有権者からは冷ややかな声も…。同委員会に一般傍聴で訪れていた60代の男性は、「佐賀県 には、なんだかんだで九電の世話になっている事情があり、佐賀県政および古川知事が関係を絶つことはできない。しかし、持ちつ持たれつにも限度がある。県 民がもっと関心をもって、県民のパワーで変えていかなければ変わらない」と、嘆いていた。
【山下 康太】
※1 地方議会が、地方公共団体の事務に関する調査を行なうために設置する特別委員会。地方自治法第100条に規定されていることから「百条委員会」と呼ばれる。
知事答弁 書類手に淡々 県議会特別委
| 県議会原子力安全対策等特別委員会を終え、報道陣の質問に答える古川康知事=県庁、藤脇正真撮影 |
九州電力のやらせメール問題で、同社幹部が古川康知事との会談後に作成した「知事発言メモ」を巡る9日の県議会原子力安全対策等特別委。メモにつ いて、古川知事は「発言した項目に異論はない」とする一方、「内容やニュアンス(意味合い)が相当違う」として、やらせメールへの関与を否定した。
特別委の冒頭、古川知事は発言を巡る騒動を陳謝し、これまでの経緯や自身の発言とメモの整合性についての考えを説明。「やらせメールを依頼したことはまったくない」として、「私自身が責任を取らなければならないという考えはない」と強調した。
これに対し、県議が「結果的にやらせメールにつながっている」などと厳しく追及すると、古川知事は用意した書類に時折、目を落としながら 淡々と答弁。一方で一部の県議からは「日本の経済や産業という大きな議論をすべきなのに、やらせメールという矮小(わい・しょう)化された事件になってい る」といった、知事を擁護するような意見も出た。
大量に電気を使う製造業が勤務先という佐賀市の会社員男性(41)は、平日にずらされた休業日が元に戻るよう、原発再稼働を望む立場で傍 聴した。だが、「納得できる説明を知事から聞きたかったが、九電の第三者委員会の調査を意識してか、質問に正面から答えていないと感じた」と指摘。武雄市 の無職男性(76)は「知事が弁解する場を提供しただけ。県議の追及も甘い」と嘆いた。
議会事務局によると、この日は78人が傍聴。会場の第4委員会室の30席はいっぱいになり、残りは1階の別室で音声だけを聞いた。
県議と知事のやりとり 県議会特別委
伊東猛彦議員(自民) 結果として、やらせのきっかけになったことをどう思うか。自らの責任は。
古川知事 やらせメール自体は許されないが、私が求めたわけではない。発言を誤解されたことに責任を取らなければならないとの認識には立っていない。
徳光清孝議員(県民ネットワーク) 発言は、再稼働に向けて傾いていたことの表れでは。
古川知事 再起動へのステップを踏む段階と考えていたのは否めない。その意識での発言だったのは事実だ。
伊藤豊議員(公明) 知事公舎で会い、九電側のメモしか残らなかったことが、問題を不明確にした原因の一つだ。
古川知事 こちらが記録を取らなかったことは指摘の通り。公舎で会う場合、しっかり説明できる相手、時期にしたい。
宮崎泰茂議員(市民リベラルの会) 九電との癒着の問題。重粒子線がん治療施設などに多額の寄付を受けている。
古川知事 施設は九電内でも符合する検討がされていた。今回の件と直接結びついていない。
武藤明美議員(共産) 国主催番組は県主導ではないか。なぜ出演者を知っていたのか。
古川知事 私が国に提案したことはない。現場の議論が報告されていた。
藤木卓一郎議員(自民) 九電内で簡単にメモが発信され、社会的な大騒動となった。強く抗議をすべきだ。
古川知事 社長には強く遺憾の意を表した。
藤崎輝樹議員(一力会) 県は調査会などを立ち上げないのか。
古川知事 調査委をつくる考えはなく、指摘に答え、説明責任を果たす。
土井敏行議員(自民) 21日に面会した事実を伏せていたのはなぜか。
古川知事 ほとんど覚えていなかった。指摘で初めて思い出した。
原康彦議員(県民ネットワーク) メモの責任は九電にあるというのか。
古川知事 九電だけが悪いと言うつもりない。そういう場所(公舎)、時期に会わなければ起きなかった。
篠塚周城議員(自民) 九電からの政治献金は問題だ。判断を受ける企業と判断する知事。辞退すると言うべきだ。
古川知事 後援会で検討中だが、受けないようにしたいと提案している。
江口善紀議員(県民ネットワーク) 事務的なミスがある九電に原子力やエネルギーを任せていいのか。
古川知事 この一件で、九電についてどう考えるのかは難しい。
「知事は説明不十分」
県議会特別委県民、不満あらわ
特別委員会で答弁する古川知事(中央)
玄海原子力発電所(玄海町)2、3号機の再稼働を巡り、九州電力幹部と古川知事の面談時に関するメモの内容について、質疑が交わされた9日の県議会原子力安全対策等特別委員会。傍聴席などからは「説明は不十分」「うやむやにしないで」といった厳しい意見が相次いだ。
この日の委員会室には、一般向けに約30の傍聴席が準備されたが、開会前にいっぱいとなり、訪れた人は古川知事と議員のやり取りに聞き入った。
佐賀市の会社員大村雄三さん(58)は「はっきりしないことばかりで、メモと答弁がどうして違うのか。九電の関係者を県議会に呼んで真偽を問うべ きだ」と不満をあらわにし、唐津市の主婦村山旬子さん(65)は「知事と九電の親密さが再認識された。メモの内容は具体的だが、説明は納得できなかった。 原発に関する決定権は、知事にもはやない」と批判した。
小城市の御厨英正さん(64)は「知事は『県民に信を問う』ぐらいのことを言うと思っていたが……。議員の追及も甘かった」と評し、福岡県大川市 から傍聴に訪れていた主婦、塚本のはらさん(25)は「知事公舎という密室での『言った、言わない』なので、結局、本当のことは、はっきりしないままだろ う」とあきらめ気味だった。
傍聴者以外からも、やらせメールを誘発したような発言などについて、知事の責任を問う声が聞かれた。
武雄市の郵便局長、相川敏治さん(59)は「今回の問題は、うやむやにして責任を取らないことは許されない。県議会はしっかり追及し、チェック機能を果たしてもらいたい」と注文した。
古川知事の出身地の唐津市で農業を営む麻生茂幸さん(61)は「最初から稼働ありきで動いていたとの疑問がわく。知事はプルサーマル導入の時も国の意向を受けて動く人だと思っていたが、信用できなくなる。何らかの責任は免れないのではないか」と厳しい見方を示した。
佐賀市のタクシー運転手の小部春彦さん(51)は「メモが証拠として残っている以上、県民の納得できる説明をしてほしい。メモが事実なら、速やか に責任を取ってほしい」と強調し、小城市のパート従業員、加藤まゆみさん(43)は「県民の意志を無視して再稼働を急ぎすぎた結果ではないか」と指摘し た。
◇
一方、玄海町の岸本英雄町長は「人の話というのは人づてで大きくなる傾向があり、知事の発言もそういう部分もあったのでは。ただ、疑問や疑惑を持たれないよう十分に配慮して発言しなければならないと思う」と冷静に受け止めた。
また、玄海原発の再稼働については、「影響は避けられないだろうが、時期をうんぬん言える状況ではない。まずは、国が将来のエネルギー政策をきちんと示すことが先だ」と語った。
(2011年8月10日 読売新聞)
リークしたのは脱原発勢力か?
すっぱ抜かれた佐賀県知事の発言メモ
2011.08.10(水)
存じの方も多いと思いますが、九州電力玄海原子力発電所の再稼働問題が意外な展開を見せてきました。
九州電力の副社長、原子力発電本部長、佐賀支店長らと佐賀県知事との会談内容のメモ(メモは佐賀支店長の手によるもの)が明らかとなり、やらせ メールは佐賀県知事が誘導したという疑いが出てきました。さらには、佐賀県の自民党県会議員の応援者に対して九電から働きかけるように知事が頼んだ疑い や、知事が知るはずもない国主催の説明会の市民代表の構成まで知っていたとの疑いが強くなってきています。
会談内容のメモは、九電の第三者委員会の正式発表を待たずに、8月6日に朝日新聞がすっぱ抜きました(メモを入手したのは朝日新聞出版の雑誌「アエラ」)。
私のように政治や行政の裏を見たことがある人間は、なぜ、このタイミングでマスコミ、特に朝日新聞系に情報が流れたのだろうかということを考えてしまいます。どうやら土曜日や日曜日は記事が少ないので、より大きく報道されるということを知っている人が流したようです。
メモの内容はなぜこのタイミングで「アエラ」に流れたのか
いくつか考えられるのは、第1に、知事の責任がさらに問われかねないメモを公表する動きが抑え込まれそうだったので、第三者委員会側から流した可能性です。当初の予定では、9月下旬に第三者委員会の調査報告書がまとめられる予定でした。
ただ、郷原信郎委員長はみずからのメールマガジンでそもそもメモの存在を明らかにしていますし、もともとそのような圧力に屈する人ではないですからその可能性は低いと思います。(九電の第三者委員会の名簿はこちら)
第2は、九電の責任を少しでも軽くするために早めにリークした可能性です。他にも、九電ばかり攻められるのが腹に据えかねた社員の誰かがリークしたという可能性もないわけではありません。
反原発の立場が強い朝日新聞系に流れたということは、脱原発の動きを強めたい官邸の意向が入っている可能性も否定できません。
そうであれば、今、一部のマスコミが一生懸命に取材していますが、九電側の佐賀県庁サイドへの接待などの事実が内部調査で判明した段階で、その情報もマスコミに流れてくると思います。
私自身もこれまで霞が関で働いていた時や佐賀市長を務めていた時に、どのようにマスコミに情報を流せばいいのかを考えて動いていたので、(悪い癖ですが)このように新聞報道をそのまま受け取ることはありません。
どちらにしても、これで佐賀県庁が玄海原子力発電所のの再稼働について全国で最初に同意する可能性は非常に低くなりました。
地方に行くほど地方議会では自民党が強い
知事の発言メモの中で、九電に自民党県議への働きかけを依頼したという点ですが、いくら知事が玄海原発の再稼働に同意したいと思っても、県議会が 同意しなければどうしようもありません。佐賀県民は再稼働に否定的な人が多いので、県議会議員も同意してよいものかずいぶん迷うだろうと思います。
読者の中には、なぜ自民党県議だけに働きかけるのかと思われた方も多いと思います。実は、佐賀県議会議員の8割は自民党なのです。38名の県議の うち30名が自民党で、民主党系は3名、共産党1名、公明党1名、社民党系1名、諸派2名です。女性は共産党が1名のみです。知事部局にとっては、自民党 の意向が全てを決めるのです。(県議会の構成はこちら)
ちなみに、同じく九州電力川内原子力発電所を抱える鹿児島県議会も議員51名のうち35名が自民党で、民主党系は7名、公明党が3名、共産党が1名、無所属が5名という構成です。地方に行けば行くほど、地方議会では自民党の力が圧倒的に強いのです。
「実力者」の影響を弱めさせるには住民の政治参加が必要
県議会の同意を取り付けるには、知事が本会議で説明するということだけでは進みません。各部局長は、実力者の県議員とは長い間の貸し借りや人間関係がありますので、それをベースにして水面下で説得をしていくのです。
今回の原発再稼働のような重要事項であれば、各議員の後援者からの積極的な再稼働同意という圧力も必要だったのかもしれません。
私もそうでしたが、どの議員さんも、「この人に言われると、言うことを聞くしかない」というくらいの実力者が後援会の中にいます。選対本部長であったり、主要なスポンサーであったりするのですが、誰がそのような人かということは、県庁職員幹部は大体知っています。
前回の記事に 書いた通り、地方に行けば行くほど、規制業種の企業の力は強力です。例えば、後援会の幹部が建設業界の社長であれば、銀行や九電から間接的にしろお話があ れば、相当の影響力があるのです。後援会の幹部が行政OBや元学校の先生という場合も多いのですが、そうであれば行政の影響力も生きてきます。
「けしからん!」と思う方も多いと思いますが、政治家の立場からすると、一般の方は報告会を開いても、めったに来ていただけませんし、資金カンパもしてくれませんし、選挙の際のポスター貼りも積極的に引き受けてくれる人は非常に少ないのが現実です。
日頃の後援会活動も含めて、選挙で一生懸命に手伝ってくれる人はとてもありがたいのです。議員に対する特定の企業の影響力を少しでも弱めたいと 思ったら、そして、これまで以上に議員に広く市民の意見に耳を傾けてもらうためには、これまで以上に投票率が上がり、一般の方に政治活動を応援してもらう しかありません。
今回のやらせメール事件が、住民の方の政治参加を見直す機会になれば幸いです。
佐賀知事「発言の内容や真意違う」 やらせメール問題
県議会の参考人招致
- 2011/8/9 22:43
九州電力の「やらせメール問題」で、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会は9日、古川康知事を参考人招致した。九電側が知事と面会し た際の発言を記録したメモについて、知事は「発言した項目に異論はないが、内容や真意が相当違っている」と批判。九電に遺憾の意を伝えたことを明らかにし た。
知事は「発言が誤解され増幅されていった。私自身が責任を取らなければならないという認識はない」と釈明。一方で「疑念を持たれること自体が厳しい批判(に値する)」とし、今後は九電側の献金を受け取らない意向を表明した。
九電は特別委の求めに応じてメモを提出。九電への要請として(1)自民党系県議はおおかた再稼働の必要性を分かっているが、選挙で寄せられ た不安の声に乗っかって発言している。(原発再稼働へ向け)県議への働きかけを支持者にお願いしてほしい(2)国主催の説明会の際、再稼働容認の立場から もネットを通じて意見や質問を出してほしい――と記載されていた。
古川知事は(1)について「県議への働きかけは言っていない。『県議には安全確保を前提に運転再開をおおむね分かってもらえるのではない か』と述べた」と説明。(2)に関しても「いろんな意見を出してもらうことが大事という考えを述べただけ」とし、「やらせメールを依頼したことは全くな い」と改めて強調した。
ただメモには古川知事による九電への様々な働きかけが詳細に記されていたのも事実。九電は知事との面会後、社内外にやらせメールの投稿を依頼しており、同社が要請と受け取った可能性は否定できない。
九電やらせ問題:佐賀知事「メモは真意と違う」と誘発否定
佐賀県の古川康知事が九州電力の「やらせメール」を誘発する発言をした問題で、同県議会は9日、知事から説明を受ける原子力安全対策等特別委員会 を開催した。古川知事は同社幹部に対する発言の趣旨が早期に原発を再稼働させたい考えだったことを認めたが、幹部が知事発言として残したメモについては 「真意と違った形で九電に伝わった」と述べ、やらせ要請と自らの責任は否定した。
発言メモの概要が明らかになって以降、知事が自らの発言について説明するのは初めて。メモは、知事が玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働に向け、賛成意見の投稿や県議会の工作を要請する内容で、九電はこの日の特別委に全文を提出した。
知事は冒頭、「今回の発言でお騒がせしていることを県民に心からおわびする」と改めて陳謝し、メモについて「確かに当日話した項目が書かれてい る」と認めた。その上で「県民の生活を考えると夏場のピークに再稼働を間に合わせたいとの思いがあった」と早い段階から再稼働容認姿勢だったことを明らか にした。
しかし、自らの責任については「(自分の発言とメモは)内容やニュアンスが相当違う。(やらせを)要請した事実はない。私の発言が誤解され、増幅された。責任を取らねばならないとの認識はない」と否定した。
九電のやらせメールの舞台となった経済産業省主催の説明番組で、当時は公表されていなかった出演者を事前に九電幹部に伝えたことについては「しゃべりすぎだった」と自らの非を認めた。
一方、自身の政治団体が玄海原発所長ら九電幹部から個人献金を受けてきたことについては「これからは受けないよう後援会に提案している」と述べ、辞退を検討していることを明らかにした。
終了後、古川知事は報道陣に対し「私の思い、考え方を誠意を持って説明できたと思う」と述べた。
メモは6月21日に古川知事と面談した段上守・九電副社長(当時)の指示で、同席した佐賀支社長が作成。その後、同社原子力部門の社員約100人 にメールで配信され、九電の「やらせメール」につながった。特別委は23日も審議し、参考人として段上氏や佐賀支社長ら3人の出席を求めることを決めた。 【斎藤良太、竹花周】
毎日新聞 2011年8月9日 21時16分
’11/8/9
出演者選びで国と事前協議 佐賀知事、原発説明番組で
玄海原発(佐賀県玄海町)の説明番組をめぐり、同県の知事が九州電力幹部に「やらせメール」を誘発する発言をしたとされる問題で、古川知事は9日、番組の進行や出演者選びで「県が国と事前にやりとりしていた」と述べ、人選に事実上、関与していたことを明らかにした。
同日午後の県議会特別委員会で県議に答弁した。知事は「地元として協力していただけで、関与していたことにはならない」と強弁。しかし、中立的立場から進められるべき人選に、原発再開に前向きな知事が介入した可能性が高く、県議は反発を強めている。
古川知事は番組放送5日前の6月21日に九電幹部らと知事公舎で面談した際、出演者について「1人は商工会議所の理事を予定している」と述べたことを認めた。「国とやりとりする中で経済界からも出そうという話になり、理事の名前が挙がった」としている。
また、長崎大教授が出演した経緯について、県の執行部は「経済産業省原子力安全・保安院ではなく、専門家の説明を入れた方がいいのではないかと国に申し入れた」と答弁した。
一方、古川知事は九電幹部が残した発言メモについて「なぜメモを(社内に)流したのか理解できない」と述べた。メモの内容に事実と違う点があるとして、6日に社長に「強く遺憾の意を表明した」という。
佐賀県議会は、23日に予定する特別委員会への参考人招致を、知事と面談した当時の副社長ら3人に要請する方針。
原子炉安定が大前提 避難準備区域解除へ
2011年8月10日
福島第一原発の再爆発などで避難を迫られる可能性があるとして政府が定めた「緊急時避難準備区域」が、来月初めにも解除される見通しとなった。原 子炉の状態が安定してきたことがその理由だ。周辺地域の復興に向けた第一歩だが、強い余震にも耐えて炉の冷却を続けられることが大前提。汚染除去や汚染土 壌の処分など、長期間住み続けるための課題は山積している。(原発事故取材班)
福島避難準備区域 来月上旬に全地区解除
2011年8月10日 朝刊
政府は九日の原子力災害対策本部で福島第一原発から半径二十~三十キロの緊急時避難準備区域を九月上旬にも全ての地域で一斉に解除する方針を確認した。これまで認めていなかった三キロ圏内についても、一時帰宅の月内実施を目指す方針だ。
原発事故の収束に向けた工程表の「ステップ1」の終了を受けた判断。政府は緊急時避難準備区域に指定した福島県の南相馬、田村両市、広野、楢葉両 町、川内村に対し、除染作業や道路など生活インフラの「復旧計画」を一カ月程度で作成するよう要請。全ての自治体が復旧計画を提出後、除染の進展などを個 別に協議した上で一斉に解除する。
ただ、区域外に避難している住民が実際に帰宅する時期については、避難者数や役場の機能などで違いが大きいため、各自治体の判断に委ねる。内閣府原子力被災者生活支援チームによると、区域内の住民約五万八千五百人のうち、約二万五千八百人が区域外に避難している。
三キロ圏内の一時帰宅については、住民や事業所で優先順位をつけずに実施する方針。滞在は二時間程度で、当面は各世帯一人を限度とする。また、同 本部は放射性物質を取り除く工程表と位置付けられる除染基本方針を八月中をめどに取りまとめる方針も決めた。長期目標として被ばく線量を年間一ミリシーベ ルト以下に抑えることを目指す。
東日本大震災:福島第1原発事故 避難準備区域解除へ 帰宅できる日いつ
◇除染など具体策まだ
東京電力福島第1原発から半径20~30キロ圏の「緊急時避難準備区域」の指定が9月にも解除されることが9日決まった。だが、除染やインフラ整 備の状況には地域差があり、政府の原子力災害対策本部も「住民帰還の時期は市町村ごとに大きく異なる」と認める。住民からは「我が家にはいつ帰れるのか」 「安全は確保されるのか」といった声が上がり、安心して戻るための課題は山積している。
「子供の健康に本当に影響がないのか。戻れるなら戻りたいが、安心できる材料がほしい」。福島県広野町から同県石川町に一家で避難した自営業、渡 辺政則さん(46)の不安は消えない。広野町にとどまる母ユワさん(74)も「学校や通学路の除染を進めないと、『戻ってこい』とは言えない」と話した。
独自の除染計画を策定し、8、9月を除染強化月間に設定した南相馬市は、今週から学校や博物館などの公共施設の本格的な除染を開始し、校庭の表土 を削ったり、高圧洗浄機を使って校舎の壁を水で洗浄するなどしている。中学3年の長女を福島市に避難させている会社役員の男性(50)は「学校の除染は始 まったばかり。高校受験も控えており、すぐに戻ってこさせられない」とため息をつく。
医療にも課題がある。南相馬市立総合病院では震災前に12人いた医師が5人に減った。住民の帰還には医療サービスの充実が必要だが、市の担当者は「医者の数を震災前に戻すのは相当難しい。国が何らかの手だてをしてほしい」と訴える。
広野町の山田基星町長は「除染の方法など国の具体的な支援の中身が出てきて、安全や安心が確保できないと、町民に『帰宅できますよ』とは言えな い。解除されることで支援や補償がおろそかになっても困る」と国に注文した。一方、原発の半径3キロ圏内の住民の一時帰宅も認められ、今月中の開始を目指 すことになった。
原発から2キロ弱の大熊町に自宅がある多田登喜子さん(75)は「お盆には間に合わないけど位牌(いはい)を持ってきたい。孫もアルバムを見たがっている」と一時帰宅を待ち望む。その一方で「放射線に汚染されて持ち出しができないものもあるかも」と不安ものぞかせる。
体調を崩して入院中の木幡昭重さん(73)は「家だけでなく、お墓に寄ることも認めてほしい。少しの時間でもよいから手を合わせたい」と話した。【神保圭作、佐藤敬一、町田徳丈、山田奈緒】
==============
■ことば
◇緊急時避難準備区域
事故が起きた福島第1原発の半径20~30キロ圏内のうち、年間の累積放射線量が20ミリシーベルトに達しないと想定される地域を対象として、政 府が4月22日に設定した。福島県広野町の全域と南相馬市、川内村など2市1町1村の一部で約6万人が対象。居住は可能だが、水素爆発などの緊急時に備え 屋内退避や区域外避難の準備が必要。
毎日新聞 2011年8月10日 東京朝刊
準備区域解除 「除染が先」「尚早」 元の生活保証なく不安
「放射能が心配で戻れない」「警戒区域は解除できないのか」―。福島第1原発事故による緊急時避難準備区域の解除決定の知らせに、首長や住民が漏らしたのは自宅に戻れる喜びではなく、元の生活が保証されないことへの不安だった。
原発南西にある福島県川内村は20キロ圏内に警戒区域、その外側に緊急時避難準備区域がある。
郡山市にある川内村民が暮らす仮設住宅。緊急時避難準備区域に自宅がある久保田源三さん(77)は「放射能が心配で畑の野菜も食べられない。仮設住宅で暮 らす」。三瓶カツ子さん(82)も「村に病院やスーパーが戻り、元の生活ができる保証がないと帰れない」と早期帰宅に慎重だ。
大森禎造さん(84)の自宅は警戒区域にある。「警戒区域も早く帰れるようにしてほしい」とこぼした。
政府の決定に「時期尚早ではないか」と憤るのは遠藤雄幸川内村長。細野豪志原発事故担当相が強調してきた、自治体の意向を尊重する姿勢が後退したと受け止める。
「除染の基準も方法もまとまっておらず、住民に帰宅するかどうかの判断材料を示せない」と戸惑う。
田村市の冨塚宥〓市長も「(一括解除について)国からは事前に知らされず、対象の自治体間でも情報に差があった。避難指示の際からして国がでたらめをやるから、自治体の不信感を招くんだ」と厳しい口調で語った。
「原発の状況改善と、国によるモニタリングや除染の徹底が解除の前提」と注文を付けるのは南相馬市の桜井勝延市長。
緊急時避難準備区域の指定を受けた間、学校は区域外へ移転し、病院も入院などが制約された。市外へ転出した医療従事者も多く、区域指定が解除されただけで は市民生活が元に戻る保証はない。市は「医療環境の復旧には国や県の人的支援が不可欠」(中里祐一健康づくり課長)と訴える。
戸惑いは学校関係者も同じ。南相馬市原町区の平間勝成大甕(おおみか)小校長は「うれしいが、校舎を除染して安全を確認してからでないと再開は難しい」と話す。不安解消のため通学路などの自主的除染も検討するという。
◎3キロ圏一時帰宅「すぐ現況見たい」
福島第1原発事故で政府が9日、これまで認めていなかった3キロ圏内の一時帰宅を認めた。会津若松市の仮設住宅に避難する大熊町の介護福祉士の女性(49)は「放射線量の数値は気になるが、すぐにでも現況を見たい」と決定を評価した。
自宅から原発までは約1キロ。「震災の夜からバッグ一つで町のスポーツセンターに避難し、自宅がどうなっているのか分からない」と話す。
ただ日程は今後、国と各自治体が調整するとされ、具体的には決まっていない。女性は「もっと早く一時帰宅できると良かった」と早期の帰宅実現に期待する。
【注】〓は「日」偏に「景」
2011年08月10日水曜日
東日本大震災:福島第1原発事故 3キロ圏、一時帰宅許可 避難準備区域、来月解除へ
政府は9日、首相官邸で原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)の会合を開き、これまで認めていなかった東京電力福島第1原発から半径3キロ圏 内の地域への一時帰宅を認めることを決めた。放射線量などを調査した上で8月中の開始を目指す。半径20~30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」について も、区域内の5市町村が今後1カ月程度でまとめる「復旧計画」の策定を受け、9月にも一括して指定を解除する方針を決めた。また、8月中に原発周辺区域の 除染に関する基本方針をまとめる。
3キロ圏内の一時帰宅の対象世帯は、双葉・大熊両町の計約460世帯。既に実施している他の地域と同様に、自宅での滞在時間2時間以内、などの条件を課す。
緊急時避難準備区域は、区域内の放射線量が低いことや、経済産業省原子力安全・保安院がまとめた原発の安全確保状況の報告を参考に解除を決定。保 安院は原発施設内での水素爆発の可能性が低く、原子炉への注水が長時間中断した場合でも20キロより遠い地域への放射線の影響が少ないなどとした。
今後、各市町村が▽学校・病院などの公的サービスの再開▽上下水道など公的インフラの復旧--の見通しや、計約2万5800人の避難住民の帰宅時期を盛り込んだ「復旧計画」を策定し、出そろった段階で同本部が一括解除を決める。
ただ、全町村避難に近い広野町・川内村、多くが帰宅した南相馬・田村両市、対象が約10人の楢葉町と実情はさまざまで、実際の住民の帰宅時期は異なる見通しだ。【笈田直樹】
毎日新聞 2011年8月10日 東京朝刊
政府、緊急時避難準備区域を9月上旬にも一括解除へ 5市町村・約5万8,500人が対象
政府の原子力災害対策本部は、福島第1原発の半径20km~30km圏内の緊急時避難準備区域を、9月上旬にも一括して解除する方針を決めた。
菅首相は「水素爆発といった危険性が少なくなり」と述べた。
南相馬市など5つの市町村、およそ5万8,500人が対象となっている。
さらに、事故後初めて、原発から3km圏内の住民の一時帰宅を8月中にも実施することも決定した。
(08/10 00:53)
【原発】政府が緊急時避難準備区域解除へ(08/10 00:05)
福島第一原発から半径20キロから30キロに設定されている「緊急時避難準備区域」について、政府は、早ければ9月上旬にも一斉に解除する方針を決めました。
政府の原子力対策本部は福島第一原発について、水素爆発や原子炉の冷却機能が失われるなどの可能性が低くなり、安全性が確保されていると判断しました。こ れを受けて、緊急時避難準備区域の対象となった広野町など5つの自治体が、放射性物質の除染作業や、学校や病院などのインフラ整備に関する「復旧計画」を 策定することになりました。その復旧計画を踏まえ、政府は、早ければ9月上旬にも一斉に緊急時避難準備区域の解除を認める方針です。また、これまで認めら れていなかった原発から3キロ圏内の住民の一時帰宅については、今月中に始めたいとしています。
「準備区域」の避難解除、9月上旬にも 菅政権が方針
![]() |
菅政権の原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)は9日、東京電力福島第一原発から半径20キロ以遠の「緊急時避難準備区域」について、9月上旬にも 指定を解除する方針を決めた。原子炉の危険性が低下したと判断したためで、自治体ごとにつくる計画に沿って住民帰還を進める。原発から半径3キロ圏内の避 難住民の一時帰宅を8月中にも開始することも決めた。
政権が指定した避難区域が解除されれば初めて。
緊急時避難準備区域は原発から半径20~30キロ圏にあり、年間の累積放射線量が20ミリシーベルトに達するおそれがない地域。福島県広野町、楢葉町、 川内村、田村市の一部、南相馬市の一部の計5市町村が対象だ。子供や妊婦、入院患者などは立ち入らないよう求められ、それ以外の人も緊急時に屋内退避や避 難ができるよう準備する必要がある。住民約5万8500人のうち、約2万5千人が現在も避難している。
避難準備区域、9月にも一斉解除
動画を他のプレイヤーで見る
政府は、福島第一原発から20キロ圏外の5つの市町村が指定されている「緊急時避難準備区域」について、早ければ来月上旬に一斉に解除することを決めました。
「避難区域等の見直しに対する考え方がご報告されたところであります」(菅首相)
「緊急時避難準備区域」は、福島第一原発で再び重 大な事故が発生したときに速やかに避難できるよう準備が求められている地域です。政府は今後、5つの市町村がインフラ整備や除染作業などの復旧計画を作り 政府に示した段階で一斉に解除することを決め、早ければ来月上旬に解除される見通しです。
また、住民の帰宅の時期については、自治体の意向を尊重し避難を続ける場合も必要な支援を行うほか、3キロ圏内への住民や事業者の一時立ち入りについても今月中の実施を目指す方針です。(09日21:26)
原子力災害対策本部 緊急時避難準備区域について9月上旬をめどに一括して解除へ
政府の原子力災害対策本部が首相官邸で開かれ、福島第1原発から半径20km~30km圏内の緊急時避難準備区域について、9月上旬をめどに一括して解除することを決めた。
菅 首相は「水素爆発といった危険性が少なくなり、原子炉の冷却も継続できることが、つまりは、冷却ができなくなるような可能性が少なくなってきている」、 「この地域がもともと住んでおられる皆さんが安心して帰れる地域になり、あるいは、その地域がどの範囲までが除染がきちっとできるのか、そういったことに ついても次の段階の問題として積極的に取り組んでいただきたい」と述べた。
対策本部では、原発の状況が改善し、放射線量も安全性が確認されたことから、福島県の南相馬市や田村市など、5つの市町村が対象となっている緊急時避難準備区域を一括して解除することを決めた。
解除の時期については、5つの市町村が医療機関の再開や上下水道のインフラの復旧など、帰還に向けた「復旧計画」を策定し、出そろう9月上旬となる見通し。
また、警戒区域と計画的避難区域については、放射性物質の除染やがれきの撤去などを行ったうえで、原子炉の冷温停止を目指す「ステップ2」が完了した時点で区域の縮小や見直しを検討するとした。
さらに、福島第1原発から半径3km圏内の住民の一時帰宅を8月中にも実施することも決定した。
対象となるのはおよそ460世帯・1,300人で、3km圏内の一時帰宅は、原発事故発生以来、初めてのこととなる。
(08/09 21:24)
ブランド牛崩壊危機 農家、県と国の検査態勢に憤り
政府が本県に肉牛の出荷停止を指示したことで県内の産地からは、出荷再開に向けた県や国の動きの鈍さに不満の声が上がっている。全国有数のブラン ド牛「前沢牛」を抱える奥州市では、農協で独自に全頭検査態勢を整えたが、そうした努力が県の検査計画に生かされるか明確な方針は示されないまま。出荷に 時間がかかるほど販路やブランド力が失われるため、「このままでは産地が崩壊する」と農家の怒りは限界に達している。
県の検査態勢では、汚染疑いのある牛の全頭検査は県畜産流通センター(紫波町)に集約。県外出荷分は、農家1戸から1頭の抽出検査となる。
前沢牛は東京に出荷するため、奥州市の岩手ふるさと、岩手江刺の両農協は独自に検査施設を確保し、東京出荷の牛の全頭検査態勢を整えた。奥州市と金ケ崎町は、検査経費の半額補助を決めた。
しかし出荷停止で牛の県外移動はできなくなり、県が国に提出する検査計画に沿うことが制限解除の条件に。独自の検査態勢はスタートできなくなった。
(2011/08/10)
肉牛全頭検査:四日市でスタート 放射性物質検出なし
三重県四日市市は9日、市食肉センターで処理する肉牛の全頭検査を8日から始め、初日の34頭から放射性物質は検出されなかったと発表した。市に よると、全頭検査を実施するのは東海3県の自治体で初めて。三重県は月内にも開始するが、対象を県内産に限る方針。しかし、四日市市は、市内で処理する肉 牛の4割以上を県外産が占める事情があり、独自に先行実施した。
市によると、9日までに計55頭の検査を終えた。市は、県に先立って検査を始めた理由について「食肉業者の要望も強く、県外産も含めて最善の方法を取ることにした」と説明している。
市の全頭検査は、放射性物質の有無だけを調べられる簡易な機器を使う方法。放射性物質に汚染されていることが分かった場合、精密検査を行う。
厚生労働省は先月、全頭検査を行う際の基本方針を都道府県に通知。簡易測定機器で調べ、放射性セシウムが暫定規制値(1キロ当たり500ベクレ ル)の半分の250ベクレル以上なら、ゲルマニウム半導体検出器で精密検査を行う手順をまとめた。四日市市は、数値で検査結果を示せる簡易機器が不足して いるため、入手しやすい機器で1次検査することにした。
三重県内では、四日市、松阪、伊賀3市の各食肉処理場で年間に、県外産約4000頭を含め約1万4000頭の肉牛を処理している。このうち四日市市食肉センターでは、年間に処理する約6000頭のうち県外産が4割以上を占める。【加藤新市】
毎日新聞 2011年8月10日 8時44分
牛全頭検査県産のみ知事表明他県産そのまま流通へ 岐阜
知事表明他県産そのまま流通へ
放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛が流通している問題で、古田肇知事は9日の定例記者会見で、来月初旬にも始まる牛の全頭検査につ いて、「県内の肉牛で精いっぱい」として他県産の検査は実施しない意向を示した。検査機器の不足に加え、検査目的が「飛騨牛ブランド」の保護という事情が あるためだが、販売業者や消費者からは他県産の検査を求める声が高まる可能性もある。
農水省の統計によると、県内で昨年に出荷されたのは2万4262頭。このうち岐阜県産は1万3971頭で、残り1万291頭は他県産だった。全頭検査は岐阜県内で飼育され、出荷された牛が対象で、他県産の肉は検査せずに流通することになる。
県によると、全頭検査は岐阜県以外に、長野や三重など15県と横浜市が実施を表明している。しかし、食肉処理される際に実施されるため、生きたま まの状態で岐阜県内に搬入される牛は全く検査されないことになる。古田知事は、どこの産地の肉を購入するかは「最後は消費者の判断」との考えを示した。
また、古田知事は全頭検査の際の検査料(1万円程度)について、県が半額負担する方向で検討していることも明らかにした。
(2011年8月10日 読売新聞)
県外出荷牛も検査へ 島根
放射性物質 県、風評被害防止で方針
放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題で、県は風評被害を防ぐため、県内農家が県外に出荷している肉牛についても、放射性物質の検査を行っていく方針を決めた。
県農畜産振興課によると、県外に出荷する際に1頭以上をサンプルとして県食肉公社(大田市)に持ち込んでもらい、検査する。検査は任意で行い、経費は県が負担する。
県は現在、飼育している肉牛をすべて県外出荷している県内農家5戸に対して、検査の実施を呼びかけている。5戸は年間で計約1300頭を出荷している。
県は3日から、県食肉公社で食肉処理される年間約5200頭の県産牛の全頭検査を開始。しかし、JA島根中央会などは、ほかに県外で処理される島根和牛が約7000頭もいるとして、検査対象を拡大するよう求めていた。
(中村申平)
(2011年8月10日 読売新聞)
出荷遅延牛 買い取り単価2010年度並み 宮城県方針
宮城県産牛の出荷停止措置をめぐり、村井嘉浩知事は8日の定例記者会見で、出荷が遅れた肉牛を肥育農家から県独自に買い上げる場合、単価を2010年度の出荷平均価格とする方針を示した。買い上げは来週にも始める見込み。
県は、出荷平均価格を県全域で算出するか、肥育農家ごとに出すか検討を進めている。
農林水産省は5日、出荷が遅れた肉牛を買い上げる自治体への支援方針を示したが、実施は9月にずれ込む見通し。県独自の買い上げは、国の支援が動きだすまでの出荷遅延牛対策として行う。
買い上げは、県の畜産関係団体に新たに設ける基金を活用して実施する。国の支援開始まで、基金には県の補助金を充てる。
県は、出荷停止の一部解除に向けた国との協議を8日に始めた。解除申請の時期について、村井知事は「早くても今週末になると思う」との認識を示した。
県はまた、県内の全肥育農家を対象にした原発事故後に集めた稲わらの利用調査について、繁殖農家約400戸、酪農家約100戸に対象を拡大した。繁殖牛や乳牛が、最終的に肉牛として一部に流通しているため、調査が必要と判断した。
2011年08月09日火曜日
知事「解除要請、今週末に」
宮城県産牛出荷停止
放射性物質による肉牛汚染問題で、村井知事は8日の記者会見で、県産牛に対する出荷停止指示の解除要請について、「今週末になる」との見通しを示 した。また、国が買い上げの方針を示している出荷が遅れている肉牛についても、県が先行して買い上げ、資金難に陥っている畜産農家を支援する方針も明らか にした。買い上げは来月から実施される見通し。出荷停止の解除要請について、県は前提条件として農水省などから、汚染された可能性のある稲わらの使用禁止 や分別管理を畜産農家に徹底するよう求められている。
県は先週のうちに肉牛の飼育農家約860戸への指導を終え、週明けに解除を要請する方針だったが、計4500戸ある繁殖農家や酪農家への調査も必 要となったため、なお時間を要することになった。繁殖農家や酪農家の調査は今週いっぱいかかる見通しで、終わり次第、県は解除を要請をする。
解除要請のもう一つの条件となっている全頭検査の実施体制の構築については、県はほぼ完了している。村井知事は「安全と思われる牛は安全だという保証を付けて出荷できるようにしないといけない」と述べた。
県が買い上げるのは、政府が出荷停止を指示した先月28日以降、出荷できなくなっている肉牛で、数百頭に上る見通しだ。県は、買い上げ価格を昨年 の出荷価格を参考に決め、月内にも買い上げを始める。その後、買い取り価格分を国に請求する。県は19日開会の県議会に関連予算案を提案する。
(2011年8月9日 読売新聞)
島根県産牛の出荷停止、週内にも解除申請
達増知事は8日の定例会見で、県産牛の出荷停止について、週内にも国に解除を申請する方針を明らかにした。
農水省食肉鶏卵課は「検査機関が混雑する中で、他県との順番の調整など細かい作業も必要。ちゃんとした検査態勢で、解除できるよう調整を急ぎたい」としている。
こうした中、奥州市前沢区で9月25日、「前沢牛まつり」が開催予定で、8月13日から肩肉、もも肉、サーロインの3種類について、前売り券が市役所や前沢牛販売指定店などで販売される。
主催者側によると、当日提供する牛肉は震災前に食肉処理されたか、放射性物質の検査をして安全を確認しているという。市は「今こそ前沢牛の安全性をアピールし、農家を応援したい」と話している。
問い合わせは、市前沢総合支所商工観光課(0197・56・2111、内線232)へ。
(2011年8月9日 読売新聞)
市町長 内容巡り県を批判 県立高再編計画 原発対策要望書 滋賀
日野で「自治創造会議」
嘉田知事と市町長が行政課題について意見を交わす「県自治創造会議」が9日、日野町立日野公民館(中道)で行われ、15市町長が出席。県立高再編 計画と、原子力事業者に対する安全対策の要望書が主な議題として取り上げられた。再編計画については従来通り、市町側と県や県教委の意見が平行線のまま。 安全対策の要望書については提出する方針で一致したものの、内容などを巡り、市町長側から批判が続出した。
会議には彦根、豊郷、甲良、多賀の4市町長が欠席した。
再編計画では、藤井勇治・長浜市長が「再編自体に反対ではないが、一部地域を狙い撃ちにしている」と口火を切り、「湖北、湖東の定時制を能登川に移す理由がわからない」「原案の発表前に、知事は統廃合を知っていたのか」などの意見や批判が相次いだ。
嘉田知事は「統合は納得しており、県教委と足並みをそろえている」と答え、末松史彦・県教育長は「学校の活性化には、(合併するなどして)相当の規模にすることが必要」と、従来の説明を繰り返した。
また、要望書については市町長側から「専門職員もいないのに、事業者と対等に渡り合えるのか」「再稼働の事前協議の要求を明記すべきだ」など否定的な意見が続出。嘉田知事が「秋頃には専門職員を増やす。再稼働についても項目を追加したい」などと答えた。
要望書については、文書で反対した獅山向洋・彦根市長以外は提出に賛成し、細部については8月中に調整することで一致した。嘉田知事は終了後、「再稼働前の協議は要望書に明記したい。彦根市と話し合い、8月中には事業者に要望書を提出したい」と話した。
(2011年8月10日 読売新聞)
原発安全協定に疑問の声相次ぐ 自治創造会議 滋賀
2011.8.10 02:12
嘉田由紀子知事と県内市町長が意見を交わす「自治創造会議」が9日、日野町の日野公民館で あり、県が関電などに要望する予定の原発安全協定の素案について、福島第1原発事故からすでに5カ月が経過していることから、首長から「今さら出す必要が あるのか」など疑問の声が相次いだ。これに対し、嘉田知事は「(6月に)県に原子力防災チームを発足させるなど、準備に時間がかかったため」と釈明した。
素案は、原発の安全性の確保▽監視体制の強化▽情報伝達の徹底▽情報提供と説明責任-などが盛り込まれ、事前に各市町に内容を伝えていた。
会議には、彦根市、多賀町、甲良町、豊郷町を除く15市町長が参加。すでに長浜、彦根、米原、高島の4市が4月に独自に関電などに協定締結を申し入れてい るほか、県市町会も関電などに同様の要望していることから、「今さら各市町と県が一緒に申し入れをするのは遅いのでは」(西川喜代治・高島市長)など対応 の遅れを指摘する声が相次いだ。
滋賀県、関電などに原発安全協定要望へ 立地自治体並み
- 2011/8/10 0:20
滋賀県は若狭湾に原子力発電所を持つ関西電力、日本原子力発電、日本原子力研究開発機構の3事業者に、原発再稼働の判断を含めた原発立地 自治体並みの安全協定締結を求めることを決めた。日野町で9日開いた県内市町長との意見交換会で嘉田由紀子知事が表明、大半が賛同した。要望文は市町長と 連名で8月中に提出する意向。
国の防災指針で避難区域とされる原発から10キロメートルを超える自治体が、運転再開の可否まで踏み込んだ協定を要請するのは異例。また、 嘉田知事は県組織に原子力の専門家を配置する考えも示した。放射線分野だけでなく衛生工学などの専門家も交えたいといい、手法としては県立研究所の強化な どを挙げた。
関西では京都府が関西電力と原子力安全協定を検討する協議会を今秋にも設置する。府内に原子力発電所はないものの、福井県の高浜原発などか ら20キロ圏内に住む住人は福井県内よりも多い。これまで定めていた通報協定を「福井に準ずるような協定」に格上げするよう求めている。
原発対策、3事業者と安全協定を 自治創造会議
滋賀県の嘉田由紀子知事と県内市町長による「自治創造会議」が9日、日野町内で開かれ、原子力発電所に関する安全協定の締結を関西電力など3事業者に要望することで合意した。安全協定では再稼働や新設する際の事前協議など、原発が立地する自治体並みの権限を求める。
会議には彦根市を除く18市町長が出席した。安全協定の締結は、県が示した「原発の安全対策等に関する要望」素案の1項目として盛り込まれた。要望先は関西電力と日本原子力発電、日本原子力研究開発機構。
会合では「震災から5カ月が経過しての要望は遅すぎる」との指摘もあったが、嘉田知事は「琵琶湖を守る県として一体的に求めることで力を発揮できる」と説明し、要望の提出で合意した。
安全協定について「福井県と同じ権限が必要と強い意志を盛り込むべきだ」との市長らの意見を受け、素案で「立地自治体が締結している原子力安全協定と同様に」としていた文言に、「再稼働する際の事前協議」を加えることにした。
県は今月中の要望提出を目指す。欠席した獅山向洋彦根市長は要望に参加しない考えを文書で示しており、県が彦根市と調整し、理解を求めていく。
また嘉田知事は県として、原子力分野の専門家を今秋にも採用する考えを明らかにした。原子力工学だけでなく、水処理の知識を持ちながら放射線の影響にも詳しい衛生工学の専門家を視野に入れているという。
このほか、県立高校再編問題では、統廃合の方針が示された高校の地元市長から「実施計画原案の発表前に市や地域に説明がなかった」と、県の手法に批判が出た。
【 2011年08月09日 22時29分 】
富山県産牛セシウム検出 稲わら許容値の81倍
県内農家で宮城県産の稲わらを食べたとみられる肉牛1頭から放射性セシウムが検出された問題で、石井知事は9日の定例記者会見で、この稲わらか ら、農林水産省が定めた暫定許容値(1キロあたり300ベクレル)の81倍に相当する2万4300ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
農水省は5日、汚染された稲わらが与えられた疑いのある17道県の牛肉を対象に、暫定規制値を下回るものも含めて全出荷分を買い上げると発表して いる。石井知事は「富山は対象(道県)に入っていないが、(汚染された稲わらを食べたという)原因を考えると、富山県の牛についても対象としてしかるべき だ」とし、国に買い取りを要請することを明らかにした。
この稲わらは、県内農家が6月に新潟の業者を通じて2・4トン購入し、使用せずに牛舎の2階部分に保管。その後、汚染の可能性が高いとして業者が 7月に全量を回収していた。ただ、運搬時にこぼれ落ちたり、風に舞ったりして餌に紛れ込んだのを、牛が食べたとみられる。県は、農家が出荷した牛1頭から 暫定規制値(同500ベクレル)を下回る190ベクレルを検出。この農家の全頭を出荷時に検査することにしている。暫定規制値は、厚生労働省が食品衛生法 に基づき、食べても人体に影響がないとして定めた基準値。一方、農水省の定める暫定許容値は、牧草や稲わらなどの飼料に関する指標で、安全な食肉や牛乳を 生産するための目安。
(2011年8月10日 読売新聞)
富山県で汚染稲わら 畜産農家が一時保管、全量回収
2011.8.9 19:42
富山県は9日、県内の畜産農家が一時的に保管していた宮城県産の稲わらから国の暫定基準値 を超える2万4300ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。農家は6月に新潟県の業者を通じて2・4トンを購入したが、すでに全量が7月22 日にこの業者によって回収されている。
富山県では今月4日、県産牛1頭の肉から1キログラム当たり190ベクレルのセシウムが検出されたことが確認された。県が経緯を調べた結果、保管場所からこぼれ落ちた基準値超えの稲わらを食べたとみられる。県はこの牛の肉を国が買い上げるよう交渉を進める。
2011 年 08 月 09 日 17:44 現在
稲わら、高濃度の放射性セシウム検出 富山
石井知事 定例記者会見
![]()
富山県内の畜産農家が出荷した牛1頭から放射性セシウムが検出された問題で、この農家に保管されていた稲わらから1キログラムあたり2万4300ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出されました。
これは9日の定例記者会見で石井知事が明らかにしました。
県の肉牛検査では今月3日に県内の畜産農家が出荷した牛1頭の肉から1キログラムあたり190ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
県は6月から7月にかけてこの農家の牛舎の2階に置いていた宮城県産の稲わらが搬入する時などに、こぼれ落ちて餌に混ざったことが原因とみて農家が保管していた問題の稲わら1キロを東京の民間検査機関で検査しました。
その結果、国の暫定許容値である1キログラムあたり300ベクレルを大幅に上回る2万4300ベクレルの高濃度の放射性セシウムが検出されました。
この結果を受けて石井知事は現在、出荷されずに保管されている牛の肉が国の買い上げの対象となるよう農林水産省に働きかける考えを示しました。
国は今月5日、北海道から島根県までの1道16県で放射性セシウムが検出された牛については暫定規制値を下回るものも含めてすべて買い取る方針を発表していますが、今のところ対象地域に富山県は含まれていません。
県によりますと、宮城県産の稲わらからは1キログラム当たり1万4千ベクレルから3万6千ベクレルの放射性セシウムが検出されています。
「福島戻り復興を」 猪苗代町避難の双葉町民 県などに役場移転協力要望
2011年8月10日
| 県に要望書を提出した天野正篤さん(左から2人目)ら=さいたま市で |
![]() |
福島第一原発事故を受け、福島県猪苗代町に避難している同県双葉町民約四十人が九日、埼玉県庁と加須市役所を訪れ、同市の旧騎西高校にある役場機能を福島県内に戻すため、埼玉県と加須市に協力を求める要望書をそれぞれ提出した。 (杉本慶一、宮本隆康)
提出したのは、猪苗代町のホテル「リステル猪苗代」の避難者でつくる自治会。
天野正篤会長(73)らは県庁で「福島県内の避難所が十月末までに閉鎖されるため、町民がさらに分散してしまう。役場機能を福島に戻して町民が一 つにならないと、町の復興にも支障を来す」と訴え、上田清司知事あての要望書と千九百六十六人分の署名を提出。応対した平塚正敏福祉監査課長は「不安な気 持ちは理解できる。町にも伝たい」と応えた。
天野会長らは会見で、旧騎西高校で執務を行っている井戸川克隆町長が面会要請に応じないと批判し、県などの協力を得て「町長と話し合いを持ちたい」と述べた。「避難者が自立精神を失わないよう、旧騎西高校も十月末に閉鎖するべきだ」とも主張した。
井戸川町長は「コメントすることはない」と話している。
双葉町によると、町民約六千七百人(六月末現在)の避難先は福島県内が約三千人で、埼玉県内は約千五百人。旧騎西高校では約九百人、リステル猪苗代では約七百人が集団生活を続けている。
天野会長らは七月下旬から署名活動も実施。五日には要望書と署名を佐藤雄平福島県知事に提出した。
「双葉町役場 福島県内に」 福島に残った町民が要望
福島県内に避難している同県双葉町の住民らが9日、埼玉県庁と加須市役所を訪れ、同市の旧県立騎西高校にある町役場機能を福島県内に再移転させるよう求める署名と要望書を提出した=写真=。
要望を行ったのは、福島県猪苗代町のホテルに避難する住民でつくる自治会のメンバーら。約700人が避難するホテルには町の出張所が設けられてい たが、先月16日で閉鎖された。多くの住民が震災関連の手続きで不便を被るようになったため、「役場機能を県内に戻そう」と署名活動を開始。1966人分 の署名を集めた。要望書では「福島県や近隣に住む約3500人の町民は困難を極めている。一刻も早く役場機能を県内に移転し、本来の自治を確立することが 必要」とし、埼玉県などに理解と協力を求めた。
自治会の天野正篤会長(73)は「(双葉町の)井戸川克隆町長が我々との話し合いに応じないため、やむをえず取った行動だ」と説明。埼玉県庁で応対した平塚正敏福祉監査課長は「趣旨は双葉町にもよくお伝えをさせていただきたい」と応じた。
猪苗代町に置かれた出張所は、設置条例の専決処分が町議会で不承認とされたため、閉鎖となった。住民らは5日、福島県にも同様の要望書を提出している。
(2011年8月10日 読売新聞)
双葉町役場を加須市から福島に戻す要望書を提出 一部町民が埼玉県庁に
2011.8.9 17:16
加須市に避難している福島県双葉町の役場機能を福島県内に戻してほしいと訴える双葉町の住民=9日午前、県庁
福島第1原発事故を受け、福島県双葉町が町役場機能ごと埼玉県加須市に集団避難していることについて、一部町民が9日、「町民全体で復興を目指すべきだ」として役場機能を福島県内に戻すよう協力を求める要望書を埼玉県庁に提出した。
要望書は上田清司知事あてで、福島県猪苗代町のホテルに避難している双葉町民でつくる自治会有志が作成。5日には福島県の佐藤雄平知事あてにも提出している。
要望書の提出後、自治会会長の天野正篤さん(73)らが県庁で会見し、「役場機能が福島県から遠く離れた加須市にあっては、書類や届け出のやりとりが迅速 に行えない。町を一つにして復興していくには役場は福島県内に必要だ」と訴えた。天野さんらは7月29日から1966人分の署名も集めたという。
震災でメディアの果たした役割評価 情報通信白書(08/09 20:23)
総務省は2011年度の情報通信白書を発表しました。東日本大震災での情報通信メディアの役割を評価するとともに、「共生型ネット社会」の実現が期待できるとしています。
白書では、東日本大震災で情報通信インフラに大きな被害が出たことを挙げたうえで、こうしたメディアの果たした役割を評価しています。具体的には、テレビ 局が番組をインターネットで同時配信したことや、公共機関がソーシャルメディアで情報発信するなど、情報の流通手段が多様化したことなどを大きな特徴とし ています。また、情報通信技術の恩恵が国民に幅広く行き渡る「共生型ネット社会」の実現が期待できるとする一方で、ネット社会への不安など、課題の解消に 引き続き対応していくことが重要だとしています。
総務省「情報通信白書」震災時のツイッターの活躍を指摘
最終更新:2011年08月09日 19時20分
総務省が9日発表した「情報通信白書」によると、東日本大震災ではミニブログ「ツイッター」をはじめとしたソーシャルメディアの利用が急増したと指摘した。
白書では、3月いっぱいで被災自治体のフォロワーが10倍になり、さらには被災地の新聞社のツイッターもフォロワーを飛躍的に伸ばしていた実態が明らかにされた。
その一方で問題点とし、電力などが使用できる環境がなければならない、デマ情報が出回ったことなどが挙げられた。
震災でツイッター利用急増 11年版情報通信白書
片山総務相は9日、11年版「情報通信白書」を閣議に提出し、了承された。東日本大震災で短文投稿サイト「ツ イッター」を通じて情報入手する人が急増するなど、利用者が情報を発信しあう「ソーシャルメディア」の存在感が高まったと指摘。一方で、ソーシャルメディ アを使いこなせた人は限定的だったことなど、課題も多いとしている。
白書は、震災発生を受けて、被災地自治体からの情報をツイッターで受信しようと登録した件数が、3月31日には震災前の約10倍に拡大したと推計。
2011/08/09 18:58 【共同通信】
「ツイッター」の役割評価=震災時のネット活用で-情報通信白書
総務省は9日、2011年版の情報通信白書を発表した。東日本大震災の発生時に、簡易ブログ 「ツイッター」で個人がリアルタイムで被災地の情報を発信するなど、インターネットを使った新しい取り組みが行われたことを指摘。ツイッターに代表される 「ソーシャルメディア」が、被災者支援などで一定の役割を果たしたと評価した。
白書は「きめ細かな情報を送ることができる」とソーシャルメディ アの利点を説明。被災地の報道機関や自治体も積極的にツイッターを活用したほか、放送事業者が番組のネット配信に乗り出すなど、情報の発信手段が多様化し たことを今回の震災の特徴に挙げた。(2011/08/09-18:28)
平成23年「情報通信に関する現状報告」(平成23年版情報通信白書)の公表
総務省は本日、平成23年「情報通信に関する現状報告」(平成23年版情報通信白書)を公表しました。
情報通信白書は、我が国の情報通信の現況、情報通信の政策の動向について、国民の理解を得ることを目的として、総務省が昭和48年から毎年作成しており、今回で39回目となります。
今回の白書では、第1部で東日本大震災における情報通信の状況について記載した上、第2部を特集「共生型ネット社会の実現に向けて」とし、社会への情報通信の浸透が人と人、地域と地域の絆の再生・形成に貢献する姿を提示しております(別添1参照)。
なお、公表方法については、以下のとおりです。
<公表方法>
○情報通信白書ホームページへの掲載
・日本語版(全文及び概要)を、8月9日(火)から掲載。
・英語版(要旨及び概要)を、10月上旬を目途に掲載予定。
○出版
・A4カラー刷りの冊子を、主要書店、政府刊行物サービスセンター及び官報販売所において8月10日(水)から発売予定。
・上記と同様の内容の電子書籍を近日中に発売予定。
<参 考>
○「みんなでつくる情報通信白書コンテスト2011」の結果(別添2参照)
「み んなでつくる情報通信白書コンテスト2011」(平成23年版情報通信白書の表紙絵及びコラムの公募)を実施し、有識者や専門家による審査を通じ、応募総 数269点(表紙絵133点、コラム136点)の中から、受賞作品を選定しました。受賞作品は、情報通信白書の表紙絵等や本文中のコラムとして掲載されて います。
【関連情報】
- ・情報通信白書ホームページ
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/index.html
・「みんなでつくる情報通信白書コンテスト2011-平成23年版情報通信白書の表紙絵及びコラムの公募-」(平成22年12月20日)
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01tsushin02_01000009.html
萬田久子、内縁の夫急死 60歳 未婚で男児出産、最期みとる
2011年8月10日 紙面から
女優の萬田久子(53)の事実上のパートナーで、ファッションブランド「セオリー」を展開する「リンク・セオリー・ジャパン」社長の佐々木力(さ さき・ちから)さんが9日午後4時43分、東京都内の病院でスキルス性胃がんのため死去した。60歳だった。東京・青山葬儀所で14日に通夜、15日に葬 儀・告別式が執り行われ、喪主は萬田が務める。
関係者によると、佐々木さんは6月ごろ体調を崩して入院し、がんが見つかった。最期は枕元で萬田がみとったという。
萬田は20代で佐々木さんと知り合って交際を始め、29歳のときに未婚のまま男児を出産。佐々木さんとは事実婚を貫いてきた。そんな萬田の生き方も含めてファンには支持された。
ドラマ出演のほか、情報番組のコメンテーター、フジテレビ系「笑っていいとも!」にレギュラー出演するなど50歳代になってまた活動の幅を広げて いたが、愛するパートナーを失う悲しみに直面した。「いいとも!」のプロデューサーには萬田サイドから報告があった。次回出演予定の12日にどうするかは 10日以降に決めるという。
萬田久子 悲痛…事実婚の大富豪夫が急死

名誉理事
東建コーポレーション株式会社
専属イメージ女優
萬田久子
1958年4月13日生まれ。大阪出身。 1978年ミス・ユニバース日本代表。1980年にNHK朝のテレビ小説で女優デビュー。TVドラマ 嫁はミツボシ、土曜ワイド劇場 他多数出演。2008年に東建コーポレーションイメージキャラクターとなる。
理事
株式会社リンク・ホールディングス
代表取締役社長
佐々木 力
1998年、旧リンク・インターナショナルをリンク・ホールディングスとして設立。「theory」ブランドの企画・生産・販売・直営店の運営他、海外ブランド商品の輸入販売や飲食店の運営など幅広く展開している。
【拡大写真はコチラ】
事実婚の夫・佐々木力氏が急死した萬田久子
女優・萬田久子(53)の事実婚の夫で、アパレルブランド「リンク・セオリー・ジャパン」代表取締役社長兼CEOの佐々木力(ささき・ちから)氏 が9日午後4時43分、スキルス性胃がんのため、入院先の病院で亡くなった。60歳だった。関係者によると、初夏までは変わった様子もなく会社に出勤して いたが、1カ月ほど前に体調を崩し、入院していたという。
マダムのファッションリーダーとして再ブレーク中の萬田が、悲劇に襲われた。佐々木氏が亡くなった9日、萬田は遺体に寄り添い、憔悴(しょうすい)しきっていたため、コメントを発表できなかった。
佐々木氏は今年3月に還暦を迎えた。関係者によると、これまでは大きな病気を患うこともなく、5月ごろまでは元気な様子で出勤。リンク・セオリー社は「ユ ニクロ」で知られるファーストリテイリングを親会社に持ち、全国規模で人気のファッションブランド「セオリー」などを展開し、多忙な社長業をこなしていた という。
体調不良を訴えたのは、わずか1カ月ほど前。胃がんが見つかったことは親族以外には知らせることなく、病魔と闘ってきたが、季節の移り変わりを待たずして力尽き、帰らぬ人となった。
萬田は1987年、29歳のときに、不倫関係にあった佐々木氏との間に男の子を出産。佐々木氏が94年に前妻と離婚してからは、事実婚状態を継続。長男との3人家族として暮らしてきた。
05年に会社が東証マザーズに上場する際には、萬田と佐々木氏の株式資産が150億円以上と報じられ、大富豪夫婦として話題になった。
女優として活躍する萬田だが、今年4月からはフジテレビ系「笑っていいとも!」にレギュラー出演。バラエティーにも本格的に進出した。
公私ともに順風満帆とみられていた萬田に、突然訪れた最愛の人との別れ。その悲しみの深さは、計り知れない。
通夜は14日午後6時から、告別式は15日午前11時から、いずれも東京都港区南青山2の33の20、青山葬儀所で。喪主は萬田久子(まんだ・ひさこ)。
(2011年8月10日)
萬田久子の“夫” ファーストリテイリンググループの上席執行役員も
女優の萬田久子(53)と婚姻届を提出しないまま事実上の夫婦関係にあったアパレル会社「リンク・セオリー・ジャパン」社長兼CEOの佐々木力(ささき・ちから)氏が9日、スキルス性胃がんのため都内の病院で死去した。60歳だった。
佐々木氏はアパレルメーカーの香港支社長などを経て、03年、同社の社長兼CEOに就任。米ファッションブランド「セオリー」の日本、アジア展開に尽力してきた。ファーストリテイリンググループの上席執行役員も務めていた。
[ 2011年8月10日 07:49
食物繊維の摂取で循環器病リスク低下- 喫煙すると効果は帳消し
国立がん研究センターはこのほど、「食物繊維を多く摂取すると、脳卒中などの循環器病の発症リスクが低下する」との研究結果をまとめた。ただし、その効果は喫煙で相殺されるという。
岩手、秋田、茨城、新潟、長野、高知、長崎、沖縄の9保健所地域に住む男女約8万7000人(45-74歳)について、1995-98年から2004年 まで追跡調査。食物繊維の摂取量によって5つのグループに分類し、循環器病の発症リスクとの関連を調べた。期間中に2553人が脳卒中を、684人が虚血 性心疾患を発症した。
調査結果によると、女性では、食物繊維の摂取量が多いほど発症リスクが低下。摂取量が最も多いグループのリスクは、最も少ないグループに比べて0.65倍にまで下がった。しかし、男性では、こうした傾向は表れなかった。
さらに、喫煙との関連を調べたところ、男女とも、非喫煙者のグループでは、食物繊維の摂取量が多いと発症リスクが低くなったのに対し、喫煙者のグループでは、食物繊維を多く取っても、リスクが下がることはなかった。
これらから同センターの研究班は、「女性に比べて喫煙率の高い男性では、食物繊維による予防効果が相殺されたものと考えられる」と分析。また、水溶性の食物繊維よりも不溶性のものの方が、高い予防効果が見られたとしている。
詳しくは多目的コホート研究のホームページで。

【関連記事】
( 2011年08月09日 16:08 キャリアブレイン )
「肥満で血圧上昇」解明
東北大 交感神経、活動活発化で
肥満になると血圧が高くなるメカニズムを、東北大の片桐秀樹教授(代謝学)らの研究グループがマウスを使った実験で解明した。動物の体には、食べ 過ぎると代謝を活発にして体重が増えないようにする機能が備わっているが、肥満になるとこの機能が常時働くため、高血圧を招いていたことがわかった。
研究成果は9日付の学術誌「ヨーロピアン・ハート・ジャーナル」に掲載された。
肥満による高血圧症は、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の主要な症状となっている。
過食などで肝臓に脂肪が蓄積すると、体内の脂肪を燃焼させようと、交感神経の活動を活発化させる神経シグナルが発せられることが、同グループのこれまでの研究でわかっていた。
今回の実験では、肥満でないマウスを使って、この神経シグナルを発現させると、交感神経が働いて血圧が上昇することが確認された。一方で、肥満のマウスでこの神経シグナルを遮断すると、血圧上昇が起こらなかった。
片桐教授は「体には元々、肥満にならないような機能が備わっている。肥満になると、その機能が結果的に血圧を上昇させる働きをしていた。肥満を薬などで抑えると血圧の上昇を招くことにもなり、肥満治療の難しさも示された」と説明した。
(2011年8月10日 読売新聞)
肥満で血圧上昇の謎解明 肝臓からの神経信号関与
肥満になると血圧が上昇するメカニズムを、東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹 教授(代謝学)と宇野健司助教(同)らの研究グループがマウス実験で明らかにした。肝臓に脂肪がたまったときに生じる神経信号が関与しており、この信号を 調整する薬などを開発できれば、肥満や高血圧の治療につながる可能性があるという。
通常は肝臓に脂肪がたまると、交感神経を活性化する神経信号が脳に伝わり、代謝を促進して脂肪を燃焼、肥満を回避しようとする。体にはこうした維持機能が備わっていて、一時的に栄養を取りすぎても体重がすぐに増えることはない。
しかし、栄養過剰な状態が続くと、肝臓からの神経信号が出続け、交感神経の過剰な活性化も続き、血圧が上昇するという。
血圧は交感神経が活性化すると上昇し、肥満の人は交感神経が活性化しがちであることは、これまでも分かっていた。
研究グループの実験では、肥満のマウスは肝臓に脂肪合成を促す特定のタンパク質を多くもっており、このタンパク質を抑制すると、血圧上昇が止まることが分かった。
また、マウスの神経を遮断し、肝臓に脂肪がついたときに生じる神経信号が脳に届かないようにした場合も、通常のマウスと血圧に大きな差が出ないことが判明した。
今後、神経信号を出すのに直接関わる分子が特定できれば、神経信号を調節する薬や機器の開発も可能になるという。
片桐教授は「神経信号を調節して体の維持機能を活性化させると、肥満を解消できる可能性がある」と話している。
成果は9日、欧州循環器学会誌電子版に掲載された。
2011年08月10日水曜日
肥満による血圧上昇、仕組み発見 メタボ新治療法に道
東北大教授ら 肝臓の信号が引き金
- 2011/8/9 20:33
東北大学の片桐秀樹教授らは、肥満になると血圧が上がる仕組みを発見した。マウスの実験で、肝臓に脂肪がたまったことを示す信号が脳に伝 わることが引き金となって血圧が上がることが分かった。内臓脂肪(メタボリック)症候群発症の仕組みの解明や新しい治療法の開発につながる可能性がある。 欧州循環器学会誌(電子版)に9日掲載された。
やせたマウスにエサを与えて太らせていく実験をすると肝臓に脂肪がたまり血圧が上がり続けたが、肝臓から脳につながる神経を切ると太らせても血圧は一定だった。片桐教授は「肝臓に脂肪がたまった情報が脳に伝わると結果的に血圧が上昇する」とみている。
研究グループによるとマウスが太ると肝臓細胞でたんぱく質「PPARガンマ」が活発に働き、脂肪がたまりやすくなる。ヒトでも同じ仕組みが あるとみられるという。やせたマウスを遺伝子操作して肝臓で同たんぱく質が活発に働くようにした実験でも血圧が上がったが、肝臓から脳につながる神経を切 ると上がらなかった。
肥満で高血圧:肝臓の神経信号が関与 東北大グループ解明
肥満になると血圧が高くなるメカニズムを東北大大学院医学系研究科の片桐秀樹教授(代謝学)らのグループが解明した。肝臓からの神経信号が一定の 役割を果たしているとみられ、メタボリックシンドロームの治療につながることが期待される。研究内容は9日付の欧州循環器学会誌電子版で発表された。
グループはこれまでに、肝臓が発する神経信号が交感神経に作用し、基礎代謝を活発にすることを発見。肝臓がカロリー蓄積のセンサーとして働き、基礎代謝を活発にさせて体重を調節するメカニズムを突き止めている。
今回、実験で非肥満マウスに肝臓の脂肪を増やす遺伝子を注入したところ、血圧が上昇することを発見。ところが肝臓が発信する神経信号を遮断する と、血圧は上昇しなかった。肥満のマウスでも、神経信号を遮断すると非肥満のマウスと同様に血圧が上昇しないことを確認。肝臓からの神経信号によって血圧 が一定程度上昇することを突き止めた。
片桐教授は「(神経信号を)活性化させ、基礎代謝を上げれば、一時的に血圧が上昇しても、肥満の治療につながる」と話した。【須藤唯哉】
毎日新聞 2011年8月9日 22時14分
| 業 種 | サービス / その他サービス業 | 発表日 | 2011/08/09 |
|---|---|---|---|
| 企業名 | 東北大学 | ホームページ: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/ | ||
東北大学、「肥満になると血圧が上がる」メカニズムを解明
東北大学大学院医学系研究科
「肥満になると血圧が上がる」メカニズムを解明
~メタボリックシンドロームの発症機序明らかに~
東北大学大学院医学系研究科代謝疾患医学コアセンター・片桐秀樹教授、分子代謝病態学分野・宇野健司助教、岡芳知教授らのグループは、太っていくにつれて血圧が高くなるメカニズムを解明しました。
過食などの生活習慣にもとづく肥満は、糖尿病・高血圧・高脂血症を併発しやすいことから、これらはまとめてメタボリックシンドロームという一つの症候群と 考えられています。メタボリックシンドローム患者は、動脈硬化を生じやすく、患者数の急増と相まって、医学的にも社会的にも大きな問題となっています。こ の度、研究グループは、肝臓に脂肪が蓄積するのに応じて発せられる神経シグナルが肥満の際の血圧上昇に関わることを発見し、メタボリックシンドロームの主 徴候である高血圧が生じるメカニズムを解明しました。
本成果は、欧州循環器学会誌European Heart Journalに掲載されます。
過食の際、体は代謝を活発にして、すぐには体重が増えないですむようにしています。研究グループは、以前、動物実験により、肝臓に脂肪が蓄積するのに応じ て発せられる神経シグナルを発見しています。また、この神経シグナルが、過食時に交感神経活動を高め代謝を活発にすることにより、体重をすぐには増やさな いですませるようにするメカニズムであることを示しました(Science誌、2006)。今回は、さらにこの研究を発展させ、肥満マウスでこの神経シグ ナルを遮断すると、血圧上昇が起こらないことを見出しました。このことなどから、この神経シグナル自体が、肥満の際の血圧上昇に関わることを発見しまし た。
肝臓はカロリー摂取に応じ脂肪蓄積量をダイナミックに変えることができることから、肝臓がカロリー蓄積のセンサーとして働き、過栄 養時に基礎代謝を活発にして体重が増えないように調節していると考えられます。しかし、このカロリー過剰状態が持続している飽食の時代においては、この体 に備わったフィードバック機構自体が、皮肉にも、交感神経の活性化を持続させてしまい、高血圧を発症させることにつながっていることがわかりました。本研 究成果は、メタボリックシンドロームの本態やその概念を明らかにするとともに、発症機序に基づいた新たな治療法の開発にもつながるものとして、大いに期待 されます。
論文:Hepatic peroxisome proliferator-activated receptor-γ-fat-specific protein 27 pathway contributes to obesity-related hypertension via afferent vagal signals (邦訳: 肝臓ペルオキシソーム増 殖因子活性化受容体γ(PPARγ)-脂肪特異的タンパク質27(FSP27)経路が求心性迷走神経シグナルによって肥満にともなう高血圧をひきおこす)
掲載誌: European Heart Journal(欧州循環器学会誌)電子版 8月9日付 <雑誌の2010年度のImpact Factorは10.046>
● 関連リンク
医療介護ニュース > 医療・看護
O157など腸管出血性大腸菌感染症が急増- 感染研
O157などの腸管出血性大腸菌感染症が急増している。国立感染症研究所感染情報センターのまとめ(速報値)によると、7月25-31日の週の患者報告 数は208例で、増加が続いている直近の4週間で2.5倍以上になった。年明けから31日までの累積の報告数は1798例で、2000年以降の同時期で2 番目に多い。
同センターによると、腸管出血性大腸菌感染症は、5月中旬に一度急増し、160例を超える報告が2週続いたが、5月30日―6月5日の週には57例にま で減少。その後、7月上旬から増え始め、7月11-17日の週は129例、18-24日の週は155例、25-31日の週は208例と急増した=グラ フ=。累積の報告数は、2000年以降最も多かった01年の1858例に次ぐ。
腸管出血性大腸菌感染症の主な症状は、腹痛、下痢、血 便、軽度の発熱など。検出される菌の血清型はO157が最も多く、次いでO26、O111など。6-7%の患者は、下痢などの初期症状が見られてから2週 間以内に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重篤な合併症を発症する。同センターによると、7月24日までに7例の死亡が報告された。
同センターは、食品を十分に加熱することで個人の感染予防を徹底するとともに、手洗の励行などで、ヒトからヒトへの二次感染を予防することが重要だとしている。

O26:保育園児と家族が集団感染 /岩手
毎日新聞 - 22 時間前
県は8日、県央保健所管内の保育園で腸管出血性大腸菌(O26)の集団感染があったと発表した。 県医療推進課によると、7月15日と8月1日、医療機関から同保健所などに1歳の園児2人がO26に感染したと届け出があった。同保健所が調査したところ、新たに同じ ...
三種の夫婦O103に感染
朝日新聞 - 2011年8月7日
県健康推進課は7日、三種町の女性(83)と夫(80)の計2人が腸管出血性大腸菌O(オー)103に感染したと発表した。 女性は先月23日から血便などがあり、同25日に能代市内の医療機関を受診。今月6日に感染が分かった。症状は軽く、快方に向かっている。 ...
秋田市の女性 O157感染
日テレNEWS24 - 2011年8月8日
秋田市で20歳の女性が腸管出血性大腸菌O-157に感染していたことがわかりました。秋田市保健所によりますと、この女性は今月3日から腹痛などの症状があり、現在入院して治療していますが、快方に向かっているということです。秋田市で感染経路などを調べています。 ...
食中毒菌を迅速検査できる簡易キットが厚労省通知に収載――日本ハム
ケアマネジメント オンライン - 2011年8月7日
日本ハム株式会社中央研究所が製造・販売している、腸管出血性大腸菌が産生するベロ毒素の検出キット「NHイムノクロマトVT1/2」が、厚生労働省医薬 食品局食品安全部監視安全課長通知「腸管出血性大腸菌O111 の検査法について」(6月3日食安監発0603第2号)に収載された。 ...
O145、新たに2人確認
北日本放送 - 2011年8月7日
東日本大震災の津波、南極の氷山を崩す
科学者たちは長らく、地震が氷山に関連するのではないかと疑ってきた。

European Space Agency
カービング前後のサルズバーガー氷棚。
3月11日に起きた東北地方太平洋沖地震で、東北地方を津波が襲い、沿岸部の街々をさらい、およそ1万6,000人の命を奪った。そのとき科学者たちは、その波を追跡すれば地震と氷山との関連性を実証できると考えた。
東北地方太平洋沖地震の規模はマグニチュード(M)9.0という大地震で、それに伴う津波の高さは最高40メートル近くに上った。科学者は、波が太平洋や南の海洋へ、1万3,000キロメートル以上広がっていく様子を追跡することが可能だった。
津波発生のわずか18時間後、約30cmの高さの波が、南極にあるサルズバーガー氷棚を打った。その氷棚は、厚さおよそ80メートルのシート状になった氷がニュージーランドまで続いており、過去50年間ほど、その姿かたちを変えることはなかったという。
しかし、東日本大震災の津波は、サルズバーガー氷棚の一部を崩すに十分な強さだった。崩された氷片のなかには、縦6キロ・横9キロ以上の大きなものもあった。これは、米ニューヨークのマンハッタンの大きさに近い。
衛星画像からは、氷山が分離する「カービング」も見られた。
震災の津波、巨大氷山生む=南極で棚氷破壊-欧州宇宙機関
【パリ時事】欧州宇宙機関(ESA、本部パリ)は9日、東日本大震災に伴う津波が約1万3000キロ離れた南極の棚氷を破壊し、巨大な氷山が誕生したと発 表した。ESAの環境観測衛星「エンビサット」の画像で米航空宇宙局(NASA)のチームが確認し、ジャーナル・オブ・グレイシオロジー誌(電子版)に公 表した。
氷山が誕生したのは南緯77度、西経148度にあるスルツバーガー棚氷。震災後の画像で棚氷の一部が破壊され、氷山となってロス海を漂 流しているのが確認された。最大のものは縦9.5キロ、横6.5キロで、面積はJR山手線の内側に匹敵。厚さは80メートルと推定されている。 (2011/08/10-06:54)
南極氷河 震災津波で一部崩壊
東日本大震災の津波がおよそ1万3000キロ離れた南極にも押し寄せ、氷河の一部が崩れたことがNASA=アメリカ航空宇宙局による観測で分かり、津波のエネルギーがいかに大きかったかを示すものとして注目されています。
NASAによりますと、崩れたのは、南極にある「サルツバーガー棚氷」です。「棚氷」は陸から海に 突き出している氷河のことで、NASAが、ことし3月11日に起きた東日本大震災の直後に2つの人工衛星で南極を観測したところ、この氷河の一部が崩れて いることが分かりました。人工衛星が地震発生から5日後の3月16日に撮影した映像では、崩れた氷河の一部が新たな氷山となって海に浮かんでいる様子が くっきりと写っています。南極は東日本大震災の震源地からおよそ1万3000キロ離れていて、到達した津波は最高で30センチだったものの、何度も押し寄 せたため氷河が崩れたとNASAはみています。NASAによりますと、南極の氷河が津波によって崩れたことが観測されたのは初めてで、東日本大震災の津波 のエネルギーがいかに大きかったかを示すものとして注目されています。
震災津波で南極に新たな氷山 欧米チームが確認

欧州宇宙機関の人工衛星が撮影した南極のレーダー画像。3月12日(左)には棚氷の一部だった氷山が、16日には壊れて流れ出したことが分かる(ESA提供)
東日本大震災に伴う津波の影響で、1万3千キロ以上離れた南極で海氷が壊れ、新たな氷山が生まれたとの観測結果を、欧州宇宙機関(ESA)や米航空宇宙局(NASA)のチームが9日、発表した。
氷山は長さ9・5キロ、幅6・5キロ、厚さは約80メートルとみられる。震災後の3月12日と、その4日後の16日にESAの人工衛星エンビサットのレーダー装置が撮影した画像を比較すると、巨大な棚氷が壊れて南極海に流れ出したことが確認できた。
チームは「自然災害の威力とメカニズムを知る上で、重要な手掛かりになる」としている。
2011/08/09 23:30 【共同通信】
日本の津波で南極の棚氷が一部崩壊(動画あり)
2011.08.09 18:00
2011年3月11日、マグニチュード9.0の地震が東北沖の海底地下24kmを揺らし、続く津波が何もかも流し去ってしまいましたが、まさかこんな海の果てにまで爪痕を残していたとは...
NASAゴダード宇宙飛行センターの氷圏専門家Kelly Brunt博士をはじめとする研究者らが、東北沖の津波で南極沿岸部の氷が割れ、複数の氷山となって剥がれ落ちた証拠を発見しました。
ひとつはNYマンハッタン島と同じサイズです。
東北関東太平洋沖地震で発生した高波は太平洋の巨大なたらいを端まで伝わってゆき、ものの18時間で南極に到達、一連の津波が容赦なく岸を直撃します。そしてとうとう波の力で震源から1万3600km離れたSulzberger棚氷の巨大な氷床の一部が割れ、巨大な氷山ができた、というわけです。
一番大きなもので、なんと50平方マイル(129平方km)というから驚きですよね。
東日本大震災の津波で、南極の氷山崩れる
東日本大震災の津波の影響は1万キロ以上離れた南極にも及んだことをNASAが発見した。
東日本大震災で起きた津波は地球の向こう側にまで影響を及ぼし、南極の氷山を崩したことが分かったと、米航空宇宙局(NASA)の科学者が報告した。
科学者らは3月11日の東北地方の津波が、サルズバーガー氷棚の崩壊に関連していることを発見したとしている。衛星写真から、津波によるうねりが 南極に到達してから間もなく、新たな氷山が浮かんでいるのを観測した。地震発生から18時間後、日本から1万3600キロ離れた南極にうねりが到達し、そ の波が氷山を崩していくつかの氷の塊(大きさは合計でマンハッタン地域の表面積の約2倍)ができたという。
南極に到達したときの波の高さはおそらく30センチ程度だが、波が連続して押し寄せたことで氷山を崩すのに十分な力になったと科学者らは述べている。サルズバーガー氷棚は厚さ約80メートルという。
科学者らは、これは、地球の構造が相互に関連していることを示すさらなる証拠だとしている。この発見は、8月8日発行のオンライン版「Journal of Glaciology」に掲載されている。
北大、カービング氷河の底面水圧の上昇が移動速度を速めることを確認
2011/08/09
北海道大学(北大)低温科学研究所の杉山慎講師を中心とする研究グループは、南米パタゴニアを代表するカービング氷河「ペ リート・モレノ氷河」に深さ515mの縦孔を掘削し、底面水圧のわずかな上昇が氷河を大きく加速させることを確認したことを発表した。底面水圧は気温、す なわち氷河の融解量にコントロールされており、気温上昇に伴って海や湖への氷流出が増加し、氷河縮小の引き金となる可能性が示されたという。同成果は、英 国の科学誌「Nature Geoscience」に掲載された。
末端が水に浸かった氷河はカービング氷河と呼ばれ、通常の氷河よりも大きな速度で流動し、海や湖に大量の氷を流出する。パタゴニアのほか、アラスカ、南極、グリーンランドなどの地域では、巨大なカービング氷河が近年急激に縮小し、海水準の上昇に影響を与えている。
カービング氷河縮 小の原因として、氷河流動の加速にともなう氷流出量の増加が考えられているが、氷河が加速するメカニズムは明らかになっていなかった。水に浸かったカービ ング氷河の末端部は底面の水圧が高く、氷が滑りやすくなっていると考えられ、この底面水圧の変化により氷が加速する可能性があるが、厚い氷に閉ざされた氷 河底、特にカービング氷河の底面はほとんど調査されていないのが実情であった。
そこで研究グループは、カービング氷河の流動メカニズム解明を目的に、2008年から2010年にパタゴニアの南東部に位置するペリート・モレノ氷河で観測を行った。
同氷河は、末端が湖に流入するカービング氷河で、氷河末端部の氷は約60%が湖水面より低い位置にあり、年間400mを超える大きな速度で流れている。
![]() |
| 図1 (a)は観測を行ったペリート・モレノ氷河の人工衛星写真。地点BH(+)で熱水掘削と底面水圧測定を行い、GPS1~3にお ける流動速度、AWSにおける気温と比較した。(b)は氷河中央に沿った縦断面図。氷厚の半分以上が湖の水位よりも低い高さにあり、掘削した縦孔の水位は 湖水面よりも100m以上高いことが判明した |
今回の研究では、熱水掘削技術を用いて氷河を掘削し、氷河底水圧の直接測定を試みた。その結果、熱水ジェットで氷を融かしながら深さ515mの縦孔を2本掘削、この縦孔を使って氷河底面の水圧を測定し、氷の流動速度、および気温との関係を調べた。
![]() |
| 図2 ペリート・モレノ氷河における熱水掘削の様子。熱水ジェットで氷を融かしながら、約2日間で約500mを掘削したという |
今回の観測では、以下の3点の発見があったという。
- 氷河の底面に高い水圧(氷の圧力の90%以上)が発生していること
- わずか数%の水圧上昇により氷河の流動速度が最大40%増加すること
- 気温の上昇に伴って流動速度が増加(1℃の気温上昇で約4%の速度増加)すること
![]() |
| 図3 (a)は氷河底 面を基準とした掘削孔の水位(氷河底面水圧)。図中上部の赤線および青線は2本の掘削孔で測定した水位を左軸にプロットしたもので、湖水面(Plake) と比較して水位が高く水圧が氷の圧力(Pi)に近いこと、水位の変化がわずかであることを示している。中央部に示した赤線・青線は水位を拡大して右軸にプ ロットしたもので、氷河が良く融ける日中に水位が高くなる日周期変動を示している。(b)は氷河上の3カ所(GPS1~3)で測定した氷の流動速度(黒 線)と気温(赤線)。掘削孔の水位と同期して流動速度が大きく変化している。(c)は流動速度と掘削孔内の水位との関係。水位のわずかな変化 (20~30m程度)で流動速度が大きく変化(最大40%)していることが分かる |
![]() |
| 図4 2008年12月27日から2009年1月8日(a)および、2010年2月25日から4月2日(b)に観測された氷河の流動速度(黒線)と気温(赤線)。日周期の気温変動に伴って氷河の流動速度が大きく変化している。(c)は気温と流動速度の関係(青:2008/2009年、赤:2010年)。気温が10℃上昇すると1日の流動距離が0.53m増加する |
1つ目は、カービング氷河末端部は氷が水圧で浮いてしまうギリギリの状態にあり、底面が非常に滑りやいことを示しており、これは通常の氷河よりも大 きな速度で流れるカービング氷河の流動メカニズムに新たな知見を与えるものだという。また2つ目の発見は、水圧のわずかな変化でも流動速度が大きく変化す ることを示しており、カービング氷河の流動が環境によって変化しやすいことが明らかになった。そして3つ目の発見は、氷河の融解水が底面に流れ込んで水圧 と流動に影響を与えていることを示唆しており、この結果、「気温上昇→融解量増加→底面水圧上昇→氷河の加速」というメカニズムでカービング氷河が加速す ることが、観測によって初めて示されたこととなった。
もしこのメカニズムが働くと、気候の温暖化により海や湖への氷流出量が増加し、カービング氷河の急激な縮小をもたらす可能性があるという。
![]() |
| 図5 今回の研究により明らかになった、カービング氷河の流動変化を示す模式図。気温の上昇によって氷河底に流入する融け水が増加し、通常でも高い水圧がさらに上昇することで、氷河の流れが速くなり、氷流出量の増加と氷河の縮小が起こることとなる |
なお、研究グループでは、同成果を活用することで、カービング氷河の より正確な変動予測が可能になるとしている。特に南極やグリーンランド氷床には巨大なカービング氷河が多く、数値シミュレーションによる氷床変動予測、お よび海水準変動予測の精度向上が期待されるという。また、2011年11月に日本を出発する第53次南極地域観測隊では、南極のカービング氷河で熱水掘削 と氷河観測が予定されており、さらなる成果が期待できるという。
2011年08月07日
ホッキョクグマが襲撃、英高校生ら5人死傷 ノルウェーでまた悲劇

先月、爆弾テロと銃乱射で70人以上が死亡する事件があったばかりのノルウェーで、今度はホッキョクグマによる虐殺事件が起きた。 北極圏にあるスバルバル諸島の氷河でキャンプ中だった英国の高校生らが5日(日本時間同日)、1頭のホッキョクグマに襲われ、17歳の高校生が死亡、 16~27歳の4人が重傷を負った。 少年らは、英国で高校生を対象に行われている「探検集団」の参加者。今回は13人が参加し、氷河付近にテント4張を設営し、氷河や野生動物の観察を続け ていた。 7月27日には約1.6キロ離れた氷河の上にホッキョクグマがいるのを発見。その様子を参加者がブログに書いていた。だが、今月5日午前7時25分ご ろ、巨大なホッキョクグマがテントの1つを破って襲いかかった。中では3人が寝ており、英国のエリート高校イートン校に在籍していた少年が死亡、他の2人 も負傷した。襲撃に気付いた29歳と27歳の2人の引率者が、格闘中に重傷を負いながらもクマを射殺した。 =5日、キャンプを襲い5人を死傷させ、射殺 されたホッキョクグマの死体を運ぶ関係者(AP)
k
Y
一時帰宅:原発3キロ圏内も容認 月内にも開始
政府は9日、首相官邸で原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)の会合を開き、これまで認めていなかった東京電力福島第1原発から半径3キロ圏 内の地域への一時帰宅を認めることを決めた。放射線量などを調査した上で8月中の開始を目指す。半径20~30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」について も、区域内の5市町村が今後1カ月程度でまとめる「復旧計画」の策定を受け、9月にも一括して指定を解除する方針を決めた。また、8月中に原発周辺区域の 除染に関する基本方針をまとめる。
3キロ圏内の一時帰宅の対象世帯は、双葉・大熊両町の計約460世帯。既に実施している他の地域と同様に、警戒区域内の滞在時間2時間以内、などの条件を課す。
緊急時避難準備区域は、区域内の放射線量が低いことや、経済産業省原子力安全・保安院がまとめた原発の安全確保状況の報告を参考に解除を決定。保 安院は原発施設内での水素爆発の可能性が低く、原子炉への注水が長時間中断した場合でも20キロより遠い地域への放射線の影響が少ないなどとした。
今後、各市町村が▽学校・病院などの公的サービスの再開▽上下水道など公的インフラの復旧▽グラウンドなどの除染--の見通しや、計約2万5000人の避難住民の帰宅時期を盛り込んだ「復旧計画」を策定し、出そろった段階で同本部が一括解除を決める。
ただ、全町村避難に近い広野町・川内村、多くが帰宅した南相馬・田村両市、対象が約10人の楢葉町と実情はさまざまで、実際の住民の帰宅時期は異なる見通し。政府はそれぞれの実情に合わせて支援にあたるとしている。
また、同本部は、立ち入りが禁止されている20キロ圏内の「警戒区域」や、年間被ばく線量が20ミリシーベルトを超える「計画的避難区域」につい ても、原子炉の安全性や区域内の放射線量、インフラの状況などを踏まえ、見直しを進めることを決めた。ただ、同本部が9日にまとめた文書では今後の調査で 「極めて高い(放射)線量などで相当長期にわたり住民の帰還が困難な区域の存在も明らかになると思われる」としている。【笈田直樹】
毎日新聞 2011年8月9日 20時51分
緊急時避難準備区域 解除へ
政府は、9日夜、原子力災害対策本部を開き、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて設定され た「緊急時避難準備区域」について、原発の状況が改善しているとして、各市町村が復旧計画をまとめたあとに一括して解除する方針を決定しました。合わせて 原発から半径3キロ圏内の地域について、モニタリングを実施したうえで、今月中にも一時帰宅を認めることを決めました。
それによりますと、福島第一原発の事故で緊急事態が生じたときに屋内退避や避難を準備する区域とし て政府が指定した「緊急時避難準備区域」について、水素爆発の可能性が低くなるなど、原発の状況が改善していることや、学校や公共施設の放射線量のモニタ リングで基本的に安全性が確認されたとして、一括して解除するとしています。ただ、解除の時期は、各市町村が学校や医療施設などの公的サービスの再開や学 校などの除染を含む「復旧計画」をまとめたおおむね1か月程度あととしています。また、住民の帰宅時期については、上下水道などのインフラの復旧や除染の 進み具合が地域で異なることから、各市町村の判断を尊重する方針です。一方、警戒区域と計画的避難区域については、区域内の放射線量を詳細にモニタリング し、住民の安全が確保されたかどうかを確認したうえで、上下水道などのインフラを含め住民の生活環境の復旧のめどなどが立った地域について、段階的に区域 の見直しを行うとしています。ただ、極めて高い放射線量などの理由で、相当長期にわたって帰宅が困難な区域の存在も今後明らかになるという見方を政府とし て初めて示し、その地域については、自治体と共に長期的な復興対策や対応策を検討するとしました。このほか、立ち入り禁止となっている「警戒区域」のう ち、これまで一時帰宅を認めていなかった原発から半径3キロ圏内の地域について、モニタリングを実施したうえで、今月中にも一時帰宅を認めることを決めま した。対策本部で菅総理大臣は「住民の皆さんには避難してもらうときも大変だったが、帰ってもらうときは、それ以上に大変なこともある。この地域に、もと もと住んでいた皆さんが、安心して帰れる地域になるよう、一層の努力をお願いしたい」と述べました。
避難準備区域:放射線、大部分が制限目安の半分未満
文部科学省は9日、東京電力福島第1原発事故に伴う緊急時避難準備区域内の詳細な放射線計測結果を公表した。同区域の解除に向けた政府の行動計画 の一環。学校や病院、図書館などの公共施設周辺、住民の生活圏内の道路などを重点的に計測した結果、大部分は、屋外活動制限の目安の半分に当たる毎時 1.9マイクロシーベルトを下回った。
一方、計画的避難区域に近い福島県南相馬市原町区馬場で最高毎時5.5マイクロシーベルト(地上50センチ)▽川内村下川内三つ石で同4.7マイ クロシーベルト(同)の宅地が見つかるなど、局所的に屋外活動制限の目安を上回る高い線量を示す場所もあった。これらの地域の一部は政府が今月3日、年間 被ばく量が20ミリシーベルトを超えるおそれがある「特定避難勧奨地点」に指定している。
原子力災害対策本部によると、緊急時避難準備区域に当たる南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町の5市町村は今後、インフラや医療機関、学校などの再開の道筋を示した「復旧計画」を策定。この中に放射線量が高い地点などの除染計画も盛り込まれる予定。
調査は7月9~28日に実施。公共施設の内部や周辺の地上50センチと1メートルの地点で放射線量を測ったほか、通学路など住民がよく利用する道路を車などで走りながら5秒おきに放射線量を記録した。
結果は文科省のウェブサイト(http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_action_plan/)で詳細を見ることができる。【西川拓、久野華代】
毎日新聞 2011年8月9日 20時21分
避難準備区域、9月上旬にも解除=5市町村、5万8500人対象―政府
2011年8月9日20時6分
東京電力福島第1原発事故で、政府の原子力災害対策本部は9日、同原発の半径20~30キロ圏内の緊急時避難準備区域を9月上旬にも一括解除する方針を 決めた。水素爆発の恐れが低減したことなどを受けた措置で、指定が解除されれば準備の整った自治体から住民の帰宅が始まる。同原発から3キロ圏内の住民に ついて、今月中にも、一時立ち入りを実施することを決定。対象は約460世帯1300人で、同圏内は事故後初。住民はバスで区域内に入り、約2時間自宅な どに立ち寄る予定だ。
対策本部によると、緊急時避難準備区域は、福島県南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町にまたがり、対象人口は約5万8500人。うち区域からの避難者は約2万5800人に及ぶ。
[時事通信社]
避難準備区域の解除、安全委が2条件 土壌の除染必要 達成なお時間
- 2011/8/5付
- 日本経済新聞 朝刊
原子力安全委員会は4日、東京電力福島第1原子力発電所の事故による緊急時避難準備区域の解除条件を発表した。福島第1原発の原子炉は安定しているものの、汚染された土壌による被曝(ひばく)の低減措置は不十分で、解除には除染などが必要になるとした。
安全委が示した条件は2つ。(1)屋内退避・避難の生じるような事故が再発する可能性が極めて低く、仮に起きても十分な避難の時間がある(2)住民の被曝低減措置をとる…
原発の避難準備区域、9月にも一括解除 20キロ圏外
- 2011/8/9 19:44
政府の原子力災害対策本部(本部長・菅直人首相)は9日、東京電力福島第1原子力発電所から半径20キロメートル圏外の緊急時避難準備区 域について、すべての対象地域を一括して解除する方針を決めた。解除時期は対象地域の市町村が放射性物質の除染計画を作り終える9月になる見通しだ。
解除方針を決めたのは、政府と東電の原発事故収束に向けた工程表で、放射線量が着実に減少傾向となる「ステップ1」を達成したため。首相は9日に首相官邸で開いた会合で「水素爆発の危険性が少なくなり、原子炉の冷却が継続できるようになった」と語った。
避難している住民の帰宅に関しては、指定解除後に地域の事情を配慮しながら市町村ごとに進める。5市町村は今後1カ月で、学校の校庭除染、住民の移転支援や医療施設の公的サービスなどの「復旧計画」を作成。政府は復旧計画がそろい次第、区域指定を一括解除する。
4月に指定した緊急時避難準備区域は、水素爆発など不測の事態が起きたときにはすぐに避難を求められ、子どもや要介護者は立ち入らないよう に要請されている。対象は福島県の広野町、川内村、田村市、南相馬市、楢葉町の5市町村。現在、約5万8500人の住民のうち約2万5000人が区域外で 避難生活を送っている。
対策本部は原発から半径20キロメートル圏内で原則立ち入り禁止の警戒区域のうち、これまで認められていなかった半径3キロメートル圏内の一時帰宅も許可した。対象の福島県双葉町と大熊町の2町と調整し、月内実施をめざす。
緊急時避難準備区域、一括解除…方針決定
政府は9日、首相官邸で原子力災害対策本部(本部長・菅首相)の会合を開き、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う「緊急時避難準備区域」について、一括解除する方針を決定した。
実際の解除は対象となる自治体がまとめる復旧計画が出そろう今月下旬から9月上旬に行われる見通しだ。
緊急時避難準備区域は同原発の20キロ・メートル以遠の地域で、対象は福島県南相馬市、田村市、広野町、楢葉町、川内村の5市町村。緊急時の避難 準備や子供などの自主避難を呼びかけている。同本部によると、5市町村は遅くとも9月上旬までに学校や医療機関の再開時期を明示した復旧計画を策定する。 計画がそろい次第、政府は指定を解除し、住民の帰宅を実現させる。菅首相は会合で「避難も大変だが、避難から帰るのもそれ以上に大変なことがある。各省庁 しっかり連携してほしい」と指示した。
(2011年8月9日19時55分 読売新聞)
避難準備区域、9月上旬にも解除=5市町村、5万8500人対象-政府
東京電力福島第1原発事故で、政府の原子力災害対策本部は9日、同原発の半径20~30キロ圏内の緊急時避難準備区域を9月上旬にも一括解除する方針を決 めた。水素爆発の恐れが低減したことなどを受けた措置で、指定が解除されれば準備の整った自治体から住民の帰宅が始まる。同原発から3キロ圏内の住民につ いて、今月中にも、一時立ち入りを実施することを決定。対象は約460世帯1300人で、同圏内は事故後初。住民はバスで区域内に入り、約2時間自宅など に立ち寄る予定だ。
対策本部によると、緊急時避難準備区域は、福島県南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町にまたがり、対象人口は約5万8500人。うち区域からの避難者は約2万5800人に及ぶ。(2011/08/09-19:52)
日本政府:半径20-30キロ避難解除へ、事故後初-東電福島第一原発
8月9日(ブルームバーグ):日本政府は9日、放射能漏れ事故を起こした東京電力福島第一原子力発電所から半径20-30キロ圏の避難指示を解除する方針 を示した。水素爆発などの可能性が低くなったとして圏内各市町村の計画策定を踏まえて事故後初の解除に踏み切る。
政府の原子力災害対策本部会議がこの日の会議で決定した。史上最悪のチェルノブイリに次ぐ事故を起こした東電福島第一原発では、20-30キロ圏を政府が 「緊急時避難準備区域」に指定した。この措置について、水素爆発や原子炉が冷却できなくなるといった緊急事態が発生する可能性が極めて低くなったとして解 除する。
3月11日の東日本大震災で東電原発事故が起こって以降、避難指示の解除は初。具体的な時期は圏内5市町村(広野、南相馬、田村、楢葉、川内)の復旧計画 がまとまった段階とする。東電は4月に策定した原発事故収束に向けた工程表のステップ1終了を7月19日に表明した。
政府は同時に3キロ圏内の一時立ち入りも認める。住民や事業者が対象で月内の開始を目指している。半径20キロ圏内の「避難区域」、20キロ圏外でも年間被ばく線量が高い「計画的避難区域」については、引き続き指示を継続する。
更新日時: 2011/08/09 19:21 JST
9月にも避難準備区域解除 福島の5市町村、政府決定

政府の原子力災害対策本部会議であいさつする菅首相(左から2人目)=9日夜、首相官邸
政府の原子力災害対策本部は9日、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏外の緊急時避難準備区域について、対象の福島県内の5市町村に今後1カ月をめどに放射性物質の除染などの「復旧計画」を策定してもらい、9月上旬にも一斉に解除することを決めた。
対象の住民は約5万8500人で、うち約2万5千人が避難している。実際の帰宅開始時期は、解除後に市町村ごとの判断で決まる見通し。
復旧計画には、住民の円滑な帰宅の支援、学校や病院、上下水道などの復旧や学校の校庭の除染などを盛り込むよう求めており、計画の実現に向けた政府の市町村への支援が課題になりそうだ。
2011/08/09 19:42 【共同通信】
【放射能漏れ】緊急時避難準備区域を一括解除へ
枝野幸男官房長官は9日夜の記者会見で、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏外の緊急時避難準備区域を一括解除する方針と、これまで認められていなかった3キロ圏内の一時帰宅を8月中に開始する方針をそれぞれ表明した。
最大5.5マイクロシーベルト=緊急避難準備区域の放射線量調査―政府
2011年8月9日19時6分
福島第1原発事故で、新たに爆発などの緊急事態が起きた場合に避難が求められる福島県の緊急時避難準備区域について、政府は9日、地表から1メートルと 50センチの空間放射線量を調査した結果、最大値は南相馬市原町区馬場の毎時5.5マイクロシーベルトだったと発表した。
区域に指定されている5市町村は調査結果を参考に放射性物質の除染計画をまとめる。政府は今月中旬までに区域内の詳細な放射線分布マップを公表する予定だ。
政府の原子力災害現地対策本部によると、調査は7月、福島第1原発から20~30キロ圏内の南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町で、緊急時避難準 備区域に指定された地域の小中学校や図書館などの公共施設、各市町村が調査を依頼した場所の屋内外約1400地点とその周辺の道路で実施。地上1メートル と50センチの放射線量を調べた。
その結果、最大値は南相馬市原町区馬場にある住宅の地上50センチで測定された。この地点は既に特定避難勧奨地点(ホットスポット)に指定されている。
[時事通信社]
給食に汚染疑い牛肉 市川の小学校
2011.8.9 17:18
千葉県市川市教育委員会は9日、放射性物質に汚染された疑いのある福島県産牛肉が、市立菅野小学校(児童数550人)の給食に使われたと発表した。
市教委によると、5月26日の給食で、約15キロが牛丼に調理された。個体識別番号から判明した。
盛岡市の7校の給食に汚染稲わらの牛肉か
盛岡市教育委員会は8日、市立小中学校7校の給食で、放射性セシウムに汚染された稲わらを与えた疑いのある県産牛計8頭の肉が使われていた、と発 表した。市教委によると、1人当たりの肉の摂取量は10~41グラムと少ないため、「仮に肉から暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)のセシウムが検 出されたとしても、健康に影響は生じない」としている。
市教委によると、問題の牛肉が使われたのは、桜城小、山岸小、土淵小、本宮小、高松小、東松園小、土淵中の7校。5~7月の給食でシチューやハヤシライスなどの具として使われ、計5381人が食べたという。
東日本大震災:津と伊賀の公立22校、給食に汚染疑い牛肉 /三重
◇県教委、健康影響を否定
肉牛に放射性セシウムに汚染された稲わらが与えられた問題で、県教委は8日、県内の公立学校計22校の給食で、汚染された稲わらを与えられた可能 性のある牛の肉を使用していたと発表した。県教委は「牛肉の使用頻度は少なく、量も少量」などとして、健康に影響はないとしている。
県教委生徒指導・健康教育室によると、津市の小学校8校、中学校3校、特別支援学校1校で大紀町産の牛18頭の肉を含んだ計約120キロ分を、伊 賀市の中学校10校で福島県産の牛1頭7キロ分の肉を、4~7月の間に使用していたという。いずれも8月1日時点で国が公表している牛の個体識別番号を基 に追跡調査した。このうち、伊賀市で使用した肉については検査の結果、放射性セシウムなどは検出されなかった。津市で使用していた肉は最大137ベクレル の放射性セシウムが検出されたが、国の暫定規制値は下回っていた。
また、津市も同日、市内の保育所7カ所で大紀町産の牛15頭分の肉を含んだ約18キロ分の肉を使用していたと発表した。同市も「健康に影響ない」としている。【駒木智一】
〔三重版〕
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
短信:船橋・2校給食で汚染疑い牛肉 /千葉
船橋市教育委員会は8日、放射性物質に汚染された稲わらを食べた可能性がある牛の肉を使った給食を市内2小中学校で教職員を含む約1250人に提供していたと発表した。
実際に提供を受けたのは小栗原小(1103人)と芝山中(144人)で、市内の精肉店から購入、6月17日に小栗原小はメキシコ風豆煮込み、芝山中はポトフに使用した。いずれも宮城県産の牛で、汚染牛がどうか確認中という。
- 第56回全国高校軟式野球:南関東大会 県勢2校が準決勝敗退 /千葉
- 東日本大震災:復興支援で交流 明大と福島大の学生たちが連携 /千葉
- 短信:東日本大震災 市川の焼肉店で規制値超の汚染肉提供 /千葉
- 殺人未遂:車で女性250メートル引きずる 容疑で男逮捕--船橋 /千葉
- 三番瀬:海底調査へ 震災影響を測定--県が方針 /千葉
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:給食に汚染疑い牛肉 7小中学校で8頭--盛岡市教委発表 /岩手
盛岡市教育委員会は8日、放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた疑いのある県産の肉牛8頭が、市内の七つの小中学校で給食に使われていた と発表した。同教委によると、汚染された疑いのある牛肉が給食として提供されたのは桜城小▽山岸小▽土淵小▽本宮小▽高松小▽東松園小▽土淵中。5月20 日~7月19日までに計135・5キロがハヤシライスや牛丼、ビーフシチューなどに使用され、児童生徒や教職員延べ5381人に提供された。在庫が既にな いため、汚染の有無は確認できないが、同教委によると、健康への影響はないという。
原発事故後に集められた稲わらが肉牛に与えられていた問題を受け、文部科学省が各自治体に調査を実施するよう通知していた。【金寿英】
- ティーボール:県交流大会 17チームが熱戦--盛岡 /岩手
- 2011北東北総体:ホッケー女子 沼宮内高が準々決勝敗退 /岩手
- ニュースBOX:「中村建設」を指名停止 /岩手
- 軽井沢スイーツ博コン:盛岡の佐藤さん、最高賞に輝く /岩手
- 学生ボランティア:気軽に 県立大がプロジェクト、活動場所や滞在先準備 /岩手
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
【千葉】
給食に汚染餌の牛肉 船橋 市立小中2校で使用
2011年8月9日
船橋市教育委員会は八日、市立の小中学校各一校の給食で、放射性物質を含んだ稲わらを与えた可能性のある宮城県産の牛の肉が使われていたと発表した。
市教委によると六月十七日、小栗原小と芝山中の給食で、同じ市内の精肉店から購入した牛肉計二一・四キロを使い、豆煮込みとポトフ計千二百四十七食を提供した。両校の栄養教諭らが牛肉の識別番号を調べて判明した。
市教委は九月以降の給食について「牛肉を使用しないことも含め検討中」としている。
同市内で同様の給食を出したのが分かったのは、これで小学校四校、中学校一校になった。
岩手でも7校の給食に
2011.8.8 23:29
盛岡市は8日、放射性セシウムに汚染された稲わらが与えられた可能性がある牛肉が、市内の小中学校7校の給食で延べ5381食分使われていたと発表した。
市によると、七つの小中学校では5月20日から先月19日にかけ、牛丼やビーフシチューなどの食材として使われた。実際に放射性物質を含んでいたかは分からないが、食べたとしても少量で健康への影響はないとしている。
給食に汚染疑い牛肉 千葉・船橋の小中校
2011.8.8 18:47
千葉県船橋市教育委員会は8日、放射性物質に汚染された疑いのある宮城県産の牛肉が、市立の小中学校2校の給食に使われていたと発表した。
市教委によると、小栗原小と芝山中で6月17日、ポトフや煮物などの献立で計21.4キロの牛肉が、児童・生徒ら1247人分の給食に使われた。牛肉は5月23日に仙台市宮城野区で処理された。
厚生労働省が公表した個体識別番号から判明。学校に牛肉を納入した市内の販売業者に、在庫は残っていないという。市教委は9月以降の給食で、牛肉の使用自粛を検討している。
市立小中2校給食で汚染疑い牛肉 千葉・船橋
2011.8.8 17:59
放射性物質に汚染された稲わらを餌として与えられていた牛が、学校給食の食材に使用された疑いが相次いで発覚している問題で、千葉県船橋市は8日、新たに市立小学校1校と市立中学校1校で、汚染の疑いがある牛肉が使われたと発表した。
市教委によると、疑いがある牛肉が使用されていたのは、小栗原小で19・9キロ、芝山中で1・5キロ。いずれも6月17日の献立だった。市教委は「9月以降は給食に牛肉を使わないことも検討している」と話している。
県内全小中生5パーセントが県外へ転校
夏休み中に県外の学校に転校を申し出ている県内の公立小中学校の児童生徒は1081人に上ることが8日、県教委のまとめで分かった。
東京電力福島第一原発事故の発生後から7月15日までに転校した小中学生は7672人で、これを合わせると県外への転校は8753人に達する。
8日に開かれた県議会東日本大震災復旧復興対策特別委員会で遠藤俊博県教育長が明らかにした。
県教委によると、夏休み中の転校を希望している1081人の内訳は小学生918人、中学生163人。
原発事故後から夏休みまでの計8753人の内訳は、小学生6628人、中学生2125人。
総数は県内の全小中学生17万6653人(平成22年5月1日現在)の約5パーセントに当たる。
県教育庁学校経営支援課によると、転校している児童生徒は福島第一原発周辺の警戒区域だけでなく県内全域にわたっている。
転校の理由は、放射線への不安が多いとみられ、「特に小学生の保護者の間で、心配が広がっている。
県内の学校に戻るときに備え、しっかり準備したい」としている。
千葉の早場米、放射性物質検出されず
千葉県は9日、同県多古町の水田で玄米を検査した結果、放射性物質は検出されなかったと発表した。同町は早場米の産地として知られ、各地に先んじて国の検査方針に沿った検査を4日に実施していた。
国は収穫前の予備検査と収穫後の本検査の2段階でコメの検査を実施する方針を示している。今回の検査は収穫の1週間~10日前に実施する予備検査で、県 が町内の5地点の水田で実施。セシウム濃度が玄米1キロあたり200ベクレルを上回ったら本検査で重点調査区域となるが、いずれの地点の玄米も放射性物質 は検出されなかったという。
予備検査は、高い数値の空間放射線量が測定された市町村を対象に実施。本検査を終えるまで各農家は出荷自粛を求められる。本検査で1キロあたり500ベクレルを上回った場合、当該の市町村のコメは出荷停止になる。
千葉米:初の予備調査で検出なし 放射性ヨウ素とセシウム
千葉県は9日、同県内で初めて実施されたコメの放射性物質の予備調査の結果、放射性ヨウ素、セシウムともに検出されなかったと発表した。4日に北東部の多古町内5カ所で、特産の早場米「ふさおとめ」の玄米を採取し検査していた。
同県は「予備調査は中間試験なので、8月下旬、収穫後のコメを対象にした本調査の結果が出るまで、同町内の出荷自粛は続ける」としている。【斎藤有香】
毎日新聞 2011年8月9日 17時26分(最終更新 8月9日 17時47分)
「国は地元軽視」と北海道知事 泊3号機、最終検査申請で
北海道の高橋はるみ知事は9日の記者会見で、国が知事判断を待たずに北海道電力に泊原発3号機(泊村)の営業運転再開に向けた最終検査申請を促したとして「地元軽視で大変遺憾だ」と述べ、国の対応に強い不快感を表明した。
高橋知事は、営業運転再開を容認するかどうかに関し「判断する以前の問題。地元の意見集約に意味があるのか疑問だ」と指摘。
道によると、9日午前、北電幹部が道庁を訪れ、国から最終検査を申請するように、7月に続き2回目の指導があったと説明。北電は9日正午すぎに申請。経済産業省原子力安全・保安院は同日、2日間の日程で検査を始めた。
2011/08/09 20:40 【共同通信】
調整運転中の泊3号機、営業運転再開へ
2011.8.9 20:55
定期検査の最終段階で調整運転中の北海道電力泊原発3号機(泊村)について、同電力は9日、経済産業省原子力安全・保安院に定期検査の最終検査を申請した。保安院によると、数日で結果が出る見通しで、合格して営業運転に入れば、東京電力福島第1原発事故後初めて。
保安院は9日、海江田万里経済産業相名で、高橋はるみ北海道知事に「3号機は『稼働中』」との見解を伝えたと発表した。
高橋知事は、国が「稼働中」との認識を示せば、営業運転再開を容認する考えを示し、7月に経産相に説明を求めていた。これに対し、経産省側は「泊3号機は すでに起動しており、再稼働ではなく運転の継続に当たる」とし、ストレステスト(耐性検査)でも、「検査中の原発に対する一次評価でなく、全原発で実施す る2次評価の対象になる」との見解を伝えた。
菅直人首相も了承したという。
泊3号機の調整運転は3月に始まり、約5カ月間という異例の長期間になっていることから、保安院は定期検査の経過、結果について、原子力安全委員会に報告する。
泊3号機、最終検査申請で、「国は地元軽視」と北海道知事
【経済ニュース】 2011/08/09(火) 20:40
北海道の高橋はるみ知事は9日、国が知事判断を待たずに北海道電力に泊原発3号機(泊村)の営業運転再開に向けた最終検査申請を促したとして「地元軽視で 大変遺憾だ」と述べ、国の対応に強い不快感を表明した。高橋知事は、運転再開を容認するかどうかに関し「判断する以前の問題。地元の意見集約に意味がある のか疑問だ」と指摘したが、北電は9日正午すぎに申請。原子力安全・保安院は同日、2日間の日程で検査を始めた。
(情報提供:共同通信社)
国の手続き「地元軽視」=泊3号機の営業運転再開で-北海道知事
北海道の高橋はるみ知事は9日記者会見し、国が同日、北海道電力泊原発(北海道泊村)3号機の 定期点検の最終検査を申請するよう同社に求めたことについて、「地元軽視であり、はなはだ遺憾だ」と述べ不快感を示した。知事が営業運転再開の判断材料と してきた政府の見解表明と同じ日に行われたのが理由。
海江田万里経済産業相は同日午前、知事が国に求めていた、3号機の営業運転への移行などに関する見解を道に送付。調整運転中の原発が営業運転に移行するのは「再稼働」には当たらないとする見解を示した。一方で、北海道電は国の指導に基づき最終検査の受検を申請した。
知事は国の回答を基に営業運転再開の是非を判断する方針だったため、同じ日に北海道電へ検査申請を求めたことで検討の時間がなくなったと反発。ただ、営業運転を認めないかどうかに関しては「その議論以前の問題だ」と明言を避けた。(2011/08/09-18:47)
'11/8/9
出演者選びで国と事前協議 佐賀知事、原発説明番組で
玄海原発(佐賀県玄海町)の説明番組をめぐり、同県の古川康ふるかわ・やすし知事が九州電力幹部に「やらせメール」を誘発する発言をしたとされる問題で、古川知事は9日、番組の進行や出演者選びで「県が国と事前にやりとりしていた」と述べ、人選に事実上、関与していたことを明らかにした。
同日午後の県議会特別委員会で県議に答弁した。知事は「地元として協力していただけで、関与していたことにはならない」と強弁。しかし、中立的立場から進められるべき人選に、原発再開に前向きな知事が介入した可能性が高く、県議は反発を強めている。
古川知事は番組放送5日前の6月21日に九電幹部らと知事公舎で面談した際、出演者について「1人は商工会議所の理事を予定している」と述べたことを認めた。「国とやりとりする中で経済界からも出そうという話になり、理事の名前が挙がった」としている。
また、長崎大教授が出演した経緯について、県の執行部は「経済産業省原子力安全・保安院ではなく、専門家の説明を入れた方がいいのではないかと国に申し入れた」と答弁した。
一方、古川知事は九電幹部が残した発言メモについて「なぜメモを(社内に)流したのか理解できない」と述べた。メモの内容に事実と違う点があるとして、6日に真部利応まなべ・としお社長に「強く遺憾の意を表明した」という。
佐賀県議会は、23日に予定する特別委員会への参考人招致を、知事と面談した当時の副社長ら3人に要請する方針。
古川知事、九電メモ否定 「責任ない」と辞任考えなし
九州電力玄海原発再稼働をめぐる九州電力の「やらせメール」問題で、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会は9日、古川康知事から問題を誘発した発言 について説明を受けた。古川知事は6月21日に九電幹部3人と面談した内容を記録した九電のメモについて「発言した項目に異論はないが、内容やニュアンス は相当違いがあり遺憾」とし、九電に対して説明番組に再稼働に賛同するメールを送るよう要請したことや、県議の支持者への働きかけを否定。「責任を取らな ければならないという認識はない」と辞任の考えがないことを明らかにした。
ただ「あの時期、あのタイミングで、あの相手にあの場所で会ったことは軽率だったと反省している。お騒がせして申し訳ない」と陳謝した。
九電は同日、発言メモを委員会に提出。知事は委員会の冒頭、20分間にわたって経緯を説明、質疑に入った。
知事はメモに「再稼働容認をいろんなルートで議員に働きかけるよう支議者に要請を」という内容がある点については、「議員に支持者の声を届けることは大切で、必要ということを一般論として話した。趣旨が全く異なっている」と反論。
説明番組に再稼働に賛成するメールを出すよう求めたとされる内容についてもこれまで通り「反対だけでなく、経済界にある賛成意見など、いろんな意見が必要という考えを述べたもの」とし、「社内メモの内容は大きく異なっており、誠に遺憾」と反発した。
自らの責任を問われると「県民を心配させていることは大変申し訳なく思っている」とする一方、「私の真意が違った形で伝わり、やらせメールにつながったが、誤解が増幅されたことについては責任を取らなければならないという認識はない」とした。
「仮に要請でなかったとしても、この時期にそういう話を聞いた九電が知事の考えを反映させると思わないのか」という問いには「そう受け取られると思うなら発言していなかった。ただ結果的にそうなり、話すべきでなかったと思う」と述べた。
原発の再稼働については「安全性確保が大前提。基幹電力として再起動は必要という考えは今も変わらない。エネルギー需用が高まる夏場に再起動を間に合わ せたいと思っていたことは否定できない。再起動を具体的に考えられる段階にない。メール問題やデータ入力の誤り、ストレステスト実施などもあって、具体的 なスケジュールやイメージが描けない」とした。
佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会で、「やらせメール問題」について説明する佐賀県の古川康知事=9日午前
質疑は午後も続いている。
2011年08月09日更新
自主避難も賠償 枝野氏「東電に指導」
2011.8.9 17:45
枝野幸男官房長官は9日の記者会見で、東京電力福島第1原発事故を受け自主避難した住民に 関し「子供への不安で自主的に避難している方には今後、東電が適切な賠償を行うよう指導したい」と述べた。どの範囲まで対象とするかについては具体的に言 及しなかった。原子力損害賠償紛争審査会が5日まとめた中間指針では、自主避難した住民は賠償の対象から漏れている。
避難区域外の自主避難者への賠償も東電に指導
【政治ニュース】 2011/08/09(火) 17:17
枝野幸男官房長官は9日の記者会見で「東京電力福島第一原発事故による放射線による子どもへの不安から避難区域外で自主的に避難した人についても、今後、適切な賠償がなされるよう東京電力を指導していきたい」との考えを述べた。
枝野官房長官は「原発事故が要因となって避難区域などではなくても、やむなく自主的に、特に、お子さんがいるという家庭において自主的に避難さ れているという方がいるということについて大変申し訳ないことと思っている」と語るとともに、「できるだけ早く事故を収束させ、除染、モニタリングを徹底 することにより、安心して福島県内で子育てをしていただける状況を早く作っていきたい」と語った。
これは東日本大震災以降、福島県内から県内外への小中学生の転校が1万4000人を超える状況にあり、転向理由の大半が「放射線への不安から」ということに対する記者団の質問に答えた。
福島県教育委員会によると、大震災と原発事故発生以降、7月15日までとこの夏休み中の小中学生の転校予定者を合わせると、県内校への転校生が5330人、県外校への転校生が8753人と合わせて1万4083人にのぼるとしている。(編集担当:福角忠夫)
【関連記事・情報】
官房長官 自主避難も賠償を
枝野官房長官は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で、子どもへの放射線の影響を心配して国が指定した避難区域以外の地域から自主的に避難した住民に対しても、適切な賠償が行われるよう東京電力を指導する考えを示しました。
福島第一原発の事故で、福島県内では、1万人を大きく上回る子どもが転校するなど、避難区域以外の 住民が、子どもへの放射線の影響を心配して子どもを連れて自主的に避難する例が相次いでいます。これについて、枝野官房長官は、記者会見で「さまざまな不 安を持って、避難区域などでない住民が、やむをえず自主的に避難していることは申し訳ない。できるだけ早く事故を収束させるとともに、除染やモニタリング を徹底し、安心して福島県内で子育てをしてもらえる状況を早く作りたい」と述べました。そのうえで枝野官房長官は「子どもに対する不安などで自主的に避難 している人については、当然、東京電力から適切な賠償が行われるよう、東京電力を指導していきたい」と述べました。
避難準備区域の放射線量分布を公表 文科省・内閣府、水準は低く
- 2011/8/9 20:31
文部科学省と内閣府は9日、緊急時避難準備区域に指定されている5市町村で測定した放射線量の分布地図を公表した。区域内の公共施設周辺 の線量は最大でも毎時1.4マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルトで、学校で屋外活動を制限する目安である毎時3.8マイクロシーベルトの半分 以下だった。道路上の線量も大部分が低い水準だった。データは除染や復興計画に役立てる。
7月に学校や病院、図書館など公共施設の周辺と自治体から要望があった住宅地や林道などの約1400地点で放射線量を測った。このほか測定 器を載せた車を走らせて道路上の線量も測定した。区域内の公共施設の線量は毎時0.1~1.4マイクロシーベルトで、生活圏の道路上でもほとんどが毎時 1.9マイクロシーベルト以下だった。
福島県南相馬市で毎時5.5マイクロシーベルトの地点があるなど、計画的避難区域に近い地域の一部では線量が高かった。いずれも特定避難勧 奨地点に指定されている場所や、山間部の道路などだったという。今後は線量が高かった場所や自治体の要望がある地点を中心に、追加の測定を実施する。
国会に原発事故調査委=3野党が法案提出
自民、公明、たちあがれ日本の野党3党は9日、福島第1原発事故の調査委員会を国会に設置する法案を衆院に共同提出した。民主党など各党に協力を呼び掛け、今国会での成立を目指す。
法案は、国会の付属機関として、有識者10人から成る事故調査委員会を設置することが柱。調査委は中立的立場で事故原因の究明に当たり、半年以内に報告書を公表する。
また、国会議員30人の衆参両院合同特別委員会を置き、調査委の報告を踏まえた再発防止策を検討することも盛り込んだ。(2011/08/09-20:45)
データ公表せず住民に危機 米紙「省庁の責任逃れ」
【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は8日、東京電力福島第1原発事故による放射性物質 飛散直後に日本政府が「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」のデータを公表しなかったため、福島県浪江町の住民が避難先で高 い被ばくリスクにさらされたと報じた。
データ公表遅れについて同紙は「責任を逃れ批判を避けようとする中央省庁の文化」が背景にあると分析している。
同紙によると、同町は事故の直後、安全と判断して町民を同町津島に避難させたが、放射性物質が風に乗って避難先にも運ばれ、SPEEDIでも予測されていたという。
2011/08/09 17:11 【共同通信】
東大・中川恵一准教授「正しいと思うことをお話しするしかない」
2011.07.21 10:00:56
いまだ収束の気配すら見えない福島第1原発事故。大量に飛散した放射性物質の存在は、人体や食物への影響が心配され、人々に不安を与え続けている。そんな 中、東京大学医学部附属病院放射線科で放射線治療を担当する「チーム中川」の中川恵一准教授、芳賀昭弘助教が2011年7月14日、ニコニコ生放送に出 演。メディアジャーナリスト津田大介氏や視聴者の質問に答えながら、放射能汚染の実態や、放射線被ばくと人体への影響などについて説明した。また、番組冒 頭に視聴者コメントで「御用学者」と揶揄された中川恵一准教授は、政府や電力業界との癒着関係を完全に否定し、「どう言われても、正しいと思うことをお話 しするしかない」と述べた。
「御用学者」という言われ方は”癪に障る”
福島第1原発事故直後、「放射線関係の情報が錯綜するなか、かなり早い段階でツイッター(のアカウント)を立ち上げて、冷静な情報を流されていた 印象がある」と津田氏が語る”チーム中川”。放射線治療に携わる医者や物理学者、原子力工学の専門家などの知見を生かし、ツイッターで放射線に関する知識 や情報を流し続けた。しかし、その一方で「被ばくによる発がんリスクより、飲酒や喫煙のほうが危険」といった発言から、「御用学者ではないか」とささやく 人々もいる。中川准教授はこの批判に関して、
「よく(御用学者と)言われるが、東京電力をはじめ電力会社から寄付金をもらったことは全くない。ゼロです。それから政府との関係についても、内閣参与になれと言われたことがあるが、お断りしました。自由な情報発信が出来なくなるからです」
と回答。「御用学者」と呼ばれることに関しては「なんとなく癪に障る」と言いながらも、「どう言われても、正しいと思うことをお話しするしかないと思っている」と毅然とした態度で述べた。
100mSv以下の人体影響は「哲学」の領域
中川准教授によると、放射線量による一般人(原発作業者ではない、また医療被ばくをしていない人々)の健康被害とは、広島・長崎の原爆データから考えて 「発がんが増えること」だけだという。被ばく量が100mSv(ミリシーベルト)を超えると、「がん死亡率」が100mSvごとに0.5%ずつ相関して上 昇するそうだ。しかし問題は100mSv以下の部分。100mSv以下の「がん死亡率」との相関については科学的に判明しておらず、明確に示すことが出来 ないという。このことについて中川准教授は、100mSv以下のデータは生活習慣に埋もれてしまうから、被ばく量との明確な相関関係が最終的に分からない のだと説明する。
「例えば、100mSv~200mSvの被ばくに相当する(発がんリスク)というのは、だいたい野菜不足くらい。塩分摂り 過ぎの方が実は100mSv~200mSv(の被ばく)よりも影響が大きい。運動不足も大きい。毎日だいたい日本酒2、3合ほどの飲酒で、 100mSv~1000mSv被ばく分。煙草を吸うと、実は放射線で言うと2000mSvくらいに相当してしまう。もちろん生活習慣と原発事故を同一視す るわけではないが、100mSv以下のようなあまりがんを増やさないような量では、さまざまな生活習慣(のリスク)に埋没してしまう」
そして不明確ゆえに、100mSv以下の部分も被ばく線量に相関して発がんリスクが増すのか、それとも少量被ばくに関しては修復する仕組みが人体 にあるので、ある一定の被ばく線量から人体に発がんリスクが出てくるのか、さまざまな考え方がある。しかし、人体の安全を確保するという放射線防護の観点 から、国際放射線防護委員会は前者を仮説として国際基準に採用している。この仮説について中川准教授は
「100mSv以下は数字が無いから『科学』ではなく一種の『哲学』だ」
と主張。100mSv以下の発がんリスクについては、推論でしか言えないとした。
さらに中川准教授は今回の原発事故に関して、放射線の被ばくでのがんは増えないと予測する一方で、「日本人を世界一の長寿にしてきた野菜や魚が、 放射能に汚染されているのではと食べなくなったり、外に放射性物質があるのではないかと外出しない、遊ばない、運動しない、それがストレスになるなど、被 ばく以外の要因によって、がん患者は増えるのではないか」と指摘した。
そして「日本人の心が荒んでいる気がする。これはつらい」と話し、心の問題などを含め「不幸の積分値が多すぎる」という表現で、原発事故が多くの人々に不幸をもたらしていると話した。
(中村真里江)
◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]「御用学者なのか?」という質問から視聴から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv55869601?po=news&ref=news#0:02:00
・[ニコニコ生放送]「被ばく線量とがん死亡率の相関についての説明」から視聴 - 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv55869601?po=news&ref=news#0:36:30
・東大病院放射線治療チーム - チーム中川のツイッター
http://twitter.com/#!/team_nakagawa
・team nakagawa – 公式blog
http://tnakagawa.exblog.jp/
【関連記事】
元・放射線医学研究官、専門家の「直ちに健康に影響はない」発言を批判
「ヨウ素はなかなか落ちなかった」自衛隊特殊武器防護隊長が語る
南相馬市、伊達市に高放射線地点 「健康被害の恐れあるなら避難検討」
反原発学者・小出裕章氏「被曝量の容認レベルを判断するのは国ではなく個人」
「人格を疑う」 飯舘村の農家、東電顧問の発言に激怒
避難準備区域の解除方針決定へ、下旬以降に実施
政府は9日、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い、同原発から20キロ・メートル以遠で緊急時に屋内退避や避難ができるよう住民に準備を求め ている「緊急時避難準備区域」について、放射性物質の除染や自治体の被害復旧計画がまとまった段階で指定を一括解除する方針を固めた。
3キロ・メートル圏内での住民の一時帰宅も認める。9日夜に首相官邸で開く原子力災害対策本部(本部長・菅首相)でこうした方針を決定する。実施は今月下旬以降となる見通しだ。
緊急時避難準備区域は、20キロ・メートル以遠で「計画的避難区域」を除いた、福島県南相馬市、田村市の一部と広野町、楢葉町、川内村を対象に今 年4月に設定された。自主避難中の住民の実際の帰宅時期は各自治体の準備状況を見極めて決定するが、政府は地元の意向を尊重する方針だ。
(2011年8月9日14時37分 読売新聞)
福島第1原発:避難準備区域 近く一括解除へ 政府方針
政府は9日、東京電力福島第1原発から半径20~30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」の指定を近く解除する方針を固めた。同日午後に開く原子力 災害対策本部(本部長・菅直人首相)の会合で正式決定する。指定の解除自体は一括して行うが、具体的な住民の帰宅時期などは、区域内の5市町村が除染作業 の見通しなどを盛り込んで策定する復旧計画を受けて判断する。
同区域は福島県広野町全域と、南相馬市、田村市、楢葉町、川内村の一部が指定され、自力での避難が困難な子供や高齢者の立ち入り自粛を政府が求め ている。住民の帰宅は、除染やインフラ整備の状況が各自治体で異なるため、作業の進捗(しんちょく)や放射線モニタリングの結果を受けて、地元と協議し判 断する。
解除を巡って、政府は6日の地元自治体との協議で一括解除案を示したが、首長らからは早期解除と慎重な対応を求める両論があり、細野豪志原発事故担当相は「最終的な解除にはもう少し時間がかかる。地元の意見を聞き、慎重にやりたい」と語っていた。【笈田直樹】
毎日新聞 2011年8月9日 15時01分
佐賀知事、九電メモ「ニュアンス違う」 県議会で主張
九州電力の「やらせメール」問題で、佐賀県の古川康知事は9日、県議会の特別委員会で、九電幹部が知事発言として記録したメモについて「こうした項目に 話が及んだことは確かで、全面否定はしない」と述べた。一方で「内容やニュアンスが違う」とし、九電側に発言が誤解されたと主張。「責任をとる考えはな い」とした。
古川知事は6月21日朝、九電幹部と会談し、玄海原発(同県玄海町)の運転再開に向け、国が県民向けに企画したテレビ番組(6月26日放送)について、 再開容認の立場から番組に意見を送るよう発言。九電幹部のメモによると、知事は自民党系県議が容認するよう支持者に働きかけることも九電に求めるなどし た。
この点について知事は特別委で「自民党の県議には原発への不安の声が支持者から寄せられており、安全性を認識してもらう必要があると述べた」と釈明。再 開容認の声を出すよう発言した点については「経済界には再開を容認する声があると聞く。この機会に、そうした声を寄せてほしいので発言した。九電に要請し たものではない」との説明を繰り返した。
九州電力:原発やらせメール 「委員会で説明する」 知事、発言繰り返す /佐賀
古川康知事の「やらせメール」誘発発言で、古川知事は8日も、報道陣の問いかけにほとんど答えることなく「9日の委員会できちんと説明する」との発言を繰り返した。
8日朝は登庁のため、公舎から約32時間ぶりに報道陣の前に姿を現すと、警備の職員2人に守られながらも、待ち受けた報道陣にもみくちゃにされ 「明日(9日)議会できちんとお話しします」と、これまでと同じ説明を言い残して公用車に乗り込んだ。県庁でも同じ言葉を繰り返し、足早に知事室に入っ た。退庁の際も報道陣に囲まれたが従来の発言を繰り返すばかりだった。
一方、県政策監グループによると、九電のメモの内容が報道されてからの知事あてのメールの数は、6日45件▽7日11件▽8日は午後5時までで9 件。誘発発言を公表した7月30日直後の1日約80件に比べると少ないが、大半が抗議のメールで「知事は発言の責任をとって辞任すべきだ」などの声も目 立ったという。【竹花周】
- 九電やらせメール:古川知事、責任を否定 佐賀県議会
- 九電やらせメール:課長級職員 知事メモ送信後に削除要請
- 九電:副社長が知事の意向くむ 佐賀支社長「配信に驚愕」
- 九電やらせメール:佐賀知事 自民系県議に働きかけ求める
- 九電:社長が知事擁護 やらせ誘発発言「責任は当社に」
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
古川知事、九電メモ否定 「責任ない」と辞任考えなし
九州電力玄海原発再稼働をめぐる九州電力の「やらせメール」問題で、佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会は9日、古川康知事から問題を誘発した発言 について説明を受けた。古川知事は6月21日に九電幹部3人と面談した内容を記録した九電のメモについて「発言した項目に異論はないが、内容やニュアンス は相当違いがあり遺憾」とし、九電に対して説明番組に再稼働に賛同するメールを送るよう要請したことや、県議の支持者への働きかけを否定。「責任を取らな ければならないという認識はない」と辞任の考えがないことを明らかにした。
ただ「あの時期、あのタイミングで、あの相手にあの場所で会ったことは軽率だったと反省している。お騒がせして申し訳ない」と陳謝した。
九電は同日、発言メモを委員会に提出。知事は委員会の冒頭、20分間にわたって経緯を説明、質疑に入った。
知事はメモに「再稼働容認をいろんなルートで議員に働きかけるよう支議者に要請を」という内容がある点については、「議員に支持者の声を届けることは大切で、必要ということを一般論として話した。趣旨が全く異なっている」と反論。
説明番組に再稼働に賛成するメールを出すよう求めたとされる内容についてもこれまで通り「反対だけでなく、経済界にある賛成意見など、いろんな意見が必要という考えを述べたもの」とし、「社内メモの内容は大きく異なっており、誠に遺憾」と反発した。
自らの責任を問われると「県民を心配させていることは大変申し訳なく思っている」とする一方、「私の真意が違った形で伝わり、やらせメールにつながったが、誤解が増幅されたことについては責任を取らなければならないという認識はない」とした。
「仮に要請でなかったとしても、この時期にそういう話を聞いた九電が知事の考えを反映させると思わないのか」という問いには「そう受け取られると思うなら発言していなかった。ただ結果的にそうなり、話すべきでなかったと思う」と述べた。
原発の再稼働については「安全性確保が大前提。基幹電力として再起動は必要という考えは今も変わらない。エネルギー需用が高まる夏場に再起動を間に合わ せたいと思っていたことは否定できない。再起動を具体的に考えられる段階にない。メール問題やデータ入力の誤り、ストレステスト実施などもあって、具体的 なスケジュールやイメージが描けない」とした。
質疑は午後も続いている。
2011年08月09日更新
佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会で、「やらせメール問題」について説明する佐賀県の古川康知事=9日午前
佐賀知事 九電メモ否定、県議会特別委に出席
九州電力玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の再稼働を巡る「やらせメール」問題で、古川康・佐賀県知事は9日午前、県議会原子力安全対策等特別委 員会に出席した。古川知事は、九電幹部が作成した知事発言メモで、国主催の説明番組に賛成意見の投稿を要請したとされていることについて「内容やニュアン スについては相当違っている。非常に強い違和感がある」と述べ、九電に遺憾の意を伝えたことを明らかにした。
自らの進退について、「発言が誤解され増幅された。私自身の責任を取らなければいけないという認識にいたっていない」と辞任の意思はないことを明言した。
知事は「やらせメールを依頼したことは全くない」と改めて強調。「九電幹部との面談時、経済界からも声を出すべきだと発言したことは軽率だった」とこれまでの主張を繰り返した。
しかし、メモで説明番組の出席者の人選の経緯などが克明に記述されている点については、「出席者のことに言及するなど、しゃべりすぎだったと反省している」と述べた。
(2011年8月9日 読売新聞)
佐賀県知事 九電のメモを否定
玄海原子力発電所の説明会を巡るメール問題で、佐賀県の古川知事は、九電側が作成したメモに、知事が運転再開に賛成する意見を出すよう働きかけたと受け取れる記述があることについて「私の発言の趣旨や真意とは、全く異なっている」と働きかけを否定しました。
九州電力のメール問題を巡っては、九州電力が知事との面会のあとまとめたとされるメモに、知事が運 転再開に賛成する意見を出すよう働きかけたと受け取れる記述があることが分かっています。これについて古川知事は、9日、佐賀県議会の特別委員会に出席 し、「私の発言の趣旨や真意とはまったく異なっているとの認識を持っている。九州電力にも遺憾の意を伝えた」と述べ、働きかけを否定しました。一方で古川 知事は、九州電力の幹部と会った際、「原発の運転再開を容認する意見も経済界にはあり、そうした声を出していくことも必要だ」と話したことについて「やら せメールを依頼したことはないが、軽率であったと思っている」と改めて陳謝しました。また停止したままの玄海原発2号機と3号機の運転再開については「現 時点では再開の具体的なスケジュールをイメージすることはたいへん難しい」と述べました。
知事「趣旨や真意相当違う」=九電幹部への働き掛け-佐賀県議会
佐賀県議会は9日午前、原子力安全対策等特別委員会を開き、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で、古川康知事に対 する質疑を始めた。知事は冒頭、6月の説明会に先立ち、九電幹部に対して佐賀県議などに運転再開に同意するよう働き掛けを要請したとする会談メモについ て、「趣旨や真意は相当違う」と弁明。その上で「責任を取る認識はない」と辞任する考えはないことを強調した。(2011/08/09-13:15)
佐賀知事が陳謝「自民なら理解、と…軽率発言」
2011.8.9 13:55
佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会で、「やらせメール問題」について謝罪する佐賀県の古川康知事=9日午前
佐賀県議会原子力安全対策等特別委員会は9日、古川康知事を参考人招致し、九州電力玄海原 子力発電所(同県玄海町)の説明番組をめぐる「やらせメール」問題の引き金になったとされる知事発言の事実関係をただした。古川知事は「県民に迷惑をかけ た」と陳謝したが、九電側が知事とのやりとりについて残したメモについては「発言した趣旨や真意と違った内容で報道されている。強い違和感を覚えている」 と語った。
「原発は基幹産業。夏ピークに間に合わせたい焦り」
特別委は開会前に理事会を開き、九電が知事発言メモを提出。メモには、知事が再稼働に向けて九電側から自民県議に働きかけることを求める記載もあった。
知事は「さまざまなルートで集まった支持者の声を届けることも必要だと言った」「自民県議なら再稼働要請について分かってくれると思い発言したが、軽率といわざるを得ない。反省している」と述べる一方、再稼働に賛成する意見投稿を呼び掛ける意図はなかったとした。
また、停止中の玄海原発2、3号機については「原発は基幹産業。安全性を確保した上で再稼働が必要という考えは変わっていない」と強調。「夏場のピークに再稼働を間に合わせたいという焦りがあった」とした。
古川知事や九電関係者などによると6月21日朝、当時の段上守副社長(6月末で退任)ら九電幹部3人が古川知事と面談した。この際、知事が「再稼働を容認 する意見を出すことも必要。出し方としてメールやネットもある」と発言していた。この発言が「やらせメール」の引き金と指摘されているが、知事はこれまで 「やらせ指示の意図はなかった」と釈明してきた。
このニュースの写真
北海道・泊原発:3号機の営業運転再開へ
枝野幸男官房長官は9日午前の記者会見で、調整運転中の北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)に関し、内閣府原子力安全委員会の判断を得た上で営 業運転の再開を認める考えを示した。枝野氏は「経済産業省原子力安全・保安院のチェックにとどまらず、安全委にもしっかり関与してもらうことが重要だとい う基本的考え方に基づき、安全委に意見を求める。どういう意見を言うかは独立機関の安全委が決めることだ」と述べた。原発の営業運転が再開されれば東日本 大震災後では初めてとなる。
これを受け、北海道電力は9日、泊原発3号機の最終検査を経産省原子力安全・保安院に申請した。【影山哲也、大場あい】
毎日新聞 2011年8月9日 東京夕刊
北電、泊原発3号機の最終検査を申請
- 2011/8/9 14:01
北海道電力は9日、定期検査中で調整運転している泊原子力発電所3号機について、国に最終検査を申請したと発表した。定期検査中の原発が営業運転を再開すれば、東日本大震災発生後で初のケースとなる。
泊原発3号機は3月7日に調整運転を開始。その1カ月程度後に最終検査を受ける予定だった。しかし震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所 の事故を受け、北電は最終検査を見合わせて調整運転を継続。保安院は最終検査を長い間受けない状態は法令違反になりかねないとして、早期に検査を受けるよ う指示していた。
’11/8/9
年内に原発耐性評価完了方針
中国電力は8日、福島第1原発事故を踏まえ、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の1、2号機で実施するストレステスト(耐性評価)について、全原発を対象とする「2次評価」を12月末までに完了させる方針を明らかにした。
中電の松井三生副社長がこの日、島根県議会総務委員会に出席し、「(テストの結果を)年内に報告できるよう全力を挙げて取り組む。確実に早く、安全対策を進める」と述べた。
定期検査で停止中の1号機については、まず2次評価を先行して実施し、年内に経済産業省原子力安全・保安院や島根県などへの報告を終える。続いて、停止している原子炉の再起動の条件となる「1次評価」を来年1月以降に着手する。
運転中の2号機も、年内に2次評価を終え、定期検査で運転を停止する来年1月以降に1次評価に対応する方針でいる。
また、建設中の3号機についても1、2号機と同時に2次評価を実施。来春以降、営業運転開始前に1次評価を行う。
中電は、停止中の1号機について「定期検査終了後に1次評価を実施し、早期の運転再開につなげたい」としている。定期検査は、原子炉内の配管にひびが見つかり、交換工事を終える今年12月までかかる見通し。
泊3号機は運転中として評価
5か月近い異例の調整運転が続いている北海道電力の泊原子力発電所3号機の営業運転への移行につい て、北海道が判断の材料としていた国への質問文の回答が、9日示され、この中で、国は「運転の継続状態であり、運転中の原発と同じ安全評価を行う」などと 回答し、北海道は、営業運転の移行を認めるか検討することにしています。
泊原発3号機の営業運転の移行を巡っては、北海道が、国の考え方を確認したいとして、現在、営業運 転中の原発の扱いとするのか、国の方針をただす質問文を送っていました。回答は、9日午前、海江田経済産業大臣名で北海道知事宛てに文書で送られ、この中 で、泊原発3号機は現在、運転の継続状態であり、新たな安全評価のいわゆる「ストレステスト」は、運転中の原発と同じ2次評価の対象とするなどとしていま す。この回答を受けて、高橋はるみ知事は、今後、営業運転への移行について北海道としての判断を検討するとしています。泊原発3号機は、すでに実質的な定 期検査を終え、5か月近い異例の調整運転を続けていて、国の原子力安全委員会は「明らかによいことではない」として、原子力安全・保安院に適切に対応する よう求めていました。定期検査中の原発が営業運転を再開すれば、震災後、全国で初めてのケースとなりますが、調整運転は、すでに核燃料を燃やして発電や送 電を行っているため、営業運転に切り替わっても全体の発電量に変化はありません。
泊原発、営業運転へ調整=最終検査を申請―北海道電
北海道電力は9日、営業運転前の最終段階に当たる調整運転が続いていた泊原発3号機(北海道泊村)について、経済産業省原子力安全・保安院に対し、定期 検査の最終検査を申請した。保安院が9、10の両日に最終検査を実施。保安院は11日に原子力安全委員会に結果を報告し、同委が問題がないと判断すれば、 定期検査が終了する見通しだ。これにより、営業運転の開始は北海道電と地元との最終調整に委ねられる。
検査中の原発が営業運転に移行すれば、東京電力福島第1原発事故後、初めてのケースになる。
[時事通信社]
北電、泊原発の最終検査を申請 営業運転移行めざす
- 2011/8/9 12:20
- 日本経済新聞 電子版
経済産業省原子力安全・保安院は9日、定期検査中で調整運転をしている北海道電力泊原子力発電所3号機について「稼働中の原発に実施する ストレステスト(耐性検査)の2次評価の対象となる」と北海道に通知した。停止原発の再稼働前に実施する1次評価の対象ではないとの認識を示した。これを 受け北電は同日、国に最終検査を申請した。
北電が最終検査を申請した場合、検査結果は内閣府の原子力安全委員会が評価する。合格すれ…
東日本大震災:セシウム含有、汚染の焼却灰を大館駅から移送 /秋田
放射性セシウムを含む焼却灰が関東地区などから県内へ運び込まれ、JR大館駅構内に仮置きされている問題で、中間処理会社「DOWAエコシステ ム」(東京)は8日、千葉県松戸市から搬入された焼却灰について、同市の排出元に鉄道で送り返した。残りの焼却灰は系列会社の小坂精錬の敷地などへの移送 を始めた。
同社が大館市に示した移送計画によると、返却したのはコンテナ4台39トン。松戸市などから排出された焼却灰に国の暫定基準値(1キロ当たり 8000ベクレル)を上回る放射性セシウムが含まれ、一部が小坂町の処分場に埋め立てられたため、町は同市との一般廃棄物受け入れ合意書を白紙に戻し、受 け入れを拒否。排出元の松戸市クリーンセンターなどに向けて送り返した。同駅構内に仮置きされていた焼却灰のセシウムの濃度は国の基準値以下だった。
また、移送される焼却灰は東京都と群馬県を除く関東地区5県と静岡県の計6県の排出元から運び込まれたコンテナ26台246トン。移送は9日までに終える予定。【田村彦志】
- 役七夕:灯ろうに祈り込めて--能代 /秋田
- 過ちは二度と:原爆66年・秋田/5 父が広島で被爆、田村稻男さん(75) /秋田
- 東日本大震災:汚染疑い牛肉2頭流通 /秋田
- 東日本大震災:ババヘラアイスが好評 岩手でボランティア、交流に一役 /秋田
- まち灯り・夏:にぎわいを願う、ろうそくの灯り--能代 /秋田
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
九州電力:原発やらせメール 誘発発言、佐賀県知事が責任否定 「ニュアンスが違う」
佐賀県の古川康知事が九州電力の「やらせメール」を誘発する発言をした問題で、佐賀県議会は9日午前、古川知事から説明を受ける原子力安全対策等 特別委員会を開いた。九電は、幹部が知事の発言をまとめたメモの全文を委員会に提出。知事はメモに記載された内容について「確かに当日話した項目が書かれ ている」と認めたが「真意と違った形で九電に伝わった。責任を取らなければならないとの認識には立っていない」と自らの責任を否定した。
発言メモの概要が明らかになって以降、知事は報道陣の取材を拒否しており、メモの内容について説明するのは初めて。メモは、知事が玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働に向け、賛成意見の投稿や県議会の工作を要請する内容となっている。
知事は冒頭「今回の発言でお騒がせしていることを県民に心からおわびする」と改めて陳謝。だがメモの内容については「(自分の発言と)内容やニュ アンスが相当違う。(やらせを)要請した事実はない。私の発言が誤解され、増幅された」とし、自身の責任はないことを強調した。
一方、九電のやらせメールの舞台となった経済産業省主催の説明番組で、当時は公表されていなかった出演者を事前に九電幹部に伝えたことについては「しゃべりすぎだった」と自らの非を認めた。【竹花周、斎藤良太】
毎日新聞 2011年8月9日 東京夕刊
九州電力:原発やらせメール 佐賀県知事発言メモ、九電が初公開
九電が9日の佐賀県議会原子力安全対策特別委員会に提出した佐賀支社長作成のメモは、古川康知事が県民説明番組での「やらせメール」を含め、原発再稼働への段取りを細かく指南する様子を記している。九電がメモを公表するのは初めて。
「段上副社長・諸岡常務退任挨拶(あいさつ)メモ」と題された問題のメモはA4判2枚。1枚目の左上隅に「関係者外秘」と判が押されていた。作成日は知事公舎で面談した6月21日当日。
「内容」欄の冒頭、「副社長、常務から退任の挨拶を行った後、懇談に入った。以下、古川知事発言のみ記載」と記され以下、大きく6項目の箇条書き が続く。やらせメールに直接的に結びつく発言は第5項目の(2)。「発電再開容認の立場からも、ネットを通じて意見や質問を出して欲しい」とあり、かっこ 書きで「6月2日の県執行部に対する保安院説明時と同じ対応をお願いしたい」と具体的な方法を助言していたことが記録されている。【阿部周一】
毎日新聞 2011年8月9日 東京夕刊
東日本大震災:福島第1原発事故 避難準備区域、一括解除へ--政府方針
◇帰宅時期は地元と調整
政府は9日、東京電力福島第1原発から半径20~30キロ圏内の「緊急時避難準備区域」の指定を近く解除する方針を固めた。同日午後に開く原子力 災害対策本部(本部長・菅直人首相)の会合で正式決定する。指定の解除自体は一括して行うが、具体的な住民の帰宅時期などは、区域内の5市町村が除染作業 の見通しなどを盛り込んで策定する復旧計画を受けて判断する。
同区域は福島県広野町全域と、南相馬市、田村市、楢葉町、川内村の一部が指定され、自力での避難が困難な子供や高齢者の立ち入り自粛を政府が求め ている。住民の帰宅は、除染やインフラ整備の状況が各自治体で異なるため、作業の進捗(しんちょく)や放射線モニタリングの結果を受けて、地元と協議し判 断する。
解除を巡って、政府は6日の地元自治体との協議で一括解除案を示したが、首長らからは早期解除と慎重な対応を求める両論があり、細野豪志原発事故担当相は「最終的な解除にはもう少し時間がかかる。地元の意見を聞き、慎重にやりたい」と語っていた。【笈田直樹】
毎日新聞 2011年8月9日 東京夕刊
安全委が泊3号機再開判断
(08/09 15:50)
経済産業省原子力安全・保安院の森山善範・原子力災害対策監は9日の記者会見で、北電泊原発(後志管内泊村)3号機の営業運転再開に関連し、「北電から申請があれば速やかに検査する」とした上で、内閣府原子力安全委員会が最終判断すると述べた。
保安院によると、通常の最終検査では、保安院の検査官が運転中の原子炉温度などのデータを確認し、問題がなければ終了証を交付する。
法令上は保安院だけで営業運転再開を判断できる仕組みだが、今回は保安院が「再開に問題なし」と判断した場合でも、安全委に報告、了承を得た上で終了証を渡す。
九州電力:原発やらせメール 佐賀知事「早期再稼働させたかった」
◇九電メモ、「真意違う」と責任否定
佐賀県の古川康知事が九州電力の「やらせメール」を誘発する発言をした問題で、佐賀県議会は9日午前、古川知事から説明を受ける原子力安全対策等 特別委員会を開いた。九電は、幹部が知事の発言をまとめたメモの全文を委員会に提出。知事は自らの発言の趣旨について、早期に原発を再稼働させたい考え だったことを認めたが、メモに記載された内容については「真意と違った形で九電に伝わった」と述べ、やらせ要請と自らの責任を否定した。(7面に関連記 事)
発言メモの概要が明らかになって以降、知事が自らの発言について説明するのは初めて。メモは、知事が玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の再稼働に向け、賛成意見の投稿や県議会の工作を要請する内容だった。
知事は冒頭、「今回の発言でお騒がせしていることを県民に心からおわびする」と改めて陳謝し、メモについて「確かに当日話した項目が書かれてい る」と認めた。その上で「県民の生活を考えると夏場のピークに再稼働を間に合わせたいとの思いがあった」と早い段階から再稼働容認の姿勢だったことを明ら かにした。
しかし、自らの責任については「(自分の発言とメモは)内容やニュアンスが相当違う。(やらせを)要請した事実はない。私の発言が誤解され、増幅された。責任を取らなければならないとの認識には立っていない」と否定した。
一方、九電のやらせメールの舞台となった経済産業省主催の説明番組で、当時は公表されていなかった出演者を事前に九電幹部に伝えたことについては「しゃべりすぎだった」と自らの非を認めた。
メモは、6月21日に古川知事と面談した段上守・九電副社長(当時)の指示で、同席した佐賀支社長が作成。その後、同社原子力部門の社員約100 人にメールで配信され、九電の「やらせメール」につながった。知事が「発電再開に向けた動きを一つ一つ丁寧にやっていくことが肝要」と述べたと記され、 (1)県議への働きかけ(2)6月26日開催の説明番組の際、再稼働容認の立場からネットを通じて意見や質問を出してほしい--と要望したことも書かれて いた。【竹花周、斎藤良太】
2011年8月9日
九電が知事発言メモ公表 働きかけ要請を記載 |
| 九州電力が9日、佐賀県議会の特別委員会に提出した古川康知事の発言メモには「県議への働きかけを支持者にお願いしてほしい」などと、知事から九電への 要請が含まれていた。記載が正確なら、玄海原発(同県玄海町)の再開を露骨に求める古川知事の姿勢が浮かび上がる。知事は「真意とは違う」と釈明したが、 九電側が要請と受け取ったことは確かだ。メモによると、知事は「自民党系の県議は大方再起動の必要性を分かっているが、選挙で寄せられた不安の声に乗っかって発言している。県議に対しては支持者からの声が最も影響力が大きい」と、有権者に対する九電側の働き掛けを求めた。 |
また「国サイドのリスクは菅首相の言動」と首相に対する批判めいた内容も。「6月末から7月にかけ菅さんが首相のままか分からないが、首相の言動で考えているスケジュールが遅れることを心配している」との記述もあった。2011年08月09日更新
2011年(平成23年)
8月9日火曜日
「やらせメール」佐賀県知事が議会で釈明
「やらせメール」佐賀県知事が議会で釈明
< 2011年8月9日 15:45 >
「九州電力」の「やらせメール」問題で、やらせを誘発する発言をしたとされる佐賀・古川康県知事が9日の県議会で釈明に追われている。古川知事は、混乱を招いたことを謝罪したが、辞任する必要はないとの認識を示した。
6月21日に古川知事と九州電力の当時の副社長らとの会談内容を記した九州電力のメモには、古川知事の発言として「玄海原子力発電所の再稼働に対し、自民党系の県議に支援者を通じて働きかけをしてほしい」などと記されていた。
メモについて、古川知事は「その内容やニュアンスについては、相当違うという認識を持っています」と述べたが、9日の弁明で県民の納得を得られるかどうか、苦しい立場に追い込まれている。
知事「趣旨や真意相当違う」=九電幹部への働き掛け―佐賀県議会
2011年8月9日14時6分
佐賀県議会は9日午前、原子力安全対策等特別委員会を開き、九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)の再稼働をめぐる「やらせメール」問題で、古川康知事に対 する質疑を始めた。知事は冒頭、6月の説明会に先立ち、九電幹部に対して佐賀県議などに運転再開に同意するよう働き掛けを要請したとする会談メモについ て、「趣旨や真意は相当違う」と弁明。その上で「責任を取る認識はない」と辞任する考えはないことを強調した。
[時事通信社]
佐賀県知事 謝罪の一方でやらせ否定「責任取ると言う認識ない」
九州電力玄海原発の説明番組をめぐる「やらせメール問題」で、自らの発言が問題の発端になったとされる佐賀県の古川康知事は9日、県議会の原子力安全対策等特別委員会で「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。
一方で「(九電幹部が残した発言メモは)私の趣旨や真意とは相当違う。やらせメールを依頼したことはない」と釈明。「私が責任を取らなければならないとの認識はない」と、自身の責任を否定した。
特別委は開会前に理事会を開き、九電が知事発言メモを提出。一般傍聴者にもメモを公表した。メモには、知事が原発の再稼働に向け九電から県議や支持者に働 き掛けるよう求めた記載があり、知事は「さまざまなルートで集まった支持者の声を届けることも必要だと言った」と認めた。ただ、再稼働に賛成する意見投稿 を呼び掛ける意図はなかったとした。
停止中の玄海原発2、3号機については「原発は基幹産業。安全性を確保した上で再稼働が必要という考えは変わっていない」と持論を強調。「夏場のピークに再稼働を間に合わせたいという焦りがあった」とした。
古川知事は番組放送5日前の6月21日、当時の副社長ら九電幹部と佐賀市の知事公舎で面談し「再稼働を容認する意見を出すことも必要。出し方としてメール やネットもある」と発言したことを既に認めていた。翌日、副社長が「番組の周知」を部下に指示し、結果的にやらせ投稿の呼び掛けに至ったとされる。
[ 2011年8月9日 13:20
佐賀知事「引責必要の認識ない」-やらせ否定、九電メール (8/9 13:34更新)
九州電力玄海原発の説明番組をめぐる「やらせメール問題」で、自らの発言が問題の発端になったとされる佐賀県の古川康知事は9日、県議会の原子力安全対策等特別委員会で「ご迷惑をお掛けして申し訳ない」と謝罪した。
一方で「(九電幹部が残した発言メモは)私の趣旨や真意とは相当違う。やらせメールを依頼したことはない」と釈明。「私が責任を取らなければならないとの認識はない」と、自身の責任を否定した。
特別委は開会前に理事会を開き、九電が知事発言メモを提出。一般傍聴者にもメモを公表した。
政府、避難準備区域は解除へ 3キロ圏内一時帰宅も実施
(08/09 12:45、08/09 15:55 更新)

ことし5月、人通りがなく閑散とした避難準備区域の福島県田村市の都路地区。
政府は9日、東京電力福島第1原発から半径20キロ圏外の緊急時避難準備区域について、全ての地域を一斉に解除する 方針を固めた。午後の原子力災害対策本部で決定する見通しだ。これまで認めていなかった3キロ圏内の一時帰宅実施も決める。いずれも8月下旬以降の実施を 想定しているが、時期については各自治体の判断を尊重する。
枝野幸男官房長官は午前の記者会見で、避難準備区域について「安全確保状況の報告を受けた上で、避難区域の取り扱いについて協議する」と述べた。
避難準備区域解除と3キロ圏内一時帰宅は、細野豪志原発事故担当相が6日、実施の意向を表明していた。
故松田選手、故郷でお別れ=ファンら1700人、葬儀に参列
サッカーの元日本代表DFで、4日に急性心筋梗塞のため34歳で死去した松田直樹選手の葬儀が9日、故郷・群馬県の桐生市斎場で営まれ、ファンやサポー ター、サッカー関係者ら約1700人が参列し、8日の通夜に次いで故人との別れを惜しんだ。2002年ワールドカップ日韓大会で日本代表を指揮したフィ リップ・トルシエ元監督、代表の中心選手だった中田英寿氏らの姿もあった。
松田さんはユニホーム姿で、ひつぎには日本代表のユニホームやサポーターからの手紙などが納められた。喪主の母正恵さんは「なぜあのような息子にサポーターの皆さまが、応援していただけるのか不思議だった。本当に愛されていることに気が付いた」と語った。
横浜F・マリノスでともにプレーした佐藤由紀彦さんは「目立ちたがり屋で、一緒にいて大変な男だったが、サッカーを愛していて優しさがあった」と話し、故人をしのんだ。 (2011/08/09-16:35)
サッカー元日本代表・松田直樹選手の告別式 母・正恵さん、大勢のサポーターに謝辞
サッカー元日本代表・松田直樹選手の告別式が9日、しめやかに営まれた。
松田選手の母・正恵さんは「本日は息子・直樹のために、大勢の皆さまにご参列いただきまして、ありがとうございました」と述べた。
ともに闘った多くの盟友が駆けつけた一方、斎場を取り囲むように、別れを惜しむ多くのサポーターが長い列をつくった。
参列したサポーターは、「サッカーを楽しむっていうことの重要さを教えてくれたと思います」、「本当に熱いプレーで、サポーターを楽しませてくれたと思います」と話した。
そして、松田選手が荼毘(だび)に付されたあと、母親の正恵さんが、集まったサポーターの前であいさつした。
正恵さんは「(横浜F・)マリノス、ことし優勝してください。(松本)山雅FC、J2に上がってください。応援いたします。本当に本当に、直樹を助けてくださいまして、ありがとうございました」と述べた。
34歳、松田選手の早すぎる死を悼むように、斎場には、その熱い魂をたたえる応援歌がいつまでも響き続けた。
(08/09 17:02)
告別式に中田英寿さんら、さよなら、松田直樹さん
【社会ニュース】 2011/08/09(火) 16:38
![]() |
4日に亡くなったサッカー元日本代表の松田直樹さんの葬儀・告別式が9日、出身地の群馬県桐生市で営まれ、中田英寿さんらが最後の別れを惜しんだ。写真は集まったファンらに頭を下げる松田さんの母、正恵さん。
(情報提供:共同通信社)
松田直樹さん告別式 ヒデらが別れ惜しむ
急性心筋梗塞で4日に死去した、元日本代表DF松田直樹さ ん(享年34)の告別式が9日、群馬県・桐生市斎場で行われた。日本代表でチームメートだった秋田豊氏、中田英寿氏ら375人の一般弔問客が訪れ、松田さ んとの別れを惜しんだ。ファン、サポーターも告別式開始前から長蛇の列をつくり、1303人が参列。松田さんを荼毘(だび)に付した後、喪主の母・正恵さ んが「本日は息子の直樹のために、大勢の方にご参列いただきましてありがとうございました。皆様の温かいご声援を、直樹は一生忘れないと思います」と斎場 の正面玄関であいさつ。サポーターから「直樹コール」がわき起こった。
[2011年8月9日14時48分]
松田選手に最後の別れ=トルシエ、中田氏ら見送り
サッカーの元日本代表DFで、4日に急性心筋梗塞のため34歳で死去した松田直樹選手の葬儀が9日、群馬県の桐生市斎場で営まれ、昨年まで所属した横浜F・マリノス、今年プレーした松本山雅FCのファンやサッカー関係者らが、8日の通夜に次いで故人との別れを惜しんだ。
サッカー関係者では、2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会で日本代表を指揮したフィリップ・トルシエ元監督、同代表の中心選手だった中田英寿氏らが参列した。
トルシエ氏は「フラット3と呼んだ私の戦術で、彼はキーマンだった。息子のような存在で、亡くなったのは早すぎる」と話し、故人をしのんだ。 (2011/08/09-12:59)
元日本代表・松田直樹選手の告別式営まれる
元日本代表・松田直樹選手の告別式営まれる
< 2011年8月9日 13:53 >
練習中に心筋梗塞で倒れ、4日に34歳で死去したサッカー元日本代表・松田直樹選手の告別式が9日午前11時半から、ふるさとの群馬・桐生市の斎場で営まれた。
会場には多くのサポーターが詰めかけ、松田選手の日本代表時代の「3番」のユニホームと同じデザインのものを身につけたファンの姿も見られた。また、かつて日本代表として一緒にプレーした中田英寿さんや元日本代表監督、フィリップ・トルシエさんらも参列した。
松田選手は去年までJ1「横浜F・マリノス」に16年間所属し、日本代表のDFとしても活躍した。その後、JFL「松本山雅FC」に移籍し、チームリーダーとしてチームやサポーターをけん引していた。
遺影には、02年の日韓ワールドカップで日本代表としてプレーする写真が使われた。
さよなら、松田直樹さん 出身地・群馬で告別式
2011.8.9 07:42
松田直樹さんの告別式に参列する中田英寿氏(中央)=群馬県桐生市の桐生市斎場 (撮影・吉澤良太)
急性心筋梗塞のため、34歳の若さで4日に亡くなったサッカー元日本代表の松田直樹さんの葬儀・告別式が9日、出身地の群馬県桐生市の斎場で営まれる。
葬儀関係者によると、ひつぎには日本代表や出身校の前橋育英高(前橋市)のユニホームなどが納められ、松田さんは所属していたJFL松本山雅(長野県松本市)の緑のユニホーム姿。
松田さんは日本代表として40試合に出場し、2002年ワールドカップ(W杯)日韓大会でも活躍。1995年から昨季までJ1横浜Mでプレーし、松本山雅に今季移籍した。2日、松本市のグラウンドで練習中に突然倒れ、帰らぬ人となった。
- 松田さん通夜に1800人 岡田前監督「早過ぎる」
- 【from Editor】カズ「厄介な選手だった」…松田直樹選手死去
- 【蹴球ノート】松田直樹選手の遺志を継ぎ、「不屈の闘志」見せて
- 【松田直樹選手死去】サッカーを愛したやんちゃ小僧 早すぎるピッチとの別れ
- 【サッカー】松田直樹選手が死去
2011.8.9 07:42
松田直樹さんの告別式に参列する中田英寿氏(中央)=群馬県桐生市の桐生市斎場 (撮影・吉澤良太)



東日本大震災:セシウム規制超牛肉、京都市など6店舗で販売 /京都
京都市保健医療課などは8日、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された岩手県産の牛肉が、西友の三条店▽山科店▽桂店▽下鳥羽店▽亀岡店▽長岡店で販売されたと発表した。6月3~21日にすべて販売済み。
同課などによると、これらの6店舗で「国産黒毛和牛ロースうすぎり」や「国産黒毛和牛サーロインステーキ用」などとして販売された商品に、東京都の検査で1キロ当たり980ベクレルが検出された牛肉と同じ牛の肉が含まれていた。
問い合わせは、西友お客様相談フリーダイヤル(0120・360・373、毎日午前10時~午後5時)か同課(075・222・3429、平日午前8時45分~午後5時半)。【古屋敷尚子】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:セシウム汚染牛、暫定規制値以下 佐賀で販売 /佐賀
放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた可能性のある牛の肉が県内に流通していた問題で、県は8日、ゆめタウン佐賀で6月下旬に販売されたのと同じ牛の肉から検出された放射性セシウムが、食品衛生法上の暫定規制値を下回っていたと発表した。
ゆめタウン佐賀では6月21~29日に、山形県産の牛2頭のステーキ用肉19キロが販売された。牛を出荷した山形県が同じ牛の肉を5日に検査した ところ、1頭から1キロ当たり290ベクレル、もう1頭から同160ベクレルの放射性セシウムが検出されたという。暫定規制値は同500ベクレル。
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:宮城県産牛肉、規制値を上回る放射性物質検出 /山形
県食品安全衛生課は8日、県内に出荷された宮城県産牛肉1頭分から国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出し たと発表した。同課によると、宮城県産の枝肉(76・8キロ)から620ベクレルのセシウムが検出された。枝肉は河北町の食肉販売店と米沢市の飲食店が購 入した。一般には流通しておらず、すべて保管されている。県内に出荷された宮城県産牛から規制値を上回る放射性物質を検出したのは5例目。【安藤龍朗】
- 放射線量:文科省が情報集約 ポータルサイト開設
- 放射性物質:コメの予備調査を全県で実施…宮城、山形両県
- 低レベル放射性廃棄物:自衛隊基地でも保管
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
- 放射性物質:千葉県でコメ検査スタート
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:宮城県産牛肉、規制値を上回る放射性物質検出 /山形
県食品安全衛生課は8日、県内に出荷された宮城県産牛肉1頭分から国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出し たと発表した。同課によると、宮城県産の枝肉(76・8キロ)から620ベクレルのセシウムが検出された。枝肉は河北町の食肉販売店と米沢市の飲食店が購 入した。一般には流通しておらず、すべて保管されている。県内に出荷された宮城県産牛から規制値を上回る放射性物質を検出したのは5例目。【安藤龍朗】
- 放射線量:文科省が情報集約 ポータルサイト開設
- 放射性物質:コメの予備調査を全県で実施…宮城、山形両県
- 低レベル放射性廃棄物:自衛隊基地でも保管
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
- 放射性物質:千葉県でコメ検査スタート
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:セシウム検査 岩出で販売牛、規制値超える /和歌山
放射性セシウムを含む稲わらを食べたとされる宮城県産の牛が出荷された問題で、県は8日、岩出市の小売業者が7月以降に販売した肉と同じ牛肉から、1キロ当たり500ベクレルの国の暫定規制値を超える506ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。
個体識別番号は0240747611。業者は7月1日に17・5キロ分を購入し、すべて販売した。別部位は川崎市にあったものを検査した。【山下貴史】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:規制値超す宮城産牛肉、新潟で31キロ販売 /新潟
新潟市は8日、国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された宮城県産の牛肉が、新潟市中央区のイトーヨーカドー丸大新潟店で計31・4キロ販売されていたと発表した。
市によると、この牛の個体識別版具は02404-53550。規制値(1キロあたり500ベクレル)を上回る641ベクレルのセシウムが検出された。7月10~17日、もも切り落としやブロック、薄切りなどが販売された。【小林多美子】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
2011/8/9 火曜日
堆肥からセシウム検出されず
県は8日、県内の堆肥について、放射性セシウムの有無を検査した結果、検出されなかったと発表した。
国は肥料の暫定規制値を1キロ当たり400ベクレルと定めている。県食の安全・安心推進課によると、県内全40市町村のうち、検体を採取できなかった風間浦村を除く39市町村で各1検体を採取して3~8日に検査した。
東日本大震災:セシウム検査、25市町村より細かく コメ収穫後、県が見通し /秋田
佐竹敬久知事は8日の定例会見で、コメの収穫後の放射性セシウム検査を25市町村より細かい範囲で実施する見通しを示した。具体的な調査地点は月内に決定する方針。
農林水産省は収穫前の予備調査と収穫後の本調査を実施する考えを調査対象の自治体に示しており、県も2段階の調査を実施する。
佐竹知事によると、県が独自で調査予定だった県北部、県央部、県南部の計3カ所の調査を予備調査に相当するものとして実施。それに加えて収穫後の 本調査を実施する。佐竹知事は本調査の地点数について「地形を考慮して偏在が無いようにしたい。25市町村より(調査地点数が)大きくなるのでは」と述べ た。
県が独自に実施していた大豆やキャベツなど主要な農産物の検査は予定通り継続する。【坂本太郎】
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:コメ本調査 県、195旧市町村単位 安全確認まで出荷自粛へ /宮城
県は8日、コメの放射性物質調査の概要を明らかにした。予備調査(収穫前)を国の基準を上回る32市町村120サンプルで行うほか、本調査(収穫後)を195の旧市町村単位で実施する。本調査で安全が確認されるまでコメ農家に出荷自粛を要請する方針だ。
県によると、収穫前のコメの放射性セシウムの濃度を調べる予備調査は、作付けのない女川町と、作付けの少ない塩釜市、七ケ浜町の1市2町を除く県 内32市町村で120点のサンプルを抽出して調査する。収穫後の本調査では、塩釜市と七ケ浜町を含む34市町村を対象に、1950年当時の195の旧市町 村単位で調べる。
本調査は、予備調査で1キロ当たり200ベクレルを超える放射性セシウムが検出されなければ、400点に対して行う。予備調査で超えた市町村は、 本調査で重要調査区域として15ヘクタールごとにサンプルを抽出して調べる。それでも、1キロ当たり500ベクレルを超える放射性セシウムが検出された場 合は、旧市町村単位にある農家について出荷制限となる。
村井嘉浩知事は8日の会見で「県内では大麦などの農産物からは放射性物質は検出されていない。コメも大丈夫と思うが、科学的にしっかりと調査をしたうえで、安心であるという証明をつけて市場に出したい」と述べた。【須藤唯哉】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
基準値超えの牛肉41・7キロ、沼津市内で販売 静岡
2011.8.8 18:38
静岡県衛生課は8日、国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウ ムが検出された宮城県産牛肉41・7キロが、沼津市内で流通していたと発表した。7月上旬から下旬、沼津市内の精肉店で、もも肉として全量が販売された。 県はこの店に、基準値超えの肉を販売したことと、消費せず保管している場合は返品する旨を掲示するよう指導した。
同課では「この牛肉を200グラムを食べた場合、体への放射線の影響は0・0016ミリシーベルトと計算され、胃のエックス線検査1回(0・6ミリシーベルト)の約375分の1」と説明している。
この肉は、宮城県内でセシウムに汚染された稲わらを与えられた肉牛の一部。6月17日に東京都内で解体され、伊豆の国市の食肉処理業者を経て6月29日に沼津市の精肉店が購入した。
規制値超セシウム検出の牛肉、福岡市で販売2例目
放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題で、福岡市は8日、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超えるセシウムが検出された牛の肉600グラムが市内の飲食チェーン店で使われていたと発表した。
市食品安全推進課によると、この牛は宮城県から出荷され、7月14日、市内に居酒屋など8店舗を持つチェーン店に卸された。埼玉県の検査で、同じ牛の肉から1233ベクレルのセシウムが検出されている。同市で規制値を超える牛の肉の販売が判明したのは2例目。
(2011年8月9日 読売新聞)
東日本大震災:コメのセシウム検査 旧市町村ごと、抽出で 県が今秋収穫分 /島根
溝口善兵衛知事は8日、この秋に県内で収穫されるコメの放射性セシウムを抽出検査することを明らかにした。溝口知事は「万が一ということもある。どういう対応がいいのか、生産者団体と検討している」と話した。
農水省は東北地方など17都県で放射性セシウム検査を行う方針を発表。対象外地域で自主検査を表明する府県も増えている。
県農畜産振興課によると、検査は今月中旬から9月までの予定。主食用水稲の作付けがない知夫村を除く旧58市町村の区域ごとに玄米と稲わらを抽出 検査する。費用は当面、県と農業団体が折半する。溝口知事は「原発を起因として起こっている問題。最終的な負担は国にお願いする。国がしなきゃいかんと思 う」と述べた。【曽根田和久】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
許容値を超える放射性物質検出
◆町田市の枝加工堆肥
町田市は8日、市内で切られた枝を集め、市営施設で加工した堆肥(たいひ)から国の暫定許容値を上回る放射性物質が検出されたと発表した。施設は4日から生産と出荷を停止しているという。
市によると、市剪定枝(せんていし)資源化センター(小野路町)が生産する堆肥の放射性物質を7月28日に測定したところ、セシウムの合 算値で1キロあたり580ベクレル(許容値は同400ベクレル)が検出された。同センターでは、市内の公園や家庭で切られた枝をリサイクル利用し、破砕や 発酵などを経て、堆肥にして市内の農家などに販売している。
東日本大震災:公立22校給食に汚染疑い牛 伊賀はセシウム検出せず /三重
放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられた問題で、県教委は8日、伊賀市などの公立学校計22校の給食で、汚染された稲わらを餌とした可能性のある牛の肉を使用していたと発表した。同市で使用した肉からは、セシウムなどは検出されなかった。
伊賀市教委によると、市立中学校10校で福島県産の牛1頭7キロ分の肉を、5月10日に使用したという。【駒木智一、伝田賢史】
〔伊賀版〕
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:汚染牛問題 検査クリアの肉牛管理確認書、県が2農家へ初交付 /千葉
放射性物質に汚染された肉牛の問題で、県は8日、肉牛の放射性物質や稲わらの管理状況の検査をクリアした香取市と東庄町の農家2戸に対し、「肉用牛飼育管理確認書」を県内で初めて交付した。
県畜産課によると、うち1戸の香取市の「越川ファーム」は、5日公表済みの肉牛の放射性セシウム濃度は1キロあたり1・54ベクレルで、国の暫定規制値(同500ベクレル)を下回り、稲わらなどの飼料は放射性物質が混入しないよう適正に管理されていると確認された。
県や農家は市場や消費者からの問い合わせに、この確認書で対応が可能となる。同ファーム代表の越川定勝さん(59)は「今後は1頭ごとの検査も検討して欲しい」と話した。【斎藤有香】
- 銚子みなとまつり:8神社のみこし、中心街練り歩く /千葉
- 東日本大震災:汚染牛問題で初検査 香取市で検出も暫定規制値以下 /千葉
- 七夕市民祭り:母の遺志継ぎ、よさこい初披露 きょうとあす、旭で /千葉
- マッサージ店連続強盗:4人を追起訴 強盗罪などで地検 /千葉
- 東日本大震災:香取市が災害復興会議 7カ年の計画作る考え示す /千葉
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
肉牛農家2戸に確認書交付
2011年08月09日14時30分

肉用牛飼育管理確認書を手にする「越川ファーム」の越川定勝社長(右)と妻の幸子さん=8日午後、香取市新里
牛肉と飼育環境の安全が確認されたとして、千葉県は8日、香取市と東庄町の畜産農家2戸に「肉用牛飼育管理確認書」を交付した。県産牛肉の流通促進のため、独自に安全を保証する取り組みで、9月中旬までに県内の全生産農家を調査する。
放射性セシウムを含む稲わらが肉牛に与えられていた問題を受け、県は3日から全肉牛生産農家を対象に牛肉の放射性物質検査。さらに、放射性物質が飼料に混入しないよう管理しているかなど飼育環境もチェックし、両方クリアした農家に確認書が交付される。
確認書を受け取った同市新里、「越川ファーム」の越川定勝社長(59)は「もしも汚染されていたらという心配もあった。何でこんな事が起きてしまったのかとも思ったが、きちんと調べてもらい安心した」とほっとした様子で話した。
東日本大震災:汚染牛肉、沼津で42キロを販売 セシウム620ベクレル検出 /静岡
県は8日、暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を上回る1キロあたり620ベクレルの放射性セシウムが検出された牛肉約42キロが、7月上旬~下旬にかけ沼津市内の食肉販売店で販売されていたと発表した。
県衛生課によると、この牛肉は東京都内の解体場で処理され、伊豆の国市の食肉処理業者が同店に卸した。8日、東京都から流通調査の依頼があり、県が調べた結果判明した。牛肉はすべて販売され消費されたとみられる。【平林由梨】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
農業・園芸用の粘土鉱物が放射能汚染水を浄化
愛大森本助教ら確認 「原発事故処理に役立てば」
粘土鉱物でヨウ素除去の実験を行う森本助教(愛媛大で)
農業や園芸の土壌改良などに使われている粘土鉱物が、セシウムなど放射性物質を海水から除去することに有効であることを、森本和也・愛媛大助教らの研究グループが確認した。
粘土鉱物は入手が容易といい、森本助教は「東京電力福島第一原発事故で、大きな課題となっている放射能汚染水の浄化に役立てられるようになれば」としている。
森本助教によると、使用した粘土鉱物は、ケイ素やアルミニウムの酸化物からできた層が積み重なった構造をしている「バーミキュライト」(VER)と「合成サポナイト」。
VERにセシウムが溶けた海水を通すと、セシウムイオンが海水中のナトリウムイオンと共にVER内のマグネシウムイオンを外に押し出し、さらにセシウムイオンはナトリウムイオンも押しのけてVER内に吸着したという。
別の放射性物質のストロンチウムの場合は、VERだけでは吸着しにくいため、特殊な樹脂を併用することで吸着が可能となり、ヨウ素は合成サポナイトに乾燥剤などに使われるシリカゲルなどを混ぜたものに通すと、海水から除去することができた。
これらの手段を組み合わせれば、粘土鉱物計2キロ、樹脂10キロを使って、海水中のセシウムとヨウ素が各0・1ppm、ストロンチウムが0・01ppmの汚染水10トンを、17時間で浄化できるとしている。この作業過程で危険な物質の放出はないという。(浅野友美)
(2011年8月9日 読売新聞)
東日本大震災:城陽の卸売業者、保管分でもセシウム検出 /京都
府は8日、城陽市内の卸売業者が保管していた福島県産の牛肉165・9キロから国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える1キロ当た り790ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。この業者から購入した同市内の小売業者が7月6~21日に、同じ個体識別番号の牛肉105・6 キロを販売した。「消費期限を過ぎており、消費者の手元に残っていないと想定している」との理由で府は業者名を公表していない。【入江直樹】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:4処理施設の汚泥、セシウム基準以下--上田 /長野
上田市は8日、市内の下水汚泥を堆肥(たいひ)化するなどの処理施設4カ所で行った放射性物質の測定結果を発表した。全ての施設の汚泥から1キロ 当たり48~194ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、堆肥化のために国が定めた同200ベクレル以下の基準を下回った。
市によると、7月13日に各処理施設の脱水汚泥を採取し、民間の検査機関に測定を依頼していた。
各施設の結果は、西内浄化センター(平井地区)1キロ当たり172ベクレル▽菅平浄化センター(菅平高原地区)同194ベクレル▽真田浄化セン ター(真田町長地区)同48ベクレル▽別所温泉終末処理場(別所温泉地区)同61ベクレル--だった。西内浄化センターなど3施設は堆肥化作業を継続す る。別所温泉終末処理場の汚泥は他施設で焼却処理されているため、保管中(36トン)という。【仲村隆】
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:セシウム検出、牛肉600グラム提供--福岡市の飲食店 /福岡
福岡市は8日、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された牛肉600グラムが、市内の飲食店で提供されていたと発表した。
宮城県産の牛肉で、福岡市内に居酒屋など8店を構える飲食業者が、7月14日に東京都の食肉処理業者から仕入れ、提供していた。同じ牛の肉を埼玉県が今月3日に検査したところ、1キロ当たり1233ベクレルのセシウムが検出されたという。
市食品安全推進課によると、仮に同じ牛肉を1キロ食べた時の内部被ばく量は、X線検査1回による被ばく量の30分の1程度で「健康に影響はない」としている。
〔福岡都市圏版〕
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
【静岡】
餌汚染牛、沼津で新たに1頭 県内流通5頭目
2011年8月9日
放射性セシウムで汚染された稲わらを与えられた肉牛が流通している問題で、静岡県は8日、沼津市内で国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベ クレル)を上回る宮城県産の肉牛が新たに1頭流通していた、と発表した。静岡、浜松両政令市を除き、静岡県内で確認された規制値超えの肉牛の流通は5頭 目。
東京都が1日、同じ牛の肉の放射性物質検査を実施し、620ベクレルの放射性セシウムを検出した。流通経路が判明した8日、都から静岡県に報告があった。
県衛生課によると、肉牛は宮城県の農家から出荷され、6月に都内の食肉処理場で解体。伊豆の国市の処理業者を通じ、もも肉41・7キログラムが6月末、沼津市の食肉販売店に販売された。7月上旬から下旬にかけ、すべて店頭販売されたという。
富士宮の農家出荷の1頭からは検出せず
富士宮市の農家から放射性セシウムに汚染された稲わらを与えた肉牛が出荷されていた問題で、静岡県は8日、新たに1頭の検査で放射性セシウムは検出されなかった、と発表した。
これで、この農家が出荷した138頭のうち68頭の流通経路が判明し、いずれも国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回った。
2011年08月08日更新
放射性セシウム暫定規制値以下 県内流通の山形産牛肉
放射性セシウム100+ 件に汚染された稲わらを与えた可能性のある山形県産の肉用牛2頭分の牛肉が佐賀県内に流通した問題で、佐賀県は8日、山形県が調査した結果、いずれも国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回ったと発表した。
県に入った連絡では、佐賀県内で流通した2頭と同じ個体識別番号の牛肉を山形県が東京都健康安全研究センターで検査した。その結果、検出された放射性セシウム100+ 件は1キログラム当たり160ベクレルと290ベクレルだった。
これまでに判明した県内で流通した汚染疑いの牛肉は、福島県産9頭298キログラムと山形県産2頭24キログラム。福島県産の1頭を除く10頭が検査済みで、いずれも暫定規制値を下回った。
東日本大震災:汚染牛問題 16道県の牛、8日から「全戸検査」 /香川
◇県所管の食肉処理場搬入時に
県は5日、放射性セシウムに汚染された稲わらを使用した農家があった16道県で飼育歴のある肉牛について、県所管の食肉処理場に搬入された場合、全農家の牛肉を検査する「全戸検査」を8日から実施すると発表した。検査結果は県ホームページで公表する。
検査では、同時期に同じ農家で飼育されていた牛を1頭抽出し、首周辺の肉を調べる。県環境保健研究センターなどの機関で検査し、放射性物質が国の 暫定基準値(1キログラム中500ベクレル)を上回った場合、流通させない。更に、同時期に同じ農家で飼育されていた肉牛についても、全頭検査を実施す る。
県生活衛生課によると、今年1~6月に県所管の食肉処理場が扱った肉牛9843頭中、16道県から搬入されたのは2552頭と全体の約25%を占めたが、7月中旬以降はゼロという。【吉田卓矢】
毎日新聞 2011年8月6日 地方版
東日本大震災:汚染牛問題 全県産牛検査、知事に要請書--JAなど /島根
放射性セシウムを含む稲わらを与えられた県産牛の出荷問題を受け、県内の農業団体の幹部らが5日、県庁を訪れ、すべての県産牛の検査の実施などを 求める要請書を溝口善兵衛知事に手渡した。幹部らは「なぜ我々がお願いしないといけないのか。原因は分かっている。東電はもう少し誠意の表し方があるので はないか」と憤りをあらわにした。
要請したのはJA島根中央会、県農政会議、JA全農しまねなど。県は現在、県食肉公社で処理した肉牛を全頭検査しているが、要請では、県外で食肉 処理される県産牛が約7000頭いる現状に言及して県外処理分も含めた検査と、全国一律の全頭検査態勢整備を求めた。卸売り価格の低下に対しても万全の措 置を講じるよう求めた。溝口知事は「(被害を受けた)農家をしっかり支援していきたい」と応じた。
JA島根中央会の萬代宣雄会長は、「経済的に厳しい農家が『もうやめた』とならないか心配だ」と話していた。【曽根田和久】
- 夏の高校野球:祖父亡くした聖光学院・中山選手が堂々行進
- 夏の高校野球:甲子園球場で開幕 被災地の高校に拍手
- 社説:原爆の日 経験を原発にも生かせ
- 義援金:総額3087億円に 被災者への支給、まだ4割
- 夏の高校野球:岩手・高田高が恩返しのエール
毎日新聞 2011年8月6日 地方版
日本大震災:汚染牛問題で初検査 香取市で検出も暫定規制値以下 /千葉
肉牛の放射性物質汚染問題で、県畜産課は5日、東庄町と香取市の2農家が出荷した牛肉のサンプル検査結果を発表した。東庄町の農家1戸の肉からは 放射性物質は検出されず、香取市の1戸の肉からは放射性セシウムが1キロ当たり1・54ベクレル検出されたが、暫定規制値(同500ベクレル)以下だっ た。
県産牛肉の安全性確保のため、県は今月から、農家1戸ごとに最低1頭の牛の肉をサンプル検査する「県産牛肉の放射性物質安全チェック制度」を開始。今回の2頭が最初の検査対象だった。【味澤由妃】
- マッサージ店連続強盗:4人を追起訴 強盗罪などで地検 /千葉
- 東日本大震災:香取市が災害復興会議 7カ年の計画作る考え示す /千葉
- 東日本大震災:コメ汚染状況、326地点で調査実施--きょうから県 /千葉
- 東日本大震災:ポロシャツで震災支援 1枚で200円を義援金に--香取市 /千葉
- 短信:東日本大震災 東金、館山などで汚染牛販売・消費 /千葉
毎日新聞 2011年8月6日 地方版
セシウム 秋田の牛から検出
県は5日、秋田県内から出荷され、青森県内で食肉処理された牛の肉から、食品衛生法の暫定基準を超す放射性セシウムが検出された、と発表した。県はまだ、県内で食肉処理される牛の検査をしていないが、食肉処理業者が自主的に検査し、判明した。
業者からの報告を受け、県は厚生労働省横浜検疫所に精密検査を依頼し、検査結果が確定した。検出されたのは基準の約1・5倍の1キロあた り781ベクレル。肉は全量を業者が保管し、流通はしていない。この牛が食肉処理されたのは今月1日。秋田県は2日から県産牛の全頭調査を実施している が、県外出荷分は対象外だったという。県も今月中旬から、県産牛の一部の検査を始めるが、県外出荷分は検査しない予定。
県内肉牛、来月から全頭検査 県が費用半額助成で調整
2011年08月06日08:16
放射性セシウム100+ 件に 汚染された肉牛が流通している問題で、県は5日、9月初旬から県内で飼育・と畜した牛の全頭検査を始めることを明らかにした。汚染の疑いがある稲わらが与 えられた肉牛は、12日から新たに導入するゲルマニウム半導体検出器2台で検査。検査料の半額を県で助成する方向で関係団体と調整している。検査済み牛肉 を明確化するため、シールを貼ることなども検討する。
全頭検査は、新たに購入する簡易検査機器6台を使い、民間検査機関に委託する方針。年間約1万2000頭程度を見込む。国の通知に沿い、簡易検査で放射性セシウム100+ 件の国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の半分の同250ベクレルを超えた検体は、ゲルマニウム器で詳細検査する。
簡易器は現段階で3台を確保。まず飛騨地域に2台、美濃地域に1台を配置する。検査時間は1頭約20分を見込み、1週間に270頭を検査。1週間に平均約400頭以上をと畜する年末までには6台体制とする。検査費用負担は検討中。
検査開始は9月初旬を想定しているが、機器の導入状況により早ければ8月末、遅ければ9月下旬になる可能性もある。5日、6台の購入費3千万円を専決処分した。
新たなゲルマニウム器2台は、県保健環境研究所で今月12日に稼動。高山、中津川、郡上の計10戸から今後出荷される牛1071頭(3日現在)を受託検査する。出荷済み肉を対象とするこれまでの行政検査も続ける。
5日の県内肉用牛等緊急対策本部員会議で古田肇知事は「関係団体との連携、協力も不可欠。きちんと合意して進めてほしい」と指示した。
東日本大震災:セシウム汚染 県、肉牛全頭検査へ ナシ、米も抜き取りで /鳥取
◇来週にも開始
県は4日、放射性セシウム汚染問題を受け、県内で食肉処理される肉牛の全頭検査と、ナシ、米のサンプリング検査を実施する方針を明らかにした。県 によると、全頭検査は13県が実施または実施を表明しているが、肉牛や稲わらから基準値を超える放射性セシウムが検出されていない都道府県が行うのは初め てという。早ければ来週中にも開始する。【遠藤浩二】
全頭検査は、1日約30頭を処理する県食肉センター(大山町)で実施。国の基準に従い、簡易検査で1キロ当たり250ベクレル以上が検出された場合は、県衛生環境研究所(湯梨浜町)で詳細検査を行い、500ベクレル以上であれば出荷を停止する。
県は、食品中の放射性セシウムを測定できるスペクトロメーター2台を、予備費約900万円を使い購入する。納品されるまで食品中の測定はできないが、簡易検査方法として国から認められているサーベイメーターで代用。肉を切り取り内部を測定するという。
ナシは台湾や香港の輸出のために、8月上~中旬に東、中、西部の民間の3農園でそれぞれ3玉ずつを検査。国内向けには、県園芸試験場(北栄町)で同下旬に3玉を調べる。
米は、同下旬に農家の早稲米、9月上旬に県農業試験場(鳥取市)で、玄米の状態で2リットル分を測定する。
ナシと米は1キロ当たり200ベクレルを超えた場合、旧市町村単位で追加調査を実施。500ベクレルを超えた場合は出荷を停止する。
平井伸治知事は、全頭検査について「鳥取はまだ値崩れは起こしていないが、農業団体からの要請もあり、鳥取和牛のブランドイメージを守るために実施する」、ナシと米の検査については「大丈夫ならば他の作物も安心だと思ってもらえると思う」と話している。
毎日新聞 2011年8月5日 地方版
山梨県、肉牛「全戸検査」へ汚染疑い問題原乳でも独自に
放射性セシウムに汚染された稲わらを与えられた牛が流通している問題で、県は4日、県内の肉牛農家の1頭ずつに限って放射性物質の検査をする「全戸検査」を独自に行う、と発表した。
県内の肉牛農家全83戸が対象で、8日以降に出荷された牛を検査する。農家ごとに1頭を抽出し、セシウムが検出されなければ、その後の検査は行わない。
県内唯一の食肉処理施設「山梨食肉流通センター」(笛吹市)で処理した肉牛の首の部分約2キロを採取し、県の衛生環境研究所で検査する。結果は県のホームページなどで公表する予定。83戸すべてから最低でも1頭が出荷される10月頃まで態勢を維持する。
県内ではこれまで、セシウムに汚染された稲わらの流通や、農作物の汚染は確認されていない。県畜産課は「今までの経緯から検出されることはないだろうが、消費者に安心してもらうとともに、牛肉価格の安定を図りたい」としている。
また、原乳についても8月中旬から県独自の放射性物質検査を行う。県内の乳牛農家89戸のうち約20戸を対象にする方針だ。
(2011年8月5日 読売新聞)
東日本大震災:汚染疑い牛、県内に27キロ流通 3市町の飲食店 /群馬
牛肉の放射性セシウム汚染問題で、県は8日、岩手県内の畜産農家でセシウムに汚染された疑いのある稲わらを与えられた牛の肉が、県内に計27・9キロ流通していたと発表した。牛肉は既に伊勢崎、みどり、玉村の3市町の飲食店で消費されていた。
県によると、流通が確認されたのは、汚染疑いのある肉牛272頭のうちの3頭の一部。伊勢崎市内の食肉卸売業者が5、6月に仕入れ、高崎市内の食肉処理業者を通じて伊勢崎、みどり、玉村の3市町の飲食店に流通した。全て客に提供されたという。
肉牛に与えられた稲わらの放射性物質濃度は不明だが、みどり市の飲食店が仕入れた肉から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回る同49ベクレルのセシウムが検出された。伊勢崎、玉村分は余った肉がなく、追跡調査ができていないという。【鳥井真平】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
稲わらから規制値超えるセシウム
(2011年08月09日 17時25分)
今月3日、県内産の牛から放射性セシウムが検出されたことを受けて、県がウシを出荷した農家に残っていた稲わらを検査したところ、国が定めた暫定許容値を超える高い濃度の放射性セシウムが検出されました。
これは9日、石井知事が記者会見で明らかにしたものです。
放射性セシウムが検出されたのは今月3日、県内の畜産農家が出荷したオスのウシ1頭からで、1キログラムあたり190ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
県では、この農家に残っていた稲わらを検査したところ、1キログラムあたり2万4300ベクレルという高い濃度の放射性セシウムが検出されました。
これは、国が定めている1キログラムあたり300ベクレルという暫定許容値のおよそ800倍にあたります。
この稲わらは、6月に新潟県の飼料業者から購入したもので、すでに業者に返品しています。また、この稲わらを食べたとみられる牛の肉は流通しないよう、富山食肉総合センターで保管されています。
千葉米:初の予備調査で検出なし 放射性ヨウ素とセシウム
千葉県は9日、同県内で初めて実施されたコメの放射性物質の予備調査の結果、放射性ヨウ素、セシウムともに検出されなかったと発表した。4日に北東部の多古町内5カ所で、特産の早場米「ふさおとめ」の玄米を採取し検査していた。
同県は「予備調査は中間試験なので、8月下旬、収穫後のコメを対象にした本調査の結果が出るまで、同町内の出荷自粛は続ける」としている。【斎藤有香】
毎日新聞 2011年8月9日 17時26分(最終更新 8月9日 17時47分
基準値超の汚染牛肉を提供 船橋の焼肉店
2011.8.9 17:26
千葉県船橋市保健所は9日、同市内の焼肉店で出された牛肉と同じ牛の牛肉から、放射性セシ ウムが暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える655ベクレル検出されたと発表した。焼肉店では62・9キロが使われていた。同保健所による と、7月7日に焼肉店が川崎市内の食肉卸売業者から仕入れた宮城県産の牛肉で、汚染された稲わらが餌に使われていた可能性があるとして調べていた。7月 18~23日に提供されたという。
東日本大震災:汚染疑い牛肉を3スーパー販売--県発表 /鳥取
県くらしの安心推進課は8日、放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた可能性のある2頭の牛の肉が、県内3店舗のスーパーで販売されていたと発表した。
牛は新潟県加茂市の農家から出荷されたもので、さいたま市の食肉処理場などを経て販売された。
販売したのはラ・ムー鳥取店▽同倉吉店▽同米子西店。6月24日~7月5日に、鳥取店では11・1キロ▽倉吉店では9・3キロ▽米子西店では9・4キロが、小間切れとして販売された。各店とも全て販売済みで、肉の放射線量は測定できていない。
同課によると、これまで新潟県産の牛の肉の放射線量は、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回るものは確認されていないという。【遠藤浩二】
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
おおいた評論:食べられた肉 /大分
スーパーでのこと。うな重弁当(650円)をかごに入れた。レジで代金を払った時、後ろの客のかごの中を見て驚いた。同じうな重弁当が「3割引 き」。時計は午後5時を回ったばかり。わずかの差で割引シールが貼られたらしい。200円足らずだが、すごく損をした気分になった。
時々自炊するので食肉売り場では特に目を凝らす。牛肉の放射性セシウム汚染問題だ。この日のうな重はカレー用肉を返した後の選択。汚染の可能性がゼロではないというイメージから食指が動かなかった。
県と大分市はセシウムに汚染された牛肉について、飲食店などで消費された分などは、個体識別番号などの情報を公表しないと決めた。「食べた肉は存在しない」という考え方のようだが消費者側から見たら疑問だ。
風評被害が起きる理由。それは安全かどうかを実感できないことが大きい。だから被災地では、自ら放射性物質の有無を調べる農家も現れた。可能な限 り情報を示し、判断してもらう。消費者はその取り組みを見て「この製造者や商品は信用できる」と考える。購買意欲はそこからようやく生まれるのではない か。
食べられた肉の情報は不要という行政的な合理性は否定しない。だが、非公表には不安にかられる消費者の気持ちに寄り添う姿勢は見えない。それどこ ろか他にも隠しごとがあるのでは、という疑念が生じかねない危うさもある。8歳と6歳の子供がいる別府市の主婦(39)は「家で(汚染された)牛肉を食べ させなくても給食や外食で食べるかもしれない。一部でも情報が出ないことで不安は募る」と話した。
食べた肉が汚染されていた可能性も含めて事実を知る権利はあると思う。知れば、発がんなどの心配も生じる。しかし、知らないままでいることは、割引シールを貼られて損をしたと思う程度の悔しさではすまない。<大分支局長・松藤幸之輔>
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
[コメ不足懸念] (三菱UFJモルガンスタンレー証券)
2011年8月9日 14:33
三菱UFJモルガンスタンレー証券は「週間株式投資戦略(8月8日)で、7月26日から7月30日にかけて発生した新潟・福島豪雨は堤防の決壊などを伴い、コメの産地として有名な新潟県南魚沼市などでも洪水等の被害が伝わったと解説。
加えて、8月3日に農林水産省は、収穫期を迎えるコメについて、放射性セシウムを調査する方針を発表した。
コメ不足懸念から米穀卸売大手のヤマタネ(9305)が買われたが、山善(8051)は8月1日に古米の表面を軽く削り、コメの鮮度を蘇らせる「白米みがき」搭載の精米機を発売したと紹介。
丸紅(8002)は穀物取扱量大手の商社で、中国食糧備蓄管理総公司(シノグレイン)を始めとして、海外大手企業と提携していると解説。(W)
クロメバルが基準値超え グリーンピースが独自調査
2011.8.9 13:15
福島県内で採取した海産物の放射性物質に関する独自調査結果を発表する、環境保護団体グリーンピース関係者=9日午後、東京都千代田区
環境保護団体グリーンピースは9日、福島県内の漁業関係者らの協力で7月に採取した海産物 の放射性物質の独自調査結果を発表した。同県いわき市の小名浜港で採取した魚の身から、暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セ シウムを検出。最大値はクロメバルの1053ベクレルだった。
グリーンピースは「放射性物質には絶対に問題ないという内部被ばくの許容量はない。摂取量を可能な限り低く抑える必要がある」と指摘。魚介類のモニタリング強化や、商品に放射性物質の数値などの表示を義務付けるよう求める要請書を9日、菅直人首相らにあて提出した。
東日本大震災:コメの放射性物質、刈り取り前後で検査 県独自、今月から /兵庫
県は8日、コメの放射性物質による汚染状況を確認するため、独自に実施する検査の方法を発表した。農林水産省の検査方法に準じ、刈り取り前後の2 段階で、県内各地の生産地を8月から順次検査する。井戸敏三知事は同日の会見で「安全を確認するためにも意義がある」と話した。
県農産園芸課によると、検査は(1)収穫1週間前の穂を刈り取り、玄米にして検査(2)流通段階の玄米を検査--の2段階で実施。放射性ヨウ素や 同セシウムが検出されないか、県立健康生活科学研究所で確認する。早稲品種のハナエチゼンを生産する但馬地域から始め、9月は北摂・丹波地域と淡路地域、 10月はキヌヒカリなど県内有数の主産地・播磨地域で実施し、月ごとに2~5カ所からサンプルを採取して検査する。
播磨地域は酒米の主要品種「山田錦」の主産地だが、10月に併せて検査する。県は福島第1原発事故などを受け、4月から県産の農畜水産物を検査しているが、放射性物質は一切検出されていない。【石川貴教】
〔神戸版〕
- 放射線量:文科省が情報集約 ポータルサイト開設
- 放射性物質:コメの予備調査を全県で実施…宮城、山形両県
- 低レベル放射性廃棄物:自衛隊基地でも保管
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
- 放射性物質:千葉県でコメ検査スタート
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:焼却灰の放射能、全て基準値以下--県内27施設 /長野
県内の一般廃棄物焼却施設(27カ所)の焼却灰の放射能濃度を測定していた県は、未調査だった15施設の測定結果を発表した。9施設で1キロ当た り910~19ベクレルの放射性セシウムが検出されたが、国が示す埋め立て許可の基準(1キロ当たり8000ベクレル以下)を下回った。これで27カ所全 てで同基準を下回った。
県によると、最高値は、上田地域広域連合の上田クリーンセンター(上田市)910ベクレル。続いて、民間会社イー・ステージの焼却施設(佐久市)738ベクレル▽岳北広域行政組合のエコパーク寒川(飯山市)492ベクレル--だった。【大平明日香】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
東日本大震災:汚染肉牛問題 国との事前協議開始 出荷停止解除申請へ県 /宮城
肉牛の放射性セシウム汚染問題で県は8日、出荷停止の解除申請に向けた国との事前協議を始めた。県は福島第1原発事故後に集めた稲わらを牛に与え ていたか正確に把握するため全畜産農家を対象に立ち入り調査を行ってきたが、対象を酪農や繁殖の農家に拡大。結果をもとに出荷・検査計画を作成し、早けれ ば今週末にも国に出荷停止解除を求める方針だ。
県によると、800を超える畜産農家に対する調査は5日で終了した。同日、国から調査対象農家の拡大指示があったという。このため、新たに約400戸の農家に対して立ち入り調査を行っている。
また、県は出荷が遅れている肉牛について独自に買い上げる方針も明らかにした。出荷の遅れで資金繰りに悩む県内の畜産農家を支援するためで、買い 上げ費用は、国に負担を求める。県によると、買い上げる価格は、前年度の出荷平均単価と同額。頭数など買い上げの対象はまだ決まっていない。
村井嘉浩知事は8日の会見で「一日も早く安全だと思われる牛については、安全だという保証をつけて出荷できるようにしていかなければならない」と述べた。【須藤唯哉】
- 福島第1原発:汚染水浄化、一時停止 薬液注入ポンプ故障
- 福島第1原発:111戸が汚染稲わら使用 福島県調査
- 東海テレビ:番組で不適切テロップ 苦情300件超
- セシウム汚染牛:宮城でも給食に 県立支援学校239食
- 放射性物質:コメの検査 3県を追加
毎日新聞 2011年8月9日 地方版
Y
【各地の放射線量】(8月9日)各地で低下目立つ
東北、関東各都県で8日午前9時から9日午前9時に観測された最大放射線量は7~8日に比べ低下が目立った。文部科学省の集計によると、群馬が毎 時0・032マイクロシーベルトに低下したほか、宮城が0・063マイクロシーベルト、東京も0・058マイクロシーベルトにそれぞれ下がった。福島は 1・250マイクロシーベルトに上昇した。
福島第1原発の北西約30キロの福島県浪江町で8日午前10時9分に15・6マイクロシーベルトを観測した。
(共同通信)
東日本大震災:放射線量、生活圏内大部分で目安値を下回る--文科省調査
文部科学省は9日、東京電力福島第1原発事故に伴う緊急時避難準備区域内の詳細な放射線計測結果を公表した。同区域の解除に向けた政府の行動計画 の一環。学校や病院、図書館などの公共施設周辺、住民の生活圏内の道路などを重点的に計測した結果、大部分は、屋外活動制限の目安の半分に当たる毎時1・ 9マイクロシーベルトを下回った。
一方、計画的避難区域に近い福島県南相馬市原町区馬場で最高毎時5・5マイクロシーベルト(地上50センチ)▽川内村下川内三つ石で同4・7マイ クロシーベルト(同)の宅地が見つかるなど、局所的に屋外活動制限の目安を上回る高い線量を示す場所もあった。これらの地域の一部は政府が今月3日、年間 被ばく量が20ミリシーベルトを超えるおそれがある「特定避難勧奨地点」に指定している。
原子力災害対策本部によると、緊急時避難準備区域に当たる南相馬市、田村市、川内村、広野町、楢葉町の5市町村は今後、インフラや医療機関、学校などの再開の道筋を示した「復旧計画」を策定。この中に放射線量が高い地点などの除染計画も盛り込まれる予定。
調査は7月9~28日に実施。公共施設の内部や周辺の地上50センチと1メートルの地点で放射線量を測ったほか、通学路など住民がよく利用する道路を車などで走りながら5秒おきに放射線量を記録した。
結果は文科省のウェブサイト(http://radioactivity.mext.go.jp/ja/monitoring_action_plan/)で詳細を見ることができる。【西川拓】
毎日新聞 2011年8月10日 東京朝刊
準備区域内に20ミリ超え可能性9カ所
内閣府と文部科学省は9日、7月に実施した緊急時避難準備区域の5市町村で実施した放射線量調査の結果を発表した。
避難の目安となる年間の積算線量20ミリシーベルトに達する可能性が高い毎時3・0マイクロシーベルト(高さ1メートル)を超えた宅地は田村市と川内村で計9カ所あった。
南相馬市と田村市の道路では毎時3・0マイクロシーベルト超の地点があった。
最高は南相馬市の道路の毎時4・2マイクロシーベルトだった。
政府は「区域内の線量は基本的に安全性が確認された」とする一方、住民の被ばく量をさらに減らすために8月中に除染すべき場所や方法などの基本方針をまとめる計画だ。
毎時3・0マイクロシーベルトを超えた地点を中心に除染を進める方針。
毎時3・0マイクロシーベルトを超えた宅地は、川内村の8カ所、田村市の1カ所だった。
2011年8月10日(水)
小中学校の線量低減へ表土除去実験 龍ケ崎市
分布図作製し対応へ
![]() 【写真説明】 重機やスコップを使って表土を取り除く市職員=龍ケ崎市立長戸小 |
福 島第1原発事故に伴い、龍ケ崎市は9日、同市半田町の同市立長戸小で、表土の除去による放射線量の低減効果を調べる実証実験を行った。同市が表土除去の調 査をするのは初めて。同市は市内19小、中学校を対象に「放射線量分布図」を作成し、基準値を上回る放射線量が検出された場合、その箇所の表土を重点的に 除去する方針。
実証実験が行われた長戸小は、先月29日の測定で校庭中央で地上50センチの空間放射線量が0・383マイクロシーベルトを測定。最大で0・55マイク ロシーベルトを検出した箇所があった。その他の学校では0・1マイクロシーベルトから0・3マイクロシーベルト以下だった。同小での測定値が比較的 高かったことから、表土の除去によってどのくらい線量が下がるのかを実証することになった。
作業には中山一生市長ら幹部と施設管理事務所の職員ら延べ約60人が参加。校庭の土を厚さ2〜3センチにわたって重機を利用してH鋼で削り取った。重機が入ることができない隅や遊具の下などはスコップを使って削った。
炎天下の作業に参加者は汗だくで、除去した土は土のう袋に入れ、校庭の一角に仮置きした。10日に校庭に土をかぶせて埋め戻す予定。一部の箇所で測定した ところ、地表面で0・666マイクロシーベルトあった所が除去後は0・263マイクロシーベルトまで下がった。市は市内19の小、中学校を対象に放射 線量の数値を示す分布図を作成し、市が示す基準値を上回る数値が出た所から重点的に表土などを除去していく方針。中山市長は「今回の結果を見ながら、効果 的な対策を講じていきたい。基準値については協議中だが、当初考えていたものより厳しくなると思う」と話した。
東日本大震災:県放射線量調査 警戒区域除く県内観光地、基準値超え地点なし /福島
県は、温泉や名所旧跡、果樹園などの観光地・観光施設で行っていた大気中の放射線量調査結果を公表した。警戒区域を除く県内全域の226カ所で7 月15日~8月2日、駐車場や路上など通行量の多い数地点で地上1メートルと50センチを測定。学校での屋外活動を制限する基準値(毎時3・8マイクロ シーベルト)を超えた地点はなく、最高はあぶくま親水公園(福島市)の遊歩道入り口3・0マイクロシーベルトだった。
主な観光地とそれぞれの最高値は、花見山公園・駐車場(福島市)2・2マイクロシーベルト▽磐梯吾妻スカイライン・不動沢登山口(同)0・27マ イクロシーベルト▽安達太良山・表登山口(二本松市)0・45マイクロシーベルト▽南湖公園・第1、2駐車場(白河市)0・71マイクロシーベルト▽磐梯 山・裏磐梯登山口(北塩原村)0・37マイクロシーベルト▽雄国沼・雄子沢入り口(同)0・34マイクロシーベルト▽大内宿・第3駐車場(下郷町)0・ 12マイクロシーベルト▽鶴ケ城・表門前(会津若松市)0・20マイクロシーベルト▽尾瀬湿原・御池入り口(檜枝岐村)0・08マイクロシーベルト--な ど。温泉地は各旅館や駐車場ごとに測定し、1マイクロシーベルトを上回った地点はなかった。【関雄輔】
- 放射線量:文科省が情報集約 ポータルサイト開設
- 福島第1原発:1号機空調機室で5シーベルト以上を計測
- 福島第1原発:別の場所でも10シーベルト超
- 福島第1原発:計測限界の10シーベルト 作業に影響懸念
- 福島第1原発:排気塔配管で10シーベルト 事故後最高値
毎日新聞 2011年8月10日 地方版
小学校2校2地点で5マイクロシーベルト超え 月内に除染作業 茨城・牛久
2011.8.10 11:02
茨城県牛久市は9日、市立小中学校などで7月28日~30日に実施した放射線量測定結果を発表した。小学校2校の2地点で1時間当たり5マイクロシーベルト以上の高い放射線が測定された。同市は今月中に除染作業を行う方針。
今回の測定は、同市が県内で初めて除染基準(同0・3マイクロシーベルト以下)を設定したことを受け、小中学校と幼稚園、保育所など23施設で実施した。各施設の校庭や園庭などで測定し、この日は、保育所を除く16施設計552地点の測定結果を発表した。
小学校の1地点で5・602マイクロシーベルト、別の小学校でも1地点で5・126マイクロシーベルトが測定されるなど232カ所で0・3マイクロシーベルトを超えた。
基準値を上回った地点では、夏休み中に保護者や建設業者らの協力を得て表土を削るなどの除染作業が行われる。
【茨城】
枯れ草から5.6マイクロシーベルト 牛久市 放射線量の測定結果
2011年8月10日
県内で初めて「毎時〇・三マイクロシーベルト」の放射線量基準値を設けた牛久市は九日、小中学校、保育所、公園など二十三施設で進めていた放射線量の測定結果を発表した。市はこの結果を受け、小中学校などで一斉除染をする。
小学校一校でプール脇の枯れ草から毎時五・六〇二マイクロシーベルトが測定されたほか、別の学校の校舎玄関奥では一・六五六マイクロシーベルトなど、体育館裏、側溝、雨どい、フェンス際など吹きだまりのような場所から比較的高い放射線量が測定された。
市の基準値をわずかに上回った学校や基準値以下にとどまる学校もあるなど市内で「ホットスポット」の濃淡が明らかになった。
市は保護者や建設業界の協力で、夏休み中に基準値を上回った場所の除染をする。二十日は保育所、幼稚園計八カ所で、二十七日は小中学校計十三カ所で表土を削るなどの一斉除染作業を行う。 (坂入基之)
最大5.5マイクロシーベルト 準備区域の放射線量
福島県での緊急時避難準備区域の解除に向け、政府の原子力災害現地対策本部は9日、区域内にある5市町村の学校や通学路、公共施設など1424地点の放 射線量(速報)を公表した。最大と最小地点はいずれも南相馬市でそれぞれ毎時5.5マイクロシーベルトと0.1マイクロシーベルトだった。最大地点にある 住居は、すでに「特定避難勧奨地点」に設定されている。
調査は7月中旬に実施した。結果を公表することで住民に戻るかどうかの判断材料にしてもらうなどの狙いがある。各市町村の線量は田村市が4.0~0.2、川内村が4.7~0.2、広野町が1.8~0.3、楢葉町が1.6~0.6(単位はいずれもマイクロシーベルト)。
同本部によると、毎時3マイクロシーベルトを超えると、政府が注意を払う目安にしている年間被曝(ひばく)量の20ミリシーベルトを超える可能性があり、放射性物質の集中的な除染が必要になる。
避難準備区域の放射線量分布を公表 文科省・内閣府、水準は低く
- 2011/8/9 20:31
文部科学省と内閣府は9日、緊急時避難準備区域に指定されている5市町村で測定した放射線量の分布地図を公表した。区域内の公共施設周辺 の線量は最大でも毎時1.4マイクロ(マイクロは100万分の1)シーベルトで、学校で屋外活動を制限する目安である毎時3.8マイクロシーベルトの半分 以下だった。道路上の線量も大部分が低い水準だった。データは除染や復興計画に役立てる。
7月に学校や病院、図書館など公共施設の周辺と自治体から要望があった住宅地や林道などの約1400地点で放射線量を測った。このほか測定 器を載せた車を走らせて道路上の線量も測定した。区域内の公共施設の線量は毎時0.1~1.4マイクロシーベルトで、生活圏の道路上でもほとんどが毎時 1.9マイクロシーベルト以下だった。
福島県南相馬市で毎時5.5マイクロシーベルトの地点があるなど、計画的避難区域に近い地域の一部では線量が高かった。いずれも特定避難勧 奨地点に指定されている場所や、山間部の道路などだったという。今後は線量が高かった場所や自治体の要望がある地点を中心に、追加の測定を実施する。
安愚楽牧場が民事再生法申請
「和牛オーナー制度」と呼ばれる投資で全国に会員を持つ栃木県の畜産会社「安愚楽牧場」が、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。
栃木県那須塩原市に本社がある安愚楽牧場は、繁殖用の牛への投資を募り、子牛を買い取って配当する 「和牛オーナー制度」を運営するほか、全国各地で黒毛和牛の飼育を行っています。ところが、家畜の伝染病、口てい疫や、原発事故による牛肉価格の下落など の影響を受け、取引先への代金の支払いを停止するなど経営状況が悪化し、会社は10日までに東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請しました。民間の信用 調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、ことし3月末時点の負債の総額はおよそ619億8700万円に上るということです。オーナー制度の会員は全国 に3万人以上といるとされ、栃木県消費生活センターには「配当が支払われない」といった相談が寄せられていました。また、今月8日には栃木県内の会員の相 談に応じる弁護団が結成されています。会社側は今月17日に神戸市で、19日に東京で債権者向けの説明会を開く予定だということです。




























































キャンペーンショップ
WIFI 無線LAN FON 金沢
世界時計
Flights from Milwaukee, WI, USA – All Airports to Louisville, KY, USA – All Airports
General Mitchell International Airport Departure MWK