ストロンチウム汚染 strontium 90 part 9

y

10m3のエアーサンプルで数時間あればストロンチウムの濃度測定が可能。

A proposed multi-detector method for prompt 90Sr detection in post-accident environmental matrices.

Source

Dipartimento Fisica, Università di Bologna, Italy.

Abstract

Strontium-90 is of relevant biological importance among fission products released during a fission reactor accident. Rapid information on its concentration in environmental matrices is extremely valuable, yet this implies chemical separations and handling with a shift in daughter equilibrium and therefore the need to wait a sufficient time for the equilibrium to be reestablished. The work concerns a feasibility study of a multi-detector system for a prompt evaluation of the 90Sr activity or, at least, a prompt determination of its order of magnitude in the presence of other pure beta and beta-gamma emitters; their interferences are examined on the basis of the Chernobyl releases and their decay properties. The technique is based on a plastic scintillator beta detector and a guard ring of BGO counters which can be logically connected in coincidence and anticoincidence. The evaluations show that a few hours are sufficient to determine a specific activity comparable with the Maximum Permissible Concentration in air by sampling 10 m3.

PMID:
2312297
[PubMed - indexed for MEDLINE]

LinkOut – more resources

Real-time in situ detection of strontium-90 in water: ultra-sensitive detector system for continuous monitoring of groundwater and nuclear facilities
Acronym: STRONTIUM-90
Start: 10/1/2000
End: 9/30/2005
Homepage: http://cordis.europa.eu/data/PROJ_FP5/ACTIONeqDndSESSIONeq112122005919ndDOCeq567ndTBLeqEN_PROJ.htm

Project Status History
progressing 10/1/2000
Abstract
Radioactive contamination is one of the most urgent environmental problems. In Europe, the Arctic is the most critical region, with a huge load of dumpedradionuclides. Strontium-90 (Sr-90) is the most dangerous nuclide, because itenters the human food chain and is incorporated in the bones, where it remains for life, due to its lifetime of 28 years. Liquids like water and milk are the main vector for Sr-90 intake, but no on-line in site analytical instrument exists to monitor contamination near the Drinking Water Standard. The proposed Sr-90 detector is based on novel multi-channel photo multipliers, allowing to construct instruments of low weight and low power consumption, capable of on-site remote controlled and solar-powered operation. Above detectors are ideal for monitoring nuclear facilities, to raise instant alarm in case of leakage and are needed in long-term remediation efforts, such as removal of Sr-90 from groundwater.

 Organisations

Advanced Analysis …
Fast, low-level detection of strontium-90 and strontium-89 in environmental samples by collinear resonance ionization spectroscopy
Purchase
$ 31.50

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L. MonzCorresponding Author Contact Information, 2, a, R. Hohmanna, H.-J. Klugea, S. Kunzea, J. Lantzscha, E.W. Ottena, G. Passlera, P. Sennea, J. Stennera, K. Stratmanna, K. Swendt1, a, K. Zimmera, G. Herrmannb, N. Trautmannb and K. Walterb

aInstitut für Physik, Johannes Gutenberg-Universität, D-55099 Mainz, F.R.G.

bInstitut für Kernchemie, Johannes Gutenberg-Universität, D-55099 Mainz, F.R.G.

Received 9 July 1993;
accepted 20 September 1993.
Available online 27 November 2001.

 

Abstract

Environmental assessment in the wake of a nuclear accident requires the rapid determination of the radiotoxic isotopes 89Sr and 90Sr. Useful measurements must be able to detect 108 atoms in the presence of about 1018 atoms of the stable, naturally occurring isotopes. This paper describes a new approach to this problem using resonance ionization spectroscopy in collinear geometry, combined with classical mass separation. After collection and chemical separation, the strontium from a sample is surface-ionized and the ions are accelerated to an energy of about 30 keV. Initially, a magnetic mass separator provides an isotopic selectivity of about 106. The ions are then neutralized by charge exchange and the resulting fast strontium atoms are selectively excited into high-lying atomic Rydberg states by narrow-band cw laser light in collinear geometry. The Rydberg atoms are then field-ionized and detected. Thus far, a total isotopic selectivity of S > 1010 and an overall efficiency of ξ = 5 × 10−6 have been achieved. The desired detection limit of 108 atoms 90Sr has been demonstrated with synthetic samples.

Corresponding Author Contact InformationPresent address: National Institute of Standards and Technology, Gaithersburg, MD 20899, U.S.A.
2 This publication comprises part of the Doctoral Thesis of L. Monz, Mainz 1992.
1 Author to whom correspondence should be addressed.

 

微量のストロンチウム検出 原発30キロ圏外の土と植物

2011.4.12 21:47

文部科学省は12日、東京電力福島第1原発の30キロ圏外で、福島県内の土壌や植物から微 量の放射性ストロンチウムを検出したと発表した。今回の事故を受けた調査でストロンチウムの検出は初。ストロンチウムの濃度限度について法令に基準値はな いが、同省は「極めて少ない量で、健康に影響はない」と説明している。専門家は蓄積した場合の健康影響を懸念、分布の本格調査が必要だ。

ストロンチウムはカルシウムに似た性質があり、体内に入ると骨に取り込まれやすい。内部被ばくではガンマ線よりも危険度が高いとされるベータ線を出し続 け、骨のがんや白血病の原因になる恐れがあると考えられている。土壌では、空間放射線量の高かった福島県浪江町と飯館村の計3カ所を調べ、ストロンチウム 89は1キログラム当たり13~260ベクレル、ストロンチウム90は同3・3~32ベクレルだった。

ストロンチウム

原子番号38の元素。放射性のストロンチウム90はウランが核分裂するとでき、半減期は約29年。カルシウムと似た性質があるため、体内に入ると骨などに 蓄積し、骨のがんや白血病を引き起こす恐れがある。野菜などが取り込んだものや、牧草を経て牛乳に含まれたものが体内に入ることがある。チェルノブイリ原 発事故や核実験などでも飛散し、問題となった。ストロンチウム90が分解してできるイットリウム90も強力な放射線を出す。

県が営農支援強化 警戒区域で土壌調査

東日本大震災の地震、津波と東京電力福島第1原発事故による被害を受けた県内の農家に対し、県は営 農支援を強化する。特に原子力災害被害については、住民が避難している第1原発から半径20キロ圏内の警戒区域で農地の土壌調査を実施、事故の収束後に作 付けができるか見通しを立てるほか、代表的な野菜や果樹の産地約110カ所でも土壌調査を行い、調査結果を今後の放射性物質吸収抑制対策に活用する。11 日の県災害対策本部会議で鈴木義仁農林水産部長が明らかにした。
 土壌調査は国や研究機関、大学などと連携、2013(平成25)年度まで3年間続け、放射性物質の分布状況の変化や動態を把握し、今後の営農指導に役立 てる。緊急時避難準備区域や計画的避難区域でもサンプリング調査を行う方針。
(2011年6月12日 福島民友ニュース)

原発地下水からストロンチウム=海水も、「注意深く監視」−保安院

 経済産業省原子力安全・保安院は12日、東京電力福島第1原発の敷地内で5月18日に採取した地下水から、放射性ストロンチウムを検出したと発表した。地下水からの検出は初めてで、事故で放出されたとみられる。
 保安院によると、1号機の地下水でストロンチウム89が1立方センチ当たり0.078ベクレル、同90が0.022ベクレル。2号機で同89が19ベクレル、同90が6.3ベクレル。
 1号機については空中や土壌から流れ込んだ可能性が高いが、比較的濃度の高い2号機のストロンチウムの由来は分からないという。
  取水口付近の海水からも、最大で国の定めた濃度限度の240倍に上るストロンチウムが検出されており、保安院は海に漏れ出た高濃度汚染水の影響とみてい る。西山英彦審議官は「魚介類で大きな値にはならないと思うが、注意深く監視する必要がある」としている。(2011/06/12-20:19

福島原発取水口でストロンチウム 地下水からも初検出

 東京電力は12日、福島第1原発の取水口付近の海水から、最高で法令の濃度限度の240倍の放射性ストロンチウムを検出したと発表した。1、2号機付近の地下水からも検出され、いずれも今回の事故の影響と考えられるとしている。

経済産業省原子力安全・保安院によると、ストロンチウムは第1原発の放水口付近や沖合などで、濃度限度以下が検出されたことはあったが、地下水からは初めて。

東電によると、検出されたのは1~4号機の取水口付近と、放射性物質の拡散防止のため2、3号機の取水口近くに設置した「シルトフェンス」内側の計3カ所で、5月16日に採取した海水。

2011/06/12 21:37   【共同通信】

1・2号機周辺地下水からストロンチウム検出

東京電力は12日、福島第一原子力発電所の1、2号機周辺の地下水から、放射性物質のストロンチウム89、90が検出されたと発表した。


 中でもストロンチウム90は半減期が長く、体内に入ると骨に蓄積しやすく、内部の恐れがある。しかし、濃度は、健康に影響がないレベルという。施設内外の土壌からストロンチウムが検出されたことがあるが、地下水から見つかるのは初めて。

東電によると、地下水は5月18日に採取した。原発の爆発事故により放出され土壌に含まれていたストロンチウムが、雨水を通して地下に流れ込んだと見ている。

20116122016分  読売新聞)

高濃度のストロンチウム検出 福島第一の地下水や海水

20116122141

東京電力は12日、福島第一原発の地下水や周辺の海5カ所から、放射性ストロンチウムを検出したと発表した。海では基準の濃度限度の240倍の地点もあった。ストロンチウム90は半減期が約29年と長いうえ、体内に入ると骨にたまる傾向がある。

これまで原発敷地内の土壌からは検出されていたが、地下水から見つかるのは初めて。5月18日に採取した1号機付近の地下水からは、ストロンチウム89 が1立方センチあたり0.078ベクレル、90が0.022ベクレル検出された。2号機付近の地下水は89が19ベクレル、90が6.3ベクレルだった。 原発事故で放出され、雨水などとともに空気中や地表から流れ込んだとみられるという。

5月16日に採取した1〜4号機の取水口近くの海水でも、ストロンチウム89が基準の濃度限度の26倍、90が53倍を検出。2号機取水口付近ではそれぞれ67、117倍、3号機取水口付近では80倍、240倍を検出した。

基準超のストロンチウム検出

613444動画あり

東京電力福島第一原子力発電所の専用港の内側の海水から、放射性のストロンチウムが初めて国の基準 を超える濃度で検出されました。放射性ストロンチウムは骨に蓄積する性質があり、経済産業省の原子力安全・保安院は魚介類への影響などを注意深く調べる必 要があるとしています。

東京電力によりますと、福島第一原発の専用港の内側で先月16日に採取した海水を調べた結果、国の 基準の53倍に当たる1リットルあたり1600ベクレルのストロンチウム90が検出されました。また、2号機の取水口付近では国の基準の170倍、3号機 の取水口付近では240倍のストロンチウム90が検出されました。ストロンチウム90は放射線の量が半分になる「半減期」が29年と長く、体内に吸い込む と骨に蓄積してがんを引き起こすおそれがあるとされています。海水からは、これまで原発の沖合などでわずかな量が検出されていましたが、国の基準を上回る 濃度で検出されたのは初めてです。原子力安全・保安院は「原発の専用港の中なので基準を超えるストロンチウムが検出されることはある程度予想された。今 後、魚介類のモニタリング調査を行い、魚への蓄積の影響などを注意深く調べていきたい」としています。一方、原子炉建屋周辺の地下水をためる「サブドレン ピット」という施設からも、先月18日に採取した水を分析した結果、ストロンチウム90が1リットルあたり2号機で6300ベクレル、1号機で22ベクレ ル検出されました。ストロンチウムが原発敷地内の地下水から検出されるのは初めてです。ストロンチウムの検出が、今の時期になって分かったことについて、 東京電力は「ストロンチウムは、ヨウ素やセシウムと違って、ガンマ線を出さないため、分析に3週間程度の時間かかることからこの時期の公表になった」と説 明しています。

東京電力福島第一原子力発電所の専用港の内側の海水から放射性ストロンチウムが初めて国の基準を超える濃度で検出されたこ とについて、海流や海洋生物に詳しい東京海洋大学の石丸隆教授は「これまで福島県の沿岸や沖合でわずかに検出されていることから、原発近くでも見つかるこ とは予想していた。国の基準は上回っているものの、同時に分析された放射性セシウムと比べ特別多いわけではなく、今回の結果を見るかぎり、人が受ける影響 は少ないとみられる。ただ、ストロンチウムはカルシウムに似た性質があるので、魚の骨などに蓄積しているかどうかなど、詳しい調査を行うべきだ」と話して います。

汚染水処理装置トラブル、弁を開放したら解決

東京電力は12日、福島第一原子力発電所にたまった高濃度汚染水を処理する米キュリオン社製の装置の水が十分に流れなくなったトラブルは、一部の弁の開閉状況に問題があったことが原因と発表した。


 弁を開放状態に戻したところ、十分な量の水が流れたという。

東電では、弁の開閉状況に異常が生じた原因を調べた上で、13日に再度水を通す試験を行い、問題がなければ、13日以降に浄化の試運転を実施する方針だ。

20116122022分  読売新聞)

20116130556分 更新

海水から基準超えるストロンチウム、初検出-地下水からも福島第一原子力発電所の周辺の海水から、基準値を超える放射性ストロンチウムが初めて検出された。東京電力が12日発表した。

ロイター/東京電力

福島第一原発の3号機。2011321日。

福島第一原発の3号機。2011321日。

 放射性ストロンチウムは、1-4号機の取水口付近、2号機および3号機のシルトフェンス内で採取された海水から検出された。半減期が約29年と長いストロンチウム90は、それぞれ基準値の53倍、170倍、240倍含まれていた。

 また地下水からも、放射性ストロンチウムが検出された。1号機および2号機の建屋周辺にあるサブドレンから採取された地下水で、ストロンチウム90がそれぞれ基準値の0.7倍、210倍含まれていたことがわかった。

 ストロンチウム90は、水や食品を通じて体内に入り込む。カルシウムに似た性質を持ち、骨や歯に蓄積されやすいことから、骨のがんや白血病の原因になると言われている。

福島第1原発事故 12号機周辺で採取した地下水から放射性ストロンチウム検出

 

福島第1原発の高濃度の汚染水の処理問題で、東京電力は、浄化システムの本格的な稼働が、数日程度ずれ込むとの見通しを明らかにした。
汚染水の浄化システムでは、アメリカ・キュリオン社製のセシウム吸着塔で、水がうまく流れない不具合が発生していたが、配管の弁を点検して再試験したところ、解消したという。
この装置では、水漏れの修理も行われており、一連のトラブルで、当初15日に予定していた浄化システムの本格稼働が、数日程度ずれ込む可能性があるという。
また、2号機と3号機の汚染水の移送先である集中廃棄物処理施設は、あと45日で水位が目標値に達する見通しで、東京電力は、水位の状況を確認するため、3号機からの移送を一時中断した。
一方、東京電力は、5月に12号機周辺で採取した地下水から、放射性ストロンチウムが検出されたと発表した。
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号機の取水口付近の海水からも、国の濃度限度の240倍のストロンチウムが検出されており、原子力安全・保安院は「注意深く監視する必要がある」としている。

(06/13 06:13)

福島第1原発、建屋付近から高濃度ストロンチウム
浄化装置、13日にも試運転

2011/6/12 21:14

 経済産業省原子力安全・保安院は12日夕、東京電力福島第1原子力発電所に設置した高濃度放射性物質を処理する浄化装置の試運転を13日 にも始めると発表した。不具合が見つかったポンプなどの修理にメドが立ったため。試運転を5日間程度続け、1718日に本格稼働する。本格稼働が当初の 予定より数日遅れるものの、汚染水の移送先を新たに確保したため、汚染水がすぐに海へあふれ出る恐れはないとしている。

 東電は12日未明に試運転を始める予定だったが、放射性セシウムを取り除く米キュリオン社の装置で4系統のポンプのうち1系統に異常があ り、試運転を中止していた。このためポンプの弁などを調べて再試験したところ、うまく流れることを確認。13日に弁の動作などを再確認し、試運転に入る。

 本格稼働の遅れで汚染水が20日にも海へ漏れ出る恐れがあったが、移送先の確保で、漏出は当面避けられる見通し。新たな移送先は1号機の復水器や高温焼却炉建屋の地下2階で、本格稼働がさらに遅れても、27日前後までは汚染水が移送できる。

 保安院はまた、福島第1原発の原子炉建屋付近から高濃度の放射性ストロンチウムが見つかったことも明らかにした。1~4号機の取水口付近や 2、3号機のシルトフェンスの内側、1、2号機の原子炉建屋の溝などで採取した水に含まれていた。ストロンチウム89の濃度は基準値の最大80倍、ストロ ンチウム90は最大240倍だった。ストロンチウムはこれまでも沖合の海域や南側の放水口などから検出されていたが、基準値以下だった。

 

 

欧州大腸菌、死者35人に 感染源、独産モヤシと特定

 【ベルリン共同】欧州で腸管出血性大腸菌「O104」の感染が拡大している問題で、ドイツ保健当局は12日、同国の死者が4人増えて34人になったと発表した。スウェーデンの死者も含めると計35人。

 感染源については、ドイツ当局は同日までに、同国北部ニーダーザクセン州の農場で生産されたモヤシなどの発芽野菜から、今回問題となったO104と同じタイプの菌を検出し、感染源であると特定した。

 欧州連合(EU)のダリ欧州委員(保健・消費者保護担当)は「極めて重要な進展だ」と指摘。ロシアがEU全域からの生野菜の輸入を停止していることを踏まえ、この解除に期待を表明した。

2011/06/13 05:39   【共同通信】


福島・伊達 放射線量の説明会

6121857動画あり

原発事故を巡り、避難などの対象にはなっていないものの、一部の地区で避難の目安となる放射線量を超えている福島県伊達市の霊山町で、すべての住民を対象にした説明会が初めて開かれ、住民からは不安を訴える声が相次ぎました。

伊達市では、国の調査で、東部にある霊山町石田地区の一部など3か所で、事故から1年後までに浴び ると推定される積算の放射線量が、計画的避難区域の目安である年間20ミリシーベルトを超えていて、一部の住民が自主的に避難することを決めるなど、不安 が広がっています。こうしたなか、国の原子力災害対策本部は、12日、目安を超える放射線量が測定された地区以外の住民も含め、霊山町のすべての住民を対 象にした説明会を初めて開き、およそ800人が参加しました。この中で、放射線量の高い地区の住民からは、子どもへの影響が心配で自主避難したいが、補償 の見通しがないので踏み切れないという声が上がりました。一方、放射線量が比較的低い地区の住民からは、情報が少なく本当に避難しなくてもよいのか分から ず、不安だなどといった声が相次ぎました。これに対して、国の担当者は「東京で対策を検討しているところなので、頂いた意見を伝えたい」と述べるにとどま りました。国は、福島県と合同で、11日から12日にかけて、町内の住宅の敷地や道路など645か所で放射線量の調査を行っていて、今週中をめどに調査結 果を公表するとともに、今後の対応を検討することにしています。説明会に参加した30代の男性は「地域的に放射線量が高いと言われても、よく分からない。 国には、はっきりとした対応をとってほしい」と話していました。中学生の息子がいるという50代の女性は「放射線は目に見えないので、比較的低いと言われ ても正直怖いです。原発の周辺が避難区域に指定されていますが、あすはわが身だと思っています」と話していました。

屋外の水泳授業中止 放射線量に不安 角田市・小中全11校

 宮城県角田市が福島第1原発事故を受け、市内の全小中学校で屋外プールを使った水泳の授業を実施しない方針を固めたことが10日、分かった。
中止の対象となるのは市立の小学校8校、中学校3校。各学校のプールの代わりに、市屋内温水プールで授業を行う。各学校と温水プールを結ぶバスの運行など、関連経費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を市議会6月定例会最終日の22日に追加提案する。
市は5月上旬から週2回、県から貸与された測定器を使い、小中学校の校庭などで放射線量を計測して公表。いずれの学校も、国が屋外活動制限の基準として示している1時間当たり3.8マイクロシーベルトを下回っている。
ただ、プールの使用については放射線量の規定がなく、市教委は「使っても大丈夫と判断できる材料がない。保護者の間に不安の声もあり、代替プールを利用することにした」と話している。

2011年06月11日土曜日

放射線量の独自測定、県内3分の2の自治体が実施 発生から11日で3カ月

2011.6.10 21:48 (1/3ページ)

 東日本大震災の発生から11日で3カ月。福島第1原発事故による放射線への不安が高まる 中、埼玉県内64市町村のうち約3分の2に当たる41市町が、独自に大気中の放射線量の測定を開始、もしくは準備していることが、産経新聞の取材で分かっ た。県も県内全域での測定に向け準備を進めているが、多くの自治体は住民からの強い要望を受け、独自の対応に踏み切った形だ。

■不安解消は「責務」

産経新聞の調べでは、放射線量の独自測定をすでに実施中なのは川口市や熊谷市など25市町。準備中のさいたま市など16市町と合わせ、実施を決めた自治体は計41市町に上った。他の23市町村は検討中だった。

実施中の25市町の多くは、本庁舎で毎日、小中学校や公園などでは定期的に測定し、結果をホームページで公表。測定は機器を新規購入するか業者への委託が多い。25市町のうち17市町は、今月に入って開始している。

実施理由の多くは児童生徒の保護者を中心とした住民からの強い要望。担当者からは「早い段階で測定、結果を公表するのが行政の責務」(杉戸町)との声もあった。

■数値の判断難しい

一方、県では県内全域を6キロ四方当たり1カ所ずつ、計約100カ所の小中高校などで一斉測定を準備中。機器4台を購入、7月中には測定、公表する。

 独自の測定に慎重姿勢を示した自治体の多くは、県の測定結果で判断する意向。実施を見送った自治体からは「基準がなく、いい加減な数字を提供するわけにいかない」(春日部市)、「同じ郡内でそんなに数値は変わらない」(皆野町)との声が上がった。

財政状況から高価な機器の購入に二の足を踏む現実もある。実際、市より財政規模の小さい24町村での実施は、10町にとどまる。

機器の価格は12~50万円。毛呂山町は約50万円の機器1台を購入したが、需要増で納入は9月。担当者は「機器はピンからキリまである。どこまで高精度で測ればいいのか」と嘆く。

専門知識が必要な分野だけに、実施自治体からは「数値をどう解釈して公表していいかわからない」(小鹿野町)など戸惑いの声も。中には「数字が一人歩きすると困る」として測定結果を公表していない自治体もあった。

■混乱する可能性も

自治体間で連携を模索する動きもある。本庄市は「別々ではなくある程度ルールを作った方がいい」と、近隣市町と足並みをそろえるべく協議する。ときがわ町は「いずれ国や県と調整していく」として当面は結果を参考値とする。

 放射線医学総合研究所(千葉市)では、自治体の放射線量測定について「近くでも建物や舗装などで値が異なる。基準や方法を統一しないままでは混乱する可能性はある」としつつも、「住民に安心感を与える意味はある。NPOなど専門家の協力を得れば信頼性も高まる」という。

県危機管理課では、測定は「県内の全体的な傾向を測るため」としており、市町村独自の測定については特に調整していない。不安の連鎖を断ち切るための基準作りが求められている。

東京都、放射線量測定3地点に 23区東部・多摩で検討

2011/6/11 4:15

 東京都は大気中の放射線量を常時測定する地点を、現在の健康安全研究センター(新宿区百人町)のほか2カ所でも実施する検討に入った。 17日に開会する都議会第2回定例会に提出する補正予算案に費用を計上する方向。都内では地域によって同センターの測定結果を超える数値が示されており、 身近な地域の放射線量を知りたいという要望が相次いでいる。

 同センターでは「モニタリングポスト」と呼ぶ機器で24時間放射線量を測定している。福島第1原子力発電所の事故後、同センター1カ所だけ での常時測定では不十分との指摘が出ており、都は観測地点を増やすことにした。装置を設置する自治体は未定だが、23区東部と多摩地域の1カ所ずつになる とみられる。

 都内では地域により測定値に差があり、6月以降、独自に測定を始める自治体が続出した。豊島区は区内の小学校1カ所だけで実施している大気 中の放射線量の独自測定を、全ての区立小中学校、幼稚園、保育所に広げる。砂場や学校のプールでも放射性物質の測定を始める。目黒区も近く校庭やプール、 砂場で測定を始める考えだ。日本経済新聞の調べによると、大気中の放射線量やプールなどの放射性物質の測定を始めたり検討したりしているのは23区中18 区に達している。

 区長らの要望を受け、都は測定機器70台を貸し出すなど自治体の測定を支援する。健康安全研究センターがあるため独自測定を見送っていた新宿区は、都の支援のめどがついたため測定を始める方針だ。

 測定のあり方は都議会でも議論に上りそうだ。下水処理施設の周辺で「局所的に放射線量が高いのではないか」という指摘が市民団体などから提起されている。石原慎太郎知事は10日の記者会見で「原因を調査して対処したらいい」と話した。

宮城県内放射線量 最大値0.21マイクロシーベルト

 宮城県原子力安全対策室と東北電力は10日観測した県内各地の放射線量を発表し た。最大値は女川原発(女川町、石巻市)と丸森町役場付近で、1時間0.21マイクロシーベルトだった。県によると、この値は10日間連続して浴びても屋 内退避基準(1万マイクロシーベルト)の約195分の1という。
主な観測地点の結果は表の通り。

2011年06月11日土曜日

大気中放射線量 最大値0.16マイクロシーベルト 仙台市調査

 仙台市は10日、市立の小中学校や保育所など計107カ所で8日に実施した大気中放射線のモニタリング調査結果を公表した。数値は毎時0.05~0.16マイクロシーベルトと低く、市は「専門家から健康に影響はないと評価された」としている。
最大値を示したのは、東四郎丸小(太白区)、長町自由の星保育園(同)、新田すいせん保育所(宮城野区)の3カ所。
市によると、年間放射線量は最大値の0.16マイクロシーベルトを基に計算した場合でも、国際放射線防護委員会(ICRP)が福島第1原発事故後に示した 一般人の被爆に関する参考レベル(1~20ミリシーベルト、自然界や医療による放射線を除く)の低い方の値を下回った。
市は8日、小中学校40校、児童館12館、保育所32カ所、幼稚園23園で調査を行い、14日までに計499施設で計測する。小学校以下は地表から50センチ、中学校と高校は1メートルの高さで測定している。
結果は市のホームページなどで随時、公表する。その後は地域バランスを考慮し、対象を公園などに広げながら週1回の頻度で測定を継続する。

2011年06月11日土曜日

5浄水場で泥から放射性物質 宮城県

 宮城県は10日、県営広域水道、工業用水道の浄水場5カ所で出た泥から、放射性物質が検出されたと発表した。地表や河川に落ちた放射性物質がダムに入り、浄水場内の処理過程で濃縮されたとみられる。
広域水道の南部山(白石市)、麓山(加美町)、中峰(大和町)の3浄水場、工業用水道の大梶(仙台市宮城野区)、衡東(大衡村)の両浄水場で、5月30日 から6月8日にかけて10検体の泥を採取し、調べた。セシウム137は南部山の1キログラム当たり1万7138ベクレルが最高。セシウム134も南部山の 1万4838ベクレルが最高値だった。放射性ヨウ素は南部山の1検体のみで460ベクレルが検出された。
他の4カ所では、33~1583ベクレルのセシウムが検出された。泥は5月15日から搬出を止め、浄水場内の建物内に保管されている。処分方法などを国と協議している。
浄水場から出た泥の放射性物質の基準値は定められていないが、国は福島県内の下水処理で出た汚泥について、10万ベクレルを超えた場合、焼却などで容積を減らし密封して保管するよう求めている。
広域水道の3浄水場で実施した水道水の放射性物質測定ではヨウ素、セシウムとも検出されず、7週連続で不検出だった。工業用水道では、仙台北部工業用水道の麓山浄水場(加美町)の水からセシウム137が0.4ベクレル検出された。

2011年06月11日土曜日

屋外の水泳授業中止 放射線量に不安 角田市・小中全11校

 宮城県角田市が福島第1原発事故を受け、市内の全小中学校で屋外プールを使った水泳の授業を実施しない方針を固めたことが10日、分かった。
中止の対象となるのは市立の小学校8校、中学校3校。各学校のプールの代わりに、市屋内温水プールで授業を行う。各学校と温水プールを結ぶバスの運行など、関連経費を盛り込んだ本年度一般会計補正予算案を市議会6月定例会最終日の22日に追加提案する。
市は5月上旬から週2回、県から貸与された測定器を使い、小中学校の校庭などで放射線量を計測して公表。いずれの学校も、国が屋外活動制限の基準として示している1時間当たり3.8マイクロシーベルトを下回っている。
ただ、プールの使用については放射線量の規定がなく、市教委は「使っても大丈夫と判断できる材料がない。保護者の間に不安の声もあり、代替プールを利用することにした」と話している。

2011年06月11日土曜日

東日本大震災:福島第1原発事故 放射性物質、学校プール検査へ--県 /千葉

 ◇保護者ら不安訴え、県が方針変更

東京電力福島第1原発事故による水道水の放射能汚染が懸念される中、本格的なプールシーズンを控え、県は10日、学校のプール水に放射性物質が含 まれているかどうか検査を始める方針を明らかにした。県はこれまで「プール使用は影響ない」という立場で、調査を見送る自治体もあったが、保護者を中心に 県の対応を疑問視する声が高まり、方針変更で対応する形になった。

県教委は5月下旬、各自治体に「ためている水を抜き、水槽を掃除すれば、学校での水泳に放射性物質の影響はない」と説明。これを受け、千葉・船橋・八千代各市などは独自調査を見送った。

しかし、市原市にある県のモニタリングポストより局地的に高いレベルの放射線量が確認された東葛地域の各市では、地域ごとの調査をしないままのプール使用に、不安を訴える保護者からの問い合わせが相次いだ。

松戸市の場合、6月下旬のプール開きを前に、全小中高65校で順次実施。同市教委は「県の情報を保護者にいくら説明しても不安は払しょくされない。空気中の放射線量は少し離れるだけで違いがある。全校検査で安心してほしい」と話す。

柏市も9日、小中高と市立幼稚園全63校園で調査することを決めた。同市教委は「若いお母さんの不安が増しているのに、県から明確な基準は示され ず、市町村レベルではどうしようかというのが現状」と困惑気味だった。独自調査はこのほか、我孫子、鎌ケ谷、野田、流山のほか市川や習志野の各市へも広 がっていた。

こうした中で、県は各地域ごとの県立高校など計16校で、プール水調査を13日から行うと発表した。国が基準を明示していないため、飲料用水道水の基準(放射性ヨウ素1キロあたり300ベクレル、同セシウムが200ベクレル)を参考にするという。

方針変更について、県教委学校安全保健課は「測定を求める自治体や保護者の要望が強いことや、大気中の放射性物質の数値が地域ごとに差があり、全県的調査が必要と判断した」と説明している。【橋本利昭、斎藤有香】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

福島から? 鹿児島でもセシウム検出

 鹿児島県は2日、同県薩摩川内市高江町で5月24日に採取した生茶葉から、1キログラム当たり約0・47ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。食品衛生法に基づく暫定規制値(同500ベクレル)の1000分の1以下で、県は「健康に影響ない」としている。

九州電力川内原発(同市)の排気筒データには異常がなく、県は東京電力福島第1原発の事故の影響とみている。九電が同原発周辺で実施している放射線調査の中で検出、県に連絡した。(共同)

[2011年6月2日21時3分]

岩手の牧草から基準値超えセシウム

 岩手県は10日、県南部の一関市と藤沢町で9日に採取した牧草から、農林水産省の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。県南地域にある乳業施設5カ所で原乳を調査する。滝沢村の牧草からも5月に基準値を超えるセシウムが検出された。

県は一関市や藤沢町の農家に、福島第1原発の事故後に収穫した牧草の利用自粛や放牧の見合わせを要請した。

乳用牛や肥育牛が食べる牧草1キログラム当たりの放射性セシウムの暫定基準値は300ベクレル以下。一関市では1010ベクレル、藤沢町では308ベクレルを検出した。(共同)

[2011年6月10日19時16分]

一関、藤沢の牧草に基準値超セシウム 県、自粛要請


県は10日、一関市の牧草から1キロ当たり1010ベクレル、藤沢町の牧草から同308ベクレルの放射性セシウムが検出 されたと発表した。国が定めた暫定基準値(1キロ当たり300ベクレル)を超えていることから、両市町の乳牛と肥育牛の飼育農家に対して、放牧や福島第1 原発事故後に収穫した牧草の利用自粛を要請。県南各市町の牧草や原乳でも、14日までに検査を行う。

県の放射線量調査で一関市が盛岡市より高い値だったことから、9日に両市町の牧草を採取。県環境保健研究センターが検査。放射性ヨウ素は検出されなかった。

再検査は現在生えている牧草を刈り、再生草で実施。市町内をエリア分けし、基準値を超えた周辺地域は隔週の検査で3回連続で基準値を下回れば規制を解除する。ほかの地域は、正常値なら1回で規制を解除する。

11日以降、花巻市以南12市町の牧草でも検査。県南の乳業工場など5施設の原乳も検査する。今年刈り取った牧草は乾燥などの工程のため、牛にはまだ食べさせておらず、現在流通している牛乳に影響はないという。

県によると、乳牛の飼育農家戸数と頭数(2010年2月1日時点)は、一関市が168戸3586頭、藤沢町が17戸394頭。

藤沢町では、セシウムを検出した牧草地で刈り取りはしておらず、町内で乳牛は放牧されていないという。

県畜産課の山田亙総括課長は「東京電力に賠償を求める場合のため、余計に掛かった費用の伝票などは保管してほしい」と呼び掛ける。

(2011/06/11)

 

一関、藤沢 牧草から放射性物質

県は10日、一関市と藤沢町で9日に採取した牧草から、国の規制値(1キロ・グラムあたり300ベクレル)を上回る放射性セシウムを検出したと発 表した。検出値は一関市の公共牧場が1010ベクレル、藤沢町の町有地が308ベクレルだった。県は、11日から各市町の牧草と5乳業施設の原乳を調査す る。

県畜産課によると、5月11日時点では、県南の調査地点(金ヶ崎町、住田町)は、いずれも規制値を下回っていた。だが、今月6日の空間放射線量調査で一関市の数値が盛岡市を大きく上回っていたことから、改めて牧草を調査したという。

県内では、牧草から規制値を超す359ベクレルを検出した滝沢村東部で、現在も利用自粛や放牧見合わせが続いている。

(2011年6月11日  読売新聞)

【栃木】

震災3カ月 酪農家の苦悩 「牧草」「放牧」解禁は

2011年6月11日

「80日以上も牛舎から出られず、足がむくんだ牛が増えている」と話す臼井さん=那須塩原市で

写真

 東日本大震災から11日で3カ月。那須塩原市などで、牧草から検出される放射性物質の量が国の暫定規制値以下にならず、酪農家が牛に牧草を与えた り放牧したりできない状況が続いている。代わりの飼料代がかさむのに加えて牛の健康悪化も懸念され、酪農家は「経営危機に陥りかねない」と先行きに不安を 募らせている。

 (小倉貞俊)

 「なぜこの辺りだけ放射性物質が多いのか。早く牛を外に出してやりたいのに…」。同市関谷で乳牛など八十五頭を飼育する臼井勉さん(62)は、牛舎を見回りながらため息をついた。運動不足やストレスから、三割の牛に足のむくみなどの症状が出て、乳量が減っているという。

 原発事故直後の三月十九日、国は県などに放牧の自粛を要請。五月には県のモニタリング調査で牧草から規制値(三〇〇ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出され、一時は県内全域で牧草の給餌ができなくなった。

 現在はほとんどの地域で規制値以下になり、順次、牧草の給餌と放牧が解禁されている。ところが、同市では調査地点三カ所のうちの一カ所で八六〇ベ クレル、一七〇〇ベクレル、三五〇〇ベクレルと、調査のたびに数値が上昇。解禁には三地点とも三回連続で規制値以下になるのが条件で、「当面、解禁の見通 しが立たない」(県の担当者)。

 臼井さんが拭えないのは「土壌まで汚染されているのではないか」との不安だ。臼井さんはじめ周辺の酪農家は、牧草を刈り取った後の畑でトウモロコ シの一種「デントコーン」を栽培している。例年は秋に収穫して発酵させ、一年間にわたり牛の主食にしているが、デントコーンからも規制値を超えるセシウム が出る恐れは捨て切れない。

 代わりの飼料を買えば月百五十万円の負担になり、臼井さんは「ダメージは牧草の比じゃない。東京電力の損害賠償は全くあてにできないし、このままではどうなるのか」と声を落とした。

東日本大震災:一関と藤沢の牧草からセシウム、暫定許容値を超える /岩手

 県は10日、一関市と藤沢町の牧草から、乳牛などに与える際の国の暫定許容値(1キロ当たり300ベクレル)を超える放射性セシウムを検出し、2市町の畜産農家に牧草の利用、放牧の自粛を要請したと発表した。

県畜産課によると、宮城県内の牧草から基準を超える放射性物質が検出されたことなどから県境を接する2市町で9日に調査を実施した。結果は一関市で1キロ当たり1010ベクレル、藤沢町で同308ベクレルの放射性セシウムが検出された。

県は今後、大船渡市や花巻市など県南の12市町で牧草と原乳を調査する。一関市と藤沢町では一旦牧草を刈り取り、新しく生えてくる草を追加調査する。県内では5月に滝沢村の牧草から放射性セシウムが検出され、同村では利用自粛が続いている。【山中章子】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

最大0・45マイクロシーベルト目安下回る

千葉県が12市町測定

2011年06月11日15時12分

 千葉県は10日、浦安市から市原市にかけての東京湾岸地区と、印旛地区の一部の計12市町で7~9日に実施した大気中の放射線量測定の結果、いずれも文 部科学省が示している利用の目安(1時間当たり3・8マイクロシーベルト)、低減策を実施する場合の指標(1マイクロシーベルト)を下回ったと発表した。

測定は7日に浦安、市川、船橋、習志野市、8日に八千代、千葉、市原市、9日に富里、成田、印西、白井市と栄町で実施。各市町の学校、保育所、公園など2 地点ずつ計24地点で地上0・5メートルと1メートルの高さで調べた。県大気保全課によると、最も測定値が高かったのは印西市小倉台の大塚前公園で0・5 メートルが0・45マイクロシーベルト、1メートルは0・40マイクロシーベルトだった。

東日本大震災:全地点で放射線、国の目安下回る--11市1町で県調査 /千葉

 県は10日、千葉、船橋、市川、成田、市原など11市1町の小学校や公園計24地点の大気中の放射線量の測定結果を発表した。最大値は印西市小倉 台の大塚前公園で、1時間あたり0・45マイクロシーベルト(高さ50センチ)だった。国が示している校舎・校庭などの暫定目安(3・8マイクロシーベル ト)を上回った地点はなかった。

県大気保全課によると、高さ50センチでの測定結果は0・45~0・08マイクロシーベルト、高さ1メートルでは0・4~0・07マイクロシーベルトだった。

県は14日から四街道、佐倉、旭市など7市5町で測定を実施し、17日に結果を公開する。【斎藤有香】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

伊達市、子ども8千人に線量計 独自に健康管理

 福島県伊達市の児童らに配布されるものと同タイプのバッジ型線量計

福島県伊達市は9日、福島第1原発事故で放射線に対する住民の不安が高まっているとして、市内の小中学校と幼稚園、保育園に通う児童、生徒、園児約8千人全員に線量計を配布し、市が独自に健康管理すると発表した。

伊達市は、計画的避難が進む同県飯舘村に隣接。市内の一部に放射線量の高い「ホットスポット」と呼ばれる地区があり、子供を持つ親を中心に健康不安が高まっている。

市によると配布対象は小中学生約6千人と園児約2千人。

2011/06/09 16:38   【共同通信】

国の避難検討に難色 伊達市長「市の責任で対応」 福島

2011.6.10 02:14

 伊達市の仁志田昇司市長は9日の記者会見で、同市霊山町の一部地域で年間累積放射線量が避難対象の20ミリシーベルトを上回るとみられる問題について、「基本的には市の責任で対応したい」と述べ、国が検討を始めた避難指示の対象になることに否定的な考えを示した。

6月3日の文部科学省の発表で「年間20ミリシーベルト超」となったのは、飯舘村と接する霊山町上小国地区(20・8ミリシーベルト)など3カ所。仁志田 市長は「線量の水準は高くなく『すぐ逃げましょう』という状況ではない。対象地域も限定的だ」と強調。「各世帯の生活形態も考慮して国の強制力ではなく住 民の判断で避難すればいい」と述べた。

同市はすでに、霊山町石田地区で子供のいる世帯など希望者に市営住宅など避難先を提供。

新たに高線量が判明した上小国地区も同様に対応し、酪農家や高齢者世帯に強制力が及ばないようにしたい考えだ。

仁志田市長はこのほか、平成23年度6月補正予算で市内すべての小中学生と3歳以上の幼児の計約8千人を対象に、個人用線量計をもたせることを発表した。

放射線医療の関係者などが用いるシャツなどに付けるタイプで、定期的に検査機関に送り、累積線量を検出するという。

空間放射線量を伊達市で測定へ

福島第一原発の事故で、県は10日、計画的避難区域の外側にもかかわらず、比較的高い放射線量が観測されている伊達市について、宅地と道路合わせ て約650か所で空間放射線量を測定すると発表した。県は「避難を前提としたものではないが、実態を把握し、今後の対応を市や国と検討したい」としてい る。

測定は11、12の両日、県と政府の原子力災害現地対策本部が協力して、同市の石田、小国、相葭(あいよし)の3地区で行う。宅地は計485戸の 庭や玄関先で、地面から高さ50センチと1メートルの放射線量を測り、道路は通行量の多い国道など3路線・約160か所で、高さ1メートルの放射線量を測 定する。

(2011年6月11日  読売新聞)

東日本大震災:児童館など放射線モニタリング調査 国財政支援で /福島

 県は10日、県内の児童福祉施設など331施設を対象に放射線モニタリング調査を始めた。国は、施設の放射線量が毎時1マイクロシーベルト以上の場合、学校と同じく線量を下げる施策に財政支援する方針を示している。調査は財政支援の対象施設を把握することが目的。

児童福祉施設の調査は2回目。対象は、警戒区域と計画的避難区域を除く、58児童館・児童センター▽117放課後児童クラブ▽42放課後子ども教室▽42児童デイサービス▽72児童養護施設など。既に調査中の学校に併設した施設は除く。

10日から1週間、園庭などの中心部と4隅計5カ所で、地表から高さ50センチの大気中の放射空間線量を測定。測定結果は公表する方針。【大場あい】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

東日本大震災:ホットスポット把握、伊達の650カ所調査 きょうから国と県 /福島

 計画的避難区域以外で、年間20ミリシーベルトを超える放射線量が推計される「ホットスポット」と呼ばれる場所がある伊達市で、国と県は 11~12日、同市内約650カ所の放射線モニタリング調査を実施する。集められたデータは、計画的避難区域の指定を見直す際の判断材料になるという。

県によると、調査エリアは同市の石田、小国、相葭の3地区。4月の調査で、放射線量が毎時3マイクロシーベルト以上だった地点が含まれている。国 道115号や県道で、100メートルおきに約160地点の大気中の放射線量を測定する。住民の協力で、家屋485戸の庭や玄関先でも測る予定。県災害対策 本部は「ホットスポットを把握し、どういう支援ができるか検討したい」としている。【山本将克】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

制限区域外の「放射線ホットスポット」650カ所調査 福島

2011/6/11 10:54

 福島第1原子力発電所の事故で、国の立ち入り制限区域外の福島県伊達市で、制限区域の目安とされる年間の積算放射線量の推計値を超える数 値が計測された「ホットスポット」があることを受け、国と県は11日、同市の個人の宅地や道路で放射線量のモニタリング調査を始めた。県災害対策本部によ ると、国や県が個人の宅地で放射線量を測定するのは初めて。

 調査は11、12日の両日、伊達市の石田地区など3地区の宅地や道路など計約650カ所で実施。個人宅については事前に住民の了解を得る。

 調査結果によって、国などは避難の必要性を検討するほか、汚染低減の対策を進めるという。

 11日午前には県から調査を委託された電気事業連合会の調査員3人が同市小国地区の農家、佐藤好孝さん(73)の自宅を訪問。庭と玄関先の2カ所で測定器を手に次々に数値を読み上げた。

 調査後、暫定の放射線量が書かれた紙を受け取った佐藤さんは「今までも地域別の数値は出ていたが、自宅周辺は実際どの程度か分からず不安だった。予想よりも値が低くひとまず安心」と胸をなでおろした。

 伊達市は計画的避難区域に指定された同県飯舘村に隣接。国の避難指示は出ていないが、年間の積算放射線量の推計値が20ミリシーベルトを超える数値が局地的に計測されている。

福島第1原発事故 伊達市小国地区の約650カ所で放射線モニタリング調査

原発事故から3カ月たった今も、収束の道筋が見えず、放射線に苦しむ福島県。これまで計画的避難区域に指定されていない福島・伊達市などでも、一部に放射線量が特別高い、「ホットスポット」と呼ばれる場所があるといわれている。
そのため、11日朝から、市内小国地区のおよそ650カ所の放射線モニタリング調査を実施した。
政府は、集めたデータをもとに、計画的避難区域に設定するか判断する方針。

(06/11 17:43)

放射線量高い福島・伊達の一部で測定開始

玄関先の地表面から高さ50センチで空間線量率を測定する調査員ら=中島一尊撮影

東京電力福島第一原発の事故で、政府の原子力災害現地対策本部と福島県は11日、計画的避難区域外にもかかわらず比較的高い放射線量が観測されている同県伊達市の一部地区で観測を始めた。

12日までに道路約160地点と住宅など485戸で測定する。

同市霊山町石田と小国の両地区と、同市月舘町相葭地区の3地区で、4月の県の調査で放射線量が毎時3マイクロ・シーベルト以上を観測していた。

この日は、国道など3路線で100メートルおきに1メートルの高さ、住宅の庭や玄関先では50センチと1メートルの高さで測定を行った。今回の測 定について、県は「線量低減対策に生かし、(避難区域指定について)国にも調査結果を踏まえ総合的に判断してもらいたい」としている。

(2011年6月11日11時40分  読売新聞)

愛知県でも荒茶の検査へ 静岡の出荷制限受け

2011/6/11 2:16

 愛知県は10日、県内の9市町で生産された一番茶の生茶葉を乾燥させた「荒茶」について、放射性物質検査を実施すると発表した。静岡県で 一番茶の「製茶」から国の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたことを受け、厚生労働省からモニタリング検査の実施要請を受けていた。

 愛知県内で茶葉を生産している9市町のうち、サンプルを確保できた西尾市など5市の生産分について、セシウムとヨウ素の量を検査する。検査結果は14日に公表する。残りの4市町についても、検査の時期や方法を自治体と調整する。

 基準を超える放射性物質が検出された場合、県は市町村に出荷制限を求める。県園芸農産課では「検査をすることで、安全性を担保できる」としている。

荒茶の放射性物質、愛知も検査実施へ

2011年6月11日 00時29分

 静岡市の茶工場で製造、出荷された製茶から国の暫定規制値を上回る放射性セシウムが検出されたのを受け、愛知県は10日、西尾市など5市で生産された荒茶の放射性物質検査を行うと発表した。

厚生労働省が静岡県に隣接する愛知県に検査を要請した。愛知県は13日にサンプルの荒茶を収集し、14日に結果を公表する。仮に規制値を超えた場合、市単位での出荷自粛を要請する。荒茶は生の茶葉を乾燥させた茶。

(中日新聞)

放射性物質:愛知県も荒茶の検査実施

2011年6月10日 22時31分 更新:6月11日 1時27分

愛知県は10日、県内産の茶の放射性物質検査を実施すると発表した。隣の静岡県の茶から食品衛生法の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、厚生労働省から同日、検査要請を受けた。

愛知県内の生産地は西尾市、新城市など9市町。県は、生茶葉を乾燥させた荒茶の在庫がある5市で13日にサンプルを集め、埼玉県の検査機関に持ち込み、14日に結果を公表する。残りの4市町は荒茶の在庫が確認でき次第、検査するという。

茶の検査はこれまでに12都県で実施。茨城県全域と栃木、千葉、神奈川、静岡県の一部地域で規制値を超える放射性セシウムが検出され、茶が出荷停止となっている。

愛知県の荒茶生産量(09年)は959トンで全国10位。【三木幸治】

セシウム検出  「人ごとではない」

藁科で製茶検査 業者に不安広がる

冷蔵保管されていた製茶を収集する県職員(10日午前、静岡市葵区の製茶工場で)

静岡市葵区・藁科地区の本山茶から、国の暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、県は10日、同地区の製茶工場で放射能検査を始めた。

県茶業農産課の職員らが同日午前、藁科地区の製茶工場を訪れ、一番茶の製茶2キロ・グラムを採取した。製茶工場の代表は「規制値を超える放射性セ シウムの検出は、同じ生産者として人ごとではない。自分たちで努力できる次元ではなく、今後のことは考えようがない」と、肩を落としていた。県は同地区に ある約100の茶工場すべてで、順次検査を実施する。

県茶業農産課の芦沢英典主幹は「できるだけ早く検査を実施して、消費者や流通、生産に携わる人に安心してもらいたい」と話した。この日採取された製茶の検査結果は、13日夕方にも判明する予定だ。

静岡茶市場(静岡市葵区北番町)では10日朝、通常通りの取引が行われた。目立った買い控えなどはなかったが、同市場取引部の担当者は「茶商の間で不安が広がっているのは確か。今後、値段が下がるなどの影響が出ないといいが」と困惑した様子だった。

(2011年6月11日  読売新聞)

荒茶2産地で放射性セシウムは規制値内 牧之原と本山で二番茶検査

2011年6月11日

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 静岡県は10日、新たに「二番茶」の荒茶の検査を始め、2産地で国の暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回った、と発表した。他に17産地を、葉の生育状況などに応じて順次、調べていく。

 検査は、厚生労働省横浜検疫所(横浜市)など2カ所に荒茶のサンプルを持ち込んで実施。1キログラム当たりの放射性セシウムの検出量は、「静岡牧 之原茶」(牧之原市)が138ベクレル、「本山茶」(静岡市葵区、駿河区)が13ベクレル。県が先行実施した一番茶の製茶の検出量と比べ、静岡牧之原茶は 約半分、本山茶は約三十二分の一にとどまった。いずれも放射性ヨウ素は検出されなかった。

 県茶業農産課によると、二番茶の芽は、セシウムを吸収した一番茶の新芽を摘み取った後に伸びるため、葉の中に含まれる量が少なくなる可能性があるという。

 今回検査した本山茶は、静岡市葵区の美和地区で県がサンプルを採取。同地区は民間の食品通販業者の調査をきっかけに、一番茶から規制値超のセシウムが検出された製茶を出荷した工場のある藁科地区に隣接する。

 二番茶はこれから収穫が本格化し、残る17産地の検査時期は、生産者側の要望も踏まえながら決める。

 一方、藁科地区の1工場で規制値を上回る放射性セシウムが検出されたことを受け、県は10日から、同地区内の他の約100カ所の茶工場を対象に、一番茶の製茶サンプルの採取を始めた。今月中に全工場の調査を終了する予定。

新芽摘み、検出量減る

 県が10日公表した二番茶の荒茶の放射性物質検査結果では、一番茶の製茶よりも、放射性セシウムの検出量が少なくなる傾向がはっきりと表れた。

 本山茶(静岡市葵区、駿河区)は413ベクレルから13ベクレル、静岡牧之原茶(牧之原市)は272ベクレルから138ベクレルに、それぞれ抑えられた。県茶業研究センターは、茶の樹体に残るセシウム量が、一番茶の新芽を摘み取ったことで減ったのが要因と分析している。

 放射性セシウムが検出されるまでの過程を、農林水産省は(1)3月の福島第一原発事故で飛散したセシウムが降り注ぎ、古葉に付着(2)葉の表面か ら吸収し、新芽に移動して検出された-と推定している。セシウムは、茶がよく吸収する栄養分カリウムと原子の大きさなどが似ているのが主な原因とみてい る。

 4月以降、県内の大気中の放射線データなどに変化はない。このため、一番茶の新芽が摘み取られたことで、樹体内のセシウムの絶対量が減った可能性 が高いというのが、県茶業研究センターの見立てだ。一番茶は完成品の製茶、二番茶は加工途中の荒茶が検査対象だが、双方の水分含有量の差は約2%にすぎ ず、同じ重量ならセシウムの濃度は同程度とみられている。

川勝知事が静岡茶安全宣言を厚労相に求める

 静岡県が厚生労働省の要請で実施した「一番茶」の製茶の検査で、全19産地で規制値を下回ったことを受け、川勝平太知事は10日、細川律夫厚労相あてに「国の要請に応じて検査し、安全を確認した」として、記者会見などで静岡茶の安全宣言をするよう求める要請書を送った。

《茶況》 セシウムの規制値超 静岡茶商工業協が説明会

2011年6月11日

 静岡市葵区藁科地区の一番茶の製茶から国の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたのを受け、同市の問屋などでつくる静岡茶商工業協同組合(渥美富夫理事長、167社)は10日、県茶業会館(静岡市葵区)で説明会を開いた。組合員約150人が出席した。

 藁科地区の茶を仕入れている問屋も多く、県の検査結果が発表された9日夕以降、事務局に問い合わせが相次いでいた。県の担当者が経過を報告し、藁科地区の約100工場の製茶を採取し、検査する計画などを説明した。

 渥美理事長は加盟している県茶商工業協同組合が自主検査を決めていることから「検査を徹底してほしい」と呼び掛けた。併せて検査費用などの補償を求めていく考えを示した。

   ◇

 静岡市葵区の静岡茶市場に10日、鹿児島県頴娃(えい)、知覧産の二番茶は計約2万キロ入荷。1キロ当たり1000円台前半で横ばいが続いた。県 内産二番茶は約1500キロ入荷し、1000円台前半で取引された。JA関係者によると、荒茶の自主検査を検討している農家もあるという。 (松本利幸)

 袋井・森 三川で二番茶取引が始まっている。

 掛川・小笠 指導機関は二番茶摘採にあたっては、適期浅摘みを徹底するよう呼びかけている。

 島田・金谷 茶農家らは静岡・本山茶の放射性物質検出を受け、二番茶への影響を心配している。

 川根 本山茶の放射性物質検出の影響を懸念する茶農家も。

 牧之原 生産者は二番茶摘採に向け準備を進めている。

 藤枝 産地問屋は消費地の小売店に茶の放射性物質検出問題の経過を報告している。

 ▽鹿児島県茶市場(煎茶約21万7000キロ。キロ・円)

平均   1164

高値安値 2589   389

東日本大震災:2産地で規制値下回る 県、二番茶の放射能検査 /静岡

 県は10日、国の方針に従い実施した一番茶の製茶の放射能検査に続き、二番茶を対象にした荒茶の検査について、2産地の結果を公表した。いずれも暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を下回った。二番茶の放射能検査の結果が判明したのは初めて。

放射性セシウムの検出結果は「静岡牧之原茶」が1キロあたり138ベクレル、「本山(ほんやま)茶」が同13ベクレルだった。

茶葉は春先に一番茶、初夏にかけ二番茶が摘み取られる。摘んだ生茶を蒸して乾燥し荒茶となり、火入れなどにより仕上げたものが製茶と呼ばれる。

二番茶の検査は、加工済みで製茶が検査された一番茶と異なり、荒茶で実施。県は主要19産地中残る17産地の荒茶検査を7月上旬までに行う。

また、県は同日、静岡市葵区の藁科(わらしな)地区で生産された本山茶の製茶から暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、同地 区内にある約110工場のうち、10工場から製茶のサンプルを採取した。今後すべての工場から製茶サンプルを集め、放射能検査の結果を公表する。【仲田力 行】

毎日新聞 2011年6月11日 地方版

「食えなくなる」放射性セシウム検出、静岡の茶農家

2011年6月11日

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茶工場で検査のための製茶を採集する県の職員=静岡市葵区

静岡市葵区の藁科地区にある茶工場が扱う「本山(ほんやま)茶」から、国の基準(1キロ当たり500ベクレル)を超える679ベクレルの放射性セシウムが検出された。そのお茶を出荷した男性の茶畑は、葵区の山あいにあった。

「環境のことを考えて育ててきたのに、こんな結果が出るなんて」。雑木林に囲まれ、この時期、夜になると蛍が飛ぶ。農家の男性は長年、水を汚さないように、虫を殺さないように、配慮してきたという。

国の基準を超える結果が出たことは、9日夜、県の担当者からの電話で知った。怒りや不満を口にすることはない。気遣うのは茶の木や、周りの生産者のこと だ。「お茶の木がかわいそう。人間は移動して、放射性セシウムから逃げることもできる。でも、根っこを生やしたお茶の木は動けないからなあ」

検査結果を隠すのは嫌だと思っている。自分の茶工場で出た結果は正直に話したい。ただ、気になるのは生産者仲間のことだ。「周りの生産者に迷惑がかかることを、本当に申し訳なく思っている」。県には、茶工場をすべて検査をして、結果を公表してもらいたいと、訴える。

この茶工場では、茶の木を育てて、摘み取り、加工して製品にするまで、全てを行っている。複数の地域のお茶をブレンドすることはない。

今回、基準を超える放射性セシウムが検出されたのは、八十八夜のころに摘まれた一番茶で作る特上煎茶の製茶だ。生産した特上煎茶は約9キロ。東京の通信販売会社に出荷したり、知人や得意先に配ったりした。県の出荷制限を受け、回収を始めている。

「お茶が売れなくなると、食えなくなるけぇが、人に補償してもらおうとは思わない」

「まだ(茶工場を)続けるつもりなの」と尋ねた妻に男性は、「僕はずっとやり続ける」と答えた。(寺尾佳恵)

■県、10工場でサンプル採集

一部の「本山茶」から国の基準を超える放射性セシウムが検出されたのを受け、県は10日、同地区の他の10の茶工場でサンプル検査のための製茶を採集した。13日午後に検査結果が発表される見通し。

国の基準を上回る工場が出れば、県が出荷自粛を要請する。同地区には約100の茶工場があり、順次検査していく。

この日、サンプルを提供した工場の代表(63)は「(出荷自粛を要請された)生産者の気持ちを考えると、やりきれない思い。今は先のことを考える余裕もない」と語った。

県茶業農産課の芦沢英典主幹は「検査結果で、なるべく早く生産者に安心してもらいたい」と話した。

一方、県は同日、二番茶の「荒茶」の放射性物質検査の結果を発表した。荒茶は、生茶葉を乾燥させたもの。

本山茶と「静岡牧之原茶」を調べ、ともに基準を下回った。放射性セシウムは、本山茶が1キロあたり13ベクレル、静岡牧之原茶が同138ベクレル。放射性ヨウ素はいずれも検出されなかった。

来週以降も二番茶の検査を続ける。

■知事、国に「安全宣言出して」

静岡市葵区の藁科地区の1工場が扱う「本山茶」の一番茶の製茶から国の基準を超える放射性セシウムの値が出た翌日の10日、川勝平太知事は、細川律夫厚生労働相に対して、県内産の生茶葉、飲用茶、製茶に対する「安全宣言」を出すように申し入れた。

県は、県内19産地の一番茶の製茶に対するサンプリング検査をし、いずれも国の基準を下回った。基準値を超えた本山茶は、東京都内の食品通販業者の自主検査で数値の超過が判明。県は申告に基づいてサンプリング検査をし、そこでも数値が超過したもの。

しかし、県は「あくまで、国から要請された検査では19産地すべてで基準をクリアした」との立場だ。

川勝知事は「細川大臣の要請に応えて一番茶の検査を実施し、安全を再度確認した。広く国民に『安全宣言』をお願い申し上げる」と強く求めたといい、細川厚労相と電話で直接話したほか、申入書も送ったという。

2011年06月09日(木)16時38分

伊達市、子ども8千人に線量計
独自に健康管理

 福島県伊達市の児童らに配布されるものと同タイプのバッジ型線量計
 5月に、福島県が学校などに配布した簡易型線量

福島県伊達市は9日、福島第1原発事故で放射線に対する住民の不安が高まっているとして、市内の小中学校と幼稚園、保育園に通う児童、生徒、園児約8千人全員に線量計を配布し、市が独自に健康管理すると発表した。

伊達市は、計画的避難が進む同県飯舘村に隣接。市内の一部に放射線量の高い「ホットスポット」と呼ばれる地区があり、子供を持つ親を中心に健康不安が高まっている。

市によると配布対象は小中学生約6千人と園児約2千人。

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