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非常冷却 津波前に停止 1号機
2011年5月17日 朝刊
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福島第一原発事故で東京電力は十六日、非常時に原子炉を冷やす1号機の非常用復水器が、本震直後から約三時間にわたり止まっていたとの調査結果を 公表した。東電はマニュアルに従って止めた可能性を強調しているが、津波ではなく、地震の衝撃による不具合だった可能性がある。1号機は後に炉内の温度が 上がり、炉心溶融を起こしている。
通常、炉内の水蒸気は主蒸気管を通じてタービン発電機に導かれる。原子炉が非常停止した際は、非常用復水器に蒸気が導かれ、内部にためてある水で冷却して水に戻し、その水を炉心に注入して冷却する。稼働後、約八時間は冷却できる設計になっている。
東電が発表した震災直後のデータによると、本震発生から六分後の三月十一日午後二時五十二分に一度は復水器が起動し、炉の圧力は急低下。しかし、同午後三時には炉内の圧力が上昇に転じた記録が残っており、東電はこの時点で復水器が止まったと判断した。
津波が襲ったのは、装置が止まった約三十分後。さらにその後、午後六時十分に復水器が再び動いたが、十二日未明までには完全に止まった。
東電によると、炉内の温度が一時間に五五度以上下がる場合は、冷却装置を止めるようマニュアルに示されている。
松本純一原子力・立地本部長代理は「午後三時にかけて炉内の圧力が急低下した。この時に温度も下がり、止めた可能性がある」とマニュアルに沿った 行動だったと強調。ただし、根拠は示さなかった。また、「地震による損傷を示すデータはないが、その可能性も否定できない」とも述べた。
東日本大震災:福島第1原発事故 1号機、冷却装置を手動停止 津波前、炉圧急低下し

東京電力福島第1原発1号機で地震直後、非常用冷却装置が津波の到達前に停止していたことが、東電が16日公表した初期データから分かった。従 来、同装置は津波到達までは動いていたと考えられ、東電も15日公表の解析結果の前提を「津波で機能喪失」としていた。東電は「冷却装置によって炉内の圧 力が急激に低下したため、手動でいったん停止したとみられる」と説明。津波が到達する中、こうした操作を繰り返すうちに冷却機能喪失に至った。近く始まる 政府の事故原因究明につながる重要な内容だ。
東電が公開したのは▽福島第1原発の各種データの記録紙▽警報発生などの記録▽中央制御室の運転員による引き継ぎ日誌▽電源復旧作業など操作実績--など。A4判で約2900ページに及ぶ。
データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機 も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3 時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可 能性があるという。東電は「運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記録がある同 6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。
一方、格納容器を破損から守るため、弁を開いて炉内の放射性物質を含む気体を排気するベントについては、1号機では12日午前9時15分から、手 動で弁を開ける作業に入っていた。2号機は13~15日にかけて2回のベントを試みたが、格納容器の圧力低下は確認できなかった。3号機は13日以降、ベ ントを複数回繰り返していた。【河内敏康、平野光芳、久野華代、関東晋慈】
◇炉心溶融早めた可能性
非常用復水器は、全電源喪失の際に唯一、原子炉を冷却できる装置だ。東電は「地震の16時間後に炉心の大部分が溶融した」とする解析結果を15日 に公表したが、これほど速く炉心溶融が進むという結果は「非常用復水器が停止した」という想定に基づいていたからだ。非常用復水器が働いていれば、それだ け炉心溶融を遅らせられ、ベントや外部からの注水などの対策がより効果を発揮できたはずだ。
地震発生後には大津波警報が発令され、原発内の作業員も認識していた。だが運転員は非常用復水器を動かす弁を開閉し続ける作業に追われた。東電は「非常用電源やポンプがすべてだめになることまでは想定しておらず、通常の手順に基づいた操作」と説明する。
非常用復水器は古いタイプの原発特有で、同原発では1号機にしかない。2~6号機と違い、駆動用のポンプを必要とせずに冷却できるが、弁の開閉で しか制御できない難点もある。非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に冷やすには難しい操作が避 けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。【酒造唯】
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◆1号機の非常用復水器の作動状況◆(東電発表に基づく)
◇11日
午後2時52分 非常用復水器が自動起動
午後3時ごろ 復水器が停止。原子炉圧力の低下に伴い、手動で弁を閉鎖?
※その後、弁の開閉を繰り返した可能性
午後3時35分 津波到達、全電源喪失
午後6時10分 作業員が手動で弁を開き、復水器起動
午後6時25分 手動で弁閉じ、復水器停止
午後9時半 手動で弁開け、復水器起動
◇12日
午前1時48分 復水器に給水するポンプの故障を確認。復水器停止
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毎日新聞 2011年5月17日 東京朝刊
東日本大震災:瑞穂の茶葉から放射性セシウム369ベクレル検出 /東京

◇「健康に影響なし」
都は16日、瑞穂町で15日に摘み取った茶葉1キロ当たりから、放射性セシウムが369ベクレル検出されたと発表した。国の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を下回っている。放射性ヨウ素は検出されなかった。
また、13、15日に採取した茶葉から抽出した茶飲料の放射性セシウムは、瑞穂町のものから25ベクレル、東大和市のものから17ベクレルが検出 された。共に、国の暫定基準(1キロ当たり200ベクレル)を下回った。都によると、都内では青梅市や武蔵村山市でも同様の茶葉が栽培されているが、瑞穂 町が地形的に中心にあり、大きな産地となっていることから検査をしたという。都の担当者は「この数値では健康に影響はないと考えている」としている。【田 村彰子】
〔都内版〕
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毎日新聞 2011年5月17日 地方版

瑞穂町「そばの花」(9月24日)
満開のそばの花です。東京でも僅かながら各地域でそばが栽培されています。白いじゅうたんを敷き詰めたように一面に広がる白い花。近くで見ると小さく可憐な花です。

瑞穂町「東京狭山茶」(5月15日)
瑞穂町では特産の東京狭山茶の収穫が終期をむかえています。昔から、香りの静岡、味の狭山と言われ、甘味と渋味がほどよく、おいしいお茶になるそうです。
みずほ育ちのシクラメン
・瑞穂町のシクラメンは都内最大の生産量!
・販売は生産直売のみ。直売一筋30年!
・「土」にこだわっているので長く楽しめる!
・贈答用の大鉢から家庭用の小鉢まで、品種や花色も豊富!
四季の花が咲き誇る温室群
長岡地区の岩蔵街道には数多くの温室があり、この街道は通称「シクラメン街道」と呼ばれています。そのほか箱根ケ崎、駒形富士山、武蔵地区にも温室があり、四季を通じて様々な花が栽培され、なかでもシクラメンは東京都内で最大の生産量を誇っています。
10月下旬から12月下旬までのあいだは、個々の農家が温室内でシクラメンを直売形式で販売しており、この季節の風物詩となっています。温室内では、白・ ピンク・赤など色とりどりの花が咲いており、眺めるだけでも楽しめます。農家によって栽培している品種が異なるので、いくつかの温室をはしごするのも一つ の楽しみ方です。
問い合わせ/ 電話 042-557-7630(産業課農政係)

シクラメン

特産品東京狭山茶



20キロ圏、高放射線量続く 毎時80マイクロシーベルト超も
文部科学省は16日、福島第1原発から半径20キロ圏内で13日に測定した放射線量を発表した。原発の西南西約3キロの福島県大熊町小入野で毎時84・6マイクロシーベルトを観測するなど、20キロ圏外と比べて高い放射線量が続いている。
13日の測定は50カ所で実施。原発の西約2・5キロの大熊町夫沢でも毎時63・8マイクロシーベルトを観測した。ほかの地点の値は、毎時0・5~39・4マイクロシーベルト。20キロ圏内は警戒区域で、10日に初めて住民の一時帰宅が行われた。
積算線量20ミリシーベルト超も 原発30キロ圏外で
文部科学省は16日、福島第1原発の周辺地域を対象に、11日まで2カ月間の積算被ばく放射線量の推計値を表示 した分布マップを発表した。原発から半径30キロ圏外で、当初は屋内退避の区域外とされた福島県浪江町や飯舘村の一部地域でも、政府が避難の目安とする積 算被ばく線量20ミリシーベルトを超えた。
文科省は、福島県内の2448地点で測定した放射線量の実測値を基にマップを作成。政府は、1年間の積算被ばく 線量が20ミリシーベルトに達する恐れのある場所を計画的避難区域としたが、マップでは原発から北西方向に、既に20ミリシーベルトを超えた地域が広がっ ている。
また、50ミリシーベルトを超えた地域も、原発の近隣から北西方向に点在。警戒区域となった半径20キロ圏の外側でも、浪江町の1地点で推計56・6ミリシーベルトとなった。
文科省は、11日現在の瞬間的な放射線量を示す分布マップも発表。原発近隣のほか、警戒区域外の浪江町の一部 で、毎時30マイクロシーベルト(1ミリシーベルトは千マイクロシーベルト)を超えた。また、原発から北西方向へ30キロ以上にわたって毎時10マイクロ シーベルト、70キロ以上にわたって毎時1マイクロシーベルトを超える地域が広がっている。
住民が受けた放射線の推定積算量、文科省が公表
文部科学省は16日、東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域で、原発事故の発生から今月11日までの2か月間に住民が被曝(ひばく)した放射線の推定積算量をまとめた。
「計画的避難区域」に指定され、避難が始まったばかりの福島県飯舘村では、原発から30キロを超える地域でも一部で20ミリ・シーベルトを超えた。同区域指定の目安となる年間積算量の20ミリ・シーベルトを、2か月で既に超えた形だ。
最も高い50ミリ・シーベルト以上の積算放射線量となったのは、20キロ圏内の警戒区域にある同県双葉町と浪江町。20〜30キロ圏内でも、同町の一部で50ミリ・シーベルトを超えた。
地図は、2448地点の観測値を基に作成された。同省は、各地の最新の線量マップと、事故発生から1年間での推定積算値マップの2種類を公開してきたが、今回から現時点の積算線量を推定した地図も加えた。
特集ワイド:子供の屋外活動制限、基準放射線量 年間20ミリシーベルトって大丈夫?

政府は福島県内の幼稚園や学校などで、子供の屋外活動を1時間に制限するか否かの基準放射線量を毎時3・8マイクロシーベルト、年間では20ミリ シーベルトとした。しかし、この数値については内閣官房参与の東大教授が「受け入れ難い」と抗議の辞任をしたこともあり、疑問の声がくすぶっている。ホン トに大丈夫なのだろうか。【宍戸護】
◇100ミリシーベルト以上は発がんリスク高まる
◇米医師団体「20ミリシーベルト、安全といえぬ」
◇「研究者の哲学や立ち位置反映」
「子供を守ってほしい。基準値は年間20ミリシーベルトから事故前の1ミリシーベルトに戻して」。2日、東京・永田町の参院議員会館講堂であった 集会。福島市から駆け付けた住民代表、中手聖一さん(50)は文部科学省幹部に訴えた。幹部らが並ぶ長机の前には、福島市の小学校から持ち込まれた小さな 土袋が一つ。そばに置かれた線量計は、その放射線量に反応して「ザー」という警告音を鳴らし続けていた--。
支援者の一人、福島瑞穂・社民党党首は「20ミリシーベルトは安全ではない。どうして子供たちを遊ばせるのか」と質問。文科省の渡辺格・科学技 術・学術政策局次長は「学校は勉学をするのも重要であり、それとの兼ね合い」と答えた。国は学校の放射線量を監視し、毎時3・8マイクロシーベルトを超え た場合は屋外活動を1時間に制限している。だが、住民側は「汚染された校庭の土を一日も早く撤去して」と求め、議論は終始かみ合わなかった。
福島の子供たちに適用された「20」と、事故前の基準の「1」。全く異なる二つの数値の根拠は、実はいずれも、世界の放射線専門家でつくる国際放射線防護委員会(ICRP)の見解にある。
まず「年間1ミリシーベルト」は、職業人ではない一般人の被ばく線量としてICRPの1990年勧告などに基づいている。一方、「20ミリシーベ ルト」の方は、ICRPが3月21日に出した「声明」を参考にしている。その声明とは、福島第1原発事故を受けて「今回のような非常事態が収束した後の参 考レベルとして、1~20ミリシーベルト/年の範囲で考えることも可能」というものだ。
ちなみに自然に被ばくする量は、世界平均で年2・4ミリシーベルト、日本は1・5ミリシーベルト。この「20ミリシーベルト」という数値をどう解釈すればいいのか。
放射線から身を守る放射線防護学の歴史は、第二次世界大戦中、米国が原子爆弾を開発した「マンハッタン計画」にさかのぼる。
関係者によると、最大の集団調査は悲しいことに広島、長崎の原爆被爆者を対象にしたもの。それに続くのが86年の旧ソ連のチェルノブイリ原発事故 で、当時の子供たちに甲状腺がんが増えたことが分かっている。他には原発労働者の突発事故、動物実験のデータなどがある程度という。
この結果、ほとんどの専門家は広島、長崎の調査データをもとに「放射線被ばく量が年100ミリシーベルト以上だと、発がんのリスクが高まる」という点では合意している。
ならば、年100ミリシーベルト以下ではどうなのか。ここで専門家の意見は分かれるのだ。
「問題はない」と主張するのは、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーを務める山下俊一・長崎大教授(被ばく医療)だ。「100ミリシーベル ト以下は白黒がはっきりしないグレーゾーンで、この緊急事態に議論しても仕方がない。放射性物質に汚染された環境の中でどう生きていくかを優先的に考えれ ば、『20』は許容範囲。仮に、慢性的に年100ミリシーベルト以下の被ばくが続いたとしても、他にもがんの誘発因子はあり、この数値を超えたら危ないと は言えない。我々の体はそんなに柔ではない。しかし個々が判断して嫌ならば、遠くに避難するしかない」と話す。
一方、安斎育郎・立命館大名誉教授(放射線防護学)は「できるだけ基準値は低く設定すべきだ」と述べたうえで、こう説明する。
「100ミリシーベルトという境界線については、それ以下でもがんが増えたという明確な証拠はないため、考え方は二つに分かれる。一つは、被ばく 量には『しきい値(安全値)』があって、それ以下なら影響はないというもの。もう一つは、しきい値など存在せず、少ない被ばく量でも、それに応じてDNA が傷つき、発がんに影響するとの考え方で、総じて後者で合意されているのです」(イメージ図参照)
野口邦和・日大講師(放射線防護学)は「100、20、1、いずれもICRPから根拠を得ているが、さらにそのもとは何かと言われれば、本当に妥 当なラインはよく分からない。ここから先は科学の話ではなく、研究者の哲学、人生観、立ち位置が反映されると思う」と指摘する。
1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議」の米国内組織「社会的責任を果たす医師の会」は4月29日、次のような声明を出 した。<自然放射線を含めた被ばくはいかなる量でも発がんリスクを高める。子供は大人よりも放射線の影響をとても受けやすく、胎児はさらに弱い。子供の放 射線許容量を20ミリシーベルトに引き上げたことは不合理だ。発がんリスクを大人で500人に1人、子供で200人に1人増加させるからだ。このレベルで の被ばくが2年間続けば、子供のリスクは100人に1人になる。子供にとって安全だとは全く言えない>
諸説入り乱れる中、子を持つ親がどの立場から被ばく量を考えるか。想像がつく。
「厚生労働省は18歳未満の人を放射線管理区域で働かせることを禁止していますが」。再び2日の参院議員会館。住民側は厚労省職員に確認を迫っ た。原発など放射線管理が必要な区域では、被ばく許容量は毎時0・6マイクロシーベルトと定められている。この基準に照らせば、福島県内の学校校庭の被ば く測定値は全校の75%以上で上回っているという。厚労省保育課の担当者は「詳細は分からない」と答えに窮するしかなかった。
ここにきて文科省は、汚染された校庭の表土と下層土を入れ替える方法を福島県教委に提示する一方、毎時3・8マイクロシーベルトの上限値を児童生徒の「実生活に即して」積算すると、年間では「9・99ミリシーベルト」になると発表したが、実測値がどうなるかは不透明だ。
<人類が築き上げてきた文明の度合いとその豊かさの程度は、最も弱い立場にある人たちをどのように遇してきたかによって判断される(略)放射線を あびせられたヒバクシャの被害や、将来の時代を担う赤ん坊や子供たちへの放射線の影響をどのように考えてきたかで測られる……>
放射線被ばくの危険を被害者の視点から訴え続けた故・中川保雄・神戸大教授(科学技術史)が、91年の死去直前に病床でまとめた「放射線被曝(ひばく)の歴史」の一節だ。
福島の住民の願いは通じるだろうか。
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毎日新聞 2011年5月16日 東京夕刊
食中毒?寮生活の高1野球部員死亡、3人発症
宮崎県小林市の私立小林西高で、寮生活をしていた野球部の1年生4人が体調不良を訴えて入院し、うち1人が死亡していたことが分かった。
県は食中毒を含む感染症の疑いもあるとみている。
県感染症対策室によると、13日午前7時頃、男子生徒1人が突然、ショック状態に陥った。病院に運ばれたが脱水症状が激しく、同日午後5時頃に死 亡した。死因は不明だが、食中毒などで起こる腎機能の低下がみられたという。ほかに、同じ寮の男子生徒3人が10〜13日、発熱などの症状を訴えて入院し た。1人は退院し、2人は入院中だが快方に向かっている。
県は4人が同じ物を食べて発症した可能性もあるとみて詳しく調査している。
同校はほかの寮生全員を帰宅させる措置を取った。
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出荷制限知りながら出荷、香取市の農家認める
千葉県香取市の農家10戸が原子力災害対策特別措置法に基づく出荷制限に従わず、ホウレンソウを市場に出荷していたことが26日、明らかになった。
県内ではこれまで、出荷自粛や出荷制限の期間中に一部の生産者が葉物野菜を出荷していたことが判明しているが、県の担当者は「今回は確信犯」と戸惑い、農業関係者からは「風評被害を助長する行為」と、怒りの声が上がった。
県によると、香取市産ホウレンソウは、県が3月31日から旧佐原市を除いて出荷自粛の対象とし、4日から22日までは香取市全域で出荷制限の対象としていた。
10戸は1日から22日までに計7885束を匝瑳市の八日市場青果地方卸売市場に出荷。10日間で約2200束を出荷していた農家もあったという。
県に26日、「出荷制限を知らない生産者がいる」とメールで情報提供があり、県が農家に確認したところ、出荷制限を知りながら出荷したことを認めたという。
同市場もホウレンソウが出荷自粛や出荷制限の対象であると知った上で受け入れていたことが判明。ホウレンソウは首都圏の小売店へ流通していた可能性があり、県は同市場に流通先を調査し、回収するよう要請した。
県内では、出荷自粛期間中に旭市産のサンチュが大手スーパーなどに出荷されていたほか、出荷制限期間中に多古町産のホウレンソウが東京都内の生協 に納品されていたことが判明しているが、いずれも出荷自粛、制限を認識していなかったケースだった。安全農業推進課の奥倉努課長は記者会見で、「非常に残 念で怒りを抑えられない。県としては責任はないと思う」と語った。
香取市の農業男性(63)は、出荷制限に従わなかった生産者と同市場に対して、「出荷する方も出荷する方だが、受ける方も受ける方。まじめな農家 が損をする」と憤った。県内の農協幹部も「みんな我慢して出荷を控えていたのに、抜け駆けをするとは、同じ農民として許せない」と怒りをあらわにした。
ここまでやる!緑のカーテンで覆われた家
福島第一原発事故の影響による電力不足に対応し、節電機運が高まる中、千葉県流山市はゴーヤのツルで太陽光を遮る「緑のカーテン」による省エネ運動に取り組んでいる。
また、自治会が中心となって「流山ゴーヤカーテン普及促進協議会」(通称・ながれやまゴーヤクラブ)が先月設立され、ゴーヤの実を使った商品化も視野に活動している。
同市は昨年から2年計画で「緑のカーテンモデル事業」を展開。昨年はゴーヤの苗約1500株を希望する約360世帯に無料配布した。今年は約 2600株の配布を計画していたところ、4月の申込期間に昨年の約5倍の約1970世帯、7100株の申し込みが殺到。市環境政策課では「市民の関心の高 さは予想以上だった」と話し、追加の苗を調達して配布した。
一方、ゴーヤクラブは、同市東部の美田自治会が中心となって結成し、栽培指導や普及活動を進めている。同自治会では全世帯の3分の1にあたる約 200世帯がゴーヤのカーテン作りに参加。これまでに江戸川大(流山市)と協力して温暖化ガスの削減効果を検証したり、ゴーヤの実を使った料理のレシピを 考えたりしてきた。同協議会の松島英雄会長は「節電効果だけでなく、ゴーヤでいろいろな料理を作るのも楽しみ」と話し、3年後をめどにゴーヤを使った商品 開発を実現したいとしている。
福島第一原発の24時間情報収集を終了 米NRC
2011年5月17日10時20分
米原子力規制委員会(NRC)は16日、福島第一原子力発電所の事故直後から続けていた24時間態勢の情報収集を終了する、と発表した。NRCは「同原発は徐々に安定化しており、事故収束に向けた作業が続いている」ことが理由としており、平常の態勢に戻す。
NRCは事故直後から同原発と同じ沸騰水型炉(BWR)の専門家を派遣するなど支援態勢を取っており、職員は現在も日本に滞在している。事故を分析し、米国内の原発の安全性を短期・長期的に再評価する特別チームの作業は続ける。(ワシントン=勝田敏彦)
米国務省 避難勧告を変更 東北新幹線利用は「安全」
米国務省は16日、東日本大震災による福島第1原発事故を受け原発から半径80キロ圏内に出している避難勧告を一部変更、4月29日に全線で運転を再開した東北新幹線や東北自動車道を利用して、80キロ圏内を通過することは「安全」だとする渡航情報を発表した。
しかし、米国の専門家らの分析を踏まえ、原発の状況は依然として厳しく「十分に警戒すべきだ」として、80キロ圏内にいる米国人への避難勧告自体は維持した。
国務省は、東北新幹線や東北道は既に一般の利用が可能になっていると指摘。「米科学者による測定の結果」に基づく判断で渡航情報を変更したとしている。
国務省は4月14日、原発事故を受け在東京米大使館職員の家族らを対象に出した日本国外への自主避難勧告を解除する一方、原発から80キロ圏内の避難勧告 は維持。クリントン国務長官は4月の訪日時に80キロ圏外は安全だとして、日本への観光旅行や出張は問題ないと強調していた。(共同)
ボリビア・ラパス(La Paz)の空撮。巨大地震の危険が指摘された「Mandeyapecua衝上(しょうじょう)断層」はラパスの南部に位置する(2009年7月13日撮影)。(c)AFP/Aizar Raldes
【5月9日 AFP】南米ボリビアの断層で、これまでの予想より125倍強いマグニチュード(M)8.9規模の地震が起きる危険性があると指摘する論文が、8日の英科学誌「ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)」に発表された。
主筆者の米ハワイ大マノア校(University of Hawaii Manoa)の地球物理学者、ベンジャミン・ブルックス(Benjamin Brooks)氏によると、アンデス山脈中央部の東側を100キロにわたって南北に走る「Mandeyapecua衝上(しょうじょう)断層」で発生する地震の規模は、これまで最大でM7.5程度と考えられており、誰もそれを過小評価だとは考えていなかった。この地方では地震活動が比較的少なかったことも、この試算を裏付ける根拠とされていた。
だが、衛星利用測位システム(GPS)で山脈東側のデータを丹念に分析したところ、溜まったエネルギーは最大でM8.7~8.9に相当したという。
ブルックス氏らは、GPS基地局のわずかな移動を記録することで、年間1ミリ以下の表面移動速度を観測。すると、Mandeyapecua衝上断層では、西側の地層が東側の地層に向かって移動しており、すでに危険なレベルの力が加わっていることが分かった。
「断層全体が1回の地震で一気に破壊されれば、最大M8.9の地震が起きるだろう」と、ブルックス氏は声明で述べている。地震が起きる可能性のある時期については、予測できていない。(c)AFP
3月11日におきた東日本大震災は海溝型地震だった。押し合っていた海底プレートと陸のプレートの境界面が破壊され起きた。結果周辺の地殻にかかる力が変化、現在も東日本全体で地震が多発している。また地震後、九州の霧島連山の新燃岳の噴火が再び活発化しているという。
現在複数の研究家が南海大地震、三連動地震(東海、中部、南海大地震)、小田原沖地震、火山噴火の可能性を懸念している。
京都大防災研究所の遠田晋次准教授は、巨大地震が東日本大震災から早ければ1か月以内に再来する危険があると警告している。
現在、海底プレート内部で引っ張られる力が強くなっており、これが次の巨大地震をひきおこす原因になるという。
京都大防災研究所遠田晋次准教授
南海大地震、三連動地震(東海、中部、南海大地震)、小田原沖地震を懸念する専門家もいる。
以下、ノンフィクション作家広瀬隆氏の「ニュースの深層」での解説。
広瀬隆氏
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YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110414-OYT1T00112.htm?from=tw
M8・5で東海岸津波20メートル 琉大准教授予測
沖縄本島沖の琉球海溝を震源とするマグニチュード(M)8・5の地震が発生したとの想定で、本島沿岸 部に押し寄せる津波の高さ(波高)を琉球大理学部の中村衛准教授(41)=地震学=が予測した。沖縄があるユーラシアプレートに、太平洋側のフィリピン海 プレートが沈み込む同海溝は、巨大地震を引き起こすひずみがたまっている恐れがあり、予測によると東海岸の広い範囲で20メートルを超える津波が発生。5 階建ての建物に相当する標高15メートルの地域まで、浸水する危険があると警鐘を鳴らす。
中村准教授ら琉大研究班は2008年から、名古屋大、県水産海洋研究センターなどと合同で地震発生予 測調査を実施。沖縄本島の南約100キロの琉球海溝の海底で、プレート同士がくっつき、ずれる時の反発で地震を起こす固着域を見つけた。この固着域がずれ ることにより「M8を超える巨大地震が発生し、沖縄本島は震度6前後の揺れに見舞われる可能性がある」と指摘する。
県が07年3月に出した津波・高潮被害想定調査は、沖縄周辺の海底活断層などでM7・8の地震を想 定。津波が海岸から陸地へかけ上がる高さを示す遡上高(そじょうこう)は、東海岸では、名護市内の15メートルを最高に、2~7メートル前後と予想されて いる。数値が高いのはV字型湾になっていて、波が集まりやすい地形だからだ。
一方、琉球海溝でM8・5の地震が発生した場合、遡上高は「現在の県の被害予想の2~3倍に達する」 と中村准教授。沿岸部の波高は東村平良が26メートル、南城市でも20メートル以上を予測。小さな離島や沿岸部の市街地など標高15メートルの地域が浸水 する危険がある高さだ。さらに、西海岸にも波が回り込み、那覇市では10メートルに達する恐れがあるという。
東日本大震災を引き起こした日本海溝付近から東北の三陸海岸までは約200キロ。対して琉球海溝から 沖縄本島までの距離が約100キロと短いことから、中村准教授は津波は東日本大震災の半分の20分程度で本島へ到達するとみる。「高台に避難する時間はか なり短いだろう。従来は3階建ての建物が避難の目安だが、今後は6階建て程度の建物に目星を付ける必要がある。まずは3階に避難し、さらに上の階を目指す 心積もりを」と強調した。(新垣綾子)
大震災で一変した日本列島「続いているのは余震でなく誘発地震」
東日本を襲った巨大地震は日本列島を一変させてしまった。いまだに続く余震はいつ収まるのか、長期化するなら備えは必要なのかなどを探った。
キャスターの森本健成は「いまだにマグニチュード7クラスの地震が東北地方を中心に起きています。このため、土砂災害も危惧されています。 いったい日本列島の地下で何が起きているのか。余震はいつまで続くのか」と語って番組を始めた。3月11日から40日間で2000回以上の余震があり、そ の地域は東北地方のみならず、長野県や静岡県にまでおよんでいる。
潜んでいた断層が次々動き出した
遠田晋次・京都大学防災研究所准教授は「巨大地震によるプレートの急激な動きで、東北地方にはこれまでとは違う地盤を引っ張る力がかかってい ます。さらに、長年地震がなかった地域に潜んでいた断層も次々と動き出しています。巨大地震の影響で、長野・新潟県境などの離れた地域でも地震が相次ぎ、 幅広いエリアで地震活動が活発になっていると考えられます。
今も続いている各地の地震は余震ではなく、巨大地震によって引き起こされた誘発地震と考えた方がいいでしょう」と解説した。
増える土砂崩れ、液状化現象
地震で心配されるのが土砂災害。福島県いわき市では山崩れで住宅が飲み込まれ、女子高生3人が死亡した。いわき市だけでも土砂災害の危険がある地区は約1500か所、このうちの点検済みは1割にも満たない130か所だ。
平坦な住宅地でも余震による被害が相次いでいる。原因は液状化現象で、家の土台が崩れ、電柱が傾き、道路に亀裂が走る。辻村和人記者(災害担 当)は「盛り土で造成された川沿いの住宅地は危険。いま自分が住んでいる住宅地が、昔どんな土地だったのかを確認することが大切だ」と指摘する。
遠田准教授は防災ポイントとしてこんな提案をした。
「これからの地震対策には3つのことが重要。1番目が住まいの安全で、高い所に物を置かない。次が家族の安全で、どこでどう連絡を取るのか。最後が地域の安全で、地盤がどうなっているのかをチェックすることだと思います」
ナオジン
*NHKクローズアップ現代(2011年4月21日放送「多発する余震 どう備えるか」)
福島第1原発:格納容器から漏出か…1号機汚染水
東京電力福島第1原発1号機の原子炉建屋地下1階で14日、行方が分からなくなっていた冷却水が大量に見つかった。1号機では燃料が炉心融解し、 圧力容器、格納容器とも穴が開いていると見られており、東電は同日の記者会見で「格納容器やその下部の圧力抑制プールから漏れた水がたまっているのではな いか」と推測した。
東電によると、建屋地下のたまり水は東電社員が13日に1階北西側の階段を下りた際に確認した。水は地下1階部分(高さ11メートル)の半分程度 に達していることから、推計で3000立方メートル程度あるとみられる。放射線量などは不明だが、直近の階段上部で毎時72ミリシーベルトあった。地下1 階部分には格納容器の下部や、格納容器につながる圧力抑制プールがある。
1号機炉心へはこれまでに1万立方メートルの水を注入したが、このうち5000立方メートル程度の行方が分からなくなっていた。東電の松本純一原 子力・立地本部長代理は「水の所在が分かったという意味では前進。高線量ならたまり水の処理を早急に進める必要があるが、現在進めている冷却装置の設置作 業を見直す段階ではない」と述べた。
一方、東電は14日、1号機の原子炉建屋外に設置する冷却装置の搬入作業を公開した。装置は長さ2.3メートル、幅3.6メートル、高さ4メートルで重量は2100キロ。空冷方式で、格納容器内にたまった水を内部で循環させ、その間にファンで水の熱を除去する仕組み。
建屋内にある冷却装置の復旧に時間がかかるため、当面は仮設の冷却装置でしのぐ方針。17日までに計10基導入する予定で、現在は2基の設置作業 を進めている。ただ、冷却稼働には、格納容器内の水が配管の位置まで達している必要がある。1号機では格納容器から水が漏れている可能性があるため、東電 は水位の確認作業も急いでいる。【中西拓司、八田浩輔】
【関連記事】
毎日新聞 2011年5月14日 21時44分(最終更新 5月14日 23時22分)
汚染水流出 原因は移送作業
5月13日 5時3分 ![]()
東京電力福島第一原子力発電所の3号機の取水口付近で、高濃度の汚染水が海に流出した問題は、汚染水の移送作業に伴って、地下の管から水があふれ出たことが原因と分かり、東京電力の対応が改めて問われています。
この問題は、11日、福島第一原発の3号機の取水口付近で、「ピット」と呼ばれる作業用の穴から高 濃度の汚染水が海に流出していたもので、流出を止める工事が行われました。東京電力によりますと、今月8日から10日にかけて、3号機のタービン建屋内の 施設にたまった汚染水およそ1000トンを地下に移す作業を行いましたが、これに伴って水位が6センチ上がったため、地下で「ピット」につながる管からあ ふれ出たことが原因と分かりました。これについて、東京電力は12日の記者会見で、「汚染水が漏れ出ないかの事前の検討が不十分だった」と、作業計画の不 備を認めました。ピットを巡っては、2号機でも先月、高濃度の汚染水が海に流出したため、水を止める工事が行われていて、東京電力は、2号機と3号機以外 のピットについても、今月末をめどに、流出を未然に防ぐ工事を終えることにしています。2号機に続いて高濃度の汚染水の流出が起きただけでなく、作業計画 の不備が原因となったことで、東京電力の対応が改めて問われています。
東日本大震災:福島第1原発事故 3号機取水口で汚染水

福島原子力発電所事故対策統合本部は11日、東京電力福島第1原発3号機の海水取水口近くにある「ピット」と呼ばれるコンクリート製の穴に、放射 性物質で汚染された水が流れ込み、海に流出しているのを見つけたと発表した。いつ流出が始まったかは不明だが、東電は同日夕、ピットをコンクリートで埋 め、流出を止める処置をした。汚染水をめぐっては4月に2号機取水口から高濃度汚染水が海へ流出している。
東電によると、同日午前、作業員が津波対策として3号機の立て坑を埋め立てる作業をしていたところ、取水口に隣接するピット(深さ約2・3メート ル)に壁面から水が流れ込んでいるのを見つけた。調べたところ、1立方センチ当たりセシウム134が法定基準の62万倍に当たる3万7000ベクレル、セ シウム137が同43万倍の3万9000ベクレルなど計約8万ベクレルの放射能を帯びていた。
1~4号機ではタービン建屋内やケーブルを納めるコンクリート製のトンネル(トレンチ)に8万トン以上と見積もられる汚染水がたまっており、2号 機から優先的に収容施設へ移送している。東電は今回の汚染水が2号機同様、トレンチから流れ込んだと見ている。【関東晋慈、日野行介】
【関連記事】
毎日新聞 2011年5月12日 東京朝刊
2011年5月12日 05時07分 更新
福島原発から汚染水、海に流出-基準値の62万倍
福島第一原子力発電所の3号機から、放射性物質を含んだ汚染水が海に流出していたことが明らかにされた。この汚染水に含まれる放射性セシウム134の濃度は、国の基準値の62万倍だという。
東京電力は11日、3号機の取水口近くにある深さ2.3メートルのピット(コンクリート製の立て杭)に、高濃度の汚染水が流れ込んでいると確認したと発表。この汚染水は3号機の電源ケーブルを納める管を通い、漏れたという。
東京電力は同日午後6時45分、そのピットをコンクリートでふさぐなどし、汚染水の流出を止めた。
海に流出した汚染水には、放射性セシウム134が国が定める基準値の62万倍となる1立方センチメートルあたり3万7,000ベクレル含まれてい たという。また放射性物質の拡散を防ぐシルトフェンスの外でも、基準値の1万8,000倍のセシウム134が検出されたという。
福島第一原発では4月にも、2号機から同様に、高濃度の汚染水がピットの亀裂から海に流出していた。
放射能除去装置
明るいニュースだ。なんと、汚染された水道水からヨウ素131やセシウムなどの放射性物質をぽぽぽぽーんと除去することに成功だそうです。

「逆浸透膜ろ過」を用いて純水を作るらしいです。そういや5年保管かのうな純水とかいうペットボトルがコクヨからでてた。ふつうのアクアクララとかで使われてるやつか。
「ECOA」というもので、水道水をろ過して純水を造る装置であり、放射性物質のろ過能力については実証的な根拠は示されていませんでしたが、福島 第一原発から約40kmに位置する福島県の飯舘村役場の協力を得て、放射性物質を含んだ同役場の水道水を「ECOA」でろ過する実験を行ったとのこと。
ヨウ素は350~600Bq/kgが、「検出されず」、セシウムにも10~32Bq/kgがRO水からは「検出されず」に。
さあ、水道局は沈殿池に屋根をつけてRO膜をはるのだ。いや、その前に福島原発にこいつを張り巡らせ・・・あ、ろ過後の高濃度の濃縮ヨウ素やセシウムはどーするんだ。
ヒマワリにでも吸わせるか。ぐはー。
2011年3月31日 (木)
提供日 2011/05/14
タイトル 茶の放射能調査結果(第2報)
担当 経済産業部農林業局茶業農産課
連絡先 経済産業部茶業農産課 TEL054-221-2313
健康福祉部衛生課 TEL054-221-2419
危機管理部原子力安全対策課 TEL054-221-2729
1 要 旨
神奈川県で暫定規制値を超えるセシウムが検出されたことを受け、静岡県では
5月13日、14日の両日に、緊急的に県内茶産地13地点について、茶の放射能
調査を実施したところ、すべての地点で食品衛生法の規定に基づく暫定規制値及び
準用値を下回り、健康への影響を心配するレベルでなく、問題がないことを確認い
たしました。
2 放射能調査結果
・ヨウ素は全ての地点で、検出されませんでした。
・セシウムは全ての地点で検出されましたが、生葉では39.83〜120.17Bq/kg、飲用
茶では3.99〜6.11Bq/kgで、いずれも暫定規制値(飲用茶は準用値)を下回りま
した。
〇放射性セシウム測定結果
| 調査地点 | 生葉(単位:Bq/kg) | 飲用茶(単位:Bq/kg) |
| 小山町 | 120.17 | − |
| 御殿場市 | 101.17 | 5.87 |
| 富士宮市 | 105.37 | 5.68 |
| 藤枝市 | 96.11 | 6.11 |
| 川根本町 | 61.87 | 4.29 |
| 掛川市 | 39.83 | 3.99 |
| 浜松市 | 94.62 | 5.50 |
注1 暫定規制値及び準用値:生葉500 Bq/kg、飲用茶200 Bq/kg
2 小山町については、製茶工場稼働前のため、飲用茶は測定していません。
〇放射性ヨウ素測定結果
・すべての地点で検出されませんでした。
〇測定結果の評価
・放射性セシウムは、暫定規制値と比べて、最大でも生葉で約4分の1、飲用茶
で約33分の1となっており暫定規制値及び準用値を下回っています。
3 今後の対応
・引き続き、県内茶産地の調査を実施します。
・静岡八十八夜新茶キャンペーンで、静岡茶の安全性をPRしていきます。
茶の放射能調査結果(静岡県) (単位:Bq/kg)
| 地区名 | セシウム | ヨウ素 | 収穫日 | ||
| 生葉 | 飲用茶 | 生葉 | 飲用茶 | ||
| 伊豆市 | 98.17 | 8.92 | 検出されず | 検出されず | 5月12日 |
| 小山町 | 120.17 | − | 検出されず | − | 5月13日 |
| 御殿場市 | 101.17 | 5.87 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
| 沼津市 | 44.23 | 4.57 | 検出されず | 検出されず | 5月12日 |
| 富士宮市 | 105.37 | 5.68 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
| 富士市 | 83.70 | 3.92 | 検出されず | 検出されず | 5月12日 |
| 静岡市(葵区) | 116.61 | 5.68 | 検出されず | 検出されず | 5月12日 |
| 静岡市(清水区) | 138.77 | 10.91 | 検出されず | 検出されず | 5月12日 |
| 藤枝市 | 96.11 | 6.11 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
| 川根本町 | 61.87 | 4.29 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
| 牧之原市 | − | 6.88 | − | 検出されず | 5月12日 |
| 掛川市 | 39.83 | 3.99 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
| 浜松市 | 94.62 | 5.50 | 検出されず | 検出されず | 5月13日 |
(参考)5月11日公表分
| 地区名 | セシウム | ヨウ素 | 収穫日 | ||
| 生葉 | 飲用茶 | 生茶 | 飲用茶 | ||
| 御前崎市 | 82.90 | − | 1.51 | − | 5月2日 |
| 菊川市 | 111.00 | 4.32 | 1.73 | 0.02 | 5月7日 |
| 磐田市 | − | 1.93 | − | 0.04 | 5月2日 |
食品衛生法の規定に基づく暫定規制値(単位:Bq/kg)
| 生葉 | セシウム | 500 |
| ヨウ素 | 基準なし | |
| 飲用茶(※) | セシウム | 200 |
| ヨウ素 | 300 |
(※)飲用茶については、暫定規制値がないが、「飲料水」の暫定規制値を準用(厚生労働省見解)
お茶の環境放射能について
放射能に対するお問い合わせを多数いただいています。
県での発表などわかり次第随時お知らせします。
—引用はじめ—
【静岡県 茶の環境放射能調査結果】
2011年5月13日 静岡県経済産業部 農林業局茶業農産課 発表
県は、県内6産地において茶の放射能調査を実施したところ、生葉及び飲用茶
(急須で淹れた茶)から放射性ヨウ素は検出されず、放射性セシウムは、
飲食物摂取制限に関する指標(暫定規制値及び準用値)を下回っています。
また公衆の年間被ばく線量限度1mSv/年も大幅に下回り、健康への影響を
心配するレベルではなく、問題ありませんでした。
*放射能調査結果
・放射性ヨウ素は全ての地点で、飲用茶、生葉いずれも検出されませんでした。
・放射性セシウムは、飲用茶では3.92〜10.91Bq/kg、生葉では44.23〜138.77Bq/kgでいずれも、
暫定規制値(飲用茶は準用値)を下回りました。
【放射性セシウム測定結果】 (セシウム134とセシウム137の合計値)
2011年5月13日調査発表 (単位:Bq/kg)
生葉 飲用茶
伊豆市 98.17 8.92
沼津市 44.23 4.57
富士市 83.7 3.92
静岡市葵区 116.61 5.68
静岡市清水区 138.77 10.91
牧之原市 − 6.88
※暫定規制値及び準用値:生葉500Bq/kg、飲用茶200Bq/kg
放射性セシウムは、暫定規制値と比べて、最大でも茶葉で3.6分の1、飲用茶で18.3分の1で
暫定規制値を下回っています。
【ヨウ素測定結果】
・全ての地点で検出されませんでした。
—引用終わり—
測定地と善光園の場所の地図です。主に牧之原の数値などを参考にして頂ければと思います。
「ふくろい茶」放射能検査の結果について
神奈川県で採取された茶葉から、食品衛生法の規定に基づく暫定規制値(500Bq/kg)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、静岡県では、5月13日、14日、16日に袋井市を含む県内茶産地で採取した茶葉の放射能調査を実施しました。
袋井市の調査結果
調査の結果、食品衛生法の規定に基づく暫定規制値を下回り、健康への影響を心配するレベルでなく、問題がないことを確認しました。
| 袋井市 | 食品衛生法の規定に基づく暫定規制値及び準用値 | |
| 生葉 | 22 | 500 |
| 飲用茶 | 1.6 | 200 |
| 袋井市 | 食品衛生法の規定に基づく暫定規制値及び準用値 | |
| 生葉 | 検出されず | (基準なし) |
| 飲用茶 | 検出されず | 300 |
●他の県内茶産地の調査結果
※暫定基準値は、原子力安全員会が示した指標地をもとに厚生労働省が定めたものです。
飲用茶については、暫定規制値がありませんが、厚生労働省の見解により、「飲料水」の暫定規制値を準用。
※チャは、「野菜類、その他」に区分されています。
JAかながわ西湘 「足柄茶」 回収&返金
なお、現在店頭に並んでいる足柄茶関連商品(茶葉・リシール缶)は、2010年度産の茶葉を加工したもので、安全性に問題はないという。(R+編集部)
出荷自粛:2011年産新茶
回収:2011/05/09以前製造分
・2011/05/09以前に製造した足柄茶について、回収・返金
購入者は商品を店舗に持参
〒250-0874 神奈川県小田原市鴨宮627
TEL:0465-47-8125
FAX:0465-47-7305
「富士のお茶」の放射能検査結果について(5月13日発表)
放射性物質の測定について
神奈川県南足柄市で採取された茶葉から、食品衛生法上の暫定規制値(500Bq(ベクレル)/kg)を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、静岡 県は、5月12日(木曜日)に富士市を含む県東部の3か所から茶葉を採取し、5月13日(金曜日)に静岡県環境放射線監視センターで検査を実施したとこ ろ、食品衛生法上の暫定規制値内の数値となりました。
測定結果は、静岡県茶業農産課を通じて報告がありました公表値です。
【静岡県東部3か所の測定結果】
●放射性セシウム(単位:Bq/kg)
| 富士市 | 沼津市 | 伊豆市 | 食品衛生法の規定に基づく暫定規制値 | |
|---|---|---|---|---|
| 生葉 |
83.70 |
44.23 |
98.17 |
500 |
| 飲用茶 |
3.92 |
4.57 |
8.92 |
200 |
●放射性ヨウ素(単位:Bq/kg)
| 富士市 | 沼津市 | 伊豆市 | 食品衛生法の規定に基づく暫定規制値 | |
|---|---|---|---|---|
| 生葉 |
検出なし |
検出なし |
検出なし |
(基準なし) |
| 飲用茶 |
検出なし |
検出なし |
検出なし |
300 |
※暫定規制値は、原子力安全委員会が示した指標値をもとに厚生労働省が定めたものです。
飲用茶については暫定規制値がありませんが、厚生労働省の見解により、「飲用水」の暫定規制値(セシウム200Bq/kg、ヨウ素300Bq/kg)を準用しました。
※チャは「野菜類、その他」に区分されています。
測定結果については、食品衛生法上の暫定規制値内の数値であったため、健康への影響を心配するレベルではありません。
2011年 静岡県産のお茶放射能調査結果
| いつも高柳製茶をご利用いただき、誠にありがとうございます。 先日(5月11日)、足柄茶に関してのニュースがございましたので、弊社取り扱い茶産地(静岡県牧之原市)の調査結果を公開いたします。『静岡県実施 茶の放射能調査結果(5月14日発表分までのまとめ)』 『平成23年5月14日発表 静岡県実施 茶の放射能調査結果』 『平成23年5月13日発表 静岡県実施 茶の放射能調査結果』 以上のように牧之原市の放射性ヨウ素は検出されず、放射性セシウムは飲食物摂取制限に関する指標(暫定規制値及び準用地)を下回り、健康への影響を心配するレベルではありませんでした。 |
県産茶 知事の安全宣言要請
JA、放射性物質調査受け
県内全域で実施された県の生茶葉調査で、検出された放射性物質が国の暫定規制値を下回っていたことを受け、JA静岡中央会とJA静岡経済連は16 日、県庁に岩瀬洋一郎副知事を訪ね、県産茶の安全宣言を出すことなど3項目の対策を求めた川勝知事宛ての要請文を手渡した。川勝知事は15〜17日の日程 で熊本出張中で、戻ってきた18日にも、県産の新茶を飲んで「安全宣言」を出す方針。
要請文では、〈1〉県産茶の安全性を宣言〈2〉茶の消費拡大に向けた広報活動の強化と必要な予算措置〈3〉茶商、全国の飲料メーカーに県産茶の安 全性を説明——を求めている。JA静岡中央会などは同日、自民党県連、県茶業会議所にも同様の要請を行った。民主党には今後、要望していくという。JA静 岡経済連の田中鉄男会長は「直販などで、キャンセルも出ている。一刻も早く安全宣言を出してもらいたい」と話した。
■静岡市長は宣言
一方、静岡市の田辺信宏市長は16日、市産の新茶を飲んで独自に「安全宣言」を出した。田辺市長は「静岡市産はもちろんのこと、県内産のお茶が安 全であることが証明された。新茶をたくさん飲み、いつも以上に知人、友人に新茶を贈って、茶どころを応援してもらいたい」と述べた。
◇
県は16日、御前崎市と小山町の飲用茶、袋井市と森町の生茶葉と飲用茶について、検出された放射性セシウムは、いずれも国の暫定規制値を大きく下 回っていたと発表した。生茶葉と飲用茶に関する県の放射能調査は今回で終了し、調査した全18地点で国の暫定規制値を下回った。
JA お茶の「安全宣言」を県に要請
(静岡県)
県農協中央会は静岡県のお茶が環境放射線調査の結果安全と確認されたことから県に「安全宣言」をするよう要請した。県は、近く「安全宣言」す る事を約束した。要請に訪れたのは県農協中央会の田代会長ら4人。要請書では、知事自らが「安全宣言」をする事や風評被害が起きないように消費拡大に向け た広報活動などをするよう求めている。県は、隣接する神奈川県南足柄市の生葉から基準値を超す放射性セシウムが検出された事を受けて、県内13地点の生葉 と飲用茶を調査した結果放射性セシウムの数値は国の基準値を下回り健康への影響は無い事を発表している。要請を受けた岩瀬副知事は近く、川勝知事がお茶を 飲むPRをして「安全宣言」をすると約束した。また、岩瀬副知事は大手飲料メーカーなどには県と団体が、いっしょに説明に行きたいと話した。
野菜の放射能吸い上げ比率公表へ 農水省、作付け判断に
野菜が成長段階で土中の放射性物質を吸い上げる比率を、農林水産省が近く公表する。トマトやキュウリなど東日本で本格化する夏野菜の作付けを前に、収穫時にどれぐらい汚染されるかの目安を示す。土壌の汚染結果と重ね合わせれば、作付け可能な品種や地域が判別できる。
農水省によると、野菜が放射性物質を吸い上げる比率(移行係数)に関する国内のデータはほとんどない。チェルノブイリ事故時やこれまでの海外の原爆実験 でのデータから、国内でも目安にできると判断した品種の移行係数を示す。葉物野菜のほか、トマトなどの果菜類、イモなどの根菜など、幅広い品種になる見込 みだ。
出荷までに一定の時間がかかるため、調査の対象は半減期が短い放射性ヨウ素ではなく、30年と長い放射性セシウムだ。これまでの調査では、ホウレンソウなど一部の葉物野菜は吸収しやすく、ジャガイモなど根菜の地下茎などの部分に集まる傾向もみられるという。
移行係数と、畑の土壌汚染の調査をあわせると、どこで何が作付けできるのか判明する。生産者は、汚染されにくい野菜に切り替えるといった対応がとれる。 農水省なども、出荷時に優先的に汚染度合いを検査する品種を絞り込める。首都圏に供給される夏野菜の主産地は北関東や東北だ。
福島県内では、4月末以降に収穫されたタケノコから基準を超える放射性セシウムが検出された。タケノコは大半が土中に埋まっている。農水省は、福島第一 原発の爆発事故で上空から降った放射性物質が付着したのではなく、土中から吸い上げてため込んだとみている。11日には原発から250キロ離れた神奈川県 の足柄茶も基準を超えたが、農水省は茶も吸い上げたとみている。農水省は今後、汚染の主原因が上空からの付着ではなく土中からの吸収になるとみて、移行係 数の公表を決めた。
政府は、イネの移行係数の指標を0.1(10%)と設定。放射性セシウムの濃度が土1キロあたり5千ベクレルを超える水田は、収穫時にコメが食べていい 基準(同500ベクレル)を上回るとして、原子力災害対策特別措置法で作付けを禁じた。原発から30キロ圏外の畑を対象にした福島県の調査では、飯舘、大 玉の両村などの計7地点で5千ベクレルを超えた。農水省は、野菜でイネの0.1を超えるものは多くないとみている。
海外のデータは土壌の性質など国内と環境が異なり、野菜の品種が違う場合もある。このため農水省は、今後、国内で栽培される野菜の汚染データを集約し、移行係数の正確さを増していく方針だ。(大谷聡)
生茶葉から基準値超えるセシウム 県が出荷自粛要請
2011年5月17日
茨城県農林水産部は16日、大子町で14日、境町で15日に採取した生茶葉から、基準値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。大子町は1キロ あたり570ベクレル、境町は894ベクレル(基準値は500ベクレル)だった。検査結果を受けて、県は両町に、今年産の茶の出荷について自粛を要請し た。
製茶した茶葉を湯に入れて抽出した飲用茶(茶葉10グラムに430ミリリットル90度の湯で60秒浸出)は、大子町30ベクレル、境町3ベクレルで、飲料水の基準値200ベクレルを大幅に下回った。
民家20軒に360人避難、物置にも寝泊まり
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県石巻市小渕浜(こぶちはま)地区では、避難所に指定されていた施設が流され、震災から2か月を過ぎた今も、残った約20軒の民家などに約360人が身を寄せあい生活する。
牡鹿半島の西岸に位置する漁村集落で、丘陵地のため仮設住宅もすぐに建てられないなど復興に向けた動きは鈍く、長期化する避難生活で住民たちに疲れが出ている。
震災前、同地区には157世帯578人が住んでいたが、家屋の8割が流されるなどして10人が死亡、8人が行方不明に。災害時の避難所として指定 されていた公民館も流された。同市などによると、住民は残った民家や民宿計約20軒を避難所とし、震災以来、1軒あたり8〜33人が共同生活を続けてき た。
被害を免れた家々は旧家が多く、広めの造りとはなっているが、多人数の生活には狭い。中には、家の中に入りきれず、外にある物置にシートを敷いて寝泊まりする人も。食料などの支援物資は最近は毎朝届くようになったが、震災からしばらくは不定期にしかこなかった。
水道は5月に入り、一部を除き復旧したが、それまでは10日に1度、海上自衛隊の輸送艦で入浴し、ドラム缶で作った風呂も使っていた。今は各家の 風呂に交代で入り、食事も、支援物資の材料をもとに自分たちで調理している。区長の石森政彦さん(69)は「工夫を凝らして助け合ってきたが、他人の家に 長期間世話になるため避難者にもストレスが出ており、生活に限界を感じ始めている」と話す。
茨城でも生茶葉から基準値超える放射性物質 さしま茶など出荷自粛要請
茨城県は16日、同県北部の大子町と同県西部の境町で採取された生茶葉から国の基準値を超 える放射性セシウムが検出されたと発表した。県は両町に当分の間、平成23年産の茶葉の出荷を自粛するよう要請した。境町は特産品「さしま茶」の産地とし て知られる。大子町は14、19年度の「全国手もみ茶品評会」で全国1位の評価を受けた奥久慈茶の産地で、生茶葉の生産量が県内最多。
県 農林水産部によると、大子町の生茶葉からは放射性セシウムが1キログラム当たり570ベクレル、境町からは同894ベクレルを検出し、ともに基準値(同 500ベクレル)を上回った。ただ、実際にお茶として飲む抽出液の検査では、ともに基準値を大きく下回った。また、生茶葉、抽出液のいずれも放射性ヨウ素 は検出されなかった。
さしま茶はすでに出荷が始まっており、県と境町は出荷先や出荷量を調べている。
農水産物の出荷停止まもなく2カ月 相次ぐ解除も… 山菜や茶葉から新たに放射性物質
東京電力福島第1原子力発電所の事故を受けて始まった農水産物の出荷停止措置は、3月21 日に福島県の原乳や野菜などに初めて停止指示が出てから、まもなく2カ月を迎える。現在は次々に停止が解除される一方、シーズンが始まった山菜や茶葉など から新たに放射性物質が検出され始めた。厚生労働省は各自治体に検査強化を要請し、専門家は「今後も注意が必要」と訴えている。
■今後は「セシウム」
厚労省によると、政府と各自治体により今月16日までに検査された農水産物は3263件。その結果、福島、茨城などで267件に暫定基準値超えが確認され、政府から各自治体に出荷停止措置が指示された。
ただ、検査で3週連続基準値を下回れば出荷停止は解除となる。茨城、栃木、群馬、千葉の各県では、ほぼすべての品目が解除。福島県でも警戒区域、計画的避難区域と一部自治体で依然出荷停止が続いているものの、そのほかの地域では停止解除が相次いでいる。
そうしたなか、4月中旬から新たに放射性物質が検出された農作物が出た。タケノコやコゴミなどの山菜類や茶葉などだ。最近の基準値超えの多くは半減期が約 30年と長いものがある放射性セシウム。学習院大の村松康行教授(放射化学)は「放射性セシウムは有機物が多い森林土壌で、野生のキノコや山菜に取り込ま れやすいため注意が必要だ。特にキノコはセシウムを濃縮しやすい性質がある」と警告する。
■食品? 飲み物?
神奈川県で出荷自粛となった茶葉。暫定基準値の分類は「その他」で、1キロあたり500ベクレルの放射性セシウムが基準とされている。
16日には茨城県の2町で茶葉から基準値を超える放射性セシウムを検出。県は2町に今年産の茶の出荷自粛と自主回収を求めた。
厚労省は同日、これまで検査していた「生茶葉」だけでなく、生茶葉を乾燥させた「荒茶」の検査も行うよう通知した。農水産物の加工品の検査指示が出たのは初めてだ。一般に荒茶の重量は生茶葉の5分の1。放射性物質は単純に生茶葉の5倍との指摘もある。
ただ、茶葉は一般的にはそのまま食べない。
「放射性セシウムは、お茶の葉から飲み物にすると半分くらいが溶け出す」と村松教授。「飲料水」なら放射性セシウムの基準値は200ベクレルだ。厚労省は 「基準値を超えた茶葉は使用しないのが原則」としつつ「『お茶』で提供される場合は飲料水の基準値を適用する」とも説明している。
世界食彩記:北京ダック 中国・北京
◇南京ルーツが有力、西太后の好物とも 蒸し焼きかあぶりか
北京料理の中で圧倒的な存在感を誇る北京ダック。だが、ルーツは現在の江蘇省南京とされる。15世紀の明代初期に原形がつくられ、遷都で北京に伝 わったという説が有力だ。その後は宮廷料理の一つとして確立され、清朝末期の実力者、西太后の好物だったとも伝えられる。新中国建国後は1970年代の米 中接近など外交の舞台を彩ったが、一般市民がその味を気軽に楽しめるようになるには、改革・開放が本格化した80年代を待たなければならなかった。
「不到長城非好漢(長城に到(いた)らずんば好漢にあらず=万里の長城に登らなければ豪傑とは言えない)」。故毛沢東主席の詩の一節だ。北京の魅 力について「老北京人(北京っ子)」が語る時、この一節にこうつけ加える。「不吃〓鴨真遺憾(北京ダックを食べなければ残念極まりない)」。これも盛んに 言われるようになったのは、この十数年のことだ。
急速に経済成長する中国では、北京ダックの専門店が激しい競争を繰り広げている。知名度では清朝末期の1864年に創業した老舗「全聚徳(ぜんしゅとく)」の地位は揺るがない。国内外に80近い店舗を展開し、東京にも支店を持つ。
一方、歴史の古さでは「便宜坊」に軍配が上がる。日本のガイドブックでは、前門店がオープンした1855年の創業と紹介されていることが多い。そ れでも全聚徳より9年早いが、国内16店を統括する北京便宜坊〓鴨グループは、後に「便宜坊」の看板を掲げた同じ製法の店が北京の宣武門近くに開設された 1416年を創業としている。
全聚徳を利用する機会はあったが、便宜坊にはこれまで縁がなかったので、地下鉄崇文門駅近くにある旗艦店、哈徳門店を訪ねてみた。創業年のこだわ りを感じさせる「1416ダック」を頼んでみる。1羽148元(約1800円)。便宜坊の自慢は明の時代からほぼ変わらない製法だ。内臓を取り除き、皮に 水あめを塗ったダックを「〓炉(メンルー)」と呼ばれる炎の上がらない密閉のかまで蒸し焼きにする。
これに対し、「挂炉(グワルー)」と呼ばれる扉のないかまでナツメなどの木を燃やし、つるしたダックを強火であぶるのが全聚徳だ。清の時代に開発されたこの製法は、今では多くの専門店が取り入れている。
焼き上がったダックが運ばれてきた。テーブルのそばで皮や肉を切り分けてくれる。これを甘みのあるみそだれにつけ、細切りにされたキュウリやネギ とともにクレープのような薄餅にくるんで食べると、皮の香ばしさと肉のうまみが口の中に広がった。弱火で均等に熱を行き渡らせるため、肉がふっくらとして いるのが特長だ。
味を巡る評価は分かれている。外資系製薬会社に勤め、接待などで必ず便宜坊を利用するという宋続さん(25)は「全聚徳ほど脂っこくなく、食べや すい」と力説する。一方で、全聚徳の常連は「ナツメの木を燃やすと香りがダックの皮に移り、何とも言えない香ばしさになる」と口をそろえる。
北京では「鴨王」「大董」といった新興勢力も、メニューの豊富さや美しい盛り付けなどを売りに人気を集めているほか、一般の中国料理店でも北京 ダックを扱う店が増えている。便宜坊・哈徳門店の胡国強副店長(38)は「600年の伝統を大切にしつつ、健康志向に配慮した商品を開発している」と話 す。
北京ダックが広く市民に開放された今、老舗の看板だけでは勝負できない時代を迎えているようだ。【成沢健一】
◇薄餅にくるみ皮も肉も
北京ダックに使われるアヒルは、北京郊外などで飼育されており、チューブで飼料を口に詰めて(中国語で「填」)太らせる。中国で詰め込み式の教育が「填鴨式教育」と呼ばれているのはそのためだ。
日本の中国料理店では北京ダックの皮だけをくるんで食べるように勧められることがあるが、中国では肉も一緒に食べるのが一般的だ。また、ゴマつき パンのような「焼餅」にはさんで食べてもおいしい。舌や心臓などさまざまな部位の料理もある。レバーの塩水漬けは、こくのある味わいだ。水かきのからしあ えは、コリコリとした食感。最後には、残った骨などでだしをとったスープも出される。
毎日新聞 2011年5月9日 東京夕刊
世界食彩記:ピタ イスラエル・テルアビブ
◇切り開き具材ギュウギュウ円盤形パン 太陽や海包み、がぶっ
イスラエルの国民食って何だろうか。欧州や南北アメリカ大陸、北アフリカ、中東からのユダヤ人移民に加え、もともとパレスチナ地方に生まれた人(アラブ人)らで成り立つ多文化国家のため正解は分かりにくい。しかし、この素朴な質問に「ピタ」と答える人が多い。
直径15センチほどの円盤形のパンで中は空洞。二つに切るとポケット状になる。中東・北アフリカに広がり、イスラエルの街角の食堂でファラフェル (豆のコロッケ)をはさんだり、フムス(ひよこ豆ペースト)をすくって食べるのに欠かせない。スーパーで1枚1シェケル(30円弱)ほどで大量買いでき、 食堂でも無頓着に扱われる存在だった。
ところが近年、シュニッツェルと呼ばれる欧風の鶏カツや、魚介類をはさむなど具の幅が広がり、おしゃれ感も加えた「ピタ料理」が人気だ。専門店ができ、高級レストランでも出される。脇役だったピタが助演俳優ぐらいにまで格上げされたのだ。
テルアビブに開店したばかりの評判の専門店「ハミズノン」を訪れた。持ち帰りを待って立つ客も含め大変なにぎわいだ。カウンターでメニュー(黒板)を見上げると、エビ、鶏、ステーキなどが並ぶ。この日入荷した新鮮な具材だ。「ステーキと卵」を注文してみた。
料理人が手分けし、サイコロステーキといり卵を焼き始めると同時にピタを切り開き、内側にテヒーナ(ゴマだれ)や仏料理用のクレームフレッシュを 塗り、トマト、キュウリ、タマネギなど薄切り生野菜やハーブを詰める。肉と卵を差し込み、唐辛子油や海塩で味付け。紙に包み、さっと渡してくれる。
両手で持ってかぶりつく。ほんのり塩味で温かい薄皮ピタに、野菜の甘みと肉のうまみが包まれている。
あーっ、肉汁とソースがズボンに落ちた……。冷えた生ビールをぐいっと飲み、まあいいか、と思い直す。
オーナーはテレビの料理番組などで活躍する“カリスマシェフ”のエヤル・シャニさん(52)。ピタ料理を広めた当事者だ。魅力を尋ねると、少々長い独白が始まった。
--25年前にレストランを始めた時、イスラエル料理って存在しないと気付いたんだ。それで野原に自生するタイムやセージを採り、木からレモンを 摘み、トマト、オリーブ、魚、羊肉を市場や露店で買い、素材を生かす料理をいろいろと考えた。行き着いた答えが、ピタで食材を「包装」してお客さまに届け ること。(ピタの)小麦粉やトマトを食べることは、この大地に降り注ぐ甘い太陽を食べることだ。魚を食べることは、地中海を食べること。それとさ、皿に乗 せた時点で料理の変化は止まる。ピタの中でなら食材がブレンドするだろ。まさに俺たちの文化と同じだ。それとな、皿は、食べる人と料理の間に入って邪魔す るけれど、ピタなら直接、口に入る。こうやって土地の心を味わうのだ。日本人が刺し身を大事にする心と同じだ。「単純」なんじゃない。「純粋」だ。純粋 な、イスラエル料理だ……。
なんともすさまじい勢いで語ってくれる。
店外で食べていたシュロモさん(35)、インバルさん(29)夫妻にも聞いてみよう。「値段が手ごろ。早い。いろんな具材があり、健康的。外の冷気に触れ、口のまわりを汚しながら食べるのがいいのよ」。そうか、ソースが垂れることも、決まり事だったんだ。【花岡洋二】
◇約2時間で家でも
シャニさんにピタの作り方を教わった。上質な小麦粉1キロ▽水720ミリリットル▽オリーブ油大さじ1▽海塩22グラム▽白砂糖40グラム▽ドラ イイースト11グラム。これで16個分だ。混ぜて発酵、を2度繰り返すと、その度に大きさが倍になる。店の高温オーブンで約70秒焼くと水蒸気でポケット ができる。家庭のオーブンなら2分ぐらいかかるかも。発酵も含め2時間で作れる。
シャニさんは「具は、何を選んでもいい」という。店では、焼き芋、ゆでエビなども人気。野菜はナス、アボカドなども。値段は23~57シェケル(約530~1300円)。切れ端にチョコレートを塗って食べるサイドディッシュもある。
毎日新聞 2011年5月2日 東京夕刊
世界食彩記:フィッシュ・アンド・チップス イギリス・ロンドン

◇初めてのお使いのドキドキも 女王様ほどに伝統的
同じような島国の英国と日本。一方の日本人は海の幸を刺し身や煮物、塩焼きにしたりと創意工夫を凝らしてきた。片やイギリス人はひたすら白身魚を 油で揚げ、フライドポテトとともに食べる「フィッシュ・アンド・チップス」に執着してきた。食の伝統は国民性の違いを鮮やかに投影するが、この通称 “フィッシンチップス”はそのシンプルさ故に、イギリス人に長く、深く愛され続けているのだ。
英国では、どんな田舎に行っても“チッピー”と呼ばれるフィッシンチップスの持ち帰り店がある。食べ方の流儀は、包装紙にくるまれた中へ麦芽で 作ったモルトビネガーや塩をたっぷりかけてほかほかを味わう。このファストフードは、そのビネガーの甘酸っぱさとともに人々のさまざまな思い出に寄り添っ ているのである。
例えば、夏のシーサイド。行列のできるチッピーは幸せな光景に欠かせないひとコマだ。家族で訪れた海辺の楽しい記憶や、子どもの頃の「お使い」の 経験……。ロンドン在住のある男性(35)は「フィッシンチップスはごちそうだった。母親から頼まれて最初にお使いに行ったとき、注文を間違わないようド キドキしたことが忘れられない」と郷愁にひたる。
シンプルで、どこにでもあって、それでいて少しだけごちそう感覚。多くの人たちが思い出を共有するフィッシンチップスは、まさにイギリス人にとって「国民食」なのである。
ただし、魚のフライもチップスも、その起源は大陸欧州にある。面白いのは、フライドポテトの起源。17世紀のベルギーで冬に川が凍って魚が取れな かったとき、ある主婦がポテトを魚の形に切って油で揚げ、魚のフライの代用にしたのが最初という説が有力だ。この因縁めいた魚のフライとチップスは、19 世紀半ばの英国でフィッシンチップスとして定番の名コンビとなり、手ごろな栄養源として労働者層に急速に広まったという。
フィッシュ・アンド・チップスは、フィッシュ・ウィズ・チップスではない。チップスは添え物(ウィズ)ではなく、魚と対等に近いパートナー(アン ド)なのである。だから、本格的なレストランになると、ポテトにもこだわりがある。ロンドン西部ノッティングヒルにある1939年創業の「ジールズ (Geales)」もその一つだ。
同店では、季節や天候に合わせて5種類のポテトを使い分けている。「チップスを抜いた魚フライなど考えられない。チップスは大きな長方形で、外側はカリカリ感があり、内側はふんわりとしていなければならない」。オーナーのマーク・フラー氏(46)は力説した。
キッチンをのぞくと、毎朝漁港から届く白身魚の中には、定番のコッドやハドック(ともにタラ科)のほか、刺し身にしたくなるような肉厚のヒラメま である。乱獲による資源不足への懸念から、材料の多角化を試みているのだという。だが、レシピは伝統を堅持。フラー氏は「我々のフィッシンチップスは英国 旗や女王と同じくらい伝統的なもの」と胸を張る。常連には有名人が多く、毎週ロールスロイスで乗りつけて持ち帰りをする芸能人もいるとか。
筆者もフィッシンチップスのファンで、3週間に1度は食べている。夏の海辺もいいが、お気に入りは、冬の週末のランチタイム。薄暗いパブで暖炉の脇に陣取り、生ぬるいイギリス伝統のビール・エールを飲みながら食べるフィッシンチップスは格別だ。【笠原敏彦】
◇黒ビールでサクサク感
一般的な作り方では、魚をフライにする衣を練る際、水の代わりに黒ビールを加えるのがこつで、サクサクとした歯ごたえがより引き立つという。ま た、白身魚の下味は、塩、コショウ、タイムなど。揚げる時には、衣の中の白身魚がパサパサにならないよう温度調整をすることが大切。出来の良しあしは、ナ イフを入れた時の衣のサクサク感と魚のジューシーさで決まる。ビネガーや塩、ケチャップのほか、タルタルソースをかけるのも一般的。中にはカレーソースも ある。チップスは、ポテトを長方形に大きめに切る。値段は、手ごろな持ち帰りで6ポンド(約810円)前後、レストランだと12~15ポンド前後。
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毎日新聞 2011年5月16日 東京夕刊
放射性物質:乾燥茶葉の検査を 厚労省が14都県へ通知
厚生労働省は16日、生の茶葉から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたことを受け、蒸して乾燥した後の「荒茶」も検査するよう、東北、関東地方などの14都県へ通知した。
荒茶は葉の水分が蒸発して重量が約5分の1になるため、放射性物質の検出値が生茶葉より高くなりやすい。同省は荒茶についても、放射性セシウムの規制値(1キロ当たり500ベクレル)などを超えたら流通させないよう指示した。
同時に、アユやワカサギなど淡水魚とシラス、タケノコ、山菜の検査も強化するよう自治体に求めた。
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毎日新聞 2011年5月17日 0時39分(最終更新 5月17日 1時01分)
東日本大震災:茨城の2町、茶葉からセシウム




下妻で売っていたけど、こちらは猿島郡境町の商品。
さしま茶は歴史も長く、最近では緑茶だけではなく
紅茶や烏龍茶まで生産していると聞く。
ずっと飲んでみたいと思っていたので迷わず購入。
茨城県は16日、県北部の大子町と西部の境町で15日までに採取した茶葉から、国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る放射性セシウムが検出されたと発表した。
県によると、境町で15日に採取した茶葉から894ベクレル、大子町で14日に採取した茶葉から570ベクレルを検出、県は16日、両町に出荷自 粛を要請した。一方、茶葉を湯に入れた抽出液は、境町が3ベクレル、大子町が30ベクレルで、飲料水の暫定規制値(同200ベクレル)を大きく下回った。 境町産は「さしま茶」、大子町産は「奥久慈茶」のブランド名で知られている。【大久保陽一】
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奥久慈茶
約400年の歴史、深い香りとコクが魅力

| 茶園名 | 所在地 | TEL(大子局0295) |
|---|---|---|
| 我妻園 | 大子町左貫2026-1 | 78-0021 |
| 石井製茶 | 大子町上郷134-1 | 77-0318 |
| かねた園 | 大子町左貫3029 | 78-0551 |
| 小林製茶 | 大子町左貫1903 | 78-0024 |
| 小盛園 | 大子町左貫3126 | 78-0656 |
| 斉藤製茶 | 大子町左貫2434 | 78-0536 |
| 清水園 | 大子町初原1610 | 78-0538 |
| 鈴木製茶 | 大子町中郷1259 | 77-0232 |
| 高瀬製茶 | 大子町左貫580 | 78-0703 |
| 高見園 | 大子町左貫1421 | 78-0729 |
| 富田園製茶 | 大子町左貫837-2 | 78-0709 |
| 藤屋製茶 | 大子町左貫1961 | 78-0016 |
| 町島園 | 大子町左貫1807-1 | 78-0653 |
| 山谷園 | 大子町初原1474 | 78-0301 |
| 吉成園 | 大子町左貫855 | 78-0121 |

月末に近いある朝、届いたばかりの月間「茶」を ぼんやりと見ていたところ、失礼であるが私の知らない産地名”さしま”が載っていた。世界緑茶コンテスト2008最高金賞受賞の記事と入選茶と開発したふたりの青年の写真が掲載されていた。うれしい!、無名に近いこの地で、若者達が新しい商品に情熱を傾けているのだろう。
「次の産地巡りはここに決定」 と胸をふくらませた。
初秋というのに暖かな朝である。 7:30に自宅を出発。東北本線で古河市に向かう。古河駅に着く直前に左手に見える茶園、これが東北本線から見える最後の茶園(写真上)である。
さしま茶は、北端の古河市、中央の境町、坂東市、そして東南に位置する常総市、八千代町で生産されている。古河は東北の玄関口であり、茶の集積地にもなっていた為、茶問屋が多かった」と聞く。

古河駅から2、,3km西にある、主役のひとり吉田正浩さん宅(吉田茶園)に向う。地図を片手に大堤交差点近くに来ると、風情ある立て看板(写真2段目左)があちこちに見える。まさに吉田茶園ワールドである。吉田さんご一家の出迎えを受け、早々に茶のテイスティングや茶園を見せて頂くことにした。今回、テイスティングしたいお茶は入賞茶の吉田さんの”香る微発酵緑茶”と木村さんの”香る半発酵茶”セット『かほりのいずみ』(写真2段目右)である。確かに桃のようなフルーティな香りと旨みがあり、期待した通りであった。夕食は、次の主役木村昇さん(木村製茶工場)と、欠くことの出来ない主役さしま茶協会の元気印 花水理夫さん(長野園)にお出まし願い、さしま茶の将来を熱く語ろう会となった。 この若者達がさしま茶、いや日本茶を発展させていく。 この地でこの人たちと出会えた! もうひとつの期待が、ここで達成することが出来た。


翌朝9時過ぎに木村さん宅に到着。木村さんの製茶技術に対する情熱は、素晴しい。穏やかの中に持ち合わせた秘めた情熱は、本場の台湾に7,8回にわたり足を運び、技術習得、そして釜炒り機械一式(写真3段目:左が炒り機、右が乾燥機で機械の一部)までも買ってしまう爆発力を持っていた。 買い揃えた機械とともに見せて頂いた3年ものいずみの茶園は勢いのあるものであった。


実りある旅であった。帰りは、さしま茶が気軽に購入できる『道の駅 さかい』(写真最下段左)に立ち寄ることにした。店の奥まった一角にあるさしま茶のコーナー(写真最下段右)は思ったより広くとられていた。そのコーナーでさしま茶を買い物かごに入れているお客がいた。何気なく、さしま茶の評判を聞いてみると「すごく美味しいんですよ」 と答えが返ってきた。
Google、写真と動画で紡ぐ「未来へのキオク」 復興支援で新プロジェクト
Googleが震災前後の様子を写真・動画で共有する「未来へのキオク」をスタート。YouTubeには、被災地の新聞社と協力し、現地の企業や商店の情報を発信する動画チャンネルも。
「私たちにしか出来ないことがある」――Google日本法人が5月16日、東日本大震災の復興を支援する新サービスを始めた。被災地の商店や企業の情報を発信する「東日本ビジネス支援サイト」と、震災前後の様子を写真・動画で共有する「未来へのキオク」だ。
サービス発表会には、同社の有馬誠代表取締役執行役員も出席。「復興というフェーズに移るとき、Googleが出来ることは何か――社内で侃々諤々(かんかんがくがく)の議論をしてきた。少しでも貢献できれば」と意気込みを語った。
被災地の新聞社と協力
東日本ビジネス支援サイトは、被災地の商店や企業を検索できる「ビジネスファインダー」と、同日オープンした「YouTube ビジネス支援チャンネル」からなるポータルサイト。ビジネス支援チャンネルは「東日本営業中!」をスローガンに掲げ、被災地の商店や企業の様子を動画で発信する。
動画を撮影・編集し、YouTubeにアップロードするのは、被災地の新聞社だ。東奥日報、デーリー東北、岩手日報、岩手日日新聞、河北新報、福 島民報、茨城新聞の7社が協力。「製造を再開することができました」「ご予約お待ちしています!」――地元の水産加工会社やレストランオーナーによるメッ セージなど60本を公開している。
「東北でも復興して元気な街があるのに観光客が途絶えてしまった」「お店を再開したが、それを伝えるすべがなく困っている」といったビジネスオーナーの声に応える狙い。「現地のお店や企業の方々に“声”を与えたい」と、同社岩村水樹マーケティング本部長は語る。
今後は、テレビ局やボランティア団体などの協力も得て、ビジネス支援チャンネルの動画を増やしていく計画だ。5月中には、Googleのコールセンターに電話をかけるだけで、ビジネスファインダーで情報を公開したり、更新したりできるサービスも始める。
写真と動画で紡げ「未来へのキオク」
「未来へのキオク」と名付けたプロジェクトもスタートした。被災前の街の風景、被災当日の体験、復興の様子などを写真と動画で募集し、地域や時 間、タグごとに閲覧できるようにする。例えば地元の祭りの写真を地図やキーワードで探したり、年代ごとにチェックしたりできるイメージだ。投稿されたデー タは誰でも自由に利用・加工できるようにする。
「地元に根付いた文化や風土をこれからも伝えていきたい」「震災の記憶を将来のために残したい」といった被災者の声に応えるため、企画した。「記 憶を人々の生きる力に、復興の力に、災害・防災研究の力に変えていきたい」と、岩村部長。投稿されたデータは5月下旬以降に順次公開する予定で、モバイル 端末からも投稿できるよう検討を進めている。
都道府県、「防災計画」の見直し加速 国は後手後手
東日本大震災の津波被害や東京電力福島第1原発事故を受け、都道府県が防災計画の見直しを 加速させている。防災計画は国の中央防災会議による被害想定を受けて策定されるが、腰の重い国を尻目に自治体が独自に洗い出しに乗り出した格好だ。4月の 統一地方選では防災対策など危機管理強化を公約に当選した知事も多く、より綿密で早急な再検討を後押ししている。
津波の衝撃 静岡
昭和50年代から東海地震に備えてきた防災先進県・静岡。これまで震災対策に2兆円超の事業費を投入、地区ごとの避難経路や海岸保全施設など詳細な対策を進めてきたが、今回の震災はその根幹を覆した。
3月28日に開催された岩手県支援先遣隊による現地報告会議で、最大の議題となったのが宮古市田老地区の惨劇。高さ10メートル、最大幅25メートル、総 延長2・4キロという日本一の防潮堤に守られた同地区は津波対策のモデルとされた。巨大防潮堤は35年5月のチリ地震による三陸大津波を撃退したが、今回 の津波は防ぎきれず、地区住民4千人のうち死者・行方不明者は200人以上。「『ここまでやられてむなしさを感じる』と話す出席者もいた」と守屋文雄河川 海岸整備課長。
静岡の防災計画は平成13年の中央防災会議による被害想定を基に東海地震を「マグニチュー ド(M)8」として策定。ところが東日本大震災はM9、さらに多数の震源域が連動したため、東海・東南海・南海の「3連動地震」という想定も必須となっ た。静岡は「津波対策検討会議」を設置、計画改善に乗り出した。
避難タワー見直し 高知
今後30年以内に60%の確率で発生するとされる南海地震。被害が直撃する高知は、死者数最大9600人超とする防災計画の見直しを急いでいる。
高知の防災計画は中央防災会議の想定(死者数最大6200人)だけでなく、甚大な被害を出した「安政南海地震」(1854年、M8・4)も盛り込み作成。 死者の7割が津波被害、土佐清水市は発生6分で最大10メートル超、高知市は10分で5・9メートルの津波に襲われると推定した。国より厳しい想定だが、 高知は震災直後に「南海地震対策再検討プロジェクトチーム」を立ち上げて総点検を始めた。
南国市などに建設予定の「津波避難タワー」も見 直しの対象に。「2階建て(高さ6メートル)、約180人収容」のタワー建設を進める南国市は漂流物の衝撃に耐え、上層階も増設できるよう、鉄骨造りから 鉄筋コンクリートへ、基礎部分に地下10メートルまで鉄のくいを打ち込むなど設計を変更した。
原発対策本腰 福井
全国最多14基の原発を抱える福井。4月11日、前日の県知事選で3選を果たして初登庁した西川一誠知事は、原発対策について「国任せにしないで県として対策、提言をして実行していく」と発言、「地域防災計画原子力防災編検討委員会」を立ち上げた。
福井は被災時の電源と冷却機能の確保などの対策を関西電力、日本原子力発電、日本原子力研究開発機構に要請。3業者からは非常用電源車や冷却用海水ポンプの代替設備の配備など具体策が示された。安全対策に関電は少なくとも700億円、原電は約200億円を投資する予定。
避難者対策も急務だ。福井の原発は半島部にあり、現行の防災計画では避難者は限定的だが、福島第1原発の事故で約30キロ離れた飯舘村が計画的避難区域と されたことで区域拡大に備えた避難経路の整備など課題も浮上。敦賀啓二危機対策幹は「国に原発の耐震性や安全性の指針の見直しを求めている」としている。
◇
■防災計画 災害対策基本法に基づき、都道府県や市町村が防災会議に諮って策定する、大規模災害を想定した業務計画。国の中央防災会議が作成した「防災基本計画」を基に、地域の実情を踏まえた具体的な対策が盛り込まれる。
警戒区域で20人避難拒否 「足が悪い」「死ぬならここで」 自治体説得に苦悩
東京電力福島第1原子力発電所の半径20キロ圏内への立ち入りを禁じるよう指定された「警 戒区域」内で、少なくとも20人の住民が避難を拒否し、16日現在も居住を続けている。「故郷から離れたくない」「死ぬならここで死にたい」。放射性物質 (放射能)からの危険回避より、故郷での静かな生活を選択している住民たち。区域内での居住は本来、違法だが、残留する住民に食料支援を行っている自治体 も。行政側も住民の気持ちが一面理解できるだけに、法律の規定とのはざまで揺れているようだ。
■離れたくない
「生まれ育っ た土地から離れたくない」。先月22日以降、立ち入りが制限された20キロ圏に含まれるのは福島県内の計9市町村。産経新聞が各市町村に聞き取り調査をし たところ、楢葉町の6世帯7人▽富岡町の1世帯2人▽南相馬市の4世帯5人▽田村市の1世帯4人▽川内村の2世帯2人-の計5市町村で14世帯、20人が 16日現在も区域内の自宅などに居住しているという。
多くは高齢者で占められる。「生まれて一度も生家を離れたことがない。ほかの町で生活することは考えられない」「(高齢のため)避難所に行ったら足手まといになる。放っておいてほしい」などといった理由で避難を拒否しているという。
また、「父は耳が、自分は足が悪く、避難所生活はしたくない」「体があまり動かない。死ぬならここで死にたい」などと身体的事情を挙げる住民もいる。
「警戒区域」では区域内の立ち入りが禁じられ、災害対策基本法で10万円以下の罰金や拘留の罰則が定められている。内閣府によると、罰則の適用は「立ち入 りにより安全対策に著しく支障が生じたり、他人に迷惑をかける場合」(政策統括官防災担当)とされ、「住民への説得とともに、自治体ごとに総合的に判断し て行われる」(同)としている。
■食料支援続く
具体的な対応を委ねられている各自治体。楢葉町では連日、町 議らとも協力し、職員を派遣して住民宅を訪問。避難するよう説得を続けている。だが、訪問の主眼は「体調などに問題がないかを確認すること」(同町担当 者)だという。区域への出入りには本来、通行証が必要だが、「残留住民」が食料の買い出しに行く場合、同町では通行証なしでの出入りを黙認している。「健 康被害を阻止するという法の趣旨はわかるが『町から出ろ』とは今でも強くは言えない」(同)。
各自治体によると、実際に罰則が科せられたケースはないという。
「愛着のある家から出たくない」との理由で50代と80代の独居女性が居住を続ける川内村では、2人に対する食料提供を実施。職員が週に1度、パンや米、 缶詰、タクアンなどを自宅に届けているという。避難を拒否する住民を支援している形だが、同村の担当者は「食料の調達手段がなく、何もしなければ餓死して しまう可能性もある。人道的見地から放っておくことはできない」と話している。
高齢の義母の介護のため、福島第1原発から19キロ離れた 福島県楢葉町の自宅にとどまっている元会社員の男性(58)によると、上下水道は止まっているが電気は通じている。生活用水は井戸水を、飲料水は20キロ 余り離れたいわき市まで買いに行くという。ガスはもともとプロパンガスだが、節約のため電熱器で煮炊きしている。電話取材に対し「周囲の家は屋根瓦が落ち た程度で目立った被害はない。人の姿はなくカラスが目立つ」などと様子を話した。
静岡産野菜など禁輸解除 産地誤記、シンガポール
シンガポールの農畜産物管理庁は16日、放射性物質が検出されたとして輸入を停止していた静岡県産と兵庫県産の野菜と果物について停止措置を解除すると発表した。
同庁は3月に静岡県産のコマツナから、4月に兵庫県産のキャベツから放射性物質が検出されたと発表したが、日本の農林水産省の調査で、それぞれ埼玉県産、茨城県産だったことが判明した。
輸出業者が書類に産地を誤って記載したことが原因だという。放射性物質が見つかったとしていた愛媛県産の野菜についても書類の産地記載ミスが判明し、同庁は4月に輸入停止措置を解除していた。
シンガポールは5月16日時点で福島、茨城、栃木、群馬4県の牛乳を含む全生鮮品の輸入を停止。千葉、神奈川、埼玉3県と東京都については野菜と果物に限定して輸入を停止している。(共同)
水産物を底引き網でサンプル調査 福島
福島県は16日、いわき市沖で底引き網漁による水産物のサンプル調査を開始した。一部の魚から基準値を超える放射性物質が検出された海面表層付近などから調査範囲を拡大し、水産物の安全確認を進める。
県はこれまで独自に調査船を使い、水深約50メートル以内を中心に水産物を調べていた。海面近くに生息するコウナゴとシラスから基準値を超える放射性物質が検出されていたが、地元の底引き網漁師らがより深い範囲の調査を要請していた。
この日は漁船4隻で、いわき市久之浜から約9キロ沖合の漁場を調査。水深約60メートル付近で底引き網漁を実施し、メヒカリやヤナギムシガレイなどを採取した。
5月末までに漁場5カ所で実施し、1カ所につき魚10種のサンプルを調べる。
ヤナギムシガレイ
メヒカリ
今まで見たことのないような大きなメヒカリが300円で出ていたので購入。
これくらい大きいと刺身にしてみようかと思ったのだ。
鱗を取っていると、尾鰭の先端だけが黒いので【ツマグロアオメエソ】という魚だろうか?ちなみにメヒカリの正式な名前は【アオメエソ】、つまりメヒカリというのは俗称らしい。
ちょっとピンぼけで、光も悪いが大きさの比較にはなるだろう。
刺身にはしやすい魚だが、あまり大きいと小骨が気になるかもしれない。肋骨だけをすき取って、刺身にしてみた。味は今一といったところ、クラカケトラギスの刺身に似ている。
ところが我が家の娘たちは「美味い」と言う。この辺は好みが別れるところだが、決して美味しいとは言えないと思う、しつこいようだが。。。。。
ウルメイワシが一尾だけ入っていたので、塩漬けして酢に浸けた。

残りは唐揚げにしてもらった。
コメント
こちらでは干物になっているのはメヒカリがほとんどですが、ごく希にアオメ(ツマグロアオメエソ)をみます。
これはメヒカリより脂がくさいような、しつこいような感じです。傷みやすいのかもしれません。
生は見たことないです。
投稿: こびんす | 2007年12月28日 (金) 10時49分
そうですか、高知県では市民権を得ているのですね。こちらでは恐らく「メヒカリ」でごっちゃになっていると思われます。
特に臭みはありませんでした。
残りのものを唐揚げにしましたが、この魚は揚げると全く骨が気にならなくなりますね。
とても不思議です。
投稿: からっぽ親父 | 2007年12月28日 (金) 14時28分
メヒカリの干物をから揚げにしたり、南蛮漬けにしたりしますが確かに骨が軟らかいですね。
カルシウムをとったという満足感で、ますます美味しく思えます。
上のゲタ(高松ではよく売られていました。)ですか、まことにほのぼのとした可愛いい器量です。
お味もいいです。身が薄いのが難だけど。
投稿: こびんす | 2007年12月28日 (金) 14時42分
我が家ではメヒカリとチビメイタガレイの唐揚げは、みんな好きです。カルシウムもしっかり摂れるので、骨粗鬆症予防には良いですね。
魚の顔ってアップで見ると面白いですね。
確かに身が薄いので、あまり沢山刺身が取れませんでしたが、娘と楽しみました。
投稿: からっぽ親父 | 2007年12月28日 (金) 15時02分
メヒカリに初めて出逢ったのは茨城県水戸の一杯飲み屋でした。それから出張のたびに酒の友となりましたが、あの飲み屋はもう無いだろうな~・・・、メヒカリの名を聞くたびに思い出します。浦霞!美味かったな~。
投稿: 北割 | 2007年12月29日 (土) 00時03分
北割さんこんにちは。
メヒカリは日本全国で愛されているようですね。
しかも「メヒカリ」という俗称も同じだとは、本当に面白いです。
メヒカリは干物が一番美味しいと思いますね。
骨も気にならないし、おっしゃるとおり酒の友にはピッタリです。
茨城でも生茶葉から基準値超える放射性物質 さしま茶など出荷自粛要請
茨城県は16日、同県北部の大子町と同県西部の境町で採取された生茶葉から国の基準値を超 える放射性セシウムが検出されたと発表した。県は両町に当分の間、平成23年産の茶葉の出荷を自粛するよう要請した。境町は特産品「さしま茶」の産地とし て知られる。大子町は14、19年度の「全国手もみ茶品評会」で全国1位の評価を受けた奥久慈茶の産地で、生茶葉の生産量が県内最多。
県 農林水産部によると、大子町の生茶葉からは放射性セシウムが1キログラム当たり570ベクレル、境町からは同894ベクレルを検出し、ともに基準値(同 500ベクレル)を上回った。ただ、実際にお茶として飲む抽出液の検査では、ともに基準値を大きく下回った。また、生茶葉、抽出液のいずれも放射性ヨウ素 は検出されなかった。
さしま茶はすでに出荷が始まっており、県と境町は出荷先や出荷量を調べている。
枝野氏、発送電の分離に言及 電力独占、解体論に現実味も
クリックして拡大する記者会見する枝野官房長官=16日夕、首相官邸東京電力福島第1原子力発電所事故に伴い、東電の発電部門と送電部門を切り離す実質的な “解体論”が焦点となってきた。電力会社の地域独占体制を崩すことで競争を促し、電気料金の値下げなどにつなげる狙いがある。電力業界はこれまでも電力の 安定供給などに支障をきたすなどとして発送電分離に強硬に反対してきたが、東電への根強い批判と相まって現実味を帯びる可能性もある。
枝野幸男官房長官は16日の会見で、東電の発送電分離について「選択肢として十分あり得る」と明言。玄葉光一郎国家戦略担当相は15日に「議論を妨げてはいけない。自由に議論する必要がある」と述べた。
政府は、東電の賠償支援策に「電力事業形態のあり方を含むエネルギー政策の見直しの検討」を盛り込んでおり、今後の議論で発送電分離問題が焦点の一つになることは確実だ。
全国10社の地域独占である電力会社から送電部門を切り離せば、工場の自家発電のほか、太陽光や風力発電などを行う事業者が自由に送電網に電気を送れるようになる。その結果、多くの発電事業者が競争を行うことになり、電気料金引き下げの可能性も高まる。
再生可能エネルギーを大量に送電網に接続しようという政府の地球温暖化対策との整合性も取りやすい。
発送電分離は1990年代後半以降の電力自由化論議の中でも検討された。電力業界は「電力 の安定供給や経済性、エネルギー安全保障などを考えると今の体制が望ましい」(電力会社首脳)と強硬に反対。発電と送電を一体運営することで電力の需給調 整などを効率的に行えるというのが理由で、分離すれば長期的な発電所建設計画にも影響が出ると主張してきた。
実際、発送電分離を含む自由化を進めた米カリフォルニア州で2001年に大規模停電が起こったことも反対論を後押しした。「日本国内の停電時間は年間十数分で、先進国でトップレベルの短さだ。これを維持するためにも分離すべきでない」(業界筋)という。
一方、米国に限らず欧州などでも電力自由化が進んでいる。ドイツや英国、フランスなどでは発送電分離や電力卸売市場の整備が行われ、2007年までに相次いで電力小売りの全面自由化に踏み切った。
ただ、発電が天候に左右される太陽光や風力発電などの送電が電力供給に混乱を起こしているという指摘もあり、規制の整備が新たな課題として浮上している。
分離のメリットを十分に引き出すためには、送電網を広域で一体運営することなども求められ、日本での今後の論議では、経済性と環境性、安定性などのバランスをどうとらえるかがカギとなる。
日本総研の松井英章主任研究員は「発送電分離は、東京電力の経営問題にとどめず全国の電力会社の問題として考えるべきだ。日本の中長期的なエネルギー政策の課題として議論をするチャンスだ」と指摘している。
早い段階でメルトダウン 1号機の冠水「断念」、汚染水の循環にも難問
福島第1原発1号機の原子炉建屋地下にたまっているのが発見された約3000トンの水。東 京電力は、原子炉からの漏水によるものとして、格納容器ごと水で満たして核燃料を冷やす冠水(水棺)作業を「断念」し、工程表見直しへの影響は避けられな い情勢だ。たまり水の外部拡散を防ぐためにも、原子炉に再び循環させるルートを模索するが、高い放射線量が障害になり、工事は難航が予想される。(原子力 取材班)
「格納容器やそれにつながる圧力抑制室から漏れた水がたまったとみられる」
東電が14日に発表した、新たなたまり水の存在は、それまでの冠水作業が「夢物語だった」(東電関係者)ことを示した。
4月17日に公表した工程表では、3カ月後までに1、3号機の冠水を完了させる予定だったが、「トップランナー」(原子力安全・保安院の西山英彦審議官)の1号機の頓挫で、計画は暗礁に乗り上げた。
東電は、1号機炉心に1万トン以上を注水したが、少なくとも3000トン近くが行方不明になっており、格納容器から漏れて地下にたまったとみる。
このまま冠水を続けてもたまり水が増え、原子炉建屋外に漏れ出す危険性が高まることから、東電は、このたまり水や格納容器に残る水を圧力容器に循環させて「再利用」する方法を検討している。
だが、1号機は津波到達後の比較的早い段階で「炉心溶融(メルトダウン)」したとみられ、地下のたまり水は高い放射線量が予想される。東電も「循環し続け るだけでは核燃料に触れるたびに放射能が強まるため、浄化処理をした上で原子炉に戻さざるを得ない」としており、新たな設備が必要になる。
一方、原子炉建屋1階では毎時2000ミリシーベルトという極めて強い放射線を観測している。新たな設備や配管を設置する作業は遠隔操作のロボットでは難しく、現場で資材の組み立て、溶接などに当たる作業員の被(ひ)曝(ばく)対策を迫られるのは必至だ。
こうした作業を進める間も、注水による原子炉冷却を止めるわけにはいかず、たまり水が増える危険性は消えない。
日本原子力学会の沢田隆副会長(原子力安全工学)は「たまり水は原子炉建屋に隣接するタービン建屋に一部流れ込んだ可能性がある。早期に作業を進めないと海などへ汚染が拡大し、さらなる問題が生じかねない。時間との闘いになっている」と指摘している。
首相、格納容器破裂の危険認識して原発視察 メルトダウン直後
菅直人首相は16日の衆院予算委員会で、東京電力福島第1原発事故直後の3月12日朝、原 子炉格納容器が破裂して大量の放射能が放出される可能性を認識していたにもかかわらず、防護服も着ずに現場視察を強行していたことを明らかにした。首相は 「ベント(排気)を行わないで放置すれば、格納容器が破壊される恐れがあるという認識は持っていた」と述べた。
自民党の西村康稔氏の質問に答えた。首相が到着する直前の12日午前6時50分ごろには、1号機で全炉心溶融(メルトダウン)が起きていたことも後に判明しており、首相の行動は軽率のそしりは免れない。
予算委で西村氏が首相の視察について、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長に「水素爆発や水蒸気爆発が起こる可能性を助言しなかったのか」とただしたのに対し、班目氏は「格納容器が破裂する可能性があると首相に助言した」と答弁。首相もこれを追認した。
5月13日の参院予算委では、原子力委員会の青山繁晴専門委員が、現地で確認した情報として「東電本店から6時50分に現場に『(首相視察の)準備をしてほしい』という連絡があった」と証言。首相の視察強行が現場の作業量を増やした事実を指摘している。
福島第1原発:賠償支援策 電力各社受け入れへ
2011年5月17日 2時38分
東京電力福島第1原発事故の損害賠償問題で、関西電力など電力大手は16日、原子力事業者に賠償負担を求めることを盛り込んだ政府の賠償支援策を 受け入れる方針を固めた。負担に応じなければ、被災者への賠償が円滑に進まない懸念があるため、「受け入れざるを得ない」(電力大手首脳)と判断した。
電気事業連合会は20日に各社社長の会合を開き、業界としての受け入れを最終判断する方針。政府は事業者の判断を受け、支援策の法整備に着手する。
支援枠組みでは、東電の賠償支払いのための資金を供給する「原発賠償機構(仮称)」を設置し、東電を含む原子力事業者10社に「負担金」を求め る。負担金は将来の事故に備えるが、福島第1原発事故の賠償財源にも使う予定。他の電力会社からは「東電以外の事業者が今回の原発事故の賠償負担を担うの は株主に説明できない」との指摘が出ている。このため関電などは、政府に株主が納得できるような説明を政府が行うことを訴える考えだ。【横山三加子、立山 清也】
福島第1原発:溶融燃料、外側の格納容器に?…首相補佐官
細野豪志首相補佐官は16日の記者会見で、メルトダウンがあった福島第1原発1号機で、溶けた燃料の一部は原子炉圧力容器から外側の格納容器に出た可能性もあるとの見方を示した。
毎日新聞 2011年5月16日 18時17分
福島第1原発:1号機入域禁止 「社長指示」の書き込み
東京電力が16日に公表した福島第1原発の地震直後のデータには、事故対応の心臓部に当たる中央制御室(中操)のホワイトボードに残されたメモの写真が複数含まれていた。刻々と事態が悪化する中で緊迫する作業の様子がうかがえる。
ボードには原子炉の状況などが時系列で記されている。事故当日の夜と見られる記載には、1号機の原子炉建屋への入域禁止を知らせる記述の横に「社 長指示」の書き込みがあった。2号機に関しては当日午後4時36分に「ECCS注入不可」と記載。原子炉の空だきを防ぐ最重要装置である緊急炉心冷却装置 が機能不全となったと判断したことを示している。【八田浩輔】
毎日新聞 2011年5月17日 0時37分(最終更新 5月17日 0時57分)
作業員が撮影した福島第1原発
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東京電力福島第1原発事故の復旧作業で、作業員の安全確保のルールや手順がなし崩し的に緩和されていることが、作業員らの証言で分かった。放射性 物質が体に付着する「身体汚染」をした場合、体を洗う「除染」で完全に落とさなければならなかったが、今は完全に除染できなくても体のどこに付着している かを示す「確認証」があれば作業に戻ることができるという。他にも多くの規制が緩んでいるため、作業員らは不安を訴え、専門家は懸念を示している。
同原発構内の放射線量は高く、水素爆発した3号機の原子炉建屋付近には毎時900ミリシーベルトと高い放射線を出すがれきが見つかっている。通常、1日 の作業で1ミリシーベルトを超す被ばくが見込まれる場合、元請け会社は作業員の予想被ばく線量を記した作業計画書を労働基準監督署に届け出て受領印をもら い、東電に写しを提出する。この際、元請けによっては、下請けにも写しを「特別許可書」として渡すルールがあるが、この特別許可書も現在なくなっていると いう。
ある下請け作業員は通常渡される特別許可書をもらわず作業し、約2時間半で1.3ミリシーベルト浴びた。他の作業員ら計約10人で構内拠点の免震重要棟に戻り、防護服を脱いでスクリーニング(検査)したところ、それぞれ首や後頭部に身体汚染が確認された。
約20キロ離れた拠点施設のナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県楢葉町)で専用の特殊シャンプーで洗ったが、作業員のうち3人は除染できず、いわき市の東電施設でもう一度洗ったものの、やはり落ちなかった。
このため3人は、体の絵とともに汚染部位などが記載されている「確認証」を東電から発行され、作業に復帰したという。確認証があれば、復帰後のスクリー ニングで汚染が検出されても問題視されないが、作業員は「除染しないまま作業に戻れば通常なら始末書もの」と疑問視する。
また、身体汚染をした場合、作業員の所属する会社は、作業経緯や内容、汚染の状態などを報告書にまとめて元請けに提出し、元請けは東電に連絡することになっているが、いまだ報告書は提出されず、汚染を知る元請けや東電から提出も求められていないという。
作業員は「東電も元請けも『この現場で汚染しない方がおかしい』との考えでしょう」と述べ、緊急時のためルールがなし崩しになっていると指摘。「原発を 何とかしたいとの気持ちから(作業員の)みんなも『汚染しても仕方がない』という雰囲気だが、正直、不安はある」と語った。
東電広報部は確認証について「(検査で)高い数値が出た人に異常がないことを示すものだが、いずれにせよ落ちるまで除染している」と説明。特別許可書 (東電側では作業計画書)などについては「コピーを受領するだけ」とし、基本的に作業員と元請けとの問題との立場を示した。【町田徳丈、市川明代、日下部 聡】
2011年5月14日
福島第1原発:注水6~14時間途絶 細野首相補佐官
福島第1原発で電源喪失などが原因となって原子炉圧力容器への冷却水の注入が途絶えた時間は、1号機で14時間9分、2号機で6時間29分、3号機で6時間43分だったと細野豪志首相補佐官が16日、発表した。
1号機だけでなく2、3号機でも長時間、燃料が冷やせなかったことを示している。細野氏は「2、3号機も最悪、炉心溶融していると見ていかないといけない。ただ(圧力容器の)温度から、冷却はうまくいっている」と述べた。
細野氏はまた、専門家の指摘に基づき、1号機では溶け落ちた燃料の一部が圧力容器から外側の格納容器に出た可能性があるとの見方を示した。ただ1号機も冷却が進んでいるとし、新たな工程表に対策の遅れは盛り込まれないという。
毎日新聞 2011年5月16日 21時17分
福島第1原発:班目氏、保安院を批判 炉心溶融見解示さず
内閣府原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は16日の委員会定例会議後の会見で、東京電力福島第1原発1号機で起きた炉心溶融について、経済産業省原子力安全・保安院が見解を示さないことに対して批判した。
班目委員長は「(安全委が指摘してきたにもかかわらず、これまで)制御棒だけ溶けずに残るなど物理学的常識からあり得ない図を持って来ている」と 指摘。「もっと適切なイメージを持ってきなさいと言っているが、持って来ないのは遺憾。また(東電が炉心溶融を認めたにもかかわらず)保安院の考えが出さ れないのが残念だ」と話した。
一方、1号機で起きた原子炉圧力容器内の蒸気を冷やす「非常用復水器」の機能喪失については、「東電、保安院から事実関係を聞いていない」とし、津波だけでなく、地震や作業員の操作などが原因で起きた可能性も否定できないとの見方を示した。【野田武】
毎日新聞 2011年5月16日 20時15分(最終更新 5月16日 20時54分)
福島第1原発:「格納容器破裂も」 首相視察前に進言
原子力安全委員会の班目春樹委員長は16日の衆院予算委員会で、震災直後の3月12日に菅直人首相が福島第1原発を視察する前に「圧力を下げる (ため蒸気を排出する)ベントを行わなければ、原発の格納容器が破裂する可能性がある」と首相らに進言していたことを明らかにした。また「ベントがここま で遅くならなければ事態の悪化は防げた」との見方も示した。
質問した西村康稔氏(自民)が「破裂の可能性があるのになぜ視察したのか」と批判したのに対し首相は「陣頭指揮を執るには現地関係者ときちんと会うことが重要と考えた」と反論。枝野幸男官房長官も16日の会見で、「(視察中に破損するという)話はなかった」と述べた。
また首相は、同原発4号機で使用済み核燃料の入っているプールの水温が急上昇したことについて「心配の種になった」と指摘。「原子炉と同時に使用 済み燃料が(安全に処理される)サイクルに乗っていないことも検証しなければならない」と述べ、使用済み燃料からプルトニウムを取り出して再利用する「核 燃料サイクル」のあり方も含め、見直す考えを示した。【松尾良、念佛明奈】
毎日新聞 2011年5月16日 20時10分(最終更新 5月16日 23時13分)
茨城の生茶葉も規制値超セシウム…出荷自粛要請
茨城県は16日、大子町と境町産の生茶葉から、暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
県は両町などに対し、今年産の茶葉の出荷自粛を要請。ただ、製茶した茶葉から抽出したお茶は、飲料水の暫定規制値を下回っており、県は「お茶で飲む場合は大きな問題はないと考えられる」としている。
県は、厚生労働省の依頼で調査を実施。14日に大子町で採取した生茶葉からは1キロあたり570ベクレル(暫定規制値500ベクレル)の放射性セシウムを、15日に境町で採取した生茶葉からも894ベクレルのセシウムを検出した。
福島原発:賠償、避難状況で4段階の慰謝料算定 審査会
東京電力福島第1、第2原発事故の被害補償の指針を決める、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会(会長、能見善久・学習院大教授)は16日、4 回目の会合を開き、避難に伴う精神的損害について、避難先の状況によって4段階の慰謝料を算定し補償する方針を固めた。今月中にまとめる2次指針に盛り込 む。避難生活以外による精神的損害については、引き続き検討する。
避難に伴う精神的損害は、生活環境や利便性、プライバシー確保などの観点から、精神的苦痛が大きいと考えられる順に▽体育館や公民館など▽仮設住宅や賃貸マンション、親類や知人の住居など▽旅館やホテルなどの宿泊施設▽屋内退避--とし、それぞれの慰謝料を算定する。
慰謝料とは別に、避難先での宿泊費賠償についても議論。4月下旬に決めた1次指針では、政府の指示で体育館や公民館など宿泊費がかからない施設に 避難している人に対しても「平均的な宿泊費」を賠償する方針を示していたが、自己負担でホテルなどに宿泊している人は相対的に少ないことから、避難者が実 際に負担した費用を賠償することで意見がまとまった。
政府の避難指示が解除された後の帰宅や、警戒区域内への一時帰宅に伴う費用についても賠償の対象とする方向で意見が一致した。
一方、賠償対象となる風評被害として「消費者や取引先が放射性物質による汚染を懸念し、商品やサービスを敬遠したくなることが認められる場合」を認定する方針を確認した。ただし、震災による消費の落ち込みの影響は認めない。
また同日、業種ごとに詳細な賠償方針を検討する専門委員を17分野で各3~4人、計50人以上指名することも決めた。【藤野基文、西川拓】
毎日新聞 2011年5月16日 21時10分
福島第1原発:地震直後データ公表 現場、極度の混乱
東京電力が16日公開した福島第1原発事故に関する膨大なデータによって、地震と津波で同原発が冷却機能を失う過程と、対応に追われる現場の混乱 した状況が明らかになった。事故から2カ月以上たち、ようやく表に出てきたデータ。政府は近く発足させる事故調査特別委員会で、原因究明や初期対応の妥当 性などの検証を始める。
◇電源車、渋滞で進めず 高線量でベント遅れ
「(外部電源確保のための)電源車が渋滞で進めない」「(弁を開いて炉内の圧力を下げる)ベント操作を試みるも高線量で断念」--。東京電力が16日に発表した資料で、地震直後の福島第1原発での緊迫した状況が浮かび上がった。
3月11日午後2時46分46秒。運転中だった1~3号機では地震発生で緊急停止が始まった。警報を印字した記録紙からは、各機で制御棒の挿入や水位の変動を知らせる警報が延々と鳴り響いていたことがうかがえる。
「各種操作実績取りまとめ」と題する資料によると、地震から約45分後の3月11日午後3時半ごろ、同原発に津波が到達し全電源を喪失。これを受 け、東電本店は同5時ごろ、周辺の各店に電源車を同原発に派遣するよう要請した。しかし、「電源車は道路被害や渋滞で進めない」との報告があり、同6時 20分ごろ、東北電力に電源車の派遣を要請した。
同11時ごろ東北電力の電源車が到着したものの、現場は「暗所、津波の水たまり、障害物散乱、道路のマンホールのふたが欠落」(12日未明の記 載)した状況で、ケーブルの敷設作業が難航した。やっと電源車から電気を引き込めたのは12日午後3時ごろだったが、同36分に1号機で水素爆発が起き、 電源車のケーブルが破壊された。これにより、「命綱」の電源車がわずか30分で使いものにならなくなった。
一方、1号機のベント作業については同12日午前9時15分ごろに手動で開く作業が始まったものの、9時半ごろには「現場操作を試みたが、(放射 線が)高線量で断念」との記述がある。結局、操作ができたのは同10時17分。資料では、その間の作業員の行動に関する記録はなく、東電の松本純一原子 力・立地本部長代理は「現場がどのようなリスク判断をして(ベントに)トライしたのかは分からない」と述べた。
◇1号機、3月11日夜に「入域禁止」
一方、東電は地震直後の「当直員引き継ぎ日誌」も公開。1号機の原子炉建屋については3月11日午後9時51分、「入域禁止」と日誌に記載され た。周囲で高い線量が測定されたためで、燃料のメルトダウン(炉心溶融)が早い段階で始まっていたことがこの資料からも裏付けられた。
ただし、この資料では首相官邸サイドとの交信記録は公開されていない。ベントや海水注入の判断について、東電と政府との間でどのようなやりとりがあったかについては不明のままだ。【中西拓司、八田浩輔】
◇専門家による分析急務
東電が公表したのは、1~6号機の原子炉圧力容器内や格納容器内の水位や圧力データのほか、放射性物質を含む水蒸気を大気中に放出した「ベント」作業の実績、異常を知らせる警報の内容、冷却装置の操作実績、電源確保や復旧、運転日誌など事故の初期段階の膨大なデータだ。
福島第1原発は、津波ですべての電源を失い、原子炉の冷却機能が失われた。通電中の記録は中央制御室内にあり、放射線量が高く、長時間滞在できな いため、回収できないままだったが、経済産業省原子力安全・保安院が4月25日、東電に対し、記録の速やかな回収と報告を求めていた。
公表された複数の記録を照らし合わせることで、津波の前に地震の揺れで機器類がどの程度損傷していたかや、東電や政府の対応に問題がなかったかが分かる。政府は、近く発足させる事故調査特別委員会で、このデータを基に事故原因の検証を進める方針だ。
東京都市大の吉田正教授(原子炉工学)は「メーカーや独立行政法人など専門知識が豊富な機関が解析すれば、津波が来るまで東電がどう対応したのかなど地震直後の原発の全体像が見えてくるだろう」と話す。【足立旬子、奥山智己】
毎日新聞 2011年5月16日 22時05分(最終更新 5月17日 0時28分)
福島第1原発:1号機、冷却装置を手動停止 炉圧急低下し
2011年5月16日 21時47分 更新:5月17日 1時40分
東京電力福島第1原発1号機で地震直後、非常用冷却装置が津波の到達前に停止していたことが、東電が16日公表した初期データから分かった。従 来、同装置は津波到達までは動いていたと考えられ、東電も15日公表の解析結果の前提を「津波で機能喪失」としていた。東電は「冷却装置によって炉内の圧 力が急激に低下したため、手動でいったん停止したとみられる」と説明。津波が到達する中、こうした操作を繰り返すうちに冷却機能喪失に至った。近く始まる 政府の事故原因究明につながる重要な内容だ。
東電が公開したのは▽福島第1原発の各種データの記録紙▽警報発生などの記録▽中央制御室の運転員による引き継ぎ日誌▽電源復旧作業など各種の操作実績--など。A4判で約2900ページに及ぶ。
データによると、3月11日午後2時46分の地震発生直後、原子炉圧力容器に制御棒がすべて挿入され、原子炉が緊急停止。非常用ディーゼル発電機 も正常に稼働した。1号機の原子炉を冷却する非常用復水器も自動で起動したが、約10分後、炉内の圧力が急激に低下したため、地震から約15分後の午後3 時ごろ手動で停止されたとみられる。圧力容器のデータの変化をみると、その後、津波到達(同3時半ごろ)までの間に、何度か起動、停止を繰り返していた可 能性があるという。東電は「この作業は運転手順書に基づき、炉内が冷えすぎないよう調整したのではないか」と説明している。津波の後、手動による起動の記 録がある同6時10分までの間に復水器が機能していたかどうかは不明だ。
一方、格納容器を破損から守るため、弁を開いて炉内の放射性物質を含む気体を排気するベントについては、1号機では12日午前9時15分から、手 動で弁を開ける作業に入っていた。2号機は13~15日にかけて2回のベントを試みたが、格納容器の圧力低下は確認できなかった。3号機は13日以降、ベ ントを複数回繰り返していた。
福島第1原発の初期データは、原子力安全・保安院が東電に要求。原子炉圧力容器や格納容器の水位や温度、ベントの実績など、検証に欠かせない記録を回収し報告するよう4月25日に命じていた。【河内敏康、平野光芳、久野華代、関東晋慈】
◇炉心溶融早めた可能性も
非常用復水器は、全電源喪失の際に唯一、原子炉を冷却できる装置だ。東電は「地震の16時間後に炉心の大部分が溶融した」とする解析結果を15日 に公表したが、これほど速く炉心溶融が進むという結果は「非常用復水器が停止した」という想定に基づいていたからだ。非常用復水器が働いていれば、それだ け炉心溶融を遅らせられ、ベントや外部からの注水などの対策がより効果を発揮できたはずだ。
地震発生後には大津波警報が発令され、原発内の作業員も認識していた。だが運転員は非常用復水器を動かす弁を開閉し続ける作業に追われた。東電は「非常用電源やポンプがすべてだめになることまでは想定しておらず、通常の手順に基づいた操作」と説明する。
非常用復水器は古いタイプの沸騰水型原発特有の装置で、同原発では1号機にしかない。2~6号機の冷却装置と違い、駆動用のポンプを必要とせずに 冷却できるが、弁の開閉でしか制御できない難点もある。非常用復水器を作動すると原子炉の温度や圧力が急激に下がり、炉を傷める危険性がある。炉を健全に 冷やすには難しい操作が避けられず、こうした特有の作業が深刻な事態を招いた可能性も否めない。【酒造唯】
冷却装置、津波前に一時停止…東電詳細データ
東京電力福島第一原子力発電所1号機で、東日本大震災による津波襲来の前に非常用冷却装置が一時停止していたことが16日、東電が公表した大震災直後のデータでわかった。
東電は、この冷却装置が津波後に停止したとの前提で、地震発生から16時間後に炉心溶融(メルトダウン)に至ったとする分析結果を15日発表していた。冷却装置が正常に作動すれば、メルトダウンを遅らせることができた可能性もある。
公表データは、事故原因解明のため、経済産業省原子力安全・保安院が東電に求めたもの。大震災が発生した3月11日午後2時46分から14日頃までの原子炉内の水位、放射線量などの膨大なデータのほか、運転員の当直日誌、操作実績をまとめた。
データによると、運転中の1号機は地震発生後、原子炉に制御棒が挿入されて緊急停止。1号機では、地震直後の11日午後2時52分、直流電源で動く緊急時冷却装置の「非常用復水器」が自動起動し、原子炉の冷却・減圧が始まった。
しかし、約10分後の午後3時頃には、復水器は一時停止。作業記録によると、その後、弁の開け閉めが行われ、稼働、停止を繰り返した。原因は不明だが、東電によると、地震直後に原子炉内の圧力が乱高下し、この現象を抑えるため、作業員が手動で停止した可能性もある。
積算線量20ミリシーベルト超も 原発30キロ圏外で
2011年5月16日 22時03分
文部科学省は16日、福島第1原発の周辺地域を対象に、11日まで2カ月間の積算被ばく放射線量の推計値を表示した分布マップを発表した。原発か ら半径30キロ圏外で、当初は屋内退避の区域外とされた福島県浪江町や飯舘村の一部地域でも、政府が避難の目安とする積算被ばく線量20ミリシーベルトを 超えた。
文科省は、福島県内の2448地点で測定した放射線量の実測値を基にマップを作成。政府は、1年間の積算被ばく線量が20ミリ シーベルトに達する恐れのある場所を計画的避難区域としたが、マップでは原発から北西方向に、既に20ミリシーベルトを超えた地域が広がっている。
また、50ミリシーベルトを超えた地域も、原発の近隣から北西方向に点在。警戒区域となった半径20キロ圏の外側でも、浪江町の1地点で推計56・6ミリシーベルトとなった。
文科省は、11日現在の瞬間的な放射線量を示す分布マップも発表。原発近隣のほか、警戒区域外の浪江町の一部で、毎時30マイクロシーベルト(1ミリシー ベルトは千マイクロシーベルト)を超えた。また、原発から北西方向へ30キロ以上にわたって毎時10マイクロシーベルト、70キロ以上にわたって毎時1マ イクロシーベルトを超える地域が広がっている。
福島で震度4 マグニチュード(M)4・7
2011年5月17日 01時22分
17日午前0時53分ごろ、福島県の楢葉で震度4の地震があった。気象庁によると、震源地は福島県沖で、震源の深さは約40キロ。地震の規模はマグニチュード(M)4・7と推定される。津波の心配はない。
各地の震度は次の通り。
震度4=楢葉(福島)▽震度3=田村、田村常葉、いわき三和、広野下北迫大谷地原(福島)▽震度2=加美中新田(宮城)米沢林泉寺(山形)郡山、白河(福 島)日立(茨城)那須(栃木)など▽震度1=一関花泉(岩手)気仙沼、丸森、仙台、石巻(宮城)山形、天童、米沢、白鷹(山形)福島、小名浜、会津若松 (福島)水戸、北茨城、土浦、つくば(茨城)宇都宮、益子(栃木)邑楽(群馬)宮代(埼玉)成田(千葉)など
福島第1原発2、3号機もメルトダウン
2011年5月17日 02時00分
東京電力福島第1原発の事故で、原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は16日、ほぼすべての燃料が溶解して圧力容器底部に落下する「メルトダウン」(全炉心溶融)は、東電が認めた1号機だけでなく、2、3号機でも起こっているとの見解を示した。
班目氏は定例会後の会見で「高濃度の放射能汚染水が3月下旬にタービン建屋地下で見つかった2号機は、その時点でメルトダウンだと認識した」と説明。「事 故の経緯を考えると、1、3号機でも同様な事が起こっていると想像していた」と述べ、1~3号機すべてでメルトダウンが起こったとの認識を明らかにした。
1号機は、圧力容器の上部の温度が下部より高くなっており「燃料の全部が底に落ちているわけではなく、少しは上の方にとどまっているだろう」とした。
経済産業省原子力安全・保安院はメルトダウンを「溶融した燃料が炉心下部に落ちていく状態」と定義した上で、これまで1~3号機では起きていないと強調していた。班目氏は「保安院は楽観的なイメージを持っていたと言わざるを得ない」と指摘した。
◆3基「溶融」想定で対策検討
細野豪志首相補佐官は16日、福島第1原発1号機でメルトダウンしたことに関連し、2、3号機でも同様のことが起きたとの想定で今後の対策を進める必要があるとの考えを示した。
会見で細野氏は、原子炉圧力容器への冷却水の注入が止まった時間は、1号機が14時間9分、2号機が6時間29分、3号機が6時間43分だったことを明かした。
その上で、「水が途絶えた時間は2、3号機も決して短くない。1号機と同様のことを想定しなければいけない」と述べた。ただし2、3号機もメルトダウンし ていた場合でも燃料の大半は圧力容器内にとどまっているとの見方を示し、「冷却はある程度うまくいっている」と語った。
(中日新聞)
本震直後に非常用復水器3時間停止 福島1号機
2011年5月17日 02時00分
福島第1原発事故で東京電力は16日、非常時に原子炉を冷やす1号機の非常用復水器が、本震直後から3時間にわたり止まっていたとの調査結果を公 表した。東電はマニュアルに従って止めた可能性を強調するが、津波ではなく、地震の衝撃による不具合だった可能性がある。1号機は後に炉内の温度が上が り、炉心溶融を起こしている。
通常、炉内の水蒸気は主蒸気管を通じてタービン発電機に導かれる。原子炉が非常停止した際は、非常用復水器に蒸気が導かれ、内部にためてある水で冷却して水に戻し、その水を炉心に注入して冷却する。稼働後、8時間は冷却できる設計になっている。
東電が発表した震災直後のデータによると、本震発生から6分後の3月11日午後2時52分に1度は復水器が起動し、炉の圧力は急低下。しかし、同午後3時には炉内の圧力が上昇に転じた記録が残っており、東電はこの時点で復水器が止まったと判断した。
津波が襲ったのは、装置が止まった30分後。さらにその後、午後6時10分に復水器が再び動いたが、12日未明までには完全に止まった。
東電によると、炉内の温度が1時間に55度以上下がる場合は、冷却装置を止めるようマニュアルに示されている。
松本純一原子力・立地本部長代理は「午後3時にかけて炉内の圧力が急低下した。この時に温度も下がり、止めた可能性がある」とマニュアルに沿った行動だっ たと強調。ただし、根拠は示さなかった。また、「地震による損傷を示すデータはないが、可能性も否定できない」とも述べた。
東電が15日に公表した解析結果によると、1号機では震災から約5時間で炉内の燃料が壊れ始め、16時間後の3月12日午前7時前にはほぼすべての燃料が溶け落ちた。
(中日新聞)
3号機の不安定さ続く 温度上昇・窒素ガス注入できず
2011年5月16日13時54分
東日本大震災で被災した東京電力福島第一原発で、3号機の圧力容器の温度が上昇、4月下旬以降、不安定な状況が続いている。東電は12日に新たな場所か らの注水を開始、量も増やした。また、3号機では水素爆発を防ぐ窒素ガス注入が遅れている。東電は15日、核反応を抑えるホウ酸を混ぜた水を注入する作業 を3号機で始めた。
東電は圧力容器の温度上昇について、注水用の配管から水が漏れている可能性があるとみて、別の経路で注入を始めた。圧力容器上部の胴フランジと呼ばれる部分では15日午前8時現在で297.5度まで上昇したが、16日午前5時は269度まで下がった。
やや下の給水ノズルの部分は15日午前5時に139.8度だったのが、一時157.7度まで上がり、16日午前5時は141.3度。東電は「上昇傾向はおさまって徐々に低下している」としながらも、今後の推移を注意深く見ることにしている。
窒素注入は、1号機で4月7日から始まったが、2、3号機はともに注入口が津波で損傷しており、現在も注入方法を検討中だ。
ホウ酸水の注入は、原子炉内で核反応が連鎖的に起こる臨界を防ぐ効果がある。臨界のおそれは高くないというが、以前入れた分が、その後も続いた注水によって薄まっているとみられ、念のため足すことにしたという。1、2号機でも実施の準備を進めている。
以前に注入した海水に含まれていた塩分にも臨界を防ぐ効果があるが、すでに淡水に切り替わっている。
原発の燃料には低濃縮のウランが使われ、事故後の溶融で圧力容器下部にたまっているとみられる。臨界には燃料と燃料の間に一定の距離が必要で、東電は臨界にはなりにくい状態とみている。
また、東電は3号機のタービン建屋の放射能汚染水の移送を17日から始める計画を明らかにした。
1号機の圧力容器は、注水量を増やした結果、15日深夜から各温度計とも100度を切る状態が続いている。(佐々木英輔)
| 緊急時の冷却、10分で停止 東電が事故時のデータ |
| 主要/2011年05月16日 23:22 |
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| 震災直後に、福島第1原発1号機の状況を詳しく記載した中央制御室内のホワイトボード(東京電力提供) |
東京電力は16日、福島第1原発1号機に残っていた東日本大震災発生直後の計器のデータから、緊急時の冷却が10分で止まっていたこと が分かったと発表した。炉心に燃料があった1~3号機のデータからは、津波による電源喪失の前に地震の揺れで配管が破断し、冷却水が失われたような兆候は みられなかったとしている。
東電によると、1号機では本震発生直後の3月11日午後2時52分ごろ、緊急時の炉心の冷却に用いる非常用復水器がいったん起動したが、10分後 の午後3時ごろには停止。非常用復水器は、急速な圧力の低下を避けるために運転員が手順書に従って手動で停止させた可能性もあるが、事実関係は調査中とし ている。その後、同3時半ごろ津波の第1波が到達した。
1号機では地震が発生して間もない3月11日夜に原子炉建屋内が高い放射線量になっていたことが分かり、電源喪失による損傷以前に原子炉圧力容器などの原子炉の重要な設備が損傷していたのではないかという疑いが浮上している。
16日の公開資料には、計器類で自動的に記録された原子炉の水位や圧力、温度、地震観測記録などのデータが含まれ、作業員の日誌や証言を基に整理 した原子炉への注水状況や、放射性物質を含む蒸気を意図的に外部に放出する「ベント」、安全弁の操作などの実施の状況も公表された。
資料の多くは、原子炉各号機の中央制御室のハードディスクや紙に記録されていた。室内の放射線量が高く、資料も放射性物質に汚染されていたことから、回収が後回しになっていた。
地震・原子炉圧力上昇・津波…東電、データ4冊分公表
2011年5月16日21時59分
東京電力は16日、福島第一原発の事故発生直後の詳しいデータを経済産業省原子力安全・保安院に提出し、公表した。3月11日の地震発生直後から、原子炉の温度や圧力がどう変化し、発電所の運転員がどう対応したかの詳細が明らかになったのは初めて。
地震直後の記録は原発内の中央制御室にあり、電源復旧に時間がかかったことや、記録紙に放射性物質が付着しているため整理に時間がかかっていた。
公表されたのは、記録紙に打ち出されたグラフや、当直長がつける運転日誌、原子炉を冷やす装置の操作記録などで、全部で大型ファイル4冊分にあたる。
東電によると、機器の記録から、運転中だった1~3号機は地震によって制御棒が炉内に挿入され、いずれも自動停止。弁が閉じ、炉からタービンに向かう蒸 気の流量もゼロになり、配管の破断などの兆候はみられないとしている。また、非常用ディーゼル発電機も正常に起動していた。
東電はこれらの記録や地震計のデータをもとに、地震直後は機器が正常に作動し、揺れによる大きな損傷はなかったとみている。
1号機の原子炉圧力の記録などによると、自動停止後に、蒸気をタービンに送る配管の弁が閉じて炉内の圧力が上昇。これに伴い、午後2時52分に原子炉を冷却する非常用復水器が正常に自動起動した。
冷却が始まって圧力が低下したものの、午後3時ごろにいったん非常用復水器が停止したことで圧力が再び上昇に転じた。その後、停止したままの状態で午後3時半ごろ津波に襲われた。この時点から記録は止まっていた。
東電は非常用復水器の停止の原因は不明としているものの、炉内が冷えすぎたため手順書に従って人為的に閉めた可能性があるという。その後、再び起動したものの、12日午前1時48分にポンプの不具合で停止した。高圧炉心注水系は動作しなかった。(佐々木英輔)
「原発ほぼ制御不能の所まで行った」細野補佐官
細野豪志首相補佐官は16日午前のBS朝日の番組で、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生直後の状況について、「どん底までいった。ほとんど制御不能のところまでいった」と述べ、一時、かなり危機的な事態に陥っていたことを明らかにした。
その上で、「少しずつだが、コントロールできるようになった。冷却機能の回復という大きな壁を乗り越えないといけない」と強調した。
悪徳食肉卸業者 古い肉を混ぜたユッケ肉をミンチにして出荷
2011.05.13 07:00
4人の死者を出した「焼肉酒家えびす」のユッケ集団食中毒事件。同店にユッケ肉を卸した東京・板橋区の食肉卸業者・大和屋商店は「生食用として出 してない」と主張しながらも、それを覆すメールが見つかったほか、大和屋役員とみられる人物がネット上で「ユッケ用」として牛肉を通信販売していたことも 発覚した。つまり、同社では“生食用の肉”と認識した上で、一般の客にも肉を販売していたことになる。
どうしてこんなことが当たり前のように行われてきたのか。東京都内で古くから焼き肉店を経営するAさんがこう話す。
「われわれのように古くから焼き肉店をしている人は、信頼している組合などに加盟している大手の卸業者からしか肉を仕入れません。しかし、大手の卸 業者は激安店や新規参入のチェーン店などには、あまりいい条件を提示しません。ですから、そういう店の経営者は組合などに加盟してない小さな卸業者を探し て、価格を叩いて仕入れるんです。
しかし、そういった業者は価格重視になって、衛生管理などはどんどんいい加減になり、ひどいところでは偽装などが行われるんです。また小さな業者は大手から独立した人が多く、まともにやっていたら大手には勝てない、と値段など何かに特化したゲリラ的な商売をするんです」
大和屋も1994年まで東京都食肉事業協同組合に加盟していたという。組合にはいるかどうかは任意なので、非加盟でも問題ないのだが、国は組合な どを通じて衛生管理の徹底などを通知することが多く、組合未加入業者はどうしても行政の目が届きにくくなる。食品汚染に詳しいジャーナリスト・郡司和夫氏 もこういう。
「激安系の卸業者は販売先を増やすために、“効率よく使える”という触れ込みで、ユッケをすでにミンチにした状態で出荷しているところもあります。この場合も、古い肉を混ぜて袋詰めしたりということも平気で行われているんです」
※女性セブン2011年5月26日号
ユッケ事故の肉卸業者 管理の目避けるため組合脱会との指摘 (NEWSポストセブン)
4人の死亡者を含む100人以上の食中毒患者を出した焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」の問題は、単に「ユッケは危険なのか」という話ではない。流通から焼き肉店で皿に並ぶまでの、「コストカット追求」が引き起こす食肉の「驚くべき実態」にこそ真相がある。
卸売業者「大和屋商店」(東京・板橋区)が食中毒の発生日の直前に「えびす」に卸した肉は、さいたま市食肉中央卸売市場などで仕入れた合計14頭の 牛だった。その中には、食肉業界では「老廃牛」と呼ばれる和牛の経産牛(仔牛を産んだ牝牛で肉質は低いとされる)10頭があった。
古くから大和屋商店を知る市場関係者が明かす。
「都内の高級ホテルにも納入している老舗の卸売業者です。しかし、高額な未経産牛や去勢牛ではなく、時間が経つと質が落ち、ガクンと値段が安くなる経産牛を積極的に狙う業者でもありました。恐らく『えびす』のような格安焼き肉店に売るためだったのでしょう」
質が落ちても経産牛ならば「和牛」という表示はできるので、安く買えれば得だという発想だったのだろう。さらに今回は交雑種まで混ぜて偽装表示していたことも判明している。
その意味でいえば、「えびす」の肉は「値段に見合う品質」だったといえる。
こうした消費者を騙すような流通が可能なのは、大和屋が1994年、東京都内の小売、卸業者が加盟する都食肉事業協同組合を脱会したからである。同組合の大野谷靖・事務局長がいう。
「組合員は厚労省による口蹄疫やBSE(牛海綿状脳症)の対応を指導する講習会や、衛生管理の指導、通達を受ける。しかし、脱退すれば管理の目が行き届かなくなる」
大和屋が脱退した理由を、前出の市場関係者はこう証言する。
「月4000円程度の組合費が高いことを脱退の理由にしていました。しかし、本音は違ったかもしれません。加盟業者は、価格を安定させるための“業界内の適正価格”を守らなくてはならないので、自由に値が付けにくい。そうしたしがらみに反発して脱会したのではないか。
大和屋がコストカットを過剰に進めたことは間違いないでしょう。内臓を扱う際にまな板や包丁を代えたり、丁寧に洗ったりする常識的なことも、人件費がかかるといって省いていたようです」
※週刊ポスト2011年5月27日号
アンパンマンから日本人へ「なんのために生まれて生きるのか」
2011.05.02 16:00
いま、被災地を駆け抜ける一陣の風がある。アニメソング『アンパンマンのマーチ』だ。震災直後にラジオで流されるやリクエストが殺到、動画サイト 「You Tube」でも総再生回数は1300万回近くにも及ぶ。「深く染みて、目の奥がじんわりしました」「この曲の深さが伝わってきます」「生きることのメッ セージが伝わってくる」。人々を勇気づけるこの歌はどのように誕生したのか、どのような想いが込められているのか。自ら作詞を手がけた「アンパンマン」作 者で今年92歳、漫画界の大御所やなせたかし氏に、ノンフィクション・ライターの神田憲行氏が聞いた。
* * *
――「アンパンマンのマーチ」が被災地などで大変な人気を集めています。作者としてどのような感想をお持ちですか。
やなせ:僕のところにも「被災地でラジオから流れ出した曲に合わせて子ども達が一斉に歌い出した」とか、いろんな反応が届いています。まさかこうい う状況の中で歌われるとは、と驚いています。「アンパンマンのマーチ」はいつもアニソン(アニメソング)の人気投票では10番目くらいなんだよね。それが なぜ震災後に人気が出てきたかというと、「アンパンマン」自体が「人を助ける話」だからだと思う。一種の救援ソングなんだ。子どもたちを励ますことが出来 て、とても嬉しいですよ。
――改めて聞いてみると、歌詞の内容も深いですね。とても子ども向けの歌とは思えません。
やなせ:そうそう(笑)。23年前に「アンパンマン」のテレビ放送が始まるときに僕がこの詩を書いたら、「子ども番組にしては難しすぎる」とテレビ局の人にいわれたんだ。でもどうしてもこの詩で行きたかったので押しました。
歌はさきに三木たかしさんの曲が出来たんです。テープに吹き込まれた三木さんの鼻歌みたいなのを何度も繰り返して聞いているうちに、頭の中にパッ と「だから君が行くんだ」という歌詞が浮かんだ。詩の最初から順番に浮かぶのでなく、ワンフレーズだけ最初に出てきたんです。僕の作詞はいつもそうなんで すよ(注・やなせ氏は名曲『手のひらを太陽に』の作詞家でもある)。
「なんのため生まれてなにをして生きるのか」という歌詞は、当時、大学を出ても何をしたらいいのかわからない無気力な学生が増えていると聞いたの で、子どものころから「何のため人は生きるのか」しっかり頭に叩き込んでおかなくてはいけないと思い、付け加えました。哲学的な意味があるので高校生や大 学の先生からも「感動しました」とお手紙をもらったことがあります。
――確かに哲学的な示唆に富むフレーズが多いですね。
やなせ:「胸の傷が痛んでも」もね。これはアンパンというヒーローは他のアニメのヒーローと違い、いつも傷つくからなんです。バイキンマンに押しつ ぶされたりして、ジャムおじさんに「助けて」と弱音も吐いたりする。でも作り直してもらうとまた元気に飛び立っていく。そのアンパンが負う傷の全てを「胸 の傷」で代表させました。苦しくても傷ついても、ヒーローは人を助けるために飛び立つのです。
僕は物語を作るときも、歌を作るときも、子ども向け・大人向けとか区別していません。子どもも大人も一緒に感動しなくちゃいけない。だから歌詞が子ども向けにしては難しいと指摘されるのかも知れませんが。
――なぜ今回、子どもだけでなく大人の胸も揺さぶったのでしょうか。
やなせ:わかりません……作者でも。僕はそのときそのとき感じていたことを詩や漫画にしているだけなんですよ。「アンパンマン」も最初の童話は、大 変評判が悪かった。なにしろボロボロのマントをきて、自分の顔を食べさせるヒーローなんかそれまでいないんだから(笑)。出版社の人からは「このような作 品はこれきりにしてくださいね」と念押しされるし、絵本の批評家からは「こんな低俗な本は図書館に置くべきではない」とまで言われました。それが読む人の 輪がだんだんと広がっていって、あれだけ人気のある作品にまで育った。「アンパンマンのマーチ」にしても、どのような思いを込めて聞くのか、聞く人の自由 なんだと思います。
やなせたかし氏 日本人の正義とは困った人にパン差し出すこと
NEWS ポストセブン 5月3日(火)16時5分配信
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| アンパンマンとやなせたかし氏 |
コラムニストの石原壮一郎氏は、震災直後、事務所で付けっぱなしにしていたラジオから『アンパンマンのマーチ』が流れてきたのを聞き、思わず落涙した。そ して自分がレギュラーを務めているラジオ番組の企画で「被災者を元気づける曲」として、この曲を躊躇わずイチ押ししたという。なぜそれほどまでに心を揺さ ぶられたのか。
「震災で被災地の悲惨な状況を見て心を痛めたり、原発事故で不安を感じたり、モヤモヤとした複雑な感情が入り交じっていたと思うんです。その中でこの歌 が、たとえいろいろなことがあっても人は生きて行かなくてはならないんだということを教えてくれました。漠然とした生きる事への不安に対して、それでも生 きていけと励ましてくれたのです」
人々を勇気づけるこの歌はどのように誕生したのか、どのような想いが込められているのか。自ら作詞を手がけた「アンパンマン」作者で今年92歳、漫画界の大御所やなせたかし氏に、ノンフィクション・ライターの神田憲行氏が聞いた。
* * *
やなせ:「アンパンマン」を創作する際の僕の強い動機が、「正義とはなにか」ということです。正義とは実は簡単なことなのです。困っている人を助けるこ と。ひもじい思いをしている人に、パンの一切れを差し出す行為を「正義」と呼ぶのです。なにも相手の国にミサイルを撃ち込んだり、国家を転覆させようと大 きなことを企てる必要はありません。アメリカにはアメリカの“正義”があり、フセインにはフセインの“正義”がある。アラブにも、イスラエルにもお互いの “正義”がある。つまりこれらの“正義”は立場によって変わる。でも困っている人、飢えている人に食べ物を差し出す行為は、立場が変わっても国が違っても 「正しいこと」には変わりません。絶対的な正義なのです。
やなせ氏は第二次世界大戦では砲兵として中国に駐留していた。大東亜共栄圏の美名のもと「正義の闘い」だと信じていたものが、戦後、侵略戦争だと知った。 「天皇陛下万歳」と叫んでいた者たちが「民主主義」に走り去っていく姿も見た。全ての正義が相対化されていくなかで、絶対的な正義とは何か考えていって、 突き当たったのが飢えに苦しんだ兵隊時代の記憶だった。そこから「自分を食べさせて人を救う」ヒーローが生まれた。
やなせ:うん。だから正義って相手を倒すことじゃないんですよ。アンパンマンもバイキンマンを殺したりしないでしょ。だってバイキンマンにはバイキンマン なりの正義を持っているかも知れないから。それに正義って、普通の人が行うものなんです。政治家みたいな偉い人や強い人だけが行うものではない。普通の人 が目の前で溺れる子どもを見て思わず助けるために河に飛び込んでしまうような行為をいうのです。ただし普通の人なので、助けに行って自分が代わりに溺れ死 んでしまうかも知れない。それでも助けざるを得ない。
つまり、正義を行う人は自分が傷つくことも覚悟しなくてはいけない。今で喩えると、原発事故に防護服を着て立ち向かっている人々がいます。自分たちが被爆 する恐れがあるのに、事故をなんとかしなくてはという想いで放射能が満ちた施設に向かっていく。あれをもって、「正義」というのです。怪獣を倒すスーパー ヒーローではなく、怪獣との闘いで壊された街を復元しようと立ちあがる普通の人々がヒーローであり、正義なのです。
——未曾有の国難といわれています。日本は復興できるのでしょうか
やなせ:(笑みを浮かべて)出来るのに決まってるじゃないか!あの戦争だって日本は焼け野原になって、原爆をニ個も落とされて人が何十年も住めないと言わ れたんだよ。それがあそこまで復興できたんだから。日本人は粘り強く、正しく立派に生きている人たちです。間違いなく復興できますよ!
やなせ氏は震災直後に1000万円を寄付し、さらにグッズの売り上げを寄付にする活動を継続中である。
「被災地の子どもたちがアンパンマンが助けに来てくれると思ってるらしいんだ。だからこうして活動していると知ると、喜んでくれるんじゃないかと思うんだ」
取材後、私(神田)が仙台で被災した従兄弟に小さな子どもが2人いることを話の流れで言うと、やなせ氏は目を見開いて「この事務所にあるオモチャどれでも いいから持って行きなさい。送って励ましてあげなさい」と言ってくださった。秘書の方が丁寧に選んで手渡してくれた二つのオモチャを持つだけで、帰り道の 私の気持ちは温かくなった。
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福島第1原発 溶融燃料、どう処理する
産経新聞 5月5日(木)7時56分配信
大量の放射性物質を放出し、国際評価尺度(INES)でチェルノブイリ原発と同じ「レベル7」とされた東京電力福島第1原発の放射能漏れ事故。1〜3号 機では原子炉にあった核燃料の一部が溶融しているとみられている。溶融燃料の取り出しは過去に米スリーマイル島原発事故での例があるが、今回はそれ以上に 過酷な状況だ。取り出した燃料の処分にも未知数が多く、専門家も先を見通しきれていない。(原子力取材班)
■55%損傷
東電が推定する炉心の損傷割合は1号機で約55%、2号機約35%、3号機約30%。核燃料自体も溶融し、一部はどろどろになって落下した可能性がある−というのが、おおむね専門家らの一致した見方だ。
炉心の核燃料は、「ペレット」と呼ばれる円筒形の固体(直径、高さともに約1センチ)が多数集まったものだが、日本原子力学会の専門委員会は「溶けた燃 料は破片や粒子状になって圧力容器の底にたまっている」とし、宮崎慶次大阪大名誉教授(原子力工学)も「原形をとどめていない」とみる。
さらに厳しい見方もある。財団法人エネルギー総合工学研究所の内藤正則部長(原子力安全解析)は「溶けた燃料の熱で、圧力容器の下部に穴ができた可能性も否定できない」と指摘する。
■「石棺化」
「『石棺』では火種を残したままになる。核燃料は取り出すべきだ」
こう指摘するのは、国際原子力機関(IAEA)職業被曝(ひばく)情報システム委員会の元議長、水町渉氏だ。
チェルノブイリ原発では、核燃料を残したまま原子炉建屋ごとコンクリートで「石棺化」された。周辺では長期間にわたって高い放射能レベルが続くため、今回の事故では多くの専門家が石棺を否定する。
だが、東電が示した工程表では、中期的課題として「核燃料プールからの燃料取り出し」は書き込まれたが、原子炉内の核燃料については触れられておらず、処理方法のめどは立っていない。
■遠隔操作
燃料の50%が損傷した米スリーマイル島原発事故では、核燃料棒の取っ手部分が溶けて通常の手段では引き抜くことができなくなり、破片や粒状になった核燃料が底にたまっていた。
取り出しには遠隔操作のロボットが使われたが、作業には約5年間かかった。
設備面でも不安がある。原子炉建屋が損傷した1、3、4号機は、燃料を出し入れするためのクレーンが使えず、ロボットなど新たな機器の導入が必要になる。
仮に燃料を取り出せても、まだ課題は残っている。取り出した核燃料は専用容器で保管することになるが、むき出しの核燃料から出る放射性ガスはフィルターで吸着できないため、貯蔵しておく専用施設、場所も問題となる。
水町氏は「貯蔵施設を引き受ける自治体があるとは思えない。原発の敷地内に貯蔵施設をつくれても、厳重な管理が長期間にわたって必要になる」と指摘し、“収束点”は全く見えていない。
「日本は汚染された」中国人が買い占めていた日本の土地を手放し始めている
4月12日、とうとう福島第一原発の放射能漏れ事故は、その危険度を示す度合いが、最高である「レベル7」に引き上げられた。これに並ぶのは、もはや1986年のチェルノブイリ原発事故しか存在しないため、「過去最悪レベルの原発事故」と認定された形だ。
海外でもこのニュースは速報として伝えられ、さらに注目が高まっている。そんななか、こうした報道が思わぬ影響を及ぼしている問題がある。
「震災前までは、日本の山林を中国人が買い漁っていたという報道がよくされていましたよね。彼らの目的は日本のキレイな水を得るための水源と、将来的にCO2(二酸化炭素)の排出権を売買するための森林を得ることでした」(農林水産省のキャリア官僚・T氏)
昨年末に報道された、中国人による日本の土地買い占め問題のことだ。具体的に対象となっていたのは、北海道や富士山周辺など自然が多い地域。しかし、そんな中国人たちが、震災後の放射能汚染問題により、その土地を手放し始めているという。前出のT氏が、こう証言する。
「今回の原発事故で、日本中が放射能に汚染されてしまうかのような誤解をする中国人が増えた。そして、彼らは売却を始めたのです」
日本ではあまり取り上げられないが、水は一大ビジネスとして将来的には100兆円以上の市場規模を持つとされ、各国の利権争いが激化している。中国人による日本の土地買い占めもこうした需要を見込んでの行動と見られ、農林水産省は危機感を抱いていたという。
これも風評被害の一端なのかもしれないが、日本のためには結果、良かったのかもしれない。
「放射能が怖い」だけではない、外国の船が日本に寄港したくない本当の理由
週プレNEWS 5月8日(日)22時45分配信
3日から6日までベトナムのハノイで開催されていたアジア開発銀行の年次総会で、野田佳彦財務相は、原発事故による日本製品の風評被害を回避するように訴えた。
外務省経済局の調べでは、3月末までの時点で50の国と地域が日本からの輸入品を通関する際に放射線検査をしたり、一部を輸入禁止にするなどの措置をとっている。これらの対象は農産品のみならず、工業製品にまで及び、日本の国際競争力は下がる一方だ。
また、実は輸出品だけではなく、輸入品についても風評被害の影響を受けている。大手商社で家畜飼料の輸入に携わるA氏は、こう嘆く。
「家畜の飼料は、ほぼ100%海外からの輸入に頼っています。運んでくる船の乗組員の多くは中国人や東南アジアの人なのですが、彼らが放射能を恐れて来た がらない。日本に来る直前の港で降りてしまったり、日本に来るはずの積荷を台湾で降ろされてしまうというケースもありました」
福島に近い茨城の鹿島港以北の東北の港はもちろん、東京でさえも外国船からはかなり敬遠されているという。そこには、船員の拒否以外にも理由がある。
「港で荷物を積み降ろしする際、船の重量が増減するので海水を船内のタンクに出し入れしてバランスをとる。そのため外国船は“汚染された海水”を船に入れたくない、その海水を他国の港で吐き出したくない、だから日本の港には寄れないと言うんです」(前出・A氏)
放射能汚染水の海洋投棄は、魚介類への影響以外にもこんな被害をもたらしていた。
(取材/頓所直人、木場隆仁 写真/井上賀津也)
深刻化する食品安全、地方政府の「政績」に反映?効果に疑問も
サーチナ 5月16日(月)11時24分配信
中国であとを絶たない食品安全事件を防止すべく、このほど北京や上海、浙江省、広東省などで公務員、地方官僚の出世の基準となる「政績」(政治成績)の 核心に食品安全対策をおく方針が打ち出された。中国当局が食品安全に真剣に取り組む姿勢とも受け取れるが、その基準があいまいで、むしろGDPや環境問題 と同じく、地方政府が「政績」を上げるために事実を隠ぺいしたりデータを改ざんしたりすることを懸念する声もでている。
中国で最近、ニュースに取り上げられ消費者を驚愕(きょうがく)させた事件は、たとえば「無根剤」と呼ばれる成長ホルモン剤や亜硝酸塩、合成抗菌剤(エ ンロフロキサシン)、植物成長ホルモン(ベンジルアデニン)など非食用添加剤を多用した見た目のよいもやしが長期的に食用すると健康に悪影響があるとして 警鐘をならされた「毒もやし事件」がある。遼寧省瀋陽市のもやし栽培工場で4月に55トン以上、この種の毒もやしが押収されて以来、全国で同様のもやしが 市場に流通していることが発覚した。
このほか、上海の大手スーパーチェーンに納品されていた上海盛禄食品製造のマントウ(饅頭)が、実は生産日時が偽造され、原材料表に記載されていない防 カビ剤を添加していたり、記載されている砂糖を使っておらず人工甘味料チクロを使っていたり、賞味期限切れのマントウを回収して再加工して出荷していた り、トウモロコシ饅頭と銘打っている商品にトウモロコシではなく人工着色料で色付けしていた事実が、中国中央電視台(CCTV、中央テレビ)の番組で暴露 された「上海染色マントウ事件」。
さらに、トウモロコシデンプンに墨汁とパラフィンを添加し「純サツマイモ春雨」として広東省の市場に45万トン以上流通させていた「ニセ春雨事件」。ど んな肉も牛肉味に変えてしまうと銘打って売り出された牛肉膏(牛肉エキス)や、一滴たらすだけで水が高湯(コンソメスープ)にかわる「一滴香」などの当局 が合法とした調味料について、使用料が多すぎたり長期に摂取したりすると奇形やがんを誘発する、あるいは肝臓に影響を与える可能性があると医師らが警鐘を 鳴らした問題。シリコンのようなもので作られた本物そっくりのニセ銀魚(シラウオ)が市場に出回りいまだ製造元が特定できていない事件など、枚挙にいとま がない。
しかし、こういった事件を防ぐための地方の取り組みが「政績」に反映されるとしても、摘発量が多ければプラス評価になるのか、マイナス評価されるのか基 準も示されていない。また、上海万博時期に実際には食品安全問題はあったにもかかわらず当局のメンツのために公表されず、今頃、上海染色マントウなどの問 題が中央メディアによって暴露された例などをあげて、こういった問題が地方官僚評価に直結するシステムは、むしろ政治状況によって恣意的に操作されやすい のでないか、という見方もでている。
東日本大地震後、福島第一原発の放射能に野菜や海鮮が汚染されているのではないかという懸念から中国では日本産食品や日本食レストランを忌避する傾向が出ていたが、依然中国国内で発生する食品安全事件の方が深刻で対策は難しそうだ。(編集担当:三河さつき)
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【福島第一原発事故】フランスの環境NPOが日本の放射能汚染食品について声明を発表
Posted in 未分類 on 3月 22, 2011 11:30
平成23年3月21日、農産物などから国の暫定規制値を超えた放射能が検出されたことを受けて、菅直人首相は、原子力災害対策特別措置法に基づき茨 城県、福島県、栃木県、群馬県で生産をしたかき菜とホウレンソウ、および福島県内で生産された原乳(牛乳)について、当面の間出荷を制限するように福島 県、茨城県、福島県、群馬県の各知事に対して指示をしました。
(画像はイメージ)
2011年3月20日(現地時間)、フランスの環境保護NPOであるCRIIRAD(フランスの独立系の放射能を測定する団体)が、日本の食品の放射能汚染について声明を発表しました。
この声明によると、日本政府が公表した茨城県産農産品の放射能測定結果について高い汚染のレベルと評価した上で、今回の原発事故によって放射能汚染された食品(牛乳、葉物野菜など)について(消費者が)消費しないように回収をするべきだと指摘しています。
なお、日本政府は、2011年3月21日の枝野官房長官の会見において、『(暫定規制値は超えているが)人体に影響を及ぼすような数値ではない』と国民に対し冷静な対応を呼びかけています。
しかし、海外においても、今回の福島第一原発事故における放射能汚染の問題は、非常に敏感になっているといえます。
今回の福島第一原発事故における日本産食品の風評被害の動向を見極めるためにビジネス関係者にとっては、今後の海外の政府機関(米国のFDA・食品医薬品局)や環境NGOなどの動向が特に注目されるでしょう。
▼外部リンク
首相官邸
http://www.kantei.go.jp/
CRIIRAD
http://www.criirad.org/
大槻教授ブログ 放射能『汚染』食品
2011年3月26日 (土)
放射能『汚染』食品
Mさんから以下の投稿をいただきました。同様の投稿は他にもたくさんいただきました。
「多少汚染されたホウレンソウを連日食べ続けて、わずかに問題になる値ですから、私は自信をもって食べ続けます。」と仰られておりますが、食品は、ホウレンソウだけではないと思うのですが・・・。
『福島原発から、概ね100km離れたところ』が産地の牛乳、肉、野菜、米、飲み水などを全て賄った場合でも、1年間は大丈夫なのでしょうか?
もし大丈夫ということになると、分からなくなるのは国の規制値の決め方です。
『とりあえず厳しい規制にしました。』といったものなのでしょうか?
大槻からの回答
摂取制限を受けている食品、水は当分問題はありませんので私は意に介さず汚染食品を摂りつづけます。もともと『暫定基準値』と政府が言うのは『専 門家の間で意見がまとまっていないので、もっともきびしく考えた数値、または平均をとった数値』を意味します。つまりあいまいなもので、念のため安全をき びしくみた規制値です。それにこの基準値はこのまま、原発の放射能放散が1年もの間続いて、その間連続して汚染食品を摂り続けた場合に問題になる数値で す。だから私は食べ続けます。もし1年もの間汚染が続くようならその時点で再考しますが、そうであっても私は食べ続けるでしょう。何故ならチェルノブイリ の原発暴走の経験があるからです。もっとも深刻な汚染地の一つであったベラルーシにおいてさえ、その後、発ガンの患者が増えたという明確なデータはないの ですから。ただし、1歳程度の乳幼児の甲状腺がんは別です。これはベラルーシでも明らかな増加のデータがあります。つまり結論は、これまでも述べたように (1)この程度の汚染なら続けて摂取してかまわない。生産農家を苦境におとしめることはない(2)水、水道水も同じ。(3)1歳程度の乳幼児については用 心するに越したことはない。摂取制限を勧める。
なお、このことに関して政府発表についてコメントします。私の、以上のようなことは十分承知した上での政府発表発表と思っております。政府の規制 は1年も摂取続けた場合のことをあらかじめ考慮し、かつ専門家の意見を過剰に考慮した方がより安心、という考え方です。これは繰り返された過去の公害につ いて、政府は企業の側に立ち、市民の健康を犠牲にしました。これを繰り返さないために、政府はなるべく市民の側に立ち、より市民の安全を重視する立場を とっていると思われます。
またMさんの『教授が食べるのはホウレンソウだけか』という質問にもお答えします。もちろん好きな野菜はホウレンソウだけでなくアブラナも好きで す。これも同様の汚染されていても私は意に介しません。ホウレンソウ1束を食べても、ホウレンソウ0.5束+アブラナ0.5束たべても同じことです。アブ ラナも好きだといってホウレンソウ1束に加えてアブラナ2束を食べるのではありません。
福島原発事故後の給食への放射能汚染食品混入問題まとめ(給食汚染まとめ)
給食への放射能汚染食品混入問題についてまとめました。
更新日: 2011年05月12日
食事による内部被ばくに関する専門家の警告まとめ
http://matome.naver.jp/odai/2130495213301254201
ホット:
(5.10)掲示板に、『ウチのクラスにも(給食 中)「牛乳もキノコも葉物も無理。5年後に俺らが甲状腺癌になって集団で裁判起こしたらどうすんの?黙って死んでくれるとか思わないでね」と担任に啖呵 切った男子がいて、それ以来、渡りに船とばかりに残飯が増えた。「すごく厳しい先生なんだけど、何も言い返せなかったらしい。 」』
『先生は最初「牛乳飲みなさい」と言っていたが
「俺たち、まだ死にたくないんで」「先生は人殺し内閣の味方ですか?」
と子供たちが答えてから黙認状態。 』との書き込み
http://hato.2ch.net/test/read.cgi/lifeline/1304963852/921
http://kokuzou.blog135.fc2.com/blog-entry-803.html
(5.10)神奈川県鎌倉市の松尾崇市長、市内の給食について『これまでもそうですが原則、県内産を使用しています。」『例外的に圏外のものをいれることもあります。』
(横浜市と異なり鎌倉市では、福島県産が多用される可能性は低い。)
(神奈川県鎌倉市は原則県内産だが、南足柄市で生茶が高濃度の放射能汚染を受けていることからも、今後神奈川県の農作物汚染による影響が可能性が懸念される。)
http://infosecurity.jp/archives/10071
(2011.5)神奈川県横浜市、5月分の学校給食に『福島産のキャベツ,もやし,きゅうり,アスパラガス,牛肉』を使用
『神奈川県横浜市の学校給食委員会が給食用物資(2011年5月分)の産地を公表している。公表したのは、学校給食に使用する産地の問い合わせが多いためとしている。』
『公表資料によるとキャベツ,もやし,きゅうり,アスパラガス,牛肉に福島産が使用され、キャベツ,きゅうり,アスパラガス,みず菜,メロンに茨城産が使用されている。』
(依然として、神奈川県横浜市の学校給食委員会は、現行の基準内での食材であれば、内部被曝の危険性ないという判断。
このままでは、給食が児童の二次被ばくを拡大させる可能性は極めて高いです。)
http://infosecurity.jp/archives/10024
http://ameblo.jp/datsugenpatsu1208/entry-10886564195.html
(2011.4.26) いわき市の学校給食4月25日より再開、27日より福島県内産の牛乳も。『これまで福島県産は出荷が制限されていたことから他県産の生乳が使用される予定 でしたが、福島県産の生乳の安全性が確認されたことから、4月27日から福島県産も使用される予定』
http://m555.karada-navi.net/?eid=2603
(2011.4.27)いわき市の給食に福島産の牛乳と食材が使われる理由は「福島産の牛乳や食材は危険だという風評を払拭するため」と、いわき市の市長が発言。
(風評より守るべきものがあるのに……)
(チェルノブイリの時同様に、二次被害が発生する可能性がある)
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-372.html
(2011.4.12)大田区の給食での牛乳にも福島産原乳混入の恐れ
『子供が大田区立の小学校一年生ということで、本日メグミルク(雪印メグミルク)に問い合わせました。
『原乳は北海道、関東近郊のもの。国の指導に従い、福島、茨城のものは除外
しているが、解除されれば使う。あくまでも国の基準による。独自の検査はしていないとのこと。』
大田区の給食の牛乳は通常は海老名工場だが、震災の影響で今週いっぱい位まで野田工場(千葉県)のものとなっている。』
(雪印メグミルクも現状の政府の放射線量基準に疑問を持っていない。)
(また、千葉県からは牛が消費する牧草が暫定能基準値の3倍の放射線量が計測されている)
http://radioactivecontamin.blog79.fc2.com/blog-entry-87.html
(2011.4.28)千葉県『市原市は牧草1キロ当たり、放射性セシウム1100ベクレル、放射性ヨウ素230ベクレル(暫定基準値は放射性セシウム300ベクレル、放射性ヨウ素70ベクレル)』
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110428/chb11042823320010-n1.htm
(2011.3.31)雪印メグミルクは自社及び外部機関委託による放射能検査を行っていない。
『Q1.御社では、完成品である食品飲料への放射性 物質含有の検査はされていま
すか
A1.実施しておりません。』
『Q2.御社では、原材料への放射能物質含有の検査はされていますか
A2.実施しておりません。』
『Q3.日本食品分析センターへの放射能検査の依頼が急増しているそうですが
御社の製品でこうした外部機関に検査を依頼されたものはありますか
A3.現在のところありません。』
(原料に関しても、完成品に関しても一切検査する予定無し)
(今後広範囲に影響を及ぼす可能性が高い原乳汚染問題について、雪印メグミルクはなんら対処しようとしていない)
(雪印といえば、
雪印八雲工場脱脂粉乳食中毒事件(1955)
近畿地方での雪印集団食中毒事件(2000)
雪印牛肉偽装事件(BSE対策として、国が疑いのある肉を買い上げる制度を悪用)(2002)
などを引き起こしてきたいわくつきのメーカー。
対応を見る限りでは、今現在、雪印メグミルク原乳汚染事件が継続していると言っても過言ではない。)
http://radioactivecontamin.blog79.fc2.com/blog-entry-60.html
(2011.4.29)中部大学の武田邦彦教授『福島を中心として学校で「地産地消」の食材を使った給食を実施しているようです.』
『福島ばかりではなく、東京などでも「災害地の農産物を使おう」というキャンペーンなどがあり、給食に「規制値内の野菜」が「安全なもの」として使われて、お母さんを心配させています.』
『文科省も先生方も、文科省の法律を犯してまで、児童を被ばくさせようとしないでください。』
http://takedanet.com/2011/04/post_f0cd.html
(2011.4.14)jinsps『横浜市では小学生に提供する給 食の食品について産地の制限や検査、公表は一切せず、『市場に流通するのものは安全』とかたくなに言い張り、子供たちの健康を全く気にするどころか、市場 に流通する福島や関東で生産された放射能野菜や魚介類を提供』
『自治体によっては安全を担保するために福島や関東産の野菜をさけたりしているなかで極めて残酷で信じられない対応を横浜市は推奨しています。』
http://okwave.jp/qa/q6666729.html
(2011.4.14)横浜市学校給食会は食材の放射性物質の検査の検査はしていない
『学校給食会では、外部検査機関への委託による食材の衛生検査を実施しておりますが、
現在のところ、放射性物資の検査は行っておらず、国、関係機関の動きや公表される
検査結果などの情報収集をしているところです。』
『(財)横浜市学校給食会 品質管理班 藤井菊茂』
http://okwave.jp/qa/q6666729.html
(2011.4.28)東京都の公立学校の給食に福島産と茨城産の食材との書き込み
『子どもの給食の野菜がどこ産か聞いてみた@23区
福島産と茨城産 、子どもオワタ\(^o^)/
危機感全くない先生達、東京の子ども達マジでオワタ\(^o^)/』
『政府は安全だから食えといってるんだから、給食で出ても全然不思議じゃない。』
(横浜市給食会、大田区、福島県などの対応を見ている限りでは、その可能性は十分ありうる)
http://alcyone.seesaa.net/article/198246267.html
(2011.4.8)ジョージタウン大学のダラス教授『私はチェルノブイリの農作物に関するリポートを書いたが、チェルノブイリで採れた野菜を食べた、遠い地域に住む子供たちが甲状腺がんになっていた』
(農作物摂取による内部被曝に言及)
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/archives/3670066.html
(2011.4.14)教育委員会事務局健康教育課も給食向けに放射性物質の検査を行ってはいない
『食品衛生法の暫定規制値をオーバーした農産物については、現在原子力災害対策特別措置法に基づき、出荷しないように指示しているため流通していません。』
(現行の食品衛生法に適合していれば給食に使って良いとする判断。)
(横浜市学校給食会同様に、放射性物質の検査を行ってはいない)
http://okwave.jp/qa/q6666729.html
(2011.4.9)都内小学校、給食の安全性で問い合わせ相次ぐ
『江東区教委には6日前後、「区自ら放射線検査をしてほしい」「食材の産地はどこか」など約10件の電話が寄せられた。各校にも直接連絡があり「どうしても心配なら」と数校が弁当持参を認めた。』
『葛飾区のある小学校は保護者から「子供に牛乳は飲ませない」と伝えられた。同区教委には1日に数件ほど同様の電話が入っており「納品業者に出荷制限の品目を注意させているほか、栄養士も二重チェックしている」と説明している。』
(江東区の学校では、弁当持参が認められ始めている。)
http://kanngaeru-oya.seesaa.net/article/195001945.html
(2011.3.22)高木義明文部科学相「今のところ学校給食に影響は出ていない」
(いつも通りの楽観論)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110322/dst11032210340021-n1.htm
福島原発の事故は、国際原子力事象評価尺度(INES)でチェルノブイリ原発事故並みのレベル7に引き上げられた(4月12日)。
放射性物質の総量が未発表なのでなんとも言えないが、原子力安全・保安院と東京電力の記者会見を報じた各紙記事によると、放出された放射性物質の 量は数十万テラベクレル(保安院と原子力安全委員会の推計で差がある)で、チェルノブイリの520万テラベクレルに対して10%だということだ(1テラベ クレルは1兆ベクレル)。
前回述 べたように、初期の爆発と1週間後の火災による大量飛散によるものと考えられる。レベル7は1-3号機に関する評価であり、4号機は核燃料プールの事故だ から含まれていないが、全4機の内部に存在する放射性物質の総量はチェルノブイリより多いのは当然で、4倍から数倍だろう。
放出量がチェルノブイリの10%で済んでいるうちに早く収束させてほしいものだが、まだ先は見えない。
筆者は爆発発生翌日から「30キロ圏からの避難、30キロを越えた地域でも放射線量の多い地域は避難が必要」と書いてきたが、今週ようやくそのような施策がとられるようになった。自慢しているのではない。これは初期の状況であることを強調したいのだ。
データがないのでよくわからないが、さらに避難すべき地域が増えている可能性があるので、日本に多数おられる放射線の専門家を集めて福島県内を細かく計測する必要があることを指摘しておきたい。
いいですか?しつこいですが、詳細な観測と公表、これが風評被害防御策にもなるのです。
東電は数万トンにのぼる放射能汚染水を海洋に流した。近隣で水揚げされた魚類から放射性セシウムが毎日のように検出され、漁業はたいへんな危機にある。海洋投棄に対して世界中から批判の声が上がっている。
魚類については、半減期が8日と短い放射性ヨウ素の規制値がなかったことから、厚労省は魚類も野菜類と同じ暫定規制値にすることを発表した。4月5日付の通達である。これで農産品・水産品の暫定規制値は決まった。
この数値と日々検出されるヨウ素131やセシウム137などの実測データを私たちはどのように読めばいいのだろうか。
厚労省による魚類を含む暫定規制値は次のように定められた。新聞やテレビでは全てを掲載していないので、ここでは厚労省の文書に記載されている情報を全部転記しておこう。

放射線医学の専門家は、「日本の暫定規制値は厳しいほうで、これを上回っても健康に害はない」とする見解と、「暫定値以下なら安全ということでは ない。たとえもっと少なくても危険」という意見に分かれる。マスコミに流れるのは前者が多く、これがまた疑心暗鬼を呼ぶ。どちらが正しいのか。じつは、両 者とも正しい。
放射性物質の場合、この値以上から危険だという境い目(閾値)がない。だから「暫定」なのである。
放射線を被曝する量が増えれば、遺伝子が傷ついてDNAのコピーにミスが起きる確率が上がる、したがってガンになる確率も上がるという意味だ。つ まり、暫定値とは専門家グループがいろいろな仮説を組み立て、「このくらいなら確率は十分に低いからだいじょうぶだろう」とざっくり決めた値なのである。
ちなみにベクレルとは、放射性物質が放射線を出して崩壊し、別の物質に変わるときに出る放射線量の単位で、1秒間に1個の原子核が崩壊すると1ベクレルである。1秒間に100個の原子核が崩壊する能力があれば100ベクレルだ。
0歳児から90歳代まで同じリスクというのもおかしな話なのだが、詳細を決められるようなものではないらしい。せいぜい乳幼児とそれ以上を区別しているくらいだ。つまり、国民は自分の条件を当てはめて考えなければならない。
テレビのコメンテーター学者が、どんなに高い数値が出ても「暫定規制値を超えているが、ただちに健康に影響はない」としているのも、じつは正し い。もちろん、セシウムの野菜類への規制値500ベクレルに対して、5000ベクレル、1万ベクレルといった桁違いの量は別だが。
チェルノブイリ事故でも、子どもの健康被害(小児甲状腺ガン4000例《死者15人》)が計数として明確になったのは20年後の2005年であ る。おとなのガン死亡者発生数はよくわからず、将来を含めた予測で4000人(IAEA)、9000人(WHO)から9万人(グリーンピース)まで幅が広 い。確実な計数はわからないのである。
したがって、より正しく表現すれば、「ただちに健康に影響しないが、20年後はガン発生率が上がるものの、どの程度上がるかは人によって条件が違うのでわからない」ということになる。
前回、IAEAはチェルノブイリ事故の影響でガン死亡増加率が2-3%増えるとみている、と紹介したが、IAEAも目分量だろう。
自分たちで考えるほかはない。たとえば筆者のような50代のヘビースモーカーにとっては、ガンになるリスクは現状の人工放射性物質より、はるかにタバコのほうが大きいだろう。また、各地域の平均余命や食生活、自然環境による差も大きい。本当によくわからないのである。
チェルノブイリで現在はっきりしているのは、小児甲状腺ガンの増加だけのようだ。子どもの検診だけは留意しなければならない。
福島原発がレベル7に引き上げられた後、枝野官房長官は「福島の事故は重大だが、住民の健康被害は出ていない」(4月12日)と述べた。
当たり前である。急性放射線障害以外は、数年以上経過しないとわからない。チェルノブイリでも、事故から5年後の1991年5月に開かれたIAEA国際会議で、「作業員以外の健康への影響はない」(★注②)と報告されている。小児甲状腺ガンが増え始めたのは1990年からで、この91年の報告では取り上げられていない。データがなかったと思われる。
繰り返すが、福島ではすでに子どもの甲状腺検査は行なわれており、「問題ない」とされている。予防剤のヨウ化カリウム溶液も投与された。したがってチェルノブイリ周辺のようなことは起きないだろう。しかし、これも水素爆発初期の状況だ。
1か月以上経過して、福島県の学校の校庭から大量の放射性物質が検出されるケースも出ている。そのような校庭は使えないだろう。したがって、これから長期間にわたる検査の継続を望みたい。
最も多いチェルノブイリの健康被害は、放射線被害を恐れてストレスが増し、そのストレスによって心理的な健康障害を引き起こすケースだという(★注③)。これも核災害の健康被害に違いない。
筆者も毎夜寝床で煩悶する。「今ごろ福島の原子炉はどうなっているのだろう」と想像すると不眠になる。朝は憂鬱だし、ニュースを見るのが恐い。目をつぶれば、原子炉建屋が爆発する映像が脳裏に浮かび、チェルノブイリ4号炉のガレキと二重写しになる。
「ただちに健康に影響しない。たいした線量ではない」という高名な専門家の見解に安心することもある。最近は「ただちに」という声が聞こえるとますます憂鬱になるのだが。
仕方がない。気を取り直して自分の頭で考えよう。
輸入食品の放射能規制値
国内産食品の暫定規制値のほかに、じつはもう一つ、輸入食品の暫定規制値がある。これはチェルノブイリ原発事故後、厚生省(当時)が定めたものだ。現在もこの規制値は生きており、これを当時は「輸入食品中の放射能の濃度限度」といっていた。
輸入食品の暫定規制値は、日本の場合、放射性セシウムで370ベクレル/㎏(全食品)だ。この規制値を求めた論拠は以下のとおりである(★注④)。
・医療被曝や自然放射線による被曝を除く全ての被曝源からの線量合計は、一般公衆の線量限度5ミリシーベルト(1986年基準★注⑤)以下に制限される
・輸入食品からの被曝限度をその3分の1とする
・セシウム134とセシウム137の全放射性降下物における比率を66%、ストロンチウム90を33%、その他を1%とする
・一人当たり一日の摂取食物のうち、輸入食品の比率を35%とし、その全てが汚染されていると仮定
・以上の前提と仮定をもとに計算すると、セシウムの限度は421ベクレル/㎏となる
・さらに総合的に判断し、370ベクレル/㎏とする
アメリカの輸入食品暫定規制値は370ベクレル、EUは370ベクレル(乳幼児用食品)と600ベクレル(一般食品)だから、いろいろ仮定を積み 上げているものの、アメリカに合わせたのだろう。なお、370ベクレルは、1年間毎日1キログラム食べた場合に0.04ミリシーベルトに相当するという (一般公衆の年間線量限度は現在1ミリシーベルト)。
ここまでをセシウムだけに絞って整理しておこう。

各国で大きな差がある。日本からの輸入食品の検査は各国で厳しくなるだろうが、日本の国内産食品暫定値は200と500ベクレルだから、じつはアメリカとタイ以外では日本の規制値のほうが厳しい。つまり、EUや中国は規制する意味がないことになる。
これらの規制値はチェルノブイリ事故対策だったので、日本より規制値が甘い国は日本の暫定規制値に合わせてくる可能性はある。
タイやシンガポールは1980年代から非常に厳しい。これをもって日本人が、「過剰規制、風評被害だ」とは言えない。輸入食品の規制値は、各国の放射線に対する考え方によるからである。健康被害の将来の発生確率をどうみるかということだ。
チェルノブイリ原発事故から7か月後の1986年11月21日、タイで欧州からの輸入粉ミルク(90トン)からセシウムが66.01ベクレル検出され、タイ政府は販売を禁止した。取るに足らない微量に思えるが、タイ政府は次のような談話を出した。
「人間が生活するうえで、どれほど小さくとも危険性があれば、それを減じるために私たちは厳密な基準を守る」(パグディー・ポシシリ・タイ厚生省食品薬品管理局長★注⑦)。
1000ベクレルまで問題ないとみる国も、6ベクレルしか許さない国も、どちらも間違っているとは言えない。
「たとえ6ベクレルでも許さない」との方針は、政策というより当時のタイ社会の思想だからである(★注⑧)。
<※注②~注⑧はこちら>
★注②今中哲二「チェルノブイリ事故による死者の数」(「原子力資料情報室通信」第386号所収、2006、を著者がウエブで改訂し、公開している)
★注③金子正人「チェルノブイリ20年の真実 事故による放射線影響をめぐって」(「日本原子力学会誌」第49巻第1号所収、2007)
★注④「原子力百科事典ATOMICA」による。(財)高度情報科学技術研究機構が運営しているウエブ事典で、世界の研究機関の成果なども紹介している。
★注⑤1988年以降は一般公衆の年間線量限度は1ミリシーベルトに下がったがったが、食品の370ベクレル基準には影響しないとされ、現在もそのまま生きている。
★注⑥「原子力百科事典ATOMICA」(前掲)
★注⑦1986年11月21日付UPIによる配信記事
★注⑧輸入食品の暫定規制値はチェルノブイリ対策だった。日本では1987年に汚染された輸入食品が30件発見され、その後は年々逓減し、1998年を最後に検出されていない。

写真はニューヨークの寿司レストランで放射線検出器を使用して安全性をアピール、かなり効果的だと思います。
汚染食品(シイタケ、もやし)
2009年10月20日 18:15
最近、ある料理を作ってみたいと思って食材を購入していたのですが、最後に干しシイタケが買い残りました。干しシイタケって日本でもほとんど買わなかったのですが、別にキライだからじゃないのです。あえて身体に良くないかもしれないものを、買ってまで食べなくても、という意識は確かにありましたけどね。
2001年に問題になった中国産干しシイタケですが、国産と同時に水に漬けて3日で変色し、水に溶け出した国産シイタケと50日以上たっても腐らなかった中国産干しシイタケの話は有名ですよね。
中国産しいたけの危険性について
http://www.yotsuba-net.com/nouyaku/%92%86%8D%91%8EY%82%B5%82%A2%82%BD%82%AF.htm
もちろん、こちらのアジア食品店、スーパーあちらこちらで見ましたけど並んでいるシイタケはまず中国産です。いまや中国産も問題なくなったのでしょうか。
ハハ、そんな訳がありません、その後も有害物質は中国産シイタケから何度も発見されています。
と ころが先日、日本からの食品だけを扱っているお店で国産の干しシイタケを見つけ、これならと購入しました。もっとも、そうは言っても偽装という問題が無い ともいえないわけですが、そこまではもうどうしようも有りません、自分に出来ることは正面切って中国産と表示しているものを可能な限り排除するというとこ ろまでです。
★ここでは滅多にお目にかかれない PRODUCT OF JAPAN の干しシイタケです。偽装でなければ・・・。
<中国食品>大人気のもやしに落とし穴?!成長促進のため発がん性物質を投与—中国
http://news.livedoor.com/article/detail/4342553/
2009年9月9日、網易は北京市で販売されているもやしに漂白剤と「無根剤」が使用されていると報じた。
安 くて栄養満点のもやしは中国でも人気の食材。しかしその製造方法を知ると、どうにも食べる気が失せてしまうかもしれない。まず問題となっているのが漂白 剤。傷みやすいもやしをきれいに見せかけるために使用される。法律で使用が禁止されているが、その効果はあがっていないようだ。

2009年9月9日、網易は北京市で販売されているもやしに漂白剤と「無根剤」が使用されていると報じた。写真は杭州市のもやし製造工場。違法薬品を使用しており、工場内には臭気が立ちこめていたという。
★さすがに4000年の大国、見るからに清潔そうな食品工場ですね。
だけどなんで、そんなすごいマスクをして作業しなきゃならないのでしょうか。あぁ、そうか病気にならないようにね。
自分さえ病気にならなければ問題ないですものね。
そしてさらに深刻なのが「無根剤」の使用。ホルモン剤の一種でもやしの成長を促進させる働きがある。ただしがんを誘発したり肢体の不自由な子どもが生まれてくる可能性があるなどの問題がある。しかも一部都市では地方条例で使用が制限されているものの、法律的には野放し状態となっており、ほとんどの生産者が用いているという。
なお日本で消費されているもやしは、種となる緑豆は中国からの輸入品が多いものの、生産そのものは日本国内で行われている。(翻訳・編集/KT)
汚染食品が続々発覚!
2011.05.06 (Fri)
私たちが口にする食べ物の安 全性は、どこまで確保されているのだろう?◆◆県産との表示が虚偽であったり、いろいろな薬品が使われていたり。そもそも農家の作物にしても、自分が食べ るものと売るものの作り方を分けているなんて、知らない人がいるのか?日本も他国のことを言えないのですが、相変わらず中国には参ります。
2008 年に有害物質メラミンに汚染された粉ミルクを飲んで乳児6人が死亡し、政府がメラニン入り乳製品の撲滅を誓った中国。だがこのところ、汚染された食品が相 次いで見つかり、食の安全性への不安が再燃するとともに、巨大で規制も緩い食品産業への政府の監視能力の欠如があらためて浮き彫りになっている。
国営紙によると、見つかったのは、バクテリアにまみれたために暗闇で光を放つようになった豚肉、発がん物質が入ったもやし、禁止された化学保存料を使った蒸しパン、重金属に汚染されたコメ、などなど。
吐 き気を催したくなるほどの新聞の見出しの数々に、温家宝首相は、製造業者の不道徳を非難する声明を発表。保健省も4月25日、禁止食品添加物151品目を 使用した業者の取り締まりを開始した。中央政府も、食品衛生に関する新たな規則を今年中に制定すると表明し、既存の食品衛生法が機能していないことを政府 自身が認めた形になった。
上海政法学院のバオ・チェンシェン教授は、「食品安全性問題の原因は多い。1つは、法制度が不完全であ ること。不明瞭な規制が多いことが法の抜け道を作っている」と指摘した。バオ教授は、資金が十分ではない規制機関が無数にある製造業者・小売業者の監視を 負わされていることが、見落としや汚職につながっているとも指摘した。
国営英字紙・環球時報によると、「豚肉ブローカー」たち は、違反に目をつぶってもらうために当局者に賄賂を払って、汚染された豚肉を流通させている。こうした慣行は、本来ならば廃棄されなければならない病死し た豚の死骸が食用として流通ルートに乗る要因にもなっている。専門家の話では、こうした死骸は毎年2000万〜3000万頭ほど市場に出回っているとい う。そして、食品衛生法の起草にかかわったある弁護士によると、当局者の収賄が発覚した場合でも、刑事責任には問われず、わずかな罰金で済まされてしまう ことが多いという。
そんななか、湖南省の村では前週末、クレンブテロールという薬物に汚染されたと見られる豚肉による集団食中毒 が発生し、286人が病院で手当を受け、うち91人が入院した。クレンブテロールには豚肉の脂肪を減らす効果がある。また、重慶では最近、根絶されたはず のメラミン入り粉ミルクが26トンも見つかり、当局に押収された。
中国を恐ろしい国だと批判するのは簡単です。でも、日本の政府発表も五十歩百歩ではないでしょうか?
『ブックレットくらしの科学2 原発を憂慮する人びとのために 放射能汚染食品を科学する』
野口邦和、清水雅美(著)/合同出版1988年
やはり、結局、汚染食品を食べたかどうか、ふつうの生活ではかわらないようです。そして、できるだけ放射性物質がふくまれる食品はたべないほうがよいようです。

原爆何発分という表現も、物質によって違うらしい。下「」引用。
「なお、チェルノブイリ原発事故で放出された放射能を原爆で放出される放射能にたとえて、例えば広島原爆何発分という表現をする場合がありますが、これは あまり正確な表現ではありません。その理由は、セシウム一三七では四二○発分、ストロンチウム九○では九五発、ヨウ素一三一では四〜五発分となるなど、放 射性物質の種類により広島原爆何発分かが全く異なるからです。また、原発の事故で放出されたる放射性物質は、半減期の長いものの占める割合が現場の場合よ りはるかに多いため、汚染除去などの取扱いが大変厄介でかつ人体への影響も大きいといえます。」
フィンランドにも大量の放射性物質が運ばれたようです。下「」引用。
「事故で放出された大量の放射性物質は、事故後二〜三日間は北ないし北西方向へ向かう風にのってスウェーデンやフィンランドの方へ運ばれました。また四月 二九〜三○日以降は、南ないし南西方向へ向かう風にのってハンガリーやルーマニアの方へ運ばれました。そして、最終的にはソ連、ヨーロッパはもとより、北 半球全域に汚染が広がりました。」
放射線という言葉も定義によって違うようだ。下「」引用。
「一般に可視光線や紫外線などの電磁並みや、電イオンや中性子などの流れ(電子や中性子が、降り注ぐ雨のように空中に飛びます)を広い意味で放射線ととい いますが、ここでいう放射線とは「電離放射線」のことです。電離放射線とは原子や分子を陽子と電子に分離する(これを「電離」といいます)ことができる十 分大きなエネルギーをもった放射線をいいます。可視光線や紫外線は電離放射線ではありません。この本の中でただ単に放射線といったら電離放射線のことであ ると思って下さい。」
しかし、多くの人は、放射線といえばそう思うことだろう……。
放射能対策本部が本が、勧告指導をおこなったという。下「」引用。
「また同日には、「直接雨水を摂取する場合は出来るだけ木炭等でこしてから使用することが望ましい」、葉菜類についても「念のため十分に洗浄して摂取する ことが望ましい」という注意事項も、放射能対策本部(一九六一年に再開された米ソの大気圏核実験に適切に対処するため、閣議決定により内閣に設置されたも ので、人体に対する影響に関する調査研究および放射能対策の勧告指導を行なうことを目的として活動している組織。本部長は科学技術長官が務めています)に より発表されました。」
・帰国者対策 一部の人に放射能汚染が、健康上に影響のあるものではなかったという。
・在留邦人対策 ポーランドやルーマニアの在留邦人の間にさまざまな不安。科学技術庁放射線医学総合研究所などの放射線医学の専門家を派遣。生活上の助言を行なう。
「被爆線量はできるだけ低くする」というのが、最適化の原則だそうです。下「」引用。
「線量限度というのは、「ここまで被曝してもよい」という値ではなく、「これ以上してはいけない」という被曝線量の上限値です。何の科学的根拠もなく勝手 に三分の一という値を設定しておいて、そこまでは輸入食品の摂取により被曝することができると考える自体が完全な間違いです。」
作業員死亡で浮かび上がる過酷で劣悪な作業環境、高まる疲労
事故収束に向けて作業が続く福島第1原発では、作業員の過酷な環境が問題となっている。放 射性物質(放射能)を防ぐ防護服などの重装備に加え、高温多湿な現場の状況、貧弱な生活環境が疲労度を高める。東電は改善を進めてきたが、事故後初めて作 業員が死亡したことに、改めて作業員の健康管理の把握や、作業環境の見直しが求められそうだ。
防護服「サウナ状態」
同原発で作業にあたっているのは、東電社員335人と協力会社の1604人で計1939人。1日の作業時間は現場の放射線量などによって変わるが、原則4、5日勤務して2日休みを取るローテーションだ。
作業内容は、機器や配管などの運搬や設置、瓦礫(がれき)の撤去などさまざま。作業員は作業服の上にポリエチレン製の防護服を着用し、放射性物質を吸い込 まないためのフィルター付き全面マスクを付ける。放射線量が特に高い原子炉建屋内では空気ボンベ(約13キロ)も背負わなくてはならない。
防護服は密閉性が高く、「まさにサウナ状態」(東電)といい、高温多湿の作業現場では熱中症も心配される。2号機の原子炉建屋内をロボットで調査したところ、気温は34~41度、湿度は94~99%で、カメラが曇って調査を断念せざるを得ないほどだった。
医務室に医師不在
作業員の主な生活拠点は同原発敷地内にある免震重要棟と呼ばれる施設や、福島第2原発の体育館、サッカートレーニングセンター「Jヴィレッジ」など。
免震重要棟には約200人が寝泊まりしている。就寝は寝袋や毛布をかぶった雑魚寝で、物資補給が不十分なため食事はレトルト食品など保存食が中心だ。
「生活環境の改善は1日も早い事態解決に有効」。こう話す東電は、体育館などでのシャワー使用や弁当提供、ベッドの設置といった改善を進めている。
だが、今回、死亡した作業員が運び込まれた免震重要棟の医務室には、常勤医師がいないことも判明。医療面のサポートが求められるのは必至だ。
福岡大の朔(さく)啓二郎教授(循環器内科学)は「作業環境はあまりに過酷。多くの人員でローテーションを回して一人一人の負担を軽減するべきだ。生活面も改善しなければ、作業員に疲労が蓄積し、思わぬ人為ミスを生みかねない」とする。(原子力取材班)
2011年5月16日(月)「しんぶん赤旗」
原発事故 そこが知りたい
広がる海洋汚染
福島第1原発事故で、海での放射性物質の広がりが心配されています。
Q 高濃度の汚染水が流出していたけど
A 2号機取水口付近にあるコンクリート製たて坑(ピット)から、4月2日朝、表面の放射線量が1000ミリシーベルトを超える高濃度の放射能汚染水が海に流れ出ているのが見つかりました。その後、止水策で同月6日朝に流出が止まったことが確認されました。
2号機は、爆発によって原子炉格納容器が損傷し、原子炉内にある放射性物質が大量に流出しているとみられています。
しかし、通常では検出されない高い濃度の放射性物質が初めて海水から見つかったのは3月21日でした。4号機の放水口南330メートルの海水から、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137を検出しました。その後も、海水から放射性物質が検出され続けています。
原子炉内では、核分裂生成物質が何百種類も生成されます。プルトニウムなどの放射性物質が汚染水に含まれていたはずです。
4月18日に福島第1原発の沖合15キロメートル地点で採取した海水から、そういった放射性物質の一つであるストロンチウム90が検出されまし た。ストロンチウム90やプルトニウムは人体に入ると体外に排出されにくく、長期間にわたって放射線を出し続けるため、健康に影響を与える可能性がありま す。汚染水に含まれていたすべての放射性物質についてのデータを公表する必要があります。
また、5月11日に、3号機の取水口付近のピットに、国の基準の62万倍のセシウム134などを含む水が流入しているのが見つかり、取水口付近の 海水の放射能濃度も高くなっており、海に流出したとみられています。原子炉に水を注いで冷却する限り、汚染水が流れ出て海に達する可能性はつきまといま す。
Q 3月に見つかった放射性物質はどこから
A 放射性物質は空中にも膨大な量が放出されており、海にも放射性物質が大量に降ったり、土壌に落ちたものが川を伝って流れ込んだ り、雨によって海に流されたと考えられます。また、2号機からの汚染水の漏れが早くから始まっていたり、ほかの場所から漏れていたりした可能性もありま す。
Q 環境への影響は
A 原発周辺の沖合3キロメートルの海底土から、事故以前の100〜1000倍の放射性物質を検出、30キロメートル以上の沖合でも見つかっています。
日本では、文部科学省が「海域における放射能濃度のシミュレーションについて」(第三報)を4月29日に発表しています。そこでは、海水放射能濃 度が海表面のみに拡散する、発電所から大気中に放出された放射性物質の海面への降下は考慮しない、海水中の下層への拡散は考慮しない、という仮定をして影 響を試算しています。これは実態にあわず、十分ではありません。
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が4月4日、放射性物質の海への影響の予測を公表しています。
それによると、水に溶けやすい放射性物質は水面に近い浅い層となって沖に広がり、水に溶けないものは海底に沈降するとしています。放射性物質は、 数カ月の間、福島県沖にある渦を巻く海水の流れによって福島県沿岸から房総半島の太平洋岸に大きい影響を与え、その後、黒潮に乗って東へ運ばれるという結 果を出しています。
ヨウ素131(半減期8日)のような半減期が短い物質は数カ月のうちに検出されなくなりますが、セシウム134(半減期が約2年)などは数年、セ シウム137(半減期30年)などは、場所によって11年から30年後程度まで検出され、プルトニウムが含まれていたとしたら、5〜17年後まで検出され ると推定。
生物への影響では、ヨウ素131は海藻に大量に取り込まれやすいが、半減期が短いので、顕著に高い含有量となるのは数カ月の間だろうとしています。
セシウムの生物の体内への蓄積では、貝類や海藻では海水中の濃度の50倍、魚では400倍に濃縮されると推定しています。
Q 東電が放射能で汚染された水を海に捨てた事件もあったけど
A 4月4日に東京電力は、集中廃棄物処理施設と、5、6号機の地下にある放射能で汚染された水を海に放水すると発表し、その日の 夜に放水を始めました。原子力安全・保安院は「やむをえない措置」として認めましたが、漁連や農水省には、事前に放水について連絡していませんでした。
Q なぜそんなことをしたの
A ほかの場所にあるもっと濃度の高い汚染水を貯蔵する場所をつくるためだと説明しています。しかし、海に物を廃棄することを規制 した海洋汚染防止条約(ロンドン条約)では、放射性物質の海洋投棄は禁止されています。また、日本の原子炉等規制法でも、放射性物質を海へ投棄しないこと を方針としています。今回の放射能汚染水の海洋投棄は、これらの規則に違反しています。
〈福島第1原発 放射性物質が海に流出した主な経緯と影響〉
3月21日 4号機付近の海水から濃度限度の126.7倍のヨウ素131、同24.8倍のセシウム134、同16.5倍のセシウム137を検出。
30日 1〜4号機放水口近くの海水から濃度限度の4385倍のヨウ素131を検出。
4月2日 2号機取水口付近のコンクリート製たて坑(ピット)から、表面の放射線量が毎時1000ミリシーベルトを超える汚染水が海に流れている ことを確認。2号機付近の流出水から濃度限度の1億3500万倍(1立方センチメートルあたり540万ベクレル)のヨウ素131を検出。セシウム134は 同3000万倍、セシウム137は同2000万倍を検出。
4日 北茨城市沖でとれたコウナゴから暫定規制値を超える放射性セシウムを検出。
6日朝 2号機取水口付近のピットの亀裂からの流出が止まる。
21日 東電が、2号機付近から漏れた放射能の量について4700テラ(1テラ=1兆)ベクレルと発表。ヨウ素131(2800テラ)、セシウム134(940テラベクレル)、セシウム137(940テラベクレル)の合計。
29日 福島第1原発周辺の沖合で採取した海底土から、事故以前には検出されなかったヨウ素131、セシウム134、ヨウ素137を検出。
5月11日 3号機取水口付近のピットで、濃度限度の62万倍のセシウム134を含む水が海へ流出。
〈東京電力が放射能汚染水を海洋投棄した経緯と影響〉
4月4日 東電は、集中廃棄物処理施設内に貯蔵している廃液など約1万1500トン(集中廃棄物処理施設約1万トン、5、6号機のサブドレンピットの地下にたまっている1500トン)を海へ放出すると発表。午後7時から放出を開始。最大で濃度限度の1000倍。
7日 放水が続く中、5、6号機放水口北側30メートルで午前8時50分に採取した水から濃度限度の2800倍のヨウ素131を検出。
10日 放水を終了。東電は、放出した放射能汚染水は1万393トン、放射能の量はヨウ素131、セシウム134、セシウム137の合計で1500億ベクレルと発表。
![]() |
![]() (写真)魚介類の放射性物質検査の計画(文部科学省発表資料から) |
中国 2011年5月13日(金曜日)
【健康講座】第281回・食中毒と自己責任[医薬]
日本で再び腸管出血性大腸菌O(オー)111およびO157による集団食中毒事件が発生した。同じ焼き肉チェーン店 で、生の牛肉を使った料理であるユッケを食べた人が感染し、5月7日時点で4人が死亡している。患者数は100人を超え、重症者も多く、大きな食中毒事件 といえる。
腸管出血性大腸菌による食中毒は、1996年に学校や幼稚園で集団発生した際に、マスコミが大々的に報じたことから一般にも名前 が知られるようになった。当時の厚生省(現厚生労働省)は、カイワレ大根を原因食品と断定し幕引きしたが、O157は牛の消化管内に棲む病原菌であり、カ イワレに責任をなすりつけることには無理があったはずだ。のちにカイワレ大根業者から起こされた訴訟で国側が敗訴しており、結局今もって原因は不明なまま だ。
この食中毒事件を機会に食肉処理に対する規制をしっかり作っておけば、今回のような食中毒事件は起きなかったのかもしれない。「生食用 の牛肉は流通していない」と厚労省はいうが、焼き肉レストランなどでユッケがごく普通にメニューとして供せられている実態は容易に把握できるはずであり、 今回の事件の責任を末端の飲食店だけに求めるのは酷なことなのかもしれない。
さて、ひとたび食中毒を出してしまうと、その飲食店は厳しい糾 弾にさらされ、廃業を余儀なくされてしまうことも珍しいことではないが、場合によっては食事をする消費者にも、一部責任があると私は思っている。今回の ユッケもそうであるが、レバー刺しや生カキも食中毒を起こしやすい食品なので、飲食店では客に出さない方がよいという指導を行っている保健所もある。
「消 費者は、飲食店で出されるものはすべて安心安全なものであると信じて食べている」という意見も確かにある。しかし飲食店の厨房を確認することもできなけれ ば、材料の仕入れ先の業者を知ることもできない。安全性はすべて飲食店任せになっているわけであり、やはり危険食品といわれるものに関しては、よほどの確 信がない限り、食べるのは避けておいた方が無難だ。
今回の食中毒事件に関しての街頭インタビューで、生肉に関して多くの人がリスク認識を まったく持たないで、かなり日常的にユッケを食べる機会があると答えていることに、とても驚いた。そこまでユッケが日本に受け入れられているとは知らな かったが、おそらく1980年代のグルメブームのころから、生肉を食べることに抵抗がなくなってきたのではないだろうか。あの頃から日本人に寄生虫疾患が 増えてきたということも、専門家の間では常識となっている。
残留農薬の問題で中国野菜が避けられているが、もっともっと危険な食品が何も手 を打たれることもなく一般市民に広く受け入れられ、特段の危険性も意識されないまま消費されていることに大きな懸念を覚える。実際に何が危険なのか、どの 食品を避けなければいけないのか、あるいはどのようにすれば安全であるかといったことを自分自身で調べてみることが必要である。たかがユッケで命を落とし てしまうなど、どんなに補償を積んでくれたとしても割が合うものではない。今の時代、食品の危険性に関してインターネットでいくらでも調べることができる はずだ。飲食店を信じて食事するのは、確かに仕方がないことなのかもしれないが、自分が問題はないと判断した飲食店であっても、安全性が100%保障され るものではない。
食生活が豊かになり、食品の数が増えれば増えるほど、消費者としてもその安全性について知識を蓄えていくことが自己責任というものではないだろうか。他人任せで食品の安全性が保障されるものではない。
<筆者紹介>
堀 眞(ほり・まこと)
1960 年、三重県生まれ。Mediport International Ltd.代表、臨床検査技師、精神対話士。日本医科大学付属病院中央検査室に勤務の後、青年海外協力隊にてソロモン諸島国に2年派遣され、WHOマラリア 対策プログラムに配属される。帰国後、医療サービス会社に入社、後に香港駐在員として赴任。1999年、メディポートを設立し、邦人向け健康診断サービス をはじめ、幅広い医療サービスを提供している。<広東>
中国 2011年5月13日(金曜日)
テイクオフ:「もう何を食べたらいい…[社会]
「もう何を食べたらいいのか」そんなため息交じりの声を、また周囲でよく聞くようになった。何かと話題になりがちな 中国の食品安全性の問題は、なんだかんだでまだ継続中。ここ最近は野菜関連だけでも、ショウガ、もやし、トマト、キュウリの栽培で薬物などの使用が発覚。 中にはホルモンのバランスを崩す、避妊薬に似た薬も使われていたとかで、女性の間では特に怖がる声が多いようだ。
だからといって、すべてを 避けて回るのも無茶な話。地元の知人は、すべての生産過程を逐一観察することが不可能な以上、食品を選別する目とリスク回避の方法をただ学び“これなら大 丈夫”なラインを引ける能力を養え、と語る。当たり前の話ながらまあその通り。危なげな屋台に挑んでは何度も痛い目にあった、猛烈に低いところにラインを 引きがちな身としては耳が痛い。(潮)
<全国>
放射性汚泥再利用:埼玉の工場に14.5トン 県「連絡不十分」 /群馬
県内の下水処理場の汚泥から放射性物質が検出され、県が安全性を確認しないまま汚泥をセメントの再利用に回していた問題で、県は14日、埼玉県内 のセメント工場に放射性物質が検出された汚泥14・5トンを出荷していたと正式発表した。県によると、汚泥はすでにセメントに加工されたとみられ、製品と して出荷されたか確認中。笹森秀樹・県土整備部長は記者会見で「(出荷停止の)指示は守られていると思っていた」と釈明した。
県によると、放射性物質が検出された汚泥は、県央水質浄化センター(玉村町)から6日に埼玉県内のセメント工場へ出荷されていた。県は3日、福島 県内の汚泥から1日に放射性物質が検出されたことを受け、汚泥の検査に着手。出荷された汚泥からは1キロ当たり最大130ベクレルの放射性セシウムが検出 されていた。
汚泥に関する国の方針が示されていなかったため、県は2日からセメント工場への汚泥の出荷は停止としていたが、汚泥を管理していた下水処理場への 連絡が不十分だったため、誤って出荷されたという。県は「ゴールデンウイーク中で、担当課と下水処理場との間で意思疎通が行き届かなかった」と説明してい る。
国は12日、1キロ当たり1000ベクレル程度以下の汚泥については、他の材料との混合・希釈などで同100ベクレル以下になるなら、セメントへ の再利用は可能などとしたが、最終的な処分方針は示されていない。14日現在、県は汚泥の出荷を停止しており、肥料工場内で保管している。県は「汚泥のセ メントへの再利用と、継続的に処理できる方法を見つけたい」としている。
一方、県は汚泥の保管スペースが6月上旬までに飽和状態となるとの見通しも明らかにした。保管場所の確保など、新たな課題も浮上している。【奥山はるな】
【関連記事】
毎日新聞 2011年5月15日 地方版
福島の一部シイタケを解除 2市町では出荷可能に
政府は16日、福島県田村市と新地町の露地栽培のシイタケについて、 原子力災害対策特別措置法に基づく出荷停止を解除した。放射性物質の値が、3週連続で食品衛生法の暫定基準値を下回ったため。ただ田村市の福島第1原発か ら半径20キロ圏内の地域については、規制を継続する。
新地町のシイタケは4月8日採取分で、基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上 回る550ベクレルの放射性セシウムを検出。田村市では基準値超過は出ていないが、周辺自治体で基準値を超えた。このため4月13日、2市町を含む地域で シイタケの出荷が停止された。福島県は、解除後も2市町での検査を継続する。
原発3号機の汚染水移送へ 温度安定へ注水増加
東京電力は16日、福島第1原発3号機のタービン建屋などにたまった 放射性物質を含む水を、17日から敷地内の集中廃棄物処理施設へ移送し始めると発表した。3号機では原子炉温度の急上昇に対応するため注水量を増やしてお り、格納容器から漏れ出す水の増加が懸念されていた。
汚染水の移送予定量は約4千トン。ポンプで吸い上げ、隣にある4号機タービン建屋の中を経由して同施設までホースで運ぶ。ホースからの漏えいや放射線への対策については経済産業省原子力安全・保安院に報告済みだという。
3号機のタービン建屋地下や立て坑にたまった汚染水の水位は、現段階で1日に2センチ前後のペースで上昇。11日に取水口近くの作業用の穴から海に流出しているのが見つかった汚染水も、ここに由来する疑いがある。
3号機では燃料を収納する原子炉圧力容器の温度が5月上旬に上昇。1日には約90度だった容器上部の温度が7日には200度を超えた。東電は圧力容器内に 水が確実に入っていない疑いがあると判断。従来よりも配管に枝分かれが少なく、水が原子炉以外の場所に逃げにくい新しい注水経路をつくった上、注水量を上 げるなどの対処をした。
温度は計測ポイント付近から水の流入が始まったこともあり、16日早朝には141・3度に下がっているが、依然として不安定なため東電は監視を強めている。
福島第1原発:3号機の高濃度汚染水も移送へ
2011年5月16日 12時25分
東京電力福島第1原発3号機のタービン建屋地下にたまった高濃度汚染水について、東電は16日、敷地内にある集中廃棄物処理施設(集中環境施設) に移送すると発表した。経済産業省原子力安全・保安院も了承した。移送は17日午後にも始まる予定。汚染水を巡っては、2号機で4月19日から移送が行わ れている。
3号機の汚染水は約2万2000立方メートルで、集中廃棄物処理施設のうち主に「高温焼却炉建屋」(容量約3000立方メートル)に移送する。東 電は移送後に水を浄化するシステムを作り、汚染水の減少を目指す。汚染水の移送は、海への流出防止や建屋内での作業円滑化に欠かせない作業となっている。 【平野光芳】
福島3号機、汚染水あすから移送 4000トン計画
- 2011/5/16 12:23
東京電力は16日、福島第1原子力発電所3号機にある放射性物質を含む汚染水の移送を17日から始めると発表した。敷地内の集中廃棄物処 理施設へ毎時12トンのペースで計4千トンを移す計画。タービン建屋やトレンチ(坑道)で汚染水の水位が上昇、周辺に漏れ出る懸念があった。4月19日に 始めた2号機の移送と並行して実施するという。
3号機にはタービン建屋やトレンチに推定約2万2千トンの汚染水がある。原子炉や使用済み核燃料プールを応急的に冷却するため、日々、大量 の水を注入しており、汚染水の水位は1日1~2センチのペースで上昇していた。11日には取水口付近から海への一時的な流出も確認された。
3号機では圧力容器の温度変化が不安定で、冷却が十分にできていないとみられる。東電は注水量を増やした結果、16日の会見で「徐々に温度は低下している」と説明した。
一方、核燃料が溶け落ち「メルトダウン」が起きた1号機でも、15日から原子炉への注水量を毎時8トンから同10トンに増やした。格納容器が損傷しているとみられ、その度合いや容器内の水位を調べる。今後の本格的な冷却法をどうするか判断する上で重要なデータになる。
大田区/給食の牛乳
読者の方から東京都大田区の学校給食についての情報提供がありました。ありがとうございます。
子供が大田区立の小学校一年生ということで、本日メグミルク(雪印メグミルク)に問い合わせました。
大田区の給食の牛乳は通常は海老名工場だが、震災の影響で今週いっぱい位まで野田工場(千葉県)のものとなっている。
原乳は北海道、関東近郊のもの。国の指導に従い、福島、茨城のものは除外
しているが、解除されれば使う。あくまでも国の基準による。独自の検査はしていないとのこと。
放射線に対する子供の感受性の高さにかんがみ、北海道産のみにするなどの配慮は可能ですか?との問いに対しては、酪農家減少の現状から、かき集めるのに精一杯で難しいとのこと。丁寧に対応していただきましたが、不安は解消されませんでした。
すでに多数の製造所固有番号が変更されている模様
読者から重要な情報提供がありました。
この記事に関する情報です。
・製造所固有番号が変更できる可能性あり
製造所固有番号が変更できる可能性あり消費者庁に問い合わせてみました。
届出一覧を公開する予定は無いとの返答でした。
どれくらいの数が届けられているのかは教えていただけました。
数日前時点で150件程度の届出があったそうです。
おそらく4月5日前後に読者は問い合わせたのではないかと思われるが、
既にかなりの数の製造所固有番号が変更されていると思われる。
消費者庁が届出一覧を公開しないということは、
消費者が混乱する情報が含まれている可能性ある。
つまり福島県など放射能汚染地域の製造所固有番号が変更されている可能性も否めない。
製造所固有番号が変更できる可能性あり
読者からの情報ですが、消費者庁の公式ページで確認が取れたので公式発表とします。
製造所固有番号をメーカー任意で変更できるようになっているようです。
ただし、原発に近い地域の工場の製造所固有番号を意図的に変更できるかどうかは、この文章からでは判断できません。福島工場の製造所固有番号を使って、別工場で生産がおこなわれることはあるようです。
・東北地方太平洋沖地震を受けた製造所固有記号の表示の運用について
(消費者庁食品表示課長)
1.工場(製造所)の変更に伴う特例
食 品製造工場の被災や計画停電に伴う稼働時間の短縮等により工場(製造所)を変更するときに、変更前の工場(製造所)で使用していた記号を同じ製造者の他の 工場(製造所)又は他の製造者の工場(製造所)で使用する必要がある場合には、新たな記号を届け出なくても、別添1〜3の届出様式を用いてFAX(FAX 番号:03−3507−9292)により消費者庁食品表示課へ届け出ることにより、変更前の既存の包材を例外的に使用することができることとした。
この届出により複数の工場(製造所)で1つの記号を用いる場合には、どの工場(製造所)で製造されたのかが把握できるよう、ロット番号等で確認できる必要があること。
メルトダウンの1号機、目標通り収束可能…首相
菅首相は16日午前、衆院予算委員会の東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所に関する集中審議で、「メルトダウン(炉心溶融)」が判明した 同原発1号機について、「半年から9か月後に冷温停止になるという時間的展望は変えないで進めることができるのではないか」と述べ、東電が原子炉安定化へ の作業手順を示した工程表の目標通りに事故は収束できるとの見通しを示した。
原子力安全委員会の班目春樹委員長も1号機の状況について、「原子炉圧力容器の底部の温度はどんどん下がり、現在100度程度だ。一定の安定状況に達している」との認識を示した。
また、首相は、東電が17日に工程表を更新するのに合わせ、政府としても事故対応や被災者支援、復興に関する工程表を公表する方針を正式に表明。 本格的な復興策を盛り込む2011年度第2次補正予算案については、「被災地の自治体も7、8月頃に復興計画を出す。地元の意見をしっかり踏まえながら考 える」と述べ、編成が8月以降にずれ込む可能性を示唆した。
放射能汚染食品情報
radioactivecontamin.blog79.fc2.com/ – キャッシュ
賞味期限から製造日を逆算するのは危険
関係機関から当ブログ内容につき照会があり、一時更新を見合わせていましたが解決しましたので再開します。
読者からの情報です。
賞味期限・品質保持期限から逆算して生産日を推測し、3/11より以前であれば安全という判断方法は危険なようです。
どういうことかというと、こうした期間を通常より長く記載することは偽造にあたりますが、短く記載することは偽造にあたらないそうです。(ただいま確認中です)
つまり本来賞味期限9カ月の商品を、賞味期限を3カ月に設定して出荷しても問題はないのです。7/1が期限の商品の場合、9カ月であれば確実に3/11以前の生産ですが、3か月に短縮されていれば3/11以降の生産となります。
放射能汚染食品 “規制値超え”野菜は中京&関西にも出荷されていた!!【放射能汚染食品】
女性自身
原発からの放射能漏れは収まらず、福島県、茨城県産をはじめ、多くの野菜、魚介、原乳、卵などから放射性物質が検出されている。4月4日、厚生労働省が発表した震災後の912件の食品調査結果によると、75%以上の702件で放射性物質が検出されていた。
本誌はこうした公的資料をもとに、これまで放射性物質が検出された食品を調査。その結果、放射性物質の規制値を超えているにもかかわらず、すでに市場に出荷・流通している食品があったということがわかったのだ。
東京都で流通していた千葉県旭市産の春菊は、放射性ヨウ素が規制値の2倍強の4300ベクレル。長野県では、茨城県鉾田市産のほうれんそうが2倍強の4100ベクレル。愛知県や京都府でも茨城県産の規制値越え野菜が検出されるなど、判明しているだけで5件もあった。
検査情報を注視しながら、私たち自身が注意深く食材を選ばなければならない今、本誌が調査した「汚染食品」89品目の“産地&危険度”全リストから、汚染拡大のプロセスまでを全公開!
2011年5月 8日 (日)
「放射能汚染に負けない食品の選び方、調理法、解毒法 ~ベラルーシに学ぶ~」放射能防護研究所ベルラード/辰巳雅子訳
先日のIRSNのデータによれば、今後しばらくは食品の放射能汚染が続きそうです。また、現時点での放射能被曝の経路は、食品によるものが主になっています。
汚染された食品からの被曝を防ぐには、どうすれば良いのでしょうか?
以前、ご紹介した『チェルノブイリによる食品と人々への放射能汚染』の著者でもあるA.V. ヤブロコフ教授とA.V. ネ ステレンコ教授(現所長)が調査や教育活動を行っているベラルーシの独立研究機関、「放射能防護研究所 ベルラード」が、チェルノブイリ周辺の汚染地域に 住む人々を対象にベラルーシ語で発行した『自分と子どもを放射能から守るには』という本があります。また、同様の内容のパンフレットも作製されています。
ネステレンコ、ネステレンコ、ヤブロコフ著『チェルノブイリによる食品と人々への放射能汚染』http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-36c1.html
ベルラード研究所『自分と子どもを放射能から守るには』
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/747fb9ddd77ef80ac7e86d1f829a7c0a
下記の3点について、ベラルーシの大人と子どもたちのための活動を長く続けている「チロ基金」の現地責任者、辰巳雅子さんが重要な箇所を日本語に訳してくださっていますのでご紹介します。
1.汚染されにくい野菜、果物、穀物を選ぶ
2.放射線量を減らすための調理法
3.体から放射性物質を排出するための食品、ペクチン
4.カルシウムで放射性物質「ストロンチウム」に負けない体を作る
とりあえずは
l 「ストレスを溜めずさりげなく」で長く続ける。
l 汚染を避ける・減らす、で蓄積する放射能汚染を少しでも「節約」する。
の2点に気をつけて気長に構えましょう。(以下、要約です)
0.健康な食生活が基本
健康的な食生活を送ることで、放射性物質が体内に吸収されるのを防ぐことができます。汚染されていない野菜類(トマトなどの赤い野菜がお勧め)や放射性物質ストロンチウムの吸収を防ぐためのカルシウムなど、バランスよく食べましょう。
なおベルラード研究所は食品の種類に関係なく、1キロ当たり37ベクレル以上の放射線量を含む食品は子どもに与えないことを勧めています。
1.汚染されにくい野菜、果物、穀物、乳製品を選ぶ
食品にも、放射性物質を取り込みやすいものと取り込みにくいものがあります。
放射性物質を取り込みにくい食品は、下記の通り(取り込みにくいものから順に記載)。
<野菜>
キャベツ、キュウリ、ズッキーニ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、ニンニク、ジャガイモ、食用テーブルビート、ニンジン、大根、グリーンピース、大豆、長豆(英語のBean)、スイバ(ホウレン草に似たベラルーシの野菜!)
<果物>
l 放射能を「取り込みにくい」果物
リンゴ、ナシ、アンズ、いちご、サクランボ、ラズベリー、白スグリ。あまり食用にはしませんが、ナナカマドの実も。
l 放射能を「取り込みやすい」果実
赤スグリ、黒スグリ、グースベリー、ブルーベリー、クランベリー、クロマメノキ、コケモモ
<穀物、その他>
麦 の実、秋蒔きのライ麦の実、麦の茎、ジャガイモ、燕麦の実、秋蒔きのライ麦の茎、大豆の茎や葉、飼料用ビート、とうもろこしの茎や葉、燕麦の茎、丸い形の 豆類の茎や葉、アブラナの茎や葉、クローバー、種実のつく多年草、ルピナス、天然の干草用牧草地や牧場に生えている草類。
<乳製品>
水 分に放射性物質が凝縮する傾向があるため、牛乳は汚染されやすくなります(同じ理由で、水分の多いキノコ類が汚染されやすくなっています)。牛乳より乳脂 肪分が高い乳製品(生クリーム、バター、チーズなど)は水分が少ない分、放射線量が比較的少なめ。ただし、ヨーグルトの上澄み液は放射線量が高く危険。
「ベラルーシの部屋」参照ページ
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/8293655302efdbc574fd32087588abca
2.放射線量を減らすための調理法
~洗う、皮をむく、塩水につける、熱を通す、煮汁を捨てる~
簡単な調理法の工夫で放射線量を減らすことができます。
<野菜>
蒸したり煮る場合、皮を必ずむいておきます。それだけでセシウム137が20-50%減ります。
<きのこ>
ゴメリ州スベトラゴルスク区にあるチルコビチ村のベニタケ科きのこは1キロあたり280ベクレルの放射能が検出されています。これを水をかえながら20時間3%食塩水につけておいたところ、1キロあたり28ベクレルにまで減らすことができました。
<肉>
中ぐらいの大きさに切り分けます。塩水に酢を加えたものに10-12時間つけておきます。肉をゆでる場合は最初のゆでた水は8-10分沸騰させた後、捨ててください。
http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/db6978ec66e45decd4c0dc87dfd335de
3.体から放射性物質を排出するための食品、ペクチン
子どもは定期的に放射性物質を体外に排出する必要があります。そのためには普段からペクチン成分の多い食事を心がけつつ、年に1-2回は「ビタペクト」のような
高ペクチン剤を摂取します。
「ビ タペクト」はベルラード研究所が開発、生産している放射性物質排出のための高ペクチン剤です。ペクチンを多く含むリンゴの絞りカスにビタミンを加えて粉末 にしたものです。日本では残念ながら入手できませんが、代わりにペクチンを多く含む食品(りんご、オレンジのマーマレードや卵白など)を取るようにしま しょう。
「ビタペクト2」とは?http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html
4.カルシウムで放射性物質「ストロンチウム」に負けない体を作る
先週IRSNによる公報(5)でもストロンチウムが検出されたことをお伝えしましたが、この物質は体内に一度入るとまず排出できません。カルシウムが不足しているとスカスカになった骨の間にストロンチウムが蓄積するので、カルシウムを取りましょう!とのこと。
牛乳が汚染されていても、汚染されにくい固形の乳製品(ヨーグルトの固形部分、バターなど)を取りましょう。それでも汚染が気になる方は、サプリを少しずつ。
<参考>
放射能防護研究所 ベルラード
http://www.belrad-institute.org/UK/doku.php?id=presentation
チロ基金
http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/index.html
国際環境団体グリーンピースの海洋調査を断った国家は世界に2ヵ国しか存在しない。ひとつはインドネシア、もうひとつは日本である。
4月20日、グリーンピースジャパンは福島沖の放射能汚染を調べるため、海洋生物のサンプリング調査の申請を日本政府に対して行なった。
海洋調査はグリーンピースのお家芸ともいうべきものだ。過去数十年にもわたって、世界中の海の調査を行ってきた実績を持つ。
近年ではフランスでの放射能漏れ事故や米国でのタンカー事故の際の水質調査も行なってきた。
批判はあれど、国際的な
信頼性は日本政府より上
「グリーンピースの調査が必ずしも正しいわけではない。どちらかというと政府に対して厳しい数字になりがちだ」
こうした批判があるのは事実だ。またそれは日本国内において顕著である。だが、仮にそうだとしても、日本政府の海洋調査とグリーンピースのそれでは、その信頼性において雲泥の差がある。
もちろん、今回の福島第一原発の事故に限らず、当事国であり、海洋調査に関して国際的な実績の少ない日本のデータは、グリーンピースのそれよりも受け入れがたいものとなることは明白だ。少なくとも国際社会では間違いなくグリーンピースの信頼性の方が高いのである。
そもそも日本政府は、今回のグリーンピースの申請があるまで、海洋調査そのものを行なう気配すらみせなかった。20日の申請を受け、慌てるように25日にアリバイ的に調査を行なったにすぎない。
「日本は魚の頭と内臓を取ってサンプリングを行なっています。放射性物質は身に溜りやすいからというのがその理由です。確かにそれはそうなのです が、内臓や頭に蓄積されるのもまた事実で、わざわざ除去する必要はないと思えます。たとえば、食物連鎖で考えても、大きい魚が小さい魚を食べるときに頭や 内臓を外すことはありませんし――」
グリーンピースジャパン事務局長の佐藤潤一氏はこう嘆く。
このように世界に類をみないサンプリング方法の結果だからであろうか、日本では小魚のコウナゴだけに基準値を超える放射能汚染が見つかっている。
しかし、それはコウナゴが頭と内臓を除去できるほど大きくないからであり、他の魚に同様の調査をすれば、結果も違ってくるというのは穿ちすぎだろうか。
放射能汚染の影響を受けやすい
海藻類や貝類などこそ調査すべき
今回、グリーンピースが海洋調査の採取サンプル予定として日本政府に提出していたリストは次の通りだ。
海水
底質
海棲生物
―貝類(アサリ、イガイ、マテガイ、ホタテガイ、ウニ)
―海藻類(ひじき、わかめ、こんぶ)
―魚類(コウナゴ、マイワシ、カタクチイワシ、アイナメ、ニシン、アナゴ、アンコウ、サンマ)
この書類提出から5日後の4月25日、突然日本政府は、初めてとなる海洋調査を行った。その結果が、前記のとおりである。
しかし、結局、グリーンピースの調査は認められず、調査船は福島海域から離れた。その結果、国際環境団体の調査を断ったということで、日本政府は海外政府から疑いの目で見られている。
「日本政府はわかめやこんぶなどの海藻類の調査を行なわないのです。アサリやホタテ、ウニなどの貝類も同様ですが、こうした固定性の生物こそ放射能汚染の影響を受けやすく、調査の対象とすべきなのです」
佐藤氏も指摘する通り、移動域の狭い海棲生物こそ放射能の汚染を受けやすい。その点は漁業関係者ほど深刻に受け止めているようだ。
「なんでもいいから全部調査してほしい」
千葉県・銚子港の漁師の嘆き
「なんでもいいから全部調査してほしい。不安が広がってまったく商売にならん。ダメならダメでいいんだ。(政府が)大丈夫だ、大丈夫だ、といわれても客は付かんよ」
火曜日(5月10日)、筆者は千葉県の銚子港に行った。日本最大の水揚げを誇る銚子港は三つの魚市場を持つ。そのひとつで船から荷を降ろしている漁師にきくとこう返ってきた。
風評は情報を隠すから広がる。政府や大手メディアは具体的な情報を出さずに「安全」「安心」を連呼してきた。それこそがデマを広げる最大の根拠になっているということにいったいいつ気づくのか。
グリーンピースが、銚子の漁船も漁をしている海岸近くに打ち上げられたわかめを拾って測ったところ、計測器の針が振り切れたという(注)。
もはや日本政府のデータを信じろという方が難しい現在、多様な情報を得て、そこから判断を下すのが国民の生きる道である。
注:グリーンピース・プレスリリース 2011年5月12日「高濃度の放射性物質を海藻類から検出 グリーンピースの海洋調査で、政府に緊急調査を要請」
筆者が銚子を訪れた日、政府はようやくストロンチウムが海洋に流れ出ていることを認めた。カルシウムに似た成分で、水に溶けやすく、骨に溜りやすいストロンチウムが海に流れているということがどういうことかは想像もしたくない。
ストロンチウム90の半減期は約29年、海洋生物は食物連鎖を繰り返し、その間、生体濃縮が起こる。日本の海はどうなるのか。もはや書くまでもないだろう。
グリーンピースは、政府の許可の要らない12カイリ以遠でサンプリングを行なった。今週中にはその結果が出るという。
政府はグリーンピースのさらなる発表の前に、独自の調査をしなおすべきだ。それなくして、国際的な信頼も、国民からの信頼も決して回復しないだろう。
2011/5/12 高濃度の放射性物質を海藻類から検出 グリーンピースの海洋調査で、政府に緊急調査を要請
プレスリリース – 2011-05-12
国際環境NGOグリーンピースは5月12日、福島第一原子力発電所を中心に太平洋沖および沿岸海域で行った海洋の放射能汚染の調査において、複数 の海藻から高濃度の放射性物質を検知したとして、日本政府に対し福島第一原発周辺での海藻類の緊急調査ならびに、それに伴う漁業関係者への損害補償を早急 に行うよう要請しました(注1)。
今回グリーンピースが採取した海藻類の調査結果は、同時に採取した海水、魚貝類などとともに詳細な調査 を行った後、今週にも結果を発表する予定でしたが、優先的に放射性物質の計測をはじめた海藻類について高い数値が検出されたことから、政府に緊急措置を求 めるために本日発表したものです。
グリーンピースの調査船「虹の戦士号」(オランダ船籍、555トン)で行った海洋調査(5月3日から5 月5日まで)では、福島第一原発から50キロ離れた沖合で採取した海藻アカモク(ホンダワラ科)などから1キログラムあたり最高で13,000ベクレル以 上の放射性物質を検知(注2)しました。
また、沿岸海域においても独自サンプリング調査を行った結果(注3)、福島第一原子力発電所の南 約30㎞から65kmの場所に位置する久ノ浜(ひさのはま)、四倉(よつくら)、江名(えな)、勿来(なこそ)などの漁港で譲り受けたアカモク、コンブ、 フクロノリなどの海藻サンプルからも、1キログラムあたり最高で23,000ベクレル以上の放射性物質が検出されています。
グリーンピー ス・ジャパンの海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「近接県には、国内ワカメ生産量の約7割を占める一大産地があり、また、海藻類の収穫が来週にも始まろ うとしている地域があります。しかし、政府や都道府県による海藻類の調査はほとんど行われていません。早急な調査と対策が必要です」と語りました。
さ らに「漁業関係者は、放射能被害における損害補償の話の進展もなく、漁業再開の見当もつかないままの不安な日々を過ごしています。収入源である漁業を奪わ れ、漁協から借金をして食いつないでいる人もいます。政府や東京電力は、未調査海藻類収穫の一時中止と早急な調査、さらには漁業関係者が被る被害の全額補 償をセットで実行すべきです。」と訴えました。
グリーンピースは、今回暫定結果を発表した海藻以外にも、海水、魚類、貝類などを沖合、沿岸域でサンプリングしています。これらについても、今回発表した海藻類とともに海外の研究所に依頼するなどして調査結果を確認した上で、来週に記者会見を開いて発表する予定です。
注1)2011年5月12日付で提出した日本政府への要請書(pdfファイル)
注2)沖合での海洋調査(調査船「虹の戦士号」での調査)による海藻類の結果(pdfファイル)
注3)沿岸からの海洋調査による海藻類の結果(pdfファイル)
■グリーンピース放射線調査について詳しくはこちら
■ 調査期間
沖合での海洋調査(調査船「虹の戦士号」での調査):5月3日(火)から5月5日(木)までの3日間
沿岸からの海洋調査:5月2日(月)から5月9日(月)までの8日間
■ サンプルの内訳
沖合での海洋調査によって採取した10サンプルの内訳:
・3サンプルでベクレルモニターの測定上限値(10,000 Bq/L)を上回った。これらはBq/Kgに換算すると、採取した各サンプルの密度により、12,000 ~13,000 Bq/Kg以上の値となる。
・2サンプルで高濃度の放射性物質が測定された(2,233 Bq/kg および 1,530 Bq/kg)
・2サンプルで低濃度の放射性物質が測定された(109 Bq/kg および 102 Bq/kg)
・3サンプルでベクレルモニターの測定下限値を下回り、測定不可能だった。
沿岸からの海洋調査によって採取した12サンプルの内訳:
・6サンプルでベクレルモニターの測定上限値(10,000 Bq/L)を上回った。これらはBq/Kgに換算すると、採取した各サンプルの密度により、14,000 Bq/kg ~23,000 Bq/Kg以上の値となる。
・4サンプルで高濃度の放射性物質が測定された(986 Bq/kg ~11,291 Bq/kg)
・2サンプルで低濃度の放射性物質が測定された(123 Bq/kg および 177 Bq/kg)
■ 調査範囲
沖合での海洋調査:日本政府から許可が下りた領海外(沖合約22キロより外)において、福島第一原子力発電所周辺海域を中心に、宮城県石巻港から千葉県銚子港までの沿岸から沖60kmまでの範囲。(警戒区域を除く)
沿岸からの海洋調査:宮城県気仙沼市本吉町日門港から、千葉県銚子市銚子港の海岸沿い。福島第一原子力発電所周辺の警戒区域を除く。
■ 調査内容
海水、海棲生物(魚、海藻、貝類を含む)のサンプリングを行い、放射性物質の測定とのちに核種分析
■ 調査で使用した測定機材
- ベクレルモニター:Berthold
- 汚染モ二ター: H13422 Rados MicroCont, UMO 110
- ガンマ線スペクトロメーター:ICX Identifinder
- 放射線量測定器:Thermo EPD MK2
- 放射能吸収量測定装置:Dosebadge
- 放射線検出器:RADEX RD1706
- 汚染モニター:H13422 Rados MicroCont
※使用したベクレルモニターは、サンプル対象の放射性物質の総量を計測するもので、放射線核種の特定はしていません。ベクレルモニターの測定上限値は10,000 Bq/Lです。
お問い合わせ:国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
最新アップデート
2011年4月20日水曜日
ヨウ素排出濃度基準の1.3億倍 放射性核種から「再臨界」の可能性
水野晶子 小出先生こんばんは。
今のニュースを聞いていますと、びっくりするような数字が並んでおります。今、問題になっているピットと呼ばれるところの汚染された水の放射性ヨウ素は、国が定める限度の1.3億倍という、億なんて言う単位が出てきました。どんどん高い数値が出てくるんですが、これは小出先生からごらんになったら、もっと高くなる経過のひとつなんですか?
小出裕章 え、事故は続いているのですね。3月11日に原子炉が壊れたわけですが、それ以降一向に収束に向かっていないで続いています。今になって、私ちょっと自分の考えが甘かったと思っていることがあるのですが。
水野 小出先生が「甘かった」と思われるのはどこでしょう?
小出 えーっと、原子炉が一度止まったのですね。原子炉が止まるというのは、ウランの核分裂が止まるということですけれど。
水野 ウランの核分裂が恐ろしいんですよね、進んだら。
小出 私たちがウランの核分裂が始まることを「臨界」と呼ぶのですが、それが止めたつもりだったんですが、それがもう一度ひょっとすると始まった、それを私たちは「再臨界」と呼ぶんですが、
水野 ふたたび、臨界がはじまる=再臨界。
小出 はい、それがひょっとして起きているかもしれないと、私は思うようになりました。
水野 あのう、小出先生は、まあこれはほんとに深刻な事故だけれど、「再臨界」には至らないだろうとおっしゃっていたのですが、
小出 はい、私はそのように思っていたのですが。
水野 再臨界に至っている、ひょっとして始まっているのでないかという理由はなんでしょうか?
小出 それは、あのうヨウ素の濃度が一向に減らないで、むしろ増えてきているのですね。ヨウ素という放射能は半減期が8日ですので、もうす でに3週間以上、3週間どころじゃないですね、半減期の3倍は経っていますので、10分の1には減ってくれてもいいわけですが、それが減らないまま増えて 来ている訳ですし、実はタービン建屋の地下水の放射性核種の分析をしたときに、クロル38というちょっと変わった放射性核種があるのですが
水野 クロル?
小出 はい、塩素です
水野 塩素?
小出 はい、それが検出されたことになっていて、それは「再臨界」が起きているということにしないと説明がつかないのです。ただ、測定の誤 りということは、これまで東電と政府の発表は、それはもう山ほどありましたから、測定の誤りの可能性もまだあると思いますが、その塩素38という核種は ちょっと変わった放射性核種ですが、それが出すガンマー線という放射線を出すのですが、間違えて検出することは、私はないと思うんです。だから、もし東京 電力の発表が正しい、分析が間違っていないのだとすると、「再臨界」になっているのではないかなと、思うようになりました。
水野 東京電力のデータなのですね。
小出 そうです。
水野 クロル38が出ていると。
小出 そうです。
水野 ということは、東京電力はもちろん「再臨界」のおそれを感じてですね、今、手を打っているはずですよね。
小出 えーっと、ただこれは再臨界のときに出るだろうと思われるヨウソ134というのがあるんですが、それは前に東京電力が検出したと発表 してですね、私はまさかその時は再臨界が起きるだろうとは思っていなかったので、これは間違えた測定だろうと私は答えたことがあるのですね。そしたら、案 の定、間違えていた。そういうことがあったのですが。今回は私としても彼らが間違えるということはないだろうと思うし、ヨウソが減らないということは、 ひょっとすると、と今は思うようになっています。
水野 これを、今ひょっとすると思ってらっしゃることをイエスなのかノーなのかどちらかでも、確信が持てるようにするには、次はどういうことを確かめなければならないのでしょう?
小出 今、原子炉から漏れている水はタービン建屋の方に直結して流れてきている、そこのタービン建屋の水をきっちり分析するのが必要だと思います。ただその分析をやろうと思って現場に行くこと自身がものすごく難しいというか、被曝をしなければいけないということですから。
平野幸夫 これは、もし再臨界が仮に起きているとしたら格納容器がもう破壊されているということになるんですか?
小出 再臨界ということはですね、それが起きたら爆発をするということとは違います。
水野 違うんですか?
小出 再臨界で爆発してしまうと、みなさん思っているかもしれないけれど、そうではありません。再臨界をするとウランの核分裂反応が始まっ て熱が出るのですがそれによって再臨界を起こしている場所、つまり私はウランが融けて固まっている場所があると推測しているわけですけれど、ウランが集 まっているとこですね。そこの形状が変わるのです。温度が上がると、形状が変わると臨界がおさまります。おさまるとまたもとに戻って来てですね、戻ったら また核分裂反応が始まると。ブツブツ燃えるという状況に陥っていると疑っているのです。
水野 核分裂がブツブツということは時々起こっているということですね。それ、もし起こっているとしたらですよ、ウランが融けて固まっている場所で形が変わり臨界しウランの核分裂反応が起こっているとすると、そうすると何が困ることなんですか?
小出 発熱が止まりませんし、ずーっと、ちいちゃい原子炉が動いているという状態、動いていて止められないという状態なっている。動いてい るということは、核分裂生成物を次々に生み出しているということですから、放射能が次から次へ漏れてくる。それがヨウ素の濃度が1億倍を超えてしまったと いうことにつながっただろうと私は思っている。
水野 ということは、ヨウソの濃度がどんどん高くなると同時に、今まではなかった放射性物質の種類も増えていくということですか?
小出 そうです
水野 そのことは何か環境に影響を与えるのですか?
小出 もちろん、ヨウソの濃度が増えているということは、それだけ環境中に濃い放射性核種が流れていっている訳ですし、新しい放射性核種が出来ているということは、それもまた環境中に新しい放射性核種が出ていって環境を汚染するということにつながる訳です。
平野 これ続くと、燃料棒そのものがすべてもう融けてしまうんですか?
小出 燃料棒自身はジルコニウムという金属でできているのですが、それはもう全部ないと思います.棒という形はもうないと思います。
水野 燃料棒の形をしてない。
小出 はい、棒の中に入っていたウランの燃料ペレットというまあ、小指の先ぐらいの大きさのウランの瀬戸物ですけど山になって堆積しているのだと思います。
水野 どこに堆積しているのですか?
小出 それは場所が私にもよくわかりませんが。
平野 よくいいますけど、底が抜けるといいますよね。
小出 底というのは圧力容器の底ですが、今私が、ペレットがたまっていると言っているのは炉心と呼ばれている場所の下部だと思います。
水野 圧力容器の底までは落ちていっていないのではないかと。
小出 私の全くの想像です。
水野 圧力容器の底までいかなければ最悪の事態にはならない?
小出 えーと、そうではなくて、むしろその炉心というとこの下部にとどまっているということが最悪の事態の引き金になるかもしれないと、私はおそれているんです。
水野 何でですか?
小出 圧力容器というのは、まあ圧力釜ですね、そのなかに水を入れて原子炉を冷やそうとしてきた訳ですが、炉心という部分はもうほとんど裸 になっているとデータが示しています。そこはだから蒸気で冷やされている訳ですけれども、圧力容器という圧力釜の底には、たぶん水があると思います。その 状態で炉心という部分で被覆官が形を失って燃料棒のペレットがたまって、そこで崩壊熱という放射性核種自身が出す熱と再臨界になった熱がでているのではな いかと、今私は思い始めたのですが、そうなるとウランのペレットがどんどん融けていくと思います。かなりの部分が融けた状態で圧力容器の底に残っている水 の上に落下するということになると、私が一番恐れている水蒸気爆発が起こります。
水野 はあー、じゃあ今までの予想のもとにやってきた注水作業のままで対処の仕方はよろしいのですか?
小出 もちろん、注水はしなければいけません。必ず水は入れなければいけませんが、たぶんホウ素という核分裂反応を抑える化学物質ですけれど、その注入量が少なすぎるんだと思います。
水野 ホウ素というのはいくらでも投入できるくらい原発周辺には用意されているんですか?
小出 えーと、事故が起きた当初に、大量に東京電力は入れたと思います。再臨界をやはりおそれたはずなんで入れたと思います。今現在福島の原発のなかでホウ素がどれだけ残っているのかわかりません。
水野 ホウ素をもっと入れる必要があるならば、それこそ先を見越すと大量のホウ素を福島に集めなければなりません?
小出 そのくらいのことは福島の方たちはもうわかっていると思いますので手配をしているかもしれませんし、単純に私が想像して言っているだけで、私が想像できるようなことを福島の方はわからないはずはないので手は打っているだろうと思います。
平野 今の話では、再臨界の恐れというのは1号機から3号機までありますけど、2号機でしょうか、3号機でしょうか?
小出 一番はたぶん1号機じゃないかと
水野 これは、1号機だけを見つめていればいいんですか? その意味では。
小出 そうではありません。再臨界というのはさっきも聞いていただいたように、ブツブツ燃えるというだけで爆発ということにつながることで はありませんので、2号機でも3号機でも炉心が大幅に融けてしまえばやはり同じことになります。1も2も3もとにかく水を入れて冷やすということをやらな ければいけません.再臨界の恐れのある炉心にはホウ素をいれなければいけません。
水野 こうしたおそれもあるという小出先生のような専門家がいらっしゃるという事態ですね、今の付近の住民の方の避難のありようはこれでいいんですか?
小出 私が恐れているというのは前から何度もお伝えしたと思いますが、原子炉の炉心が融けて落ちる、つまりメルトダウンをするといのを恐れているのですが、絶対に起きないと私は言いたいのですが。
水野 もちろんです!
小出 自信をもって言えないという状態が続いているんですね。もしそれが起きてしまうと、爆発的に放射能が出てくるということですので、周辺の人たちはもちろんその覚悟をしていただいて、いつでも逃げられるというそのぐらいの心構えはしていただかないといけません。
水野 はい。こうした大切なデータが東京電力から十分に出ているんですか? 私たちシロートがみてもようわからないんですけど。
小出 私も公開情報しか手に入りませんので、インターネット上で東京電力が公表する数値、官邸から出る数値、保安院から出る数値という、そんな数値しか私にも見えないのです。でも彼らはもっと一杯もっているはずだと思います。
平野 集約した政府判断が出ませんよね、個別には出ますけど、いま先生が恐れているような可能性のある最悪の事態も国民に告知するという政治的な判断を決して出しませんよね。これは、パニックとか、そういうようなことを恐れているだけのことなんですかね?
小出 だけといっていいのかどうかわかりませんが、政府が恐れているのはパニックですね。
水野 もちろん考えた上でやらなきゃいけない大切な要素のひとつだとは思うんですけど、小出さんがおっしゃる再臨界が起こっていないということを確認するためには、データが誤りだったというのが一番はやいんですね。
小出 そうですね。前は、ヨウ素134という計測が誤りだったいわれて、よかったと思って胸を撫で下ろしたわけですし、今回もクロル38の 形質が誤りだったといっていただければいいし、あるいは、ヨウ素の今流出してくるのがものすごい濃度になってきてるわけですが、それが誤りだっていってい ただければいいと思います。
水野 もうほんとにそう願います。
小出 私もそう願います。また明日もよろしくお願いします。
水野 京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さん、どうもありがとうございました。
魚介類には「解除ルール」なし 魚も海水も動く…基準づくりは困難
クリックして拡大する漁期が始まる回遊魚のルート東京電力福島第1原発周辺で新たに放射性物質を含む高濃度の汚染水流出が確認され、水産物 への影響が懸念されている。基準値を超える放射性物質が検出された魚介類には、農産物のような出荷停止の「解除基準」がない。間もなく、被災地沖でカツオ やサンマなどの回遊魚が漁期を迎えるが、泳ぎ回る上、汚染された海水も動く。基準づくりはなかなか難しいのが実情だ。
魚介類から初めて高い数値の放射性物質の検出が明らかになったのは4月4日。茨城県北茨城市沖のコウナゴ(イカナゴの稚魚)から1キロ当たり4080ベクレルの放射性ヨウ素が出た。
「魚体内に入った放射性物質は体外に排出される」と説明してきた農林水産省の主張を覆す高い数値に政府は翌5日、急遽、魚介類の放射性ヨウ素の基準値を1 キロ当たり2千ベクレルと決めた。その後も基準値を超えるコウナゴが相次いで見つかり、政府は福島県産の出荷停止措置を発動した。
農産物の場合、1週間ごとの検査で3回続けて基準を下回れば、出荷停止措置は解除されるが、魚介類の解除ルールは「想定外」だったこともあり、まだつくられていない。
水産物の安全性確保について東京海洋大の石丸隆教授(海洋生物学)は、「汚染水は海域にパッチワークのように不均一に分布している。海水の観測や魚介類の検査を細かく行い、広範囲に汚染水の分布を把握することが重要」と指摘する。
こうした中、水産庁は5月6日、放射性物質の魚介類への影響について調査拡充の方針を示し た。これまではコウナゴのように沿岸部で取れるものが調査の中心で、魚種も各県の漁協任せだったが、カツオやサバ、サンマなどポピュラーな魚が漁期を迎え るため、対象を回遊魚にも広げた。
方針では回遊魚の調査で基準値を超えた場合、操業を自粛。その後は原則週1回の調査を実施し、野菜など と同様に3回連続で基準値を下回れば漁再開というルールも設けた。水産庁などはカツオが盛漁期を迎える夏までに、法律に基づく出荷停止措置が取られた場合 の解除基準の策定を目指すが、動き回る魚の基準づくりは簡単ではない。
水産庁とともに基準策定に当たる厚生労働省の担当者は「規制や解除の範囲を自治体単位にするか、漁協単位にするのかなど線引きは難しい」と話しており、基準策定は難航しそうだ。 (長島雅子)
日々の食事を考えるとき、避けて通れないのが、食品に含まれる放射性物質だろう。
現在の状況に合わせた、食品選びのポイントを、食品ジャーナリスト椎名玲氏が紹介している。
と語る椎名氏の、スーパーや店での食材の選び方を、家庭の主婦や、家族の食事をになうどなたにも、参考にしてみよう。
08′年の中国毒ギョーザ事件以降、日本の大手メーカーは、品質管理を強化しているため、放射能の影響だけについて考えると、むしろ、冷凍食品の方が安全な場合も。
最後に、椎名氏は、以下のようにアドバイスをしている。
(参考:女性自身 5月24日号)
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編集部 松田鞠
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光文社 女性自身 http://jisin.jp/







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塗るだけで牛肉になる魔法のクリームが完成したアル! 中国行政も認めたアル!
- 2011年5月1日

先日、ロケットニュース24で中国で人工卵を作る技術を紹介したが、今度は牛肉を作る魔法のアイテムが中国をにぎわせている。
その名も「牛肉クリーム」。このクリームを塗るだけで豚肉が真っ赤な牛赤身に大変身するという。牛肉クリームはどんな肉も牛肉にしてしまう不思議なクリームというわけだ。
見た目だけでなく、食感も牛肉ソックリになるとのこと。西遊記になぞらえて「猪八戒が牛魔王になったよ!! まさに仙術!!」とも言われているという。中国でも「また食品偽装か!」と話題になったが、なんと行政が牛肉クリームにお墨付きを与えてしまったそうだ。
話題の牛肉クリームを認めたのは広東省広州市工商局。同局によると「牛肉クリームは食品添加物のひとつであり、調味料の一種である。国は使用を禁止しておらず、使用は合法であるといえる。許可証に基づいて使用した場合、消費者は安心して食べることができる」とのことだ。
発表によると、牛肉クリームの原材料は「牛肉抽出物、食塩、砂糖、化学調味料、香辛料、デンプン等」だそうだ。ちなみに牛肉への変身所要時間は約90分らしい。
しばしば食品添加物により食の安全が脅かされるが、大抵の場合は危険性を知らない生産者やモラルのない生産者による乱用が原因だ。安い豚肉を牛肉と 偽って売れば、その差額が生産者のポケットに転がり込むという寸法だ。モラルのない生産者から見ると食品添加物は偽物を作り出す原材料であり、カネの成る 木となるのである。
食品偽装問題は看過できない問題ではあるが、広東省広州市工商局は「一度問題が起こると、消費者は食品添加物=悪と思い込み、食品添加物撲滅! などと極端な方向に走る。食品添加物は正しく使えば問題はない」と、牛肉クリームを擁護している。
擁護の理由は中国の食品添加物市場の大きさだ。国内だけでも年間の売上げ720億元(約9380億円)、国外への輸出額が年間37億USドル(約 3000億円)と、無視できない大きさなのである。いずれにせよ、生産者によるモラルの低下が食の安全問題を引き起こしていることは確かだ。
上記の論理でいうと、今回の牛肉クリームは「かなりグレー」である。当局は安全を強調しているが、「いくら禁止されていないとはいえ、偽物を作るのはどうなの?」というのが、中国消費者の本音のようである。


東日本大震災:放射性物質、豚肉は規制値内 /福島
県は12日、計画的避難区域に指定された浪江町で飼育された豚肉について、食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムは検出されなかったと発表した。豚2頭を検査し、186・4~260ベクレルだった。【阿部亮介】
【関連記事】
毎日新聞 2011年5月14日 地方版
タケノコ7点基準値超し出荷自粛要請
県は12日、タケノコと牧草、肉類の放射性物質検査結果を発表した。
タケノコは13点を調べ、7点が食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり放射性ヨウ素2000ベクレル、放射性セシウム500ベクレル)を上回った。
県は国の出荷制限対象となっている伊達市を除く南相馬、本宮、桑折、国見、川俣、西郷の6市町村で採取されたタケノコについて出荷自粛を要請している。
牧草は44点を調べ、全て繁殖雌牛の暫定許容値を下回った。
乳用牛と肥育牛については許容値を一部で上回った。
農林水産省が定めた粗飼料の暫定許容値は、放射性セシウム(134と137の合算)は乳用牛と肥育牛が1キロ当たり300ベクレル、繁殖雌牛などが5000ベクレル。
放射性ヨウ素は乳用牛が1キロ当たり70ベクレルで、肥育牛や繁殖雌牛などは野菜の食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり2000ベクレル)が適用される。
肉類は浪江町の豚肉2点を調べ、いずれも食品衛生法の暫定基準値(1キロ当たり放射性セシウム500ベクレル)を下回った。
| 2011年4月22日(金) |
鉾田の農産物被害、7品目で10億5000万円 市試算 |
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鉾 田市は21日、福島第1原発事故に伴う同市産農産物の被害試算額を公表した。政府が出荷停止を指示したホウレンソウとパセリ、風評被害を受けた葉物類など ほかの農産物7品目を合わせた被害額は、10億5千万円近くに上った。出荷停止と風評被害による農産物被害の試算額を公表したのは、県内では同市が初め て。試算した農産物以外でも風評被害を受けていることから、同市では被害額はさらに増えるとみている。出荷停止による被害額はホウレンソウ6991万円、パセリ6833万円の計1億3824万円。ホウレンソウは先月21日から、パセリは同23日から、いずれも今月17日まで出荷停止となった。風評被害は、ホウレンソウが出荷停止になった日から1か月間の被害額を算出した。サツマイモ、ミズナ、ゴボウ、イチゴ、ミツバ、ダイコン、ヤマイモを合わせた被害額は9億730万円。風評被害は、この間の単価が半値になったと仮定して算出した。同市は、2006〜07年茨城農林水産統計年報、06年茨城県の生産農業年報を基に試算した。
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| 2011年5月14日(土) |
県産パセリ、基準下回るセシウム |
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新潟県の卸売市場で茨城県産パセリから、食品衛生法の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、県は13日、新潟県に出荷した農家を含む3カ所のパセリを検査した結果、いずれも放射性物質が基準値を下回ったと発表した。県によると、鉾田と行方で13日採取したパセリ3検体を検査。1キロ当たり75〜19ベクレルのセシウムを検出したが、基準値500ベクレルを大きく下 回った。放射性ヨウ素はいずれも検出されなかった。県産地振興課は「ほ場段階のものを検査し、安全であることを確認した」としている。
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2・3号機 水位把握は難航か
5月16日 4時10分
東京電力の福島第一原子力発電所1号機で、いわゆる「メルトダウン」が起きていたとみられる問題 で、東京電力は、2号機と3号機でも同じように原子炉内の正確な水位が把握できていないことから、原子炉建屋内に作業員を入れて、機器の調整を行うことに していますが、現場の状況が把握できておらず、作業は難航することも予想されます。
福島第一原発の1号機では、原子炉内の水位計の値から、核燃料の半分以上が水につかっているとみら れていましたが、今月12日に水位計を調整し直した結果、実際は核燃料が完全に露出していたことが分かり、これによって、燃料が溶け落ちる「メルトダウ ン」が起きたとみられています。東京電力は、2号機と3号機についても、水位計が正しい値を示していない可能性があるとしたうえで、最悪の場合は1号機と 同じようにメルトダウンが起きていることも想定されるとしています。ただ、原子炉内の温度は比較的安定していることから、メルトダウンが起きていたとして も、1号機と同様に冷却はできているとしています。しかし、原子炉を安定的に冷却するには正確な水位の把握が欠かせないことから、東京電力は、2号機と3 号機の原子炉建屋内に作業員を入れて水位計を調整し直すことにしていますが、現場の状況が把握できておらず、作業は難航することも予想されます。
校庭の表土除去、広がる「穴埋め方式」 「採用するかは地元の判断」と文科省
クリックして拡大する校庭の放射線量を低減させるため表土の除去作業が始まった福島県本宮市の市立和田小学校=15日午前福島第1原発の事故後、学校などで放射線が測定された福島県で、校庭や園庭の放射線量を低 減させるため、表土を削り取って校庭などに掘った穴に埋める作業が本格化している。本宮市の市立和田小学校と和田幼稚園でも15日から除去が始まった。県 庁所在地の福島市も同様の「穴埋め方式」を採用する方針だ。
穴埋め方式は、二本松市の幼稚園で既に実施。本宮市は今後、ほかの小中学校などにも広げていき、大玉村も近く実施段階に入る。
文部科学省は11日、放射線量低減策として穴埋めと、削り取った表土を下層の土と上下入れ替える方式をそれぞれ提示し「こうした方法を採用するかどうかは地元の判断」との見解を示した。
本宮市などは9日に「保護者らの不安をより解消できる」として、穴埋め方式の採用を決めた。
浜岡原発 海水400トン混入か
5月15日 23時51分 ![]()
5基すべての運転が停止した静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所で、5号機の原子炉を通る水に海水が 混じったとみられるトラブルで、中部電力が調べた結果、「復水器」と呼ばれる設備の配管が損傷し、およそ400トンの海水が原子炉などに流れ込んだ可能性 があることが分かりました。このトラブルで、放射性物質は外部に漏れていないということですが、中部電力は、5号機の原子炉が海水で傷つかないよう対応す ることにしています。
中部電力は、菅総理大臣から、浜岡原発のすべての原子炉の運転を止めるよう要請されたことを受け、 4号機を停止させたのに続き、14日に5号機の運転も止め、5基すべてが停止しました。5号機では、14日の午後4時半ごろ、原子炉を通る水に不純物が混 じっていることが分かり、中部電力が詳しく調べていました。その結果、原子炉で出来た蒸気を海水を使って水に戻す「復水器」と呼ばれる設備の配管が損傷 し、およそ400トンの海水が原子炉などに流れ込んだ可能性があることが分かりました。このトラブルで、放射性物質は外部に漏れていないということです。 中部電力は「400トンの海水は、原子炉に大きな影響を与えるものではない」としていますが、今後、5号機の原子炉が海水で腐食して傷つかないよう、塩分 を取り除くことにしています。
「放射能が300キロも飛んで来るとは」足柄茶刈り捨て
2011年5月15日
一番茶の「刈り捨て」が行われた。基準値を超えるセシウムが検出され、袋に詰められ廃棄される=13日、南足柄市塚原
放射性物質セシウムが暫定基準を超えて検出された足柄茶の主生産地の神奈川県西部で14日、出荷できない「刈り捨て」の一番茶の収穫が行われた。生産農家では「汚染茶葉」の処理を巡って混迷し、憤りが高まる。
基準超えは南足柄市から始まり、6市町村に拡大。県は14日も生産者への緊急説明会を開成町の足柄上地域県政総合センターなどで開いた。来年度のために茶の栽培管理をきちんとすること、出荷自粛の一番茶は一カ所に集めて保管することを強調した。
出荷自粛を決めた南足柄市内はこの日早朝から「刈り捨て」があった。塚原地区の中村久男さん(74)は長男や大学生の孫ら一家で捨てる茶葉を袋に詰め た。「放射能が300キロも飛んで来るとは。近くの果樹園に埋める」。同じ塚原の菊地敏春さん(48)は「茶畑しかない。茶葉をどこに捨てるか」と困惑す る一方、「悔しいが日本一有名な産地になった。逆にプラスにしたい」と前向きだ。
小田原市荻窪の守屋栄治さん(63)は「刈り捨てはするが、県が処理方法をはっきりさせないと置き場がない」という。
足柄上地域県政総合センターで石黒順一・県環境農政局長は「国に処理法の見解を聞いているが答えはない。とりあえずの仮置きをお願いする」と苦しい。
東日本大震災:暮らしどうなる?/35 農地の放射能、対策急務
◇汚染度、作付け基準不明 除去・管理法、まず明示を
収束までに時間がかかりそうな東京電力福島第1原発事故。福島県の生産者を中心に「今後、農業が営めるか」と不安の声も出ている。放射性物質の土壌汚染にどう対処すればよいかを考えてみる。
*
農地の汚染で問題となるのは土壌にたまりやすい放射性セシウム。放射線量が半分になる半減期が約2年のセシウム134と約30年のセシウム137の二つがある。
農水省は4月上旬、水田では土壌中の放射性セシウム(セシウム134と137の合計)が1キログラム当たり5000ベクレルを超えた場合に作付け を禁止すると決めた。土壌に含まれるセシウムが稲に移行する割合を10%とし、5000ベクレル以下の土壌なら、コメの出荷停止となる暫定規制値の500 ベクレルをクリアできるとみたためだ。
問題は、野菜や果物を栽培する畑ではコメのような作付け基準がないことだ。農作物や土壌の放射性物質を長期モニタリングしている農業環境技術研究 所によると、野菜がどれだけセシウムを吸収するかは土の性質や気候によっても異なるため、「明確なことを言えるデータはなく、基準を示すのは難しい」とい う。
福島県いわき市で農業を営む田子仁一さん(60)は通常約70種類の野菜を栽培しているが、今春出荷したトマトやキュウリの価格は風評被害で通常 の半値となり、損害額は数百万円に上った。農地を遊ばせることもできず、レタスなどの苗を植えたが、「自分の農地にセシウムがどれだけあるか分からない。 収穫した時に規制値を超えないか心配だ」と将来への不安をもらす。
生産者にとって最大の関心事は農地の汚染度合いだ。福島県は4月から5回、水田や畑の土壌に含まれる放射性セシウムの濃度を公表している。県内 54カ所(4月12日公表)と33カ所(4月22日同)の調査では、濃度は9~2万8957ベクレルと地域によって大幅に異なる。高いのは県北東部の浪江 町(2万8957ベクレル)、飯舘村(3384~2万8901ベクレル)、二本松市(897~4736ベクレル)、本宮市(1020~4813ベクレル) など。会津地方(9~445ベクレル)や県南部は比較的低い。飯舘村内でもハウスの中の土は16~124ベクレルにとどまる。
野中昌法・新潟大教授(土壌環境学)は「できるだけ多くの農地の汚染度が分かるよう、行政は一刻も早くセシウムのきめ細かな汚染土壌マップを作る必要がある」と強調する。
*
汚染の実態が分からない中、生産者は何をすればよいのか。
日本放射線影響学会によると、セシウムは土壌に吸着されやすく、土の表面近くに多く存在する。このため、まず注意すべきことは「作物の生えた状態 ですき込んだり、耕したりしないことだ」と、生井兵治・元筑波大教授(植物遺伝育種学)は指摘する。耕したりすると、セシウムが土の深い方へ広がってしま うためだ。
農水省も、出荷停止などで畑に生えたままの農産物について「土にすき込まず、刈り取って保管を」と呼び掛けている。
土壌中のセシウムを減らす方法として、野中さんは「深さ5センチ程度まで表層を取り除き、そこに堆肥(たいひ)などを入れればよい」と提案する。 農業環境技術研究所も、表土を約5センチ除けばセシウムの濃度は相当下がるという。ただ除去した土を産業廃棄物として厳重に保管する必要がある。
福島第1原発の原子炉が安定していない状況では、セシウムは今後も空から降り注ぐ可能性がある。農地を裸のまま放置すると、セシウムが土壌に蓄積し、雨が降れば流れて拡散する恐れもある。
このため、農地に植物を植え、セシウムを吸い上げさせた後で植物を刈り取るよう勧める専門家もいる。旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の際は、原発周辺でヒマワリやナタネを植えた実績があるが、日本の土壌に合うかはよく分かっていない。
土壌と作物の吸収研究をする渡部敏裕・北海道大大学院助教(植物栄養学)は「土の表面を広く覆う牧草が候補の一つ」と話す。牧草は土の表面に根を広くはり、セシウムの吸収がよいうえ、空から降り注ぐセシウムを受け止める面積も広い。
問題は、刈り取った牧草などを保管する場所が必要なこと。燃やして灰にすれば保管面積は少なくて済むが、燃やす時にセシウムが環境中に広がる恐れ がある。焼却場でセシウムを吸着・捕集する技術開発も急務だ。渡部さんは「刈り取った植物や削り取った土の処分法を政府が早く示さないと、農家は処分先の 確保に困る」と訴える。
一方、ゼオライトという鉱物でできた土壌改良剤を使う案もある。ゼオライトには小さな穴が無数にあり、活性炭のようにセシウムを吸着する働きをもつ。作付け前にゼオライトをまけば、セシウムが効率的に吸着できるという理屈だ。
ゼオライトの働きに詳しい鷲巣誠・岐阜大応用生物科学部教授は「ゼオライトがセシウムを吸着すれば、作物に吸収されるセシウムがそれだけ減る。公 的機関が作物への吸収率を調べて公表すれば、より確証が得られる」と国の研究にも期待する。ただ、ゼオライトに吸着したセシウムがそのまま土壌中に残ると いう課題はある。
福島や茨城の生産者に農業資材を提供し、生産者の苦境ぶりをよく知る「木紅木(きくもく)」(いわき市)の菊地祐実子社長は「菜の花を植えて油を 取れば、その油には放射性物質が入っていないという話も聞くが、生産者は確実な情報がほしい」と話す。生産者の声に沿った政府の早急な対策が求められてい る。【小島正美】=次回は18日
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毎日新聞 2011年5月16日 東京朝刊
早い段階でメルトダウン 1号機の冠水「断念」、汚染水の循環にも難問
福島第1原発1号機の原子炉建屋地下にたまっているのが発見された約3000トンの水。東 京電力は、原子炉からの漏水によるものとして、格納容器ごと水で満たして核燃料を冷やす冠水(水棺)作業を「断念」し、工程表見直しへの影響は避けられな い情勢だ。たまり水の外部拡散を防ぐためにも、原子炉に再び循環させるルートを模索するが、高い放射線量が障害になり、工事は難航が予想される。(原子力 取材班)
「格納容器やそれにつながる圧力抑制室から漏れた水がたまったとみられる」
東電が14日に発表した、新たなたまり水の存在は、それまでの冠水作業が「夢物語だった」(東電関係者)ことを示した。
4月17日に公表した工程表では、3カ月後までに1、3号機の冠水を完了させる予定だったが、「トップランナー」(原子力安全・保安院の西山英彦審議官)の1号機の頓挫で、計画は暗礁に乗り上げた。
東電は、1号機炉心に1万トン以上を注水したが、少なくとも3000トン近くが行方不明になっており、格納容器から漏れて地下にたまったとみる。
このまま冠水を続けてもたまり水が増え、原子炉建屋外に漏れ出す危険性が高まることから、東電は、このたまり水や格納容器に残る水を圧力容器に循環させて「再利用」する方法を検討している。
だが、1号機は津波到達後の比較的早い段階で「炉心溶融(メルトダウン)」したとみられ、地下のたまり水は高い放射線量が予想される。東電も「循環し続け るだけでは核燃料に触れるたびに放射能が強まるため、浄化処理をした上で原子炉に戻さざるを得ない」としており、新たな設備が必要になる。
早い段階でメルトダウン 1号機の冠水「断念」、汚染水の循環にも難問
一方、原子炉建屋1階では毎時2000ミリシーベルトという極めて強い放射線を観測している。新たな設備や配管を設置する作業は遠隔操作のロボットでは難しく、現場で資材の組み立て、溶接などに当たる作業員の被(ひ)曝(ばく)対策を迫られるのは必至だ。
こうした作業を進める間も、注水による原子炉冷却を止めるわけにはいかず、たまり水が増える危険性は消えない。
日本原子力学会の沢田隆副会長(原子力安全工学)は「たまり水は原子炉建屋に隣接するタービン建屋に一部流れ込んだ可能性がある。早期に作業を進めないと海などへ汚染が拡大し、さらなる問題が生じかねない。時間との闘いになっている」と指摘している。
「新報道2001」抄録 細野氏、東電役員給与「目ん玉飛び出るほど高い」
民主党の細野豪志首相補佐官が、東京電力福島第1原発1号機の「冠水」方針を見直す考えを示した。
--福島第1原発の現状は
「核燃料も溶けているとは思ったが炉心溶融はないとみていた。ただ、新しい計器を取り付けると、炉心溶融となっていただろうということだ」
--すべて溶けたのか
「はい。徹底的に現状認識を改める。3月11、12日に12~14時間、(冷却のための)水が入らない状況が続いたのではないか。炉心溶融を認めるべきだ。事実認定と計器の見方のいずれでも甘かった」
--どう収束させるか
「道筋(工程表)を数日後に改定するが、結論を先延ばしにせず日程はできるだけ守りたい」
--収束時期の目標の6~9カ月は守れるか
「水をためて熱交換機で冷やす『冠水』の仕組みを考えていたが、難しい。また水があふれる可能性がある。(高濃度汚染水を)海に流すことがあっては絶対ならない。流れ出た水を奇麗にして原子炉の中に戻す大きなループを考えて冷温停止に持っていけないか」
--政府の工程表は17日に発表できそうか
「原発だけでなく幅広い問題を扱う。政府の役割を明確にしてロードマップを示す」
--原発にメドがついたら総辞職が筋では
「今回の事故は国の責任を免れない。責任を全うする必要がある」
--東電は電力値上げをせざるを得ないのでは
「一番安易だ。東電は広告料は約250億円で役員給与も目ん玉が飛び出るほど高い。もっとリストラできる部分がある」
--退職金や企業年金が手つかずだ
「違和感は感じる。厳しい認識を持ってほしい」
滝沢の牧草が基準値超える 放射性セシウム
県は13日、滝沢村の県農業研究センター畜産研究所で採取した牧草から、国が定めた暫定基準値を超える放射性セシウムを 検出したと発表した。盛岡市など県北西部12市町村の畜産農家らに安全が確認できるまでの間、乳用牛や肥育牛の放牧見合わせや今後収穫する牧草を与えない よう要請。原乳や露地野菜の調査で放射性物質は検出されず、「安全性に問題はない」とする。
基準値は乳用牛(種付け後の牛)が食べる牧草1キログラム当たりセシウム300ベクレル、放射性ヨウ素70ベクレル。肥育牛(出荷前15カ月以降の牛)はセシウム300ベクレル。
民間事業者が久慈市の市営牧場で調査したところ基準値以上のセシウムを検出し、県が12日までに県内5地点(滝沢村、久 慈市2カ所、金ケ崎町、住田町)で調査。滝沢村でセシウム359ベクレルを検出した。県によると、福島県以北で牧草の放射性物質が基準値を超えたのは初め て。
県北西部の乳業工場など6カ所で原乳を調査。矢巾町と花巻市で出荷前の露地野菜も調べたが、放射性物質は検出されなかった。
県は来週から各市町村で週1回の調査を行う予定で、3回続けて基準値を下回れば要請を解除する。
2月1日現在の県北西部12市町村の乳用牛の飼育農家は761戸、頭数は3万629頭。肉用牛は2278戸で2万3386頭。
村営牧野、牛受け入れられず セシウム検出で滝沢滝沢村の牧草から国が定めた暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたことを受け、同村は安全が確認されるまでの間、村営相の沢牧野の牛受け 入れを行わないと決めた。14日からを予定していた。乳用牛などの放牧見合わせや今後収穫する牧草を与えないよう求める県の要請に地元畜産農家から先行き を不安視する声も出ている。 「事実だから仕方がないが、次から次に心配ごとが増える。飼料を買わなければならない」。村内で畜産業を営む男性(50)は肩を落とした。 14日朝に放牧見合わせなどの要請文書が届いた。相の沢牧野に乳用牛十数頭を預け、飼料用の牧草地を来月刈り取る予定だった。今は輸入飼料の購入も視野に入れる。 村農林課によると、相の沢牧野では例年並みの乳用牛や肉用牛など約600頭を預かる予定だったという。乳用牛約130頭を飼育する下平牧場の下平佳孝さん(35)も「牧草地の飼料が使えなければ餌は不足する。今後どうなるか先が見えない」とため息を漏らす。 今後は村内3地点で隔週の調査を行い、3回続けて基準値を下回れば要請を解除する。盛岡市など県北西部11市町村でも1回調査を実施し、基準値を下回れば要請を解く。 県は17日、盛岡市で県北西部12市町村の担当課職員らを集め緊急の対策会議を開く。 (2011/05/15)
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福島県で暫定基準値超す タケノコとシイタケ
2011年5月15日 19時55分
厚生労働省は15日、福島県のタケノコと露地栽培のシイタケから、食品衛生法に基づく暫定基準値を上回る放射性物質を検出したと発表した。基準値超えの作物が採取されたのは、いずれも政府が出荷停止を指示した地域。
シイタケは同県相馬市で12日に採取された分から、基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る2500ベクレルの放射性セシウムを検出するなど、4市 の5品目で基準値を上回った。タケノコはいわき市など3市で同日採取された分から、最大で千ベクレルのセシウムを検出した。
埼玉
東日本大震災:県西部の茶葉からセシウム検出 国規制値下回る /埼玉

県は14日、「狭山茶」ブランドの産地、入間、所沢、狭山市で13日に摘み取った茶葉から、1キロ当たり放射性セシウム468・8~258・3ベ クレルが検出されたと発表した。国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回っている。県農産物安全課は「健康への影響はないと考えている」とし ている。放射性ヨウ素は検出されなかった。
また、茶葉を湯に入れて抽出した飲用茶からは放射性ヨウ素、放射性セシウムともに検出されなかった。県によると、県内の茶の主要な産地は県西部の入間、所沢、狭山市を中心とする狭山丘陵地域。県は引き続き、農畜産物への放射性物質の影響を調査する方針。【田口雅士】
毎日新聞 2011年5月15日 地方版

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はとむぎ茶と米パン (栃木県小山市)
栃木県小山市の道の駅「思川」で、はとむぎ茶と米パンを買いました。
<はとむぎ茶>

「はとむぎ茶・小山物語」というお茶です。
栃木県小山市は食用はとむぎの生産日本一。
その小山産はとむぎを100%原料に、日本名水100選、栃木県
塩谷町の尚仁沢湧水を使って抽出した「はとむぎ茶」です。
最近いろいろ始まった小山ブランドの一品です。
小山がはとむぎ生産日本一ってのは初めて知りました。
日本名水100選の湧き水を使うあたり、地元アピールに気合いが
入っているなという感じがしました。
<米パン>

これが米パンです。
小麦粉でなく、米を原料にしています。
パンの袋には徳川家康の絵がかかれています。
これは関ヶ原の戦いにおける小山評定に関する事から小山と家康
という組み合わせになっているものです。
さて、この米パン、大変興味を引きました。
小麦じゃなくて、お米でパンを作るってどんなもんなんでしょ。
しかも中身は切り干し大根ときたもんだ(笑)

ご覧の通り、切り干し大根です。
食感は、ふんわかしてなくて、モチっとした感じ。
でも味は普通にパンだな〜という感じです。
中の切り干し大根はパンにはさむ用に味付けがしょっぱく作られて
いるようです。これだけ食べたらしょっぱいな〜っていう味付け
です。でもパンに挟まると、まあこんなもんかというところです。
米パンは、中身が切り干し大根の他、ひじきのパンもありました。
道の駅「思川」は国道50号沿いにあります。ここはいろいろ
お土産も楽しいので、寄ってみてはいかがでしょう。
【静岡】
県産茶葉 7地区も規制値以下 県の放射性物質調査
2011年5月15日
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県「安全性を確認」
神奈川県産の茶葉から国の暫定規制値を超える放射性物質が検出されたのを受け、静岡県産茶葉の放射性物質を調査している同県は14日、同日検査し た7地区で、いずれも微量の放射性セシウムを検出したものの国の暫定規制値を下回ったと結果発表した。同日までに検査を終えた16地点では、いずれも規制 値を超える放射性物質を検出していないため、県茶業農産課は「県内のほぼ全域で、茶の安全性が確かめられた」と話している。
14日に公表したのは御殿場市、富士宮市、藤枝市、川根本町、掛川市、浜松市天竜区が生葉、飲用茶で、小山町が生葉の調査結果。生葉は13日に採取し、飲用茶には同日前後に製茶した緑茶をサンプルとした。
放射性セシウムは、生葉で1キロ当たり39・83~120・17ベクレル、飲用茶で3・99~6・11ベクレルを検出した。それぞれ国の暫定規制値と比べ、最大でも生葉で4分の1、飲用茶で33分の1ほどだった。一方、放射性ヨウ素は全地点で検出されなかった。
茶業農産課の担当者は「いずれも健康への影響を心配するレベルではない。今後、静岡茶の安全性をPRしたい」と説明。来週以降、生産者からの要請を踏まえ、未実施地域の調査を進め、順次公表していく。
県危機管理部も文部科学省の委託を受けて伊豆市、牧之原市、御前崎市、磐田市で調査しており、18日以降に公表する。
新たに放射性セシウム=福島産シイタケなど-厚労省
厚生労働省は15日、福島県内の一部地域で露地栽培されたシイタケと、タケノコから食品衛生法の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。
放射性セシウムが検出されたのは、シイタケが福島、本宮、相馬、伊達の4市で、検出された値は最大同2500ベクレル。タケノコがいわき、伊達、相馬の3 市で最大同1000ベクレル。今回検出された5市は、各品目の出荷制限対象で市場には出回らない。(2011/05/15-21:48)
電気料金値上げどこまで容認 東電賠償枠組み決着後の焦点
東京電力福島第1原子力発電所の事故の被害者に対する損害賠償の枠組みが、2011年5月13日の閣議で正式に決まった。賠償の着実な遂 行と電力安定供給の確保という2つの命題の両立を大義名分に、東電の経営を破綻させず、国の財政負担も極力回避しようとするものだ。
東電が求めた賠償総額に上限設定を求める案は退けられたが、数兆円に上ると見込まれる賠償を東電が自力で負担し切れるかは疑問で、最終的に電気料金にしわ寄せが及ぶとの見方が強い。
枠組みは、東電以外の電力会社を含む官民が資金を拠出する「原発賠償機構(仮称)」を創設。賠償資金は、国が付与する数兆円規模の交付国債(いつでも換金可能)を換金するほか、電力各社が計年間3000億円程度の負担金を払う。
火力発電シフトだけで電気料金16%引き上げ?
東電は機構が出した賠償資金を利益の範囲内(年間1000億~2000億円)で長期にわたって返済する。返済期間は10年以上と見込まれ、機 構は一定期間、東電を公的管理下に置いてリストラや資産売却を徹底させる。機構は東電の優先株を引き受けるなど資本注入も実施。東電は有価証券や不動産な どの処分で5000億~8000億円を捻出するほか、株主への配当も10年程度は見送る。
最大の焦点は、東電の負担に上限を設けるか、それと絡んでどこまでリストラを徹底するか、だった。東電は「異常に巨大な天災地変または社会的 動乱」が起きた場合、電力会社の賠償を免除するという原子力損害賠償法の条文を論拠に、弁護士らによる理論武装に励み、「賠償負担総額に上限を設けてほし い」(勝俣恒久会長)と強気だった。
政府側は、東電と関係が深いとされる与謝野馨経済財政担当相が、同条文に最後までこだわったというが、「国民の負担を膨らませるのは許されな い」との官邸の意向で、上限設定に反対。東電側に「債務超過で破綻になってもいいのか」と強く働きかけた結果、8日ごろに、東電側が折れたという。「民主 党に政権交代して自民党時代とは違うこと、また世論の厳しさへの認識不足」(与党関係者)が東電の命取りになったようだ。
枠組みがひとまず固まったとはいえ、問題は多い。まず、電気料金アップだ。東電は賠償以外にも、福島第1原発事故の収束に向けた支出、火力発 電への切り替えに伴う燃料費の増加(2011年度だけで約1兆円見込み)などがかさむ。年度内に計7500億円の社債償還と借入金返済もあり、「火力発電 へのシフトによる燃料費の増加で電気料金を16%引き上げる必要がある」と試算される。政府が燃料費増加分の電気料金転嫁をどこまで容認するかが焦点だ。
金融機関の債権放棄簡単ではない
これとからみ、枝野幸男官房長官が枠組み決定の閣議後の会見で、金融機関に債権放棄を強く求める考えを打ち上げ、波紋が広がっている。金融機 関の東電向け融資は4兆円あり、うち震災後に緊急に実施された2兆円を除く従来からの2兆円について、枝野長官は「(債権放棄しなければ)国民の理解はと うてい得られない」と指摘。債権放棄がなければ賠償枠組みに公的資金を投入しない可能性について「私はそう思っている」と明言したのだ。
株・社債問題も尾を引きそうだ。今回の枠組みでは、東電の上場維持、つまり株式を紙くずにすることはせず、東電の社債も保護されることになっ た。「機関投資家が巨額の損失を被り、東電株を組み込んだ年金基金や投資信託などにも波及して金融市場が混乱する事態は避ける」(市場関係者)という理由 だが、東電が事実上、破綻した以上、日本航空のように株主や融資金融機関の責任を問うのが筋、という声は根強い。枝野長官は、電気料金値上げも不可避とす れば、金融機関に自主的にある程度の損失をかぶらせることが必要と考えたとみられる。ただ、「既存融資の債権放棄や金利減免などに応じれば、追加融資でき なくなる」(メガバンク)ことも考えられ、そう簡単な話ではない。
今回の枠組みを裏付ける立法作業も波乱含みだ。国民負担が絡むだけに、野党だけでなく与党内にも異論がくすぶる。閣議決定が当初予定から1日 遅れたのも、12日の民主党「原発事故影響対策プロジェクトチーム(PT)」が紛糾したため。PTでは、電力総連系の議員を中心に、東電の負担に上限を設 けるべきだとの声が上がった一方、「電気料金値上げは認められない」との声も噴出。やっと座長一任を取り付けたといい、「法案審議では造反が出かねない」 (国体幹部)との懸念も出ている。
金融機関の債権放棄前提=東電への公的資金―枝野官房長官
- 2011年 5月 13日 13:00 JST
枝野幸男官房長官は13日午前の記者会見で、福島第1原発事故を受け、多額の賠償を求められる東京電力への公的資金注入に関し、金融機関による一定の債 権放棄がなければ「国民の理解は得られない」との認識を示した。東電に対する金融機関の債権について、政府高官が放棄の必要性に言及したのは初めて。
大手行の東電向け融資は4兆円規模とみられており、このうち約2兆円は原発事故後に緊急実施された。枝野長官は、事故後の融資に関しては「別に考えなければいけない」と述べ、放棄の対象から外すべきだとの考えを示した。
[時事通信社]
東電融資に政府が異例介入…金融界、一斉反発
東京電力福島第一原子力発電所の事故の損害賠償の枠組みを巡り、枝野官房長官は13日の記者会見で、東電の取引金融機関に一部債権放棄(借金の棒引き)を求めた。
民間の取引に政府が介入する異例の発言に対し、金融機関は反発している。東電の破綻回避と賠償金の支払いを確実にするための枠組みも崩しかねない。
◆「不健全」◆
枝野長官は13日の記者会見で、震災前の融資分が債権放棄されなくても公的資金投入に国民の理解が得られるかと問われ、「到底得られないと思う」と述べた。さらに、債権放棄が実現しなければ公的資金を投入しない可能性にも言及した。
これに対し、同日の決算発表の席上で、金融機関トップからは「最初から金融機関に放棄してもらえばいいというストーリーは健全ではない」(みずほ信託銀行の野中隆史社長)などと反発する声が広がった。
そもそも、枝野発言は、公的資金を投入しなければ、東電が破綻し、賠償金の支払いにも支障が出かねないという矛盾も抱えている。政府内からも「基本的に東京電力と金融機関の話。政府が介入するのはどうか」(経済閣僚)と疑問の声が上がった。
<無担保が大半>
◆「優良企業」◆
枝野長官が言及したのは、震災後に大手行が行った約2兆円の緊急融資を除いた約2兆円についてだ。東電が優良企業だったこともあり、大半は担保を取っていない無担保融資だ。
このため、東電が債権放棄などの金融支援を要請した場合、取引金融機関は貸し倒れに備えた引当金を大幅に積み増し、最大数千億円の損失計上を迫ら れる。新たな融資をすればするほど損失を計上する必要があり、取引行は「新規融資には応じられなくなる」(幹部)と反発している。
金融機関に負担を求めるのは当然という感情論だけでは、枠組みの前提となる金融機関の協力が得られなくなる可能性が高い。
東電の信用力も低下するのは確実で、13日の東京株式市場で東電株は大幅続落した。企業が破綻するリスクを取引する金融派生商品(クレジット・デ フォルト・スワップ)のうち、東電のスプレッド(保証料率)も急拡大した。「破綻確率が高まった」と受け止めた投資家が増えたためだ。
社債などの発行は一段と困難になる可能性が高く、東電が市場からも資金調達ができなくなり、東電を破綻させずに損害賠償を進めていく政府の枠組みが機能しなくなる危うさをはらんでいる。
銀行が債権放棄に応じるためには、東電が実質的な債務超過に陥っていることが前提となる。しかし、現時点では被災者への損害賠償や、福島第一原発の廃炉に必要な費用も見積もれない段階で、債務超過の認定ができるのか、疑問視する声が多い。(是枝智、越前谷知子)
東電賠償スキームで大手銀行に「枝野ショック」、政府の意図読めず
[東京 13日 ロイター] 東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)の賠償スキームに関する枝野幸男官房長官の発言が大手銀行を揺るがしている。枝野長官が13日午前の会見で、銀行団が債権放棄を行わなければ東電に対する支援は実行できないとの趣旨の発言をしたためだ。
同日決まった賠償スキームでは、株主も含めたステークホルダーのすべてが免責されるというのが銀行団の理解だっただけに、政府サイドの意図を読みかねている状況になっている。
13日は午前中に政府が賠償スキーム案を正式発表し、午後には大手銀行の2011年3月期決算発表が相次ぐタイミングだった。決算会見に 出席し、東電への対応を聞かれた各行首脳は言葉を慎重に選びながら対応。「枠組みが決まる前なので検討を開始していない。従って現時点で債権放棄は念頭に ない」(みずほフィナンシャルグループの塚本社長)と述べるのが精一杯だった。
枝野長官は、記者が発した「(銀行から)債権放棄がなされない場合でも国民の理解を得られると思うか」との問いに対して、「国民の理解の 得られるかといったら、得られることはないだろう」と回答。直接、「債権放棄」という単語は発していないが、債権放棄を求めている内容と受け取るのが自然 だ。
この発言を受けて、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)、三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)、みずほFG(8411.T: 株価, ニュース, レポート)など大手銀行の株価は急落した。
東電の銀行からの借り入れは、震災後の緊急融資で1.9兆円。震災以前の分は約2兆円ある。枝野官房長官は、「債権放棄」について震災前と後を分けて考える必要があるとの認識を示しているが、大手行のエクスポージャーは決して小さくはなく、市場の動揺を誘ったといえる。
もともと東電の支援に当たって、政府は東電に対して金融機関への協力要請を条件にしている。しかし、銀行サイドは「すでに実施した緊急融 資が協力の中身だ」(融資銀行幹部)とのスタンスで、債権放棄どころか「金利減免や返済猶予などの条件緩和もあり得ない」(同)という考えだ。しかも、優 先・劣後関係を考えれば、株主責任さえ免責される今回の東電救済スキームの中で「一足飛びに貸し手に損失を被れというのは、グローバルな基準からは考えら れない」(外資系証券幹部)というのが、市場社会の常識でもある。
もっとも銀行団の一部は、今回の政府案策定には自らかかわっていった面もあり、今更政府の対応をむげにはできないという事情もある。
(ロイターニュース 布施太郎;編集 吉瀬邦彦)
東電の債権放棄、銀行に戸惑い 首脳「コメントできぬ」
- 2011/5/13 19:03
政府が東京電力福島第1原子力発電所事故の損害賠償(補償)を支援する枠組みに関連し、枝野幸男官房長官が金融機関が債権放棄をしないと東電への公的資金注入に「国民の理解は到底得られない」と発言したことが、銀行界に波紋を広げている。この日は多くの大手銀行グループが2011年3月期の決算を発表。記者会見に臨んだ大手行のトップらは、「発言の背景が分からずコメントできない」(みずほフィナンシャルグループの塚本隆史社長)と語るなど、戸惑いを隠さなかった。
金融機関の東電向け融資は約4兆円あり、原発事故前に実行された分が約2兆円あるという。これらの融資で債権放棄を迫られると巨額の損失処 理が必要となる。みずほFGの塚本社長は「国による支援や電力会社の負担を含めた最終的な仕組みがどんな形になるのかが最初のポイント。現時点で債権放棄 うんぬんというのは念頭にない」と述べた。
東電への支援の枠組みについて、三井住友フィナンシャルグループの宮田孝一社長は「日本の金融市場に対する高い信頼感を担保することが大前提だ」と指摘した。ただ、債権放棄を促す官房長官の発言に対しては、「現時点でのコメントは差し控えたい」と述べるにとどめた。
債権放棄を迫られると、残る融資を不良債権と して扱う必要が出てくる可能性もある。三井住友トラスト・ホールディングスの田辺和夫社長は、東電の債務者区分について「今の段階では判断しかねる。政府 の支援や賠償の仕方などを見ないとなんとも言えない」と語った。東電などの関係者からは債権放棄にからむ「特別な申し込みがあるわけではない。申し込みが 来てから計画の中身全体を見て考える」と語った。〔日経QUICKニュース〕
東電融資行に債権放棄求める?求めない? 政権内乱れ
2011年5月15日18時58分
東京電力に融資している金融機関に枝野幸男官房長官が債権放棄を求めたことについて、菅政権内の足並みの乱れが露呈した。国家戦略相でもある民主党の玄葉光一郎政調会長は15日、枝野氏の発言を批判したが、岡田克也幹事長は理解を示した。
枝野氏は13日の記者会見で、東電福島第一原発の事故に伴う損害賠償を支援する枠組みに税金を投入することをめぐり、「金融機関にも当然協力いただけるものと思っている」と語り、事実上、債権放棄を求めた。
しかし、玄葉氏は15日のテレビ朝日の番組で「ちょっと枝野さんは言い過ぎた」と発言。「銀行が債権放棄すれば東電は次の融資が受けられない」と述べ、金融機関には金利減免や返済猶予などで協力を求めるべきだとの考えを示した。
一方、岡田氏は同日、青森市内で記者団に「国民負担が出ることになれば、民間にも責任がある。金融機関を含めて分担することは不思議なことではない」と語り、債権放棄もあり得るとの考えを示した。
原発事故前の東電向け融資、金融機関の協力得られる=官房長官
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[東京 13日 ロイター] 枝野幸男官房長官は13日午前の会見で、政府が同日決定した東京電力(9501.T: 株価, ニュース, レポート)福島第1原子力発電所事故に関する賠償スキームにおいて「金融機関からの協力」が盛り込まれたことについて、事故の発生前と後で行われた融資は分けて考える必要があると語った。
その上で、事故前の融資はそうしたリスクを考慮に入れており、事故によって生じた東電の財務内容を踏まえて「金融機関に協力してもらえると思う」と述べた。
政府は賠償支援にあたり、東京電力に対して6項目の要請を提示した。その中で、「すべてのステークホルダーに協力を求め、とりわけ金融機関から得られる協力の状況について政府に報告を行う」ことを求めている。
金融機関の東電向け融資について、金利減免措置など貸付条件の緩和などを求めたものとみられるが、枝野官房長官は事故発生の前後の融資で は「さまざまな経緯、状況が異なっている」と分けて考える必要があると指摘。事故発生前の融資の取り扱いについては「事故のリスクを当然、考慮に入れてい るのがマーケットの基本だ」とし、「事故で生じた(東電の)財務内容を前提にした中で、金融機関にも当然、協力をいただけると思う」と強調した。
その上で、こうした金融機関の協力は「あくまで東電の協力要請に金融機関が応じるかどうかという問題。民間同士の関係には介入しない」と しながら、「政府として、そうした努力を踏まえ、東電を通じた被災者支援を前に進めるのか、それとも違った対応をとらざるを得ないのか、判断することにな る」と語った。
(ロイターニュース 伊藤純夫;編集 田中志保)
不信任案賛成は離党覚悟が当然~岡田幹事長
民主党・岡田幹事長は15日、党内の菅首相退陣を求める動きを強くけん制した。
岡田幹事長は訪問先の青森市で「野党が内閣不信任 案を出すというのは、当然の反応かと思う。(その不信任案に)与党の中で賛成する、あるいはそれを募るということは、まさしく与党としての責任を放棄する もので、当然、党を離れるということを覚悟した上で不信任案に賛成するというのが当然だと思う」と述べ、自民党が提出を検討している内閣不信任決議案に対 して民主党内で賛成する動きがあることを強くけん制した。
【原発】作業員死亡、救急搬送2時間かかってた(05/15 17:36)
14日、福島第一原発で男性作業員が亡くなった問題で、男性は東京電力の車で警戒区域の外にあるJヴィレッジまで運ばれ、こ こで救急車に引き渡され、原発から45キロ離れた病院に搬送されました。病院に着いた時には2時間が経過していて、男性はまもなく死亡が確認されました。
撮影:陸上自衛隊、原子力安全・保安院、東京電力、海上自衛隊
【原発】「東電存続を前提とせず」玄葉大臣が明言(05/15 12:15)
玄葉国家戦略担当大臣はテレビ朝日の番組に出演し、福島第一原発事故の損害賠償の枠組みについて、「東京電力を現在の事業形態のまま存続させる前提で考えているわけではない」と明言しました。
玄葉国家戦略担当大臣:「(Q.東電を存続させることが前提)(存続を)前提としていない。発送電分離とかさまざまな電力事業形態のあり方の議論を妨げることはないし、自由に議論していく」
玄葉大臣は東京電力について、発電と送電の分離など事業形態の変更も含めて議論する考えを示しました。そして、東京電力のリストラ策について、役員報酬の 削減など「合理化が不十分だ」と指摘し、さらなるリストラを求めました。また、枝野官房長官が東京電力の取引銀行に対して債権放棄を求める発言をしたこと については、「言いすぎた」と述べて政府が言及するべきではないと強調しました。
【原発】「原発再稼働へ基準見直しを」岡田幹事長(05/16 00:31)
民主党の岡田幹事長は、東日本大震災の影響などで停止している各地の原発について、安全基準を見直したうえで再稼働させるべきだという考えを示しました。
民主党・岡田克也幹事長:「すでにできているもの(原発)、できつつあるものを利用していくことがなければ、日本の電力が賄えないことも厳然たる事実だ」
岡田幹事長は14日から青森県を訪れ、建設中の大間原発などを視察しました。岡田幹事長は新規の原発建設には慎重な考えを示したうえで、現在、建設中の原 発や定期点検などで停止中の原発については、安全性に問題がなければ運転を再開するべきだと強調しました。また、東京電力の損害賠償をめぐり、枝野官房長 官が取引銀行に債権放棄を求めたことについて、「金融機関を含めて責任を分担するのは不思議ではない」と理解を示しました。
【原発】放射性物質に汚染のがれき処理で検討会(05/16 00:31)
原発事故のために放射性物質で汚染された可能性のある福島県内のがれき処理をどのようにするのか、専門家による初めての検討会が開かれました。
福島県の「浜通り」と「中通り」のがれきの大半は現在、仮置き場に集積してあるだけで、処分は行われていません。検討会では、放射線量が比較的低い県南部 の自治体については通常の処理を認め、仮置き場からの移動制限も解除することで一致しました。環境省は、この地域で実施した放射線量の調査結果を17日に も公表し、併せて移動制限を解除する自治体も明らかにする方針です。
2011年05月13日(金)18時13分
中国の温首相が被災地訪問を表明
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【北京共同】中国を訪問中の日本経団連の米倉弘昌会長と中国の温家宝首相が13日、北京市内で会談し、温首相は「日本の被災地にお見舞いに行きます」と述べて、今月下旬に日中韓首脳会談で訪日する際に東日本大震災の被災者を慰問する考えを示した。 米倉会長は震災からの復興途上にあっても、日本の経済界はグローバル経済の中で役割を果たすとし、福島第1原発の事故などで傷ついた「日本ブランド」の信頼回復を約束した。 会長は中国から寄せられた支援に謝意を表明。その上で原発の現状などの情報を日本側から正確、迅速に提供する考えを示し、風評被害に伴う通関手続きの遅れなどの是正を要望した。 日中韓3カ国の自由貿易協定(FTA)など、地域経済統合促進についても意見交換。環境や防災など、新たな日中間の協力の可能性についても議論した。 |
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福島第1原発:茶葉から放射性物質 「なぜ神奈川で…」
神奈川県の足柄茶の生葉から暫定規制値を超える放射性セシウムが相次ぎ検出され、新茶シーズンを迎えた生産者に衝撃が広がっている。「なぜ今、原発から250キロ以上も離れた神奈川で……」。予想外の事態に専門家も首をかしげている。
県が同県厚木市で13日開いた説明会。「出荷できない葉はどう処分するのか」「風評被害が心配」。集まった生産者ら約30人は不安を訴えた。70代男性は「東京電力が損害を全額補償するのは当然だ」と憤った。
足柄茶は県内16市町村で生産する地域ブランドで、今年の出荷は6日に始まったばかり。安全性を強調しようとした検査で思わぬ結果が出た。11 日、南足柄市で暫定規制値の1キロ当たり500ベクレルを超える570ベクレルを検出。13日には小田原市や清川村でも超え、県は6市町村に出荷自粛を要 請した。清川村の生産者、山口進さん(58)は「被害額は約5000万円。どうしたらいいのか」と頭を抱えた。
県によると、新芽を使った一番茶の値段が最も高いが、6市町村での今年の出荷は難しい見通しだ。今後、6月以降の葉を使った二番茶での出荷再開に 望みをつなぐ。再開には3週間に3回検査し、いずれも基準値を下回ることが条件。しかし育った葉を3週間放置すると出荷できなくなるため、県は「6月中旬 に基準値を下回れば、1回の検査で出荷できるよう国に要望したい」としている。
東京工大原子炉工学研究所の松本義久准教授(放射線生物学)は「距離が遠いほど放射性物質の濃度は低くなるのに」と驚く。箱根や丹沢の山々が近 く、福島方面から流れてきた風が山に当たり、吹きだまりになった可能性を指摘する。松本准教授は「茶葉の成長期と重なって多く吸収したなど、特有の原因が あるかもしれない。土壌や空気中の線量を総合的に分析する必要がある」としている。(共同)
毎日新聞 2011年5月15日 22時05分
’11/5/16
地震16時間後に燃料大半溶融 福島第1原発1号機
メルトダウン(全炉心溶融)が判明した福島第1原発1号機で、東京電力は15日、地震発生から16時間後の3月12日午前6時50分ごろには大部分の燃料が原子炉圧力容器の底に溶け落ちていたとの暫定評価を発表した。
地震発生後、短時間でメルトダウンという危機的状況を迎え、東電も状況を把握できていなかったことが明らかになった。
東電によると、地震約45分後の津波で非常用の冷却機能が失われたと仮定。地震発生直後の自動停止から3時間後の11日午後6時ごろには燃料の頂 部まで水位が低下。午後7時半ごろには燃料がすべて水面から露出し、損傷が始まった。午後9時ごろには、炉心の最高温度が、燃料が溶ける2800度に達 し、12日午前6時50分ごろには燃料の大部分が落下したという。
原子炉への注水が始まったのは12日午前5時50分ごろ。いったん水位が上がり、午前6時すぎに水位が急に下がった時点で、圧力容器に穴が開いたとみている。損傷は限定的だったという。
東電は「もっと早く注水すれば、こういう(メルトダウン)状態は防げたかもしれないが、(注水が)なぜこの時間になったかは、今後の検証」と説明。一方で「(遅れてでも注水しなければ)炉心の状態はもっとひどいことになった」とした。
東電が1号機の燃料の70%が損傷したと発表したのは3月16日だった。
地震直後の炉心溶融について、経済産業省原子力安全・保安院の西山英彦にしやま・ひでひこ審議官は「当初から可能性はあるとみていた。ただ、具体的なデータや、それを基にどのような分析を行ったのか、東電から聞いていないので詳細なコメントはできない。1週間から10日間で保安院の見解をまとめる」と話した。
3号機にホウ酸注入、再臨界防止に1・2号機も
東京電力は15日、福島第一原子力発電所3号機の原子炉で再臨界が起きないよう、原子炉の冷却水に、中性子線を吸収するホウ酸を溶かした上で、同日から原子炉への注水を始めたと発表した。
1、2号機も今後、同じ措置を取る。
再臨界は連続的な核分裂が再び起こる現象。1~3号機の原子炉圧力容器には当初、冷却のために海水を注入した経緯があり、東電はその塩分が中性子 線を吸収すると見ていた。ホウ酸を冷却水に溶かすのは、冷却水を海水から淡水に替えて以降、塩分濃度が下がっていると見られるためだ。
一方、3号機の圧力容器は、上端部の温度が急上昇している。東電は「注水用配管から水が漏れている可能性がある」として、12日からは別の配管を 追加し、二つの配管で毎時計12トンを注水した。14日からは注水量を毎時計15トンに増やしたが、上端部の温度は15日午前5時までの24時間で46・ 5度上昇し、297度になった。東電は、「注水がまだうまくいっていない」と見ている。
1号機の炉心溶融、津波から4時間後に始まった
東京電力は15日、福島第一原子力発電所1号機で起きた「メルトダウン(炉心溶融)」は最近起きたものではなく、同原発が津波に襲われた約4時間後の3月11日夜に始まったとする分析結果を公表した。
東電が注水を開始したのは、炉心溶融が始まってから10時間以上後の翌12日朝で、事故に対する東電の初動が遅れたことがデータからも裏付けられた。
東電は、中央制御室で地震直後から記録されたデータなどを基に、津波が襲来した3月11日午後3時30分頃から原子炉の冷却機能が働かなかったと 仮定し、原子炉の炉心温度や水位を推定した。その結果、当初約300度だった炉心温度は、11日午後6時過ぎから急上昇し始めた。それに伴って、燃料最上 部から約5メートル上にあった原子炉の水位も、津波から約4時間後の11日午後7時30分頃に約10メートル低下し、全燃料が水面から露出。同7時50分 頃には、燃料が圧力容器の底に落下し始め、炉心溶融が始まった。
11日午後9時には、炉心温度が燃料(ペレット)自体が溶け始める2800度に達し、注水開始直後の12日午前6時には何らかの理由で圧力容器に 穴が開き、水位が急落した。津波襲来から約15時間20分後の12日午前6時50分には、核燃料の大半が原子炉圧力容器底部に崩落した状態になった。
福島第1原発:空だき状態10時間以上 燃料の溶融速く
東京電力福島第1原発1号機で、地震からわずか16時間後の3月12日早朝には、燃料の大部分が溶け落ちていた可能性が強まった。東電の解析によ ると、燃料の溶融は従来考えられていた以上の速度で進行。外部から冷却水を入れるため、弁を開いて炉内の圧力を下げる「ベント」作業を始めた時には、炉内 は既に水位が燃料の下端を下回る「空だき」状態で、燃料の大部分が溶融していたことになる。今後、ベントの作業や外からの注水のタイミングが適切だったか が問われることになりそうだ。
東電のこれまでの発表では、福島第1原発で原子炉が空だき状態になったのは2号機(14日)が最初。1号機は空だきになっていたことすら公表され ていなかった。今回の解析結果が正しければ、1号機の空だき状態は11日午後7時半ごろから、淡水の注入開始(12日午前5時50分ごろ)まで10時間以 上続き、ベント開始はさらに5時間近く後になってからだったことになる。
小出裕章・京都大原子炉実験所助教は「電源喪失で原子炉が冷やせなくなれば、早い時期に炉心溶融に至ることは想定できていたはずだ。燃料の損傷が限定的だとしてきた東電の説明は完全に誤っていたことになる。データの公表も遅すぎる」と指摘する。
東電は今回の解析で「圧力容器の損傷は大規模ではない」と説明するが、小出助教は「圧力容器は完全に破損し、溶けた燃料が格納容器の底に穴を開け、原子炉建屋の地下に大量の汚染水が漏れ出す原因になっている」と推定する。
吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)も「溶融した燃料の一部は格納容器に落ちているだろう」と指摘、東電の解析に否定的な見解を示した。 さらに「燃料は格納容器のクラック(損傷部)から水と一緒に漏れている可能性もある」と述べ、地震の揺れや炉心溶融、水素爆発などさまざまな原因で格納容 器が損傷している可能性を指摘した。
工程表への影響について吉川名誉教授は「初めに描いた絵と状況が異なり、収束までの時期は確実に延びるだろう。むき出しの燃料の回収は相当困難な作業になる。廃炉の工程にたどり着くのも難航するだろう」と厳しい見通しを示した。【酒造唯、八田浩輔】
毎日新聞 2011年5月15日 22時15分(最終更新 5月15日 23時47分)
1号機冷えている、心配なのは3号機…細野氏
細野豪志首相補佐官は15日のNHKの番組で、17日に予定している、東京電力福島第一原子力発電所の事故収束に向けた工程表の更新後も、原子炉安定化の目標期限は維持する方針を明らかにした。
同原発1号機では工程表発表後、燃料が溶融して圧力容器の底部にたまる「炉心溶融(メルトダウン)」が判明したが、細野氏は「3か月で冷却機能を取り戻し、遅くとも9か月で冷温停止までもって行くスケジュールは守りたい」と明言した。
一方、1号機の原子炉冷却の方法は、格納容器に水を満たす冠水(水棺)を見直す意向を示し、「汚染水を除染し、真水に近い状態にして、それを戻すことで冷却する大きなサイクルを考えることも含めて再検討が必要だ」と述べた。
さらに、「1号機はある程度、きっちり冷えているが、むしろ心配なのは3号機だ。必ずしも順調に冷えていない。どう対応するか、頭の中で大きな比重を占めている」と語った。
2011年05月15日(日)21時00分
福島4号機損壊は水素爆発か
配管通じて流入
福島第1原発の3号機側(下)から、水素を含むガスが排気管を通り、排気筒から排出されるとともに、4号機(上)の建屋内に流れ込んだとみられる(東京電力提供)
東京電力は15日、福島第1原発4号機で3月15日に原子炉建屋が損壊したのは水素爆発だった可能性が高いとの見方を明らかにした。3号機で蒸気を逃がす「ベント」をした際、配管を通じて4号機側に水素が流入したと考えられるという。
当初は火災が発生して建屋が損壊したとされていたが、壊れ方が激しく爆発が起きたとみられていた。
東電によると、4号機の使用済み燃料プールで水位が下がって燃料が露出し水素が発生した可能性を検討したが、燃料に大きな異常はないと判明、3号機からの流入の可能性が高まった。
2011年05月03日(火)16時24分
東電、水素爆発は設計条件とせず
社員滞在の免震重要棟
福島第1原発で女性社員が法令 の放射線量限度を超えて被ばくしたのは、滞在していた免震重要棟の扉が1、3号機の水素爆発でゆがんで隙間があいたことが原因だったことについて、東京電 力は3日、「今回のような水素爆発が起こり、爆風に耐えることは設計条件に入れていなかった」と明らかにした。
東電によると、免震重要棟は、1号機から北西に約200メートル離れている。2007年の新潟県中越沖地震の際に、柏崎刈羽原発で通信設備が確保できな かったことなどへの反省から建設。震度7の地震でも機能を維持できる設計になっていた。
だが、今回の事故では水素爆発で扉がゆがんで隙間があき、放射性物質が流入したとしている。東電は「こういう可能性について、他の電力会社とも情報を共有して必要な対策を取っていきたい」とした。
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『平成23年5月14日発表 静岡県実施 茶の放射能調査結果』
『平成23年5月13日発表 静岡県実施 茶の放射能調査結果』




有馬代表取締役執行役員


















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海洋調査で出会った漁業関係者の方々の声
細野豪志首相補佐官、グリーンピースの海藻調査に反応
グリーンピース放射線調査チーム(第3回目)ビデオ
水産庁、グリーンピースの海藻調査に反応
海藻類から高濃度の放射性物質を検出、すぐに対応を。











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